2010年11月07日

劇場版 機動戦士ガンダム00 A wakening of the Trailblazer

 表題の通り、今更ながらガンダム00の劇場版を観てきました。
金曜夜にレイトショーで。土曜の今日も出勤ではありましたが・・・。
 最近ライダーの方が000なので、うっかり『ガンダム000』とタイプしてしまいました。いや型式名としては合っていたようなのですが。
 今更と言ったって、こちらは田舎ゆえ1ヶ月遅れの公開。
ゆえに公開1週間以内と言うことで、そこそこ優秀ではないかと。
劇場は、ガンダムのしかも夜上映だけあって、ソレっぽい人ばかり。
しかして上映前は五月蝿いかと思えば、本編が始まるや否や静まり返ると言うのは特撮映画のお子様と違って訓練されているな、と思った次第です。

 1ヶ月遅れでネタバレも何も無いかもしれませんが、とりあえず結論だけ先に書かせていただきますと、面白かったと思います。
そりゃあ評価は分かれるでしょうが、ガンダムでこれをやったのはちょっと凄いんじゃないか・・・?と。
制作サイドの度胸とかそういう意味でも。

詳細は追記にて。

ついでに0が3つでオーズの方もオ・ト・ク♪前売り・券♪をゲットして特典のスカルストラップを貰ってきました。  続きを読む

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2009年12月09日

セラフィム&エクシアR2

 どうにも今更であって、旬を外れたネタですが・・・まあ他に書くこともないもので。

 この間・・・と言うか先週の金曜日でしたっけ。
購入報告をした1/144HGセラフィムとエクシアリペア2ですが、早くも完成してしまいました。
1週間と暇つぶしにならなかった、と言うところですが、1/144の素組みなのでまあ仕方ないでしょう。
 素組みであれば、現実問題として1つにつき1日足らずで出来上がってしまいますからね。
余程パーツが多かったりギミックの複雑なものでなければ。
 特にセラフィムはパーツ数も多ければ、構造上かなり割り切った作りになっているので早く組み上がりましたね。
ただ、顔には苦労しましたが・・・。
 最近のガンダムは以前と比べると小顔になっているような印象を受けるのはもとより、セラフィムは00のガンダムの中でもっとも小型でしょうからね。
都合、目のシール貼りなどには苦労させられました。
 そんな紆余曲折を経て完成した写真を一応。
IMGP0584

ポージングがヘタクソだとかその辺はノータッチでひとつ。
 このセラフィム、構造やサイズ、細さの割には意外とよく動きます。
が、構造上の問題として足首が他のガンプラと比べると異常なまでに小さいため、自立がかなり困難です。
おかげでポーズがこんなやっつけになってしまいました。
 また、手の甲にあたる部分が設定の通りクリスタルのように透明になっているため、手に持たせたサーベルが透けたりしてどうも見栄えがよくありません。
アニメだったら作画で光を反射させたりで違和感を軽減出来るところですが・・・ここは設定通りってのが裏目に出ましたね。
 それと、セラヴィーのバックパックから改善されていないのは、胸部の大きい方のガンダム顔の角。
これの保持が弱くてやたら外れると言うのが相変わらずひどく残念です。
 セラヴィーのバックパックでいる時以上に、肩や顔が干渉するので、動かす時はかなりの確率で脱落します。
シンプルで動かしやすいキットであるだけに、ここらへんの欠陥が実に痛いですよ。
 しかし、だいぶ前に作ったセラヴィーと合体させることで、あの阿修羅状態を部分的に再現できます。
IMGP0596

部分的、と言いますのは、セラフィム1体につきGNキャノンから換装する手首が左右1セット、ビームサーベルの刀身が長短1セットしか無いから、と言うことでして。
 両肩両膝のGNキャノンにビームサーベルを持たそうと思えば手首がもう1体分必要となり、サーベルの長さを統一しようと思えばあと5体分を用意する必要が出てしまいます。
まあ、本気でやろうと思ったら部品を請求することになるんでしょうけど・・・。
 それと、セラヴィーの背中にくっつけたまま変形できるってのは少々ばかり面白いものでしたね。
IMGP0592

これで全方位にわたって死角なしです。

 さて続きましてはエクシアリペア2。
こちらは主役機だけあって、オーソドックスによく出来ています。
が、しかし・・・どういうわけか胴長短足に見えるんですよね。
IMGP0580

こうして正面から見るとどうしても。
 素のエクシアとリペア2の相違点として、腰からビームサーベルラックが突き出ているのがいけないんでしょうか。
いや、素のエクシアは作ってないんですけども。
 セカンドシーズンのガンダムは揃って胸部のデザインが普通になっているのに対し、ファーストシーズンのガンダムはビーダマンなどと揶揄されていたように胸部に存在感があり過ぎる、というのも一因かも分かりません。
 加えて、前に作ったダブルオーは肩のボリュームが大きく、その上で四肢がかなりシェイプアップされていたので、そこから比較してこのように感じるというのもありそうです。
動かして角度を変えるとそれなりに見えますが・・・どうも太股周りのデザインが微妙なように思えます。
 しかし、可動性に関して言えばやはり大したものです。
後継機であるダブルオーには及ばないところが多いのですが、それでも00のガンプラは大きな技術革新によってもたらされたのだな、と言うふうに感じさせられます。
 やはり胸部に特徴があるという都合、ダブルオーでは可動した腰回りが単純旋回のみになっているのと、主武装であるGNソード自体が取り回しに難のある装備であったために、それなりに動きは制限されているという印象は受けますが。
 それでもTVラストのリボンズの駆るOガンダムとの一騎打ちのポーズは難なく再現できます。
IMGP0579

うろ覚えですけどね・・・。
 リペア2の特徴と言えば、やはりこの緑色に輝くGNソード改でしょう。
子供の頃にハマっていたSDのBB戦士を思い出す仕様です。
 刀身が緑なんて、一昔前の私だったら絶対に拒絶反応を起こしそうなものですが、00は作中で様々な超常現象を起こしているため、まるで気にならなかったのは記憶に新しい出来事です。
 実際に自分で作ってみると、「GNソードってこんなに大きかったのか」と意外に思うところです。
ライフルとのコンビネーション兵器であるため、イメージとしてはそんなに大きくないものでしたからね。
 代わりに、ライフルの小ささに驚かされます。
銃を形作っているところだけ見ると、まるで拳銃ぐらいの大きさですよ。
「このサイズで本当に他所のMSに対抗できるのか?」とかなり不安になる程度には小さいです。
 ソードの大きさを見るに、やはり格闘戦に重きを置かれたガンダムなのだな、と改めて感じた次第です。

 こうやって作ってみると、エクシアってのは実にガンダム離れしたデザインのガンダムだったな、としみじみ思います。
流石にターンエーの比ではありませんが。
 顔はもとより、胸部の造形は完全にスーパーロボットです。
今になって見ても、光って必殺ビームが出そうな形をだと思いますよ。
セカンドシーズンのガンダムが、より過去のガンダムらしい造形になったのは残念なことだったんだな、と言うのを理解しました。
 しかし、00はプラモの販促の上手いシリーズでしたね。
各ガンダムの見せ場を作るのはもちろんとして、それぞれにライバルとなるキャラ・MSをぶつける事で、ライバルとのセット購入欲を掻き立てるという展開はかなり多かったように思えます。
 そこへ行くと、ソレスタルビーイングが悪者に見えるぐらいライバルを引き立てると言うのはいい商法でした。
 どこぞの種なんぞは、主人公に無双させすぎた結果、量産機やライバルガンダムなんかは心底どうでもいい存在になってしまいましたからね・・・ロボットアニメとしては色々と問題のある作品でしたし。
 そういえば劇場版は来年の春だか夏の公開でしたっけ。
これもまた気になるところですが、マクロスFみたいに上映館を絞られると私みたいな地方民はまた爆死なので、そこは切実に心配です。  
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2009年03月30日

