2019年06月03日

今週の仮面ライダージオウ「第38話 2019:カブトにえらばれしもの」

 カブト回後半。
「宇宙ロケットきりもみキック!」
「やった!」
フォーゼアーマーで巨大隕石を粉砕した・・・と思ったら、それに隠れる形で更に巨大な隕石が接近していました。
「ええーっ!?さっきの10倍・・・いや100倍はある!あんなのが地球にぶつかったら・・・!」
なんて狼狽していると、ファイズフォンXの着信音が。
「もしもし、ウォズ?」
宇宙空間なのに何故か着信音が聞こえるし音声通話できる・・・。
「我が魔王、ひとまず戻ってくれ。作戦を立て直そう。」
傍らには、3分待つ途中の極弟味噌ラーメン。いや敵が置いて行った食べ物をなぜ食べる。
 一方、順一郎は一生懸命おにぎりを作っています。
「よし。早く炊き出し作って疎開しないと。あっ、お友達!ソウゴくんいつ帰ってくるの?」
「まもなく帰ってくるよ。宇宙からね。」
突然のカブトポーズ。
「えっ、そんな遠いとこ行ってるの?じゃあお腹すいてるよね・・・これじゃ足りないか!よし、もっと炊こう!」
米袋を抱え、もう1ラウンド。

 いつもの川からゲイツを睨みつける矢車。
「矢車・・・?」
その後、普通に梯子で川から上陸すると、どこかへ向かおうとしますがこれを捕まえるゲイツ。
「矢車!どこへ行く!?」
「弟の所だ。影山は俺が守る。」
「待て。あの影山はもう・・・。」
「ワームだったら何だって言うんだ?俺の可愛い弟だ。」
この下卑た笑みが、なんとも絶望的な地獄を感じさせます。

 ここでウォズの導入。
「常磐ソウゴが集めなければならないウォッチはあと3つ。手がかりを握るのはアナザーカブト矢車想か、仮面ライダーガタック加賀美新か。一方、巨大な隕石が地球に激突しようとしていた。
太陽すら覆い隠す巨大なシルエット・・・。
 今回もOPはNEXT LEVELキャンセル。
今回こそ、と思いましたが流石にありませんでした。

 クジゴジ堂に戻って作戦会議。
「あの巨大隕石を破壊するには、この方法しかない。」
わざわざイメージ絵を描いて説明するウォズ。
 まずはフォーゼアーマーで隕石までウォズを運び、内部から破壊すると言うもの。
「ここまで私を連れて行ってもらおう。ギンガファイナリーのタイヨウモードで隕石を中から焼き尽くす。」
「分かった。」
ここで、クジゴジ堂に加賀美が戻っていないことに気づいたソウゴ。
「あれ、そういや加賀美さんどこ行ったの?」
「それが・・・いなくなった。」
「は?」
「影山に捕まったのかもしれない。こんな書き置きがあった。」
「地獄・・・。」
例の『地獄』の書き置き。中にはわざわざ手紙がしたためられており、
「『加賀美新を返してほしければ』・・・全然捕まってんじゃん!」
しかも無駄に達筆です。

 そんな事は関係なく、影山と合流しようとする矢車。
「なぜ、そんなに影山に固執する?」
「笑えよ。どうしても倒さなきゃならなくなったら、俺がやる。もう一度・・・この手でな。」
カブト本編終盤、ネイティブになった影山を自ら送った矢車だからこその言葉。
「さよならだ、兄貴。」
「相棒・・・!」
かつて矢車が影山を手に掛けたと聞き、自分の言動が脳裏に蘇るゲイツ。
「俺が倒してやる、必ずな!」
そうなると、何となくこれ以上は引き止められません。さらに携帯に着信が。
「何、影山瞬が?・・・分かった。」
「影山・・・?」
それを聞いた矢車は何故かゲイツに蹴りを入れ、アナザーカブトとなって急行。
「カブト!」
「クロックアップ!」

