2010年07月27日

1つしか無いけれども・・・

 ちょっとした発表ごとも終わって、どうにかそこそこヒマが出来たのでアニメ関係の記事では毎度のことTBのお世話になっているゲームやアニメについてぼそぼそと語る人さんの企画
「今期(6月終了アニメ)を評価してみないかい?9」
に参加してみようと思います。
 と言いましても、今季はハガレンこと鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMISTしか見ていなかった訳ですが・・・。
本当、仕事が始まってからというもの、アニメをなかなか見られなくなりました。
そもそも地方なので、基本的に後追いになると言うところもありますが。
今季は、基本的に得意分野であるロボットものもありませんでしたし。
 ともかくもまあ、審査の方に入っていきましょう。
基準につきましては、5点:とても良い 4:良い 3:普通(及第点)
2:惜しい。何かが足りないレベル 1:悪い 0:かなり悪い

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST

ストーリー:4
キャラクター性:5
画:4
演出:4
音楽:3
総合的な評価:4


合計点:24/30

 とまあ、こんな所で。
ストーリーについてはやっぱり原作ありきと言うところですし、中だるみや急ぎすぎといった箇所が無かったかと言えば嘘になってしまうので、マイナス1点です。
 キャラクター性は、これは満点となってしかるべきでしょう。
どいつもこいつも個性的で、そして無駄なキャラが居ないと言うのは全体数を考えると唯一無二と言ってもいいでしょうね。
 画については、デフォルメをかけたり漫画らしく見せてくるかと思えば、VS大総統戦などアクション映画のような迫力を魅せつけてくる所もあり4点。
 演出については、やはり長いだけあってか引きがちょっとワンパターンに感じるところがあったりしましたが、声優さんの演技という意味では流石と思えるところも多かったので4点です。
 音楽は・・・BGMについては悪くはないけれど特筆すべきところも無いか、という印象です。OP・EDについては、合っているものはすごく合っているのに時々合っていないと思えるところがあったので、3点に留めます。
 総合的な評価としては・・・5をつけたいところでしたが、やはりそれまでの評価を考えると4ですね。
何より、終わってから案外スルリと抜けてしまった自分が5を付けるのも何だ、と言うのもあります。

 結果としては、まあこんなものかと言う所ですが・・・この作品はよくやったと思いますよ。
1年半という長大なスパンで、しかもしっかり完結させるというのは、いかに原作ありきとは言え早々できる事ではないでしょう。
 現に、面白い漫画と言うのは数あるでしょうが、1年ないし1年半できっちり纏めて、あのレベルに盛り上げられる漫画等の作品がいくつあるだろう?と考えると、中々答えにたどり着けません。
ことに王道となると・・・。
 現状、1クールか2クールで短く終わってしまう深夜アニメと、いつまでも際限なく続くようにしか思えないジャンプアニメ等の2極化が進んでいると思うんですよね。
 ジャンプアニメなんて、アニメが長く続きすぎてオリジナルの展開を突っ込んで時間を稼ぐのが当たり前になっています。
そんなご時世ですから、同じ少年誌がこういう事をやるってのは凄い事じゃないか・・・と再び言いたくなります。
 正直このハガレンがまた大ゴケしていたら、その時こそ1年とかの決まった長めのスパンでやるアニメが絶滅すんじゃないかと思います。今となっては。
土曜6時の頃も、そう言う話がいろいろ有りましたからね・・・。
 それから日曜5時に移ってからと言うもの、人気のあった深夜アニメを続きから夕方に持ってきたり、1年を2回に分けてみたりと。
色々とプラスマイナスのありそうな試みが出てくるようになった感があります。

 この成功を受けて、地方民でもより安心して見られるような枠として残ってくれないものか、と思うところです。
衰えてきたアニメの力を取り戻すためには、やっぱりこう言う枠を使ったほうが良いんじゃないか、と思うわけで。
 スポンサー周りも含めて、業界の目がこの辺の枠に向けられるような流れができないかな、などと思います。
・・・どうにも話が飛びすぎてしまいましたが。
 私のつけた数字的にも、このアニメが失敗しなかった、という事は意外と大きな意味合いがあるんじゃないのか?と言う話なんです。
無駄な長文にて失礼しました。  

Posted by jerid_and_me at 18:48Comments(2)TrackBack(0)

2010年07月05日

最終の鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST「第64話 旅路の涯」 

 いよいよもって、実に1年半にも及ぶこのアニメも最終回を迎えました。
実に長いものでしたね・・・間に半年空けて、とかではなくぶっ通しのストレートで1年半ですから。
 だって放送開始当初って言うと、丁度私の入社が遅れてまっさらな暇の中に放り出された頃ですよ。何とも懐かしい話で。
ちなみに同じ日は、ライダー的にはディケイドが555世界の後半を迎えた時でした。555世界って割りと駄作だったなぁ・・・などと思い出す所です。

 そんな長い期間を付き合ったハガレン第2回アニメも最終回。
やはり最終回はまるまる後日談でしたね。
エドとアルは、あの戦いの直後にガタガタの機械鎧とガリガリの体でそれぞれ頑張って郷里まで帰りました。
アルなんかは、やはりしんどそうですがそれもいくらか満足しているといったいい顔。
 リンらもまた、シンへと急ぎ帰国。
フー爺さんを埋葬してやりたいから、と言う理由があったりと、全体的に死亡や負傷など、犠牲を被ったキャラの事が忘れられていないと強く感じる最終話でした。
 シン国と言えばメイもですが、最終的に賢者の石がリンの手に渡り、結局は不老不死の術を何も得られなかったという罪の意識が残ったものの・・・そこはリンが他民族も見捨てない、という約束をすることでクリア。
グリードの強欲が伝染したのか、他の民族も囲い込む事に。

 マスタング大佐はホークアイ中尉とともに病院に。
マスタングは失明したことを呪っているかと思いきや、部下の手助けを受けながら熱心に勉強中。
 目標は、イシュヴァール問題の解決。
自分たちが行ったイシュヴァール殲滅戦での罪を少しでも償うために、最終決戦でのスカーらイシュヴァール人の働きに少しでも恩返しをするために、まずはイシュヴァールについての勉強、と言う事のようで。
 指摘されて若干言葉に詰まる辺り、気にしていないという訳では無いようですが落ち込んでいる暇などないといった様子。
 そこを訪れたのが、これもイシュヴァール殲滅戦では賢者の石の精製のため、多くの罪を背負ったマルコー。
そのイシュヴァール人を原料とした賢者の石を、イシュヴァール復興の為なら使っても・・・という、ある種の勇気がいる決断を果たし、マスタングの視力を取り戻すために現れたという訳です。
今を生きる人が、自分の意思で決断を行う・・・これもひそかに重要なメッセージであるように思えます。
 が、ここでも忘れられていなかった過去の功労者であり犠牲者。
それと言うのが、ラストとの戦いで脚の自由を失い、郷里に帰って雑貨屋を継いでからもなお支援を惜しまなかったハボック元少尉。
 マスタング組の絆の強さってのは見ていて何とも良いものだな、と思いました。