最終の機動戦士ガンダム00 SS「第25話 再生」

 さて・・・どうにも心配になるような展開が続いたところで、いよいよ最終回を迎えたわけですが。
果たしてどこから手をつけて良いものか。
 相変わらず、細部だけ切り取ればかなり面白いところは多くあったように思えます。
その中でも最高潮だったのは、まさかの0ガンダムVSガンダムエクシアでしょうか。
 エネルギータンク仕様に改造された0ガンダムが出てきたときは、もしやと思いましたが、まさか本当にリボンズが乗る事になろうとは。
 しかも、ここに来て太陽炉を奪取ってのは今更って感じもしますが、そこはまあ他のイノベイドとは一味違うって言う事なんでしょう。
 そして、自分をガンダムマイスターの道に引き込む事になった「神」のような機体に相対するは、刹那の駆るエクシアR2。
どうやら、1話で中破したものを00のパーツ等を使って修理・改修したもののようで。
 各部アーマーの形状が細かく違っていたり、またGNソードの実体剣がダブルオーのGNソード靴汎瑛佑里發里砲覆辰討い燭蠅函
GNソード靴稜枷時期を考えると、0ガンダムと同様に「こんな事もあろうかと」と言った具合に、ひそかにアップデートされていたのでしょうか。
 そしてそれが役に立ってしまった、と。
最終決戦で先の愛機に乗るってのは、ありそうで無い燃え展開ですからね。
これはちょっと反則でした。
 しかもパンチとか背負い投げとか。
特に後者は宇宙空間で出来る事なのか?と言う事すら危ういです。

 しかしながら、その前のダブルオーライザーVSリボンズキャノン&リボーンズガンダムはちょっとグダグダでしたけどね・・・。
 相も変わらず、もう終わりもいよいよ近づいてから出てくるラスボスってのはロクなもんじゃありません。
とりあえず色々ついてて強い、ってだけで、あまり盛り上がる要素が無いんですよね。
 変形ギミックは意外と手が込んでいましたが、それでも後ろを向けば大体の砲戦形態になれてしまうというのがどうにもお粗末と言いますか。
 ツインドライヴにしたって、偉そうな事を言ったところで、大方ビリーがやったんでしょうに。と言うか、ダブルオーがロールアウトした当初はあれだけ大げさに驚いておいて、こんな早くにそれを実用化してMSに搭載するっていう時系列がきわめて謎です。とりあえず区切りをつけるために出しました、って感じで。
 出す時期をもう少し早めておけば、これほどにはならなかったでしょうに。
しかし戦闘中の台詞もどこかステレオタイプと言うんでしょうか。
ありきたりな言い争いなんですよね。
 エゴだの、人間だって動物を管理している、だの。
ガンダムはもとより、アニメにおけるテンプレのような台詞を棒読みしているようなもので、ここはかなり白けてしまいました。
 ガンダムの最終回だからとりあえず頭壊しとけ、って感じなのもなぁ。
さらにティエリアが全裸タイム、ってのもガンダムっぽい。
すると、ヒロインはティエリアって事に・・・?

 その後に加勢してくるアレルヤとロックオンにしたって、特にアリオスの方は・・・。
トランザムもしていないのに、ハレルヤが表に出てきて、かといって1期ラストのようなシンクロもできていない。
 つまり、2期中ずっとベストの状態が実現する事が無かった、と言う事で。
この扱いはちょっと酷いですね・・・。
えらそうな事を言っておいて、結局はリボンズにあっさりとやられていますし。
 ガラッゾの脱出装置を真っ先にむしり取る辺りは流石ハレルヤ、って感じで大変良かったんですけどね。
 一方で、ソレスタルビーイングとしての覚悟を決めたロックオンは、サーシェス戦のあとのボロボロの機体でありながら、有り得ないぐらいの健闘。
砲戦タイプのガデッサ相手に、GNピストルと残り僅かなシールドビットのみで相討ちに持ち込むとは・・・。
 相手の攻撃をガンガン受けつつも相手の懐に入り、たった1秒のトランザムで隙を作るとマスク割れしながらのゼロ距離射撃でトドメとは。
剣のギャレン橘さんを思い起こさせる活躍でしたね・・・どう見ても死んだと思ったら普通に生きていた、って点も。

 そして恐怖していたNEET姫の歌ですが、ビックリするほど無意味な存在でしたね・・・。
戦いで平和を勝ち取る事は無意味とか言ってるのと歌をバックに、ガチで人類の未来をかけてリボンズと戦っているんですからね。
 もう、根底からその存在を否定されています。
刹那は、自分の分以外の平和を、自分の命を懸けて迎えに行ったのに、NEET姫は「こんなのはおかしい」とか言いながら誰かに守られ、流されるなりその場に留まるなりしながら平和が手の届くところに来るまで待っていたって事でしょう。
 リボンズやアロウズが倒れ、およそ自分が出て行かれるようになったら、また姫様面して民衆の前に立つとか。
鳥肌ものの酷い話だと思います。
 何か本当に、自分の幸せを他者と共有すれば、だれも犠牲にならずに平和になるだなんて。それが出来たら苦労しない、って言う奇麗事の典型ですよ。
クウガの台詞に、「奇麗事で済んだら一番いい」って言うのがあって好きな台詞なのですが、NEET姫が似たような事を言うとえらく不快になるもんだから不思議です。
 奇麗事で済めば良いけど、それが出来ないから自分が犠牲に・・・というのが刹那との共通点なのかも知れません。
 しかし、本当に宇宙まで何しに来たんだろう・・・って感じです。
最後までNEET。
 ともかくも、歌がGN粒子に乗るか、ヴェーダを介して流れて世界が平和に、とか言うオチでなくて本当に良かったとは思いますけどね。
同時に、ダブルオーライザーが直接革新をもたらすものではなかった、ってのもどこか肩透かしを食らったような気分です。

 あとは後日談。
結局、ダブルオーライザーのコックピットには戻らなかった沙慈。
つまるところ、沙慈にとっての戦いはルイスを救うための戦いであって、世界の歪みを駆逐するためのものではなかったと言う事で。
 ちょっとどうかと思いましたが、それはそれで分かり易い事ですし、沙慈が乗ってダブルオーライザーが本調子になったらエクシアの出番も無かっただろう、とも思いますからね。
 ルイスは、トランザムバーストのGN粒子で完全回復したようで。
まさかこの2人に、ほぼ完全な形でのハッピーエンドが訪れるとは。
割と最近まで、全く想像していなかった終わり方ですよ。
少しばかりですが、髪がまた伸びてきていると言うのも芸が細かいです。
 ただ結局のところ、戦争という彼らにとっての非現実を知ることで、平和ボケしていてはいけないと気付くというオチは何だか今時のアニメらしい説教臭さが漂うのがちょっと。
 それでいて、結局世界はどうなるか分からないという投げっぱなしなのはどうなんでしょうね・・・こっちはちょっと問題かと思います。

 そして、1年を通してこのアニメで一番の勝ち組となったのは、やはり生存していたコーラサワー。当たり前のような顔して出てきましたね。
 しかも、昇進して准将となったカティとの結婚式。
年の差カップルと言うよりは、凄まじい階級差カップルですよ。
不死身のコーラサワー改め幸せのコーラサワー、このアニメはコーラで始まってコーラに終わると言う結末となりました。
 それにしても、これが32歳+αってのは、にわかに信じられないぐらいの落ち着きの無さですよ・・・。

 ブシドーは、刹那との対話によってついに仮面を脱ぎ捨て、グラハム・エーカーに戻る事が出来たようで。
彼もまた、市民と平和を守る軍人に戻った、と言う事でしょうか。
 ビリーの方は、結局スメラギがソレスタルビーイングを続ける以上は結ばれもしない、写真とかが思い出というだけになっているんでしょうね。

 ロックオンが、やはりカタロンを離れソレスタルビーイング一本槍になったのは良いとして、アレルヤとマリーは登山とかで自分探しですか・・・こちらは若干の失笑です。
まあ、2人それぞれの罪への向き合い方の相違と言う意味ではアリかも分かりませんが。
 ティエリアはヴェーダと一体化・・・ガンダムXのD.O.M.E.みたいになりましたね。
結局、ソレスタルビーイングそのものは全ての紛争に武力介入を行う私設武装組織の原点に立ち返った、と言う格好になるのでしょうか。
 マリナの言い分を全否定して、武力をもった抑止力として存在し続けるというのは良いのですが、それだと結局1期の始めからあまり変化が無いような・・・。
イノベイドやアロウズを否定するってのはそう言う事なんですけども。
 ただ、人間側でアロウズの指揮官だったホーマーは切腹し、1期の最初と大きく違うのは世界が3つの勢力に分かれず1つとなっており、またごく1部の一般人の意識が変わっている、と言う違いはありますが。
 人類は一歩前に進んだけども、まだこれからっていう話なんですよね。
結局、戦争根絶ってのは出来ていなければ、ソレスタルビーイングは何の裁きも受けていない、って言う。
やはり1期から継続してみていると、この辺が引っかかるんですよ・・・。

