2020年12月30日

2020年

 今年もあと1日となりました。
今年はどんな年だった?という問いには、
「コロナの年」。
ニュース番組でもワイドショーでもコロナ関連が1位じゃなかった日のほうが少なかったのではないでしょうか。

そんな中、総務課に籍を置いている私は、ボランティア活動と市民の依頼を橋渡しをするのがメインの仕事で、
今年の活動はゼロ。

まったくサボっていたのではなく、その代わりに任されたのが広報関係。

ずっと放置されていたホームページの刷新、SNSの配信、震災対策訓練のDVD の作成、サイネージの管理更新・・・。
さらにはリモートによる会議の設定等今までにやったことのないことばかりの一年でした。
総務課の中では一番の年長なのにどうやらPCなどには一番強いように思われたらしく、IT系を任されちゃいました。

ワクチンがいろいろな国で開発され、接種も始まっているようです。
日本人に対しての効果や副反応が分かっていないので、怖い面もありますが、
来年は少しでも普通の生活ができるようになるといいなと思っています。

皆さんもどうかご健康で健やかな新年をお迎えください。




ji2del at 16:13|PermalinkComments(4)

2020年07月04日

2020年度 前期

早いもので今年も半分が経過しました。
前期の話題はもうこれしかないでしょ。

新型コロナウィルス!(COVID19)

緊急事態宣言が発令されたり、外出自粛等、経験したことのない事態でした。

私の市では、地域活動、消防団活動等、たくさんの市民活動の場があります。

昨年から私の担当は、その市民活動の支援です。

ところが、その市民活動が全面的に中止。
私の仕事もほぼ、無くなりました。

そんな中特命が下り、今はその仕事で手一杯です。

梅雨の合間を縫って、市内を電動自転車で走り回っています。

7月に入り、東京を中心に全国的に感染者が増えてきました。
皆さんは、手洗いをしっかりとして、感染しないようお気を付けください。



ji2del at 14:50|PermalinkComments(4)

2020年04月05日

2020年度

こんなことで救急車を利用しないで!
安易な救急車要請の 実際に体験した事案を紹介することにより、
少しでも不適正利用を減らせないかな・・との思いでこのブログを書いてきましたが、
昨年の人事異動で救急隊から離れ、事案を紹介できなくなってから1年たちました。
今年も昨年からの引き続きの仕事となり、現場には出場いたしません。

昨年度の話題として前半は 京都アニメーション放火事件
後半は首里城火災でした。

しかしその二つの事件も吹っ飛ぶような2020年度の始まりとなりました。
新型コロナウィルスの世界的流行です。
私がここで書くようなことではないんですが、のちの記録として書いておこうかなと思っています。

ドラッグストアやスーパーの棚からトイレットペーパーがなくなり、マスクもなくなり、キッチンペーパーまでなくなる事態になりました。
週末の外出は、不要不急を除き自粛するよう要請され、町はガラガラ状態です。

学校休校、在宅勤務推奨で、いつもの通勤電車も空席だらけ。
いつもは空いていても、脚力やバランス感の低下を防ぐために立っていました。
でも、時には吊革につかまったり、手すりに摑まったりすることもあったのですが
接触感染を防ぐため、今は座って、鞄を抱いて俯いて通勤しています。

今後どうなるかまだ不明ですが、みんなで協力し、早く収束することを祈ります。




ji2del at 11:34|PermalinkComments(12)

2019年12月31日

2019年度 下半期

早いもので、今年も今日一日となりました。
元号も【平成】から【令和】に変わり新たな時代が始まりました。

下半期一番の記憶と言えば、私の中では
『首里城火災』です。

上半期も京都アニメ火災で上半期下半期ともにおきな火災が起きました。

上半期にも掲載いたしましたが、建築物にはどのような消防用設備が必要かが決められています。

那覇市では首里城をどのような分類にしていたのでしょう。
分類を見ていきますと17項の「重要文化財,重要有形民俗文化財,史跡,重要美術品」を適用していたのか、あるいは15項の前項に該当しない事業所としていたのかわかりません。

沖縄の人の心のよりどころであり、大切な建物ではあります。
早い復興をお祈りします。

もちろん暗い話ばかりでなく、ラグビーのワールドカップベスト8など、明るい話題もたくさん有った年です。
来年は、悲しい話題は無くし、明るい話題ばかりの年になるといいなと思います。


ji2del at 10:58|PermalinkComments(9)