 いつもの採石場では、加賀美を拘束し待ち受ける影山。
ガタックゼクターならこのぐらいの鎖は切断できそうな気もしますが・・・?
そこへ駆けつけたソウゴにウォズ。
「加賀美さん!」
「お前らが持っている宇宙の力を俺によこせ。」
「これのこと?」
「投げろ。」
要求通り、フォーゼとギンガのウォッチを投げてよこす2人。微妙にコントロールが悪く、影山が加賀美から離れます。
「今だ!」
「コダマシンガン!」
岩陰からコダマスイカアームズが顔を出し、種のマシンガンで影山の動きを止め、
「サーチホーク!」
「捜しタカ!タカ!」
タカウォッチロイドを飛ばし、鎖を切断。
「加賀美さん!」
「変身!」
「変身」
「キャストオフ!」
「キャスト・オフ」
「チェンジ・スタッグビートル!」
「クロックアップ!」
即変身・キャストオフし、クロックアップで一気に影山を制圧しようと試みましたが、ここでアナザーカブトの妨害に遭います。そのままウォッチを回収されてしまいました。
「助かったぜ、兄貴。」
「お前は俺が守る。」
「変身。」
「変身」
「チェンジ・パンチホッパー!」
影山もパンチホッパーに変身。変身するとすごく痩せる・・・。
 ソウゴとウォズもひとまず基本フォームで変身しようとするも、
「クロックアップ!」
先にクロックアップされてしまい、2対1での戦いを強いられるガタック。
「ライダーパンチ!」
謎の火を噴くパンチにキックで圧倒され、すぐに変身解除に追い込まれました。
 クロックアップが終わり、ソウゴらが気づいた時にはすでに加賀美は倒れています。
「こいつがなかったら隕石は阻止できないよな?」
捨て台詞を残し、クロックアップで離脱する地獄兄弟。

 為す術もなく、クジゴジ堂に戻った一同。
「万事休すだな。」
「フォーゼとギンガのウォッチがないんじゃなあ・・・。」
「すまない、俺のせいで・・・。」
「あっ、いや・・・。」
加賀美のせいでもないですよね、別段。
「タイムジャッカーは何を考えてる?」
「地球を狙っている主犯はワームだ。」
「じゃあタイムジャッカーの狙いは何?」
オーマジオウによる最悪の未来を避けたいというのがタイムジャッカーの表立った方針ながら、流石に隕石で地球壊滅は望む所ではないはず。そう考えると今回の狙いがわかりません。
「推測だが、加賀美くんと我々の時間が混ざり合っているようだ。そっちに関係するのかもしれない。」
ゲイツが気になるのは
「どうやら、だいぶ時空が歪み出している。」
という士の言葉。タイムジャッカーとも敵対しているらしい士がそういう言い方をするのは、タイムジャッカー側は計画通りという可能性もあります。
「門矢士もそんな事を言っていた。」
一方、加賀美はカブトのことを思い出しています。
「さあ来い!カブトゼクター!」
放送前のウソ予告でしたね・・・実際にはカブトゼクターは地中にいる総司に向かって地面に突っ込もうという所。と言うか当たり前ですが当時の加賀美がめちゃくちゃ若い・・・。
さらに、ときに対立しキック対決をする場面もありました。
 今回もカブトのように、総司のようにはやれなかったという不甲斐ない自分への怒りが加賀美の中にはあるのでしょうか。

 地獄兄弟はと言うと、雨宿りをしながら
「影山、お前地球滅ぼそうとしてんのか?」
「ああ。もっと地獄にしてやる。兄貴は反対かい?」
「いやあ・・・俺はお前さえいりゃ、それでいい。俺たちはずっと一緒だ。」
「この地獄で生き続ける・・・。」
兄弟仲良く兄弟ラーメンを啜っていると、そこに現れたウール。
「麗しい兄弟愛ってやつ?」
そのまま時間を止め、ウォッチを回収。
「地獄もいいけど、地球を滅ぼされちゃ困るんだよ。」
いくらか常識的な判断のウール。いかにクロックアップできるとはいえ、油断したところを時間停止で来られては対応できないという。割と溜飲の下がる展開。

 そのウォッチをスウォルツの前に持っていき、
「悔しいけど、こいつをウォズたちに渡すしかない。このままじゃ隕石が・・・。」
伺いを立てようとすると、スウォルツはこれを取り上げ、急ぎどこかへと向かいます。
「スウォルツ!どこ行くんだよ!?」
「お前が知る必要はない。」
この傍若無人な行いに、ウールもいよいよ不信感を募らせているようです。何度目だという感じですが。

