いやー、奥多摩三大急坂、なめとったわー。
長らく御嶽駅から先の奥多摩駅発の山に登っていなかったのは、奥多摩の山はガチすぎる山が多いから。
が、富士山を攻略した我にはもう怖い物は無く、奥多摩駅から歩いて登れる本仁田山（ホニタヤマ）に登ることにした。
まず奥多摩駅から登山道の入口の安寺沢地区に行くのが結構大変。杉の薄暗い舗装路が続いてあんまりテンションが上がらない。朝方だったからかそれなりに車も通るし。
で、登山道の入口に着くとすぐきつい山登り。ここもほとんど杉林。景色に全然変わり映えがないの。
大休場（おおやすんば）分岐に着いてちょいと地図を広げると、あんだけあった坂道はなんと1/4しか登ってない事に愕然とする。しかもここからどんどん傾斜がキツくなるという鬼設定。登っても登っても坂ばっかり。もうね、アキレス腱がビンビンに伸び切ってしまうのよ。いやー、ホント、舐めとったわー。調べてみると勾配自体は富士山よりもキツイらしいね。吉田ルートが26パーミルで、本仁田山は46パーミル！？
富士山の勾配
奥多摩三大急坂の勾配
ただ、もうバカみたいにキツすぎて逆に面白くなってくる。前半の車道歩きで落ちてたテンションが戻ってよかったのかな？
地図には２時間半って書いてた登りを３時間半かけてようやく登頂。
富士山みたら一気に元気を取り戻す。（1枚目）
ただ、多少間が抜けてるのは、山頂にあるベンチに座ると都心方面の景色も富士山も見えなくなってしまう。
あと、本仁田（ホニタ）山の語源は獣のヌタ場（泥浴びをしてノミとか蚊とかを殺す）があるらしいのだが、コブタカ山への道の途中に、たしかに獣の臭いがする場所がある。（泥はわかんなかったけど）熊とかも来そうなんで注意かな。
コブタカ山につくと杉並木の向こうに都心方面が見え、ずっとイイ景色を眺めながら下山することができる。みんな働いているんだなー
なんだかんだで、鳩ノ巣地区に下山。熊野神社につくんだけど、そこに大イチョウがあってまるで乳房のように木のコブが垂れ下がっている。そう、安寺沢地区の登山口に乳房観音ってあるんだけど、あそこにはこれと同じ木が大正時代にあってすでに倒れて無くなったそうなんよね。みたいならココくればいいのよ。
最後に、リニューアルされたはとのす荘にて温泉に浸かる。川のせせらぎを聞きながらの露天風呂でしっかりアキレス腱を揉んで山の疲れを癒すのでした。ただ、はとのす荘の日帰り入浴は11時半〜15時と結構閉まるのが早いのが難点。俺も30分くらいで上がってしまった。
いやー、なかなかキツい旅で翌日、ばっちりヒラメ筋が筋肉痛。ここは中級者向けかな〜。
ちなみに、鳩ノ巣駅側からは本仁田山は登山道の入口も分かりにくいし、大根ノ神という祠から先のルートもわかりづらい。うっかりすると川乗山にいって相当遠回りになり、かつ大休場尾根を下りるのがかなり危ないんで注意かな