 そして、やはり本当の結末は劇場版へと続くようで・・・。
最近、この手の締めくくりが増えていますよね。
決められたTV放映期間内で決着がつけられないからなのか、それともより潤沢な予算でもって結末を描きたいからなのか、それとも単に映画の方が収益を上げられるからなのか。
 いずれにせよ、どうもあまり好きません。
プロなら、決められた期間と予算でもって十分なクォリティのものを完成させてしかるべきだと思うんですけどね。
 もっとも、この劇場版が続編なのかパラレルっぽいものなのかは分からないんですけども。
しかし、ラストの「The Childhood of Humankind Ends」ってのは何の事なのか。
人類の幼年期の終わり、って事でしょうか。何が何やら。

 とりあえず、細部で見ればやはり良いところは良いんですけども、冷静に全体を振り返ると、流れとしてはどうにも苦しいですね・・・。
 2期開始直後とか、凄くワクワクしていたのに。
最初が面白いと、後から失速した時のガッカリ感が凄まじいのが辛いです。
ライダーで言うところカブトとかがそんな感じでしょうか。
後半からと言う意味では響鬼も・・・。

 さて、次のハガレンはどうしましょうか・・・原作も、前のアニメも中途半端にしか見てないんですよね。

 何にせよ、足掛け1年半に渡ってこの作品に携わったスタッフや声優の方々はお疲れ様ですし、TBやコメント等でお邪魔させてもらったブロガー様、一般読者の方にも感謝ですね。
 何だかんだ言って、終わりってのは寂しい・・・。
半年の準備期間が大きいんでしょうね、ここも。  
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2009年03月23日

今週の機動戦士ガンダム00 SS「第24話 BEYOND」

 ラスト2回、逆シャアのEDっぽいタイトルだと思っていたら本当にそんな事になってしまったぞ、というお話でした。
 最終決戦に突入し、マイスターをはじめとしてそのほかの人らも戦場においてどんどん追い詰められ、いよいよその命を散らそうかと言うところで刹那が更に先のステージに覚醒し、そこにティエリアらの働きもあって人々はおよそ命を取り止め、対話の末に分かりあいつつあった・・・という流れ。
 物語の肝心要となる、ルイスとの戦いに決着がつくまでの流れがちょっとやっつけ臭いのが気になりましたね・・・。
いよいよレグナントがMS形態に完全変形したかと思ったら、ガンダムを捕らえるのに集中するあまりガガの接近に気がつかず戦闘不能とは。
 しかも、一体どうやったのか分からないものの平然と助けられてましたし。
そしていつもの発作が出たと思ったら、トランザムバーストのGN粒子を受けて何故か安定し、そこで分かり合う・・・と言うよりは、まともな状態で初めて顔をあわせたらお互いにずっと忘れられていなかったことが分かって普通に結ばれてしまう、という結果に。
 この2人はハッピーエンドにはなれないだろうな・・・とずっと思っていたので、かなり意外な結末。
もっとも、後1回あるのでどうなることか分かりませんが。

 その事は基本的には喜ばしい事だから良いとして、沙慈の乗らない1人乗りのダブルオーライザーで真のトランザムに到達してしまったのがちょっと残念・・・。
ダブルオーは沙慈が同乗する事で真の力が発揮される、ってのがこれまでのパターンだっただけに意外でした。
 しかし、沙慈の気持ちは基本的には常にルイスに向いており、特定の一個人によらず戦場で消えかける多くの命に目を向けられるのは刹那だけだろう、と言うのは理解できます。
 今回、NEET姫がしゃしゃり出てこなかったのは、それだけでかなり評価できる事だと思いますよ・・・。
本当、いつ歌が来るのかとヒヤヒヤ物でしたからね。
ダブルオーライザーからオーロラが出たときは、「ああ、もう駄目だ」と思いましたもの。
 そこでNEET姫でなく、ティエリアが頑張ってくれたのは大いに評価の出来るところ。
これまでずっと使用される事のなかったトライアルシステムの発展形が、満を持してここで使われたってのは中々ナイスなタイミングです。
 そのものズバリチート能力なので、1期のように早くから使うと後が辛いですからね。もっとも、今回も短い出番でしたが・・・。

 ただ個人的に流石にどうよと思ったのは、やはりビリーとスメラギの辺りでしょうか・・・。
ビリーがスメラギに気があったと言うのは当然のように分かっていた事でありますが、ここに来て抱き合うっていう結末は流石にどうだったんだろう、と。
 スメラギも間接的とはいえ多くの敵兵その他を殺害しているはずですし、それはビリーも同じ。
イノベイターに加担した事で、友軍すら多く殺しているはずなのに、その2人が結ばれるって言う結末はちょっと腑に落ちないと言うか。
愛は憎しみに変わったんじゃあ?と言う感じで拍子抜けでした。
 その一方で、ライルはアニューの事を思い出すなど、もしかしたら兄をはじめとする家族の仇であるサーシェスを見逃してしまうんじゃないか、と思われたのですが、ここでキッチリと始末。
 他のメンバーが軒並み「分かり合おう、許しあおう」という流れになっていたのに対し、ライルだけがそれと逆に、むしろそれを目指すからこそ
「世界から疎まれようとも、咎めを受けようとも、俺は戦う。」
という結論にたどり着いたってのは皮肉ではありましたが良いですよね。
 2期から入ったライルが、今になってこれまで続いてきたソレスタルビーイングの基本理念に到達したと言う。
その辺のことをもう忘れてしまったんじゃないか、というメンバーの多いこと。
 イオリア計画からすると、これも外れているのかも知れませんが、初期ソレスタルビーイングの理念に忠実な上に、ライル自身が戦いに参加して色々失って、それで最後に自分で出した結論ですからね。
割と説得力があるんだと思います。

 キャラの生死で言うと、他にもちょっと生き残りすぎだろう、と言うぐらい生存しています。
セルゲイ関係で遺恨を残したマリーとアンドレイは、どっちもあっさり死んだかと思いきや生存。
 今はGN粒子を介して、言葉なしに分かり合えるようになったものの、セルゲイとアンドレイは言葉を交わせないがために分かり合えずじまいだった、というお話。
「言ってくれなきゃ、何も分からないじゃないか!」
ってのは凄くリアルですよね・・・こういう親子関係の行き違いにリアルを感じる私は家族関係が円満だと思っていないんでしょう。少なくとも自分では。
 白鳥さんって普通に聞いてるとちょっと大根臭く聞こえるんですけども、泣きの演技は中々凄いのかも分かりません。
 しかしこれも、マリーとソーマが基本的には別れているがゆえに、分かり合うというのがどうも薄く感じられて困りました。
実際に薄いのかも分かりませんけど。
 あれだけ期待させられたハレルヤも、結局は肩透かしもいい所でしたし・・・。
アリオスのコンセプトも最後までおよそ活かされませんでしたよね。

 で、ひとしきり終わった後にやっと出てきたリボンズ。
死に損ないにヴェーダまで乗っ取られ、何に乗ってきたかと思うとガンキャノン。
1期のボスは金ジムで、2期はまんまガンキャノンですか。
 ただ、変形するなりキャストオフするなりしてガンダムになるとか言う噂がありますけども、正直なところ今更って感じですよね。
これまでずっと出てきて、ようやく今になってこれか、と言う感じ。
 今更出てきたところで、あと1話しかありませんし、もう何か完全に後の祭りとしか思えません。
総力戦なり、トランザムライザーであっさりやられるのが目に見えています。
・・・そこでさらに歌とか出られたら、視聴者の脳量子波が乱れまくりになるでしょうね。

 ラッセは相変わらずの死亡フラグぶり。
病気でもう死にそうってキャラが「今は不思議と調子がいいんだ」ってのは壮絶なまでに死亡フラグでしょう。
EN切れを生き残ったのは流石と言ったところですが・・・。
 そしてブシドーも結局どうなったのか。
あの会話で分かり合えちゃったのか・・・。
 コーラも、1人だけ先に死亡扱いって酷くないですか?
これで生き残ってきたらマジで橘さんと同レベルのキャラになれます。

 正直なところ、細部では良いと思えるところはいくつかあったものの、全体の流れで言うとかなり「これは無いわ・・・」と言う風になってしまっています。個人的に。
 放送で1年、足掛け1年半もかけて結果がこれかと思うと、どうもちょっとやるせない気分になりますよ。  
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2009年03月16日

