年間150冊のビジネス書評『成功者になろう!』

年間300冊のビジネス書を読破するビジネスマンがビジネス書の【本質】を皆様にお届けいたします

考具

−★【ビジネス書評】 成功者になろう!★−

--本日の一冊--
考具 ―考えるための道具、持っていますか?
--考具 加藤昌治--



博報堂DYにて活躍する著者が、アイデアを考えるためのノウハウを公開した一冊です。



この本は以前にも読んだことがあったのですが、急遽、仕事でアイデアや企画が必要となり読み返してみました。



素人がアイデアを考えろと言われても、所詮それはただの「思いつき」レベルであり、本物のプロが考えるような「ピタッ」とくるアイデアや企画が生まれてこないのが現状ではないかと思います。

アイデアのヒントは常日頃から私たちの目前にあるそうですが、意識していなければそうしたヒントも日々の情報の中に埋没してしまいます。

本書ではそんなアイデアたちをどのようにつかまえ、どのように発展させ、どのように企画にしていけば良いのかという方法論が極めて具体的に解説されています。



もともとアイデアとは無から生まれるものではなく、既存の要素を新しく組み合わせることにより生まれるとのことですが、その組み合わせるためのアイデアの素をいかにつかまえればよいのかという入口の部分に重きをおいた解説がなされています。



カラーバス効果、マンダラート、7色いんこ、ちょいメモ、などなど今すぐにできるアイデアの素を集める方法が満載となっています。



ただ読んでいて注意したいのは、どのノウハウもあまりにも簡単にできるため、理解した気になって実行をおろそかにしてしまいそうなところです。

こうしたノウハウは「守・破・離」のように実行して、習慣化して、自分のものとしていかないと、結局分かったつもりで終わってしまいます。

アイデアや企画を生み出すプロは、分かったつもりではなく、しっかりと自分のものになるまで頭を使いこんでいるということを忘れないようにしたいものです。



その他にも「量が質を生む」「拡げて絞る」「アイデアを出すことと、アイデアを選ぶ・判断することを別にする」など、良質なアイデアを生み出すためのアドバイスは、アイデアを考えている人にとっては目からうろこのヒントになることは間違いありません。



不景気で価格ばかりが下落傾向にありますが、そんなときこそ、お客様の心をつかむアイデアで差別化していかなければならないと強く思います。



アイデアマンにりたい方や、アイデアでユニークな強みを構築していきたい方には必読の一冊です。



★本日の共感★


・今、目の前にある課題に対して、あなた自身はどうしたいのか?これが全てのアイデア・企画の出発点・・・まずは「わがまま」になってください

・「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」

・「アイデアは企画の素である」・・・アイデア=企画ではない

・「量が質を生む」・・・下らないことでも何でも、全部紙に書いてみてください・・・現実度?そんなの後回し

・企画とは、予算と準備と時間さえあれば、実施できる目処が立つ計画のこと



・いきなり企画は生まれない・・・有象無象のアイデアの残骸を乗り越えて、初めて企画が誕生するのです。アイデア出しのステップをいい加減にしてしまうと、やっぱりいい企画にはなりにくい

・アイデアや企画につながる頭の使い方は、拡げて絞って、また拡げて絞る・・・拡げるときには奔放に・・・絞るときはシンプルに。いい企画はシンプルです

・情報がドンドン集まってくるためのコツ

 今あなたが集めたい情報とは何でしょうか?
 何を解決しなければいけないのでしょうか?

・アイデアを生み出すためには、

 1. まず既存の要素をいかにして集め
 2. それをいかにして組み合わせるか

・「仕込みが8割、現場が2割」・・・現場でいくら奮闘しても、それまでに80%がきまってしまっていれば、リカバーするにも限界があります。常日頃の“仕入れ”の重要さを改めて確認してください



・アイデアを考えることに、正しい順番はない

・アイデアを出すことと、アイデアを選ぶ・判断することを別にしておくこと

・とにかくアウトプットし続けること。ネタ素や情報を集め、引き出し、組み合わせることを、あなたの習慣にしてしまうこと

・思いついたアイデアは誰かに話しましょう

・アイデアのヒントは至るところにあります。わたしたちが発見できるかどうか、が大事なんです。ヒントたちを探しているか、見つけようとして問いかけているか、がポイント



◆◆◆◆今日の質問◆◆◆◆

あなたは、アイデアを出すための頭の使い方が身についていますか?



★★★★こんな方におすすめ★★★★

○企画関係の仕事をしている方
○アイデアに行き詰っている方
○良い企画が思い浮かばない方

とっつきやすさ
☆☆☆☆☆
必読度
☆☆☆☆
総合評価
☆☆☆☆


■■■今日の一言■■■


最近はロジカルシンキングなどの頭の使い方ばかりをしていたので、「そのアイデアの組み合わせでは抜けや漏れがある」とか「その組み合わせでは軸のレベルが合わない」など、読んでいて頭がカチカチになっていることに気づきました。

ロジカルシンキングはもちろんのこと、右脳のクリエイティブな部分をもっともっと磨いていく必要があると感じました。

私はどちらかというと両極に振れやすい人間なので、その辺りのバランスに注意しながら勉強していきたいと思います。

アイデア関係についてはこの本の続編的な【アイデア会議】やクリエーターのバイブル【アイデアのつくり方】も合わせて読むことをおすすめいたします。



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考具 ―考えるための道具、持っていますか?
加藤 昌治
阪急コミュニケーションズ
売り上げランキング: 393

一流になる力

−★【ビジネス書評】 成功者になろう!★−


--本日の一冊--
一流になる力 ビジネスで勝ち残るための教科書 (講談社BIZ)
-- 一流になる力 小宮 一慶--



経営コンサルタントでベストセラー作家でもある小宮一慶さんが、一流になるための考え方や価値観を説いた一冊です。



一流になる力といっても、何かが特別に必要ということではなく、人間として正しくまっすぐに生きるための「考え方」をベースに、どのように自分を磨いていけばいいのかが解説されています。

これから世の中がどのような方向に動いていくか、変化していく世の中で必要とされる人間とはどういったものか、そうした人間になるにはどうすれば良いのかという流れで、「本物」や「一流」の人が持っているであろう考え方や技が紹介されています。



お金は目的ではなくて、良い仕事をした結果

「お金を蓄えるより、実力を蓄えよ」

自己実現とは、「なれる最高の自分になる」ということ



これだけ聞けばなんだそんなことかと思うかもしれませんが、こうした大切な哲学や倫理観を身につけてこそ、人は成功に向かって加速できるし、一流になることができるということを再認識させられます。



小宮さんの「抽象的な出来事を具体的に分かりやすく解説する力」には感心させられますし、目に見えない本質的な部分を磨けという指摘は実ににためになります。

一流になるための具体的なノウハウがあるわけではありませんが、小宮さんの経験を踏まえて、一流への階段をのぼる人の背中を支えてくれるような力強いアドバイスは、今後自分の方向を見定めるうえでも役に立つことは間違いありません。



一流と三流という二極化した社会で、「一流を目指して頑張ろう」とファイティングポーズをとり続けている上昇志向の方には、まさに基本となるような教科書的一冊です。

ぜひ読んでみて下さい。




★本日の共感★


・グローバリズムとは、商品・資本・労働力といったあらゆる市場が、国境を越えて一つに融合してゆく現象です・・・供給過剰、資本過剰の時代だからこそ、資本や設備を速いスピードで回転させ、富を生みだすことのできる人間には、大きな価値が出てくるのです。そうした他の人に替えられない能力を持った人材は、今このときも世界中で奪い合いになっています

・ある程度の年齢になった人に世の中が求めるのは、第一に経営能力です。そしてそれに近い「多くの人を動かす力」です。さもなければ、その人にしかない特殊な能力です

・本当の成功を得たければ、どんな勉強よりもまず「心の勉強」をやらなくてはなりません。ぶれない「哲学」を持つことです・・・昔から多くの人が「正しい」と考える物の見方を学んでおかないと、自分の考え方のバックボーンができない

・お金は目的ではなくて、良い仕事をした結果・・・お金を追って、心がお金に追われている人は、結局お金を得られない

・お客さまが求めているのは良い商品であり、良いサービスです。お客さまが求めているものを提供することを目的とし、良い商品や良いサービスを提供できれば、働く人たちもお客さまからほめられ、働き甲斐が出てきます。それによってさらに良い仕事をするようになり、結果として利益もついてきます



・「お金のために仕事をするな。お客さまに喜んでもらって、それによって自分も成功しよう。働く人にも働き甲斐をさしあげよう」

・お客さまが一番で、自分たちは二番。この順番が大切です・・・「自分よりも相手に得をさせよう」と思わなくてはなりません。しかし人間とは自分本位なものです。その考えを180度変えるのは、そんなに簡単なことではありません。逆に言えば難しいからこそ、本当に実践できれば、成功できるのです