 2058年では、それまで荒廃していた風景の中から突如立派なお屋敷に行き当たったツクヨミと士。
「ここは・・・?」
「おそらく、お前が住んでいた場所だ。」
いつの間にかコックの衣装に身を包んでいる士。なるほど、光写真館がなくなるとこう突然にコスチュームチェンジするんですね。
かつてディケイドと旅をした面子なら慣れたものでしょうが、初めて見たツクヨミは困惑。
「何でそんな格好してるのよ?」
「今、俺はこの家のコックになっているらしい。」
「えっ・・・どういうこと?」
階段を登ると、その屋敷の住人に遭遇。
「誰?」
「あなたは・・・!」
誰あろう、10年前のツクヨミ。
「あなたたち、介入者ね?時間を超えてきた。」
すでに介入者といった概念を知っている様子。何より、
「私は・・・!」
「近寄らないで!」
「これって・・・!」
すでに、対象を選んで時間を止める能力に開眼しています。
 そして背後に現れた帽子の男は、格好こそスウォルツですが全然若いです。
「お兄ちゃん。」
この言葉の意味する所とは・・・。
 男は何をするでもなく、
「行こう。」
10年前のツクヨミを連れて、屋敷の奥に引っ込んでしまいました。
 そのまま時間の停止は解除され、
「今の2人、まさか・・・!」
確信を得たところに、スウォルツが追いついてきて
「ツクヨミをここに連れてくるとはな。」
「まずいものでも見られたか?」
「お前の意見は聞いていない。」
そのまま士を謎パワーで屋敷の外に追い出しました。
「大丈夫!?」
「ツクヨミ、ここにいる時間はないぞ。」
ウールから奪ったウォッチを投げ渡すと、
「そいつを奴らに返してやれ。奴らは隕石を止めようとしているが、無理だ。お前の力がなくてはな・・・。」
「どういうこと?」
「お前と時の王の力が共鳴する時、新たな時代が誕生する。」
どうやら、ただ返却するだけではダメで、ツクヨミを合流させる必要があるからわざわざ追ってきたようです。
「待って!」
「俺達も帰るか。」
士もやけに素直。特に追及するでもなく、2019年に戻ります。

 で2019年に戻ると、いきなり目視できるレベルまで隕石が迫っているのにビックリ。
「何あれ!?」
「スウォルツの言っていた隕石だろう。」
「早くこれを届けないと・・・!」
急いでソウゴらのもとに向かうツクヨミ。
 ひとり残された士は、
「話はだいたいわかった。」
どうやら、こちらも核心へと近づいているようです。
 知らない間に背後にひっそり戻ってきているスウォルツ。
「そろそろ力に目覚めてもいい頃だ。もしお前が、俺の大事な妹なら・・・!」
スウォルツとツクヨミは、何事かあって生き別れになった兄妹・・・?

 加賀美は、東京タワーを見上げながら当時を振り返ります。
「カブトゼクターに俺は選ばれなかった。俺はカブトに勝利したことはない。だから・・・あのカブトもどきにさえ勝つことができない。」
未だ、カブトに対するコンプレックスが強いようです。しかしソウゴは、
「勝てるよ、絶対。あんたは立派な戦士だ。」
さらに続けて
「俺が王様になったら、みんなを守る大事な仕事に就いてくれないかな?」
久しぶりに出た家臣への勧誘。思わず笑ってしまう加賀美。
「ハハハ・・・王様か!あいつもそこまでは言わなかった。」
天の道を往き全てを司るとは言いましたが、具体的にどんな立場かは言いませんでしたね、確かに。
 そこへ戻ってきたツクヨミ。
「ソウゴ!これ・・・!」
ウォッチを返却します。