 そのイシュヴァール復興にあたっては、ブリッグズからはマイルズ少佐が、そしてオリヴィエに助けられたスカーが参加することに。
「歴史ある宗教や文化を死なせてはならん。文化の死は、民族の死だ。」
いいセリフです。現代の日本国民にこそ聞かせたいセリフだと思いますね。
 スカーは、相変わらず本当の名を名乗らぬまま。
2度死にかけて、ふたたび生還したことで心機一転スタート、と言った所でしょうか。

 マスタングがまだ別の仕事をしていると言うことは、大総統の座には誰か別の人が収まったはず・・・と言う事で、収まっているのはグラマン中将。
オリヴィエも北から離れないとなると、他に人がいないと言うところもあるでしょう。
 こういう風な、イザコザがあった後のまだ不安定であろう時というのは、強大な求心力とか理想なんかを持った人ではなく、のらりくらりとしたようで、目の前のことは抜け目なくやっていく、こんな人が適任なのかも、と思いました。
任せて安心なスタッフが多いのも重要そうですが。
 そこへブラッドレイ夫人とともに来ていたセリムは、短時間でえらく大きくなったような・・・?
そもそも、何年目の話なんでしょうね、この後日談。
しかも額に何かあります。何なんでしょうかアレ。
 今のところ、ごくごく健全に育っているようですが・・・。
口では、何かあったら容赦しないなどと悪い方向に言っていますが、内心は種族間の関係に興味津々で、かつそれなりに楽観視していそうな。
この人も、いつまでも気の若い人ですよ。

 故郷リゼンブールにようやっとたどり着いたエドとアル。
ロックベル家の飼い犬、デンは肉体を取り戻したアルに対して見慣れないものを見る目で見ていましたが、声を一言聞くと大喜び。
こういう帰還の演出って、ベタベタですけど良いですよね。
そして犬は良い・・・。
 デンの声を聞いてゆっくりとドアに向かい、エドとアルに抱きつくまでのタメも良いですね。そして凄い勢い。
「馬鹿!お帰り!」
ってのが、凄く「らしい」と思います。
 その3人は、しばらく戦いからも錬金術からも離れて平和に暮らしていたものの、あいさつ回りが済んだと思えば新たな旅立ち。
エドは西から、アルはシンをはじめ東から世界をまわって世界中の知識を身につける・・・と、何とも落ち着きのない事です。
さらに、等価交換の錬金術から、「10受け取ったら11返す」という新たな法則の樹立を考えているとか。
 それらの発想の根底にあるのは、またしても助けられなかったニーナの件。
視聴者のトラウマをこういう形で使ってくるとは。
イシュヴァールの件にしろ、登場人物の視聴者の印象に強く残った「罪」を感じながら未来に向けて歩き始める、という最終回はある種のお手本のようなよく出来たものだと思いますよ。
 痛みや犠牲というのは仕方のないもので、大事なのはそれをどう先に活かしてそれ以上のものを獲得するか。
何ともシンプルで分かりやすいメッセージです。
 アルの旅にあたっては、アルにはザンパノとジェルソが同行。
ついて行けば良い事があると彼らの野生が告げているんだろうです。
しかし・・・素敵な食いっぷりでした。
アルも何だかんだ言って、エドとは別のタイプで人をひきつける所があります。

 一方のエドは、やはり最終回とあってウィンリィとゴールイン・・・を予約。
ああ、旅路の涯ってそう言う・・・。
「俺の人生半分やるから、お前の人生半分くれ!」
と、こちらも実に「らしい」です。
その後サラリと「全部あげる」と言って赤面するウィンリィとか。
最後の最後でニヤニヤ展開ですよ、全く。

 EDは、意外なことに2番目のOP。
意外ではありますが、一番マッチしているかも、とは思います。
 バックには後日談。
偉い神職らしくなったスカーに、チョビヒゲが全く似合っていないマスタング・・・大総統?
 デコが広がったんじゃないかと思う皇帝リンに、驚くほど変化のないイズミ師匠とかアームストロング弟。
ファルマン准尉にやたらソックリな子供ができた?と思ったらエドとウィンリィの間にも。
 むしろその写真でえらく驚いたのは、メイがすごい美人になっていた事で・・・。
こりゃあアルも勝ち組ですね。

 基本的には穏やかな後日談でしたが、1シーン1シーン全てに全く無駄のない最終回でした。
この長い作品の中のあらゆる要素がその土台になっている訳ですからね。何とも盛りだくさんです・・・おかげで長くなってしまいました。
 シンプルで分かりやすいメッセージなど、最近では珍しいぐらい正統派の良いアニメだったと思います。
派手さに欠けるところはありましたが、そういう大きな波がないからこそ、この長い期間を見続けられたのかも分かりません。
「〇〇のシーンが良かった!」などと言うタイプの作品ではありませんね。
何にせよ、原作者ともどもスタッフ諸兄には長いことお疲れ様でしたと言うべきでしょう。

 しかし、まさかの劇場版。
製作中、以外の情報が全くないために何とも言われませんが・・・このハッピーエンドで劇場版とは。一体何をするつもりなのでしょうか?
 確かに、後日談とかサイドストーリーとか。
いくらでも出来そうには思えますが・・・あるいは総集編とか。
それよりも来週以降をどうするかでしょうね、問題。
結局1期には触れられずじまいです。  
Posted by jerid_and_me at 20:11Comments(0)TrackBack(7)