2019年10月06日

2019年度 上半期

 ものすごく久しぶりの更新です。
10月を向かえ、今年度も半分過ぎました。
今年の4月から仕事の内容が変わり、現場に出なくなって半年。
長年救急に携わってきたので、まだ、慣れた・・とは言えません。

同じ消防署内に救急隊もいて、一緒に出場したり、話をしたことのある隊員もたくさんいるのですが、
違うフロアでの勤務なので、なかなか話すこともなく、面白い話を聞く事も出来ません。

今年上半期の消防の最大の災害は、「京都アニメーション放火事件」でしょう。
昨日、入院していた被害者が亡くなり、死亡者は36名となりました。

京都アニメーションには消火用の設備はなかったのか?不備はなかったのか?
聞くところによると、京都アニメーションには昨年の秋に防火査察が入っています。

個人の家、小さな事務所、大きなショッピングセンターでは、必要な設備に違いが出るのは当然ですよね。

どのような設備が要るか・・は、建物の形態だったり、その中にいる人数によって分けられています。
その表がこれです。


色が付いているところは「特定用途防火対象物」と言って、簡単に言うと不特定多数の人が出入りする建物とお考えください。
古めかしい言い回しや(例えば3項イ 待合って???)や、違いが良く分からない(3項イの料理店と、3項ロの飲食店の違いって???)などありますが、私にはよく分かりません(ごめんなさい!)

京都アニメーションがどの用途に分類されていたかは分かりませんが、不備はなかったということです。
このような事件が起きると、この表も変わる可能性があります。
実際、私が消防に入ったころに比べると、より細分化されています。

救急とは直接関係のない話題を取り上げてみましたが、これも消防の仕事です。
と言うことで皆さんに紹介いたしました。

この放火事件で亡くなったたくさんの方々のご冥福をお祈りいたします。



ji2del at 13:09|PermalinkComments(0)

2019年04月06日

新年度になり、お知らせがあります。

新年度が始まりました。
新入社員になった方、あるいは転勤された方、いろいろな春を迎えられた方も多いと思います。

私も異動となり、現場から離れることとなりました。

今まで実体験として、どうしてこんなことで救急車?って事案を紹介することにより、
少しでも不適切利用を減らしたい思いでこのサイトを管理してきました。

しかし、もう現場に出ることはありません。今まででも諸事情により掲載する事案は減らしてきていたのですが、事案紹介も出来なくなりました。

でも、ブログの閉鎖は考えていません。

救急、消防に関することで些細なことでも疑問があれば私のわかる範囲内でお答えいたします。
中には消防総意でなく、私の私感も入るかとは思いますが出来るだけ答えて行きたいと思います。

長かったようであっという間に救急業務からの卒業でした。
皆さんのコメントが励みになりました。

ありがとうございました。


ji2del at 14:00|PermalinkComments(12)

2019年03月11日

蛇口をひねれば、水が出る。

なんか面白い事、ないですかねぇ?とか、
楽しい事ないかなぁ、、。

若い隊員が時々話しかけてきます。

私は決まって、
『ないね』 って答えます。
冷たいですねぇと返されます。 
その後に返した言葉が、彼の心に少し響いたようです。


8年前の3月11日、東日本では大変な事が起きました。
東日本大震災です。 
数日後、私は応援救急隊長として被災地に隊員二人とともに 派遣されました。
ライフラインは止まってる、情報はそれくらいでした。

食料、飲料水は自前でなんとかなる、最も心配したのはトイレでした。

でも、それは杞憂に終わりました。
現地の人たちの努力で、貯水槽が作られ、水洗トイレ等に使えるよう水は確保され、
トイレラインは生きていました。

あとはどうにでもなる、そう思えてからは余裕ができ、周りも見えてきました。

地元の消防本部の方々が、派遣隊の私たちに色々と気を配っていただいたのですが、その署員の方々も、
家に戻ってないんです。
一刻も早く自宅に戻れるよう祈りながら、被災地を後にしました。



若い隊員に返した言葉は、
『蛇口をひねれば水が出る、コックをひねれば火がつく。
こんな日常が、失うとどんなに大切かわかるよ。
面白い事、楽しい事も自分の心次第だよ。』 

私の微力では何もできませんが、少しでも復興の 助けになればと
東北のお酒を飲んでます。

一刻も早く元どおりの生活が出来るよう、チビチビやりながら祈っています。 

ji2del at 20:44|PermalinkComments(4)