 その頃、すでに地獄兄弟と戦闘に入っているゲイツとウォズ。
「なぜ戦う!?地球が滅びるんだぞ!」
「地球なんて、どうせ俺たちにとっては地獄だ!」
もはや地球なんて知ったことではないという無敵ぶり。
「行くぜ、相棒。」
同時攻撃を仕掛けてくる地獄兄弟に、ゲイツとウォズも合わせます。
パワーは完全に互角であり、揃って変身解除。
「あの隕石には、俺の仲間がわんさか乗っている。この星は俺たちのものになる。」
やはり、影山の内面はワームそのもの。
「目を覚ませ矢車!この影山はお前を利用してるだけだ!」
「いいんだよ。俺は相棒さえいれば・・・。」
矢車は、やはり地球人類のことなどお構いなし。大体にして、影山の計画が成った時に自分もどうなるやら・・・。
 そこへ到着したソウゴと加賀美。
「ウォズ!これを。」
「さすが我が魔王。」
「俺じゃないんだけどね。」
「急いで!隕石を阻止できるリミットはギリギリよ!」
「加賀美さん、そいつらのこと頼めるよね?」
「もちろんだ、王様!」
地獄兄弟を食い止める側と、隕石を破壊する側。二手に分かれますが、敵味方合わせて6人の同時変身。
「変身!」×6
「ファイナリータイム!」
「アーマータイム!」
「変身」
「チェンジ・キックホッパー!」
「チェンジ・パンチホッパー!」
「リ・バ・イ・ブ!剛烈!」
「ギンガファイナリー!」
「3・2・1 フォーゼ!」
「キャストオフ!」
「キャスト・オフ」
「チェンジ・スタッグビートル」
すぐにジオウとウォズを狙ってくる地獄兄弟ですが、これを食い止めるゲイツとガタック。
「隕石は止めさせない・・・!」
「お前たちの相手は俺たちだ!」
その間に宇宙へ。
「よーし!宇宙・・・」
「「行くー!」」
このごろやけにノリがいいウォズ。

 宇宙空間に出ると、
「さあ、突っ込もうじゃないか。我が魔王。」
ここで内部に突入するためにビルドアーマーにチェンジ。
「アーマータイム!」
「ベストマッチ!ビルド!」
「よし、行こう!」
ドリルで外殻を破壊し、内部へと侵入していきます。


 隕石内部は細い通路が巡らされており、サナギ体ワームも多数。
「我が魔王、ここからは私の仕事だ。」
タイヨウモードへとチェンジ。
「タイヨウ!」
「アクション!」
「ファイナリータイム!」
「灼熱バーニング!激熱ファイティング!ヘイヨー!タイヨウ!ギンガタイヨウ!」
「熱っ!ウォズ、熱い!」
変身しただけで圧倒的な熱量を放つギンガタイヨウ。さらに必殺技。
「ファイナリー・ビヨンド・ザ・タイム!」
胸部から高熱を放射し、サナギ体もろとも隕石内部を焼き尽くします。
これジオウが脱出してからのほうがいいんじゃあ・・・。

 地上では、ライダーキック対決を繰り広げるガタックとキックホッパー。
「1・2・3」
「ライダージャンプ!」
「ライダージャンプ」
「ライダーキック!」
「ライダーキック」
「ライダーキック!」
これはガタックの勝利。が、変身が解ける代わりにアナザーカブトへと変身。
「どうせ俺なんか・・・!」
「カブト!」
こうなると形勢は逆転し、逆に変身解除に追い込まれてしまいました。
 が、なおも立ち上がる加賀美。
「負けるか・・・!俺は・・・戦士だ!」
隕石の影から太陽の光が差し込むとともに、どこからともなく飛来したカブトゼクター。そのまま加賀美の手に収まりました。
「カブトゼクター・・・!俺を認めてくれるのか?」
迷ってもいられない状況。すぐにカブト・マスクドフォームへと変身します。
「変身!」
「変身」
「カブト・・・!」
「行くぞ!」
カブトはキャストオフし、ゲイツリバイブは疾風にチェンジ。
「スピードタイム!」
「キャストオフ!」
「キャスト・オフ」
「リバイブ疾風!」
「疾風!」
「チェンジ・ビートル」
「クロックアップ!」
「クロックアップ」
ゲイツリバイブも交え、2対2の高速戦闘へと突入。
この、絶妙なスピード感を感じる演出は良いですね。微妙に早回ししつつ効果音でスピード感が出ている感じ。
「矢車。万が一の時はお前が影山を倒すと言っていたな?」
先ほどがそう言っていまいたが、今となってはフラフラとなりながら
「俺達は永遠に、2人で地獄を彷徨うんだ・・・!」
と、失ったはずの兄弟の幻想から逃れられていません。
「・・・そうか。」
「フィニッシュタイム!」
「ライダーパンチ」
矢車は当てにならないと判断したゲイツは、自らパンチホッパーを倒しました。
 変身が解け、転がる影山を見て逆上したアナザーカブトはゲイツリバイブを背後から攻撃しようとしますが、これを迎撃するカブト。
「どけ!」
「1・2・3」
「ライダーキック」
これを受け、アナザーカブトは大爆発。ウォッチも粉砕されました。
BGMがカブトというのも空気感がすごく出ていて。

