ブックカバーチャレンジを自分ルールでご紹介

7冊愛読している本を選んで、カバーをアップする【ブックカバーチャレンジ】を、自分ルールにして前回4冊ご紹介しました。


残り3冊をまとめてアップします。

まず、滅多に漫画を読まない自分が唯一今も全巻持っているこの名作を。

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自ら開けた恐怖の穴を


自ら開けた恐怖の穴を慌てて塞いだのだ

大友克洋著『AKIRA』PART1・鉄雄より

2020年東京オリンピック中止を予言していたとして話題の、紫綬褒章受章の大友克洋氏の世界的名作マンガ『AKIRA』(1982-1993)を五冊目として紹介します。

第3次世界大戦勃発から38年後。戦争のきっかけとなった、強大な『力』を持つ『アキラ』の目覚めが予言され、再び世界滅亡の危機が訪れる。アキラ対策のため、薬により覚醒させられた『鉄雄』の狂気の暴走。かつての仲間『金田』は。そして『人類』は、どんな未来を選択するのか。

予想だにしない結末に、あの手塚治虫氏を始め、世界中が歓喜した傑作は、滅多に漫画など観ない自分でさえも魅了されました。

アキラは、『力』は誰しもが持ち、危機的な状況でも、自分たちの手で未来を選択できると教えてくれます。

コロナ時代を生きる私たちにとって、真実の『希望』とは何か、この作品は時を超えて私たちに問いかけているのです。

次は、世界的名著の中の名著。

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どうして僕はいつも人生を


どうして僕はいつも人生を窓からのぞいているのだろう

アルジャーノンに花束を・経過報告17  10月19日より

6冊目に、ダニエルキース著『アルジャーノンに花束を』をご紹介します。

知的障害を持つ主人公チャーリー。臨床実験として受けた脳外科手術によりIQが70から185の天才となるが、彼より先に手術を受けたネズミのアルジャーノンにある日、抜け道を探すパズルの中での異変に気づく。やがて、チャーリーが取った行動とは。

BOØWY解散後、氷室京介さんがソロアルバムのタイトルに選んだ『FLOWERS for ALGERNON』、シングルカットされた『DEAR ALGERNON』は、学生時代に夢中で読んだSF小説のことだと知って、よりこの本のことが強く印象に残ることになりました。

作者キースは、チャーリーは自分自身だとインタビューで答えています。彼はダブルビジョンの症状に悩まされていて、もう1人の自分が離れて観ているような感覚が、知的障害者と天才という、ふたつのチャーリーを生み出すきっかけにもなったようです。

「ぼくの知能が低かったときは、友だちが大勢いた。いまは一人もいない」

望んで天才への道を選んだはずの、チャーリーの言葉です。

孤独の中で抜け道の中で答えを探し出せなくなっていたのはキース自身であり、BOOWY解散して間もない氷室さんもそのひとりと感じていたからこそ、この本をアルバムタイトルにしたのでしょう。

なにより、この本のラスト「ついしん」数行に涙した全ての人が、孤独を彷徨うアルジャーノンでありチャーリーだと思うのです。

ラストは、今日5月23日が命日の、自分と同じ時代を生きたある少女の日記です。

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でも生きていたいんです。わかってほしいんです。


動けん、お金ももうけれん、人の役に立つこともできん。
でも生きていたいんです。
わかってほしいんです。

木藤亜也著『1リットルの涙・難病と戦い続ける少女 亜也の日記』より

ラストの7冊目は、時代を超えて生きることの意味を問う、『1リットルの涙』です。身体の機能が徐々に消失してしまう難病、脊髄小脳変性症を15歳で発症した亜也さんの日記を一冊の本にまとめたもの。出版された2年後の1988年5月23日、25歳で精一杯生きた短い生涯を閉じています。

「このごろ何だかやせてきた」中学3年で兆しに気づいた亜也さんは、この6年後にはかつて1リットル、それ以上必要と言っていた悲しみの涙も拭うことができないほどの寝たきりの生活に。

「辛くても努力して頑張り、精一杯戦っていた結果が、期待した人生と逆境していったことにより、"生きている価値がない。生きがいもない。迷惑人間だ"と自分を責めていた」彼女の気持ちが救われるならばと、母親の潮香さんがまとめたこの本は彼女の生前に発刊。すると、全国から亜也さんの生きる姿に感動し、励まされたと手紙が届くようになったそうです。

それを読んだ病床で読んだ亜也さんは、こんな自分でも人の役に立てたんだと感じられたのか、照れくさそうに、でも嬉しそうに喜んでいたのそうです。

実は、亜也さんが生まれたのは自分と同じ年。同じ時代を同じ歳で過ごしてきた自分には、治る見込みのない病と闘う彼女の言葉ひとつひとつに「生きるとは何か」と問われているように感じました。

亜也さんは、この本を通じて今も、同じ時代同じ時を生きています。命日の今日、この本の中で印象に残った言葉をご紹介して、ブックカバーチャレンジを終えたいと思います。

うごけん青空に向かって思いっきり 飛び上がってみたい
コバルトブルーの羽衣が ふんわり包んでくれるだろう
醜いなんて思わずに どこかで役立つことを
ひたすら信じて


◆ハート&ジュエリーウェブサイト


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