2018年08月27日

最終の仮面ライダービルド「第49話 ビルドが創る明日」 

いよいよ最終回を迎えたビルド。
頭上にもうひとつの地球が迫り、慌てふためく市民。
 その震源地であるパンドラタワー頂上では、
「あの光の隙間に、お前を放り込むだけだ!」
忍から二代続いた作戦の大詰め、エボルトを時空の歪みに押し込む役を買って出た龍我。
「一緒に消えるのは、俺のほうが都合がいい!戦兎・・・ありがとうな!」
予想外、そして突然の犠牲に涙も出ない美空ら。
「なんで万丈が・・・?」
「あいつを連れ戻す。」
「えっ。」
が、周りの美空や紗羽も、即座にそれを無理だと理解。
 さらに、久しぶりの脳内巧も反対。
「君が行く必要はない。万丈龍我の言う通り、エボルトの遺伝子を持つ彼が一緒に滅びるべきだ。あの光の切れ目にエボルトのエネルギーが吸収されれば、2つの地球は融合して新世界は完成する。」
 ところが戦兎はそれに耳を貸さず、あくまで自分を犠牲にして助けようとします。
「犠牲になるのは、俺だけで十分だ。」
「わからない男だな、君も。愚かだよ。」
最後まで分かり会えないままか、と思われた時、巧は笑って
「フッ・・・。でも、世界を救えるのはそういう人間なんだろうな。」
戦兎のそのヒーロー性を認めます。
 とは言え、やはり傍目にも無謀な行動。美空は裾を掴んで、
「本当に、そんな事できるの?戻ってこられる保証はないんでしょ?」
これまでも度々あった、戦兎が死に急ぐ場面。しかも今はもう戦兎が最後のひとりであり、助ける仲間もいない。
 しかし美空はその手を離し、
「・・・大丈夫だよね。私達が創ったビルドなら。」
言葉とは裏腹にその目には涙が。龍我も助けたいし、今は仲間たちと創ったビルドを信じるばかり。
 その思いを受けて、戦兎はラビットラビットへと変身。
「変身!」
「ラビット&ラビット!」
「ビルドアップ!」
「Are you ready?」
「オーバーフロー!」
「紅のスピーディジャンパー!ラビットラビット!」
「待ってろ、万丈!」
2つの世界の間めがけて飛び立つビルド。

 ビルドが時空の歪みの内部に降り立つと、そこには倒れた龍我の姿が。
「万丈!」
が、近づいてみるとこれはエボルトの擬態。
戦兎が助けに来る事まで読んでいたのか、それとも接近を察知しての行動なのか。最後までとても油断などできない相手です。
「エボルト!」
「残念だったな、万丈は俺が吸収した。」
「何だと!?」
「あとはお前の力さえ吸収できれば、エボルトリガーは復活する。そうすれば、俺は再び宇宙を超越した力を手に入れられる!」
戦兎のハザードレベルは既に7を突破していますから、閾値6以上のエボルトリガーを再起動するには確かに十分。
「俺を倒さなきゃ、エネルギーは放出されない。2つの世界は消滅して、お前の計画は水の泡だ!」
「新世界は・・・必ず創る!」
時空の隙間に放り込めば完了かと思ったら、エボルトがその姿を保っているうちは力が放出されないという。
 挑みかかるビルドですが、いくら不調とは言えエボルト相手にラビットラビットでは無謀。
「ジーニアスじゃないお前に何ができる?」
すぐに変身が解け、絶体絶命。
 するとエボルトは惣一の姿となり、今度はメンタルを攻撃します。
「いい加減、気付いたらどうだ?桐生戦兎は、地球にとって存在すべき人間ではなかったという事に!」
「黙れ!」
立ち上がり、殴りかかりますがこれも簡単に受け止められ
「お前が全ての元凶なんだよ。お前がライダーシステムを創らなければ、仮面ライダーにならなければ、こんな悲劇は生まれなかったんだ!お前は、俺に創られた偽りのヒーローだったんだよ!」
 心身ともに戦兎を完膚なきまでに痛めつけ、
「これで終わりだ、桐生戦兎!」
ついにトドメを刺そうとしたその時、エボルトに異変が。
「体が動かない・・・どうなってる?」
すると龍我の声が
「何やってんだよ、戦兎!」
「万丈!?」
「エボルトは俺が何とかする!お前は逃げろ!」
内側からエボルトを攻撃し、倒そうとしています。さらに、
「なあ戦兎・・・。今、どんな顔してるかわかるか?くしゃっとしてんだよ、俺の顔。」
それは序盤で、ビルドであることの理由を語る戦兎の言葉。
「誰かの力になれたら、心の底から嬉しくなって、くしゃっとなるんだよ。俺の顔。マスクの下で見えねえけど。」
「見返りを期待したら、それは正義とは言わねえぞ。」
やがて戦争が始まり、その激化に伴って戦兎は笑わなくなり、これらの言葉は意味をなさなくなっていましたが・・・。
「一度しか言わねえぞ。誰が何と言おうと、お前は俺たちのヒーローだ。だから・・・生きてくれ。」
既に命を落とした一海に幻徳、地上で待つ美空や紗羽も戦兎が生き残ることを望んでいます。
「ふざけるな!」
エボルトはエネルギーを高めて龍我を封じ込めると、同時に体内から銀のドラゴンボトルを排出。
「万丈は完全に封じ込めた。もう二度と現れない!」
しかし戦兎は、
「最悪だ・・・。お前のその顔、見たくなっちまったじゃねえか・・・!」
ボトルを広い、どうにか立ち上がるとドライバーを装着。
「ヒーローが逃げる訳には行かねえからな。」
「ラビット!」
「変身!」
「ラビット&ラビット!」
「ビルドアップ!」
「Are you ready?」
「オーバーフロー!」
「ラビットラビット!」
「ヤベーイ!」
「ハエーイ!」
「今助けてやるぞ、万丈!」
スペック上では絶望的なはずが、やはり思いを力にすると強さが変わります。
「エボルト・・・確かにお前が、俺を仮面ライダーにしたのかもしれない。でも、俺がこの力を正しいことに使ってこれたのは、かけがえのない仲間がいたからだ!みんなが、桐生戦兎を・・・仮面ライダービルドを創ってくれたんだ!愛と平和を胸に生きていける世界を創る。そのためにこの力を使う!」
「破壊こそ力だ!お前の正義など、俺が壊してやる!」
「どちらの力が本物か、俺が証明してみせる!」
かたや、仲間を信じて戦ってきたビルド。かたや他者を騙し利用し、同族すら始末してきたエボルト。
どちらが勝つか・・・。

 エボルトがそのエネルギーを放出しないため、白黒のパネルとロストボトルの力で開いた時空の歪みも縮小していき、衝突が近づく2つの世界。
「光の切れ目が塞がれてく・・・!」
そうなると、その中にいる2人も危険であるらしく、両者とも消滅の予兆となる粒子が浮いてきており、ビルドはタンクタンクにチェンジし、決着を急ぎます。
「どちらが先に消滅するか、勝負だ!」
戦いの中で、ビルドは久々のスパークリングにまで弱体化。
「ラビットタンクスパークリング!」
「イエイ!イエーイ!」
エボルトも地球のエネルギーを吸収したことで得たパーツが消滅。お互い何もなくても消滅が近づいているようで、こうなるとエボルトの言うように相手を先に消滅させるまでの削り合いです。
 ホークガトリンガーとドリルクラッシャーの持ち替えでエボルトに有効打を与えると、エボルトは月を吸収して得た篭手まで消滅。ついに怪人態としては素の状態まで戻りました。
エボルトが勝負を急いで仕掛けると、ビルドの方もとうとうラビットタンクまで退化。
「ラビットタンク!」
「イエーイ!」
「ついに初期フォームか・・・。答えは出たようだな!」
「どうかな?」
が、ただの初期フォームではなく、ラビットボトルが金色に変化。
その金色のラビットボトルを外し、先程回収した銀色のドラゴンボトルとともにフルボトルバスターに装填。
「ラビット!」
「ドラゴン!」
「ジャストマッチでーす!」
細身のラビットタンクにフルボトルバスター・・・似合う。
「ハハハ・・・!そんな攻撃が通用すると思ってるのか!」
エボルトから見れば、ただのフルボトルをそれも2/4本しか使用しない並の技。しかし、
「思ってるさ。」
「ジャストマッチブレイク!」
エボルトのカウンターをラビット側のジャンプでかわし、上空から強力な一撃。
「俺と万丈は・・・最高のコンビなんだよ!」
続けざまに斬りつけると、どうやら先に限界の兆しが見えたのはエボルトの方でした。
 さらに、それに乗じたのか封じ込められたはずの龍我が目を覚まし
「何・・・?何故、また体が・・・!?」
「戦兎・・・バッキバキに目ぇ覚めたぞ!」
「万丈・・・貴様!」
どこまでも高め合う2人。そして最後の変身へ。
「さあ、実験を始めようか。」
金色のラビットと銀色のドラゴンのボトルを振ると、これまた久しぶりの数式演出。
「ラビット!」
「ドラゴン!」
「Are you ready?」
「ビルドアップ!」
完成した金と銀のラビットドラゴンフォーム。
ベストマッチの法則からすればトライアルフォームの1つなのですが、ドライバーからは
「ベストマッチ!」
の音声が。
「勝利の法則は決まった!」
「Ready go!」
早速必殺技の体勢に入ったビルドに、こちらもどうにか必殺技を繰り出すエボルト。
「Ready go!」
「フィーバーフロー!」
が、圧倒的に勢いで勝るビルド。
「ボルテックアタック!」
「これで最後だ!」
「この俺が滅びるだと!?そんな事があってたまるか!人間どもがぁ!!」
ついに倒れたエボルト。これまでずっと戦兎らを苦しめてきた相手ですが、最期はいかにも悪役らしいセリフとともに退場です。
崩壊していく空間とともに消滅。『チャオ』ってのはもう二度と御免ですね。
 時空の歪みからは圧倒的なエネルギーが放出され、計画は成功。
これを地上で感じ取り、表に出てきたベルナージュ。
「エボルトが消滅した。」
「えっ?」
「これで、役目は終わった・・・。」
何をしても外れなかったバングルが美空の腕から外れ、ベルナージュの魂もまた完全に消滅したようです。
「あっ・・・ベルナージュ・・・。」
エボルトを倒すという使命感で永らえてきた奇妙な同居人に、感慨深くも慈しむような表情を浮かべる美空。

 さて、時空の歪みでは大爆発が起こって戦兎らも危険。
「万丈!」
ビルドは放出された龍我をどうにか見つけ、手を伸ばしますが・・・。
 地上でも、世界同士がいよいよ接近しているのが見て取れます。
「2つの世界が融合する・・・!」
「戦兎、万丈・・・!」
OPのように数式がスカイウォールを崩し、パンドラタワーも崩壊。
世界は圧倒的な光の中で衝突融合し・・・。

 場面が切り替わると、何の変哲もない野原に兎が一匹。
まさか戦兎、兎になって・・・?と思ったら普通に倒れている戦兎。
その手には懐中時計のような形をしたクローズのライドウォッチが。
「何だ?これ・・・。」
その後、立ち上がって視線を上げると、そこは物語の発端となった、極プロジェクト帰還セレモニーが行われ、スカイウォールの原点となった広場。何も壊れておらず、スカイウォールもありません。
「スカイウォールがない・・・。」
果たして、作戦は成功したのか。

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2018年08月20日

今週の仮面ライダービルド「第48話 ラブ&ピースの世界へ」

とうとう一海が退場し、いよいよラスト2回のビルド。
「あらゆる惑星を吸収して自らのエネルギーに変えてきた地球外生命体エボルトは、ついに地球殲滅を宣言する。エボルトの目的は10本のロストボトルを集めてワームホールを完成させ、より多くの惑星を滅ぼすことだった。仮面ライダービルドの桐生戦兎は、エボルトの野望を阻止するため、他のライダーとともにエボルトが支配するパンドラタワーに乗り込む。だが、仮面ライダーグリスが壮絶な戦いの末、命を落とす・・・。そしてついに、エボルトとの最終決戦を迎える。」
 もはやあらすじ紹介も一切ギャグなし。

