
いつかの冬富士。家族との懐かしい思い出。
いつかの冬富士。雪化粧をまとった富士山は、どんな瞬間もその美しさで心を奪う。
今年は体調を優先して遠出は控え、工房の窓から眺める富士山を静かに楽しんでいる。
ふと、幼い頃家族で訪れた富士五湖のひとつ、河口湖の思い出がよみがえった。
冬の澄んだ空気の中で、父と一緒に凍える湖面に開いた小さな穴に糸を垂らして、わかさぎを夢中で釣った。
どのくらい時間が経ったのか。ふと見上げると、目の前には堂々とそびえる富士山が広がっていて、本当に感動した。
その後、釣ったわかさぎをその場で天ぷらにし食べた味が忘れられないのか、今でも近くのスーパーで買って自分で揚げて食べている。
サクサクとした食感と、ほんのり甘い身の美味しさ。
そして何より、家族で過ごした時間の温かさを思い出す。
富士山は、ただ美しいだけではなく、こんな風に人の心に刻まれる思い出を作ってくれる存在なのだ。
いつかまた、雪化粧の富士を間近で感じる日を楽しみに、今日はこの景色を胸に焼き付けておこう。
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