 地上のほうは片付きましたが、問題は隕石のほう。
「ウォズ!もう間に合わない!」
「これでフルパワーだ!」
隕石の質量が予想以上なのか、なかなか内部から粉砕するには至りません。
「このままじゃ・・・。」
ここでツクヨミの脳裏をよぎるのはスウォルツの言葉。
「奴らは隕石を止めようとしているが、無理だ。お前の力がなくてはな。」
まさに言う通りの状況になっており、ダメ元でその力を行使するツクヨミ。
「お願い!もう少し時間を・・・!」
空に向かって手をかざすと、本当に隕石の時間だけが静止。
「隕石の動きが止まった!?」
「バーニングサン・エクスプロージョン!」
ウォズも最大パワーで、ついに隕石の表面まで亀裂が入り、炎を吹き上げるまでに加熱できました。
 ここで最後の仕上げはトリニティ。
「よし!」
「ジオウ!」
「ゲイツ!」
「ウォズ!」
かたや隕石の中、かたや地上から呼ばれてしまうウォズとゲイツ。
「トリニティタイム!」
「3つの力!仮面ライダージオウ!ゲイツ!ウォズ!トリニティ!」
「ゲイツ、ウォズ!一気に決めるぞ!」
「おう!」
「ああ!」
「トリニティ!」
「フィニッシュタイム!」
「ジオウ!」
「ゲイツ!」
「ウォズ!」
「トリニティ・タイムブレイク!バースト!エクスプロージョン!」
巨大な隕石全体を取り囲む『キック』の文字列。
 そのまま、隕石を貫通して粉砕・・・なんですけども地上から目視できるほどの破片ってそれだけでもうヤバいんじゃあ。
戻ってきたゲイツ。
「やったね、ゲイツ!」
喜ぶツクヨミですが、ゲイツは素直に喜べません。と言うのも、地獄兄弟たちの事は何も解決していないので。
「俺の仲間たちが・・・!」
絶望する影山に、矢車は
「影山。もう一度・・・兄貴って呼んでくれよ。」
影山さえいればいいと思っています。が、目の前の影山は影山ではありません。
「俺は影山じゃない。お前は俺の兄貴なんかじゃない・・・。」
ワームの姿に戻り、炎を上げながら崩れ落ちました。結局矢車はひとり。
「笑えよ。誰か俺を・・・笑ってくれよ。」
「矢車・・・すまない。」
とても気の毒で笑うこともできません。矢車は沈む夕日に向かい黄昏るばかり。
彼の求めた白夜にはとうとうたどり着けなかったという事でしょうか・・・。
 カブトゼクターは、加賀美の手の中でカブトウォッチへと変化。
「カブト!」
これは、加賀美がソウゴと心を繋いだから起こった現象なのでしょうか。

 クジゴジ堂に戻った際、そのウォッチを譲渡されるソウゴ。
「君が王様になるために必要なものなんだろ?」
「ありがとう。」
そのまま、クジゴジ堂を後にする加賀美。
夕日を受けて輝くカブトウォッチを手に、意気揚々としたソウゴ・・・という所で終わったらよかったのですが。
 夕食時、ダイニングに向かう途中にツクヨミを呼び止めるゲイツ。
「ツクヨミ。門矢士と何を見たんだ?」
「今は・・・まだ。」
今は言えない、というツクヨミ。確かに、仇敵であるスウォルツと血縁関係がある疑いなどは慎重になってしまう所でしょう。
 ここで、ダイニングからソウゴの絶叫。
「ええーっ!?」
ダイニングに向かうと、テーブルの上がまさにおにぎり祭り。
「あっ、おかえりみんな。なんか、疎開しなくてよくなったんだよね?」
「何でこんなに・・・。」
「ああ、これね。おにぎりもったいないから、みんなで食べて。えー・・・ひとり16個。」
「一難去ってまた一難・・・。」
「16・・・。」
呆れたりうなだれたりの一同。
 すると、ここで聞き覚えのある汽笛の音が響きます。
「これって・・・。」
この時代に現れたデンライナー。今度はアナザーではないようですが、と言う所でEND。

