先週14日の大雪から約1週間、ようやくこの週末に御岳山ケーブルカーが開通したという情報がサイトに載っていた。
一般ハイカーも制限はなさそうなので移動運用を兼ねて積雪の状況を見てこようと思い立った。
22日の早朝、JR阿佐ヶ谷駅0642JST発中央線青梅行き直通電車に乗り込んだ。
西進するにつれて残雪が徐々に増えてくる。杉並区でもまだ路上脇に雪がたくさん残っているが、立川を過ぎると一段と残雪が目立つ。青梅辺りだともう積雪の重みでガレージの屋根が崩れているのを見かけるようになった。
DSCN8282
青梅駅で奥多摩行きに乗り換える。乗客の中にはスコップを担いだ冬山装備の人をちらほら見かける。一方、一般ハイカーらしき客はまったくいない。
青梅から西の駅はまだ雪に埋もれていた。8日たったにも拘らずこの状況だから如何に2月14日の雪が凄かったか解る。
DSCN8284
DSCN8286
0815JST御嶽駅着。ホームには積み上げられた残雪でいっぱい。
先ほどのスコップ装備の乗客10人ほどが降り立っていった。どうやら除雪のボランティアっぽい。
引込み線にはラッセル装備を付した機関車が止まっている。JR青梅線が全線奥多摩まで開通したのはつい先日だったがこのラッセル車で雪を排除したのだろうか?
DSCN8288
DSCN8290
DSCN8291
DSCN8292
御岳山ケーブルカー下まで行く西東京バスの路線バスも復旧していた。停留所周辺はある程度除雪が済んでいるが氷結している場所もあって滑りやすい。
DSCN8295
DSCN8296
自分が乗り込んだバスには乗客が二人だけ。先ほどのボランティアはこの路線バスは利用しなかったらしい。
いつもとルートが変更になっており、暫く青梅街道を西に進んで折り返す感じ。
車窓からの風景はまさに雪国。路肩は積み上げられた雪で一杯。家の屋根にも1m近くの積雪が残る。山の斜面にも大量の残雪で雪崩が起こっても不思議はない。
DSCN8305
DSCN8307
DSCN8308
8時半過ぎにケーブル下到着。
ケーブルカー駅の積雪は取り除かれているが普段と様子が違い、ハイカーの姿もなく、時々スコップを担いだ人が行き来するだけ。売店は営業しているが客は居らず。話によると一応登れるのは神社までで、その先はまったくダメとのこと。
DSCN8309
DSCN8310
DSCN8313
取りあえず、復旧したケーブルカーで上の駅まで行ってみることに。
乗客は自分を含めて4人。登山者の親子連れのようだが、どうやらこの人たちも除雪関連に携わっている感じ。
ケーブルカー軌道はなんとか除雪され、運行に支障はなさそう。この朝よりやっと復旧したらしい。
上の御岳山駅に着いたのは午前9時前。
駅前では除雪車が稼動していたが、除雪されているのは駅の出口付近だけ。
正面の御岳平はまったく手付かずのまま凄い雪原が広がっていた。1メートル以上の積雪。吹き溜まりでは人間の背丈に迫るほどだ。双眼鏡台すら埋もれかけている。バイクも完全に雪の下。
ここまで酷いとはさすがに思わなかった。
DSCN8320
DSCN8326
DSCN8328
DSCN8329
とにかく除雪されているのは駅から神社までの参道のみ。後は8日前と変わっていないようだ。
いつも移動運用している富士峰公園に至るリフトも動いていない。徒歩ルートすらどこにあるのか解らないほどの積雪。
大塚山に至る道も売店のすぐ先のトイレの所までしか除雪されておらず、その先は1m近くの積雪が残ったままだ。
DSCN8330
DSCN8331
DSCN8332
DSCN8334
DSCN8338
DSCN8339
DSCN8340
DSCN8342