2019年02月10日

入れなくて・・

今回も救急とは違うお話ですが、実際にあった事案です。

1歳の子を持つ若い夫婦が、この地方に転勤で引っ越してきた。
新しい土地、新しい住まいで新しい暮らしが始まった。
住居は比較的新しいマンションで、玄関エントリーもオートロックで
セキュリティもしっかりとしている。

出勤初日、夫が出かけるとテーブルの上にスマホが忘れてある。
妻が急いで夫を追いかけ、玄関を出たが既に夫の姿は見えなかったという。

あきらめて帰ろうとしたとき。玄関のオートロックが掛かり、
中に入れなくなっていた。

慌てていたので鍵は持っておらず、あるのは夫のスマホだけ。
オートロックの暗証番号もしっかりと覚えてない。
家の中では1歳の子だけしかいないので、ロックははずしてもらえないばかりか、
心配だ。

それで、この女性がとった行動は、持っているスマホから救助要請。

住所はしっかりと覚えていなかったが、マンション名から住所がわかり、
救助隊、救急隊は急行。


と、こんな事案がありました。
結末は、このマンションの住人が出勤するため玄関に現れたため
そのまま入ることが出来、消防隊は何もせずに解決しました。

慌てず、ゆっくり考えればこのような結果も予想できたと思いますが、
子供を残してきているため、そこまで考えが至らなかったのでしょう。

でも、何事もなくてよかった。


ji2del at 13:19|PermalinkComments(20)

2019年01月07日

謹賀新年

平成 最後の年を迎えました。
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

最初のお話は救急に関することではないのと、皆さんは絶対にやらないとは思う事案がありましたので紹介します。


初冬、寒くなり始めたころの深夜、火災指令が入りました。
あるマンションの1階から出火との事。

現場に着くと消防隊が活動している横で、避難してきた上階の人たちで
深夜にもかかわらずたくさんの人。
火災室の人を探したがそこにはいなかった。

火災室に向かうと、ちょうど部屋から出されていた。
何か心残りや忘れ物があるようで、すぐに部屋に戻ろうとする。
消防隊に叱られ、しぶしぶ外へ誘導。
そこで、どうして火災になったのか話を聞く。
(火災で怪我人がいないとわかった時、救急隊が事情を聞くことはよくある話です。)


すると、
寒くなってきたが、暖房器具がなかった。
今までは我慢できていたが、今日はどうしても寒さに耐えられず、
カセットコンロに火をつけて暖を取っていた。
うとうととしたら、何かに火が燃え移り、火災になった。

と話す。

今火災は大事には至らなかったが、危険なことは目に見えている。

みなさん、このようなことは絶対にしないでください。


ji2del at 14:07|PermalinkComments(10)

2018年12月25日

避難の時はエレベーターは使わないでください。

火災や地震の際は、エレベータを使わないでください。

こんな言葉、見たり聞いたりした事はありませんか?

エレベーターのほうが早く避難できるのに・・・。

そう思う方もいらっしゃると思います。

先日、ネット検索していたらこんな記事が出ていました。

=========以下引用==========

雑居ビルの関係者から「火が出ている」と119番があった。消防局によると、4階の飲食店など約80平方メートルを焼き、約4時間後に鎮火した。消防隊員2人と警察官1人の計3人が約45分間、エレベーター内に閉じ込められた。

 消防局や警察によると、現場は4階建てで、ビル内に階段がある。隊員ら3人は現場に駆け付け、午前2時50分ごろ、状況を確認しようとエレベーターに乗ったところ、4階で動かなくなり、内部に閉じ込められた。消防隊がカッターでドアを切断して救助した。消防局は「原則としてエレベーターは使わない。再発防止のため検証したい」とした。


================================


具体的な『市』は消しましたが、こんなことが最近、実際に有ったんです。


閉じ込められている時、火勢がもっと強くなったとしたら・・。

と考えると、ぞっとしますよね。


そんなことにならないよう、もし避難しなければならない事態になったら、

慌てずに、階段から避難してください。


今回は救急のお話じゃありませんでしたが、参考に掲載いたしました。



ji2del at 12:40|PermalinkComments(4)

