謹賀新年。
今年もニューイヤーパーティーに参加。
2日は接客等で殆どQRVすることが出来ぬまま。実質的に3日のみの参戦となる。
新たな移動運用場所を考える余裕もなく、かといって高尾山では新鮮味がない。
ここも高尾山並みの移動運用メッカ。前回は56局QSO出来た記録がある。
なので今回も比較的局数は稼げるだろうと目論んだのだが・・。
前回はJR平塚駅経由でアプローチ。しかしリサーチ不足で湘南平直行のバスが1日4本位しかなく、泣く泣くタクシーを使った苦い経験がある。
そこで今回はJR大磯駅から歩くことにした。
ハイキングガイドブックを見ると大凡徒歩45分くらいで辿り着ける。これならなんとかなろう。
しかし、これはかなり甘かった。
出発したのはほぼ正午。移動場所を考えると遅い時刻。それでもまあ14時過ぎには着けるだろうと楽観視していたのだが。
新宿駅のコンビニでおにぎりとお茶を買い、12時45分発新宿湘南ライナーに乗り込む。しかしこれは逗子行き。大船で東海道線に乗り換える必要がある。平塚行きよりも余計時間が掛かった。
13時40分頃、藤沢駅辺りで430ハンディーに入感してきた局に応答。しかしレポート交換し終わらないうちに交信範囲外に。何だか先行きが今ひとつ。
14時7分。大磯駅着。
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駅舎を出ると何だか生暖かい。暖冬とはいえこの感覚は異常。おそらく15C以上あったのではないか。普段なら季節風が吹き荒れ震える頃だ。とても正月とは思えない。
駅を出てガイドブックどおりに線路沿いを西進。ほどなくガード下を潜って東海道線の北側に出る。
すぐに「湘南平まで2Km」という道標がみつかる。
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 ハイク道で2kmは結構な距離だ。本当に45分で到達出来るのか?
まもなく妙大寺という寺の前を通る。入り口に猫が居た。
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 住宅街の舗装道路を九十九折に上っていく。結構この坂がきつい。
この辺りの住民はどうしているのだろう。恐らく足は車なのだろう。
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暫く行くと大磯の海岸が見下ろせる場所に。東海道線もよく見える。
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途中の公園で子供が凧揚げをしていた。その公園の脇を通り、住居と雑木林の混じった尾根沿いの道を行く。
暑い。ペットボトルのお茶はホットだったが、アイスのほうがよかった位。
上着とセーターを脱いで半袖になる。
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 いきなり「イノシシに気をつけて」との看板。熊よりはいいがこんなところにも野生動物がいるのか。
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大磯駅を出てから30分。喘ぎながら長い階段を登ると「東小磯配水池」という場所に出る。「池」といっても給水タンクだ。
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ここでまた小休止。時刻はすでに14時40分。急ぎたいのだが体力がもたない。
雑木林の間から湘南平のテレビ塔が見える。しかし道が2本に分かれてどちらに行けばよいか解からない。とりあえず右の道を行くと急に下る坂になっている。これはおかしい。
配水池に戻り、左の道へ。ところがここも急な下り坂。更には方向が違う。
これまた坂を戻って元の道に。道標もなく迷う。
実はこの配水池がひとつのピークになっており、湘南平に至るには一旦下る必要があるとは知らなかった。
下ってまた上らねばいけない。
思ったよりも体力と時間を食う。
更には途中、道が崩れている所もあって危ない。
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応急の板を通してあるので恐る恐る渡る。倒木もある。
予想以上の困難な道程だ。
やっと湘南平に着いたのが15時15分。
もうくたくたの上に15時を回ってしまった。
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 大磯駅を出て1時間5分。予想の道程45分を20分もオーバーしていた。
のんびりしてはいられない。
早速運用場所を探すが前回運用した展望台は観光客が多く、ちょっと難しい。広場はイベント設営なのか撤収なのかは知らないがトラックが資材を積み下ろししており、何だか落ち着けない。
結局、テレビ塔脇の低い展望台の下の目立たない場所にポケットダイポールを上げることにする。
ここからは東方面が望め、平塚市街が一望出来る。大山も目の前だ。
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 やっと運用開始出来たのが、何と16時だ。
完全に遅すぎる。
NYPが21時までとはいえ、ふつうの移動運用だったら撤収の時間である。
そのせいもあってかあまり局数も稼げず、CQにも応答が少ない。
最初のCQでのQSOは50MHzSSBで秦野市丹沢に移動中の山岳移動局。
二宮町等の近距離交信が主。ポータブル局は3局だけ。
標高が180m程で1wでは殆ど飛ばない。都内局もわずか。
その上、縦振電鍵で打っても時々信号が出ない時がある。ケーブルは新しいものにしたばかりなので何がおかしいのだろう?
17時になると周りは暗くなってしまったので、ポケットダイポールを撤収。
結局FT817ではわずか1時間交信で9局のみ。
自宅で6局ほどNYPでQSOしたが合わせても20局には達しない。
430FMハンディーで少しでも稼ごうと展望台に登る。
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CQを出すが応答なし。
結局、平塚市と多摩市の局にお声掛けした2局のみの交信で終わる。
展望台からは夕景の富士山が望め、夜景も美しい。
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 しかし、局数が稼げないのと帰りのアクセスの不安で落ち着いて写真も撮れない。
これはまったく移動地選定の失敗である。時間帯も遅すぎた。
高尾山であれば、多少遅くとも徒歩で下山出来る当てはあるし、都心にも近いので430FMでかなり交信局数も見込めたのだが、湘南平は土地勘もなく、都心とも離れているのでどうにもならない。
17時半を回ったのでもう撤収。
駐車場のバス停まで行ってみるが、案の定、平塚駅行きのバスは16時代で終わっている。
こうなったら元来た道を徒歩で大磯駅まで歩くしか選択肢はない。
広場に戻って往路の雑木林の道に入る。
しかし手持ちの発光ダイオードの簡易ライトでは殆ど視界が利かない。
真っ暗である。
数メーター先すら解からず、方向感覚もおぼろげ。写真に撮っても何も写らず。
通ったはずの道がどこにあるのかも把握できない闇だ。
距離感すらわからない。
これであの崩れかけた道や足元が覚束ない坂を上下するのは危険すぎる。更にはイノシシまで出るのだ。
この闇の中を大磯駅まで歩くのは困難極まりない。
5分程で諦め、再び湘南平へ戻ることに。その戻る道すらよく解からない程だった。
さあ、困った。
バスもないし、徒歩で大磯駅に戻ることも出来ない。
時刻は18時。
観光客も疎ら。もれなく自家用車で訪れているのだろうから帰りの心配などしている者はいない。
やむなく、売店の人にどうすればよいか尋ねてみる。
すると車道を降りていけばいくらでも平塚駅行きのバスが出ているよと教えられた。
持参していたガイドブック『駅から山歩き』には普通の市街地図は載っておらず、バス停の場所など思いもよらなかった。
もとよりスマホを持っていればあっという間に場所と時刻も調べられるのだが・・。
とにかく、車道を降りればなんとかなることだけは解かった。一本道なので迷うこともないらしい。
だがこの車道も上のほうは真っ暗。
わずかな発光ダイオードライトの光で進む。車のほうに気づいてもらわないと危険だ。
これは陣馬山の時と同じ経験。でも獣道よりは安心。
あのまま大磯駅に至る山道に入り込んで迷ったらと思うとぞっとする。
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 20分ほどでやっと明るい場所まで下り、湘南平の入り口まで辿り着く。
しかしここから、平塚行きのバス停を探さなければいけない。果たしてどこにあるのか解からないのだ。
と・・ふと目の前をみると何のことはない。視界の中に「上万田」というバス停があるではないか。
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待っている人もいる。
やっと安堵の溜め息をつく。
休日ながらも18時台に2本も便がある。これだけあれば御の字だ。
幸い、18時21分のバスがすぐに来た。
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 思い返せば2008年の時もタクシーなど使わず、ここまでバスで来て徒歩で湘南平までアクセス出来たのだ。確かに登りは30分位掛かるが、高いタクシー代を支払ったり、大磯駅からの山道を体力を消耗しながら1時間以上もかけてアプローチする必要はなかったのである。
逗子市の二子山アプローチのケースとも似ている。
改めて説明すれば湘南平へは平塚駅からだと直行便は一日数本しかないので当てにならない。だから駅北口バス停より松岩寺行き(平33)に乗ればよい。
下車バス停はこの「上万田」。
所要時間は15分弱。便数もかなりある。
ここから徒歩で30分で湘南平に辿り着ける。
この情報が最初からあれば苦労することはなかった。
だが意外と最寄のバス停情報というものが見つかりにくいというのも事実。観光案内サイトもマイカー中心に案内しており、この湘南平もバスは直行便のみしか情報が載っていない。