・「二流の経営者の下に、一流の部下は育たない」・・・今30代くらいの人で、「自分は一流になりたい、それだけの力はある」と思うなら、上司が二流の会社にいてはいけません。一流の上司とは、部下の実力をきちんと見極めてくれ、それを伸ばしてくれる人です・・・実力のない人間ほど、下を潰そうとするものです。だから二流の上司しかいない組織は、いつまでも二流なのです

・部下が働かないとき、上司はどうすべきでしょうか。これは自分が動くしかありません。自分で動いてみせる。そうすれば下も動くものです

・会社はトップで決まります。トップが「変えよう」と思わない限り、会社は変わりません。下から変わるということは、まずないと思ってください。もし下から変わるとすれば、それはトップが「下から変えていこう」と言ったときだけです



・勤める会社を選ぶのは、功利的な理由で選ぶのではなく、人生に対する価値観、考え方が合うことが大事

・「今の現状で本当にいいのか」
「お客さまのために、何かやってあげられることがあるんじゃないか」
と常に考えていれば、会社に関わることでも、お客さまに関わることでも、やること、勉強することは無限にあるはず

・何がチャンスなのかは、準備をしていない人には分からない・・・常に準備を怠らず、何かが起きたときに即座に対応できた人間にのみ、偉大な発見が生まれる

・自立している気構えさえあれば、独立しようが、企業に留まっていようが、必ずあなたは自分の人生をコントロールでき、成功することができるでしょう。必要なのは、覚悟と考え方なのです




◆◆◆◆今日の質問◆◆◆◆

あなたは、一流になるための考え方が身についていますか?


★★★★こんな方におすすめ★★★★

○一流を目指している方
○二流、三流で満足してしまっている方
○価値のある人生を手に入れたい方

とっつきやすさ
☆☆☆☆☆
必読度
☆☆☆☆
総合評価
☆☆☆☆


■■■今日の一言■■■


人間力×ビジネス力=「一流の人間」というのが私の定義です。


人間力とは、道徳や倫理を含めた「人間として正しいこと」を行うことができるかどうかです。

人に迷惑をかけない、人に親切にする、自分のことだけを考えない、というあたりまえのことをあたりまえのようにできて、多くの人から「この人についていきたい」と思われる力です。


ビジネス力とは、仕事を切りひらいたり、成果を出すための力です。

人やお金や仕組みをしっかりマネジメントできる力がビジネス力です。


私はどんなにビジネス力が高い人でも、人間力がない人は一流だとは思えません。

キチッと人間ができていて、その上でビジネスにおけるリテラシー能力も高いという人こそが一流だと思っています。



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一流になる力 ビジネスで勝ち残るための教科書 (講談社BIZ)
小宮 一慶
講談社
売り上げランキング: 28408
おすすめ度の平均: 4.0
2 タイトルに内容が負けている
4 がんばっていれば、誰かが見ているということかな
5 一流になるための基本です
5 準備をしていますか?
1 為になると思う内容かどうかは人それぞれか


◆楽天ブックスで詳細を見る

目に見えない資本主義

−★【ビジネス書評】 成功者になろう!★−

−−本日の一冊−−
目に見えない資本主義
−−目に見えない資本主義 田坂広志−−




ソフィアバンクの田坂さんが、今、資本主義経済で起きている様々な事象や問題点をヘーゲルの弁証法という論法を用いて紐解き、今後資本主義経済で起こるであろう流れを予見した一冊です。



弁証法には2つの技法があり、1つは物事の螺旋的発展、もう1つは対立物の相互浸透。

この2つの法則を用いながら、貨幣経済という「目に見える価値」のみにとらわれた市場経済の問題点を指摘し、その後起こるであろうパラダイム転換と、その後生まれるであろう「目にみえない価値」を重視する新しい資本主義の出現が論じられています。

現在の資本主義というものは「貨幣経済」前提としたパラダイムであり、そのメガネをかけ続けたままでは、物事の本質が見えないばかりか、資本主義の進化というものは論じることはできないという指摘は、多くの人の目を覚まさせてくれる鋭い論説ではないかと思います。



現代の資本主義を読み解くというテーマは、普通の人であれば頭が痛くなってしまいそうですが、そこは田坂さん独自の技法で、実に分かりやすく、かつ、しっかりとした問いかけを用いながら、我々の進むべき道を照らし出してくれています。



サブプライム問題で露呈された利益至上主義や操作主義という「目に見えるものに価値を見出す時代」は終焉をむかえ、今後は、これまで日本企業が大切にしていた「社員の目の輝き」や「社員の働き甲斐」、「社会からの信頼」といった「目に見えない価値」を重視した資本主義に向かうと予見されていますし、そのように向かっていかなければならないという力強い解説は、愚かな出来事を今後も繰り返さないためにも心に刻んでおくべき重要な示唆であると思います。

そして、以前の日本企業が大切にしていた「目に見えない価値」を大切にするという文化をいまこそ世界に発信し、資本主義の発展のために日本人として貢献していくためにも、ぜひ本書を読んで、今までのパラダイムから脱却していく必要があるのではないかと思います。



資本主義社会で今何が起こっていて、今後はどうなっていくのかを知りたい方にはおすすめの一冊です。




★本日の共感★


・従来の経済学は、いま資本主義社会に起こっている出来事を、必ず「貨幣経済」の視点から見る習慣が身についてしまっている。そのため、いま「経済原理」に起こっているパラダイム転換が見えず、「資本主義」に起こっている進化についても、その姿が見えない

・世界はあたかも螺旋階段を登るように発展していく・・・世界が発展するとき、その発展に伴って、古く懐かしいものが復活してくる。ただし、それは、単なる復活ではなく、古いものが「新たな価値」を伴って復活してくる

・近年、経済が「複雑系」としての性質を急激に強めた・・・第一は「情報革命」・・・第二は「規制緩和」・・・第三は「グローバリゼーション」・・・これら三つの理由によって、経済システムの内部での相互関連性が高まり、複雑性が高まり、もともと複雑系であった経済システムが、さらに高度な複雑系になった

・本来「生命システム」である経済というものを、「機械的システム」のように扱おうとした経済学や金融工学が、その「生命システム」から、手痛い反発と報復を受けた。それが、今回のサブプライム問題に他ならない

・一人の人間として、明確な「理念」を持っている経営者は、流されない。そして、一つの組織として、明確な「理念」を持っている企業は、流されない。・・・そうした「内的基準」を持っている経営者や企業は、流されない。それは、「懲罰」や「利益」という「外的基準」によってではない。自ら定めた「内的基準」によって行動する経営者や企業は、流されない強いものを持っている。それゆえ、今後の資本主義の在り方を考えるとき、市場の秩序を守るために、「放任」でも「管理」でもない、「自律」という第三の方法が重要になってくる



・「信頼資本」や「評判資本」「文化資本」といった資本は、それを形成するためには努力と時間がかかる半面、ひとたびそれを形成したならば、それは「社会資本」(social capital)と呼ばれるものと融合し、企業にとって「最強の資本」となっていく

・サブプライム問題の本質とは、何か。それは、実は、利益至上主義に駆られた金融業が、操作主義的な手法を駆使して「金融資本」の最大化を図るあまり、社会や企業にとって極めて重要な「信頼資本」「評判資本」「文化資本」を徹底的に破壊してしまった・・・言葉を換えるならば、それは、「目に見える価値」を追求するあまり、それよりも大きな「目に見えない価値」を徹底的に破壊してしまった、愚かな出来事に他ならない

・これからの時代に求められる「資本主義の成熟」とは、何か。それは、「目に見える価値」だけでなく、「目に見えない価値」を見つめる経営が生まれてくることに他ならない。そして、それは、「目に見える資本」だけでなく、「目に見えない資本」を見つめる資本主義が生まれてくる

・日本においては、「働く」(はたらく)とは、「傍」(はた)を「楽」(らく)にすることの意味であると語り継がれてきた。すなわち、「働く」とは、誰かを楽にするためであり、世の中を幸せにするためであるという労働観が、語り伝えられてきた

・日本人の行動原理は、「罪」を恐れて自己を規制するのではなく、「恥」を恐れるがゆえに、自己を律するという文化にもとづいている



・「人間の欲望を活用して、経済を発展させ、社会を進歩させていく」という「市場原理」。それが、今日までの経済的繁栄や社会のイノベーションをもたらしたことは事実であるが、その成功に酔いしれるあまり、我々は「市場原理」を無条件に信頼してしまった。そして、その結果、本来、「活用する」はずであった「人間の欲望」を、制御しきれなくなってしまった。サブプライム問題が起こった原因は、究極、その一点にある

・経営者や社員の倫理観を真に高めるためには、「社会に対して、良きことを為そう」と呼びかけ、使命感に働きかけることが最も正しい方法なのである。なぜなら、社会に対して良きことを為そう、社会に貢献しようと考える人物は、自然に、社会に対して悪しきことを為そうとは思わないからである

・かつての日本企業の優れた経営者は、次のようなものを大切にしてきた・・・「社員の目の輝き」「社員の働き甲斐」「職場の空気や雰囲気」「社員の和」「企業の文化」「顧客への共感」「社会からの信頼」「世間の評判」かつての優れた経営者は、そういった「目に見えない価値」を大切にしてきた。これらは、「財務諸表」には載らない価値であるが、優れた経営者は、そうした「目に見える数字」には表れない価値こそを、深く見つめてきた

・我が国においては、製品一つでも、単なる「商品」と考えず、「作品」と考える深い精神性がある。「もの」を作るとき、そこに「こころ」を込める文化が成熟しているのである



・「貨幣経済」が世界を席巻するなかで、我々が見失ってしまった「目に見えない価値」が、日本だけでなく、世界の先進資本主義国においても、これから復活してくるだろう・・・日本という国が永い歴史と伝統の中で培ってきた「目に見えないものに価値を見出す文化」は、世界にとって学ぶべき文化となっていく・・・「成熟した文化の力」日本という国は、その力によってこそ、世界に貢献するべき





◆◆◆◆今日の質問◆◆◆◆

あなたは、目に見える価値だけに心をとらわれていませんか?