 惣一の姿で戦兎らの前に姿を表したエボルトは、
「この星に来て10年・・・色んなことがあったよなあ。お前たちに触れて、人間がいかに愛すべき愚かな存在か、よくわかったよ。」
 懐かしむような口調でナチュラルに煽ります。これが余裕か。
「何だと!?」
「でも、今日でお別れだ。お前たちが持ってるロストボトルを頂いて、俺は究極の力を手に入れる。」
エボルドライバーを構え、変身。
「オーバー・ザ・エボリューション!」
「地球滅亡はすぐそこだ。」
「コブラ!」
「ライダーシステム!」
「エボリューション!」
「Are you ready?」
「変身。」
「ブラックホール!ブラックホール!ブラックホール!レボリューション!」
「フッハッハッハッハ!」
エボル・ブラックホールフォームへの変身を完了させると同時に、周囲の風景を変化させ、決戦にふさわしい開けた場所へと移動。
 すでに臨戦態勢の戦兎と龍我に加え、既にエボルトと対峙してダメージの大きかった幻徳も立ち上がり、変身しようとします。
「無理だよ、その体じゃ!」
「このままじゃ、あいつに笑われちまう・・・。俺たちは誓ったんだよ。仮面ライダーに命を賭けるって・・・!」
あいつとは、言うまでもなく一海のこと。
思えば、一海の発案で再実験を受けることを企てた時点で覚悟は決まっていたのでしょう。
「その賭けに負けるなよ。生きるために戦うんだ。」
「ああ・・・。」
「フン。」
3人が並んで変身して待つエボルの余裕たるや。
「お前の野望は、俺達が打ち砕く。それが一海の・・・全ての人の思いだ!」
「デンジャー!」
「グレート!オールイエイ!」
「クローズマグマ!」
「Are you ready?」
「変身!」
「ビルドジーニアス!」
「クローズマグマ!」
「クロコダイル・イン・ローグ!」
「オラァ!」
「行くぞエボルト!」
エボルの攻撃をかいくぐり、突き進んでいく3人。
 3対1ですが、ブラックホールフォームの時点で特に苦戦する様子のないエボル。
「その程度じゃ、俺は倒せんぞ。」
「強え・・・!」
戦いの最中、クローズマグマの前にハザードトリガーを落としたビルド。どうやら当人は気づいていないようですが。
 これを手にとった龍我が思い出すのは、決戦前夜に戦兎が龍我にだけ話したこと。
「お前に話しておきたい事がある。新世界を創るには、黒いパンドラパネルとロストボトル10本をエボルトから奪わなければならない。そこに、この白いパネルを合体させる。それができるのはお前しかいない。」
「俺?」
「エボルトの遺伝子を持つ者が地球存亡の鍵を握る。だから、お前は何があっても最後まで生き残るんだ。・・・例え仲間を失っても。」
 やはり戦兎は、犠牲が出ることをある程度想定してはいたようです。
そして龍我ともその認識を共有していました。
だからこそ、一海が倒れた今、それを無駄にするという選択肢はありません。
「負けるわけには行かねえんだよ!」
「マックスハザードオン!」
ハザードトリガーをドライバーに装着、ハンドルを回転させると、
「ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!」
「Ready go!」
「ヤベーイ!」
ただでさえ戦闘力ではトップであろうクローズマグマのハザードレベルがさらに上昇し、単騎でエボルを圧倒する所まで来ています。
「力がみなぎる!魂が燃える!俺のマグマがほとばしる!もう誰にも止められねえ!おりゃあーっ!」
「まだ成長するとはな・・・!」
「うるせえ!」
「だが、人間の感情を持ち合わせた俺もまた成長してるって事を忘れるな!」
逆にクローズマグマを圧倒してみせるエボル。こちらも底なしの強さです。
「万丈!」
すると、今度は入れ替わりにローグが突っ込んできました。
「今度はお前が相手か!だが、もう既に限界のはずだ!」
やはり相手にならず、すぐに転がされると既に消滅の予兆が出ています。
「ハハハ・・・!今日がお前の命日だ!」
ローグにトドメを刺そうとするエボルの前に、今度はビルドが割って入りますが
「主役のお出ましか!だが、お前には無理だ!ライダーシステムは、俺を復活させるための道具に過ぎない。エボルドライバーの模造品などで、勝てるわけがない!」
 こちらも転がされ、ついにロストボトルを落としてしまいました。
「これで全てが揃った。」
「オーバー・オーバー・ザ・レボリューション!」
「Ready go!」
「フィーバーフロー!」
「フッハッハッハッハ!フッハッハッハッハ!!」
再びエボルト怪人態が完成してしまいました。
「目に物を見せてやろう!」
完成するや否や、エボルトはワームホールを開いて宇宙空間に移動。同時に、その様子を見せるために戦兎らをパンドラタワー頂上へと戻すと
「さあ・・・俺の一部となれ。」
月をブラックホールで飲み込んでしまいました。まだAパートだと言うのに、スナック感覚で月を消し、しかもその様子は地上からも肉眼で確認できるものであるため一層絶望を誘います。
「どういう事だよ!?」
名もなき惑星が飲み込まれるのを実際に目の当たりにした戦兎以外にとっては、初めて目にするエボルトの真の力。これを見せつけると、戻ってきたエボルト。月を食ったことで、まずは腕が強化。
「月のエネルギーを吸収したのか・・・?」
「セレモニーの始まりだ!大人しくしてもらおう。」
エボルトは手をかざし、衝撃波を放っただけでビルドとクローズマグマを変身解除に追い込んでしまいました。さっき短時間でインフレさせたばかりなのに、また圧倒的な差に・・・。
「戦兎!万丈!大丈夫!?」
「これで地球を滅ぼせる・・・!チャオ。」
いよいよ最後の必殺技の体勢に入ったエボルト。」
「Ready go!」
「ブラックホールブレイク!」
「チャオ!」
月を飲み込んだことで、さらに大きく地球を丸ごと飲み込むブラックホールを上空に発生させました。
「何?あの大きさ・・・。」
これまでの破壊を免れた市民らも、いよいよ頭上に現れたブラックホールに対し阿鼻叫喚の地獄絵図と化しています。
「フハハハ・・・!俺に限界はない!」
巨大なブラックホールが上空を覆ったことで、もはや陽の光も届かなくなった地球。
そのエネルギーのためか、エボルトは既に次なる進化に至っています。
 この絶望的な光景を前に、戦兎も龍我も立ち上がる事ができず・・・。
「その絶望に襲われた顔、最高だな!ハハハ・・・!せっかくだから、お前たちが忸怩たる思いを胸に朽ち果てていく様を見届けてやろう。」
既にブラックホールは地球よりもはるかに巨大になり、このままだと地球が崩壊するのは時間の問題。
「このままじゃ地球が飲み込まれる・・・!」
「何にもできないのか・・・!」
藁にもすがる思いで、ベルナージュに願う美空ですが
「お願い、ベルナージュ・・・!」
「また火星の王妃か、くどい。」
エボルトがいよいよ美空ごと始末しようとした所で、これを防いだのは変身したまま消滅を待つだけだったはずのローグ。
「幻さん!」
「最期に、力を貸してくれ・・・!」
無謀にも、単身エボルトに立ち向かい
「自ら寿命を縮めに来るとはな!望み通り、消してやろう!」
「あいつが言ってくれたんだ!」
幻徳が言うのは、決戦前夜のバーベキューの片付けをしている時の一海との会話。
「なあ。」
「あ?」
「もし、この国が生まれ変わったらよ。また政治家になれよ。」
「・・・言ったはずだろう。俺にはその資格はないって。」
しかし一海は、
「もう十分償ったんじゃねえのか?少なくとも俺は・・・オイ!もう許してる。」
まだ燃えていたもののバケツの水に冷やされ、消えた炭が一海の怒りを表現しているようです。
「今のお前なら、親父さんの跡を立派に継げるはずだ。」
あの夜、戦兎が龍我にしたように、一海もまた幻徳にだけ胸の内を伝えていたようです。
 この言葉が幻徳の最後の力となり、動かしています。
「この国の未来は・・・俺が守る!トリガーを壊せば、お前の動きは止まる!」
何度も転がされながら、防御を捨てて執拗にエボルトリガーだけを狙って攻撃。しかし、
「笑わせるな!お前ごときのハザードレベルで止められるわけがないだろう!」
圧倒的な力の差を前に、とうとうマスクまで割られてしまいました。
「それでも・・・俺にできることをやるだけだ!」
剥き出しの目に闘志を燃やし、なおもエボルトに食らいつく幻徳。
既に限界を超えており、周囲に粒子が舞い始めています。
「もうやめて・・・!」
あまりの凄絶な光景に、皆もう見ていられないと言った様子ですが、分かっているだけに目を逸らせません。
 もはや幻徳の視界は霞み、これまでか・・・と言うところでその耳に届いたのは、市民たちの声援。
「頼む・・・仮面ライダー!」
「もう、あんた達しかいないんだ!」
「お願い、助けて仮面ライダー!」「
「頑張れ!」
この間まで兵器としてさんざん忌み嫌っておいて都合のいい話ですが、世界を終わらせないためには他に道がないことをようやく理解したようです。
「聞こえるぞ・・・。みんなの声が、祈りが!」
この声援が幻徳の最後の力となり、ついにエボルトを押し始めました。
「ハザードレベルが上がっていく・・・?どういう事だ!?」
「親父・・・やっと分かったよ。国を造るのは力を持つ者じゃない。力を託せる者だって・・・!これで最後だ・・・!大義のための、犠牲となれ!」
 消滅の予兆を見せながら、最後の必殺技の体勢へ。
「クラックアップフィニッシュ!」
エボルトの腰に食らいつき、力の限り捻りますがついに吹っ飛ばされ、変身が解除。
「幻徳!」
戦兎も幻徳呼び。
 幻徳は最後に立ち上がると、
「後は頼んだぞ。桐生・・・戦兎!」
葛城巧ではなく、戦兎にすべてを託し、同時に思い出されるのは、父・泰山とのすれ違いの日々。
「親父・・・少しは近づけたかな?」
父の背中に手を伸ばすように、後を追って消えてしまった幻徳。
その消え際の影は仮面ライダーのそれでした。
「幻さん・・・!」
その死を悼む一同ですが、目の前には究極体のエボルトが健在です。
「どうやら無駄死にだったようだな。」
が、ダメージはあるはず。市民らの悲痛な応援を受け、どうにか立ち上がる戦兎と龍我。
「ほう・・・まだそんな力があるとはな。怒りでハザードレベルが上がったか?」
「お前は何も分かってない。ライダーシステムは怒りや憎しみじゃ強くなれない!みんなの思いひとつひとつが、俺達の糧となり・・・力となる!」
時に怒りに流される事もありましたが、ずっとお互いを思って力を高めてきたのがこの2人。
「変身!」
最後の力を振り絞り、変身する戦兎と龍我。
「Are you ready?」
「完全無欠のボトルヤロー!ビルドジーニアス!」
「極熱筋肉!クローズマグマ!アーチャチャチャチャアチャー!」
とはいえ、もともとダメージを受けている上に強制解除からの再変身で負担は大。

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2018年08月12日

今週の仮面ライダービルド「第47話 ゼロ度の炎」

 まさか最後の祭りが一海だけじゃないとは思わなかった第47話。
「あらゆる惑星を吸収して自らのエネルギーに変えてきた地球外生命体エボルトは、ついに地球殲滅を宣言する。エボルトの目的は、10本のロストボトルを集めてワームホールを完成させ、より多くの惑星を滅ぼすことだった。エボルトの野望を阻止するため、他のライダーと共にパンドラタワーに乗り込むが、戦兎達の前に立ちはだかったのは戦争で命を落とした三羽ガラスの擬態だった・・・。」
 偽の三羽ガラスを前に、一海は密かに持ち込んでいた葛城忍のビルドドライバーを装着、ブリザードナックルとノースフルボトルで決死の変身を敢行。
「グリスブリザード!」
「Are you ready?」
「できてるよ。」
「激凍心火!グリスブリザード!」
「ガキガキガキガキ!ガキーン!」
一方、待ちくたびれたエボルトはついに変身まで解いて、ごろ寝しながら映像でそれを鑑賞。
「ハッ・・・まるで死に装束だな。さて、こっちはどうかな?」
戦兎らの方にチャンネルを変えると、こちらにも仕掛けがしてあるようです。
「今度はこいつらの擬態かよ・・・。」
プラネタリウムのような広大な部屋、目の前にはブロスの擬態が立ちはだかっています。
 すると、
「ここは俺が引き受ける。」
「・・・任せた。」
一海に続いて、今度は幻徳がその場に残り、戦兎と龍我が先を急ぐ格好に。
心配が無いわけではありませんが、ここで足を止めればより多くの人が犠牲となる苦渋の決断。
「デンジャー!」
「クロコダイル!」
「変身。」
「割れる!喰われる!砕け散る!」
「クロコダイル・イン・ローグ!」
「オラァ!」
「大義のための・・・犠牲となれ。」
グリスブリザードの方も、
「心火を燃やして、ぶっ潰す!」
戦闘開始。

 グリスブリザードは、素の性能と合わせ凍結を操る攻撃で三羽ガラスを圧倒。
そこへパンドラボックスを手に追いついてきた紗羽と美空は、グリスブリザードの姿を見て驚愕。
「美空ちゃん!あれ・・・!変身したら、命はないって言ってたよね?ねえ!?」
取り乱す紗羽と、奇妙な落ち着きを見せる美空。
「あのバカ・・・。紗羽さん、ごめん。先行ってて。」
「・・・分かった。」
その意図を理解したのか、パンドラボックスを受け取り、紗羽は先へ。

 一方のローグは、かつてブロスを率い、これを圧倒する戦力でなおかつその後も強化されているはずが
「前より強くなってる・・・!」
と押され気味。擬態であってもコンビネーションは相変わらずなのがまた厄介ですね。
 さらに悪いことに、内海までそこに合流しました。
「人体実験まで受けたのに・・・無様なもんですねえ!」
「内海・・・。」
「Are you ready?」
「変身!」
「バットエンジン!」
「フハハハハハ・・・!」
久しぶりに見たような気がするマッドローグ。
「3対1か・・・。ハンデには丁度いい。」
強がりを言っていますが、ある意味グリス以上に絶体絶命の状況です。
「強がっても無駄ですよ。あなたは終わりだ。」
ゆっくりと迫るマッドローグと、そこに続くブロス。しかし次の瞬間、
「私がいなければ。」
マッドローグが攻撃したのはローグではなくブロス。
「何のマネだ?」
「現行のライダーシステムでは勝ち目がない・・・。だからエボルトに降ったんです。難波会長の敵を討つために。」
何と、既に亡き者になった難波にまだ忠誠を誓っているという。
「フッ・・・相当マッドだよ、内海。」
「難波チルドレンですから。」
幻徳の皮肉も通じないほどのガチガチぶりです。
「なら、力を貸せ。お前は難波重工のために、俺は愛と平和のために、この戦いに・・・勝つ!」
実質、2対2まで状況が好転。

 ところが、外ではまたも1つの区画がブラックホールに飲み込まれ消滅。
地鳴りを受けて列車が急停止しましたが、何の意味もなく上空に消えていく光景はなかなかキツいものがあります。
 遠景で見ると東京ビッグサイトのすぐ隣が飲み込まれている訳ですが、コミケ3日目は無事に催行されたのでしょうか・・・?

 この様子はパンドラタワー内に容赦なく中継。
「あっ・・・またかよ!」
「急ぐぞ!」
今は、先を急ぐこと以外に解決策がありません。

 幻徳と内海のダブルローグは、即席コンビながらブロスを圧倒。
「クラックアップアタック!」
マッドローグを投げつけ、自分も飛びかかって同時攻撃というなかなか高度な連携です。
 すると、ブロスと言えばやはりヘルブロスへと合体。
「ファンキーマッチ!」
鷲尾兄弟のように片方が変身解除するわけではなく、エボルトの細胞が2体分へと純増するため、これまで以上のパワーアップとなることは必至です。
 事実、数的には不利になるはずがダブルローグを圧倒する戦闘力。
「さらにパワーが増した・・・!」
「こうなると、ハザードレベルは我々より上です。このままでは負けます。」
「その割には冷静じゃねえか。」
すると、そこへ紗羽が追いついてきました。
「間に合った?」
状況が理解できない幻徳ですが、
「私が呼んだんですよ。」
以前、難波の名前で紗羽に電話をしていたのはこの内海。
 幽霊と思って、恐る恐る電話をとった紗羽に、
「はい・・・。」
「難波チルドレンの時以来か。」
「内海さん・・・?敵のあなたが、何の用?」
「私が難波会長を裏切れない事は、君が一番よく分かっているはずだ。」
そうして、どういう意図があってかパンドラボックスとフルボトル2本を持って来させたようです。
「内海さん・・・。」
「これは?」
「弱点を仕込んでおいたんですよ。このボトルでのみ、奴の攻撃を無効化できるように。」
陳腐化した通常ボトルのベストマッチという盲点を突いて、弱点としたという。
「一気に行くぞ!」
「バイク!」
「シャーク!」
「Ready go!」
「チャージクラッシュ!」
「エボルテックアタック!」
「チャオ!」
サメで初手をかわし、バイクでヘルブロスのギアを巻き込んでぶつけるというトリッキーな必殺技で擬態ヘルブロスを見事に撃破しました。
「あっ・・・やった!」
倒したヘルブロスの中からは黒くなったロストボトルが転がり出たのを見ると、足止めの他にボトルの黒化も兼ねていたようです。
 すると、ボトルと遺伝子を回収しに来たエボルト。
「ブラボー!さあ、そのボトルを渡してもらおうか。」
「エボルト・・・!」
予想外にエボルトと遭遇するというトラブル。絶体絶命です。

 グリスブリザードは、久しぶりに完全にスイッチが入った一海になっています。
「足りねえなあ!全然足りねえなあ!誰が俺を満たしてくれるんだよーっ!!」
ところが、ロストスマッシュとなった擬態三羽ガラスの強さも決して侮れるものではなく、登場当初戦兎らを苦しめた3体の同時突撃が炸裂。
「やるじゃねえか・・・え?」
ダメージはそれほどでもないようですが、早くも手足の末端から消滅の兆しが見え始めました。
「あっ・・・!」
「グリス!」
「みーたん・・・。」
「もうやめて・・・死んじゃうよ!」
「へへっ・・・心配してくれるなんて、嬉しいねえ。けどよ、どのみち助かりそうもねえんだ。」
ここで脳裏によぎるのは戦兎が浄化済キャッスルロストボトルを見て言った言葉。
「そのボトルと、もう1本はまた人体に入れて精製し直さなきゃいけない・・・。それが地球を救う唯一の方法だ。」
「後は頼んだぞ・・・戦兎。」
ロストボトルを取り込み、
「みーたんが最後の大舞台を見てくれるんだ。全力でカッコつけねえとな!」
最後の戦いを開始。
「死闘!渾身!全霊!これが最期の・・・祭りだぁーっ!!」
文字通り、全身全霊をかけた渾身の死闘を演じます。

 この様子を壁面モニターで目の当たりにした戦兎と龍我。
「おい、あのグリスの色・・・。」
「なんで変身した・・・?」
「もう助からねえのか・・・?」
沈黙で答える戦兎に、激昂する龍我。
「ふざけんなよ!何でそんな危ねえもん使わせたんだよ!何でそんなもん作ったんだよ!?」
黙ったまま、何も言い返さない戦兎。
と言うより想定していた感はあります。

 ダブルローグは、エボル・フェーズ1と戦闘中。
三羽ガラスに遺伝子を分けているためフェーズ1どまりですが、それでも苦戦を強いられています。
「私がお前についたのは、このドライバーにエボルトのデータをインプットするためだ!」
真の目的を明かしたマッドローグですが、それもエボルトの計算のうち。
「知ってるよ。だが、人間には使えない。」
が、次の瞬間
「フェーズ1・・・フェーズ2・・・!」
真っ赤なオーラを立ち上がらせながら、力を解放していくマッドローグ。

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2018年08月06日

劇場版仮面ライダービルド Be the one

 今週はベースボールトもとい夏の甲子園の開会式とかで休みなので、ちょうどいいタイミングとばかりに観てきました。時系列的には前回と前々回に遡る格好となるので、今年は早いほうが良いかなと言うのもあって。
 総合的に言えば、本編の時系列の途中でありながら完成度が高く、また映画らしい派手な映像もあって面白かったと思います。また、ビルドのルーツを探る話でもあったなと。

ネタバレを含むところは追記にて。  続きを読む
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2018年07月31日