それはさておき、平塚駅には18時43分に到着。
急いで1847分発湘南新宿ライン籠原行きに乗り込む。
電車内はかなり空いていた。クロスシートで一人。
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とにかくまだ20局に至っていないのだ。遠路遥遥時間と電車賃をかけて移動に遣って来たのに20局にも満たないとは何たることだ。
新宿駅で買ったおにぎりをやっとここで食す傍ら430FMをワッチ。車内で2局ほど交信。それでもまだ足りない。
数時間前、あれほど冷たいお茶を欲したのに、今は逆に暖かいのが欲しい。
だが皮肉にもペットボトルのお茶は冷え切っている。
19時52分に新宿着。
急いで去年のNYPでも移動運用した西新宿の新宿センタービル53階の無料展望ロビーに登り、430FMハンディーでQRV.
21時までの残り1時間弱で12局と交信。なんとかトータル20局はクリア。
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正月三日のセンタービル53階は営業店舗も少なく、例年通り閑散としていたが、逆に静か過ぎて声が通る。
一人であればよかったのだが、傍らにアベックが居て何とも居心地が悪い。
更には433.30MHzがデジタルボイスの交互交信メインチャンネルとは知らずCQを出してしまった。
今回はタイミング、時間、諸々含めてBFな移動であった。
結局NYP全交信数も延べ32局のみ。昨年は50局を越えていた。
いずれにしろ、時間の余裕がない移動運用は焦りを呼び、失敗の連鎖を招く。
反省点は多い。