今週の機動戦士ガンダム00 SS「第23話 命の華」

 いよいよラスト3回となった今回。
前回でもって主たる役者の殆どが月の裏側に集結し、敵の裏のイノベイターに対して表のアロウズがもう風前の灯になろうと言うところ。
 前回ラストにリジェネがリボンズを殺害して、これ絶対生きてるなと思っていたら案の定、直後に別のが出てきました。
3日天下どころの騒ぎではなく、3秒天下とかそう言うレベルですね・・・。
 やはり、リボンズはヴェーダと直接リンクしているとか、そういう理由でボディは代わりが効くとの事。
そしてやっぱりリボンズの片腕となったサーシェスに始末されてしまいました。
 本当、リジェネって何のために出てきたんでしょうね・・・。
1期ラスト、「ティエリアのそっくりさん」と言う感じで強烈な印象を伴って出てきたかと思いきや、ただの1度もMSに乗る事も無ければ、大した陰謀もなく、ただリボンズを何故か嫌悪してその計画を乗っ取ろうとしただけ。
 終わってみれば、これ以上ないぐらい肩透かしなキャラでしたよ。

 今回ラスボスに仕立て上げられたリボンズですが、やってる事はもうとんでもない事になっていますね。
全長15kmに及ぶ宇宙航行艦「ソレスタルビーイング」は某国連大使のアルヴァトーレを彷彿とさせる、極めて強力な粒子ビームを搭載。
・・・いや、明らかにそれ以上ですね。
15kmとなると、マクロス級とかをも凌駕するサイズですし。
 小惑星っぽい外見や、擬似GNドライヴを使い捨てにする主砲といい・・・何とも種臭いメカニックが出てきたものです。
やっぱりトランザムライザーで真っ二つというオチなんでしょうね。
 さらに、そこに搭載されるMS明らかにやっつけ造形のガガ。
足の代わりにブースターが1本だけとは。
 それに、この間のおびただしい数のデヴァインが乗り込み、これまたおびただしい数がトランザムで特攻をかけると言うもの。
 絵的にはちょっとマヌケに見えるものの、向こうは本気のようですし、かなり異様な光景。
何せ数が数ですよ。ガンダムシリーズでこれだけの数の同タイプ機を見た事ってあまり無いような。
 ウチの地方では蚊トンボのことを「ガガンボ」と言いますが、まさしくそんな感じですね。と言うよりこれはもう蚊柱とかそのぐらいのレベル。
意外と迎撃できていると言うか当たっても沈まないのですが。
 各勢力の助けもあり、どうにかそれをかいくぐって敵母艦内に侵入したところで、これまた虫のような数のオートマトンに取り囲まれ、背後からは先程のガガがしつこく突っ込んでくるという絶体絶命の状況。
 この事態に対し、ラッセは改修された0ガンダムに乗って迎撃するわけですが・・・。
ラッセは本当に死亡フラグを立てる達人ですね。
GNアームズの時も危なっかしいと思っていたら案の定大使にやられて、しかし生還。
2期では何故か生き残っていたと思ったら病に蝕まれていると言う状況。これ自体死亡フラグなところに、隣の席という理由でアニューに撃たれ、これも生還。
 が、今回はエネルギーに限りのある0ガンダムで、無尽蔵に沸いて出るガガを相手にする事になり・・・今回は流石に駄目なんじゃないかと思います。
 そして、スメラギの艦内戦闘ってのは完全に全滅フラグだと思っていたら、まさかのビリーとの対面。
ここでビリーが表に出てくると言うのは意外でしたが、果たしてどうなる事やら。

 他には、刹那と沙慈はようやく出てきたルイスと再会。
戦いで勝ち取る未来なんて、本当の未来じゃない。と、1期から続いていたテーマを真っ向から否定してしまいましたよ、沙慈。
 と言うよりも人類の歴史を真っ向否定しているに等しいです。
むしろ、それを否定するからこその革新種=イノベイターなのでしょうか。
 それは良いとして・・・この状況、かなり危険な香りがします。
ロックオンはサーシェスに遭遇、兄の仇を討ちにかかるという、「仇」と言うものに縛られた家系ですよ。
 アレルヤは激戦の最中、やっと取り戻したマリーまでも再び失うかという状況に陥り、ティエリアは機体を捨ててリボンズの向かうヴェーダへ。
 この、揃いも揃って満身創痍の絶望的な状況の中で、ダブルオーはトランザムを終始温存し、NEET姫も戦場近くに。
これは、やはりトランザムのスーパー全裸タイムとNEET姫の歌で戦いが止まってしまうというオチになるのでしょうか・・・?
 戦いで決着を付けるには、残り2話にしてはボロボロ過ぎます。
Cパートのティエリアも、OPとかから考えると操られたりしそうですし・・・。
かといってセラフィムの隠された機能が明らかにならないまま、ってのもアレですよね。

 そしてコーラ。
「俺の大佐に手を出すな〜!」
というお約束の台詞で現れ、
「大好きです、カティ。」
と、ここに来て初の名前呼びとともに死亡・・・といった流れなのですが、これ絶対生きてますよね。
 爆発による煙の飛び方でおかしい所がある、とか。
早くも生存説が検証されています。
と言うよりも、死に方がテンプレ過ぎてとても死んだと思えない、と言うのが正直なところです。
 ところでブシドーは何処へ?

 さて、ラスト2回。
期待感は若干薄いものの、足掛け1年半という期間を費やした作品です。
果たしてどう決着するのか見届けねばなりますまい。
 にしてもハガレンは期待感が出てきませんね・・・原作も、前のアニメもろくに見てないんですから。  
Posted by jerid_and_me at 19:49Comments(6)TrackBack(17)

2009年03月10日

今週の機動戦士ガンダム00 SS「第22話 未来のために」

 こちらも遅ればせながら感想を。
先ずは前回、Let's武士道!勝負しよう!始まった、刹那とブシドーの決闘に決着が。
それ以上に、「ブシドーができるまで」と言った感じの回想のほうが気になってしまったのですが・・・。
 誰のせいで日本かぶれになったのかと思えば、ビリーの叔父にして司令官のホーマーのせい。
この人らは皆ユニオン側の人のはずなのに、何でこんな事に・・・?
そこからは滝行とか。しかもアメリカとかその辺の密林のような所で。
 もう本当に、キャラの成り立ちがギャグになっていますね。
このアニメは、1期から2期中盤にかけてのように真面目な顔をして楽しめるシーンがかなり減ってしまっているような気がします・・・。
 結局、決闘の行方はブシドー優勢かと思われたものの、白刃取りからのビームサーベル二刀流で刹那の勝利。
これ、アヘッドサキガケからスサノオまでの流れを汲んで、主武装が実体剣タイプのGNソードではなくビームサーベルだったら刹那の負けだなぁ、とか思いました。
 が、ビリーが決闘のために誂えたスサノオはそこまでの系統以上にフラッグ寄り。
バイザーの下は完全にフラッグでしたし。
そのバイザーのデザインといい、やはりブシドーは1期最終話と同じシチュエーションの中で決着をつけようと思っていたのでしょうか。
 しかしながら、生死と勝敗ではなく生きるために戦うという刹那によって生かされてしまうという結果に。
 武士道とは死ぬ事と見つけたり、と言いますが、アレってのは死ぬ気で事に当たれと言う事であって、事を済ませたら死ねって事ではありませんよね?確か。
 本人にしてみれば2度目の生き恥を晒す事になってしまったブシドーは、果たしてこの後どのように振舞うのか・・・変革するにしても、刹那らに加勢ってのも何かイマイチな気が。

 話全体としては、いよいよ最終決戦の舞台に近づいてきたか、と言う感じです。
直径15kmの巨大要塞にヴェーダが隠されている、と言う事ですが・・・結局トランザムライザーで一刀両断にされてしまうんじゃないか、という予感が今からひしひしとしてきます。
種死ラストのミーティア無双の悪夢が蘇ってきた・・・。
 その黒幕となるべきイノベイター側は、一番影の薄い赤いのを量産してズラリと並べてみたり、絶対死んでないな、といった感じで下克上されたりと。
威厳ってものがまるで感じられません。
確実に複製ボディとかあるでしょうしね。
 それよりも、ルイスがいよいよもって壊れてしまったことのほうが怖いです。
他人の不幸を鼻で笑うようになると、もう戻って来れないような気が。
 アロウズの方も、
「ワシのMS隊は108式まであるぞ。」
とか言ってたグッドマンが情けなく死亡。みんな伏せや、あれはワシの108式より危険だ。
断末魔が
「何とかせんかぁ〜!!」
とは、リント少佐の「嫌ぁぁ〜!」に続いて、アロウズ将校はどうも断末魔が面白いようですね。