今週の仮面ライダービルド「第46話 誓いのビー・ザ・ワン」

 エボルトとの最終決戦開始。
「スカイウォールの惨劇から10年、我が国は東都、西都、北都の3つに分かれ、混沌を極めていた・・・。」
初期ナレーション?と思ったらそうではなく、難波の会見映像。
「やがて仮面ライダーが軍事兵器として起用され、戦争が勃発。争いは苛烈を極めたが、北都と東都を制圧した西都が新たな国家を作り上げた。そして・・・ついにこの日を迎えた。」
何が始まるのか?と思えば、カメラの前でエボルへと変身し、
「フフ、ハハハ・・・!本日をもって、我が国は終了する!俺の名はエボルト。あらゆる惑星を吸収して、自らのエネルギーに変える地球外生命体だ。この地球を滅ぼして、俺の一部にする!」
その正体と目的を暴露。あまりの事に、TVの前で慌てふためく市民ら。
 しかし、エボルトは続けて
「だが、10年も住み着いた惑星だ。愛着もたっぷりあるんでね、特別にチャンスをやろう。」
そのチャンスと言うのが
「仮面ライダー諸君に告ぐ!明朝、パンドラタワーの前にロストボトルを持参して集結せよ。この星を賭けて、最後の戦いを始めようじゃないか!ハハハ・・・!」
 カメラに近すぎるしハウリングしているのが生々しい。
そして、これは人類に与えられたチャンスと言うよりはライダーに対する脅迫に等しいです。
「エボルト・・・!」
地球がかかっているとあっては、乗らない訳には行かない戦兎ら。

 で、それに先駆けてうちわを手に箱の中を覗き込む一同。
箱というのは他でもないパンドラボックスなのですが、そこへ『龍我が』ハザードトリガーを入れます。
「行くぞ?」
すると、エボルトがエボルトリガーで黒いパネルを生み出した時のようにパンドラボックスとハザードトリガーが反応し、パンドラボックスに蓋をする形で白い新たなパネルが発生しました。
「おお〜!」
「白いな。」
「何だよこれ?へえ〜!」
「父さんが遺した研究データを解析して分かったんだ。エボルトの遺伝子を持つお前だから作れた。」
ベルナージュの力で中和されながらも残っているからこその芸当。まさか、そっくりそのままエボルトと同じことをやってパネルを生み出す計画だったとは・・・。
「このパネルの存在はエボルトも知らない。新世界はワームホールが完成形じゃなかったんだ。」
「どういう事?」
「このパネルは並行世界にアクセスできる。」
「並行世界?」
「どっかで聞いたことあるな。あっ・・・アパレル!いや、パラソル。」
「パラレルね、パラレルワールド。」
「パラレル・・・。」
「うん。」
一旦止まった紗羽ですが、結局ツッコミが入ります。安定の龍我。
 気を取り直して、という風に説明に入る戦兎。
「この世界には、パラレルワールドと呼ばれる無数の並行世界が存在する。白いパネルと、エボルトが持つ黒いパネルを使えば、別の世界と交わる事ができるんだ。」
「そうなったら・・・2つの世界は滅びるんじゃないのか?」
かつて最上魁星がやろうとしていた事がまさにこれだったはず。しかし、
「いや、父さんはスカイウォールのない世界・・・パラレルな。つまりエボルトが存在しない世界と融合して、新たな世界を創ろうとしてたんだ。」
「パンドラボックスの力が働いたこのパネルなら、それが可能ってこと?」
「でも、もう1つの世界にも別の私達が存在してるんでしょ?融合したら、どっちかが消えちゃうんじゃないの?」
およそ一般視聴者が思いつきそうな一通りの疑問に対して、その答えは
「俺達がいる世界がA、スカイウォールのない世界をBとするなら、AとBの世界を合わせてCという新しい世界を創るんだ。白と黒のパネル、そしてエボルト自身。これらの強大なエネルギーを合わせると、激しい時空の歪みが生まれて既存の物理法則が成り立たない特異点が現れるはずだ。それを利用して、新しい世界へと融合する。」
 と、エボルトとパンドラボックスのエネルギーによって2つの世界を1つにまとめてしまうと言うもの。完全に宇宙モノのSFの世界です。
 そんなもんなので、
「やっぱり、さっぱり分からねえ。」
いつもどおりの龍我。一海も細かい所ではそうなのか、謎の頭ポンポンの後
「エボルトはどうなる?」
と話を先に進めます。
「エボルトのエネルギーは、全て時空の歪みを作るのに使われる。だからエボルトもパンドラボックスも、完全に消滅するはずだ。」
エボルトのいない世界と融合し、さらにエボルト自体もエネルギーを使い切ることで新しい世界へは相乗りできないという。えらく都合のいい話に聞こえますが・・・?
「じゃあ、エボルトを倒すには他に黒いパネルと、10本のロストボトルが必要だって事だな。」
その手に戻った赤羽のボトルをしげしげと見る一海。
「そのボトルともう1本は、また人体に入れて精製し直さなきゃいけない・・・。10本のロストボトルを、白と黒のパネルに嵌めて新世界を創る。それが地球を救う唯一の方法だ。」
 正攻法ではとても勝てないエボルトに対し、出来うる事は物理法則に則った検証ができない方法でその存在を抹消する事のみ、と言うのはなかなか綱渡りだと思います。

 エボルト側はと言うと、スマッシュの立体映像を相手に自分の調子を確かめています。
特に苦もなく2体を片付けると、内海が出てきて
「異常ありません。メンテナンス完了です。」
「葛城先生の代わりは務まりそうだな。明日が楽しみだ。」
満を持して決戦を待ちます。

 他方、地下に引っ込んだ戦兎は
「お前はどう思う?本当に、父さんの目的は新世界を創る事だけだったのか?いくらエボルトがいない世界にするためとはいえ、大勢の犠牲者を出しすぎてる。」
と、脳内の巧に語りかけます。
「やはり、君も同じことを考えてたか。」
ここについては珍しく戦兎と巧の意見が一致。
「既知の物理法則を超えた現象・・・。それは言い換えれば、奇跡を起こすってことだ。もしかしたら、父さんは・・・。」
多くの犠牲者を出しながらも、白いパネルただ1点を目指して行動した忍。その狙いがうっすらと見えてきたようです。
 すると、そこを訪れた一海。
「戦兎。」
「どうした?」
「俺に・・・強化アイテムを作ってくれねえか?」
決戦前夜にして、藪から棒にパワーアップを要求。戦兎が顔を背けると、
「時間がねえのは分かってる!けど、今のままじゃお前たちの力にはなれねえ。だから・・・!」
必至に訴える一海。が、戦兎は聞きたくないがために顔を背けていた訳ではないようです。
その手にはブリザードナックルが。
「龍我のブリザードナックル・・・?」
「これは元々、お前のために作ったものだ。」
よく見ると、ロゴがロボットボトルになっています。
「でも、お前がまた人体実験したから渡せなかった。」
もともとエボルト対策の一環としてグリスを強化するつもりだったのでしょうが、再実験で変身解除に追い込まれれば消滅する体となったために戦力の中核から外したとかでしょうか。
 さらに、
「三羽ガラスのデータが取り込んである。そのボトルで変身すれば、ハザードレベルが一気に上がる。今のお前が使えば、人間の限界値を超えて・・・消滅する。だから、あくまで武器として使ってくれ。」
戦兎も一度は6の限界を超えたのに、今じゃ7まで来てますからね・・・大丈夫じゃないかという気もしますが。
「世界を救うためなら、命を懸けて戦うのが仮面ライダーだろ。あいつらはもう居ねえ。俺がどうなろうと・・・。」
三羽ガラスの死を引きずっており、自棄になる一海ですが、
「お前に何かあったら・・・俺たちが悲しむ。」
仲間として、きっちり止める戦兎。
「フ・・・心配すんな。これはビルドドライバーに挿すもんだろ?俺、スクラッシュドライバーしか持ってねえしよ。」
どこかフラグに聞こえる言動とともに、やや強引にブリザードナックルとボトルを受け取る一海。
現に前回、ビルドドライバーは1つ空きが出来たわけで・・・。
 すると、今度は美空がやってきて
「ねえ!みんなで、ご飯食べよう?」
何やら顔が黒くなっていますが・・・一体何を?

 屋上では、いつの間に用意されたのかバーベキューパーティの用意が。
『乾杯』Tシャツを身に着けた幻徳は
「僭越ながら、乾杯の音頭を取らせていただく。思えば、今まで様々なことが・・・」
「かんぱーい!!」
「ああ、うまい!肉焼こうぜ!」
「肉食いてえよ!俺、昼飯食ってねえんだよ。」
「マジか!」
幻徳をガン無視して、残りのメンバーで勝手に乾杯。
 さらに幻徳の傍らには、全員分のおそろい『乾杯』Tシャツが放置。
「かんぱーい・・・。」
何とも哀れなひとり乾杯。
 肉を焼き始めるとまた大騒ぎ。
肉に箸をつけようとする龍我を一海が制し、
「いいか?こういうのはな、食うタイミングがあるんだよ。」
「おう・・・。」
と焼肉奉行ぶりを発揮。
 他方、美空は団扇で炭火を煽るのに夢中です。
「ハッ!」
「みーたん!もう、こんな事やんなくっていいんだよぉ。紗羽さんも。」
「これ、私のお肉。戦兎くん、お皿。」
「はい。」
紗羽はどこまでもマイペース。皆バラバラすぎる・・・。
「ヒゲにやらせりゃいいんだよ、ヒゲに。おい、ヒゲどこ行った?ヒゲ。あ?」
戦兎が指差した先には、ひとり流し素麺(しかも失敗)している幻徳の姿が。
一体誰が流しているのか・・・?
 一方、結局我慢できなかった龍我。
「ってか、お前何食ってんだよ?」
「はぁ・・・。ったく、しょうがねえなあ。」
グダグダっぷりにため息をつき、振り返った一海が見たものは
「ハッ!こ・・・これは!?み、みーたんの・・・タオル!」
美空のと思しきタオルがテーブルに放置されていました。これによりキモオタモード突入。
「拭いたい・・・!これで汗を拭いたい!」
一海の汚い欲望を止めようとして、内なる小さな一海(善)がその姿を表しました。
「やめろー!」
「あ?おっ?」
「そんな事したらな、ドルヲタの風上にも置けねえぞ!」
「で、でも・・・。目の前にあったら拭いたくなるじゃないですか〜!」
自分の善意と問答していると、さらに内なる小さな一海(悪)もまた出現。
「そうだそうだ!」
「あ?」
「みーたんはな、焼き焼きしてる俺のために、あえてここにタオルを置いてくれてるんだ!ヤッター!ハッハッハ・・・!」
そして最終的には、明らかに無理のある流れの(悪)に従った一海。(善)を叩き潰すと、ついにタオルを手にし、
「では、ここは心火を燃やして遠慮なく・・・!」
胸いっぱいに嗅ぎます。心は一面のコスモス畑の中で高らかにガッツポーズ。
「ええ匂いや・・・。」
しばし恍惚ののち、我に返ると
「あっ、みーたん。」
「ん?」
通りがかったみーたんを見ると、首にはすでにタオルが下がっています。
「同じタオル・・・?じゃあ、これは誰の?」
タオルを回収すると、やはり心の声が漏れていたのかタオルの中央を見せつける幻徳。そこには『う〜たん&ひげたん』と。なんて凝った小道具だ・・・。
「お前のかよ!いい匂いさせてんじゃねえよ!クゥ〜!」
ツッコむ一海に、これ見よがしに拭ってみせる幻徳。これはひどい。
 バーベキューの後は花火。
「きれい〜!」
「誰のが一番長いかな?」
一海が女性陣に混じって楽しんでいる一方で、隅っこでたそがれている戦兎。そこへ龍我が
「何たそがれてんだよ?」
「こういう、ありふれた・・・でも、かけがえのない日常を守るために俺たちは戦ってきたんだよな。」
一時の安息に、改めて平和の意味を感じています。
 花火はやがて打ち上げ花火に。
「くる?くる?」
「うわーっ!」
「高い!たまやー!」
「みんなの明日を創る。そのためにも、必ずエボルトを倒す。」
「おう・・・。」
戦う決意を固める2人。ここで、戦兎は龍我にだけこっそりと何かを伝えたようです。
「万丈。お前に話しておきたい事がある。」
改まった様子で、一体何を伝えたのか?

 運命の朝のパンドラタワー前、そこには前日の放送を受け、多数の報道陣や野次馬が詰めかけています。
「全国民が注目する、地球の運命を賭けた戦い。」
「地球外生命体エボルト対仮面ライダー、私達に出来ることは、もう見守ることしかありません。」
「こちら、パンドラタワーの前に来ています。昨日、突如現れたエボルトという謎の地球外生命体に対し、軍事兵器として我々を恐怖に陥れた仮面ライダーがどう立ち向かっていくのか、もう間もなく・・・」
 予めエボルトが仮面ライダーを反政府勢力呼ばわりしていた事もあって、市民の仮面ライダーに対する認識はあまり良いものではないようです。
すると、タワー辺縁に差し掛かった報道のヘリが突如撃墜されました。
報道陣の目の前に墜落し、火柱が上がると、その向こうからは多数のハードガーディアンを従えたエボルトが姿を現しました。
「死にたいのか?」
この脅しに、報道陣や市民らは蜘蛛の子を散らすように逃走。
 が、堂々とそれに逆流するように姿を表した4人。
「ようこそ、パンドラタワーへ。ロストボトルは持ってきてくれたかな?」
一海がポケットから、キャッスルボトルを取り出してみせると
「いいだろう、これからルールを説明する。」
何やらゲームマスターのような口ぶりのエボルト。
「ルール?」
「お前たちには、このパンドラタワーの頂上を目指してもらう。だが、10分おきにこの国をエリアごとに消していく。こんな風に。」
デモンストレーションで、ビル街の上にブラックホールを出現させ、そこに住む人もろとも飲み込んで更地にしてしまいました。
「何あれ・・・!」
「どうなってんの・・・?」
その光景を遠くから目の当たりにした紗羽や美空も唖然。
「何してくれてんだよ!」
「お前たちが早く頂上に着けば、それだけ多くの人間が助かるって訳だ。イッツ・ショウタイム!」
開幕を告げると、頂上に飛ぶエボルト。入れ替わりにハードガーディアンが殺到します。
「ふざけやがって・・・!」
4人はいきなり最大戦力で変身。
「Are you ready?」
「変身!!」×4
「ビルドジーニアス!」
「極熱筋肉!クローズマグマ!」
「クロコダイル・イン・ローグ!」
「ロボット・イン・グリス!」
直後、前方の地面を攻撃すると、その余波で敵の第一陣が壊滅。
「行くぞ!」
これを合図にタワー内部へと突入します。

 タワー頂上で待つエボルト。
「さあ、ゲームの始まりだ。」
おもむろにエボルトリガーを外し、フェーズ1へと戻ると、またも遺伝子の一部を分離。
今度は一体何をするつもりなのか・・・?