2010年06月28日

今週の鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST「第63話 扉の向こう側」

 残すところあと2話となり、ようやく人類と「フラスコの中の小人」の長きに渡る戦いに終止符が打たれたという所です。
前回ラストから、エドとお父様による1対1の素手のどつき合いにおいて、周囲の人々の声援を受けてエドが勝利・・・したと思いきや、まだ引っ張ってくれました。
 今度こそ真理を手放すか、と思ったらまたグリードから賢者の石を奪おうと画策し、今度こそ持って行かれてしまいました。
が、当然のことタダでは貰われませんでしたね。
 このシーン、「グリードってああやって捕まえるものなのか?」とか「グリードの本体ってあの丸いのか?」などと微妙なツッコミどころがあって少々笑えてしまう所でしたが、基本的には熱くて感動できる部分です。
 本当、宮野真守さんはこういう気の入った演技が上手いですよ。
何だかんだでリンとグリードはギブアンドテイク以上の「仲間」だったんですよね。
 最初で最後の嘘をついて、自分自身を犠牲にする最善の妥協という、強欲とはかけ離れた行動をとって、最後には欲しかったものを理解し、満足して消えていくという。
はぐれホムンクルスらしい最期でした。
こういう、敵から味方になって、最期にはやることをやって笑って死ぬキャラってのは個人的にツボでしたよ。

 そのグリードの働きで脆い炭と化したお父様は、腹をブチ抜かれてクセルクセス人の分の魂まで残さず失い、とうとう真理に飲まれてしまいました。
自分の穴に飲み込まれて消えるってのは中々怖い死に方ですよ・・・。
ジョジョ第3部のヴァニラ・アイスを思い出しますが。
 そうして真理の前に立ち、自分がエドらにされたように逆切れをし、同じように正しい絶望・・・扉の向こうへの幽閉を与えられてしまいました。
 彼が求めていたものへの解答というのは、他者から奪い、自身から不要なものを排除することではなく、長所も短所も受け入れた上で他者と協力するという、人間の在り方そのものと言う事なのでしょうか。
やっぱり人間賛歌なんですね、この作品は。

 そんな具合に、あたかも最初から決まっていたかのように戦いは人間の勝利となったわけですが。見逃せないのは、その代償。
 賢者の石は残っていたものの、使わないと決めており、ホーエンハイムが1つ残った自分の命を与え、父親らしく死のうとしたところで「クソ親父」発言。
ここでようやく、初めて「ホーエンハイム」ではなく「父親」と呼んだんですよね・・・。
 というわけで、石も父親も犠牲にさせない、ということでエドが対価として持ち出してきたのが「鋼の錬金術」。
つまるところ、エドの持つ真理の扉を売りに出すという行動に出ました。
そんな手があったのか、そもそも可能なのか?という疑問は未だ解決されませんが・・・。
 錬金術を使えない、と言うのはまあ対価にはなるんでしょうけど、方法があまりにも変化球。
対価云々よりも、個の力にこだわらずに、周囲に目を向けるって言うのが答えだったのかも知れません。

 かくして、アルを魂・肉体全部セットで取り戻す事ができ、エドも五体満足に帰ってきました。
世間一般に対しても、混乱を避けるためか大総統とセリムが敵の手先であったことは明かさず、マスタング大佐がその後釜に滑りこむ格好に。
 そんな具合に、何もかもが円満に解決したところで、ホーエンハイムは妻トリシャの墓前で残りの命を尽くす・・・という終わり。
相当人間離れしていながら、最期は「やっぱり死にたくねぇなぁ」と人間らしく、かつ満足した様子で長い生涯を終える、と。
 今回の終わり方を見ていると、ホーエンハイムが主人公で、これが最終回だと思ってしまうような終わり方です。
もとより、ずっと根底はホーエンハイムとお父様の話だったわけですけど。
かつ、所々で決め手となっていたのは兄弟を始め、その他のキャラで綿密にという作品でしたから、成程よく出来ていたなと思いますよ。

 ただ、グリードとか人間以外が悉く退場して、謎掛け的な方法で兄弟ともに五体満足に戻ったというのは浅く見れば若干ご都合に見えるという所もありますが・・・。
 ラストまでに邪魔者が悉く退場していくというのは少々苦い思い出があるので、その辺りの事で過敏になっているのかも知れません。
 やはり、作品の雰囲気的に「ハッピーエンドになるべき作品」だと思うので、これでベストなんだろう・・・と思います。
先のアニメは途中でリタイアしたのでよく知りません。

 さて、次回は後日談をもっての最終回となりそうですが。
彼らのこれからはどうなりますものか・・・。
エドなんかは、錬金術を失って機械鎧も必要なくなって。
身長以外はそれなりに普通の青年となったわけですが、どこへ行くのやら。

 しかし、真理って結局何だったんだろうか?とまだ思っているのは私だけなのかどうか。  
Posted by jerid_and_me at 20:54Comments(5)TrackBack(3)

2010年06月21日

今週の鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST「第62話 凄絶なる反撃」

 サブタイの「反撃」と言うのは、相手方がまだ何かやらかしたのか・・・と思っていたら、実際にはむしろ味方の側で、まさしく凄絶なる反撃が行われてしまった、と言う事でした。
 私、この作品は最後には兄弟が体を取り戻して故郷に帰る、という結末になるものだとばかり思っていたのですが・・・・ここに来て、アルが戻らぬ人となってしまうとは。心底予想外です。

 状況としては、地上に出たお父様が生きた人間から直接賢者の石を作ろうとし、それを人間側が阻止するといった構図。
まさしく総力戦で、火器、体術、錬金術、その他何でもありの戦い。
 もちろんお父様サイドも1人で何でもあり。
謎のバリアーの展開や、アメストリス国民分を抜かれてもなおも無尽蔵にさえ見えるHP、挙句賢者の石を使ってか、器を作ってクセルクセス人の魂を外へ還元したかのような芸当までも見せつけてきます。
 それだけ外に向けてエネルギーを使っても、謎のエネルギー波とかは健在ですし。
この期に及んで何とも化け物じみている事です。
 何だか、スパロボにおけるラスボス級を思わせる能力です。
あるいはこの間見た、エヴァ破のゼルエルとかそう言う。
何にせよ、凄く「ラスボスらしいラスボス」ですよね。
 が、しかし。
やはり攻撃を続けていれば、いずれ賢者の石のストックが減って限界が訪れると言うもの。
 ついに真理を手放しそうと言う所まで行きましたが、この時も依然として最後っ屁を放った上で真理を保持。
一番近くで脱出不能なダメージを負ってしまったエドが賢者の石にされる・・・と言うところで、とうとうアルがやってしまったんですよね。

