毎秒地獄です

Flashアニメ専門・スタジオボイラー青木隆志の華麗にて波乱なる日々のドラマ

YouTube&HTML5アニメ制作・3分33万円
https://www.studio-boiler.com/

2005年11月

”釜江アニメ”はFlashの歴史の転換点

昨日はえらそうなことを書いたが、釜江さんの動画手伝いで
再び鼻がヘシ折られる。
たまら〜ん。
釜江さんのアニメはガチンコすぎて大変泣けてくる。
もう言っていいだろう。
Flashアニメ業界No.1を!
世界最高峰を!!
A.e.suckさんだってできるだろうが、正直仕事でここまでやる人間は
いない。釜江さんの原画をみた時点で背筋が凍る。すごい云々よりも
この原画の中割しなきゃいかん事実に、血の気がひいてしまう。
そのうえキャラクターをそっくりに作らなければいけないとか、XXGhzのCPUで
使用率が15%以内に抑えなければならないとか制約をクリアしないといけないのだ。
これまでやってきているFlashがどんだけ小手先の技術でできてしまうかが
あらわになってしまう。自分も含め、世の中に転がるFlashアニメータなる人間の
大部分が素人の手習い・子供のお遊びで、”釜江アニメ”登場以前と以後でFlashの
歴史が大転換したと言っても何ら過言ではないと思う。とんでもない黒船だ。
本物のプロフェッショナルだ。
ドレッドノート出現以降全ての艦隊が無用の長物になったような事態、
鉄砲の出現で騎士道が完全に崩壊した事態、核兵器登場で通常の戦争が
まったく意味を成さなくなった事態、Flashを触るプロフェッショナルなら誰しもが
感じるはずの恐怖のはずだ。”釜江アニメ”の前に自分たちが2流である事実を
認め、"感性で""総合力で"といった逃げを打たなければならないことに。
釜江さんには今風の感性やFlashのスクリプトなどソフト全ての知識は持ち合わせて
いないかもしれない。だが、どんな人間でも認めざるをえない動画枚数と作画
レベルの高さがある。アニメータとして賞賛されるには十分な材料だ。
限定された技術では、一般の人にはあまり驚愕するようなものではなかったかも
しれない。
「こんなのテレビでいくらでもやってんじゃん」
しかし、同時にあらわになるインターネットメディアのレベルの低さと
いとも簡単にテレビの水準に押し上げた(blackbirdが処女作)”釜江アニメ”事実。

TVアニメ業界には、今自分たちがもらっている額よりもはるかに
安い値段で、かつ釜江さんと同程度の技量をもつアニメータはゴロゴロいることに
激しい危機感を覚える。「この人達がFlash業界になだれ込んできたら・・・」

もはや黎明期・創世期が終わった。かなり早い段階で参戦した自分が言うのだから
間違いないと思う。これからはごまかしのきかない本当の時代がやってくるだろう。

・・・さて、グチってばかりいないで手を動かすか・・・

請負仕事ばっかりは野心を無くす

webでの影響力はすっかり衰えましたが、今現在、日当3〜5万くらいで
働いています。
はっきり言ってこのままやっとりゃ食いっぱぐれることはないです。
去年・おととしまで食い詰めていたのが、ウソのよう。

が、このままでは逆にイカンのではないかと考えるようになり、
今、新作Flashを制作中です。おそらく12月初旬には完成します。
ていの良いところに収まるのは暴走機関車としてのスピリットが許さない
ので、なかなか衝撃的な作品を用意しています。

はてさて、どうなることやら。

集中力で音楽が早くなったり遅くなったり

自分はおんなじCDを2,3年のスパンで何べんも繰り返し聞くのですが、
少し面白い法則に気づく。
集中して作業しているときや高いテンションのとき、普段聞いているよりも
音楽がゆっくりに聞こえる。逆に眠たかったり、お酒飲んだりしているときは
音楽が早く聞こえる。
集中していると投げたボールがゆっくりに見えるのと同じ現象だろう。

モールオブヘル

EVAアニメータというシャープが作った超マイナーツールで
アニメを作っていたのを告知すんのわすれてました。
http://webcon.kcs.co.jp/anm/c/010/c.htm

アニメは釜江さん、編集と音楽を担当しました。

ネタが熱すぎると一般受けは低い

エウレカセブンの視聴率があんまし振るってないようで・・・・
http://eurekaseven.halfmoon.jp/data/data.html#rating

