昨日はえらそうなことを書いたが、釜江さんの動画手伝いで
再び鼻がヘシ折られる。
たまら〜ん。
釜江さんのアニメはガチンコすぎて大変泣けてくる。
もう言っていいだろう。
Flashアニメ業界No.1を!
世界最高峰を!!
A.e.suckさんだってできるだろうが、正直仕事でここまでやる人間は
いない。釜江さんの原画をみた時点で背筋が凍る。すごい云々よりも
この原画の中割しなきゃいかん事実に、血の気がひいてしまう。
そのうえキャラクターをそっくりに作らなければいけないとか、XXGhzのCPUで
使用率が15%以内に抑えなければならないとか制約をクリアしないといけないのだ。
これまでやってきているFlashがどんだけ小手先の技術でできてしまうかが
あらわになってしまう。自分も含め、世の中に転がるFlashアニメータなる人間の
大部分が素人の手習い・子供のお遊びで、”釜江アニメ”登場以前と以後でFlashの
歴史が大転換したと言っても何ら過言ではないと思う。とんでもない黒船だ。
本物のプロフェッショナルだ。
ドレッドノート出現以降全ての艦隊が無用の長物になったような事態、
鉄砲の出現で騎士道が完全に崩壊した事態、核兵器登場で通常の戦争が
まったく意味を成さなくなった事態、Flashを触るプロフェッショナルなら誰しもが
感じるはずの恐怖のはずだ。”釜江アニメ”の前に自分たちが2流である事実を
認め、"感性で""総合力で"といった逃げを打たなければならないことに。
釜江さんには今風の感性やFlashのスクリプトなどソフト全ての知識は持ち合わせて
いないかもしれない。だが、どんな人間でも認めざるをえない動画枚数と作画
レベルの高さがある。アニメータとして賞賛されるには十分な材料だ。
限定された技術では、一般の人にはあまり驚愕するようなものではなかったかも
しれない。
「こんなのテレビでいくらでもやってんじゃん」
しかし、同時にあらわになるインターネットメディアのレベルの低さと
いとも簡単にテレビの水準に押し上げた(blackbirdが処女作)”釜江アニメ”事実。

TVアニメ業界には、今自分たちがもらっている額よりもはるかに
安い値段で、かつ釜江さんと同程度の技量をもつアニメータはゴロゴロいることに
激しい危機感を覚える。「この人達がFlash業界になだれ込んできたら・・・」

もはや黎明期・創世期が終わった。かなり早い段階で参戦した自分が言うのだから
間違いないと思う。これからはごまかしのきかない本当の時代がやってくるだろう。

・・・さて、グチってばかりいないで手を動かすか・・・