 そして今回は、ここ何週もずっと行方知れずだったマネキン大佐が正規軍を伴って再登場。クーデター派の後を継いだような格好になりますね。
 市民の意思といった言葉が出てきますが、現状のガンダム00において苦しいのは、1期の沙慈のような一般人側のキャラクターがただ1人として存在しない、って事ですね。
 結果としてどうも説得力が薄れて、それぞれ自分の正義で戦ってるだけじゃないか、ってなってしまいます。
アフリカタワーの民間人の行方とか、そう言うのも描かれずじまいだったので軍部だけで話が進んでしまっているのがマイナスです。

 さらに、いよいよ戦闘宙域まで出てきてしまったNEET姫ご一行。
今回、およそ全勢力がヴェーダ所在地付近に集結したことを考えると、このままそこで最終決戦に突入する、と言う解釈で良いかと思います。
 ここでイノベイターを倒した上で、ヴェーダの情報管理機能を利用して人類総てがNEET姫の歌の餌食に・・・とかいうオチだったら嫌ですね、真剣に。

 個人的には、先がかなり心配です。
トレミー組が、「明日」とか「未来」という不明瞭な言葉を連発するようになったのが多分にその原因だと思うんですよね。
 結局のところ明確な目標が見えない、と言うのがラストが曖昧になるんじゃないか、という危機感を募らせます。
 1期の頃は、平和のための捨て石となって裁かれても仕方ない、と言ったスタンスだったと思うのですが、今は「生きるために戦う」ですからね・・・。
 コーラ再登場の嬉しさもどこか上滑りしたような感触ですし。
ただ、今回はどうも敵MSをパイロットが生存不可能なほど破壊するような描写が目に付いたんですよね。
そう考えると、やはり未来のためと言いつつ多くの人殺しをやっている、と強調されているようなもので。
彼ら的にはバッドエンドになるんじゃないか、とも思えます。  
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2009年03月02日

今週の機動戦士ガンダム00 SS「第21話 革新の扉」

 革新と人員整理・・・という感じでしたね、今回は。
先ずは前者の革新について。
 この間も、アニューの位置を一発で当てたり、向こうから送られてくる脳量子波に感応したりと。
どうも人間離れしたところを見せていた刹那でしたが、いよいよもってそれが顕現してきたといった具合です。
 いよいよ、瞳の虹彩が黄金色に輝いたりと、イノベイター化としか言えない状況となってきました。
リボンズ側のイノベイターにも、それは脳量子波を介してなのか、と言うよりもむしろ戦闘時の動きが人間離れしてきた、と言うところに「変革」が見られているようです。
 何か人の考えが分かったり同種で感応したり、また人間がそうなることでMSによる戦闘能力が飛躍的に向上したりと。
いよいよもって、イノベイター=ニュータイプという風になってきました。
 そりゃあ、前回急にイノベイターやルイスが何をするでなく撤退したかと思ったら、実はダブルオーライザーがあっという間に撃退していたなんて。
まさかこれほどまでに主人公だけのインフレが進むとは。
少なくともオールドではないです。
 そして刹那が普通の人間からイノベイターになったのを「純粋種」と言うようで。
するとリボンズその他ってのは混ぜ物ありの不純種と言う事でしょうか。
まあ、あの編はどれも人造人間っぽい感じですからね。
むしろ、そう言うのを指してイノベイターと呼ぶのだとずっと思っていましたし。
 そうすると刹那が純NTで、その他イノベイターが準NT、でルイスが強化人間とでも言った具合でしょうか。
ニュータイプと違うのは、その覚醒のメカニズムでしょうか。
 ニュータイプは確か生まれつきだったり、戦いの最中に何故か急に目覚めるっていうイメージがありますが、こちらはツインドライヴという厳然たる原因がそこに存在しているわけで。
 さらに、その作用は直接戦闘に参加している人間以外にも作用する、という特性が。やっぱりダブルオーライザーはGN粒子を撒き散らして人類を革新させるMS、という事でしょうか。
 しかしながら、それが大量に出るのは当然ながら主に戦闘においてトランザムしたとき。戦争根絶のためのガンダムなのに、人類に変革をもたらすというステップのためには戦って大量の粒子を放出する必要がある、ってのはどうも矛盾しているような。
 その辺から考えると、どうも刹那は最終的に死ぬか行方不明か、といった結末ばかりが思い浮かんでしまいます。
 ところで、ここに来てリボンズらは純粋種たる刹那の当て馬っていう線がいよいよもって濃厚になってきましたね。
そうなると、向こう側の「人類初のイノベイター」であるルイスもまた当て馬だったと言う事になってしまいます。

 そのルイスを含んで、憎しみの連鎖によって盛大に人員整理が行われましたね・・・。
留美は、生き残ったと思ったらしつこくネーナに追い回され、死相を浮かべながら逃走。
自分の生まれを呪いながら、兄である紅龍の犠牲によって逃げ延びようとしていた所でしたが、結局ネーナに見つかって殺害されてしまいました。
 そのネーナは、リボンズに自分がルイスの両親その他の仇であるとバラされ、機体を八つ裂きにされ身動きの取れない状況で、これも己の不幸を呪い、訴えながら殺害されると言う結果に。
 これぞ、憎しみの連鎖といった感じです。
自分はこんなにも不幸なんだから理解させたい、そのために多少の悪事は目をつぶられて当然・・・という理屈はどうにもリアルです。
それが結果として、不幸の救済もなければ罪の赦免も無いっていう事も。
 そして今回、仇討ちを果たしたルイスもまた人殺しの罪を追うこととなり、これは相当な死亡フラグになる・・・と思っていたら、それ以前にすっかり壊れてしまったのが痛ましい。
 ルイスがその力をもってネーナを絶望の淵に叩き落す様は、見ていて爽快感すら覚える所だったのですが、直後の後味が悪すぎます。
 復讐したって死人は戻ってこないし喜びの声も聞こえない、ってのは考えれば分かりそうなものですが、アロウズに入った時点で既に盲目になりきっていたんでしょうね・・・。
 どうしようもないぐらい偶然に不幸が降りかかって、その仇を討とうと全てを投げ打って、結果は壊れてしまっただけ、なんて。
どこまで不幸なんだ、って話ですよ。イノベイターにもなれやしませんし。
 このアニメって、復讐に走った時点でどうしようもないぐらい死亡フラグと言うか、さらなる不幸フラグが立ってしまいますよね。
 こんな事になってしまったルイスを、果たして沙慈に救う事が出来るのか。
ダブルオーライザーの後ろに乗っている沙慈はイノベイターに覚醒しないのでしょうか。そうするともっと感応できそうなものですが。

 そして、ブシドーがついにビリー以外に素顔を晒すことに。
正体はもちろんグラハム。今更ですね。
 で、やっぱり仮面の下には傷が。
しかしながら、あのMSに、既にブシドーと化したキャラで
「真剣なる勝負を!」
とか言われると、チャンバラバラ、チャンバラ〜♪とか脳内再生されるんで、とっても困ります。
そうか、シンケンブラックが居ないのってそういう・・・!
 冗談はその辺にして、愛が憎しみに変わるってのは1期OPの歌詞にもありましたが、もはやそれすら超越した感情となっている様子。
 自分の行動が一方的であり、割と間違っていることも理解した上で、最初に武力介入を行ったのはガンダムだ、という主張で個人的にハッキリしましたが、ブシドーってのは1期の亡霊っていうポジションなんですね、やっぱり。
 ガンダムと出会ってしまったがために、その戦いに命を懸け尽くしてもう死人同然。最後に残った武士道だけで戦ってます。
顔はもちろん、上半身も半分ばかり傷が残り、それこそ療養中は臥薪嘗胆の日々だった事でしょう。
 そして、まさかのスーパー全裸タイム突入。
いずれ来る展開だろうと思っていましたが・・・やはり脱力してしまいます。
けど中村さん声の「トランザムッ!」ってのはえらい格好良かったです。
その後の戦闘はもはやドラゴンボールと化していましたが。
 全裸タイムは、せめて股間の処理をもうちょっとまともにやるか、下半身を映さないぐらいはしてほしかった所。
 しかも「涅槃」とか。
どこまで日本文化を勉強してきたんだ、と。