 全体的な感想としましては、カブト要素が濃厚で、かつ後日談という形となっていたのが面白いエピソードでした。さらに時空の歪みにツクヨミの真実というクライマックスに向かう要素が盛り込まれていて、いかにも最終章への導入という印象。
 カブト要素としては、後日談でありながら加賀美と矢車、その明暗がはっきりと分かれているのが切ないながらも、加賀美の生き方が肯定されたようで好印象でした。
思い返してみれば、矢車がカブトに執着してザビーゼクターに見放され、代わりにシャドウの指揮を執ってザビーゼクターに見初められたのが加賀美でした。
 各々がカブトに並々ならぬ感情を向け、それを中心に運命が大きく回ってここにたどり着いたと考えると感慨深いものがあります。
カブトに敵わないながらも正しい方に向かい続けた加賀美がついにカブトを手にし、敗北からずっとやさぐれていた矢車はずっと独りのまま。
るべくしてなった結末とは思いますが格差がすごい。
 矢車が求めたのは、おそらくどん底であってどん底でないギリギリの状況と思います。
終盤に白夜を求めて旅立つというシーンがありましたが、何となくそういう状況をイメージさせる事もあって。
それがただひとりの兄弟と地獄を彷徨うという答えだったのでしょうが、その弟を旅の間際に自ら手にかけ、結局矢車の望む白夜には至れなかったという所でしょうか。
 そのまま十年あまりもずっと変わらないままと考えると生きているのが却ってみじめと言うか・・・。にもかかわらず前々老けたり太ったりしていないのは凄い。中の人の話なんですけども。

 しかし響鬼の時もそうでしたが、主役である天道総司は今いったいどうなっているんでしょうね・・・?
カブトゼクターが主を選ぶ基準が戦士の資質であるとしたならば、いくら加賀美が地球の危機に覚悟を燃やしたとはいえ総司のもとを離れるものかどうか。
 そうなると行方不明とか下手すれば死亡とか、そちらの線で考えてしまうところ。
ただカブト世界と地続きであれば、ひより以外のワームは殲滅されそもそもライダーとして戦うこと自体がもうないはず。
そこが、スウォルツらのいう『時空の歪み』なのでしょうか。
 本来なら1999年に渋谷隕石が墜落し、復興には未だ遠いはずと言うのが加賀美の見解ですし、そもそも渋谷隕石から上陸したワームや、それ以前に来訪していたネイティブは殲滅したはず。
それが今になって巨大隕石を始めとする隕石群がやってくると言うのは、ジオウをはじめ他のライダーでは起こっていなかった出来事だったのが、急にカブト世界が混じったことで整合性を高めるために遅れてやってきたように見えます。
 そういう風に考えると、各ライダーの世界が交じるといろんな危機がいっぺんに降り掛かって日本が危ないのでは?という疑惑を禁じえません。
逆に言うと、ジオウにおいて今まではそうでなかったと。

 ツクヨミの過去も含め、これらの出来事に士が目下流されているように見えるのも不思議です。
そんな中で次回はデンライナー組と合流。ここで何か確信に迫るヒントが得られそうな予感。
 当然のようにタロス勢揃い、そして響鬼の京介に続いて侑斗とデネブも登場とかなりの豪華レジェンドです。
しかもグランドジオウへのパワーアップ回。これは忙しいことになりそうな。
Posted by jerid_and_me at 22:31│Comments(6) 特撮ネタ | 仮面ライダージオウ
この記事へのコメント
>米袋を抱え、もう1ラウンド。
「てんのこめ」 こういう小ネタ好き。

>「ライダーキック」
デ!デ!ドン! なBGMが最高にカブト。ハイパーバトルビデオでミスりまくった振り向き回し蹴りじゃなくて、正面回し蹴りで決着をつけたあたり加賀美新味が出ていたと思います。


