10月18日、東京都練馬区の豊島園で開かれる「第38回練馬まつり」会場にてイベントFMが一日限りで開局するというのでモニターしてみた。
練馬パンフ02a
主催者からのお知らせから抜粋すると以下の通り。 「練馬放送では、来たる10月18日(日)にとしまえんで開催される「第38回 練馬まつり」にブース出展すると共に、練馬区が放送免許を得て実施される臨時のイベントFM放送の運用、及び番組制作について、練馬区より委託を受け、練馬区広聴広報課、及びジェイコム東京と共にイベントFM放送の公開生放送を実施いたします。 先日の防災フェスタで行われた微弱電波によるミニFMでのデモンストレーション放送とは異なり、練馬区が総務省からイベントFM放送免許を受けて実施される正式なFM放送です。このイベントFM放送は練馬まつりの会場から電波を送信し、としまえんの練馬まつり会場内は元より、としまえんを中心とした向山、春日町、高松、貫井、早宮、練馬、中村北、豊玉北、桜台などを始めとする練馬区東側地域を主な放送サービスエリアとして放送されます」 (詳細リンク先はこちら) また練馬放送のツイッターによると概要は次の通り。 「練馬まつりイベントFM放送」 呼出符号:JOYZ3AE-FM 呼出名称:ねりままつりイベントエフエム 周波数:87.5MHz 空中線電力:5W (ERP1.3W) 放送日時:10/18 8:00-16:00」 とのこと。 自宅からは距離にして3.8km。 このイベントFMの送信出力は5wだが、実効輻射電力は1.3w程度しかないという。 果たして受信出来るかどうか。 開局時間の0800JSTを待つ。 すると0749JSTに突然サインオン。IDが途中から流れ始める。 若い女性の声で 「JOYZ3AE-FM(2回繰り返し)。こちらは練馬祭りイベントFMです。周波数87.5MHz、出力5wで練馬区春日町1丁目、豊島園の中に設けられました練馬祭りイベントFM特設スタジオよりお送りしております」
と出た。 SINPOは55555. 地上高8m、ログペリアンテナを北に向けての受信。 チューナーF777の電界強度計は38~50dB。かなり強力。思ったよりパワフルだ。 0800JSTより生放送開始。手馴れたDJさんがイベント会場周辺の状況をトーク。 更にどこまで聞こえているか、レポート、メッセージ募集すべくリスナーにメールアドレスを告知していた。 豊島園へは自転車で30分も漕げば到着する。天気もよかったので早速、受信報告書を書き上げてVX-3とICレコーダー持参し練馬まつり会場に赴くことにした。 外部アンテナでは強力だった信号も、自宅では携帯ラジオにイヤフォーンアンテナではまったく受信出来ない。 どこからが実用エリアなのかも調べたかった。 出発は13時過ぎ。ルートは以前、練馬区役所へ移動運用した時とほぼ同じ。 早稲田通りを渡り、中野区大和町3丁目辺りから北上、若宮1丁目辺りで妙正寺川を渡り、13時12分頃、西武新宿線の踏み切りに至る。
IMGP3760
更に新青梅街道を渡り、住宅街の中をうねうねと走る。 この辺りではまったく入感なし。 豊玉南2丁目から練馬区に入り、西武池袋線練馬駅に向かってまっすぐ北上。 13時23分、途中豊玉南3丁目のファミリーマートでドリンクを買う。予想外に暑い。 13時31分、目白通りに至る。練馬区役所前でやっと練馬祭りイベントFMがVX3にイヤフォーンアンテナでも断続的に受信出来るようになる。
IMGP3768
携帯ラジオでの実用的可聴エリアはかなり狭そうだ。 目白通りを北西に登り、池袋線の高架を潜る。段々と信号強度が強くなってきた。 13時44分、向山2丁目の「水と雲の公園」前ではシグナルレベルは2。
IMGP3770
13時49分、やっと豊島園正門前に到着。結構な人出だ。しかし直近の駐輪場が満車。仕方なく北門へ回る。 この辺りでもシグナルはレベル4位。時々ノイズ混じりになる。
IMGP3774