 右腕の機械鎧が完全に破損し、もはや錬金術を使うことさえできないエド。
それをどうにか助けるためにアルが考えついたのは・・・
「かつてエドが自身の右腕を対価に錬成した自分の魂」を対価として、エドの右腕を錬成すると言うもの。
 錬金術は等価交換なのだから、魂を返品することで、同時に対価たる腕を取り戻そうと言う事ですが・・・よくも思いついてしまったものです。
 結果的にエドの右腕は返還され、お父様を圧倒するのですが。
そうなると、アルは現在、魂も肉体も真理の扉の向こう側にいると言う事でしょうか。
 次回予告やサブタイを見るに、向こう側まで殴りこむと言う事になりそうですが・・・。
何せ、真理がこれ以上ないぐらい近くまで来てるわけですし。
お父様を倒した後、と言うのが寧ろ注目すべきところかも分かりません。

 それにしても、この手の総力戦ってのは良いですね。
名もなき一般兵の奮闘とか、あとここに来てマスタングが活躍するってのも。
 やはりホークアイ中尉が照準をとって攻撃。
こちらもリミッターが外れた上に、人体錬成を行ったことで錬成陣なしでの攻撃が可能なため、火力そのものはさらに向上していると言うのが素敵です。
流石に、これまで実に2体ものホムンクルスを倒しているだけの事はありますよ・・・。
 そして最後はエドがちゃんと主役。
ジョジョばりのラッシュに槍投げ、そしてラストのセリフは
「立てよド三流!俺たちとお前の格の違いって奴を見せてやる!」
と言うのがカッコいい。ここに来て実に主人公です。
 ホーエンハイムも言っていた通り、不老不死だろうが完全という事はなくて、人間より必ずしも格上と言う事は無い、っていう。
 それを応援する人間を見て、グリードの真に欲するものは「仲間」であったと理解するのも良いですね。こう、裏主人公的な。
「仲間」をつくる人間に羨望を抱くという、人間に嫉妬して果てたエンヴィー、人間のタフさ美しさの前に敗れたプライド、人間を認めながらついに倒れた大総統からの流れをくむ展開です。
 しかし、グリードって仮にこの戦いを生き抜いたとしてどうなるんでしょうか・・・。

 いよいよ2話を残すのみとなりました。
兄弟は果たして故郷に帰る事ができるのか。  
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2010年06月14日

今週の鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST「第61話 神を呑みこみし者」

 本日月曜が有給でしかも今週はWが休みだったので、日月にかけてバイクで出かけていたらまたしても遅くなってしまいました。
 
 何だかとんでもない事になってしまったぞ、と言うのが前回。
人柱が集められて国家錬成陣が発動し、国民はみんな倒れてしまうわお父様はすごい巨大化するわ・・・と、どうにもえらい事に。
 そうして月に開いた真理を取り込んだら、と言うのが今回。
OPなしの特殊スタートだったため、「え、もう最終回?」などと勘違いしてしまいましたよ。相当なクライマックス感です。
 とは言ったものの人柱をはじめ、陣の内部にいたメイも無事。
でお父様は老ホーエンハイム→目玉の化け物ときて、今度は若かりし日のホーエンハイムらしい姿に。
 5千万人の全国民を犠牲にし、真理を取り込む事で、もはや手のひらで太陽すら創りだすことができるという万能ぶり。
・・・この時点で、放射線とか紫外線とか宇宙線とか、相当に危ないような気がしなくもないです。小さければ平気?
 が、しかし。
得意げに能力を見せびらかしている辺りから予感はありましたが、想像を遥かに上回る早さで逆転されてしまいました。
 神を手にいれて凄い事になった、と思いきやその時点で逆転劇が始まっていたとは。
以前、ホーエンハイムが自身の胸に指を突き刺し、血をバラ撒いていたような謎の行動。アレは国中にまんべんなく賢者の石・・・すなわち協力者の魂を配置しておくための行動だたようで。
 加えて皆既日食による月の影を錬成陣に必須の「円」に見立て、その働きによって国民の魂を引きずり出し、もれなく元の体に戻してしまいました。
この辺の映像、あんまりにもハガレン離れしたシーンですよね・・・。
 しかも、その後のガリガリになったお父様の攻撃も元気玉もどきだったり、謎のエネルギー波だったりと、なんかもう別の漫画なんじゃないかと思えてきます。
 エルリック兄弟があまりにも活躍していないという点も含めて・・・。
なんかもう、完全にホーエンハイムが主人公でした。
息子その他に支えられて戦うとか、まったくもって主人公。

 あとはホーエンハイムが力押しでもって耐えるだけになったと思えば、そこでも鍵は兄弟でなくスカー。
とことん主人公置いてけぼりです。
 再構築をも駆使するスカーですが、ここに来てなお圧倒的なパフォーマンスを見せつける大総統。
どんだけ作画に力入ってんだよ、という感じです。
 もはや目で追うことすら困難な戦いでしたが、皆既日食の終了を告げるダイヤモンドリングの光で目がくらんだ大総統に一撃入れてスカーの勝利・・・かと思えば、大総統は破壊された剣の刀身に食らいついて最後の一撃。
 刺し違えるような格好でスカーの辛勝に終わるのですが、
「舐めるなよ、あれは私が選んだ女だ。私とあれの間に遺言など要らん。王たる者の伴侶とはそう言う物だ。」
 など、死に際がいちいち格好良いです。
流石、第1話から今まで強キャラの座を揺らぐこと無く保持していた大総統の最期に相応しいものでした。
 他のホムンクルスと異なり命は1つしか無いのに、全人類を相手取って
「まあ、多少はやりごたえのある良い人生であった。」
と言ってのけるスケールの大きさ。まさしく大往生と言った感があります。
 そして生き残ったスカーは、自らの矛盾を抱えながらカウンターの国家錬成陣を発動することに成功・・・と。

 アメストリスの錬金術は、地下の気の流れを利用する錬丹術と異なり、地殻エネルギーと言う謎のエネルギーを利用しているようで。
私、これはてっきりフェイクと言うか建前上の何かだと思っていたのですが・・・本当のようです。
 で、これまでも数度にわたって見せられてきたお父様から伸びるパイプには賢者の石が詰まっており、それが地殻エネルギーの利用を阻害していたとか。
お父様の合図1つで錬金術が使えなくなった、ってのはそういう事でしょうね。干渉を強めたとかそんな具合で。
 カウンター錬成陣でそれを取り払い、錬金術は真の力を発揮できるようになるものの、賢者の石を新たに作るために地上に出て人間狩りを行うお父様と、それを追うエド以外の一行。
 で残ったエドはプライドと1対1で対峙し、プライドは現在の肉体を捨ててエドの肉体を乗っとろうとするものの、そこで阻止したのは意外にもキンブリー。
 自らも賢者の石として取り込まれておきながら、なおも自我を保ってくっついていたとか。どうしてこの作品の敵キャラはこうも心身とも屈強なのか。
傲慢(プライド)の名を持つホムンクルスでありながら、状況が悪くなれば下等生物の肉体を乗っ取ってしまおうという行動を「美しくない」と断罪。
 その隙にエドが自らを賢者の石に変質させ、内部へ侵入し直接攻撃。
またしても離れ業です。前に一度やってるんですけどね・・・。
 これにより、プライドの本体を摘出。
エンヴィーは虫みたいでしたが・・・こちらは胎児?
あれだと放っておけばすぐに死んでしまいそうなのですが。