DSCN8344
仕方なく、神社までの参道を暫く歩いてみる。斜面にはまだまだ雪が残っており、雪崩が起きそう。
遠くにはニュースでも報道されていた孤立集落が見える。
御岳山ビジターセンター辺りまで進んでみたが、この先は災害復興エリア。もう駅へと引き返すしかない。富士峰公園徒歩ルートも完全に雪に埋もれたまま。
たまにすれ違うのは皆スコップを担いだ除雪ボランティアか除雪専門の部隊ばかり。
DSCN8349
DSCN8350
DSCN8352
DSCN8353
DSCN8355
DSCN8356
DSCN8359
DSCN8360
DSCN8361
DSCN8365
こんなところではとても趣味の登山や無線は出来る雰囲気ではない。
第一、その場所がない。参道以外は深い雪に閉ざされている。
冬山装備してラッセルしながら進むことは不可能ではないが、すぐそこで災害復興中な状況を考えると控えるのが妥当かもしれない。
結局、写真だけ撮って30分ほどで下りのケーブルカーに乗り込む。乗客は自分ひとりだけ。
時間帯が早かった事もあるが除雪要員以外、まったく誰もいなかったというのは予想外。
一般ハイカーの入山は規制されている訳ではないのだが1週間以上過ぎても尚、日常に復帰できないほど深刻な大雪が残っている以上、あまりうろうろは出来ない。
結局そのままバスで御嶽駅に戻る。
DSCN8369
DSCN8373
だが、せっかく早朝からアタックしたのにこのまま帰るのは物足りない。
帰路、拝島駅で青梅線を降車。1106JST拝島発八王子行き八高線経由で高尾山に行くことにした。
こちらも御岳山同様、相当な積雪が記録されていたはず。
しかし御岳山と違って山頂に集落がある訳ではないので雪で孤立というような状況がない分、気軽だ。
実際、サイトには降雪翌日から雪山登山を楽しむハイカーのブログがあちこちアップされているのを見た。但しこちらも数日前まで京王高尾線が不通だったので通常なルートが復活して初の週末だ。
11時半過ぎ、JR高尾駅到着。やはりこちらも構内にはかなりの雪がまだ残ってる。
DSCN8376
乗り換えた京王高尾線はハイカーの姿も多い。御岳とは対照的だ。
正午少し前に高尾山口着。
高尾山ケーブルカーは設備改装のため、休止中。それでも結構な数のハイカーが居る。
駅前は雪掻きが為され、高く積まれた残雪の山が積雪量を語る。
DSCN8380
1号路を使っていつもの金毘羅台展望台へと向かう。
このルートは車も通るから除雪も完璧で滑りそうなところも少ない。日向になる所は完全に雪が溶けて消えていた。
しかし、金毘羅台の手前の階段はまだ残雪が多く、雪を踏みしめて慎重に歩かないと危ない。
DSCN8381
DSCN8386
DSCN8387
DSCN8384
1222JST。金毘羅台着。吹きだまりでは膝まである積雪が残っていて、その上を歩くと完全に埋もれる。休憩机の一角だけがその吹き溜まりの中、除雪されていたのでここで移動運用してみる。
ペットボトルを置いてみたが積雪の多さがよくわかる。今でも50cmは残っていそうだ。
DSCN8390
DSCN8395
DSCN8397
寒いせいか、さほど移動局も出ていない上に50MHz帯ではVKが開いていて交信数は殆ど稼げない。
15時までに50MHz4(SSB3、CW1)、144MHz1(SSB)、430MHz2(FM)の7局のみ。
日向は暖かいのだが日陰は凍える。身体が冷え切る前に早々と山を下りる。
1日で御岳と高尾をかけ持ちしたのは初めてだった記憶。交通費は馬鹿にならない。
結局、御岳では移動運用は出来ず、金毘羅台でも僅かの交信で終わったが、大雪残雪の中を巡る貴重な体験であった。