 Cパートで明らかになったのは、やはりガンダムと武力介入に隠されたイオリアの真の目的は、ガンダムにより人類に変革をもたらすと言うもの。
 やはり、ガンダムマイスターを任せられると言う事はイノベイターが考える以上に重大な事だったようですね。
たかがガンダム、されどガンダム。
 そして、ガンダムによって戦争に取り憑かれてしまったグラハムを果たして変革させる事が出来るのか、と言うところでこの計画の真価が問われそうです。

 今回は全体的に面白かったのですが、やはりNEET姫の歌が平和の鍵となりつつあるのには、どうも否定的な感情を抱いてしまいます。
・・・だって、これまでがあんまりにもアレじゃないですか。
 平和を望む人々が出てきたって事とか、戦力を失ったカタロンが分かりあうことに目を向け始めるってのは良い流れだと思うのですが、その鍵があの歌ってのが何か嫌です。
作品の整合性とかそう言う次元でなく、個人的感情の問題で。
と言うかあの歌詞、平和でも何でも無いでしょう。
ただのNEETでしょう。  
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2009年02月23日

今週の機動戦士ガンダム00「第20話 アニュー・リターン」

 今週はまあ、何と言いますか賛否の分かれそうなエピソードです。
現時点では、私はそこまで悪いようには思っていないのですが。
何と言うか、「自分は今ガンダムを見ているんだ!」ということを強く認識させられるエピソードだったかと思います。
 前回と合わせて敵側にいる悪女の存在とか。
前回はネーナがどうしようもない悪っぷりで留美らを始末しようとし、今回はヒリングがいい感じの小悪党していました。
 問題のアニューもイノベイターに覚醒している(?)時は結構悪く見えましたし。
こういう悪い女の存在にガンダムを感じる私ってのは、にわかなんでしょうか・・・。

 また、ライルとアニューは出会いや関係のエスカレートという印象がどうにも薄いのに、死に別れるシーンの劇的さも。
どこかから攻撃を受けて、ヘルメットのバイザーにヒビが入るってのは富野アニメっぽいなぁ、と。
ダブルオーライザーのトランザムの作用で、その意識だけがスーパー全裸タイムで抱き合うってのも。
 この辺のシーンは、まあストーリー的にちょっとアレなのはあえて多く触れようとは思いませんが、映像的にはえらく気合が入っていたと言うか。
綺麗過ぎて若干気持ち悪く見えてしまうほどです。
 アニューの最期からEDへの入り方は、毎度ながらズルいなぁと思わせられるところで。
初見では、色々なツッコミ所を忘れて感動してしまった所でした。
 ただ、冷静になって考えてみると、人間であるライルと、イノベイターとしてのアニューが分かり合えていたかって言われると、正直なところでは首を傾げてしまいます。
 イノベイターとして目覚めていない時期に関して言えば間違いなく分かり合えていたかと思いますが、今回イノベイターとして目覚めてその回のうちに退場ですからね。しかもリボンズに操られますし。この手のはどうも・・・。
 まあ、最終的にイノベイターの部分もそうでない部分も含めて、分かり合おうとしていた、って事で決着して良いかもしれません。
もう死んだキャラですし。
 にしても、リヴァイブの
「女なんかに作るから、情に流されたりする・・・!」
って台詞にとてもガンダムを感じるのって私だけでしょか。女に作る、って言い回しが。

 しかし、今回はCパートがいつになく微妙でしたね・・・。
大抵、Cパートってのは重大な新事実なり劇的な展開なりあるものですが。
 今まさにアニューに殺されかけていたところを刹那に助けられたと言うのに、ただ刹那に怒りをぶつけるだけ、ってのが。
 この辺の違和感の原因ってのは、やっぱりアニューとライルの関係の描写について、あまりにも時間がかけられていなかったと言う事にあると思います。
視聴者的には、ライルがそこまで思いつめて怒る理由ってのがどうもよく分からないんですよね。
ここはひとえに私の想像力が足りないのかも分かりませんが・・・。
 こういう関係が成立しているんだからこういう流れになるべき、って言う事が分かるんですけども、どうものめり込めないってのは平成ライダー的なグダグダですよ。
私もいちいち説明が必要なタイプのよろしくない視聴者ですね。

 が、個人的にCパートで一番キツかったのはマリナの歌で〆られたこと。
ライルが刹那を殴るのは、刹那自身が争いの連鎖を断つために、あえて受けようという変革の表れって事でいくらでも納得できそうなのですが。
 ここに来てNEET姫の歌ってのはどうにも。
歌うだけの電波ヒロインってのも、いかにもガンダムなんですけどね。
もちろん悪い意味で、ってなってしまうのが苦しい。

 戦闘は、映像のクォリティそのものは良かったんですけども、戦術とかはかなりマズいと言うか。
大火力なはずなのに押されまくりのセラヴィー、出撃しただけで敵が逃げ帰ってしまうダブルオー、ソーマの乗ったGNアーチャーがくっ付いてなければ初撃で落ちていたアリオス等々。
 とりあえず映像的に派手な事をやってるだけでないのかなぁ、と思うところが多くて。
そしてアリオスの扱いがいい加減ひどい・・・。
また半身持ってかれてますし。これで何度目でしょうか。
もはやGNアーチャーの充電器になってるのが残念でなりません。
 アニュー機とケルディムの戦闘も、動きに関して言うならやたらヌルヌル動いていましたし、総員の火力を総動員していましたからね。
見ごたえのある戦闘シーンだったのですが、ストーリーについては先述の通り。
 劇的なシーンとか派手な戦闘でクライマックスに向けて話を盛り上げようとしているといった印象は受けますが、いかんせんその屋台骨となるキャラ同士の関係とか、その辺が弱いっていう印象を受けるんですよね・・・最近。
 このガンダム00ってアニメは、キャラクターの数が多く、さらにその多くが恋愛を始めとした多くの相関を持っているため、普通にやってちゃ話がひどく進みづらいんだろう、と言う風に考えるようになりました。
 こういう状況に直面すると、1年もののアニメってのは本当に難しいものだな、と思いますよ。
これから話を畳むにあたっての不安もいささか出てきましたね。
 戦術的なところでは、イノベイターをもってしても見誤るほどのイアンのおやっさんの技量、が作戦の成否を分けたってのが地味に面白いです。
本当、ソレスタルビーイングの縁の下の力持ちにして天才なんだな、と思いますよ。
 あとラッセの不死身ぶりも尋常じゃありません。
擬似GN粒子の細胞障害も並行しているはずなのに、いくら急所を外れたとはいえ撃たれてまだ生きてるんですから。

 個人的には、その分ルイス関係に時間をかけて欲しいな、と思うところ。
まだ6話ぐらいあるので、今から言う事でもないかも知れませんけど。
いよいよ、 おそらくラストの機体となるであろうMAレグナントを与えられ、人間としての葛藤を打ち消すかのようにさらにクスリ漬けにされるという、かなり絶望的とも言える状況です。
 レグナント・・・regnantで検索すると、「君臨、統治」といった大仰な名前に違わず、まさかの曲がるビームに、ガンダム相手には絶対の効力を誇る電磁ワイヤー、セラヴィーの火力をものともしない防御など、難攻不落のルイスの檻といった印象を受けます。
カラーリングや見た目もえらく毒々しいものですし・・・。
MSでなくMAってのも、どこか危ないという印象です。死亡フラグ的に。
 人類初のイノベイターに、といった目論見でリボンズに囲われているようですが、その目論見は早くも崩れつつありますね。
トレミー艦内のシステムがダウンして、寝返ったアニューの居所は目視で探し回る他ないといった状況だったのに、刹那はすぐさま見つけてしまった・・・と言うのは、やはり脳量子波に覚醒=イノベイターとなろうとしているんでしょうし。
この辺はえらく先が気になるところです。
 脳量子波といえば、ソーマがアニューの前に立ちはだかったところはカッコ良かったですね。
Cレベルの出来損ない呼ばわりされても一切揺るがない辺り、基本的に安定したキャラだと思います。人格単位で動く事もありますが。

 次回は、拍子抜けにも生きていた留美らに、いよいよ良からぬ考えを実行に移すブシドー。何か、マスラオのデザインが変化しているような・・・?  
Posted by jerid_and_me at 00:39Comments(4)TrackBack(17)