ビターエンドなカブト回。兄貴…。
次回、絶対「桐谷京介…?」ネタやると思う。それはともかくデネブ出演が嬉しい。
オーナーと…ナオミちゃんはどうかなー…侑斗同様再出演! も嬉しいけど、まぁ無理でしょうね。
何だかんだ6月で、あと3ヶ月前後でジオウが終わりという。時間の流れは早いものですね。
Posted by 浅漬け at 2019年06月04日 05:33
>>浅漬けさん
毎度コメントありがとうございまーす。
てんのこめは笑いますよね。あの米袋わざわざ作ったのか・・・と。
今回のライダーキックも、向かってくる相手に正面で合わせるのではなく後ろから押し出す格好で当てたりと、本家とはやはり違うんだなという印象でした。
姿こそカブトですが、中身はやはり加賀美だというのを感じさせます。
 次回は侑斗とデネブのコンビがまた見られるのが嬉しいですね。
スーパーヒーロー大戦GPのときも嬉しかったのですが、まさかまた見られるとは。
ジオウはここまでレジェンドが充実するとは、始まる当初は思っていませんでしたよ。遠い昔のように感じます。
Posted by ジェリドと管理人 at 2019年06月06日 22:45
笑えと言われても一体何を笑えばいいのでしょうかねこれ。

生真面目なエリートが一変して落ちぶれ、終始なんとも言えないやさぐれキャラになった矢車と影山。カブト本編では光も追い求めながらも最終的にはネイティブになった影山を矢車が手にかけ、それが10年も時間が止まったままになっていました。影山を模したワームに縋り、偽物のカブトの力を携えてあがく姿は本物のカブトとどこまでも対照的で悲惨で、10年前のネタキャラとはとても思えませんでした。最期に夕日に向かっていくシーンはどうしても明るいイメージが湧いてこず、見ていてつらかったです。
本編での時空の歪みを自分なりに考えましたが、ソウゴがレジェンドライダーから力を継承するために、他の時間軸を誰かが無理やり繋げたんじゃないかと思っています。本来交わることのないライダーたちをかつてのディケイドのようにつなげたんじゃないか、なんて想像しました。間違ってたらすみません。
次回はグランドジオウが早くも登場。まだ全部集まってないけど大丈夫?
ありがとうございました。
Posted by ponta at 2019年06月07日 20:48
>>pontaさん
毎度コメントありがとうございまーす。
本当、とても笑えるようなものじゃありませんでしたよね・・・。
当時は急に落ちぶれた、みたいな感じで笑い事になっていましたが、そこで矢車の時間はずっと止まったままと言うのが重たいです。
結局は夕日が徐々に沈んで最終的には夜になってしまうように、ずっと緩やかに落ちていくしかないのでしょうか。
いわゆるネタキャラって、深く考えると辛いこともあるという記憶に残りそうな顛末でした。
 ソウゴがレジェンドライダーと繋がるべく時空を動かす誰かがいる・・・いったい誰ウォルツなんだ。
言われてみれば電王ウォッチは何とかなったにせよ、ドライブウォッチは未だオーマジオウからの盗品なんですよね。厳密には集まっていないような。
Posted by ジェリドと管理人 at 2019年06月09日 10:01
今更ですが このカブト編の最後に矢車君は 本当に光を見つけられたのでしょうか? 今 考えても最後の矢車君は失う物もないくらい全てを失い ワームの偽物の影山に「もう一度だけ兄貴と呼んでくれよ」と言った時とゲイツに「俺の事を笑ってくれよ」と呟いた時に見せた笑みは もう気が狂っているとしか見えませんでした 矢車君は もっと高級リゾート地のような光に満ちる明るい場所で影山君との思い出の中だけでも良いから安らかに生きていて欲しいと思いました 影山君との思い出の中しか矢車君の生ける場所がないように思えました それも悲しすぎますけどね。
Posted by 川崎のCM at 2019年06月30日 18:43
>>川崎のCMさん
毎度コメントありがとうございまーす。
実際、多分その通りで矢車は今を生きていないんだろうなと思います。
このまま理解者のいない地獄の中に沈んでいくのかと思うと背筋が薄ら寒くなる思い。
今週では、ソウゴの「過去じゃなくて今のために生きよう」というセリフが再びフィーチャーされていましたが、やっぱり現実そう簡単には行かないんだろうな・・・と。
Posted by ジェリドと管理人 at 2019年07月01日 21:39