シナリオうんぬんはさほど目くじらたてるほどの内容ではないが、
キャラデザとかメカとかが現代的と前衛的というか、”アツすぎる”
のが原因ではないかと。
そのあたり、仕事をしていてよく感じる。
釜江さんの書いたキャラデザを見て、デッサン的にはなんの落ち度もないが、
正直古くて少しダサげな感じがするなあ〜とは思いつつクライアントに
出してみるとアッサリOK。そのあたり、クライアントの担当者の年齢とか考えると
わからなくも無い。世の中スタイリッシュだのオサレだの随分もちあげられているが、
わりと需要は低いのでは。
業界ではそういう青臭かったり、過激すぎたり、狙いすぎたりしているものを
”アツすぎる”といって敬遠するそうだ。
釜江さんやA.e.suckさんのもつ若干の古くささは、ちゃんとした額をくれる企業向けの仕事をする際には
かなりの武器になってそうだ。
良い例が、テレビ東京。
ゴールデンタイムに他がバタバタした感じのバラエティをやってる裏で、
のんびりした旅番組をやっている。それはすでに何十年も変わらないスタンスで。
短期的にはバラエティの方が視聴率は稼げるかもしれないが、とても乱高下が
激しくてバクチの様相がある。テレ東はある程度のラインをコンスタントに
取り、かつ見ている層(年配)が把握できるので、スポンサーも長期にわたって
契約してくれるそうだ。
2つ目に、コロコロコミック。
子供向けの漫画ではいわゆる萌え系の絵が多用されすぎると、少女漫画っぽくなるので
気恥ずかしさゆえ少年たちが読まなくなる。
でも若い人でGペンでガッシュガッシュ描く人が少なくなってきているので、昔ながらの
マンガ家をずっと起用し続けている。
仕事でも自分がクリエータとしてナメられないよう一時期、頭を金髪にしたりと少々トンガって
みたが、結局 紺色の背広に白いカッターシャツ、真っ黒の髪の毛、ゴン太眉毛で現れた方が商談は
うまくいく。お金を握ってる世代は確実に自分達のよりおっちゃんなんで、ソッチの方が気も許しやすいらしい。

気をつけるべき傾向、いや気づくべき真理か。

中国にとっては日本アニメは黒船

仮面ライダー響のウラで、NHKにて上海のアニメータの話をやってまして、
日本のアニメが子供たちに圧倒的人気で、しかも中国人アニメータは日本の
下請けやってりゃ食いっぱぐれないので、いわゆる中国伝統のアニメが完全に
駆逐されたので、その復活に奮闘するアニメータ青年のお話というものでした。
たしかに、大昔みた中国のアニメって京劇みたいな動きで、セリフ無しの音楽が
流れるような感じで、子供ながらにつまらなかったと覚えてます。
ロシアとかチェコとか共産圏特有の美大出のエリートが信じられない
ような労力でコツコツ作るのが多いので、今見ればすごくレベルの高いもの
だったのだろうと思います。
アニメ技術の海外流出が叫ばれる昨今ですが、同時にその国に取っては
文化を脅かす行為であることになんだかなーと思います。

くりいむレモンマニアックス

くりいむレモンの本が出るそうだ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4861900700/249-4666256-1086701
しかし、ポップチェイサーはすごかった。
庵野やもりやまゆうじとか出てたりして、エロアニメでようやるわと
思ったもんだ。メゾフォルテよりもこっちがええな。
キャストも若本規夫とか出てたし。

会社にいたとき、釜江さんも森山塔のなんかで動画やってたというのを聞いて、
まわりをはばからず爆笑。
で、割れ目はきちんと描くらしい。その後モザイク処理するそうだ。

ビジネスパーク進出

うーむ、時代は変わった。
大阪ビジネスパークにある某有名メーカーから仕事のオファー。
とうとうこのレベルの有名企業が代理店とかを使わずにSOHOに
仕事を発注するようになったか。
初めて仕事でビル群の中に飛び込む。仕事がなくブラブラしてた
ときは、「ああ、俺は上にいるサラリーマンから見降されているのだな」
と感じだもんだが、今日はビシッとスーツでビルの中へ。
しかし、どうやら相手はスタジオボイラーが法人だとばかり思っていた
らしく、そのことがわかると急にトーンが変わる。
「ホントに仕事できるの〜?」そんな感じ。
この俺様をどなたと心得る。ちょいと実力の差をみせつけてやるぜぃ。
・・・ま、見積もり次第で。

あと、ノーパソ買いました。

マヴ最終回!?

なにー!!!!マヴ最終回ぃぃぃぃぃぃぃ
http://members3.jcom.home.ne.jp/ahoboy/top.htm
3年以上の長きにわたって連載されていた伝説のデフレーションアニメ
11世界最強破壊高校鉄拳餓狼グラップラー電鉄マブが最終回を迎えるそうです。
今からでも遅くないので、全話見て愛と青春のほとばしりをとくと
ご覧あれ

携帯ゲーム公開

炎の転校生への投票ありがとうございました。
・・・
みんな身内だろうけどね。

8月くらいに忙しいとか言ってましたが、あっという間に
11月も半ばです。
正月も休めそうに無いのですが、お盆帰らなかったので、
仕事は実家でやろうかと思います。
そこでノートPCを買おうかと。

ああ、金がたまった先から出て行く・・・。
しかも仕事のために・・・
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