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    年間150冊のビジネス本書評
見えない時代を切り開くビジネスパーソン必見

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−★【ビジネス書評】成功者になろう!★−

   ----今日の一冊----


<<問題解決の実学 斎藤 顕一>>

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会社にいると次々と問題って起こりますよね。


売上が右肩下がりだ・・・


顧客からクレームが出た・・・


こんな具合に問題が出た場合、皆さんはどう対処していますか?

私が会社で思うのは「ほとんどの人が目先の対処療法しか考えていない」ということです。

対処療法では、マイナスをゼロに戻しただけで何もプラスになっていません。(当面はそれでしのげるかもしれませんが)

対処療法で問題をクリアしても、それは枝葉の部分に過ぎず必ずまた同じような問題が発生します。

本当の問題は枝葉にあるのではなく、幹の部分にあり、ほとんどの人はその根本的問題まで辿り着けていません。

みんなが『それが問題だね』なんて言っているものは表層的な問題でしかなく、根源の問題というのは大抵の人は見えていないのです。

じゃあ、どうやってそんなみんなが見えていない根本となっている問題を探すの?ということが書いてあります。

情報収集・分析・統合・事実ベース・仮説思考などなどコンサルタントが使う思考パターンが詳しく解説されています。


元マッキンゼー教育担当の著者が大前さんとともに作り上げた、プロブレムソルビングアプローチという何人もの一流コンサルタントを育て上げた手法だけあって物凄い本質を探ることが出来るようになります。

私は本以外にも本質的問題発見コースというのを学びましたが、繰り返し繰り返しこのアプローチをすることにより、自然と本質的問題に近いところまで到達できるようになりました。


『問題だ!問題だ!』と騒ぐ前に一度冷静になって『そもそも何が本当の問題源になってるの』『どこからこの問題は湧いてきたの』と問いかけをして、どんどんその問題の深いところまで入っていく必要があります。

これはコンサルタントだけでなくビジネスパーソンとしても必須のスキルではないでしょうか。

大前さんがビジネス三種の神器の一つとしてもこの能力をあげています。

この問題解決能力をしっかりと身に着けていればどの企業でも三顧の礼で迎え入れられるとまで言っています。

会社を救うため、何よりお客様のため、そしてみんなが幸せにるため、という熱い気持ちも忘れてはならないと思います。

問題からは目を背けたくなりますが、みずから問題に果敢にチャレンジし、そこで考えに考えぬいて試行錯誤し、何度も本質までのアプローチを繰り返し学ぶことによって、真の問題解決者になれるのではないでしょうか。


あなたは問題が発生した時、まずどこからアプローチしていますか?


★★★★こんな方におすすめ★★★★

○問題解決者になりたい方
○コンサルタント志向の方
○人々を幸せにしたい方

読みやすさ
☆☆☆☆☆
必読度
☆☆☆☆☆
総合評価
☆☆☆☆☆


■■■今日の一言■■■

本を読んでいると世の中凄い人たちが大勢いるんだなとつくづく思います。

しかもそういう人たちはたいてい燃えています。

私もいつのまにか燃え始めていました。

人生の旅が終わるまで燃え続けたいと思います。

問題解決の実学