 壁を破りながら進みますが、中はさながら迷路。ルートを探しながら慎重に進みます。
「おい!」
怪しいところを通るときは、最大戦力のビルドを先頭にするというのがリアル。
 すると、背後から一行を呼び止める声が。
「待ってくれ!」
そこにいたのは、死んだはずの三羽ガラス。
「俺たちを置いてくなんて、水臭いっすよ。」
「お前ら・・・。」
「どうなってんだよ・・・?」
「とにかく、今はエボルトを・・・」
三羽ガラスの口から出てくるはずのないエボルトの名を聞いてか、いきなり殴りかかるグリス。
「カシラ・・・何すんだよ?」
この時点で状態が歪なのか、赤羽の防御した腕だけがスマッシュ体になっています。
「うるせえ、この偽物が。」
「あ?」
すると、エボルトの天の声。
「よく分かったな。そいつらは俺の遺伝子で作った擬態だ。ほら、早く行かないとまたどこかが餌食になるぞ。」
当のエボルトは頂上でゴロゴロしているのですが・・・この余裕。
偽物だと明かしても効果があると確信しているからこそでしょうね。
 すると、
「ここは任せろ。お前らは先に行け。」
とその場を引き受ける一海。
「でも、三羽ガラスはお前の・・・」
「エボルトは!俺の逆鱗に触れた。」
「・・・分かった、頼んだぞ。」
偽物に対する怒りがあるようですが・・・。
「カシラ、本当に俺達と戦えるんですか?」
「当たり前だろ。偽物に遠慮はいらねえ。」
「ハハッ・・・!ひどいなあ。」
「やってやるか。」
三羽ガラスは擬態の効果か、ハザードスマッシュからロストスマッシュに変化しており、本物以上の戦力を備えているようです。
が、グリスもブリザードナックルを構え臨戦態勢。
「かかってこい、コラァ!」

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2018年07月23日

今週の仮面ライダービルド「第45話 希望のサイエンティスト」

 エボルトを倒した・・・?という45話
「地球外生命体エボルトは、この国を支配するためロストスマッシュから精製されるロストボトルを集めていく。そんな中、仮面ライダービルドの桐生戦兎は、仲間と協力してついにエボルトを倒した。」
 ここからはライダー達によるMVP争い。まずは龍我が主張。
「エボルトを倒したMVPは俺で決まりだな!」
しかし一海が猛抗議し、
「何だよそれ?俺がライダーパンチでエボルトの動きを封じ込めたおかげだろ!つまり俺がM・V・P!」
さらには幻徳も。
「それを言うならお前よりリーチの長い俺のほうが先にエボルトにダメージを与えたはずだ。だから俺がM」
「どうでもいいよ。ほら、ロストボトル奪われちゃったでしょうが。第45話で反省して!」
凄くコミカルでメタい感じですが、こういうことやるって事は今回キツい話なんだろうな、と慣れてきましたがそりゃクライマックスですからね・・・。

 戦兎らからロストボトルを奪い、変身を解除した忍は
「よくやった、計画通りだ。お前はこのボトルを精製するために呼ばれたんだ。」
「何だと・・・?」
つまり、エボルトはわざと自分を倒させたという事になります。
 その証拠として、
「エボルトはまだ消滅していない。トドメを刺される直前に、遺伝子をこのドライバーの中に潜り込ませたんだ。」
焼け跡にはエボルドライバーが綺麗に残っています。
「じゃあ、また復活すんのか?」
「心配しなくていい。このケースに入れておけば、もう元の姿には戻れない。」
液体窒素でも入っているらしい缶にエボルドライバーを収め、エボルトを封印してしまったようです。
「ついて来なさい。」
そのまま、戦兎らをパンドラタワー内部へと案内。

 戦兎らを連れた忍が向かったのは、黒いパンドラパネルが飾られた一室。
「黒いパンドラパネル・・・。」
「これを完成させるのが我々の目的だった。エボルトは自らの身体を使ってロストボトルを精製したんだ。」
「けど、人間じゃないエボルトがどうして・・・?」
気になるそこのところは、これもジーニアスの影響。
「ジーニアスによって人間の感情が芽生えた。その影響で、ロストスマッシュに必要な条件を満たしたんだ。」
「じゃあ、エボルトはわざと俺たちに負けたのかよ・・・。」
「ロストボトルを精製した後、液状化した状態で復活するはずだった。私に裏切られるとは知らずにね。このチャンスをずっと待っていた・・・。」
流石にジーニアスの存在を事前に予見していた訳ではないのでしょうから、このようにエボルトが肉体を破棄する機会を待っていたと読むべきでしょうか。
「じゃあ、父さんは・・・。」
「悪かったな、お前を利用して。許してくれ。」
10年来の謝罪としては些かドライに聞こえますが・・・。
「待ってくれよ。話が全く見えねえよ。」
「戦兎を裏切ったふりして、味方だったって事だ。」
「マジか!」
どうもバカっぽく見える外野3人組。いや実際そうかも。
 当の戦兎は、打ち明けられてもにわかに信じる事ができません。
「信じられるかよ・・・。10年も俺たちを騙して、多くの犠牲者を出して・・・今更信じられる訳ないだろ!」
「すまない。全ては人類を守るためだった。」
「そのために、エボルトのそばにずっといたって言うのか?だったら、もっと早く防ぐ事だってできたはずだ!」
「・・・10年前、スカイウォールの惨劇で多くの人が亡くなった。その時から私にとって、この世界を救済する方法は1つしかなかった。物理法則を超える現象・・・新世界だ。」
 ここの文言だけ見ると科学と言うよりはヤバい宗教みたいに聞こえます。
実際の所、エボルトの驚異を誰より近くで感じた忍の言う新世界とは・・・?
 忍は精製された3本のロストボトルをパネルにはめ込むと、残り1本という所まで来ました。
「その黒いパネルが完成すれば、何が起きるって言うんだ?」
「ワームホールが形成されて、ワープが可能になる。」
「ワープ?」
突拍子もない話に、思わず聞き返してしまう戦兎。
「これがあれば、一瞬であらゆる惑星に行き来できる。」
それだけ淡々と語ると、黒いパンドラパネルとエボルト缶を手にその場を後にする忍。
「誰か、パンドラボックスを。」
戦兎はボトルを抱えたと思ったら、さらっと龍我に押し付け。
「おお?痛っ・・・何で俺なんだよ!?」

 移動中、忍は戦兎らの知らないエボルトと黒いパンドラパネルの情報を説明。
「エボルトは、惑星を滅ぼすことで自らのエネルギーに変えてきた。これまで時間がかかった惑星間の移動がワームホールで解消されれば、エボルトはより多くの惑星を吸収して、さらなる力を手に入れる。」
 しかし、この言い方ではエボルトが地球を滅ぼした後の移動が楽になるというだけで、地球が滅ぼされるという未来が変わるものではありません。
「それが人類を守ることとどう関係があるって言うんだよ?」
足を止めた忍。同時に、何者かの気配を感じてスチームガンを向ける幻徳。
「誰だ?」
物陰から現れたのは内海。主を失った内海がどう動くのか・・・と思ったら
「内海・・・。」
「違う!」
「十年来の友に裏切られるなんてな。」
その瞳は赤く輝いており、どうやらエボルトが憑依しているようです。
「エボルト・・・!どうして!?」
「爆破する直前に、遺伝子の一部を放出させたんだよ。で、内海の体内に入り込んだって訳だ。」
忍の魂胆を見抜いたエボルトが遺伝子を逃した先はドライバーではなく、外部。それが内海にたどり着き、器としたようです。
「完全体が馴染んできて、ようやく遺伝子を自在に操れるようになった。俺がお前の魂胆を見抜けないと思ったか?」
そのまま肉体の一部を毒針と化し、忍の胸に突き刺して毒を注入。
「あっ・・・!」
「父さん!」
内海エボルトはそのままマッドローグへと変身。
「コウモリ!」
「発動機!」
「エボルマッチ!」
「Are you ready?」
「変身!」
「バットエンジン!」
これに対し、龍我、一海、幻徳が変身し応戦します。
「潰れる!流れる!溢れ出る!」
「極熱筋肉!クローズマグマ!」
「ロボット・イン・グリス!」
しかし、中身がエボルトのせいかやけに強いです。
 一方、父親との最後の一時を過ごす戦兎。
「父さん!」
「お前に・・・頼みがある。」
胸元から何かを取り出し、戦兎に託すと何かを耳打ち。戦兎を驚愕させるその内容とは?
「最後まで息子に託して・・・父親失格だな。」
「父さん・・・!」
「巧・・・また・・・背、伸びたか?」
多忙だったであろう忍が姿を消す前、巧と会う事があればやっていたであろう父親らしい所作。
 その最期は父親の顔で、というものですが
「伸びて・・・ないよ。」
葛城巧ではなく、戦兎として看取る事になったのは何だか物悲しいところがあります。

 戦闘のさなか、その様子に心を痛めるグリス。
「戦兎・・・。」
その隙を見逃さないマッドローグ。
「よそ見してる場合か!」
いかにもヤバそうな攻撃を繰り出され、あわや消滅という所まで行きましたがローグがすんでの所でゼリーを外し、消滅を免れました。
「おい、大丈夫か!?」
その間を踏ん張るクローズマグマ。寧ろピンチになるほど強い気がする・・・。
 すると、
「人間に合わせたドライバーじゃあ、この辺が限界か・・・。」
一旦引き下がり、缶から自分のエボルドライバーを回収。そのまま内海の肉体から抜け出し、
「コブラ!」
「ライダーシステム!」
「エボリューション!」
「Are you ready?」
「変身!」
「コブラ!コブラ!エボルコブラ!」
「フッハッハッハッハ!」
フェーズ1ながらもエボルトへの変身を許してしまいました。
「マジか・・・!」
「逃げるぞ!」
「おう!」
こうなったらいつものスチームガン、なのですが煙を浴びせただけで倒れた一海が消えるのは超技術すぎる・・・。
 続いて戦兎を逃し、クローズマグマはパンドラボックスと黒いパンドラパネルを回収・・・と行きたい所でしたが
「よし・・・!」
「させるか!」
妨害にあい、肝心のパネルを奪い返されてしまいました。が、今はこの場を離れる事を優先。
「やべえ!」
残ったクローズマグマとローグ、パンドラボックスが姿を消し、残ったのはエボルトのみ。
「後一本か・・・。」
面倒臭そうな様子で、特別怒るとかもありません。それだけ容易いという事でしょうか。

 ナシタに戻った一同。
戦いから数日が経過したようですが、TVで流れているのは『新国家運営が本格化』という見出しのニュース。
「御堂首相は、新国家として中央政府をパンドラタワーに移し、東都、西都の・・・」
「何が新国家だ、エボルトの野郎め。」
エボルトによる日本の再編が進む中、先の戦いでダメージを負った一海は未だ目を覚まさず。
「カズミン、まだ目を覚まさないね・・・。」
「戦兎の方はどうなんだよ?」
「徹夜続きでパソコンに向かってる。」
忍の遺した情報をまだ探しているのでしょうか。
 ニュースは続けて、
「ここで速報です。」
と、何やら重大な事柄を伝えようとしている様子。

 地下の戦兎は、ずっと端末とにらめっこ。
「ダメだ・・・ロックが解除できない。」
今わの際に託されたのは、ビルドとクローズのカード。この意味する所は・・・?
これをカードリーダーに当てるのですが、パスワードを要求されておりこれを聞けていませんでした。
「お前に・・・頼みがある。」
忍がエボルトに気取られぬよう伝えたのは、
「黒いパネルの他に、エボルトも知らない白いパネルが・・・!ハザードトリガーを使え・・・。」
今になってクローズアップされるハザードトリガーの存在。さらに、まだ未知のパネルがあるとも。
「何だよ?白いパネルって・・・。ハザードトリガーをどう使えって言うんだよ?」
戦兎が頭を抱えていると、内なる巧が語りかけます。
「そんなパネルは存在しない。君は父さんを美化してる。あの人は、俺達にライダーシステムを創らせ、エボルトと一緒に多くの命を奪った。」
「違う。エボルトを倒すために敵のフリをしただけだ。」
「本当にそうか?善良な人間なら、ハザードトリガーなんて暴走装置を設計したりはしない。」
1人の人間の中の猜疑を一手に引き受けたかのような巧の言いよう。戦兎も反論します。
同じ人間の中の相反する感情が別れているようなものなので折り合いません。
「ハザードトリガーには別の目的があるんだ。白いパンドラパネルにつながる何かがきっと・・・。」
「君は、父さんの死に意味を持たせたいだけだ。俺はもう、あの人に騙されない・・・。」
頭を抱える戦兎。しかしまた厄介事が。
「戦兎!東都の街が大変な事に・・・!」

 街には大量のクローンスマッシュが出現。いかにもクライマックスという風景です。
グリス不在の中、3人だけで対応しますが・・・今となってはクローンスマッシュなどものの相手ではないのか、クローズマグマなどは体当たりだけで驚くべき数を仕留めていく始末。
 あらかた片付けたところで、ビルの上からエボルトの声が。
「ハハハ・・・!正義のヒーローを呼ぶのは容易いな。」
「エボルト!」
ビルの屋上へ急行すると、不敵に笑うエボルトに対し怒りを顕にするビルド。
「よくも父さんを・・・!父さんの仇は俺が討つ!」
ジーニアスへとチェンジしようとしますが、どういう訳かジーニアスボトルが反応しません。
「何で・・・?ジーニアスになれない!」
エボルトに何かされる機会はなかったはず。原因は不明ながら大ピンチ。
「勝負あったな。何故、俺が完全体じゃないか分かるか?」
一方のエボルトは、フェーズ1で現れたのは単なる舐めプではないという。
 同じ頃、ナシタの一海が目を覚ましたと思ったら・・・。
「カズミン?」
その瞳は赤く輝いており、直後に衝撃波で紗羽と美空を黙らせ、美空が持っていた最後のロストボトルを回収し高速移動を開始。
 一海は単にダメージを受けていたのではなく、攻撃と同時にエボルト遺伝子を受けていたようです。
馴染んで自在に操れるようになったとは言いましたが、これほどとは・・・。
 そして移した分を戻すと、一海をビルドらの方に押しのけ
「一海に憑依してたのか!?」
答える代わりにエボルトリガーを起動。
「オーバー・ザ・エボリューション!」
「Are you ready?」
「ブラックホール!ブラックホール!ブラックホール!」
「レボリューション!」
「これで全てが揃った!」
最後のロストボトルをパネルに嵌めると、エボルトリガーのボタンをさらに押し込み
「オーバー・オーバー・ザ・レボリューション!」
ハンドルを回しながら、その体に黒いパンドラパネルを飲み込むと・・・。
「いよいよ新世界の扉が開くぞ!」
「Ready go!」
「フィーバーフロー!」
ようやく目を覚ました一海も驚愕。
「何だよ・・・これ?」
「フハハハハハハ・・・フハハハハハハ・・・!」
目の前にあるのは、仮面ライダーエボルではなく見るからに異形の化け物です。
「エボルトが進化した・・・!」
ともかくも、敵なのは確か。既に変身している3人は向かっていくものの、ビックリするぐらい相手になりません。
 それぞれパンチ一発でローグとクローズマグマを吹っ飛ばし、周囲のビルごと両断する波動を放つという規格外ぶり。
無謀な戦いながら一海もグリスに変身し突撃。
「変身!」
「ロボット・イン・グリス!」
これも攻撃が全く通らないどころか、踏みつけ1つとっても周囲のビルが崩壊するほどの衝撃波を放っています。
「何だよ・・・?これまでとはレベルが違え・・・!」
ビルドも果敢に挑みますが、ジーニアスにすらなれない状況では絶望的。
 それどころか、
「お前には出血大サービスだ。」
黒いパンドラパネルの能力により、全く未知の惑星へと共にワープ。
 突然の登場に、現地の謎の知的生命体も慌てふためいています。
「流石はライダーシステム。他の惑星でも体力を維持できるとはな。」
「これがワープ・・・?」
「あらゆる星を吸収して俺だけの宇宙を創る。それが・・・新世界だ!」
エボルトの言う世界とは、あらゆる惑星を好き放題に食べ散らかすという自分本位そのもの。
 そして、それが可能な能力が今のエボルトには備わっています。
エボルドライバーのハンドルを回すと、
「Ready go!」
「ブラックホールブレイク!」
頭上に巨大なブラックホールが出現し、周囲の建物も樹木も、その星の知的生命体も飲み込んでいきます。
 エボルトとビルドは直後にその星が見渡せる宇宙に出ましたが、そこで目の当たりにしたのは巨大なブラックホールが惑星を粉々にしながら飲み込んでいくという衝撃的な光景。
その後、無事に地球に連れ帰られましたが、エボルトの能力のあまりのスケールに衝撃を受け、膝をつくビルド。
他方、エボルトは両手の鉤爪が巨大化しています。
「惑星を吸収して、また一段と強くなった。」
その手でビルドを掴み、殴り飛ばすと高層ビルを貫通するというパワー。
さらに飛ばされた先に瞬間移動し、さらに殴って飛ばすというドラゴンボールのような戦いになっています。
 これにはたまらず変身が解け・・・と言うか変身解除だけで済むライダーシステムが半端ない・・・。
「どうだ?お前の父親がくれた力だ。これで俺は全ての惑星を破壊する。さあ・・・次は地球の番だ!フハハハ・・・!」

 絶望のさなか、戦兎が思い出すのは物語の発端となった火星探査機の帰還セレモニーの直前。
久々に会ったらしい巧と忍は、
「今、どんな研究してるの?」
「地球外生命体がいるとか・・・いないとか。」
「SF映画みたいだね。じゃあ、そいつらが地球を襲ってきたりして?」
「かもな。もし、本当にそうなったら・・・。」
冗談めかして話していた2人ですが、忍は急にやや真面目な顔になると
「父さんと一緒に、地球を守ってくれるか?」
思えばこの時、幼い龍我を診察して、人体に乗り移る地球外生命体の存在を知っており、それらと友好的ならざる関係になることを予見していたのかも知れません。
「いいよ。」
意味も知らず、快諾する巧。
 これを思い出していました。
「最悪だ・・・今頃思い出すなんて。約束したもんな、一緒に守るって。」
さらに、ライダーシステムの中にはある閾値を超える思いが必要となることも。
「正義のために創ったライダーシステムは、憎しみなんかじゃ強くなれない。そうだろ?」
憎しみを捨てて再びジーニアスボトルを立ち上げると、今回は起動。
「グレート!オールイエイ!」
「ジーニアス!」
ラビットラビットの時に刺さっていたハザードトリガーをそのままに、ジーニアスボトルを装填。
「イエイ!」
「イエーイ!」
「Are you ready?」
見るからに負荷が高そうですが、変身を敢行。
「変身!」
「オーバーフロー!」
「ビルドジーニアス!」
「ヤベーイ!」
「スゲーイ!」
「モノスゲーイ!」
見た目は普通のジーニアスですが、その能力は・・・?