2009年02月16日

今週の機動戦士ガンダム00 SS「第19話 イノベイターの影」

 今回こそいよいよクライマックスへ、と言う話でしたね。
沙慈とルイスが再会・対話し、イノベイターを捕虜にとったと思ったら、アニューがイノベイターに覚醒したりと。
 アニューに関しては、いずれ確実にあるだろうと思っていましたけども、いざ来られると衝撃を受けるものですね。
すっかり別人のようにイノベイターになりましたから。
 しかも、ライルもどうやらアニューは怪しいと思っていたようですし。
「お前らをぶちのめせば、アニューがどこの誰だろうが!」
と言う台詞。
微妙に怪しんでいたことを確信するには足りないような気もしますが。
 タイミングを考えると、アニューは他のイノベイター、ないし対となっているリヴァイヴが一定以上に近づく事でスイッチが入って元通り、と言った具合でしょうか。
いつでも元に戻せるのであれば、とっくの昔にダブルオーは奪われていそうなものですし。
 しかし、ライルとアニューの関係ってどうも心が動かないんですよね・・・。
ほんのたまたま出会っただけと言うような馴れ初めで、空白の4ヶ月のうちに関係が深まりました、って言う。
 何と言うか、話を引っ掻き回すために出てきてそのために関係が作られた、とでも言うような、どうも取ってつけたような感があって。

 一方、こちらは1期から関係の続いている沙慈とルイス。
刹那の協力もあって、ようやく戦場で再会することに。
 そういえば、刹那が「沙慈」と呼ぶようになったのってごく最近の話ですよね。
前まで「沙慈・クロスロード」でしたから。
こっちの関係も前回辺りから良好になったものです。
 いざルイスを発見、トレミーとの戦闘を止めようと、トランザムでスーパー全裸タイムしつつ「やめろォ!」と割って入ってきたところは大体ギャグですよね。
不覚にもTVの前で爆笑してしまいました。
 が、ルイスを説得しようと言うところでは全裸タイムではなく、2人して軌道エレベータかどこかで地球を見ているという、1期序盤のシーンの再来。
 沙慈は姉である絹江を、ルイスは親戚一同をそれぞれこの戦争によって失っているものの、過去をどう考えるかってのはお互いに全く違うと言いますか。
 ルイスは表面上はアロウズの掲げる恒久和平がどうのと言っていますが、結局は親類そして自分の左手の復讐。
一方の沙慈はそれ否定し、ルイスがそういう人間だと言う事も否定し、これだけならいつもの奇麗事なのですが、今回は銃を向けられて全く引き下がりませんでしたからね。
 沙慈は現実を見て前に進む、という芯がこのとき通ったな、と感じました。
刹那に助けられたばかりの頃からするとえらく成長しましたよね・・・。
こちらも、その意識に「変革」が見られるなぁと感ずるところです。
 また、殺し殺されの復讐の渦に唯一染まっていないのには、1期からずっと沙慈だけが一般人サイドだった事がプラスに作用したな、と思います。

 こうなると、その邪魔をしようとするアンドレイが何かもう滑稽にさえ見えてきます。勝ち目が無さ過ぎると言うか。
 ルイスはおそらく沙慈とくっつくか死ぬかで、アンドレイとくっつくってのはおよそ有り得ないでしょう・・・。
 セルゲイの殺害を、自分が恒久和平のためにあえて親殺しをした、という大義名分を保つための行動のようにも見えますし、単にルイスに気があって沙慈が邪魔、と言う風にも見えます。
何にせよ、今後も沙慈及び刹那にしつこく付きまとうであろう事は確実でしょうね。
 ルイスは沙慈の説得の効果こそ見られたものの、恒久和平とその否定の真ん中あたりで極めて不安定になっているので、アンドレイの存在は極めて危険かと思われます。
が、アンドレイを始末してルイスと沙慈がくっつくってのも何か違いますよね・・・展開的に。果たしてどうするつもりなのか。

 アンドレイ関係と言えば、やはり復讐の鬼と化したソーマ。
アンドレイ機を探しながら、周囲の敵機をバタバタと倒していく様はまさしく鬼。
 時折、GNアーチャーのゴーグルの奥からガンダム目がギラリと輝くのがそれを強調しています。
完全にマリーでなくソーマに逆戻りしての厳しい口調がまた。
恐ろしく、危なっかしく感じるところもありますが、凛々しく美しくも感じたのはおそらく私だけではない事でしょう。
 やっぱり単なる復讐でなくて、自分がどんなに欲しいと思っても手に入らなかったものを簡単に捨てられた、ってのは諦めて許そうとしても中々できないと思いますよ。理解できないんですから。
 そう言う意味で、先がすごく心配なキャラです。
それを守るはずのアレルヤも、肝心な時にはハレルヤが顔を出してハサミで敵を惨殺し、戻ったかと思ったら振り回されてばかり・・・。
イマイチ役に立たないという印象しか残らないのが不憫です。
 にしても、ゴーグルの奥から片目だけ光って見えるってのは実にテッカマン。

 一方のティエリアはついにイノベイターを捕らえるという大きな功績を挙げましたね。
・・・と思ったら、ラストでえらい事になったのですが。
 しかしビームサーベル六刀流は実際に見るとこれまたえらい事です。
どうやって制御してるんだ?と疑問に思うところですが、対するガデッサのビームサーベルは1本ですからね。
相手が気の毒になるぐらい圧倒的でした。
 その前のゼロ距離射撃での撃ち合いの迫力もまた。
お互いに接近戦は苦手だってのが分かってて突っ込んでいくなんて、どこの銃ライダーかと。
最終的には文字通り手数の勝利とか。
砲撃戦タイプのMS同士の戦いとはとても思えません。
まあ向こうはいずれ捕まるつもりだったようですし・・・。

 刹那は、沙慈の成長に合わせるかのように破壊を否定するようになっていますね。
一方、やはり身体的にも変革が見られるようで。
擬似GN粒子による障害で、普通ならそろそろ死んでもおかしくないところなのにまだ平然とMSを操縦しているという状況に、リボンズは心当たりがあるとか。
やはり人間を革新に導くMS、と言う事で間違いなさそうです。
 前はそれほどの数字でもなかったはずが、今回は通常の7倍もの粒子を散布しながら長時間のトランザムを維持し、トレミーの中とも対話できていましたからね。
もしかすると、今後どんどん粒子量がえらい事になっていくのかも分かりません。
 ○倍という粒子量のほかに、刹那の場合は傷の容態もありますから、そうした変化があればかなり分かり易くなるでしょう。

 しかし、復讐でも何でもなく、ただガンダムとの全力の戦いを望んでいるブシドーにはこの変革は面白くない様子。
視聴者的には今までに中々ないぐらい良い流れだったのが、彼にとっては茶番。
「私にも考えがある。」
とは、一体何をするつもりなのか・・・。
 腕組みポーズで高見の見物、そして黒い機体に黒い物言いって事で、どうにも悪役っぽさがにじみ出てきました。
ポーズと言いシルエット、色といい、マスターガンダムを思い出しました。
 あるいは、
「何者だ!?」
「貴様に名乗る名はない!」
とかやってりゃいいと思いますよ。せっかく仮面なんですから。

 一方で地上のマリナはと言うと、こちらは相も変わらず甘ったれと言うか・・・。
まず、前回ラストで「撃たれる?」という平成ライダーばりに分かり易い引きから、やっぱり撃たれずにクラウスが迎撃したというだけ。
 さらに、防空壕を伝って逃げて、いよいよ押し迫った状況になってシーリンに銃を渡されるもソレを拒否。
「子供たちの目をまっすぐ見られなくなるから。」
なんて・・・現にクラウスはそのマリナと子供たちを助けるために手を汚したばかりだと言うのに、自分はその子供らを守る事すら放棄するとは・・・どうせ誰かが自分たちの代わりに手を汚して守ってくれるとでも言うのでしょうか。
 今そこにある殺し合いがおかしいから、とでも言うつもりでしょうか。
流石にこれはもう駄目だと思いますよ。いささか電波が過ぎます。
 自分がその罪を被ってでも子供たちを助けたいとか、そう言う事は考えずに守られるのが当然、あるいはいっそ一緒に死んだほうがいいとでも思ってるんでしょうかね。流石にこれは憤りを隠せませんよ。
 こんな人に物語を締められたらもう駄作認定しちゃいそうです。
現実から目を逸らしすぎです。