 お父様は小物化がかなり進み、プライドも無力化。
大総統も倒れ、一方の人間サイドはフルパワーで合流。
もはや完全に人間優位といった状況ですが・・・予告を見るに、強烈な最後っ屁がお見舞いされそうです。
 これだけのクライマックス感であと3話も残っているとなると、一体どうなるのか想像もつきませんね。
ここ数回、見た目的にもこちらの「錬金術」の理解を超える派手な出来事が多く起こっていますし。
 結構、淡々と伏線とか理屈的な事を交えて格闘主体でやっていくアニメのような印象だったのに、話が進むにつれてどんどん魔法的な大技が使われるようになったと思います。
エンターテイメント性が感じられますよね、最近は。  
Posted by jerid_and_me at 22:34Comments(2)TrackBack(6)

2010年06月08日

今週の鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST「第60話 天の瞳、地の扉」

 予告はおおむね当たりで、何やらとんでもない事になってしまいました。
まだ何も分からない「とんでもない事」をどうにかして阻止しようとする人間サイドですが、これがまた上手く行かないんですよね・・・。
 人柱が集められた所は、あたかも肉のようにうごめく謎の空間。
そこに呼ばれた人柱+メイでは、明らかに戦力不足。
お父様は毎度のごとく、全くのノーモーションで強力な錬金術を繰り出すため、前情報の不足していた一行はことごとく苦戦。
たとえモーションがあっても相手にはならなかったでしょう・・・。
 一方のプライドは、マスタングに人体錬成を強要した際に残機をおよそ放出してしまったらしく、もはや再生不能で基本性能もフルには発揮出来ていない状況。
・・・ながら、皆既日食が始まり、お父様の準備が整うまでの時間稼ぎ程度なら十二分でした。
 結局、人柱5人は一箇所に集められ、さあ国家錬成陣の発動だ・・・と言うところでやはり現れたグリード。
やはり、「こっちの予定」と言うのはお父様の邪魔。
お父様に代わって世界を手に入れる、という作戦でしたが、既に放出した「強欲」の感情のためお父様も既に読んでいたようで。
 すぐ隣にあった真の中心に陣取り、先の試みでは位置がおかしいのではないかと思われていたホーエンハイムも放出、正しく陣を描いて中央に鎮座することで、あえなく発動されてしまいました。

 こうなると、最早何をやっていても無駄なんでしょうね・・・。
イシュヴァール人は国家錬成陣のカウンターの敷設に躍起になっており、頼みの綱のスカーは大総統と激突。
 大総統は、たった1つの命と命のぶつかり合いの喜びに目覚め、なおも激しく戦闘。
1人の人間からホムンクルスとして1国のトップに祭り上げられた大総統、しかし自分もまた他者と平等な1つきりの命でしかないという事を認識し、今までの余裕ぶった表情ではなく、闘争本能むき出しの顔になるのが印象深いです。
 スカーの方はこの戦いの前に、兄の研究書に基づき、破壊の錬金術が仕込まれた右腕とは別に、左腕に再構築の錬成陣を仕込んだ事により、大総統についにチェックメイト。
 ここに、イシュヴァール式とでも言うべき全く新しい錬金術が完成したのですが、そういった地上での奮闘も虚しく、お父様の目論見が完遂されてしまえば世界に闇が広がり、全ての命が吸われてしまうというやるせなさ・・・。
 ラジオ局の側でも感動の再会とか、色々とあったものの皆一緒くたに吸収されてしましました。
それを代金に、人柱を介して「地球の扉を開く」とでも言うのがお父様の目的であったようですが・・・この辺りはちょっと難しいですね。

 これまで人柱は人体錬成によって扉を開いたものの、それは人間1人分の扉とでも言いましょうか・・・その程度のものだったのが、地球を1つの生命ないしシステムとして、それに見合った扉を開くことで、宇宙の全情報量を手に入れられる・・・と言った所でしょうか。
そのために、5人もの人柱が各々の扉を開くパワーを利用する、という計画だったようです。
 地球そのものを膨大なデータベースとして、その力を得ると言うのはダブルのエクストリームを彷彿とさせますね・・・最近のことながら。
情報ってのは意外と強いもののようです。
 冗談はさておき、国家錬成陣サイズの扉が地上に開かれると同時にお父様は国家レベルの超巨大化を果たし、太陽を隠す月にも巨大な扉が開く事で、月の真理を引っ張り込んで世界崩壊みたいな・・・何とも言い難い終わり方となりました。

 今回の感想としては、
「どうなっているのかよく分からない。」
とともに、
「こんなもの、どうしろって言うんだ・・・?」
という所ですね。何か話がエヴァとかその辺みたいになってきましたよ。
スケールとか、1つに集まる命とか。
 こんな事をやられてしまうと、これからどうなるのか、こうなってしまうと一体どうやって打開しろと言うのか、ってのがまるで分からなくなってしまいます。
 イシュヴァール人が国家錬成陣のカウンターを仕込んでいたようですが、こんな事になってしまった以上、効果は期待できるものかどうか・・・。
スカーの存在が頼りであるように言われていた事と、カウンター錬成陣もスカー兄による考案。となると、スカーが持つ再構築の陣が関係してきそうな予感ですが。
当人が消えてしまってはどうにもなりますまい・・・。
 予告だと案外、人柱は生きているようですが。
だからってどうにかなる相手なんでしょうかね、アレは。
 こんなにも敵側の思う通りに事が運んでいると言うのは、近々それが打ち破られるフラグなんだろうと言う事は感じているのですが、じゃあどういう方法で?となると思いつくところがありません。  
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2010年05月31日