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2018年07月16日

今週の仮面ライダービルド「第44話 エボルトの最期」

 これ絶対サブタイ詐欺だろうな、という44話。
「地球外生命体エボルトは、この国を支配するためロストスマッシュから精製される10本のロストボトルを集めていく。一方、仮面ライダービルドの桐生戦兎は父・葛城忍がエボルトの仲間だと知り新たな戦いを決意する。」
「ねえ、カズミンと幻さん知らない?料理当番サボってどこ行ったのよ!発信機で調べてみるか。」
「発信機!?そんなのいつ仕掛けたの?」
「それは、知らないほうがいいと思う。・・・あっ、いたいた。何で2人とも北都にいるんだろう・・・?居場所を特定してみるから、一足先に第44話、どうぞ!」
 有能な女性陣によるあらすじ紹介。
北都のファウストは富山県東部にあったのか・・・。

 アジト内を急ぐ一海と幻徳。
「この先に人体実験場があるはずだ。」
「人類を奴隷化するロストスマッシュがこんな所で作られてるのかよ?」
「ああ。そこに行けば・・・!」
行く手に立ちふさがるガーディアン。
「性懲りもなく捕まりに来たか。」
内海も現れ、2人を包囲。
 変身するのかと思えば、意外なことに2人とも何の抵抗もなく早々を両手を上げてしまいました。
「この2人がロストスマッシュになってボトルを精製してくれれば、残すロストボトルはあと1本。新世界はすぐそこだ。」
もはや勝ち誇った様子のエボルトに対し、隣に控える忍は何を考えているのか。

 ナシタでは、龍我に妙なヘッドギアを被せるやら、心電図検査のような電極を体中に貼り付けて何やら検査をする戦兎。
「ベルナージュの力とエボルトの遺伝子が見事に融和してる。もう暴走する事もないだろう。」
「って事は、ベルナージュも美空の中にもう居ねえのか?」
視聴者も気にしているコレ。龍我が女声で喋るのはちょっとキツい。
「さあな・・・。意思はまだ存在してるかもしれない。とにかく、今のお前は以前よりはるかに強くなってる。そこでこいつの出番だ。マグマと相反するブリザード仕様のナックル。これでエボルトの力に対抗できる。」
この期に及んで新アイテム。と言っても青いマグマナックルなのですが、突然出てきたとしか思えない開発期間の短さに、龍我は戦兎に対する心配を禁じえません。
戦兎の顔の生傷が残っている所を見ても、前回から殆ど時間が経過していないはず。
「親父さんを敵に回して、なんか無理してねえか?」
「・・・父さんは関係ない。エボルトを倒すことに集中しろ。」
そこへ駆け込んできた紗羽。
「カズミンと幻さんが、ファウストのアジトに・・・!」
情報としてはあらすじ紹介と地続きなのにテンションが違いすぎる・・・。

 OPも劇場版予告仕様に。前売り券買いに行かないとなあ。
しかしOP、ジーニアスやエボルト完全体は入っているのにクローズはチャージのままなのが不思議。オロCへの配慮でしょうか。

 かつてのナイトローグのように、高そうな椅子に座って一海と幻徳がカプセルに押し込まれる様を満足気に見ている内海。この小物感。
「やめろ!」
抵抗虚しくカプセルは閉ざされますが、ここて突然ナシタ屋上の回想シーン。
「エボルトの野望を阻止することに異論はない。だが、今の俺たちのハザードレベルで本当に勝てんのかよ?」
「なあヒゲ・・・。お前、ラブ&ピースのために命を懸けられるか?最初はただ故郷のため、仲間のため・・・そう思ってた。けど今は違う。俺は仮面ライダーになった事を宿命だと思ってる。」
「宿命・・・。この命で何かの役に立てるんだったら、迷わず懸けてやるよ。」
お互い、命懸けでエボルトに挑むという覚悟を決めていました。
 それが今あっけなく捕まって再実験にかけられている・・・。
「これでお前らはロストスマッシュになるんだ。」
勝ち誇った内海ですが、直後に2人は力づくでカプセルから脱出。
「大丈夫か?・・・おかげで俺のハザードレベルはさらに上がった。」
「ガスを注入するために、わざと捕まったのか・・・!」
「逃げるぞ!」
無様すぎる・・・。
「コウモリ!」
「発動機!」
「Are you ready?」
「変身!」
変身して追う内海。
 逃げる2人ですが、
「体が思うように動かない・・・!」
「ガスが体に馴染んでねえ!」
特に一海に至っては再々実験なので流石に入れすぎというものでしょう。逃げ切れません。
「ハハハ・・・!」
狂ったように笑いながらマッドローグが迫りますが、ほぼ同時に殴り込んできたビルドとクローズマグマ。
「お前ら、何で・・・!?」
「話は後だ、ここを出るぞ!」
既にマッドローグ程度はタンクタンクで十分という扱いなのか、ジーニアスは使わないまま抑え
「万丈!一海と幻さんを連れて逃げろ!」
「分かった!おい、後はいい!行くぞ!」
2人を抱えると、いつの間に付いたのか、マグマの翼で天井を破り離脱。これ抱えられた2人は無事なんでしょうか。
 ビルドの方は、マッドローグを圧倒した・・・と思ったら同時に背後から忍ビルドの奇襲を受けます。
「父さん・・・!」
「その程度の力でエボルトと戦うつもりか?我々の目的が達成されれば、エボルトは容赦なく地球を破壊するだろう。もう時間はない!」
「分身の術!ドロン!」
忍ビルドは分身し、戦兎ビルドのハザードトリガーをピンポイントで攻撃。
するとビルドは機能不全を起こしたのか、身動きが取れません。
「何だ?体が動かない・・・!」
「何もできない自分を呪え。お前のせいで、人類は滅びる!」
そのままトドメ、かと思いきや寸前で四コマ忍法刀が止まり、隠れ身の術が発動しビルドは煙に包まれました。
「ビルドが逃げたぞ!お前は向こうへ。」
「はい・・・!」
マッドローグを遠ざけ、ビルドは外へ。
スチームガンと言い、煙で逃走機能が便利すぎる・・・。
「俺を逃がした・・・?」

 戻ったナシタでは、無茶をした一海と幻徳に詰め寄る戦兎。
「どうしてファウストのアジトに行った?」
すると指先1つで戦兎を押しのけてしまう一海。
「見ての通り、ハザードレベルを上げるためだ。」
「何考えてんだよ・・・倒されたら死ぬんだぞ!?」
「どの道、エボルトに勝たなきゃ終わりだろ。それに、お前たちの足手まといになる訳には行かねえからな。」
「それって、俺達と一緒に戦ってくれるって事か?」
するとYES NOのTシャツを着た幻徳が前に出て、
「どっちかちかちかちかちか・・・ドーン!」
最終的に見せたのはNO側。しかし周りの反応を見て、
「あっ、こっちか。」
「オラァ!」
YES側に。
「使いこなせねえなら口で言えよ!」
「黙れ筋肉ザル。」
「ああ?」
なんだかんだで仲のいい4人でした。
「お前はどうなんだ?親父さんの事は吹っ切れたんだろうな。」
「・・・ああ。」
一海が手を差し伸べ、それを受ける戦兎。
しかし逃された事もあり、まだ吹っ切れてはいないのでしょうが・・・。
「これで仲直りだね。」
すると問題になるのが、みーたん抱き枕の処遇。
「良かった・・・。じゃあこれは必要無いね〜。いくらで売れるかなあ?」
「売らない〜!」
これを見た一海は、
「ちょっと待った!何ですか?それは〜。」
キモオタモード発動。
「みーたんの抱き枕。まだケンカしてたらプレゼントしようかな?って思ってたんだけど。」
これを聞くや否や、戦兎をもう一回吹っ飛ばして
「誰がお前に協力するって言った?」
「ええ・・・。」
この手のひら返しに戦兎もドン引き。
「俺は北都一の頑固者。いくらお前が改心しようと、今さら一緒には戦えねえ。けど?あ、どうしてもって言うなら・・・これに免じて、力を貸してやってもいいズラよ〜?」
もはや誰だ。そしてみーたん抱き枕をかすめ取ると、
「とうっ!おほほほほ〜!デュフッ!もう変な声しか出ませんよ〜。何ですか〜?この神々しいまでのフォルムは!これってつまり、みーたんを抱きしめてもいい!って公式の許可が下りたって事ですよね〜?」
またしても心の声がダダ漏れで、幻徳TシャツもNOの判定。
「なんて素晴らしいアイテムなんでしょう!あ、素晴らしい!」
等のみーたんもゴミを見る目です。
「では早速、心火を燃やしてチューから行かせていただきや〜す!おざ〜す!」
ここで我慢できなくなった美空と紗羽のパンチが炸裂。
ゴールド・Eのパンチがブチャラティに当たった時のようなスロー演出です。
 しかしまだ懲りない一海。
「これは・・・買ったらいくらっすか?」
「これは200万ドルクかな?」
「高っけ!」
「安いっすね。」
「今、現金決済したら裏になんか紗羽さんの水着の写真がつく・・・」
「それ俺も欲しい!」
悪乗りがすぎる人たち。そんな仲間たちを放って、ひとり密かに地下に引っ込む戦兎。

 地下では、端末に向かいながら忍の言葉を思い出す戦兎。
「我々の目的が達成されれば、エボルトは容赦なく地球を破壊するだろう。もう時間がない!」
目ざとくそれに気づき、時分も下りてきた美空。
「どうしたの?」
「一刻も早くエボルトを倒さなきゃ、俺達に未来はない。」
「そうだけど・・・。ほら、グリスと幻徳も戻ってきたんだし。」
「倒されたら消滅する人間を戦わせる訳には行かない!俺と万丈で何とかしないと・・・。」
こうして、また背負い込もうとする戦兎を痛ましく思う美空。

 一方、ファウストのアジトでは
「また捕獲に失敗するなんて、先生らしくもない。」
と、もしかして気づきつつあるのかという言動を見せるエボルト。
「それだけ手強くなってる証拠だ。ロストボトルの精製はあと3本、シナリオを変更した方がいいかも知れない。君自身が、新世界の扉を開けるんだ。」
「俺が?」
ハザードレベルは足りている筈ですけど、エボルト自身をロストスマッシュに・・・?

 その後、戦兎が開発した新装備のテストを行う龍我。
見るからにクローズマグマナックルの色違いですが・・・。
ボトルを装填するも、負荷が大きすぎるのか起動する所までも行けません。
「万丈!大丈夫!?」
「ダメだ・・・体が言うことを聞かねえ。」
「最初の変身だから抵抗があるだけだ。続けろ。」
心配する美空と、冷徹に実験を続けさせようとする戦兎。
「何言ってんの?もう無理だって!」
戦兎の脳裏にあるのはやはり忍の言葉。
「何もできない時分を呪え。お前のせいで人類は滅びる!」
これによる焦りが龍我に対しては非情に出ているようで
「いいから早くドライバーに挿せ!」
「ちょっと待ってよ、こんな状態で変身したら・・・!」
「これが使えなきゃエボルトには勝てない。」
「心配すんな!やってやる・・・変身!」
と強引にドライバーに装着すると、結局そのまま倒れてしまいました。
「万丈!万丈・・・!何焦ってるの?らしくないよ、戦兎・・・。万丈、大丈夫?」
美空にもどうかしているような目で見られ、危機感だけが空回り。

 やり場のない思いを抱えてナシタ屋上で佇んでいると、携帯に着信が。
「一体何をしようとしてる!?」
相手はエボルト。
「お前の持ってるロストボトルをよこせ。」
「渡すと思うか?」
「渡すと思うよ?俺の強さを知ってるお前ならね。」
この余裕。と言うのも、
「俺が本気を出せば、お前の仲間や家族なんて一瞬で滅ぼせる。誰も傷つけたくなければ素直に従え。」
あえてやっていないだけで、今の時点でも簡単に倒せるから。
 全く言い返す事ができず、怒りに任せてスマホを投げ捨てるところまで追い詰められています。

 ナシタに戻ると、元気そうに立っている龍我の姿が。
「おい戦兎、どこ行ってたんだよ。」
「ちょっとな・・・。体、大丈夫か?」
「お?余裕だ!全然痛くな〜い・・・。」
「脂汗出てるよ?」
戦兎に負担をかけまいと無事を装っていますが、ダメージはかなり残っているようです。
 そこへ昼食を運んできた一海。
「よーし、カズミンプロデューススペシャルパスタの完成だ!」
「美味しそう!」
普通に美味しそうなのが出てきました。
「お待ちどう様です。」
「オラァ!」
一海はあくまでプロデュースで『本日のシェフ』は幻徳。
 そのパスタを口にしてみると・・・明らかに反応がおかしい。
「うっ・・・!」
「いやいや、そういうのいらないから。」
促されるまま一海も口にしてみると、
「んんーっ!?まっずい!おいヒゲお前何やってんだよ!手本見せただろ!?」
「はあ!?レシピがないからこうなるんだろお前!」
「そういうのはな、目で見て覚えるんだよ。」
「覚えられねえんだよ!」
清々しいまでの逆ギレ。
「俺が鍛え直してやる。外出ろ。」
「外って・・・。おう、いいじゃねえか。行ってやらあ。」
「行けヒゲ!」
「上等じゃねえかよ、やってやろうじゃ・・・おい!?」
幻徳が外に出た所で締め出してしまった一海。
「みんなゴメンね〜、今新しいの作るから。あ〜あ、同じ材料、同じ分量でやれば、同じ味になるはすなのによ。」
そのまま代わりを作ることに。
 すると、この言葉を聞いた戦兎は
「同じ材料、同じ味・・・?そうか!」
「どうしたの?」
「何でもない・・・。」
誤魔化してはいますが、この言葉がエボルト対策のヒントになったようで、皆が寝静まった後
「これとエボルトリガーは同じ形状。なら構造も同じはず。トリガーの起動を止めれば・・・。」
「何だ?体が動かない・・!」
「もしかして、父さんはこのために・・・?」
先程戦兎を逃した事といい、明らかに戦兎らに利する行動を取っています。
 これに確信を得た戦兎は、自らナックルを手に
「・・・じゃあな。」
ひとりナシタを後にします。

 雨の中、パンドラタワーに向かった戦兎。
「ロストボトルは持ってきたか?」
ボトルを見せつけますが、
「お前には渡さない。」
「そう言うと思ったよ。準備万端だろ?」
「お前は俺が倒す!」
自らナックルを使おうとした所で、背後から他の3人が現れました。
「お前1人で何楽しんでんだ、コラ。」
「お前ら、何で・・・?」
「そのナックルは俺のもんだろ!じゃーん!」
龍我がナックルを奪った反対の手にはタブレット端末。そこには地図が表示されており、ナックルの方にも何か貼り付いています。
「発信機・・・?」
「紗羽さんに借りたんだよ。」
まさかあらすじ紹介が伏線になっているとは。
バツが悪そうにしている戦兎に、
「余計な気使いやがって。俺たちは仲間だろ?」
「お前だけにいい格好させてたまるかよ。」
「みんな・・・。」
「ハハハ・・・!物好きな奴らだねえ。そんなに死にたいか。」
嘲笑うエボルトに対し、
「勘違いすんじゃねえぞ。俺たちはな、生きるために戦うんだ。」
と啖呵を切る一海。
「オラァ!」
『→右に同じだ』
と文字Tを見せる幻徳ですが、
「左だけどな。」
「どこ見てんだよ。」
自分が一番右に立っていたという幻徳痛恨のミス。
「・・・わざとだよ。」
そそくさと左側へ。人類存亡の危機だと言うのに全く危機感のない奴らに思わず笑ってしまう戦兎。
「バカばっかだ。フフ・・・最高だな!」
負ける気のしない空気の中で、4人が並んで変身。
「グレート!オールイエイ!」
「ジーニアス!」
「ボトルバーン!」
「クローズマグマ!」
「ロボットゼリー!」
「デンジャー!」
「クロコダイル!」
「イエイ!イエーイ!イエイ!イエーイ!」
「Are you ready?」
「変身!」×4
「ビルドジーニアス!」
「極熱筋肉!クローズマグマ!」
「潰れる!流れる!溢れ出る!」
「ロボット・イン・グリス!」
「ブルアァ!」
エボルが空気を読んで背景を攻撃してくれたので、爆炎をバックに4ライダー揃い踏み。
「かかってこい・・・!」
戦闘開始。
 しかし、いざ始まってみると4人勢揃いでノリにノッているにも関わらず、当のエボルはそう苦しそうに見えません。
「ガスの影響でずいぶん強くなったな。だが相手が悪い!」
アジトでは、モニターでこの戦いの行方を見守る内海と忍。
「これで長い戦いが終わる・・・。」
忍のこの言葉は、どちらが勝つ結末を指しているのか。

