2012年02月09日
2012年02月06日
きょうは美術出版社の前社長、大下敦さんを偲ぶ会が帝国ホテルであり、久しぶりに大下さんと一緒に出版や人生を語り合った仲間が集まりました。有斐閣の江草会長や八木書店社長など、大学の先輩をはじめ、講談社、光文社、音楽之友社、筑摩書房、河出書房などのOBの人たちと懇談。大下さんが奥様ともどもアメリカ留学をし、スキーの名手であることなど、初めて知りました。
終わってから、神保町まで歩き、まずは三省堂へ。そこで新刊を二冊購入。
アンドレ・ウァノンシニ「ミステリ文学」(白水社・文庫クセジュ)
古沢和弘「痕跡本のすすめ」(太田出版)
前者はボワロ&ナルスジャックの「探偵小説」に代わるクセジュの新著。「ルルージュ事件」などを流麗に訳された太田浩一氏の訳です。ただし、「日本未紹介作家も含むミステリの世界を広く紹介」という帯の惹句は意味不明。というか拡販になんの効果もないでしょう。
後者は書き込みがあったり、何か私物が挟まっていたり、と前の持ち主の痕跡が残された古本について書かれています。なるほど面白い観点ですが、これはむしろ、小説にした方が良いネタになるのでは。大崎さん、如何です?
2012年02月04日
2012年02月03日
このところちょっと体調が悪いのですが、きょうは思い切ってミュージカルを観に、浜松町まで行ってきました。劇団四季の「壁抜け男」を観るためです。
原作はマルセル・エイメの同名小説。早川の異色作家短篇集に入っていたオールドファンには懐かしい作品です(その後、角川文庫でも別訳が刊行されました)。
ぼくはエイメが好きなものですから、かなりの期待を持って出掛けました。プログラムにもフレンチ・ミュージカルと謳われ、コメントを寄せる人たちもシャンソンの愉しさ、といった点を強調しています。
そういう意味のぼくの期待は、正直なところ、叶えられませんでした。「シェルブールの雨傘」をはじめとする名作、名曲の数々で有名なミッシェル・ルグランの音楽がどれも同じ曲想に聴こえ、今一つメリハリに欠けているように思えました。
劇団四季が売り出したいらしい主役の飯田洋輔は、アカペラで唄ってもブレない見事な歌唱力の持ち主ですが、どうも華がない印象で損をしているような気がします。
全体的にエイメ原作ということで期待したフランスらしいエスプリに乏しかったように感じたことが原因のようです。
もっともこれはぼくの期待したところが見当違いだったのかもしれませんが。
今日は節分と言うことで、観劇前に寿司屋に入り、小さな恵方巻を注文して(密かにヒッチコックに思いを馳せながら)北北西に向かってかぶりついたのでした。