今週の鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST「第59話 失われた光」

 とうとう、人柱最後の1人であるマスタングが人体錬成をするか、しないかと言うところの今回。
結論からするとやってしまいましたし、以前不意にネタバレを見てしまったので分かっていた結果だったのですが・・・。
 そういう風に、断片的に結果しか知らないからこその予想外の展開があったのは嬉しいものでした。
前回の予告からして、てっきりホークアイ中尉を人質に取られて、もう他に選択肢が無いと言う事で「ああ、やってしまうのか・・・」と思われましたが、金歯医者の動きを止めたのは意外にもガマガエルの合成獣であるジェルソ。
 まさか、キメラ人間の人らにまだ見せ場があろうとは・・・。
そしてあの金歯医者、実は彼らキメラ人間をも造った張本人と言う事で。
見せ場を与えられるに足る関係だったんですね。
それにしても、人間1人釣り下げられる唾液の万能さに感嘆しました。
 どうやらホークアイ中尉、地べたに倒れていると天井に彼がいるのに気づいていたようで。
あの決死のまなざしにはそう言った意味合いがあったようです。
極限のピンチにおいても、意外なところに脱出の糸口はあるものですね。
 が、しかし、それもやっぱり長いことは続かないわけで。
どうにも、流れが敵の側に来ている感は否めません。
いつの間にかセントラルに到着していたプライドの追撃に、さらに堀に落ちたと思ったら排水口から内部に潜入した大総統。
 ここに来て、どうにもなる気がしない最強クラスの敵キャラが同時に登場とは・・・・何とも絶望を感じます。
キメラ人間の野生の勘が、「ボロボロのオッサン1人に勝てる気がしねえ」と告げるほどの健在ぶり。
 あれだけのダメージを受けていながらもなおこの勢いとは、まったくもってチートキャラが過ぎますよ・・・。
1人で渡り合ったグリードがどれだけ凄かったか、を痛感させられます。
 そしてマスタングが当初人体錬成を拒絶した際に
「全く人間という奴は、思い通りにならなくて腹が立つ。」
と微笑しているのか、何とも言えない表情で言うシーンが印象的でした。
セリフ的には「憤怒のラース」らしいものなのですが、表情のギャップが。
 いつぞやヒューズの葬儀の時は、実は式典に対する怒りに震えていたなどと言うように、ホムンクルスってのは名は体を表すような所があるようです。
エンヴィーなんか完全にそうでしたし。

 結果的に、マスタングは金歯医者と一体化し、その知能を使うことで強制的に人体錬成を行わせるという「そんなんありか!?」と言いたくなるような方法で強引に人柱を補充してしまいました。
 当人が何かしようと思ったわけでも、何かしたわけでもないのにさせた事になってしまうとは・・・一体どういう事だってばよ?という気分です。
 本当、このところ敵方であれこれいちいち上手く行き過ぎますね。
大総統は命懸けでやっても大した戦力ダウンにもなりませんし、プライドは相変わらずどうしようもありませんし、お父様も結局皮袋など必要なく、その上味方側の大黒柱であるホーエンハイムまで吸収されてしまったとなると・・・もうチェックメイトなんじゃないかと。
 マスタングはネタバレどおりに視力を奪われ、
「真っ暗で何も見えん。明かりはどこだ?」
と転ぶいう古典的なまでのお約束をやってくれたのが逆に見ていてキツいです。
 厄介な能力持ちから都合よく視力を奪ったりと、本当にずっと敵のターンですよ。
予告を見るに、なんか普通に発動しちゃいそうな勢いですし・・・。
 大抵、少年漫画的なものだと「どうせ何とかなっちゃうんでしょ?」なんて思ってしまうものですが、この作品に関しては全くそうは思えないと言うのがそもそも異常です。
何せ、原作もまだ終わっていない上に、先のアニメからして・・・。

 ラストでは、アルが戻ってこないと思ったら向こう側に置いてきた肉体と対面するものの、とても戦える状態ではない体を諦め、元の鎧で帰還。
この選択が、後に状況を打開する鍵となるのでしょうか?
むしろ、今の流れだとこれすら裏目に出そうで何とも・・・。
 それにしても、この時点で既に単行本のCMの内容まで来てるんですね。
本当に同時に終わりそうです。  
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2010年05月24日

今週の鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST「第58話 ひとばしら」

 前回は怒涛の展開に次いで、予想外の展開それから情報量のやたら少ない予告と。
何とも先が気になっていたのが今回ですが、やはり色々と大変な事になりました。
 先ずは中央司令部正門においては、どこで誰が消えようがお構いなしの修羅場。
大総統は刀も目も無いのに相変わらずの強さですし・・・。
 グリードもろとも堀に落ちようか、と言うところで助けたのはランファンですが、なんかもう色々と痛々しいです。
 オートメイルの接合部からは既に流血していますし、フー爺さんももう助からない。
状況が状況だけにその仇討をすることすら叶わないと言う状況で、何とも悲痛。
 どうにか一般ブリッグズ兵の銃弾が当たり、大総統は堀に落としてグリードを救出するも、結局フー爺さんはどうにもならず。
あの時、表に出ていたのはリンなので、気配がもう消えかかっているのはシン出身の当人らが一番よく分かっていたんでしょう・・・。
「誰か医者を!錬金術を使える医者は居ないのか!?ここに!賢者の石がここにあるんだ!いくらでも使ってくれ!」
 という叫びが凄く印象に残ります。
宮野真守氏は、こういう必死な叫びが実に上手いなぁと言うのが00の頃から共通しての認識ですね。
 そこで階段で頑張っていた中央兵が死ぬ間際に一発の銃弾を見事に当ててきたりと。
命を賭けた攻撃の重みは敵の一般兵でも同じ、されど中央兵も含めてこのままだと皆無駄死に・・・という現状が何とも複雑に重たいです。

 一方、フー爺さんと同時に命を賭けたバッカニアも生きてはいたものの、もはや虫の息。
最期まで自分の任務のことを考えていた、まさしく軍人と言うか漢と言うか。
 その覚悟を受け取ったリンが、正門エレベーターで腕組みしながら降りて行くシーンのカッコ良さは異常です。
そして久しぶりの全身装甲でのグリード無双。
銃だろうがロケット砲だろうが、トラックをぶつけようがまるで効果なし。
 横一線で銃を構えて待ち構える中央兵の前に堂々と歩み出てくるシーンでは「龍騎」の王蛇・浅倉の最期を思い出す所ですが、生憎こっちは銃ごときじゃ死にません。
 リンが味方についた、と言うことを確認するとまもなく逝ってしまうバッカニア。
「セントラルの煤けた空は肌に合わん。先に行ってるぞ、同士。ブリッグズの峰より少し高いところへ・・・。」
という末期の台詞がカッコ良すぎます。
 グリード無双における、やたら大げさな爆発やら崩落やら、それでいてお約束のようでありながらカッコいい最期の言葉。
何だかハリウッド映画みたいな造りになってますね、今回。
これはこれで面白いと思います。