★★★★こんな方におすすめ★★★★

○現代の資本主義に何が起きているのか知りたい方
○これからの資本主義がどうなっていくのか予見したい方
○田坂さんと思考の旅に行きたい方

とっつきやすさ
☆☆☆☆
必読度
☆☆☆☆☆
総合評価
☆☆☆☆☆



■■■今日の一言■■■


お金を儲けていい暮らしをしたいという「欲」は誰にでもあると思います。

しかし、その「欲」から得た利益を自分だけのものにしてしまってはいけないのだと思います。

その利益を「世のため、人のため」に使って、世の中をより良くするために還元していくことが重要なのだと思います。

そうした大義ともいえる「欲」から得た利益は、結局めぐりめぐってさらに自分の利益を増やしていくのだと思います。



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目に見えない資本主義
田坂 広志(たさか ひろし)
東洋経済新報社
売り上げランキング: 2860
おすすめ度の平均: 4.0
1 経済書ではなく、啓蒙書。「貨幣を超えた新たな経済の誕生」と言うには不十分。
5 日本文化を昇華させて世界に貢献する資本主義。楽しそうじゃないか。
3 この本を読んだら
5 これからの日本(人)の生き方
5 「成熟した文化の力」で世界に貢献することが,日本人の使命である。


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働く幸せ

−★【ビジネス書評】 成功者になろう!★−

−−本日の一冊−−
働く幸せ~仕事でいちばん大切なこと~
−−働く幸せ 大山泰弘−−




本日の一冊は、チョーク製造会社で障害者雇用を積極的にすすめ、『日本でいちばん大切にしたい会社』や『カンブリア宮殿』などでも取り上げられた日本理化学工業の経営者、大山康弘さんが働く意義について書き下ろした一冊です。

この日本理化学工業は障害者雇用率が約7割を超え、それでいて業界のシェアはNo1という注目されるべき会社です。

経営者の大山さんは積極的な障害者雇用を推し進め、その経営姿勢が評価され渋沢栄一賞も受賞しています。



内容的には、最初に障害者雇用に至った経緯から、障害者雇用の大変さに四苦八苦しながらも、必死に働く彼らの姿勢に心を打たれ、健常者である大山さんが『働く幸せ』についていろいろと気づかされていくというストーリーがまとめられています。

障害者雇用というと、とかく敬遠されがちですが、一生懸命働く障害者の姿に心を打たれ、そんな一心不乱に働く障害者のひたむきさから「知的障害者が働く会社が、1つぐらい日本にあってもいいではないか」と奮起し、障害者雇用に全力で取り組む経営者としての高潔な姿勢が紹介されています。



大山さんの素晴らしいところは、単に障害者を雇用してきただけではなく、チョークという商品の特性を高め、会社として利益を確保しビジネスをきちんと成立させているところに見ることができます。

偏見に左右されない目で障害者と接し、一生懸命に働く障害者を見守る中で創意工夫を重ね、さらに彼らの能力を引き出し、社会に貢献していく姿には人間力の大きさを感じます。

本当は必死の思いで会社を発展させてきたのでしょうが、「障害者の方たちや地域の人たちに導かれたおかげで今の自分がある」とおっしゃる謙虚な姿勢も見習いたいものです。



「働くことの意義」や「働く幸せ」について考えるためのヒントやきっかけが満載のすばらしい一冊です。



働く幸せを感じられないと嘆いている方や、仕事のありがたさを感じたい方はぜひ読んでみることをおすすめいたします。




★本日の共感★


・人は仕事をすることで、ほめられ、人の役に立ち、必要とされるからこそ、生きている喜びを感じることができる

・人間の幸せは、ものやお金ではありません。人間の究極の幸せは、次の4つです。その1つは、人に愛されること。2つは、人にほめられること。3つは、人の役に立つこと。そして最後に、人から必要とされること。障害者の方たちが、施設で保護されるより、企業で働きたいと願うのは、社会で必要とされて、本当の幸せを求める人間の証なのです

・施設で保護されていると「ありがとう」と言うことはあっても、「ありがとう」と言われることはないのかもしれない。施設にいるだけでは、人にほめられ、人の役にたち、人から必要とされることを実感することができない。だからこそ、彼女たちは工場にやってくるのだ。ひるがえって、自分はどうだろう。「ありがとう」「助かったよ」と声をかけられても、その言葉を当たり前のように受け取っていた。そこにこそ、人間の究極の幸せが存在していることを意識することなどなかった

・働くことで人は幸せになれる。ならば、会社は利益を出すとともに、社員に幸せを提供する場でなければならないはずだ。そして、この両方の目的を実現するために働くのが経営者であるはずだ

・「知的障害者が働く会社が、1つぐらい日本にあってもいい」



・「ふつうはこうやる」という方法を教えこもうとしていたから、うまくいかなかったのです。もしかしたら、私たちは健常者のやり方を押し付けていただけなのかもしれません。でも、その人の理解力にあったやり方を教えれば、知的障害者も健常者と同じ仕事をすることができます。彼らが「できない」のではありません。私たちの工夫が足りなかったのです

・工程を単純化し、わかりやすくしたおかげで、知的障害者たちは余計なことに気をまわす必要がなくなり、目の前のことに集中できるようになったのです。彼らは、安心して集中できるとわかったら、自分の持てる能力を最大限に発揮し、けっして健常者に劣らない仕事をすることができます。大切なのは、働く人に合わせた生産方法を考えることなのです

・これまで地域に支えられてきたのは、「ビジネス」と「思い」を両立させてきたからこそではないかと思いました。ビジネスを度外視すれば、経営は成り立ちません。しかし、「思い」がなければ地域に応援されることもなかったでしょう。そして、「思い」と「ビジネス」は絶妙に絡み合っていくものなのです・・・目先のことのみにとらわれるのではなく、「思い」を大事にしながら地道に努力すれば必ず報われるときがくる─。50年間にわたる経営者としての経験を踏まえて、私はそう断言することができます

・Sさんは、「君が会社に来てくれないと、こんなに困るんだよ」と頼りにされたことで、「働く幸せ」を実感することができました。この人の役に立てるという喜びが、彼を変えていったのです。人は幸せを感じるからこそ成長するのです。また、「働く幸せ」を手放したくなかったからこそ、行動障害をもっていたKさんは何度失敗しても「働く」ことへの挑戦をやめませんでした。そして時間はかかったけれども、行動障害を克服することができたのです。「働く幸せ」は、このように治療的な効果までももっているのです

・彼らは、基本的にとても親切です。誰かが困っていると、純粋に助けてあげようとします。子どものころから親切にされることはあっても、親切にしてあげるチャンスがあまりなかったことも関係があるのかもしれません。だからこそ、同僚が困っているときには進んで助けてあげて、相手から感謝されることを心から喜んでいるのではないでしょうか



・ふつうの会社では、上司の言うことが絶対で、部下は基本的に反論せずに従うものとされているのかもしれません。しかし、わが社ではその“常識”は通用しません。知的障害者たちは、たとえ上司の言うことであっても、納得できないことには従おうとはしないのです。「権力」は通用しないと言ってもいいのかもしれません。そのかわり、指示の意味をきちんと理解して、納得したときには、健常者よりも真面目にその仕事に取り組んでくれます

・「君は労働省を敵に回す気か?」・・・ただ純粋に、障害者雇用を広げるためにという一念で考え続けてきた末のアイデアです。「労働省を敵に回す」などということは考えもしないことでした・・・「“省益”を損ねるから」などという理由で、議論が「封印」されるなどあってはならないことです

・「障害者と一緒に働くことで、彼らが苦手とする仕事をフォローしたり、できる仕事をもっと上達させてあげようと、他のスタッフたちが協力しあうようになった。(中略)その気持ちが従業員同士、さらにお客様に対しても向けられるようになり、結局は売り上げアップにもつながった」
ファーストリテイリング会長 柳井正

・お金のためでもない、自分のためでもない、人のために働くからこそ、人は、ほめられ、人の役に立ち、必要とされる─。私たち日本人は、もう一度このことを思い出すことによって、「働く幸せ」を取り戻し、もっと生き生きとした社会をつくり出すことができるに違いありませ




◆◆◆◆今日の質問◆◆◆◆

あなたは、働く幸せを実感していますか?



