またしてもJR東海へ。沼津市のパンフを参考に、沼津アルプスを登る。
富士山もバッチリ見えたのだが、何より海が素晴らしかった。
間違いなく東京23区から普通電車で行ける山でもっとも海に近い山だろう。(次点で千葉の鋸山)
本当に幸福な一日だった。
まずJR沼津駅からバスで多比(たび)へ。
ラブライブサンシャインのラッピングバスで移動。電光掲示板には「沼津アルプス登山口」の文字が。
元は地元の愛好家が作った登山道が人気を博し、休日に専用バスまで用意される。地方自治体の皆さん!山の木を切り払って眺めを良くするだけで登山客が訪れ、お土産や休憩で地元にお金を落とし、バスの本数が増える。山の木、切るだけでですよ!
予算のない過疎化に悩む山間部の自治体の奇跡の一手が登山振興にあるんです!是非とも観光課の人は新規登山道の開拓と山頂の景観伐採のご検討を!
なんか奇妙に熱くなってしまったが・・・
最初のピーク太平山を登る。正直ここは登る必要がなかった。
南西方面に開けてはいるのだが、「〇〇だ!」みたいな発見もなく、太陽光が逆光なため、ハレーション起こしたみたいにテカって見えづらく何とも感想がない。
沼津アルプスはかなりの健脚向けの山。少しでもヒザを温存するためにここは登らなくていいと、登る予定の人にアドバイスしときたい。
木々の切れ間から富士山が見えるのだが、朝方あんなに快晴だったのにまた富士山にだけ雲がかかる・・・。しかも自衛隊基地で野焼きまで始まっている始末。
本当に太平洋側の富士山の天候は難しい。
始発電車で朝4時起き、しかも3時間半もかけてこれかよ...とシューンっとテンションが下がったのもつかの間・・・
オーシャンブルー!海が見渡せる素晴らしい景色の連続。まるで海の青が迫り来るよう!
富士山が見えなくても十分に楽しめるのが沼津アルプスの魅力というのを大いに堪能。
これほど海が近いのは関東圏ではほとんど記憶にない(沼津は箱根の西側なんで関東ではないと思ってる)。ここまで都心から3時間半かけてデバってくる最大の理由だ。
さっきは「富士山が見えなくても楽しめる〜」なーんて言ってたが、なんと沼津アルプス最後の峰、香貫山(かぬきやま)に着いた途端、立ち込めていた雲が晴れ、愛鷹山越しに綺麗な富士山がその山体を表す。そら見えた方が感激するわねー!いや〜、日頃の行いが良かったんだろうな〜。
おかげで富士山・海・市街地の一大パノラマを完璧に堪能。
大満足にて下山するのでありました。
ただ、この山自体はかなりの健脚コース。
記憶してるだけでも4回くらい見上げるような急坂が出ては、登った分だけ降りるを繰り返す。
ポコポコとした山がいくつも連なっているのだ。
まだ登りはいいとして、下りのヒザへの負担がかなりキツく、久々に翌日ヒザが痛くなってきている。沼津アルプスはわりかし中級者向けの山だと言っていいだろう。それなりの覚悟して登った方が良い。
だが、最初の落胆も、ヒザの痛みも、最後に全て富士山の雲が晴れてくれたおかげでハレバレとした気持ちなり、カタストロフィーが結実。非常にいい旅だった。
終わりよければすべてよし!
とても幸福な休日だった。
ヤマレコの登山記録