 最も懸念事項であった、消えたエド、アル、イズミの行方はと言うと、心理の扉ルートを経由でお父様の懐まで集められてしまいました。
しかもホーエンハイムは結局、お父様の体に吸収されてしまった上に、アルは意識不明。
 お父様Ver.2(フラスコ時も加えると3?)は体中に目。
ジョジョ第五部の、ザ・グレイトフル・デッドってこんな感じだったような・・・。
あのプロシュート兄貴の、老化させるスタンド。
 そこにホーエンハイムが取り込まれている訳ですが・・・股間に顔って何か嫌な感じですよ。
吸収の仕方が妙に肉肉しいのも何か嫌です。
 アルの方は、再び心理に近づいた事で、ただでさえ不安定になりつつあった状況がいよいよ悪いところまで来てしまったのか。
どうも悪い方向に向かってきた感があります。

 さらに、大総統の余りと戦っていたマスタングらは健闘むなしくチェックメイト。
そこで仲間を盾に人体錬成を強要される事に。
 当初は断固拒否の姿勢を貫いていたものの、目の前でホークアイ中尉の動脈を切られ、もはや選択の余地なしという状況。
当の中尉も、どうにか重荷になるまいと強気に振舞っている様子が何とも痛々しい事で。
 しかもあの金歯、賢者の石まで持参で提案を受け入れるなら確実に助ける、とも。
何とも交渉上手と言いますか・・・それ以前に人間のクズ度がクライマックスですが。
前半の助からなかったフー爺さんとの対比になっています。
 そして、最終的には要求を飲んでしまうマスタング。
となると人柱はこれでコンプリートと、状況はますます絶望的になってきました。 

 グリード含め、地上では多くのキャラが命のやりとりを含んで頑張っていると言うのに、地下では状況がもはや絶望的としか言いようの無い所まで来ています。
 要であったはずのホーエンハイムは敵の手に落ち、現存の人柱も結局一箇所に集められ、そして補充も今まさに完了されようと言うところ。
 マスタング関連は、実はネタバレっぽいのを見てしまった事がありまして・・・。
次回のサブタイと言い、「ああ、やっぱり・・・」と言うところです。
 グリードはやはり、お父様らが日食と同時に何か始めようというタイミングで同時に何かをするためにセントラルにいたようで。
おそらく、お父様に味方する行為であるとは思えませんが、かと言ってグリード1人でどうにかなる事とも思えません。
 しかも、大総統もあれで死んだなんて到底思えませんしね。
列車爆破の時といい、水落ちってのは基本的に生存フラグです。平成ライダー的な意味で。
案の定、予告でネタバレ。
こんな状況、一体どうやったらひっくり返せるものやら・・・。  
Posted by jerid_and_me at 15:26Comments(0)TrackBack(9)

2010年05月17日

今週の鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST「第57話 永遠の暇」

 今回はタイトル通り・・・の話でしたね。
フー爺さんも加わってグリードVS大総統という話でしたが、ここに来て一度に2人も犠牲者がでるとは・・・基本あまり人死にのない作品なので、なかなか衝撃的です。
 ランファンの腕を奪ったことに猛り、それでも一向に及ばず、最後は爆弾でもって心中しようとしたものの、導火線切断された挙句、もろとも致命傷を与えられてしまうという凄絶にして残念な最期。
 命ひとつを差し出しても、なお傷ひとつ負わせられないという異次元レベルの相手という、まさしく絶望感しか浮かばないキャラですよ、大総統は。
 しかしながら、賭ける命が2つなら話は別で、敵は強大なれど、決して無敵ではない、という展開となりました。
こちらも命懸けで大総統の刀を封じたバッカニアはどうにか生存していましたが、刀を抜いたら即失血死という重傷。
 が、フー爺さんの後ろに隠れて突進し、その刀でもってフー爺さんもろとも大総統を貫くという、命2つがけの特攻を敢行。
その甲斐あって、ようやく大総統にダメージを与えることに成功。
 本当・・・年寄りのカッコいいアニメだなと思いましたよ。
何と言いますか、まったく予想を上回る展開で、「ここまでやるか」と言うふうにさえ感じました。
 2人がかりでもまるで敵わず、命懸けで行くも犬死か・・・と言うところまでは「まさかの展開ではあるけれど、やはり・・・」と言うふうに見ていたのですが、その後の2人がかりは完全に予想外でした。
 もう何をやっても駄目なんだ、と絶望さえした相手に、初めて傷を負わせる事が出来た、という報われる死だったと言うのが強く印象に残るところです。
そう言えば、大総統にまともなダメージを与えたのって本当にこれが初めてじゃないでしょうか。
滅多に人が死なない作品だからこそ、無駄な死などないと言うのが良いです。

 さらに、2人が倒れた直後、リンとグリードが瞬間的にシンクロ。
大総統の左目を奪うという快挙を成し遂げました。
この状況のひっくり返りよう、まさしくゾクゾクする展開です。
 それ以前は、刀の柄の穴にナイフをひっかけて奪ってしまった上に、もしも奪われていなければ間合いの都合で心中に成功したかもしれない、など。
「もしもこの時こうでなかったら・・・」という、細い繋がりによる精緻な展開も相変わらず。
 それまでの精密にして緊迫感のある戦闘から、一気に爆発した力押しの戦いに変化するという過程が何とも劇的で。
何とも見ごたえのある1回だったと思います。