★★★★こんな方におすすめ★★★★

○障害者雇用に偏見のある方
○働く喜びを見出したい方
○仕事のありがたさに気づきたい方

とっつきやすさ
☆☆☆☆☆
必読度
☆☆☆☆☆
総合評価
☆☆☆☆☆


■■■今日の一言■■■


人は困難に直面すると、そこで挫折してしまったり、不平不満を言ったりしてしまいがちです。

しかし、私は困難に直面した時こそ、感謝の気持ちを持つことが大切だと思います。

なぜならば、歯をくいしばって必死に困難を乗り越えた時こそ、自分が最も成長した時だと感じるからです。

困難に遭遇したら、そこから目をそらすのではなく『成長できるチャンスだ!ありがたい』と感謝することが大切だと思います。



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働く幸せ~仕事でいちばん大切なこと~
大山 泰弘
WAVE出版
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おすすめ度の平均: 5.0
5 生きる=やりがい
5 日本の誇り


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リーダーになる人に知っておいてほしいこと

−★【ビジネス書評】 成功者になろう!★−

−−本日の一冊−−
リーダーになる人に知っておいてほしいこと
−−リーダーになる人に知っておいてほしいこと 松下幸之助−−




松下幸之助さんが次代のリーダーを養成すべく立ち上げた松下政経塾にて語った、未公開テープの内容を公開した一冊です。



リーダーになる人へというタイトルがついていますが、内容は普遍的なことが語られており、リーダーだけでなく人間としてきちんと身につけておきたい考え方や判断基準が凝縮されています。

その中でも特にリーダーとして心の中に書きとめておきたいことは、人の意見を良く聞くということです。

幸之助さんは「自分の主観だけでものごとを見る場合は往々にしてまちがう」とおっしゃっているとおり、自分の考えだけにとらわれず、自分に都合の悪いことでも、素直な心で相手の意見を聞き、いいなと思うものはどんどん取り入れていくことが大切だと述べられています。



自分の考えとは違っていても「なるほど、これええな」と思ったら素直に取り入れ、それを実行する。

そして、その意見を言った人は「松下さんは私の言うことを聞いてくれた。だからあの人を応援しよう」と味方になり頑張ってくれる。

これこそが松下幸之助の成功要因だったと語られています。



リーダーになる人は、自分の考え方をしっかり持ちそれを実行に移してきたからこそ、リーダーに選ばれるわけですが、実際にリーダーとなったら今度はその自我から離れて考えなければならないという、その辺りのさじ加減が難しいところですが、成功しているリーダーというのはこのことを良く理解し実行しているのだと思います。

その他にも、成功するまで努力をやめない、損得抜きで正しいことを実行する、志や思いを描く、ということが、幸之助さん独特の言い回しと語り口調で投げかけられるので、読んでいて背中がピシッと正されるようなそんな一冊となっています。



松下幸之助さんの長年の体験と鋭い洞察から導き出された「人生の知恵」から、リーダーとしての生き方をぜひ学んでみてはいかがでしょうか。




★本日の共感★


・「素直な心になりましょう。素直な心はあなたを強く正しく聡明にします」・・・素直になれば、ものの実相がわかる。色眼鏡で見ない、とらわれた心で見ないから、みなよくわかるだろうと。赤い色は赤く見える、黒いものは黒く見える。まあ本質がわかる。そういう心を養っていくと、正しくものを見られる。したがって賢くなり、聡明になってくる

・戦略とか戦術とか、そういうもの以上に、そのときの道徳に従うこと、これが大事やな。何が正しいかということによって決行したわけや。勝ったらええなとか負けたら困るなとか、そんなことはもう余計なことや。勝ってもよし負けてもよし、やるべきことはやるということや。そういう諦めがつかんと大事は決行でけへんな

・誰の言うことでも一応素直に聞く。いいなと思ったら素直に取り入れて実行する。人の意見を聞くときは、虚心になって、私心をなくして、素直な心で聞く。そうして他人の知恵才覚を授かる。そのむずかしくないことを。人はなかなかできない。そして失敗する

・新しい問題に直面して解決せんならんというときに、人の意見を聞く場合が非常に多いと思う。その場合、自分というものを頑固にもっておったら、それが入ってこないわけや

・商売や経営では相手をくさすことはしない。ライバルのいいところを見て、それを頂戴する。政治も同じく、相手のよい政策は取り入れ、そのうえで味つけをすればいい。そうすれば、日本の政治もよくなる



・知識は習うことができるけれども、悟りというものは、話をしてもらっても悟れない。悟りというのは、ホッとした拍子に、インスピレーションが浮かんで、感じて、自分で無言のうちに悟るものである。だから、自分がもっている知識も大事やけれども、もっている知識以上のものをつかまないといかんな

・貧しいことが、幸となるか不幸となるか、それは自分次第である。自分の境遇を素直に受け入れて、それを生かせばいい

・自分で選んだ道において、まず成功のコツをつかむまで努力をやめないこと。成功のコツをつかめば、何をやってもまず成功する。使命感と気力。この二つがないと立派な経営はできん

・何もかも自分の思うとおりにはできない。まあ半分できたらいいほうで、半分は辛抱しないといけない。何もかも満足してやれるということはあり得ないわけや・・・何もかも自分の思うとおりになるなどと考えないこと。辛抱、苦労があって当然と割り切ってやる。いずれその苦労は、生きがいとなる

・成功しやすい時代ということは、志がある者にとってはまことにありがたい時代や。最前言ったように、思ったことは必ず達成できる。思わないことは達成できない。だから、思わないといかん。こういうふうにやろうと諸君が思わないとあかん。思えば、そのこと自体にまちがいがなければ達成できるということだけは、ぼくの体験から言える



・自分にとってはつまらない仕事でも、それが世の中の役に立っている。必要のない仕事などどこにもない

・これだけ助かる以上は、ぼくは運が強いんやなと、運が強いから、何かやったら成功するなと、こう何でもいいように、いいようにとってきたわけやな。それがプラスになっている




◆◆◆◆今日の質問◆◆◆◆

あなたは、リーダーとして何が大切だと思いますか?



★★★★こんな方におすすめ★★★★


○リーダーの哲学を身につけたい方
○リーダーを目指している方
○偉大な経営者から大切なことを学びたい方

とっつきやすさ
☆☆☆☆☆
必読度
☆☆☆☆
総合評価
☆☆☆☆


■■■今日の一言■■■


先日、あるMBAホルダーの方とお話をさせていただく機会がありました。

そこで私がひっかかっていた難しい質問をしたところ、その方は瞬時に3つのロジックを形成し、結論ベースで的確なアドバイスをしくれました。

その頭の回転の速さには思わず驚愕してしまいました。

私の仮説も間違ってはいなかったのですが、あの頭を回転させる瞬時性は私には無いものだったので非常に新鮮でした。

ワンランク上を目指して頑張りたいと思います。



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リーダーになる人に知っておいてほしいこと
松下 幸之助
PHP研究所
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おすすめ度の平均: 4.5
5 高僧の悟りのごとく心を清める言葉の数々
4 バイブルとして何度も読みたい
3 幸之助が塾生に語ったメッセージ
4 幸之助氏の真意
5 最も人間らしい人


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「戦う組織」の作り方

−★【ビジネス書評】 成功者になろう!★−


−−本日の一冊−−
「戦う組織」の作り方 (PHPビジネス新書)
−−「戦う組織」の作り方 渡邉美樹−−




ワタミのファウンダーである渡邉美樹さんがリーダーシップと組織論を、これまでの自身の経験や組織をマネジメントする中で見出した具体的方法論、そこで得た秘訣などをたっぷりと語った一冊です。



ワタミというと「実力主義」を標榜した飛ぶ鳥を落とす勢いの会社というイメージがありますが、実際その内情、つまり組織に関してはいままであまり語られてきませんでした。

もともと居酒屋「つぼ八」のファランチャイジーとしてスタートしたワタミが、どういう展開を経てここまで成長してきたのかが気になっていましたが、やはりそこには渡邉さんを中心とした強いリーダーシップと揺るがない経営理念の浸透がありました。

ここでいう「戦う組織」とは社員一人ひとりが自律的に考え、厳しい状況の中でも道を切り拓いていける組織のことですが、どのようにしてそうした組織を構築していけばいいのかという解説が、マネジメントと現場の視点の両方から極めて具体的に論じられています。



ワタミは渡邉さんの強いリーダーシップのもとでここまで来たという感じがありますが、渡邉さんは「創業者のリーダーシップがなくても自律的に成長し、今後100年繁栄の続く会社になる」というビジョンを打ち出し、自分はトップの座から降りてしまいました。