2018年11月13日

そんなことは無いんだけど・・・。

夕方、70歳代の男性から救急要請。
30分ほど前からの腹痛との訴え。
現場に向かうと、自宅前で立って待っていた。

Q『○○さんですか?』
男『そうだよ、俺が呼んだんだよ。』
ぱっと見たところ、しっかりと立っているし、苦悶の表情も無い。
言葉もはっきりとしているし、緊急性は低そうだ。

Q『では乗ってください。血圧などかんたんな検査しますね。』
男『そんなことするんかよ。早く病院へ行きたいんだけどな。』

と非協力的。

血圧等のバイタル測定、問診、観察等を進めていくと
意外な言葉・・・・。

男『救急車で行くと、早く診て貰えるだろ。待合室で待つのいやなんだよ。』

きっと、本音だと思います。

確かに早く診察室には入れます。
でも、緊急性が低いと判断されたら大抵の場合、放置されます。

救急車で行くと早く診て貰える、そして早く帰れる。

実情はそんな事はありません。
ですから、そんな理由で救急車の利用は止めてください。


ji2del at 13:54|PermalinkComments(16)

2018年08月27日

真夏の夜に2・・・

夕方、日も暮れかかった頃、ショッピングモールからの救急要請。
50歳代の男性がうずくまっているとの事。

現場に着くと男性は横たわっており、声をかけても返事がない。
総頚動脈で脈を確認したが、触れない。

Q『CPA(心肺停止状態)!、早期に車内収容します。』

救急救命士・救急隊は基本的には現場で活動します。

ただ、このようにショッピングモールや道路上など、人目が多かったり二次災害の危険がある場合など活動に不適切な場合は早急に車内収容を優先することもあります。

搬送準備・搬送中に病院に連絡を取り、救急車内でCPR(心肺蘇生法)等処置を始める。

A『あれ?この人見た事が有る。誰だっけ・・・。』

早く家族に連絡をつけたいため、搬送中の、走っている救急車の中でCPRをしつつ、同時に持ち物から
この人が誰かを探す。

財布が見つかり、そこに名刺が入っていた。

Q『○○さん・・・かな。』
A『あ、そうだ、○○さんだ!』
程なく病院到着し、医師に引き継ぐ。

病院内で、何とか心拍は再開したが、意識は戻っていない。

帰り道、Aさんの話では、

この人は母親と二人住まいで、母親はこの二ヶ月くらい食欲もなく、元気がなくなり、
おととい自宅からこの病院に搬送した。
この人は付き添いとして同乗してきたという。

苗字が珍しかったからよく覚えていたらしい。

結果として、親子で同じ病院に収容できたのでよかったのかな・・・と思っていた。


日付が変わろうとした頃、救急出場指令。
母親が動けないと、息子からの救急要請。

Q『あれ・この住所!』
A『そうですよ!○○さんですよ!』

二人住まいで、二人とも入院しているはずなのに、しかもさっき搬送して意識が戻ってないはずの息子からの救急要請って・・・。



ホラーのようなオカルトチックな話になってきましたが、
もちろん霊が救急車を要請したわけではありません。

母親は点滴を打ってその日のうちに退院した。
息子は買い物に出掛け、そこで倒れ、救急搬送をなった。
搬送先の病院では連絡先として、この人の弟さんの電話番号も持っており、
そちらに連絡した。
弟さんは病院に駆けつけた後、母親のことも心配で実家に行ったところ、
母親は一人では何も出来ない状態で、食事も水分も取れずに再度動けなくなっていた。
そこで、今度は『弟さん』が救急要請をした。

ということでした。

二人暮らしだから、ほかに家族はいない・・・って先入観でいたのが間違いでした。



ji2del at 14:36|PermalinkComments(31)

2018年08月17日

真夏の夜に・・・。

『ねぇ、99さん、聞いてくださいよ。』

朝 出勤し席に着くと後輩が声をかけてきた。

『今朝 変な夢見ちゃったんですよ。なんか、不気味で・・・。』
話の内容は、

明け方、ある場所で交通事故が発生との救急要請。
バイクの単独転倒事故のもよう。

まだ時間も早く、車もほとんど通っていない時間なので遠くからでも事故現場が確認できた。
路上にバイク倒れ、その傍らに人が倒れている。

近くになり、状況がはっきり見て取れる。

大出血はなさそうだが、ヘルメットは被っていない。
現場に救急車を停め、怪我人の状態を確認すると、

『わぁっ』
頭が!頭の皮がめくれ上がってる!
その下の頭蓋骨まではっきりと見えてる!!