IMGP3775
IMGP3777
IMGP3779
IMGP3780
IMGP3783
IMGP3826
IMGP3787
この日、豊島園の入場料は無料。北門から入って「練馬まつり」会場を探す。自治体や周辺地元企業のブースが並んでいるがイベントFMのブースがなかなかみつからない。
やっと発見できたのは14時10分頃、区民広場の西端。西ゲートの近く。 「練馬放送」と記された幟が何本も立って目立つ。さすがにこの辺りではシグナルはメリット5。
IMGP3788
IMGP3790
IMGP3791
IMGP3793
IMGP3795
IMGP3796
IMGP3797
ちょうど外国人DJケイグラントの生番組中。ポケットラジオの貸し出しもしていた。そのスタッフに早速、持参した受信報告書を渡す。 特設スタジオの風景を何枚か撮影し、練馬放送公式キャラクターが描かれたパンフレットを貰って来る。
練馬パンフ01a
お腹も空いていたので、焼きそば屋台の列に並びながら、局にメッセージメールを打つ。 日差しが強烈で10月にしては暑い。木陰を探し、焼きそばを食べながらイベントFMを聴く。 会場は家族連れなどで一杯だ。イベントFMにもメッセージメールが結構届いているようだ。 一息着いて、イベントFMの送信アンテナを探してみる。 まず目に付くのは会場奥に聳えるNTTの携帯アンテナ用鉄塔。
IMGP3800
IMGP3802
IMGP3803
IMGP3801a
しかしFM送信アンテナらしきものは確認できない。
特設スタジオから伸びたケーブルを辿ってみると駐輪場柵の照明ポールまで伸びている。
IMGP3807
IMGP3804
そのポール上に塩ビパイプ2本を横にしたような構造物があった。 どうやらこれが送信アンテナらしい。
IMGP3816
IMGP3809a
放送によると臨時災害FM放送局用機材から電波を発信することにより遊園地豊島園とその周辺を対象としているとのこと。
地上高は5mにも満たない。イベント広場方面にポールが伸びているのでそちらに指向性があると推測される。方角にして南東方向。ERP1w程度では豊島園周辺でないと携帯ラジオで良好な受信は望めなさそう。
ただ、カーラジオや外部アンテナを使えばもう少し実用エリアは広がるか。 実際、3.8km離れた自宅でも八木系アンテナで十分実用に耐えうる受信感度だった。 問題は信号強度よりも、混信だ。 仮に将来、ねりまFMがこの条件でCFMとして開局したとしても補完FMや在京局の都市型難聴対策のための中継局がどんどん開局すると、その強い電波に潰されてしまう可能性のほうが懸念される。 それはさておき、イベントFM閉局まで会場にてモニターを続ける。 16時で放送は終了。特に終了IDもなく、数分で停波。すぐにスタッフがアンテナの撤収を始めていた。 近場でのイベントFMは稀有であったので興味深い体験であった。 ミニFMしかなかった時代、現地まで「聴きに行くラジオ」として嗜んだ記憶が蘇る。
そう、リスナーが近場まで赴かなければ受信できない放送局。そんなアイテムは今世紀に入り、ネットの波に飲み込まれ霧散してしまった。
イベントFM訪問は前世紀のラジオ遺跡発掘のようなものかもしれない。
IMGP3813
IMGP3820
IMGP3822
16時半頃、豊島園を撤収。 帰路、練馬区役所に立ち寄って40階展望台でハンディー機でモニター。 430FMで千葉コンテスト参加局の流山市移動と柏市移動局と交信。また144FMでは筑波山移動局とも交信する。 ハンディー機は常に持ち歩いているのでヘリカルアンテナがぼろぼろになってしまった。
IMGP3829
IMGP3836
IMGP3838
IMGP3839
IMGP3843
ちょうど日没時で富士山がシルエットに浮かび上がっていた。 練馬まつりでも至る所で見かけた練馬区マスコット「ねり丸」は展望台にも居た。 17時過ぎ、展望台を降り、自転車で南下し帰路に就く。