ワタミという組織を立ち上げてから25年、経験や年齢を考えると今もっとも的確な経営判断ができるであろう時期に、自らトップの座を降り、今後のワタミグループの将来を案じる姿勢は、役職や権限・権威にぶら下がっている人にはとても理解できない行動かもしれません。

有言実行で、己のことよりも組織のことを考え、人を大切にし、ビジョンや理念をもとにたくさんのチャレンジを積み重ね、現状を打破していくという組織論とリーダーシップ論は多くのビジネスマンにとって参考になること間違いありません。



渡邉さん独自のものの見方で、目標達成法、部下育成法、経営哲学なども語られていて読みどころ満載の一冊です。



年齢や役職問わず多くのビジネスパーソンに参考にしていただきたい一冊です。




★本日の共感★


・短期の売上よりも、ワタミを20年、50年、100年続く会社にしていくことのほうがずっと大切だ。自分の代だけ発展していればいい、というのは、経営者のエゴに過ぎない

・ワタミが行っているビジネスは、外食にしても介護にしても宅配弁当にしても、お客さまの声に耳をかたむけ、お客さまの変化に対応すること、すなわち現場がすべてだ。経営と現場が乖離して、現場の声が経営に届かなくなったら、ワタミに未来はないだろう。本部でワイシャツを着て、ネクタイを締めているような連中が偉そうな顔をして、『この数字はなんだ!』とか「もっと売上を伸ばせ!」などと現場に要求するような組織にしてしまってはいけない

・「この社員の能力では、今求められている職務を達成することはできない」と判断したときには、その都度降格人事を言い渡してきた。ワタミでは降格人事はまったく珍しいことではない。ただし降格人事を行うというのは、「その社員を見限る」ということではない。その社員の成長スピードが、組織の成長スピードに再び追いついたときには、もう一度その社員をしかるべきポジションに登用することが重要になる

・中途社員を採用する条件は、「圧倒的な能力やスキルを備えていること」ということになる。社内で同じレベルの人材を育てようとするならば、三年から五年はかかるという場合のみ、中途社員を採用するべき

・必要な場面で、必要な人材を登用するためには、まずは会社のあるべき姿と現状とのギャップを正確に捉えることが重要になる。「今どんな人材が社内に不足しているのか」をできる限り具体的にイメージするのだ。そして、その求められる人材は、社内で育成することが可能なのか、中途で採用する必要があるのかを客観的に判断する。その上でやはり中途社員を採用するとなった場合は、理念を共有できる人物であるかどうかを重視して、その採否を判断するのである



・リーダーが先頭に立って戦う組織は部下も戦うし、リーダーが逃げてばかりの組織は部下も逃げてばかりになる。だからリーダーは、常に先頭に立って戦わなくてはならない

・戦う組織のリーダー育成の最大のポイントは、「追い込むこと」だと思っている。「おまえの後ろには誰もいない。このミッションは、おまえが成し遂げなければほかに成し遂げられる人間は誰もいない」という状態にリーダーを追い込むのだ

・気持ちの浮き沈みが激しい人はリーダーには向いていないし、その日の気分次第で部下に異なる接し方をする人もリーダーには向いていない。また短中期的な業績の上がり下がりに一喜一憂する人も、リーダーには向いていない。どんなときでも平常心で、ブレない判断ができる人が、組織を引っ張るだけの器を持っている人間である・・・心の奥底に熱さを持ちながらも、感情の浮き沈みが少なく、判断にブレがない。それがリーダーの条件であり、一流の条件でもある

・人は勝手に育つもの。伸びる人間は、自分で考え、挑戦して失敗し、また挑戦して壁を乗り越えながら、自分で成長していくものだ。だから経営者や上司が「俺があいつを育ててやる」などと考えるのは、大きな自惚れだ・・・リーダーにできるのは、部下を育てることではなく、育つ環境を整えることと、育つきっかけを提供することだけである

・器の小さなリーダーほど、自分の限られた価値観だけで、部下が優秀か優秀でないかを判断しようとする・・・まず大切なのは、人を評価する価値基準は一つではないことを、しっかりと意識することだ。自分が持っている価値基準の物差しだけが、世界を測る物差しではないということを肝に銘じておくのだ・・・それぞれの人が持っている資質をどれも認め、「そのいいところを伸ばしてあげたい」と思えることが、器の大きなリーダーの条件の一つになる



・器を大きくする「思考の三原則」
1. 目先にとらわれないで、できるだけ長い目で見ること
2. 物事の一面にとらわれないで、できるだけ多面的に、でき得れば全面的に見ること
3. 何事によらず枝葉末節にとらわれず、根本的に考えるということ

・リーダーは、自らの努力によって壁を乗り越えた人間を、正当に評価する姿勢を持つことが大切だ。また、まだ壁を乗り越えられてはいないが、乗り越えようと努力をしている人間にチャンスを与え続けられることも大切だ。リーダーがそのことに躊躇していると、間違いなく組織は衰退する

・リーダーには部下を評価するという役割がある。しかしそれは感情や損得で評価してもいいということではなく、理念と目標に沿って行われるべきものだ。そして同じ原則は、リーダー自身にも課せられるものだ。こうした公正さが保てたとき、リーダーが下す評価は周囲にとっても、そして評価された本人にとっても、必ず納得のいくものになるだろう

・想像力も仮説力も必要度が高まるのは、ポジションが上がってからだ。しかし、急に身につけようと思っても身につくものではない。若いときから継続的にトレーニングしているかどうかの差が、後に確実な差となって表れることになる



◆◆◆◆今日の質問◆◆◆◆

あなたは、リーダーとして先が見えていますか?



★★★★こんな方におすすめ★★★★

○ワタミの成長の秘訣を知りたい方
○新しいリーダーシップ論を身につけたい方
○優れた組織を構築したい方

とっつきやすさ
☆☆☆☆☆
必読度
☆☆☆☆☆
総合評価
☆☆☆☆


■■■今日の一言■■■


私はなるべく「類推」や「反証」というアプローチで物事を考えるようにしています。

類推や反証という考え方をするだけで、物事に対する考えの幅と深さと厚みが増すからです。

テレビや新聞、ネットでニュースを見るにしても、ただそのニュースを見て「ふむふむ」とするのではなく、「そういえばこのニュースと同じような内容のものがあったな」と頭の中で関連付けたり、意志決定された結論に対して反論を考えるなどしていると、確実に考える力がついてくると思います。

暗記した「答え」は同じ事例でしか適用できませんが、「考える力」は違う事例でも確実に応用できるものだと思います。



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「戦う組織」の作り方 (PHPビジネス新書)
渡邉 美樹
PHP研究所
売り上げランキング: 742
おすすめ度の平均: 4.5
5 戦う組織、には、熱い経営者が必要条件
4 会社のステージと人材
5 現場が大切な事が
3 渡邊会長の薫陶に受けたい方にはお勧めです。
5 かなり本音の人材論


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働き方

−★【ビジネス書評】 成功者になろう!★−


−−本日の一冊−−
働き方―「なぜ働くのか」「いかに働くのか」
−−働き方 稲盛和夫−−




京セラ名誉会長の稲盛さんが、「人はなぜ働かなければならないのか」という哲学を追求した一冊です。



結論から申し上げると、「労働」には人間性を高めるという効果があり、そのことを通じて私たちの人格は磨かれていくといいます。



人は「なぜ働くのか」と問われれば、「お金をもらって生活していくため」というのが一般的な答えになるかと思いますが、本書ではさらに踏み込んだ「働く」ことの根底にある意義や価値といったものが、稲盛さんのこれまでの体験談を交えながら解説されています。

人生の中で多くの時間を費やす「働く」ことに関する考え方や心構えをしっかり持っていないと、労働というものはただの苦痛になってしまいます。

現在、若者を中心にこの「働く」ことが「必要悪」と捉えられる傾向にあるようですが、「働く」ということには、あらゆる試練を克服し、人生を好転させていく素晴らしい力が秘められているといいます。



私は、仕事のデキる人はしっかりとした「労働観」を身につけており、仕事においてブレるということがほとんどないと考えています。

お金を多くもらえるからとアチコチ転職したり、目先の利益ばかりを追求してブレた行動をとる人もいますが、生き方においてブレている人が成功し続けるのは難しいのではないかと思います。

一代で京セラという大企業を築き上げた稲盛さんの働き方を見ると、そこにはまったくブレの無い卓越した労働観が存在していることに気づきます。



人生においての成功とは、毎日を懸命に働き、人並み以上の努力をして、自分を高め続けてこそ手にできるものだと思います。



何のために働くのかという重要な価値観をしっかりと自分の頭で考え、ブレない自分を作り上げるためにも、若いビジネスパーソンや仕事に意義を見い出せない方は是非読んでみて下さい。




★本日の共感★


・働くことの最大の目的は、労働に従事する私たち自身の心を練磨し、人間性を高めることにある。つまり、ただひたむきに、目の前の自分のなすべき仕事に打ち込み、精魂を込めて働く。そのことで、私たちは自らの内面を耕し、深く厚みのある人格をつくり上げることができる