ってところで眼が覚めたらしい。

私『朝から変な話するなよ。そんな現実離れした事故なんてありえないでしょ。』
後輩『でも・・・予知夢とか正夢って言うじゃないですか・・。なんか心配で。』

この暑さで、そんな話も忘れるほど忙しく、ちょっと息をついた早朝。

『出場指令! 場所は○○、バイクの転倒事故のもようです。』

私・後輩『え?そこって・・・・・』
そう、朝、後輩が話してくれた夢の事故現場。

現場に駆けつける途中、

後輩『99さん、これ、夢で見た光景にそっくりなんですけど・・・。』

現場到着。
バイクの単独転倒事故、怪我をしてるのは中年男性、大出血はないが動けない。

しかも、ヘルメットは被ってない・・・。

後輩『あ!99さん。頭が!頭皮が・・・。』

そこで慌てても何も出来ないので、後輩を声をかけ、冷静になり事故対応した。

病院からの帰り道、

私『でもびっくりしたね。後輩君の夢にそっくりだったから。』

後輩『ほんと、びっくりしました。でも、99さんの声で冷静になれました。』



私が後輩に掛けた言葉は、

『よく見てみろ。あれは【かつら】だよ。』








ji2del at 13:06|PermalinkComments(9)

2018年07月20日

猛暑

連日猛暑が続いています。
先日5年ぶりに最高気温が40度を超える町があったそうです。

私の消防本部もこの猛暑で、普段に比べ約2倍の救急出場件数がありました。

増加した事案はほとんど暑さによる物と考えてもいいでしょう。

室内、路上、運動場・・・。

いろんな場所へと行きますが、当たり前なんですがとにかく暑いんです。
『暑い』より、『熱い』のほうが適当だと思えるほどです。

もちろん滞在時間は短いんですが、救急隊員の服装は感染防止を主としているので、

ヘルメット・ゴーグル・マスク・ガウン等で、露出部位はほとんどありません。
そんな装備で暑い場所に入っていくのですから、途端に汗が吹き出ます。

極力現場滞在時間を短くして救急車内に移動するのですが、一度熱を持った体は
救急車の冷房くらいじゃ簡単に冷えません。

患者さんを病院へ収容して、再度救急車内に戻ったときに初めて装備を解きます。

もうTシャツはぐっしょり。

対策はいつでも水分補給が出来るよう、車内にドリンクを持ち込んでいるくらいです。
1当務24時間で2リットルくらいは飲みます。
もちろん、署内にいる時はそれ以外にも水分補給はしています。

そうしてこまめに水分補給や冷房を利用しているおかげか、熱中症で倒れる救急隊員というのは聞いたことがありません。

救急車は限られた台数しかありません。
あまり沢山出場が重なると、救急車がなくなります。
必要なところへ救急隊が出場することが出来なくなります。

倒れそうになっても救急車を呼ぶな・・とは申しません。
体調不良になる前に、冷房を活用したり、水分塩分の補給など
自己防衛に勤めてください。

まだ暑い日は続きます。
何とかこの季節を乗り切りましょう。

ji2del at 11:25|PermalinkComments(6)

2018年06月30日

天罰ですよ。

平日の昼間、駅の階段から転落して怪我をした、との救急要請。

現場駅に着くと駅員の誘導で、駅長室に行く。
怪我したと思われる男性が車椅子に座っている。
意識ははっきりしているし、出血・明らかな骨折の認められない。
怪我そのものはたいしたことはなさそうだ。
痛いところを聞くと、足首と側腹部が痛いらしい。

それより、この男性を挟むように警察官が座っている。
なぜ警察が?

不思議に思いつつ、救急車に収容のため車椅子のままで移動。
移動中に警察官に事情を聞くと、

『この男性、盗撮していたんですよ。で、階段の最上段付近で被害者の女性が気が付き、
振り向いたんです。それに驚いたこの男性は足を踏み外してそのまま転倒。

で、駅員からの要請で私達は来たんですが、怪我をしているということでお願いしました。

まぁ、天罰ですよね。』

はい。天罰ですね。




ji2del at 13:52|PermalinkComments(2)