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Posted by jerid_and_me at 19:05Comments(7)

2018年07月09日

今週の仮面ライダービルド「第43話 もう1人のビルド」

 予告からしてヤバい感じだった葛城忍との初対面。
「地球外生命体はこの国を支配するため、最強の怪人・ロストスマッシュから生成される10本のロストボトルを集めていく。一方、仮面ライダービルドの桐生戦兎の前に、姿を隠していた戦兎の父・葛城忍が現れる。
「ついに親父さんと会ったのか。親父さん、お前になんて声をかけるんだろうな?」
「そりゃ、『久しぶり・・・』とか『元気だったか・・・』とか。」
「いやいやいや!お前の顔、佐藤太郎だからね!?ツナ義ーズも知らないのに、久しぶりも何もねえだろ!」
「うるさいよ!そこは上手いこと演出してくれるでしょうよ!俺も気になるから早く第43話見よう?」
相変わらず、あらすじ紹介はメタ的でカオス。

 ついに父・忍と再会した戦兎。
「父さん・・・!本当に父さんなのか!?」
「顔は変わってもその癖は変わらないな。昔から興奮したり動揺した時は、必ずそうやって髪をかき乱す。」
本当に上手いこと演出されてました。
「父さん・・・!」
「葛城親子、感動の再会だな。」
「エボルト・・・どういう事だ?ライダーシステムはエボルトを倒すために考えたんじゃなかったのか!?・・・父さん!」
エボルトと忍が並んでいる構図が理解できない戦兎。いや考えないようにしていると言うべきか。
「お前や万丈が仮面ライダーになったのは、全部・・・葛城先生のシナリオだ。」
エボルトの悪意かと思えば、計画については忍の関与がむしろ大きいという。
 すると横から龍我が出てきて
「ふざけんなよ!あんたは戦兎を騙してたのか・・・!」
「全ては私の計画通りだ。あとはロストボトルさえ揃えば、目的は達成する。」
「果報は寝て待つとしよう。」
エボルトは内海を拾ってダッシュで撤退。
 その場を任された忍は変身の体勢へ。
「忍者!」
「コミック!」
初期型なのかベストマッチ音声はなし。
「Are you ready?」
「変身。」
衝撃が残り、立ち尽くす戦兎ですが、集まってきた龍我ら3人もこれに応じ変身の体勢へ。
「ニンニンコミック!」
「父さん・・・。」
いずれもより高性能のはずのライダー、それも3体がかりに普通のビルドで相手になるはずが、と思われましたが、中身が初老男性とは思えぬ軽やかな身のこなしと忍術で互角以上の戦いを見せます。
「分身の術!」
「いくら戦兎の親父だからってな、容赦しねえぞ!」
が、言葉とは裏腹にむしろ圧倒されています。
「何だよ、これ・・・!?」
今のグリスは戦闘不能は即死なので、慌ててゼリーを外します。
「危ねえ・・・!初期型のビルドなのに、何でだ?」
「もともと、ビルドドライバーは私が使うために設計されたもの。私がベスト・オブ・ベストのビルドだ。」
つまり適正と恐らくハザードレベルの影響のようです。
「海賊!」
「電車!」
「Are you ready?」
「海賊レッシャー!」
「各駅電車・・・急行電車・・・快速電車・・・海賊電車!」
「発車!」
クローズマグマとローグを蹴散らし、ローグは変身解除に追い込まれました。
「強い・・・!」
「だったら・・・俺が相手だ!」
残ったクローズマグマに対し、ホークガトリングで対抗。
「タカ!」
「ガトリング!」
「ホークガトリング!」
色味と言いシルエットといい似ている両者。
 が、近接戦タイプであるクローズマグマに対しビルドは空中戦と遠距離戦を得意とするタイプ。上手いこと翻弄しています。
するとその時、またしてもエボルトの見たビジョンが再生され、エボルト遺伝子が活性化。
「まだだ・・・!もっともっと壊してやる!」
クローズチャージはビルドの射撃をものともせず、自身を掠めようとしたビルドを捕まえ、マウントを取って一方的に攻撃するという危ない戦い方へ。
「まただ、力が制御できねえ!何でだよ!?」
これも分かっているという忍ビルド。
「エボルトのせいだ。」
「何!?」
「ブラックホールを作るために、自身の力を最大限まで使った。その影響で、君の遺伝子が活性化したんだ。恐らく今の君は、スクラッシュドライバーを装着した時とは比にならないほど戦いに飢えてるはずだ!」
殴られながら冷静に分析。
「ふざけんな!俺は・・・俺は!」
口ではこう言っても体は正直。無抵抗の忍ビルドを容赦なく殴りつけ、
「万丈、もういい・・・やめろ。やめてくれ!」
仲間が父親を一方的に攻撃しているという状況に耐えられない戦兎が止めるよう懇願しても攻撃を続けます。
「うるせえ!俺はこいつを・・・ぶっ倒す!」
「ボトルバーン!」
このままでは相手を殺すまでやるだろう、という所でようやく変身する戦兎。
「グレート!オールイエイ!」
「ジーニアス!」
「Are you ready?」
「変身!」
「ビルドジーニアス!」
「スゲーイ!」
「モノスゲーイ!」
変身即キックでクローズマグマを吹っ飛ばし、変身解除に持ち込むという荒業。
やはり深層では父親>仲間なのでしょうか。
 流石に強烈すぎたのか、直後に気を失ってしまう龍我。
「龍我!」
「・・・今日はデータの採取だけで十分だ。また会おう。」
助けられた忍もすぐに撤退してしまい、それ以上の話はできないまま。
 倒れた龍我に駆け寄る幻徳。
「おい、大丈夫か!?万丈!」
流石にヤバいと思ったのか、今回はいつになく心配されています。

 急いでナシタに連れて帰りましたが、ベルナージュの力も反応がありません。
「前はベルナージュの力で万丈を治せたのに・・・。」
一海は、怒りに任せて戦兎に掴みかかります。
「おい・・・お前、何考えてんだよ。何で親父を庇った!?相手は敵なんだぞ!」
「やめなって、グリス!」
美空が制止しても止まらず、
「父さんは敵じゃない・・・。」
「その目で見ただろ?お前の親父はな、エボルトの仲間なんだよ!この国を乗っ取った裏切り者なんだよ!!」
放心した様子で目も合わせない戦兎に、一海は
「今のお前にはな・・・背中は預けられねえ。」
と共闘の解除を宣言。
幻徳もこれに続き、
「・・・今のお前はただ、父親を信じたいだけにしか見えないぞ。悪いが・・・俺も一緒に戦えない。」
尊敬する父親の遺志を継いで戦う幻徳は、信じていた父親が悪の道に落ちていたという現実に苦しむ戦兎に同情してはいるようですが・・・。
「ねえ、ちょっと・・・。」
「オラァ!」
革ジャンの前をはだけたTシャツにはデカデカと『さらば』。まさかの文字T復活。
「おい、ポテト!」
そのまま出ていってしまいました。
「さらば、ぐらい自分で言いなさいよ!」
動揺し、何も言い返せない戦兎を痛ましげに見上げる美空・・・。

 アジトに戻った忍。攻撃性を増していく龍我を警戒し、エボルトにも報告しています。
「君と同じ能力を持つ万丈がこれ以上暴走を続ければ、厄介な存在になる。」
「先生のことだから、何かアイデアがあるんでしょ?」
黙っている忍ですが、その思惑とは。

 この大事な曲面にメンバーがバラバラとなってしまったことに危機感を覚えた紗羽は、こちらもあるアイデアを実行。
「これで、カズミンは戻ってきてくれるはず!」
「ん?」
「じゃじゃーん!」
手にしていたのは、まさかのみーたん抱き枕。
「・・・何それ、いつの間に作ったの?」
「ね、いいでしょ?いいでしょ?」
「やめてよ〜!」
「これで、心火を燃やして戻ってきてくれるはず・・・!」
危機的状況が続いておかしくなったか、という所ですが一海になら効きそうと思える不思議。
 すると、美空の携帯に着信が。
青ざめる美空。その相手は・・・?

 再び忍のデータを探る戦兎。その作業は前回やったはずですが・・・。
「何で何も出てこない・・・?」
苛立って端末のディスプレイを吹っ飛ばしたりと、かなり煮詰まっています。
 さらに脳内の巧も、
「エボルトの言う通り、僕達は利用されたんだよ。パンドラボックスの光を浴びた父さんが、エボルトと手を組むのは自然の流れだ。」
「それを言うなら、仮面ライダーになった時点で正気を取り戻してたはずだ。それとも何か?ライダーシステムを作った俺たちみたいに、後戻りできなくなったって言うのか?」
「・・・分かってるじゃないか、その通りだよ。」
内なる巧は、父である忍はそれを悪事と理解した上で今の立場にあると結論づけています。
つまり父親は悪の道に落ちたと。
「俺は、父さんを庇うべきじゃなかった・・・。」
戦兎もこの事実を理解。見かねた美空がフォローしますが、
「自分を責めないで。私が戦兎でも、きっと同じ行動を取ったと思う。」
「サンキュー・・・。でも、もういいんだ。父さんは・・・敵なんだ。」
「戦兎・・・。」
「何のために戦ってきたんだよ・・・。」
これまで、父親の思いを継いだものと思って戦ってきた戦兎にとって、これはその根底を揺るがす結論。美空はどうにか笑って励まそうとするも、
「ラブ&ピースのためでしょ。今までだって、つらい思いはたくさんしてきた。それでも桐生戦兎は、どんな困難にも打ち勝ってきたじゃん。愛と平和を胸に生きてける世界、作るために戦ってきたじゃん。だから今度だって・・・」
「今までとは違う。俺が戦えたのは、ライダーシステムが正義の為にあると信じてたからだ。それを否定された今、俺は・・・。」
戦う手段が全否定された今、もう戦えないという。

 その頃、まだ屋上にいた一海と幻徳。
「これからどうするつもりだ?」
出ていったはいいものの、何をどうするか全く考えていない2人でした。しかし、
「エボルトの野望を阻止する。そうすれば、戦兎の親父も目を覚ますかも知れねえ。」
戦兎には愛想を尽かしたかのような口ぶりでしたが、実際には戦兎も助けてやりたいという思いがある一海。これも戦兎が今まで謳ってきたことがえいきょうしたのでしょうか。
 すると幻徳も革ジャンの前をはだけ、『賛成だ』Tシャツを披露。
「オラァ!」
「いつ仕込んだんだよ・・・。」
もはやツッコミにも力がありません。

 一方、ひとり街に出た美空。
その要件とは・・・エボルトとの待ち合わせ。
「よう、久しぶり・・・でもないか。」
「本当に、私が戦兎のこと救ってあげられるの?」
「ああ。俺の言う通りにすれば・・・な。」
どうやら、先程の連絡はエボルトからの取引の持ちかけで、美空は誰にも相談せずこれに乗ってしまったようです。そのまま連れ去られ・・・。

 そうとも知らず、ナシタの戦兎は
「俺が間違ってた。すまない・・・。」
目を覚まさない龍我に詫びるばかり。
 しかし、やはり状況は待ってはくれず
「ねえ・・・美空ちゃんが、まだ帰ってこないんだけど。」
戦兎の方には何の進展もないまま、美空の行方が心配になるぐらいの時間が経過しています。

 その美空は、エボルトに拉致されロストスマッシュ化の人体実験を受けています。
「美空がロストスマッシュの実験に耐えられるのか?」
「ベルナージュの力に高濃度ネビュラガスを適応させれば、弱まっていた力を最大限まで引き上げる事ができる。」
「けど、既に魂が消滅してる可能性もある。」
「その時は、石動美空の命が消えるだけだ。」
「相変わらずクールだねえ。」
2人とも、美空の命を何とも思っていません。特にエボルトは実の父親の顔をしているのがまた・・・このせいでまた騙された訳ですし。
「全ては新世界を創るためだ。」
具体的なビジョンは明らかとなっていませんが、エボルトも忍も新世界というキーワードに向けて行動しているようです。

 美空を探しに街に出た戦兎。
「美空・・・。」
すると、スマホに着信が。相手はその美空です。
「美空か!どこにいる!?」
「戦兎、助けて・・・。」
弱々しい声に、慌てて指定された場所に向かう戦兎ですが、呼ばれた先はいつもの廃工場。
「美空!おい!」
その目の前にフラフラと現れた美空。
「戦兎・・・。」
直後、その瞳が緑色に輝き
「私の・・・私の星を返せ!」
「ベルナージュ・・・?」
美空はすっかり好戦的になったベルナージュに支配され、そのままCDロストスマッシュへと変身。
「やめろ!」
相手が美空およびベルナージュとあれば戦いたくない戦兎ですが、相手の方はお構いなし。
「ダメだ・・・自我を失っている。」
「タンク!」
「タンク&タンク!」
「Are you ready?」
「タンクタンク!」
「ヤベーイ!」
「ツエーイ!」
仕方なく、と言った具合にタンクタンクへと変身。ジーニアスになれない辺り迷いが出ています。
 しかし、やっぱりと言うか全く相手になりません。
おびただしい量のディスクを操ってぶつけてくるCDロストスマッシュに完封されるビルド。
「強い・・・!こうなったら、ジーニアスで・・・。」
「グレート!」
「オールイエイ!」
ジーニアスボトルを手にしたその時、現れたのは忍。
「ロストスマッシュを倒せば、石動美空は死ぬぞ。」
「あっ・・・?」
「ベルナージュの力が邪魔して、ジーニアスフォームでも助けることはできない。」
「何だと!?」
追い討ちをかけるように、忍もビルドへと変身します。
「ラビット!」
「タンク!」
「Are you ready?」
「変身。」
「鋼のムーンサルト!ラビットタンク!」
「イエーイ!」
本気出してないフォームの上に2体がかり、ボコボコにやられる戦兎ビルド。
「情にほだされて、私達を攻撃できないか!」
「どうしてこんな事を・・・?」
「ロストボトルを精製して、黒いパンドラパネルを完成させる。そうすれば、物理法則を超えた新世界の扉が開く!」
目的を明らかにすると、必殺技の体勢へ。
「Ready go!」
「ボルテックフィニッシュ!」
「イエーイ!」
実の息子相手であろうと、容赦なくキックを叩き込み変身解除に追い込みます。
 倒れた戦兎は、
「何だよ・・・新世界って。それが、俺や母さんを騙してまで手に入れたかったものなのか・・・?」
「そうだ。お前はそのために創られたヒーローに過ぎない。今のお前じゃ、エボルトに勝てない!」
実の息子も壮大な目的のための道具でしかないと言う割りに、何となく戦兎のパワーアップを期待しているように聞こえます。
 しかし、ついにショックで戦兎が力を失うと、
「何、泣いてんだよ。みっともねえな。」
現れたのは、こちらも満身創痍の龍我。
「創られたヒーロー・・・上等じゃねえかよ。前に言ったよな?俺たちが信じた思いは幻なんかじゃない。自分の信じる正義のために戦うって。今のお前の正義は、美空を助ける事じゃねえのか?なあ。」
と、手を差し伸べられると、戦兎の脳裏に過るのは
「それでも桐生戦兎は、どんな困難にも打ち勝ってきたじゃん。愛と平和胸に生きてける世界創るだめに戦ってきたじゃん。」
と励ます美空の声。
「美空・・・。」
無残にもスマッシュにされた美空に目をやり、ついに戦う覚悟を取り戻し、龍我の手を取り立ち上がるとドライバーを装着。
「言っとくけど、泣いてねえからな。」
「そういう事にしといてやるよ。」
軽口を叩き合いながら変身。
「ジーニアス!」
「クローズマグマ!」
「イエイ!イエーイ!イエイ!イエーイ!」
「Are you ready?」
「「変身!」」
「ビルドジーニアス!」
「極熱筋肉!クローズマグマ!」
「スゲーイ!」
「モノスゲーイ!」
「アーチャチャチャチャチャチャチャアチャー!」
いつだってこの2人がノッていれば負ける気がしません。

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2018年07月01日

今週の仮面ライダービルド「第42話 疑惑のレガシー」

 何となく精神がもう息苦しくなる感じのサブタイトルの第42話。
「地球外生命体エボルトは、この国を支配するため最強の怪人ロストスマッシュから生成される10本のロストボトルを集めていく。仮面ライダービルドの桐生戦兎は、そのボトルを開発した父・葛城忍の行方を捜すが・・・。」
シリアスにやっているのは戦兎だけ。
「幻徳〜!何でその服チョイスするかなあ?」
「俺のセンスが何故わからん!?」
「みーたん、俺の服もコーディネートしてくれ!」
「カズミン、みーたんにお願いするなら100万ドルクね?」
「あ〜腹減った。プロテイン飲むか!」
「はいはいはいはい集合!みんなが居ない所でとんでもない事になってるから。第42話に入る前に、ちゃんと聞いて?」
前回は半分あらすじ紹介の時空でしたが、こちらは更にカオスです。