因みに新宿-湘南平間の所要時間は往路に2時間30分。
復路は1時間52分。
乗り換え待ち時間の差もあるが、最初から復路のルートが解かっていれば38分近く早く到着出来た訳である。
2016NYPQSLカードa

 交信データ
移動地①/神奈川県平塚市湘南平(標高181m)
交信日時/2016年1月3日
交信時間/1600~1733JST
周波数/50MHzCW・430MHz帯FM・SSB

天候/晴れ
無線機/FT817 スタンダードVX-3 
アンテナ/ミズホポケットダイポール 付属ヘリカル
出力/0.5~1W
交信局数/12
50MHz8局(SSB5、CW3)、144MHz1(CW)、430MHz3局(FM3)
交信相手所在地/東京都3(多摩市×2、昭島市)、神奈川県4(秦野市、綾瀬市、平塚市、中郡二宮町)、静岡県1(御殿場市),不明4

移動地②/東京都新宿区寝所区センタービル53階(高さ210m)

交信日時/2016年1月3日
交信時間/2006~2100JST
周波数/430MHz帯FM

天候/晴れ
無線機/スタンダードVX-3 
アンテナ/付属ヘリカル
出力/0.5~1W
交信局数/12
430MHzFM12局
交信相手所在地/東京都8(大田区、世田谷区、渋谷区、台東区、中央区、江東区、杉並区、三鷹市)、神奈川県2(横浜市港北区、川崎市宮前区)、千葉県2(千葉市中央区、四街道市)