・順境なら「よし」。逆境なら「なおよし」─自分の環境、境遇を前向きにとらえ、いかなるときでも、努力を重ね、懸命に働き続けることが大切

・安楽が心地よいのは、その前提として労働があるからに他なりません。毎日一生懸命に働き、その努力が報われるからこそ、人生の時間がより楽しく貴重に感じられるのです。懸命に働いていると、その先に密かな喜びや悲しみが潜んでいる。ちょうど長い夜が終わり、夜明けのときが訪れるように、喜びや幸福が苦労の向こうから姿を現してくる、それが労働を通じた人生の姿というもの

・すぐに仕事が好きにならずとも、少なくとも「この仕事が嫌いだ」というネガティブな感情だけは自分の心から追い払って、目の前の仕事に全力を注いでみることを決意した・・・なかば無理に自分に強いて始めたものが、やがて自分から積極的に取り組むほど好きになり、さらには好きとか嫌いとかという次元をはるかに超えて、意義さえ感じるようになっていったのです。「天職」とは出会うものではなく、自らつくり出すものなのです

・「自分の好きな仕事を求めるよりも、与えられた仕事を好きになることから始めよ」・・・好きになれば、どんな苦労も厭わず、努力を努力と思わず、仕事に打ち込めるようになる。仕事に打ち込めるようになれば、おのずと力がついていく。力がついていけば、必ず成果を生むことができる。成果が出れば、周囲から評価される。評価されれば、さらに仕事が好きになる。こうして好循環が始まる



・「誰にも負けない努力」とは、「ここまでやったからOK」といったゴールがあるものではありません。終点を設けず、先へ先へと続くゴールを果てしなく追いかけていく。そんな無限に続く努力のことです・・・ただの努力では、企業も人も大きく伸ばすことはできません。「誰にも負けない努力」こそが、人生や仕事で成功するための駆動力となるのです

・一つのことにあせらず、腐らず、打ち込む。そして何があろうとも屈せずに続けること。それが、人間をしっかりとつくり上げ、さらには人生を実りあるものにしてくれる

・今日一日を「生きる単位」として、その一日一日を精一杯に生き、懸命に働くこと。そのような地道な足取りこそが、人生の王道にふさわしい歩み方なのです

・「人間の能力は未来に向かって限りなく伸びていく可能性を持っている。このことを信じて、自分の人生に夢を描こう」・・・「私は勉強もしていないので、知識も技術も持ち合わせません。だからできません」と言うのではなく、「私は勉強していないから、知識も技術もありません。しかしやる気はありますから、必ず来年にはできるようになるはずです」と考えていくべきです

・失敗や苦難に遭遇したときに、不平不満を並べ、世をすね、人を妬むことなく、その試練に耐えて、さらに努力を重ね、小さいながらも確かな成功を一つずつ引き寄せて、やがて逆境を順境に変えることができるのか。また、成功や幸運に遭遇したときにも、おごることなく、素直に感謝して、さらに努力を重ね、その成功を長く持続させることができるのか。苦難、成功いずれにしても、私たちは試されているのです



・人間は失敗、間違いを繰り返しながら成長していくものです。失敗してもいいのです。失敗をしたら、反省をし、そして新しい行動へと移る─そのような人は、たとえどんな窮地に陥ろうとも、後に必ず成功を遂げていくことができるのです

・「こうありたい」と夢を描いたら、その思いを強烈な願望へと高め、四六時中そのことを考え尽くし、成功のイメージが克明に目の前に「見える」ところまで持っていくことが大切です。そのようにして、すみずみまで明瞭にイメージできたことは、間違いなく成功します・・・逆に言えば、そのような完成形が見えるまで強く思い、深く考えていかなければ、仕事や人生での成功はおぼつかない

・京セラを創業してから今日に至るまで、「人の数倍努力してやっと人並だ」と考え、全身全霊を上げ、昼夜を分かたず、仕事に打ち込んできました




◆◆◆◆今日の質問◆◆◆◆

あなたは、何のために働いていますか?



★★★★こんな方におすすめ★★★★


○働く哲学を身につけたい方
○不平不満ばかり言っている方
○仕事に意義を見出したい方

とっつきやすさ
☆☆☆☆☆
必読度
☆☆☆☆☆
総合評価
☆☆☆☆☆



■■■今日の一言■■■


京セラを大企業へと育て上げた稲森さんの仕事に対する姿勢は、尊敬できるほどに素晴らしいものです。

しかし、常に完璧を目指すという思想や成功が見えるまで考え抜くという姿勢は、厳しい戒律を自分自身に課すことであり、本書を読んでいて「ここまで厳しい基準を自分自身に課すことができるか」と考える一方で、「自分自身にはとてもできないのではないか」と尻込みをしてしまいました。

それでもやはり稲森さんのような人に一歩でも近づいて立派な人間になれるよう前向きに頑張っていこうと思います。



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働き方―「なぜ働くのか」「いかに働くのか」
稲盛和夫
三笠書房
売り上げランキング: 3587
おすすめ度の平均: 4.0
4 価値ある幸せな人生のために
5 一生懸命働くということを思い出させる内容
5 心を高めるために働く
4 稲盛和夫氏の本を初めて読む方に良い
4 今の仕事が楽しくなります。気付きのある本ですね。


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奇跡の経営

−★【ビジネス書評】 成功者になろう!★−

−−本日の一冊−−
奇跡の経営 一週間毎日が週末発想のススメ
−−奇跡の経営 リカルド・セムラー−−




ブラジルで従業員数3,000人のコングロマリット企業のCEOを努める著者が、管理もコントロールも、そして決まった組織階層もないという、現代経営の常識を覆す経営手法をまとめた一冊です。



このセムコ社はハーバードなどのビジネススクールでもケーススタディとして取り上げられ、ミッションステートメントや長期予算、人事部もなければ、社員を全く管理しないという経営で売上や利益を伸ばし続けているという今注目されている会社です。



私たちが常識として理解している現代の経営管理手法は、「従業員を管理しなければ、なまけるだけで働かない」という性悪説を前提として成り立っています。

しかし、著者のセムラー氏は、「社員自らが働くことに価値を見出し、朝起きて仕事に出かけようとする意欲を持つことが、唯一生産性を高める方法」と理解し、従来の経営管理手法をどんどん撤廃していきます。

もちろん、その過程では様々な軋轢や衝突が生じるのですが、それでも社員を信頼し、社員をコントロールするのをやめ、社員が本当にやりたいことをどんどん追求できるようにし、それが会社の利益と成長につながっていったといいます。



社員の自主性を信じ、それを会社として徹底的に信頼することで、社員の仕事に対する満足度は高まり、その満足度がいい仕事につながり、そのいい仕事が売上や利益を生み出すというプラスの循環を生み出すことが大切だといいます。

そして、社員側も「自分達の生活の向上は、会社がうまくいくことで成り立つもの」と心得ており、人当たりがよくても無能な上司や仕事をサボる同僚は自然に淘汰されるといいます。

私たちは成人して社会に出れば一人前のおとなと見なされるのに、それが職場になると突然半人前の若造のように扱われるのはなぜなのか、という質問を真正面から追及することで、常識化していたコントロールの呪縛を解き、社員が自分から働く主体的な組織が構築できたそうです。



全体を通して感じたのは、あくまでマネジメント側からみた経営の解説に偏っており、もう少し実際の現場の意見集約や具体例があれば説得力があったのではないかというところです。

350ページを超える比較的分厚い本ですが、この手の本にありがちな翻訳がヘタで読みにくいということはなく、本の構成も翻訳も優れていてすばらしい一冊に仕上がっています。



ゲイリー・ハメルの「経営の未来」でも従来の経営管理システムがイノベーションのボトルネックになっていると論じられていましたが、本書はそんな論説を裏付けする一冊となっているので、「経営の未来」をまだ読んでいない方はセットで読んで、十数年後の経営のスタンダードになっているであろう手法や考え方を一足先に取り入れてみてはいかがでしょうか。




★本日の共感★


・コントロールに執着することは、妄想です。コントロールを続けると、致命的なビジネス上の過失につながります。コントロールすればするほど、皮肉なことにコントロールできなくなるのです。そして、そのために苦し紛れの策がとられ、エンロン、ワールドコムのような経営破破綻をきたします

・社員が、職場を自分が働きたいと思える場所にすることで、セムコ社は辞職率が非常に低い会社となっている

・社員がひとたびやりがいを感じ、活気づいて、生産的になると、彼らの活動が自ずと会社の利益と成長をもたらすことになるのです。これこそがセムコ・ウェイなのです

・社員が絶えず質問を投げかけることで、経営者サイドが脅威を感じる場合もあるでしょう。しかし、質問することは、アイデアの硬直や、まる暗記の回答をすべて捨てさせることにつながります。社員は、自由に質問し、分析し、調査できなければなりません。そして、会社側は、社員の意見をしっかり聞く柔軟な態度を持たなければならないのです。こうした習慣こそが、会社が長期に存続し、成長を遂げ、利益を生む秘訣です