 前回の重大事項、エボルトの感情の芽生えについて説明したようです。
「俺達が知らねえ間にそんな事が起きてたとはな・・・。」
「まさか、エボルトに人間の感情が宿るとは。」
「けど皮肉だよな。奴が人間らしくなるなんてよ。」
皆、エボルトには人間の感情がないものと理解していた様子。
「・・・ロストボトルは?」
「奪われた・・・すまない。」
「しょうがねえだろ。また取り返せばいい。」
揃えられなければ良い、ということで今は切り替える他ありません。
「何か、新しい情報は引き出せなかったの?」
「志水さんは、父さんの助手だったらしい。」
そこで思い出されるのは、エボルトに消される直前の言葉。
「先生は、黒いパンドラパネルを作るためにロストボトルを・・・。」
「黒いパンドラパネル・・・聞いたことないな。」
ファウストにいた幻徳も初耳です。
「ちょっと待って!その黒いパネルに必要なロストボトルをエボルトが集めてるって事は・・・。」「戦兎の親父さんは・・・エボルトと一緒にいるかも知れねえ。」
嫌な想像が一同の脳裏を過る・・・。

 北都のアジトでは、
「あと4本のロストボトルが集まれば、新世界は開かれる。」
計画の順調さを喜ぶエボルトですが、忍は
「何故、志水を殺した?」
どこかエボルトに対し不満げに見えます。
「余計なことを喋ると思ったからだよ。志水は、ロストスマッシュになれる貴重な人材だから生かしておいただけだ。ボトルが生成できれば用はない。」
実際には戦兎を怒らせるために目の前で消していたはずですが・・・忍に対し嘘を言っているのでは。
「これでロストスマッシュになれる被験者は使い切った。」
「だったら仮面ライダーで実験すればいい。」
「確かに、ロストスマッシュに必要な閾値は獲得できるだろう。だがビルドのジーニアスフォームがロストボトルに適応しなかったことを考えると、確実とは言えない。」
「それを何とかするのが、先生の仕事じゃない。」
このやり取りを見ると、エボルトと同等またはそれ以上に忍もロストボトル集めにこだわっているように見えます。
 するとエボルトは、背後に控えていた内海に宣言。
「ロストスマッシュの生産を急ぐ!そのために、この国を統一する!」

 戦兎は、礼香から伝わったデータの中に忍の足跡を探しますが
「父さんの現状が分かるような手がかりは無いな・・・。」
足取りの掴めるようなものは無し。すると一海が
「なら、親父さんの身の潔白は証明できねえって訳だ。」
「・・・どういう意味だ?」
「親父さんとエボルトは裏で繋がってんじゃないのか?」
「何だと・・・?」
「最悪の場合、親父さんが黒幕って可能性もあるわけだ。」
「そんな訳ねえだろ!」
「じゃあ、どうして親父さんはお前に会おうとしねえんだ!?」
言いにくいながらも、否定できない可能性をはっきり突きつけました。普段ドルオタなのにこういう所は
鋭い・・・。
 このままだと喧嘩になりそうな所で、間に入る龍我。
「やめろよ!まずは生きてるかどうか確認するほうが先だろ?エボルトが化けてる可能性だってゼロじゃねえ。」
モヤモヤした空気ですが、やはり状況は待ってくれません。
「こちら、東都政府官邸!西都の軍勢が攻めてきた!場所は、政府官邸とエリアA!」
ひとまずは、こちらを優先する他なし。

 官邸にはエボル自らが乗り込んで来ています。(やはり最初から完全体)
もう通常のガーディアンだと無茶振りもいいところですよね・・・。
「ん・・・?」
「エボルト!」
「今日はお前らが相手か。」
「父さんは生きてるのか?」
この食いつきに、いかにもらしくとぼけるエボル。
「何の話だ?」
「とぼけるな!父さんの居場所を知ってるんだろ!?どこだ?どこにいる!」
「フフフ・・・。」
「今は東都を守ることに集中しろ。」
幻徳のナイスアシストで、ともかくも変身。
「デンジャー!」
「グレート!オールイエイ!」
「ジーニアス!」
「クロコダイル!」
「Are you ready?」
「変身!」

 一方、Aブロックにはマッドローグがハードガーディアンを率いて現れています。
こちらはクローズマグマとグリスが既に戦闘中。
こっちは既に問題なく勝てそうな組み合わせ感。

 しかし官邸の方は、クローンスマッシュを連れており、しかも戦兎は冷静さを欠いているため不安な状況。
「今日はやけに感情的だな。」
「黙れ!父さんはどこだ!答えろ!」
「東都より父親が気になるか?なら、これでどうだ!」
「フルボトル!」
スチームガンをライフルモードに合体させ、円の軌道で周囲を高速移動しながら連射。
ビルドはダイヤモンドの自動防御で凌ぎますが、逃げ場のない攻撃でクローンスマッシュも巻き添えにしながらローグを変身解除に追い込みました。
 身動きが取れなくなった所を見計らって、エボルは
「イッツ・ショータイム!」
上空を指差し、必殺技の体勢へ。ビルドにトドメを刺すのかと思えば
「Ready go!」
「ブラックホールフィニッシュ!」
「チャオ!」
首相官邸上空にブラックホールを発生させ、官邸を飲み込ませています。
「何だよ?あれ・・・。」
「ブラックホール・・・。」
「どうなってんだ・・・?」
Aブロックのクローズマグマらからもその光景は確認でき、これを見た龍我の脳裏にはまたもエボルトの記憶が。それは同じくブラックホールで火星文明を滅ぼした時のもの。
「また現れやがった・・・何だよこれ?感情が抑えられねえ・・・!」
記憶と同時にエボルト遺伝子も活性化しているのか、急に攻撃的になる龍我。
 物凄い勢いでマッドローグを圧倒すると、ついにはエボル同様の高速移動まで会得し、一方的に攻撃を加えています。
「何だ?このパワーは・・・!」
「壊してやる・・・!ぶっ壊してやる!」
いかにもヤバい様子となり、マッドローグを追撃すると何故持っていたのか、ドラゴンボトルを落としました。
 すると、青かったそれは突然白銀に。
エボルボトルだけでなく、フルボトルにまで変化を及ぼすとは。
「ボトルが銀色に・・・?」
クローズマグマナックルに装填してみると、普通に使えます。
「ボトルバーン!」
「ボルケニックアタック!」
「何故、急激に力が上がった・・・?」
エボルドライバーを使っているマッドローグが全く相手になっていません。

 ブラックホールは東都政府官邸をどんどん飲み込んでいきます。
「いいぞ・・・もっとだ!」
「政府官邸が・・・。」
「これで東都は壊滅だ!この国は俺のものになる!ハハハ・・・!」
拠点を物理的に消滅させて国を乗っ取るというストロングスタイルに手も足も出ません。
「ふう・・・。チャオ!」
すっかり消し尽くすと、ブラックホールを閉じて上機嫌で帰っていくエボル。
「親父がつくった東都が・・・。」
国の象徴を奪われ、力なく膝をつく幻徳。対照的です。
 忍の情報も得られず、こちらは完敗。

 エリアAの方は逆に完全に圧倒しています。
こうなると、マッドローグはやはり煙に紛れて撤退。
「待て!」
闘争心の収まらないクローズマグマは、転がっているハードガーディアンの残骸を殴り続けています。
「おい!・・・おい!やめろお前!」
「うるせえ!離せ!」
「やめろってんだろ!」
このままだと同士討ちになるところですが、突如
「ニンニンコミック!」
「隠れ身の術!ドロン!」
聞き覚えのある音とともに煙が立ち込め、
「何だよ、これ・・・?」
クローズマグマを攻撃開始。
「おい龍我!おい!」
「ラビットタンク!」
ひとしきり痛めつけ、変身解除させると同時に煙が晴れ、その第三者の姿はなし。
「どうした?何があった!おい!?」
「誰かが襲ってきやがった・・・!」
「今のは・・・。」
そこにいないはずの相手が、そこにないはずのボトルを使ってきた・・・という事はつまり。
 そして、2人は気付いていませんが、近くのビルの屋上から普通のビルドが見下ろしています。
「光り輝くボトル・・・ハザードレベル7か。」
つまり2体目。しかし、龍我もそこまでハザードレベルが上がっていたとは。

 エボルトは御堂に扮して戦争の終結を宣言。
「多くの犠牲者を生んだ戦争が終わりました。我が国は、ようやく1つになったのです!」
この放送には西都のみならず、日本全国の市民が注目しています。
「おい、放送始まったぞ!」
北都と思しき農村でも、農夫らが作業を止めてテレビにかじりつき、避難所でも多くの市民がスマホを食い入るように見つめています。
「このような、陰惨な光景はもう二度と見たくはありません。そこで私は考えを改めました。今後、自衛目的以外の兵器を撤廃します!」
この宣言に、市民らは歓喜。
「スカイウォールという巨大な壁に引き裂かれた我々の心を1つにすべく、この御堂が、微力ながら新生日本を牽引していきます!」
戦争の終結、武力の放棄という甘言に、御堂が成り行きで国家主席の座に収まることを否定する国民はいない、というぐらいの大喝采。

 しかし、御堂はとうの昔に亡き者にされたと知っているナシタの面々は
「この御堂はエボルトなんだろ?ふざけやがって。」
「みんなは国がひとつになったって喜んでるけど・・・。」
「いい事なんて何もねえ。俺たちはエボルトの家畜になったも同然だ。このままじゃいいように利用されて喰われるのがオチだ。」
 と冷え切った様子。
特に幻徳はじっと黙って俯いており、東都を滅ぼされた挙げ句、こんな形で統一がなされたことに心底ショックを受けているようです。

 放送が終わると、エボルトは早々に惣一の姿に戻り
「これでこの国全てが俺の支配下になった。まずはロストスマッシュの生産だ。仮面ライダーの捕獲に全力を尽くせ。」
「ロストスマッシュを量産して人間を襲えば、いずれ国は滅びる。それは支配するというあなたの目論見とは矛盾するはずです!一体何を企んで・・・」
「余計な詮索はするな。命が惜しければ。」
結局、内海も志水同様、今は利用価値があるから生かされている駒に過ぎないという事。
だいたい人間が人間を殺すのを見て楽しもうという魂胆なので、人間に理解できないのは当然というものですが。

 ナシタ(が埋まった建物)の屋上に出て、考え込む戦兎。
すると、また頭の中で葛城の声が。
「この国のこと、父さんのこと・・・悩みは尽きないね。」
戦兎の意識は、奇妙な白い部屋へ。
「ここは・・・?」
「僕と君の記憶の世界だよ。」
「葛城巧・・・。」
「ここで君の記憶を操作してる。」
どうやら表に出ているのは戦兎ですが、記憶周りの管理は葛城がやっているという。記憶喪失モノにしてもなかなかレアな状況では。
「何だと・・・?悪魔の科学者だったころの記憶が曖昧なのはお前の仕業か。」
「そんな事より、これからどうするつもりだ?」
「決まってるだろう。父さんを探し出して、一緒にエボルトの野望を阻止する。」
「まだ父さんを信じてるのか・・・。」
「当たり前だ。父さんはエボルトを倒すためにライダーシステムを設計した。お前だってそれが正義だと思って完成させたんだろう?」
「正義・・・そうあることを願いたいね。」
目を泳がせながら顔を伏せる葛城。まだ戦兎には明かしていない記憶がある・・・?

 戦兎が記憶の世界から戻ると、幻徳もまた屋上に現れました。
「幻さん・・・。」
「親父が言っていた。この国を救えるのは、政治家でも権力者でもないって。市井の人々だって。そんな親父が誇らしかった。なのに、親孝行どころか、何一つあの人の思いに応えられなかった・・・。最期に初めて、この国を託してくれたのに・・・俺は何もできなかった。」
 託されていながら、結局日本はエボルトのものになってしまったという無力感に苦しむ幻徳。
「俺も同じです。エボルトを倒すために、父さんからライダーシステムを託されたのに。今だ叶わずにいる。」
戦兎も同じと言いますが、忍の本心が分からない分、より生殺し感が強いです。

 さらに、TVからは
「速報です。東都、北都、西都の仮面ライダーが反政府軍を結成し、東都の街で暴動を起こしました。繰り返します・・・」
という、明らかにエボルトによって捏造されたニュースまで流れる始末。
 難波重工によるメカやマッドローグが暴れている映像をバックにされていますが、ライダーと一括りにされてしまえば問題ないんでしょう。
「戦兎、これ・・・!」
「俺たち仮面ライダーは国に楯突く反乱軍って事になったらしい。」
「エリアBでも反政府軍が暴動を起こしてるって・・・。」
「恐らく、俺たちをおびき寄せるための罠だ。」
「だからって、このまま黙って見過ごせって言う訳じゃないよな?」
「そんな訳ないだろ。エリアBを頼む。俺たちはエリアEを。」
またしても二手に別れ、対応に当たります。
国も市民を敵に回して戦うと言うのは辛い話ですが・・・。

 マッドローグの側に向かったのは戦兎と幻徳。
「おい、やめろ!」
「一体何の真似だ!?」
「我々の目的は仮面ライダーの捕獲。お前達をロストスマッシュにしてやる!」
「そんな事させるか!」
それぞれ変身の体勢に。
「グレート!オールイエイ!」
「ジーニアス!」
「イエイ!イエーイ!イエイ!イエーイ!」
「クロコダイル!」
「Are you ready?」
「変身!」
「ビルドジーニアス!」
「スゲーイ!」
「モノスゲーイ!」
「割れる!喰われる!砕け散る!」
「クロコダイル・イン・ローグ!」
「オラァ!」
まずはローグがマッドローグと相対しますが、
「結局、お前は父親の意思を継げなかった!氷室首相は哀れだよなあ。こんな無能な息子を庇って命を落とすなんて。無駄死にもいいところだ!」
安い煽りですが、今の幻徳にはダメージ大。動きが止まったところで追撃をかける外道ぶり。
「あの世で泣いて詫びろ!」
「Ready go!」
「エボルテックアタック!」
「チャオ!」
サッカーボール蹴りでいよいよ動けなくなってしまい、
「幻さん!」
慌てて間に入るビルド。最終フォームとはいえ、クローンスマッシュと2体同時ではやや苦しそうに見えます。
「この国はエボルトのものだ!それを倒そうとするお前達は反逆者でしかない!」
「ライフルモード!」
「Ready go!」
「エボルテックアタック!」
「チャオ!」
クローンスマッシュと組み合っている所を狙撃するという、これまた卑劣なやり口。
「ハハハ・・・!国を敵に回してでも戦う意義なんてどこにある!?仮面ライダーは必要ないんだよ!」
しかし戦兎は、葛城父子のビジョンを思い出しながら立ち上がり
「俺達の求める明日がエボルトに奪われるなら、戦う意義も価値もある。俺達を信じて託してくれた人たちのためにも、ここで終わるわけにはいかないんだ・・・!」
この言葉に、幻徳も泰山の遺言を思い出し
「頼んだぞ・・・バカ息子。」
「お前の言う通りだ・・・これで終わりにはさせない。エボルトを倒すため、この国を建て直すため・・・全身全霊で己の使命を全うする!仮面ライダーは・・・不滅だ!」
再び奮い立つ事ができました。

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Posted by jerid_and_me at 19:32Comments(6)

2018年06月25日

今週の仮面ライダービルド「第41話 ベストマッチの真実」

 葛城忍の足跡に迫る41話。
「パンドラボックスの強大な力を手に入れた地球外生命体エボルトが、この国を支配するために動き出した。悪魔の科学者・葛城巧の記憶が戻った仮面ライダービルドの桐生戦兎は、エボルトが集めるロストボトルを調べるために北都へ向かうが・・・。」
 すると、あらすじ紹介にまで出てきた幻徳。
「最近、どうも俺の扱いがおかしい。」
「ああ、やっと気付いた?」
「何が原因だ?1人で電車の切符が買えないことか?ピーマンが食べられない事か?それとも明かりがないと寝られない事か!?」
「お子ちゃまか!第41話も、文字T着てるのかな?」
その予想は・・・。