 そして最後は、イノベイターその他における大きな動き。
リジェネが勝手すぎるとリボンズにビンタされたのなんて些細な問題で、最近出番のなかったネーナが留美らを裏切るという事態が。
「助けて」ってのが死亡フラグだな、と思ったら案の定。
ネーナのあの妙な乗り物の中身はやはりスローネドライで、まるでその禍々しい感情を反映するかのようにステルスフィールドを展開しつつ攻撃。
善なる革新を象徴するかのようにダブルオーライザーから広がる緑の粒子との対比にも見えますね。
「何でも持ってるくせに、もっともっと欲しがって。そのくせ中身は空っぽ。」
という言葉は的を射ていると思いますが、この期に及んで好き嫌いと快楽のために殺人を行うとは・・・。
 こりゃあ、ルイスを復讐を果たしちゃっても問題ないな、って思えてしまいます。
しかし、結局留美は何をしたかったのか分からないままですね・・・。
1期の最初からずっと居たってのに。
存在そのものが無意味になりつつあった人が無駄死にとは。
だったらもうちょっと早くできなかったものか、と思います。
 本当、この辺の人たちは今更感が凄まじい・・・。
実は生きてる、とかならどんなにマシか・・・なんて思うのは中々無い事ですよ。

 戦争、復讐の渦の否定がテーマとなりつつあるのに、仇を討たれるなりして死んで欲しいキャラが多すぎる・・・。
これも、製作側の狙いなのでしょうか。

 命の危機と言えばラッセ。
彼は何でこういちいち生命が危険に晒されるのか・・・。
 これで生きてたら、奇跡の生還パート2ですよ。
2期冒頭とか、何で生きてるんだ!?って思いましたからね。

 次回はアニュー編決着・・・でしょうか。
関係の成立こそアレでしたが、ここで挽回して欲しい所です。

 にしても、次はハガレンですか。
あれは原作もあまり読んでませんし、前のアニメも凄く中途半端だったので・・・微妙です。
 同じ枠で2度もアニメ化というのも妙な話です。
オリジナルだと数字が取れないからって、ビッグネームで客を引こうなどと・・・だったら最初からもう少しまともな枠でも与えてやればどうかと思いますよ。
こんな、出かけたら先ず帰ってきてないような時間帯でなく。  
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2009年02月09日

今週の機動戦士ガンダム00 SS「第18話 交錯する想い」

 前回の軌道エレベータ崩落から早くも4ヶ月が経過したという話のようです。
そしてこの4ヶ月間、実に多くの動きがあったようで・・・。

 大きかったのは、やはりマリーが超兵1号ソーマ・ピーリスに戻ってしまった事でしょうか。
やはりソーマはマリーという1人の人間において戦士の側であると同時に、セルゲイの娘だったんですよね・・・。
 それがセルゲイを殺されたショックや怒り、憎しみからか表に再び出てきてしまい、それが以後4ヶ月を経過しても一向に戻らないまま、という事で。
 しかし今回のソーマは以前までの、超兵として自分に期待され、命令されることを超兵としてのプライドに則り全うすると言うものではなく、自身の立場には一切関係なく、ただ自分の感情で動いているんですよね。
これって結構な変化だと思います。
 その感情が、
「私が欲しくても手に入れられないものを、何故そう簡単に捨てられるの?」
と言う疑問と憎悪。
 やっぱり、ガンダム00ってのは「持つものと持たざるもの」っていう区別がかなり多いアニメだと思います。
 連邦の傘下に入り、平和な生活を何の疑問もなく享受する人々と、連邦に加われずに日々迫害され、それを打開するための紛争に明け暮れる人々。
こういう、平和を手にしていた人とそうでない人ってのは刹那と沙慈にも当たりますよね。
 家族に関しては、前述のソーマは求めても得られず、ルイスは失い、アンドレイは失った後に自ら捨てた、と。
この辺の違いが要注目かもしれません。
 また、アンドレイは父親を殺害した後にどうなるのか、と言うのが前回の懸念事項でしたが、その言い分は平和のために軍務を全うしただけ、と言うもの。
これはセルゲイがホリーを見殺しにせざるを得なくなった理由と全く同じですよね・・・皮肉なことに。
 そのために、今作において紛争の具現の1人でもあると考えられるソーマが再び目覚めてしまったというのも皮肉と言うか。
 肉親の手で葬るのが情けと言う事や、アロウズの理念に対する妄信など。
イノベイターにバラされるまで黙っていた事など、やはり逃げの理屈に走っていると言うか、後ろめたさは少なからずありそうです。
理想のために戦うと言うよりは、自らのしでかした事のために理想のために戦う事に執着せざるを得なくなった、という印象もあります。
 ルイスに、前は軍を抜けたほうが良いなんて言っていたのが、理想のために近しい人までも殺すことが是であるなんて言ってますよ。

 もう1つの変化と言えば、4ヶ月の間におおよそのプロセスを全てすっ飛ばしてライルとアニューがくっついた、と言う事でしょうか。
 着衣とはいえベッドインまで。
キスの途中で脳量子波に感応して意識を失った後、ライルが揺り起こそうとしているところは夕方の5時から何をやってるんだ、アンタたちは!とツッコんでしまいましたよ。
これは私の心が邪なのでしょうか・・・いや直前がベッドで2人して寝てるシーンってのが悪い筈です、多分。
 まあ何でこうも2人が求め合ったのかは分からないまでも、結局は既成事実として2人の恋愛関係が成立してしまったわけで。
これはどうも色々なフラグが立ちつつあるような気がしますよ。
 「愛してるよ」って出撃とか、これが最終話付近だったら間違いなく死亡フラグですよ。時期的な問題と、アニューがイノベイターらしいという要素がまだ残っているので先ず今回はありえないという話ですが。

 そんな具合に、ソレスタルビーイングにおける人員の相関ってのが割りと塗り変わりつつあるようですね。刹那と沙慈の関係も大分良好なものになってきたと思います。
 引き金を引けない沙慈の弱さを認め、戦う以外の方法を模索しながら
「会いに行こう、ルイス・ハレヴィに。」
と自ら手を伸ばすとは。
何かすごい成長したって気がしますよ、刹那。
 しかし、刹那の体はジワジワと擬似GN粒子に蝕まれながらも、何かがその浸食を抑制。かつ、リヴァイヴとアニューの感応を感知するなど、もしやダブルオーライザーの発する圧倒的なGN粒子の影響下にあって、常人から離れつつあるのでは?
 やはり、イオリアの遺したツインドライヴ理論には、何か大きな意味が隠されていそうですね・・・本人らはまだ強力な武器としての信用しか持っていないようですが。
「トランザムライザー!」とは随分とスーパーロボットっぽくなったものです。

 イノベイターの側では、やはりリボンズから隠れて留美に情報を与えたりと、暗躍するリジェネ。
もっとも、当のリボンズにはバレバレのようですが。
 いよいよヴェーダがトレミー組の側に還る時が来るのか、それとも・・・。
久々にティエリアに焦点が当たるんじゃないかと思って、次回以降が割りと楽しみです。
 ラスト、それぞれの心中において最も大きなものを一言ずつ呟くシーンで、ラスト2つが「ヴェーダ」「ガンダム」ってこの2人だけ人じゃないんですね。
ちょっと笑ってしまいました。
 気の毒なんで、早くティエリアにヴェーダを返してやっていただきたい。
そして刹那にとってマリナなんて眼中になく、いつでもガンダムが一番という現実。
この時点でヒロインたる資質を失っているんじゃないかと思うのですが・・・。
 今回、そのマリナは隠れ家にて子供らの保母さんになっていたと思えば、突然の電波ジャックに、連邦側に敵意をむき出しにする子供に撃たせまいと自らが撃たれる格好に。一体どうなったのやら・・・まず死んでないんでしょうけど。

 そういえば軌道エレベーター、やはりメインシャフトはどうにか無事だったようで外装はまだスカスカながらも送電は行えているんですね。
テロのために破壊され、メメントモリはむしろそこから軌道エレベータを救った功労者のように紹介されているのがまた何とも・・・。
 あれだけ敵も味方もなくなっていたと言うのに、終わって見ればこのザマですか。
00って、結構世界観に救いがありませんよね。

 今週のブシドーは・・・。
出撃の際にマスクを装備するというシーンがありましたね。やっぱビリーの前とかだと外すようです。
それだけビリーを信用しているって事なのでしょう。
 しかし、その横顔にはやはりくっきりと傷が・・・これまでずっと見えていなかったような気がするのですが。

 この4ヶ月すっ飛ばしもあって、何だか急にクライマックスに突入したかのような印象ですね・・・。  
Posted by jerid_and_me at 02:04Comments(4)TrackBack(21)