・どうして多くの企業のリーダーは、社員が最も大切にしている個人的自由の価値観に反する、硬直化したコントロールと管理というやり方に固執するのだろうか?その理由が「利益」だとは言わないで欲しい。セムコ社は、充分に利益を上げているのだから



・社員が製品やプロジェクトに興味を持たないビジネスは、どんなものであっても絶対に成功しない・・・自分が「やりたい」という意欲を持てない仕事は、はじめからするものではない

・問題を抱えている会社に共通していることは、社員がめったに質問しないことです。質問しないということは、彼らが、自らの才能を十分に発揮しようとしていないことの証です。好奇心は、退屈や無関心を解決するソリューションです。これと同じように、人は十分に情報を与えられることで、興味を持続し、熱心に目的意識を持って働くことができます。そして、それが会社に大きな利益をもたらします

・職場の仲間がお互いに注意し合うことは、上司への報告を徹底したり、監査を厳しくするのと同じ効果がある

・他の会社が採っているリクルーティングの方法こそが、おかしいと思います。現場で共に働くスタッフに会わせることなく、雇用を人事部だけに任せて採用するのですから。現代の会社が採っている人事部に任せた人材獲得のシステムは、まだ100年しか経っていません。それに対してわれわれセムコ社が採っている方法は、10万年前から続く、ある種族が新しいメンバーを迎え入れる際に用いてきた方法なのです。石器時代には、新参者を受け入れるときに、すべてのグループの承認に基づいて決定がなされたのでした

・社員自らが働くことに価値を見出し、朝起きて仕事に出かけようとする意欲を持つことが、唯一生産性を高める方法です



・社員をコントロールするのをやめ、彼らが本当にやりたいことを追求できるようにすること。彼らを信頼し、手を出さず、自然の成り行きに任せることができるかどうかの問題です。これは単なる言葉遊びでも机上の空論でもありません。3000人規模のセムコ社が、ブラジルで起こった経済不況などで予期しない困難に遭遇しながらも、幾度となく試し、実証してきたことなのです

・リーダーシップとは、組織の考えに同意しているにもかかわらず、それを実行に移せない個人に対して、基本的な考え方を注入し、それを行動に移すためのプロセスを提供することなのです。リーダーとして、個人の人間性を重視し、ビジネスプロセスを安定させながら、タイミングよく新しいアイデアが生まれるようにし、それが実を結ぶように取り計らうのです・・・真のリーダーならば、そのリーダーが会社を離れた後でも、その組織は、継続して活気にあふれうまくいくものです

・幸運は、努力と成功を追い求めた結果、訪れるものです。重要なのは、その前の準備です。そして、幸運が訪れたときに、すぐにそれをつかむことです

・「変化する会社は、過去のしがらみを逃れる」・・・何か問題が起きたなら、今のあり方を変える。また何か問題が起きたのなら、もう一度変える。変わり続けることこそが、解決策となるのです

・わたしは、20世紀型の組織、特に共産主義や軍隊方式の管理手法はすでに役目を終えたと確信しています。21世紀型の安定した職場をつくるためには、「コントロールを放棄する」といった新たな発想を持つことです




◆◆◆◆今日の質問◆◆◆◆

あなたは、社員をコントロールしない経営が実現すると思いますか?



★★★★こんな方におすすめ★★★★

○最先端の経営の事例を学びたい方
○社員の主体性を引き出した経営をしたい方
○20世紀型の経営管理手法に洗脳されてしまっている方

とっつきやすさ
☆☆☆☆
必読度
☆☆☆☆☆
総合評価
☆☆☆☆


■■■今日の一言■■■


仕事で頼みごとをされても、平気で「できません」という人がいます。

面倒くさいから「できない」と言っているのか?

今の自分の力では「できない」と言っているのか?

今の能力で仕事をできる、できないと判断をしてしまっては、新しいことや困難なことはいつまでたってもやり遂げられないと思います。

自分の可能性を信じ、未来を見据えて「できます」と言える人が伸びていくのでしょうね。



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奇跡の経営 一週間毎日が週末発想のススメ
リカルド・セムラー
総合法令出版
売り上げランキング: 9354
おすすめ度の平均: 4.5
5 これまでの常識を覆す、すごい本です。
4 理解されないのならば、あまり売れないほうが良いかも
3 できたらいいなと思う。
5 なんだ!これは!!!
4 こうありたい


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宇宙が味方する経営

−★【ビジネス書評】 成功者になろう!★−


−−本日の一冊−−
宇宙が味方する経営
−−宇宙が味方する経営 伊藤忠彦−−




関西銀行の頭取に就任した著者が、全国ワースト3の不良債権比率を持つ銀行を優良銀行へと立て直した秘訣がまとめられた一冊です。



タイトルに経営と入っていますが、本書は具体的な経営戦略や経営理論が語られているわけではなく、あくまで著者独自のスピリチュアルな部分が語られています。

スピリチュアルな部分といっても突拍子もない宗教的な解説ではなく、「仕事を通じて世の中の役に立とう」「自分のことだけ考えずに、人の役に立とう」「心の中を前向きに幸せに保とう」といった、人間として忘れてはならない大切な考え方を中心に解説されています。



バブル期の頃は、どこの銀行も金儲け自体を目的とし、儲かればどんな企業にも金を貸し、その結果が不良債権の山だったわけですが、それは本来の銀行のあり方や目的から完全にズレていたからだといいます。

本来の銀行は、社会的な役割を担っており、顧客のために役に立つことが目的であって、自分たちがとにかく儲かればいいという考え方は破滅を招いて当然だといいます。

そこで著者は目的の定義を、自己目的化したものではなく、社会的な目的(人の役に立つため)とすることで、同じお金を貸し出すという仕事でも、まったく違った成果を生みだすようになっていったといいます。



宇宙にはこの世のすべてを進化発展させようというなんらかの「意志」が働いており、アメリカのNASAでもこの説は真剣に研究されているようです。

もし宇宙にそうしたすべてを進化させようという「意志」が働いているのであれば、世の中をより良くしていこうという活動は、宇宙進化の方向と一致しており成功する可能性が極めて高くなるといいます。

私自身は特定の神や仏といったものは、否定も肯定もしないというスタンスですが、「意志」という考え方であれば受け入れやすのではないかと感じました。



後半部分ではキリスト教に傾倒した解説や、霊体や神といったかなり深い部分まで解説されており、私自身は共感することができませんでしたが、それでも表現することが難しいであろうスピリチュアルな部分がうまく説明されており、かつ人間としてどうあるべきかという普遍的な部分が語られているので、じっくりと考えさせられる一冊となりました。



経営を考える前に、まず自分は人として正しい行いをしているのか、本当に世の中の役に立つという志があるのか、と自問自答し、精神面をより強固なものにしていきたい方にはおすすめの一冊です。




★本日の共感★


・ものごとを体現化しようと思ったら、まず自分の行う目的は何かということを考えます。たとえばこの本を出す目的は何かと。世の中をよくすることです。目的には二種類あるのです。わかりやすくいえば、天国から来ている目的か地獄から来ている目的かです。天国から来ている目的というのは、すべての人を幸せにしようという目的です。地獄から来ているというのは、自分だけの幸せ、自分だけの繁栄を満たすものです

・論理的でないことを言って、ただがんばれと叱咤激励しても効果は上がりません。逆に、いくらがんばってもできないから問題があるのです。その解決法を考え、部下に教えてあげるのが、リーダーの役目

・「天が喜ぶような目的ならば、少々の担保でもこの期間貸し出そう。そうすれば会社がよくなるし、社会のためにもなる」こうした発想で、私は関西銀行を社会の繁栄に役立つ銀行へと変身させていった

・「共に栄える喜び」を求める活動は、まさしく創造主の目的にかなったものであり、人類の進化の方向と一致しています。ですから、「共に栄える喜び」を目的とした企業活動は、天の後押しを受けて成功する可能性が高いといえる

・企業を繁栄に導くには、経営者の想念、理念の強さがもっとも大切なのです。そして、その想念の方向と「宇宙の進化の摂理」の方向性が合ったときに、偶然にもいいことが奇跡的に起こるようになるのです・・・経営者というのは、単にビジネスの知識に優れているだけではだめだということです。むしろ、形に現れない思想や哲学、あるいは精神の持ち方が大切なのです



・ガン細胞というものは、周囲から養分を奪い取り、秩序を無視して自己増殖を図りますが、やがてその生命体を破壊して自分も滅びます。これは、まるで地球と人類との関係そっくりではありませんか

・企業が社会貢献をめざし、投資家もそれに満足して幸せになれるような経済システムが必要になります。つまり、従来の価値観を転換させ、地球の生態系を尊重し、人びとを精神的に豊かにする経済システムです。今後は、そうした新しい経済システムをめざす企業が繁栄していくようになる

・「いい結果を出そう、人の役に立とう。お客様から評価されて、お客様に役立つ銀行にしよう」そして、そのためにどうしたらいいかを懸命に考えていると、往々にして結果がついてきてくれるのです