 一方、エドら一行は「大総統を作った錬金術師」と接触すると同時に、大総統の余りとの戦闘。
大総統候補は順番に実験を受け、賢者の石に適応した時点で打ち切りのため、当然のこと余りが出た、との事で。
 が、それらにも賢者の石を仕込み、戦闘訓練を重ねさせる事で戦闘マシーンとしては大総統以上の能力を誇るという驚きのスペック。
・・・ただ、その手の触れ込みで量産されている敵って大概言うほど強くは無いものですよね。
ショッカーライダー的な理屈。
 しかして、マスタング大佐の貴重な肉弾戦シーンが見れたのは何だか得した気分です。
いや、放火と爆破しか能のない人だと思っていたもので。
 確かに雨の日の他にも、ああ言う乱戦だと炎は危なっかしくて使えないと言うのは弱点でした。
対エンヴィー戦のように、比較的広い場所での1対1の戦い、あるいは敵味方が入り交じらずにハッキリ分かれている状態でないと有効ではない・・・ってのも分かりやすく不便です。いずれも、ついこの間の事だっただけに明瞭。
 どうにか大総統以上のを相手にしながらも拮抗を保っていると、その間に大総統を作った男が企みを完成させてしまう、って言うのはいかにもな展開なのですが・・・まさかあれで人柱が全員持っていかれてしまうとは。
 これも唐突でしたね。
てっきり、大総統候補を合体させたり、自分がその力を取り込んで圧倒するのかと思っていたのですが、まさか人柱も持っていかれるとは。
 ここでも歯痒いのは、あと一歩、研究所を結ぶラインの外にアルがいたならば一網打尽にされる事は無かっただろうに・・・というギリギリぶり。
本当、この作品はこういう所が上手くてニクいいんですよね。

 オリヴィエと渋く意気投合したイズミ師匠もエルリック兄弟も消えてしまって、これは一体どうなってしまうのか?という終わり方でしたが、こういう時に限って次回予告が短くて、何がどうなるのかまるで分からないんですよね。
 まったくもって巧いですよ。こんなふうにクライマックス感を演出されたんじゃ期待せざるを得ないじゃないですか。
正直、どうにも不便な時間に放送されていたりと重荷に感じる事が多い作品でしたが、それを差っ引いても楽しみになるレベル。
あと2月がとこ残っているでしょうに、このペースなら相当期待できますよ。  
Posted by jerid_and_me at 23:16Comments(0)TrackBack(9)

2010年05月10日

今週の鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST「第56話 大総統の帰還」

 今回もバトル回と言う事で、かなり大した作画でした。
しかし冒頭はホーエンハイムの過去話。
予告ではまったく触れないながら、いざ始まってみたらスタートはホーエンハイムの過去、と言うのは数回に一度程度の定番になってますね。
 その過去においては、何やらブツブツとつぶやきながら砂漠を超えるホーエンハイム。
その途中、ついに力尽き・・・って言うか不老不死でも行き倒れるのか、などとツッコんでいると、シンの隊商に助けられました。
そう言えば、こないだリオールに着いた時も半行き倒れ状態でしたっけ。
 そして、その時にしていたのが「賢者の石の中の、1つ1つの意志との対話」
独り言かと思えば、同じ体の同居人と会話をしていたとは・・・。
その数、実に53万。フリーザ様の戦闘力と同等です。
 不意に与えられた不老不死の体によって、時間だけは腐るほどあるので全部との対話を完了したとか。
何とも気の長いと言うか、メンタル面でタフですね・・・。
 そんなホーエンハイムが、お父様の一撃へのカウンターとして行ったのは、彼への恨み憎しみを抱えた意志をその体に送り込むと言う事。
そいつらは体の中で反乱を起こし、その脳天を貫通。
こうして使ってしまうと、その彼らは消えてしまうのでしょうが・・・何とも。
 そうして、皮袋を破って息の根を止めたかと思いきや、中から出てきたのは真っ黒なシルエット。
さらに、やはりパイプの中にもそういった中身が詰まっているようで、ホーエンハイムの目論見は崩れて一転劣勢に。
 そうなると・・・やはり、お父様のテリトリーはもはやアメストリス全域に渡る、という事になってしまったのでしょうか。
主人公の出番がしばらく無いうちに、どうにもえらい事になってしまいましたよ。

 一方、地上では生還した大総統による盛大な無双タイム。
この人、ホムンクルスの中では間違いなく最強なんじゃないか、と思えますよ。
 あんなもので死んだとは思いませんでしたが、生還の方法がまたエクストリームとしか言いようがありません。
何せ、
「瓦礫の中のどこをどう走れば逃げられるのか、一瞬で判断出来る。」
とか。目がいいとかそう言う問題じゃありませんよね。身体能力とか・・・。
爆発自体では何らダメージを受けていませんし。
しかし納得出来るのが大総統クォリティ。
 説明の前に、1人で戦車を破壊していると言うのがもはや根拠のようなものです。
機銃の弾は全部弾く、砲弾も切り払う、やたら動きのいい戦車に軽々追いついて覗き穴から乗員を殺傷する・・・など。
 ここら編は作画もかなり細かいものでしたからね。
特に、閉所で砲弾をぶちかます所とか。
血しぶきの表現もやたら細かく見えましたし・・・まあ大総統のあれだけの動きとなると、やはり作画も細かくはなりますか。
粗いと追いつかないでしょう。

 そして、バッカニアでもまるで相手にならず、ファルマンも死を覚悟したところで現れたグリード。しかも高いところから。
何と言うヒーロー・・・。
 グリードもまたリンと和解と言うか協力している状態なので、以前よりは強いもののそれでも眼帯装着の大総統と同レベル。
眼帯を外されてしまえば、やはり劣勢。
 バッカニアが捨て身の攻撃で、その腹筋をもって刺された刀を奪ったことで優勢に転がるか、と思われましたがブリッグズ兵のナイフを奪ってなおもグリードを圧倒するとか。どこまでチートキャラなのかと。
使い慣れてないとか、あまりにも嘘すぎる・・・。
 こちらは、これも異常なまでの身体能力を見せつけるフー爺さんの介入により、状況はいくらか好転しそうではありましたが。
次回のサブタイトルがあんまりにも不吉ですよ。
 グリードもリンもフー爺さんも、個人的なこだわりや因縁でもって大総統と向き合っている都合、どうも揃いも揃って嫌な予感がするんですよね。

 大総統の帰還により、中央司令部内で奮闘するオリヴィエらが悪者にされてしまい、お父様も進歩した能力を隠し持っていたことが判明。
どうにも、旗色が悪くなってきたという感のある今回ですが・・・果たして、どう打開するのか。
 今回は、ちょっと前に、アルVSプライド戦で「こいつらも戦わせてやってくれ」とハインケルが賢者の石を託していましたが、そのセリフが思い出される内容でしたね。
やはり人間同士の絆と、人間以外という構図なのでしょうか、この作品。
 原作のほうも、いよいよ6月で終わりとか。
そうなると、7月辺りの当アニメ終了に向けてのお膳立ては整ったと言うところでしょう。
この長い作品、果たしてどう決着しますものやら・・・劇場版はやめてくれると嬉しいです。  
Posted by jerid_and_me at 12:45Comments(7)TrackBack(5)