 マッドローグを退け、多治見をロストスマッシュから戻した戦兎の前に現れたエボル(フェーズ1)。
「そのボトルを使って、俺は新世界を創る!何なら、手伝わせてやってもいいぞ?」
「ふざけるな。」
即座に拒絶し、ジーニアスへと変身。
「グレート!」
「ジーニアス!」
「イエイ!イエーイ!イエイ!イエーイ!」
「Are you ready?」
「変身。」
「ビルドジーニアス!」
「スゲーイ!」
「モノスゲーイ!」
「さあ、実権を始めようか。」
戦闘開始ですが、既に攻略できていた感のあったフェーズ1に対しては完全に圧倒できています。
「舐められたもんだな・・・。完全体な俺を攻略できるのか?」
「オーバー・ザ・エボリューション!」
エボルトリガーを起動、エボルドライバーに装着しようとした所を止められました。
「勝利の法則は決まった!」
「何!?」
「ワンサイド!逆サイド!オールサイド!」
「Ready go!」
「ジーニアスフィニッシュ!」
「完全体になる前に倒す。それが勝利の法則だ!」
言っている事はその通りですが、主役のやる事かと言うと・・・。
 ともかくも、ロストスマッシュを復元する時のようにエネルギーを流し込み、これが何らかの影響を及ぼしたようです。
変身が解け、惣一の姿で膝をつくエボルト。
「何だ?この感覚は・・・。」
胸を抑えて苦しんでいるかと思えば、急に喜びを顕にして
「そうか・・・そういう事か!戦兎、お前は最高だ!そのボトルに、こんな力まであるとはな!お前の発明に免じて、ボトルの回収はまたの機会にしてやる。チャオ!」
徒歩で帰るエボルト。負けて撤退のはずなのに、まるで勝ったかのような帰り際です。
 戦兎が変身を解くと、ちょうどいいタイミングで龍我から着信が入りました。
「何か分かったか?」
「礼香さんに会ってきた。・・・お前の言ってた通りだ。お前の親父さんは・・・生きてる。」
死んだはずの重要人物にして父親の生存・・・戦兎は複雑そうな顔です。

 ナシタに戻った一同。
「戦兎のお父さんが生きてたなんて・・・。」
「つーか、何で生きてるって分かったんだよ?」
「・・・確証があった訳じゃない。遺体もなかったし、何よりずっと引っかかってたんだ。パンドラボックスの光を一番近い所で浴びたはずの父さんが、何で自殺なんてしたんだろう?って。」
 すると、スッと現れてその疑問に同調する幻徳。
「確かに、あの光を浴びれば好戦的な気質になる。自殺なんて最も程遠い行為だ。」
またしても服装が凄いことになっています。チベットとかそんな感じで、何故かまるごとパイナップルのジュースを手に。これには皆、もう呆れるしかありません。
 そんな事は意に介さずバッサバッサするものだから、一海が何かに気付いてマントの中を見てみるとそこには
「二枚目気どりの三枚目」
という、またしても文字Tが。
「ヒゲ・・・!」
「何だ、お前も欲しいのか?ポテト。」
「却下!」
「何がだ?」
「出禁!出てって!」
「お前ら、全員センス・・・!」
「やり直せヒゲ!」
ついには追い出されてしまいました。
 残った紗羽、戦兎、龍我は何事も無かったかのように葛城忍の話題に復帰。
「戦兎くんのお父さんは、自殺してなかったことがバレないように礼香さんの密航船を利用してたみたい。」
「何で父さんは自殺を偽装したんだ・・・?家族に内緒で。」
「礼香さんも、その理由は知らなかったって。」
「ただ、息子を知る者が訪ねてきたら、これを渡して欲しいって。」
渡されたのはUSBメモリ。口金の中が青い3.0仕様っぽい所を見ると、最近作られたもののようです。
「ライダーシステムについて詳しく載ってる。もともと父さんがエボルドライバーを参考にして設計したものだし・・・。」
シリアスモードの所へ、また来た幻徳。
「何勝手に戻ってきてんだお前!おい!ちょっと待てよ!」
「お待たせ!」
「何なんだよおい!お待たせじゃねえよ!袖なんなんだよ!?」
冷めた目で見るシリアス側3人。咳払いをして本題に戻ります。
「ベストマッチについても触れてる。」
「マジか?あれにどんな意味あんだよ?」
龍我も興味津々ですが、美空を顔を見て
「もう〜!」
「・・・それより今はロストボトルだ。」
露骨に話題を逸らしました。
「ああ、そうな・・・って何でだよ!?」
しかし結局話はロストボトルへ。
「父さんが開発した人工ボトルは、好戦的な気質を高めるだけじゃなくて別の使い道があるみたいだ。」
「別の使い道・・・って何だよ?」
「黒くなった状態のこのボトルを10本集めれば、既知の物理法則を超える現象が起きるって書いてある。」
「物理法則を超える・・・?」
話がトンデモな方向に向いてきて、まるで見当がつかないようです。
「それって・・・マジやべえ事が起きるって事か?」
うーん龍我の語彙力の無さよ・・・。
「バカっぽく言えばそうなる。」
「あ?」
なんてやっていると、突然一海と幻徳の笑い声が。
いつの間にか一海が幻徳の帽子を被っている・・・伝染してしまった。
「何笑ってんだよ!?ああ?」
言われて黙る2人。
「それでいいんだよ。」
が、直後一海は被っていた幻徳の帽子を龍我に被せ、また大笑い。
その後も幻徳に返したり、また一海が被ったり、果ては美空にまで被せて、龍我も加わって大爆笑。
 ついにキレ呆れる美空ですが、まだ本筋に留まり
「けど、エボルトって今まで惑星を一瞬で滅ぼしてたんでしょ?何で地球だけ10年もかかってるんだろう。」
「確かに。自分の力を取り戻すためとは言え、滅ぼそうと思えばすぐにできたはずだ。」
フェーズ1登場時の絶望感を考えれば、何か策を弄すれば難しからぬ事だったはず。
 まだ笑い転げている3人。もはや3バカです。
「ねえ!ねーえ!聞いて!エボルトの行動、振り返ってみようよ。」

 と、ここで急にエボルトの事を振り返ります。
「初めは万丈の遺伝子を追って地球に来たんだよね?」
「ああ。10年前、美空のお父さんに憑依して・・・。」
「でも、パンドラボックスが開けられなくて、スカイウォールの惨劇が起きたんだよな?」
「その後、病院に入れられたエボルトはすぐに行方を眩ませて、戦兎のお父さんにエボルドライバーの復元を頼んだ。そして消息を絶った・・・。」
 ここまでがエボルトとしての振る舞いで、その後しばらくしてからブラッドスタークとして活動を再開。
「それが数年の時を経て、突然ファウストのアジトに現れた。」
「どこで何やってたんだ?」
「さあな。けど、こっからエボルトの暗躍が始まった。」
正体を伏せての、文字通り暗躍。
 ここからは動画ですが、無駄に芸細と言うか・・・。
「エボルトはスタークとして、俺達に様々なスマッシュを送り込んだ。美空にボトルを浄化させるために。」
この時は、まさかベルナージュが生きていてボトルの中身を操れるとは思っていなかったようです。
「強化アイテムも無しに、よくお前らと対等に戦ってたよな。それに比べてナイトローグは・・・。」
「俺は負けてない。」
「でも、直接対決にスタークにボロ負け!」
「俺は負けてない!」
「そこ、どうでもいいし!」
幻徳の無駄な意地っ張り。
「けど、次から次へとよくスマッシュ倒したよな。」
「ねえ、今気づいたんだけど、戦兎くんと万丈が会ってからスマッシュにされたのって、2人に関係ある人ばかりじゃない?ほら、万丈の彼女とか。礼香さんも戦兎くんのお父さんと繋がりがあったし。」
「言われてみれば・・・万丈をハメた鍋島、葛城巧と顔を代えられた佐藤太郎の後輩、戦兎のお母さん、戦兎の同僚・・・で、最後が紗羽さん。」
「確かに、俺達に関係してる人が殆どだ。」
そう言われると、序盤はとにかく世界が狭かったですね。
「おいヒゲ、その辺のこと何か知らねえのかよ?お前ファウストでスマッシュ作ってたんだろ?」
「黙れポテト。スタークに一任してたからわからん。」
「ケッ、ただハブられてただけじゃねえの?」
「そんな事はない!断じてない!」
どこへ行ってもお飾りリーダーな幻徳・・・本当、最近の扱いがひどい。
「あーっ、分かったよ!圧が凄いんだよ!」
格好の効果が大きいです。
 そしてその後、スマッシュ襲来の流れが一段落するとその正体が惣一であることが判明。
「スタークの正体はマスターだった・・・。」
「待てよ・・・?この頃にみーたんと結婚してたら、奥さんが火星人に、義理の父親がどっかの宇宙人に憑依されているという複雑な家庭になっていたのかーっ!」
一海の扱いも大概でした。
「アンタと結婚なんて100パーないし。」
「なっ・・・何で俺の心の声が聞こえてるんだ!」
「フルボリュームで聞こえてるし!」
ここからはスタークもといエボルトの真骨頂である三都戦争に突入。
「そして三国の戦争が勃発した。北都の侵攻、代表戦、西都による北都制圧、難波重工の乗っ取り、どれもスタークが裏で手を引いていた。」
「エボルトが戦争を起こした目的って、俺のハザードレベルを上げる事と戦兎にマジ最強のライダーシステムを作らせる事だったんだよな。」
「ああ。全てはパンドラボックスの力を手に入れるために・・・。」
改めて振り返ると、本当におよそ全部がエボルトの掌の上。
「悔しいけど、まんまと策略にハマっちまった・・・。」
皆一斉に慰める優しさ。
・・・と思ったら幻徳の帽子はビタイチ不要。
 そしてエボルドライバーを入手し、その正体を現す戦争終盤。
「いよいよ仮面ライダーエボルの誕生だ。」
「復元したエボルドライバーで仮面ライダーエボルになったのがフェーズ1。」
「俺の体を乗っ取ってエボルトの遺伝子を吸収したのがフェーズ2。」
「その時、パンドラボックスが開いちまったんだよな・・・。もうちょいヒゲが善戦してくれると思ったんだけどよ!あの流れは、どう考えても親父の仇を討つ所だろうが!」
「あの時は風邪気味だったんだ・・・!」
「あ?何だそのバレバレの嘘?弱えから負けたんだろ。」
「違う!俺は負けてない!」
「だから、そこどうでもいいし!」
実際、場外に飛ばされてフェードアウトって結構残念な流れでしたよね。
「エボルトが戦兎くんに憑依したのがフェーズ3。」
「戦兎の白髪って新鮮だったよな。」
「けど、割とすぐ元に戻ったよな。」
「さすが主役!」
「そういうメタ発言やめてくれる?」
空気が完全に冒頭あらすじ紹介のそれになってきました。
「ついにフェーズ4で完全体になった。このとき俺は葛城巧になってたから記憶はないんだけど。エボルトどうだった?」
「マジ強え!」
「半端ねえ!」
「俺は負けてない!」
「お前たちに聞いた俺が悪かった。」
という所で『完』。ささやかながら拍手が起こります。
・・・一体誰が映像の編集を?という疑問もメタでしょうか。
「振り返っても意味なかったね。」
「いや、そうでもなかったよ。さっきのスマッシュにされた被験者の中に、俺達に関わりのない人物を見つけた。」
「誰だよ?」
「最初にスマッシュにされた男だ。」
作中時間だと厳密にはニードルスマッシュが最初でしたが、龍我と会ってからという意味ではあのストロングスマッシュにされた男が最初でした。が、名前も何も明かされてはいません。
「きっと彼も、俺たちと何らかの接点があったのかもしれない。」
「じゃあ、私が調べてみる。」
「気をつけてね!」
「うん、行ってきます。」
こういう時は紗羽の出番。
「もう1つ気になる事がある。エボルトがファウストに現れるまでの空白の時間だ。きっと、その間に物理法則を超える現象を発見したのかも知れない。それが一体何なのか・・・。」

 その頃、エボルトは北都の旧アジトにてロストボトルを勘定。
「あと6本・・・。」
やはり、他のパネル同様10本で揃うようです。

 コピー元となった惣一はまだ目を覚まさぬまま。
その病室に美空と戦兎が2人きりになった所で、改めて先程のメモリにあったベストマッチの真相を語ります。
「さっき、ベストマッチについて分かったって言ったろ?あれは、石動さんの記憶と深く関わってたんだ。」
「えっ・・・?」
「ウサギと戦車、鷹とガトリング・・・愛と破壊。ベストマッチはお前との思い出だったんだ。」
「どういう事?」
「パンドラボックスにある60本のボトルは、その惑星のエレメントが必要になる。」
 同じ頃、エボルトの独白。
エボルト潜伏時代にこれを聞いた葛城忍がこれをデータに書き留めていたようです。
「だから俺は、石動の脳に問いかけたんだ。『お前の好きなものを30挙げろ』ってね。そしたら石動は自分の記憶を辿って、娘が好きなものを挙げていった。ウサギ、パンダ、ハリネズミ・・・。次に、その生命を奪うものを挙げさせた。最初は、戦車とかガトリングとか威勢のいいものが出てきたけど、そのうち消しゴムとか漫画とか・・・関係ないものばかり挙げ始めた。恐らく、娘が大切にしていたものを汚されたくなかったんだろう。結局、締め上げても変な答えしか出なかった。」
 無機物側のフルボトルのラインナップがよく分からない事になっている裏にはこんな事があったようです。
「俺はその時、初めて人間の感情って奴に触れたんだ。人間はなんて不思議で、愚かな生き物なんだろうってな。」
「きっと、美空の好きなものをどうしても守りたかったんだろうな。」
「バカだよ・・・そんな事のために?なのに・・・私はお父さんだって見抜けなかった。ごめんね・・・お父さん。」
惣一は美空のために孤独な戦いをしていたようですが、それは何とも報われないものでした。
 しかし、そのエボルトにもジーニアスの必殺技を受けた事による異変が生じています。
「喜び、悲しみ、怒り、驚き。俺にとって人間の感情全ては、想像で演じるしかなかった。だが・・・。あの時、俺に人間の感情が宿ったんだ!ハハハ・・・!こんなに楽しい事はない!」
 これまで、知らずに弄んでいた人間の感情が、ついにエボルトにも備わったようです。
今までの全てが演技に過ぎなかったという事がむしろ驚きですが。

 翌日、既に被験者の情報を入手してきた紗羽。
「被験者の名前は、志水恭一。戦兎くんのお父さんの教え子だった・・・。」
やはり葛城親子の関係者でした。
「大学の頃に接点があったらしくて、スマッシュにされるまでの数年は行方を眩ましてたんだけど、今は友達のバーで住み込みのバイトをしてる。もう話はついてるから。これが待ち合わせ場所。」
 驚きの仕事の速さです。
「どうやって、この短時間でそこまで・・・。」
「それは・・・知らないほうがいいと思う。」
このやり取りももはやお約束。実際問題、汚い手なのか女の武器なのか。

 その志水は、紗羽の接触を何者かに連絡しています。 
「葛城巧の関係者が接触してきました。・・・分かりました、すぐに向かいます。」
この相手は、やはり・・・。

 そうとも知らず、待ち合わせ場所に向かった戦兎。
「父さんの居場所を知ってどうする?10年も音信不通だったんだぞ?会った所で何を話すって言うんだ・・・。」
戦兎の感情のマイナス面を代弁するかのように脳裏に現れる葛城。
「今でも思うよ。父さんが考案したライダーシステムを作った事が、本当に正しかったのかどうか・・・。」
しかし戦兎は、
「美空にベストマッチの話をしながら思ったんだ。父さんは人の感情を弄ぶエボルトを見て、人間にしか無いこの感情こそがエボルトを倒す方法だと考えたんじゃないかって。だから感情の高まりでハザードレベルが上がるライダーシステムを設計した・・・。」
 あくまで葛城忍の意思を良い方向に解釈しようとしています。まるで正反対。
そこへ姿を表した志水。
「志水さん、ですか・・・?」
答えの代わりに、その手にはロストボトルが。
「まさか・・・!」
同時にクローンスマッシュ2体が姿を表し、志水と融合。
志水はスタッグロストスマッシュに変身を果たしました。戦兎がその姿に驚いたのは、初めて殺した青羽と同じ姿だったからか・・・。
 驚きながらも、戦兎はまたも直接ジーニアスに変身。
「グレート!オールイエイ!」
「ジーニアス!」
「イエイ!イエーイ!イエイ!イエーイ!」
「Are you ready?」
「変身!」
「完全無欠のボトルヤロー!ビルドジーニアス!」
「スゲーイ!」
「モノスゲーイ!」
戦闘開始。
話を聞くためにも、何とか中和しなければならない所ですが・・・。

後半は追記へ。  続きを読む
Posted by jerid_and_me at 22:12Comments(8)