2018年06月20日

少しでも早く・・・

救急車が患者さんの元へ到着するまでに、年々時間がかかって来ています。

その要因のひとつに不適切な救急車の利用も入ります。

このブログでは、そんな不適切利用の実態を紹介し、適正利用をお願いしています。

では、そのほかに努力はしていないのか?
いえいえ、ほかにも努力しているんですよ。
これは私の消防本部の話であって、他の消防本部とは若干の違いがあるかもしれませんが、
最近の消防本部では似たようなシステムを構築してると聞いています。

皆さんが119番で救急要請したとします。

119『はい、こちら119番、火事ですか?救急ですか?』

市民『救急車お願いします。』

119『住所はどこですか?救急車はどこへ向かわせればいいですか?』

市民『○○町○番地の□△です。』

119『どなたがどうされたんですか?』

市民『お父さんが突然倒れて・・・。』

119『わかりました。すぐに救急車を向かわせます。』

⇒ 救急車に出場指令を出す。

こんなやり取りを想像されるんじゃないでしょうか。

でも、今は違うんです。

119『はい、こちら119番、火事ですか?救急ですか?』

市民『救急車お願いします。』

119『住所はどこですか?救急車はどこへ向かわせればいいですか?』

市民『○○町○番地の□△です。』

⇒ 救急車に出場指令を出す。

119『どなたがどうされたんですか?』

市民『お父さんが突然倒れて・・・。』

119『わかりました。もう救急車を向かわせてます。』

このように、救急隊には病状や内容は知らされずに少しでも早く出場できるようにしています。

そのあとの情報は無線にて救急車に知らされます。

また、電話からの聞き取りで緊急性が高いと判断された時は救急隊が患者さんと接触する前に病院へ収容依頼をすることもあります。

普通は患者さんに接触し、血圧等測定しながら病状やどんな状況であったかを問診しつつ、症状に応じた病院へ救急隊から携帯電話で連絡し、受け入れOKとなれば搬送します。
もしそこで心肺停止等、緊急度が高いであれば、救急隊・救急救命士がその場で必要最低限の処置を行い、119オペレーターが収容依頼した病院へ急行することが出来ます。


このように消防本部・救急隊も少しでも早く患者さんの元へいける様、日々努力はしています。
そのためにやかましくサイレンを吹鳴し、赤色灯で存在を知らせながら走っています。

どうかご協力をお願いいたします。




ji2del at 15:33|PermalinkComments(9)

2018年04月28日

アナウンスを変えてみました。

5月を迎え、新入社、人事異動、新入学などの新しい動きにも慣れ、落ち着いてくる頃です。

皆さんは街中で救急車を見かけたとき、

『救急車が通ります、左に寄って道を開けてください。』
とか、
『救急車左に曲がります。』
などのアナウンス聞いたことありませんか?

でも、なかなか進路が空くことってないんです。

先日聞いた話ですが、最近の自動車教習所では下手に車線変更したり、無理に寄せたりすると、
衝突する危険があるため、緊急車両を発見したら、

『その場で停まってください。』

と指導することもあるようです。

正直、こちらとしては非常に迷惑な話です。

数車線ある道路でも、その場で停まってしまうとクルマ同士が横並びになり、
救急車が通れるだけの隙間が出来ないことが非常に多いんです。

左右に寄って道を開けてください・・・。

とアナウンスしても、動いていただけません。

聞こえてないのかな?って思って通過するときに見ると窓は開いてます。
きっとそんな教えがあるから動かないんでしょう。

ですから、最近アナウンスを変えています。
今試しているのは、

『停まらないでください。そのまま前に進んでください。』
とアナウンスしています。

今のところ好調のようです。

もし緊急車両が後ろから近づいてきたら、
右側に緊急車両が通れるほどの空間が出来るように、左に寄って停まってください。
決して狭いところで停まらないでください。
出来ないようでしたら、広いところまで走って行ってください。

救急車でも、普通車より車幅はあります。意外と大きいんです。

無理をしないよう道を開けていただくことをお願いします。

ji2del at 14:55|PermalinkComments(6)