・少なくとも、人の上に立つ人ならば、「私が、私が・・・・」という主張は抑えるように努力しなければいけません。行き過ぎた自我を捨てることにより、周囲の人との調和を保つことができるのです

・人間がどんどん生まれ変わっていくには、悪を避ける、悪をしない、人に迷惑をかけない、人を利用しないことを心がけるべきでしょう



・仕事の本当の目的でもっとも重要なのは、仕事を通じて精神性をいかに高めるかということです。中でも、仕事を通じて世の中の役に立とうという気持ちを忘れてはいけません・・・「いい仕事をしようと心がけなさい。そうすれば、いつか認められて偉くなっていく。でも、けっして成績を上げようと思ってはいけない。あくまでも、お客様の役に立ついい仕事をするように」。もちろん、成績は上がらないよりも上がったほうがいいのは言うまでもありません。しかし、それを第一義的なものと考えるのは間違いです。成績はあくまでも第二義的なものです

・喜びには四つの種類があり、価値の高い順に、「社会のための喜び」「お客様のための喜び」「会社のための喜び」「自分のための喜び」となります。つまり、社会全体に幅広く役に立つことが価値ある喜びといえるでしょう。ところが、世の中ではこの順番が逆になっている人が多いのです

・自分を見つめるためにまず大切なことは、謙虚になって「足るを知る」ということです。つまり今の環境、仕事がどういう状態であれ、それをいったん受け入れて全力投球するのです。そうすると、やがて新しい展開が目の前に現れて、「これまでのステージはそろそろ卒業だな」と気づくときがあるはずです。ところが今をないがしろにして、そのときに学ばなくてはいけないことを学んでいないと、次のステージに行くことはできません




◆◆◆◆今日の質問◆◆◆◆

あなたは、仕事を通じて人間力を高めていますか?



★★★★こんな方におすすめ★★★★

○自分のことばかり考えている方
○宇宙の進化の力を味方にしたい方
○人生や仕事に行き詰っている方

とっつきやすさ
☆☆☆☆
必読度
☆☆☆
総合評価
☆☆☆☆



■■■今日の一言■■■

「世のため人のために」という志を立てて数年が経過します。

しかし、つい油断すると「自分が、自分が」という傲慢さのようなものが頭をもたげてきます。

この傲慢に向かう心をいかに正していくか。

常に謙虚な気持ちと、感謝の心で、自分に負けないよう頑張りたいと思います。



■■■お読みになりたい方は↓↓↓↓からご購入できます。■■■

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宇宙が味方する経営
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経営思考の「補助線」

−★【ビジネス書評】 成功者になろう!★−


−−本日の一冊−−
経営思考の「補助線」
−−経営思考の「補助線」 御立尚資−−



テレビ東京WBSコメンテーターとしてもお馴染みのボストン・コンサルティング日本代表の御立さんが、さまざまな事象に目を向け、そこから経営のヒントになるような「補助線」を見出すための考え方を論じた一冊です。



「経営」とは一見無関係な事がらに目を向け、ああでもない、こうでもないと考察することで、それまで解を出すことが難しいと思われていた難問の答えを引き出すべく、「きっかけ」や「ひっかかり」を見つけるための頭の使い方が解説されています。

連続から非連続的に変化していく日本社会や企業環境において、まずその流れとはどういったものなのか、その流れにはどう対応し、どうリーダーシップを発揮していけばいいのか、といったテーマで、今世界で起きている大きなうねりや新しい現象、歴史などに目を向けながら、経営を考える上でおおいに刺激になるヒントや発想を提示しています。

日経WEBのコラムをまとめたということで、アカデミックな話題から戦略論や国家論までと、章ごとに話があちこちに飛ぶので「つながり」を考えながら読むのは大変ですが、逆に自分の思考の幅を広げてくれるような、そんな一冊に仕上がっています。



御立さん自身もまえがきで、「カクテルや化学反応のように様々な事象を混ぜ合わせて考えてみることで新しいものが生まれてくる」と書いている通り、答えを得るというよりも、思考をミックスして考えながら楽しく読める構成になっています。

読んでいて気づいたのは、御立さんの物事を理路整然と読み解く圧倒的な力と幅広く思考を広げてそこから凝縮する力で、まさに一流の思考力をまざまざと見せつけられたという感じです。

「その答えはこうだ」というようなノウハウ系の本ではないので、答えを求めがちな人には向かない本ですが、「その現象からはこのように考えられるのではないか」的な、考えることを楽しむことが好きな人には思考力を広げてくれる良書となっています。



一流を目指すビジネスマンや自社にばかり目を向けてしまっている経営者の方にはおすすめの一冊です。




★本日の共感★


・グローバリティーの時代に日本の企業、そして日本の経営者が学び直すべきなのは、新興国グローバルプレーヤーたちの高いアスピレーション(志、夢)だ

・どんなに頑張っても、戦略というのは「事前の準備」に過ぎない。未来を完全に読みきり、過去のデータに依存しないで「完全無欠な」戦略を立てることなど、できるはずがない。あくまで、「人事を尽くして」という世界観であり、実行段階に入った瞬間から、競合の動きをはじめ、「何か予想もしていなかったことが、当然起こるはず」という前提で組織全体が動いていく。これが、強い企業の共通項だ

・自らの成功モデルを脅かすものは何か。あるいは、自らモデルを変えていくことで、新しい環境下でより強みを持つことはできないか・・・これが、十年先にも強い企業であり続けるために、経営トップ層が自らに問い続けるべきことだ

・「未来を拓く」という意思を持ち、誰がどの時間軸に責任を持つかをはっきりさせていくこと

・相当期間にわたり継続して利益を出しながら成長を続けている企業の大部分は、「意識的に」三種類の時間軸で戦略を作り、実行していることがわかった。つまり、一年単位の予算と連動した「年度計画」。三~五年単位の「中期戦略」。そして十年レンジの「長期ビジョン」、の三種類である



・「情」から「理」へのシフト。特に、感情的な動きが強まった組織をできるかぎり冷静に、論理的な判断ができる組織に戻していくというのは、現代のリーダーにとっても非常に重要な役割

・将来のトップ候補を、「異文化マネジメント能力」育成という意図を持って、かなりの期間海外に送るということは不可欠だ。その際に重要なことは、今後の各企業のグローバル展開を睨んで、「どの国に」「どういうチャレンジをさせるつもりで」送り込むかを考え抜くこと

・日本経済と社会が中長期的に「先が読めず、不安感に満ちている」状況を鑑みると、日本のリーダー層にとって、「楽観的で」あること、そして「組織全体を明るく」することは、何にも増して大事なのではなかろうか。楽観的で、みんなの気持ちを明るくするリーダーあってこそ、先が見えなくとも「新しいやり方を試す」気にもなるし、縮み志向でかえって失敗を繰り返すということも避けられる

・労働や資本の投入量ではなく、知識やアイデアのぶつかり合いから生まれるイノベーションが企業の競争力を決めるようになるにつれ、リーダー個人の力量に依存するオーケストラ型組織の限界が見えるようになってきた。リーダー個人では、どんなに頑張ってもすべての現場情報をリアルタイムで把握することはできず、最新のマーケット状況から乖離した情報を基に意思決定を下さざるを得ない

・一方ジャズコンボ型ならチーム内の複数のメンバーの創意工夫が活用でき、1+1が3になるようなイノベーションも生まれやすい。また、組織の構成員それぞれが入手する最新情報をチームに還元することで、市場の進化と組織の内部論理のズレを極小化することもできる



・即興性が非常に重視されるジャズであっても、そのベースとなる部分は、きちんと準備されているのだ。優れたイノベーションは、実力あるメンバーをある独自の組み合わせで集め十分な準備とリハーサルを済ませたうえで、初めて可能となる。ミュージシャン同士のクリエーティブなぶつかり合いは、こういった周到な準備、そして何よりもそれを企画し、人選し、リードするプロデューサーの働きこそが、ベースにあって可能となるのだ



◆◆◆◆今日の質問◆◆◆◆

あなたは、思考の幅を広げていますか?



★★★★こんな方におすすめ★★★★

○時代の流れを感じたい方
○一流の思考力に触れたい方
○思考の幅を広げたい方

とっつきやすさ
☆☆☆☆
必読度
☆☆☆☆
総合評価
☆☆☆☆


■■■今日の一言■■■

46年ぶりの皆既日食ということで、普段スポットのあたらない悪石島という島がクローズアップされていましたね。

残念ながら、ダイヤモンドリングは見えなかったようですが、辺り一面が真っ暗になる現象はなんともいえない神秘的な光景だったようです。

私はテレビで見ていたのですが、太陽の力とありがたさを感じるとともに、人智を超えた想像もつかない何かの力を感じました。

次回は26年後ということですが、その時はぜひ実際にその場に行って体感しようと思います。

26年後には雲をコントロールして晴れにする技術が確立されているかもしれませんね。


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