2016年02月26日
JIA全国大会2015金沢 4日目 最終日 富山編
最終日は北陸新幹線に乗って富山市へ行ってきました。
20分ちょいであっという間に富山についてしまいます。
富山市の路面電車はレトロなものから、現代的な流線型のデザインのものまであって、電車を見るだけでもワクワクします。
停留所も段差が少なく、低床式の電車は、快適な市民の足となっているようです。
世界の路面電車を見てみるとお国によっていろいろあります。
香港はバス同様2階建て。
トリノの電車はまあ普通。
バーゼルの電車は鮮やかな緑色
ベルンの電車は狭い道も行ける細いタイプ。
駅前のターミナルはガラスの大屋根が架かった
古い町並みと、新しいものが融合したもの。
ミラノの電車は超レトロ。しびれます。
ストラスブールの電車が最高傑作かと思います。
すいません、かなり寄り道しましたが、富山に戻ります。
昨日公演も聞いたし、まずは隈研吾さん設計の「富山市ガラス美術館-TOYAMAキラリ」へ行ってきました。
外観は御影石、ガラス、アルミのパネルによるもの。
中に入り、エスカレーターで2階に上がると、圧巻の吹き抜け空間。自然光を有効に分配するための斜めのヴォイドは、杉板のパネルに覆われており、巨大な空間ながらも、繊細さも感じ、そして温かみもあり、とても心地よい空間です。また床は柱で支持されておらず、上部から吊っていることで、より一層ダイナミックな吹抜けとなっています。
内部には、ミュージアム、市立図書館、カフェ、銀行など多種にわたる複合施設です。
お昼ごはんは2階にある「加賀麩-不室屋カフェで、麩の定食を頂きました。
次に訪れたのは槇文彦さんの富山市民プラザ
1989年の作品で、同時代にはテピアや幕張メッセが完成した年です。
次に向かったのは同じく槇文彦さんの富山国際会議場。
1999年の作品です。こちらはヒルサイドウェストと同時期の建物です。
全面ガラス張りで光をコントロールする木製格子が印象的です。
グラデーションの絨毯と家具は藤江和子さんによるもの。
ちなみに私は披露宴をスパイラルで挙げたぐらい、槙さんの作品は愛してやまない一人です。
次に訪れたのは池原義郎さんの富山県総合福祉会館。
先程の富山国際会議場と同じ年に完成しています。
不思議な造形(船を意識したようです)のガラスの箱が宙に浮いている感じ。
次に訪れたのは、シーラカンス伊藤泰行さん井原正揮さんによる高志の国文学館。
2012年に完成したものです。
外壁はアルミパネルに覆われたスクエアな建物。
張り出した庇の格子がとてもきれいな建物でした。
最後に富山市立芝園小学校・中学校に行ってきました。
写真はフォーラム03に乗せています。
ということで、今回のJIA全国大会もとても充実した建築三昧かつおいしい食事とお酒に浸った大会でした。
2016年02月25日
JIA全国大会2015金沢 3日目フォーラム07
最後は
フォーラム07 北陸力×建築
-地域文化の建築展開-
に参加しました。
登壇者は、隈研吾さん、伊東順二さん(美術プランナー パリ日本文化会館開設)、
大樋年雄さん(陶芸家)です。
第一部では隈さんの数々のプロジェクト。第二部では登壇者皆さんによる面白話。
【フォーラム中のメモ】
茶美会(さびえい)
文化の力が総合的になっていない
様々な領域の人を集めた展覧会
庭的なものをみんなで創る
小さな単位で創る(積み木的なもの)=みんなで創る
日干し煉瓦 竹 不燃木 小さい集成材 茅葺
小さな緑化パネル(富山) 白樺のチャペル 富山キラリ 竹 スムシコ
プロジェクトを始める時には言葉を考える
案にこだわりが少ない
建築は未完成 関わった人が作っていくもの
偶然向きな建築
荒々しい仕上にマテリアルを感じる
大作家に失敗作は無い 理由付けが出来る