2018年04月07日

舞鶴市での出来事

4月4日、京都府舞鶴市での大相撲春巡業中、土俵上で挨拶をしている市長が倒れた事案がありました。
ニュースで話題になっているので皆さんもご承知かと思います。

『女性は土俵を降りてください』のアナウンスは緊急事態にもかかわらず、いかがな物かという話題ばかりです。

まず、youtubuに投稿されていた動画から時系列に検証してみました。


男性数人が土俵に上がるところから動画は始まります。市長が倒れた直後でしょう。
倒れた市長を取り囲むようで、何をしているのかは分かりません。

15秒:一人の女性Aが土俵に上がる。土俵上の男性と何か話してる。
23秒:男性を掻き分けて、市長の右側で心臓マッサージを始める。
    (今は心臓マッサージとは言いません。胸骨圧迫といいます。)
    ほぼ同時に女性Bも土俵上に上がる。市長の右側。
    (女性Aが、女性B に何か話しかけているようにも見える。)
    女性B、市長の左側に移動。
43秒:更に女性C.Dが土俵に上がる
46秒:AED到着
48秒:例のアナウンス。女性C,Dは一瞬降りようとするがそのまま残る。
    胸骨圧迫、女性Bに交代
50秒:警察官数名駆けつけ、土俵に上がる
58秒:胸骨圧迫、警察官に交代
1分10秒:救急隊(?)バッグを持って到着。
1分15秒:市長を取り囲んでいた輪が解ける。←AEDで解析していると思われる。
1分18秒:担架到着

その後胸骨圧迫は行われず、救急隊員の観察が始まる。すでに女性たちは土俵から降りている。
1分56秒:『救急車呼びました!』の声。
2分26秒:瞳孔確認
2分43秒:市長、担架に乗せる。
3分3秒:搬送開始
3分23秒 動画終わり。

例のアナウンスは置いといて、救命活動としての側面から考えたいと思います。
もちろん、この動画からだけの情報ですから、間違って考察していることもあると思います。

この動画から、私が感じたこと・・と御理解ください。

この動画からだけでは分らない事があります。
1 最初に土俵に上がった男性たちは何をしていたのか。
2 女性Aが土俵に上がった直後、男性たちどんな話しがあったのか。
3 AED解析後、胸骨圧迫が中断されたのはなぜか。

反面、分っていることは、
1 市長が挨拶中に急に倒れた。
2 女性が土俵に上がり、その後胸骨圧迫をした。
3 AEDの解析後、胸骨圧迫はされなかった。

考えられることは、
1 土俵に最初に上がった男性たちは、何もしなかったのではなく、脈の確認、呼吸の確認をしたのではないか。
2 女性Aが土俵に上がったとき、男性と話をしたのは脈も呼吸もないということだったのか。
3 その報告を聞いた女性はすぐに胸骨圧迫を開始した。
4 AEDが到着し、解析をしたらショックの必要なしのメッセージ。
5 そのメッセージの間にも、市長は手を動かすなどの体動があったのでは。
6 体動が認められたから胸骨圧迫は中止した。

一方
1 倒れ意識消失はあったが、心臓は正常に動いていたのでは。
2 ならば、看護師と名乗った女性Aの行為は、医療関係者として適切であったのか。
  (医療関係者であるなら、脈があるかどうか確認してから胸骨圧迫。一般人なら脈の確認はなくてもOK )
3 だからAEDでもショックの指示がなかった。

私達の隊でも、この動画だけ見ていろいろと喧々諤々、議論いたしました。

いずれにしても、女性Aの勇気ある行動で事態が動き出したことに違いはありません。

さいたま市のあすかモデルや、減らせ突然死プロジェクトの、
心止村湯けむり事件簿などを参考に、迷ったら前に進みましょう。

救急車が到着するまでに出来ることは沢山有ります。
少しでも突然死を無くしましょう。




   
    

ji2del at 18:11|PermalinkComments(4)

2018年03月13日

3月11日

3月11日は 救急救命士国家試験の日でした。
今年は同僚も受験しています。

試験は1年に1回、この時期に行われます。
受験資格はさまざまですが、そのうち、

(4)消防法(昭和23年法律第186号)第2条第9項に規定する救急業務(以下「救急業務」という。)に関する講習で規則第14条に規定するものの課程を修了し、及び5年(救急活動を行った時間が2,000時間に至った場合においては、それまでの間に救急業務に従事した期間)以上救急業務に従事した者(学校教育法第90条第1項の規定により大学に入学することができるもの(この規定により文部科学大臣の指定した学校が大学である場合において、当該大学が同条第2項の規定により当該大学に入学させた者を含む。)に限る。)であって、文部科学大臣が指定した学校又は都道府県知事が指定した救急救命士養成所において、1年(当該学校又は救急救命士養成所のうち規則第16条に規定するものにあっては、6月)以上救急救命士として必要な知識及び技能を修得した者(その年の指定する日までに卒業する見込みの者を含む。)。

と、なんだか長ったらしいんですが、
要するに、救急隊員としての経験が5年、あるいは2000時間に至った隊員が、更に救急救命士養成所で6ヶ月の講習を受けた者・・・。
と言う事です。

これはあくまで受験資格です。
この資格を持って受験し、合格しなければ救急救命士として活動は出来ません。

ではどんな試験問題かというと、

重篤化した急性膵炎に認められるのはどれか。1つ選べ。
1.カレン徴候
2.ホルネル徴候
3.ロンベルグ徴候
4.ケルニッヒ徴候
5.ブルジンスキー徴候


反跳痛を認めるのはどれか。1つ選べ。
1.胆石症
2.大腸穿孔
3.脾臓破裂
4.尿管結石
5.十二指腸潰瘍


スプーン状爪を呈するのはどれか。1つ選べ。
1.肝硬変
2.慢性肺疾患
3.先天性心疾患
4.鉄欠乏性貧血
5.慢性関節リウマチ


とか、


次のうち正しいものはどれか。2つ選べ。

1 血糖値低下に関わるホルモンはインスリンのみである

2 糖尿病の初期症状は自覚症状に乏しい

3 血糖値を上げる時間はグルコース(ブドウ糖)よりフルクトースの方が長い

4 況薪尿病は若年者に多く、インスリン製剤治療の絶対適用である

5 儀薪尿病は高齢者に多く、食事療法、薬物療法から治療を開始する

 

次のうち糖尿病を疑う検査指数として正しいものはどれか。2つ選べ。

1 HbA1c値 5.8

2 HbA1c値 6.0

3 HbA1c値 7.0

4 空腹時血糖値(mg/dl) 160

5 食後2時間血糖値(mg/dl) 135

 

次のうちインスリン分泌を促進する経口血糖降下薬はどれか。2つ選べ。

1 スルホニル尿素薬

2 グリニド系薬

3 α―グルコシダーゼ阻害薬

4 ビグアナイド薬

5 チアゾリジン薬

(他の人のブログから勝手に引用いたしました。もし不適切であればご一報ください。)


など、正解をひとつか二つ選ぶ問題や、図や写真を見て答える問題です。


このような問題を午前中 2時間で100問、午後2時間で100問回答し、マークシートに記入します。

問題読んで、回答出して、マークシート塗る。午前中だと1問1分ほどです。

完璧にわかったとしても、マークシート。塗り間違いがあったらアウトです。



消防本部からの期待・養成所からの期待、半年間留守にした消防隊への負担など、プレッシャーは重い物があります。


是非、全員合格! となって欲しいものです。




ji2del at 15:07|PermalinkComments(6)

2018年02月24日

クラクションを鳴らされて。

こんなタイトルだと皆さんはきっと、

『後方から来た車にクラクションを鳴らされて逆上。暴行になり怪我をして救急要請!』

そんな感じを想像されるのではないでしょうか。

今回は違います。

鳴らされたのは私です。もちろんその後、暴行を働いたなんてことはありません。

クラクションを鳴らされたのは、患者さんを病院へ搬送中に後方から鳴らされたんです。

おそらく後方にいた人は、救急車が予想以上に遅く、早くいけ!と合図をしたのかもしれません。

道路交通法上、救急車は緊急車両ですから最高速度は80キロとされています。

でも、法定速度で走ったら車内はとんでもないことになります。

乗ったことが有る人は理解していただけると思いますが、
ものすごく乗り心地は悪いです。
跳ねます。
揺れます。
進行方向を頭に寝ている状態なので、もし、気分が悪い患者さんが乗っていて、ほんのちょっと強いブレーキをかけたらほぼ100%嘔吐されます。

お酒の飲みすぎで気分が悪くて救急車呼んで(こんなことで救急要請も困るんですが)
そしたら間違いなく嘔吐。

骨折した患者さんを搬送しているときなら、道路状況で、マンホールを踏んだだけでも
激痛を感じるでしょう。

脳内出血が疑われる患者さんには、出血がひどくならないよう、振動には細心の注意を払います。

それほど最悪な乗り心地のクルマです。

ですから、救急車はサイレンを鳴らしていても意外とゆっくり走ります。

『サイレン鳴らしているのに、遅いなぁ・・』って感じたら、救急車の走行の邪魔にならない程度に
先に行ってください。



ji2del at 13:45|PermalinkComments(8)