
2025/01/17 情報改定あり→
(下記はStable diffution ver1.5のお話で、2のSDXLでは該当しません。)
正式に仕事が無くなったんで書くんだけど、
今年初めにnovelAIからオタクな2次元イラストが作れるAIサービスが開始。日本の先見性のある著作権法のおかげで、"日本では"合法で利用できる。(サービス元のアメリカではまだ訴訟継続中)
さらに、novelAIがハッキングを受け学習モデルデータが流出。それを市井の人間が様々に手を加え、ローカルのStable diffutionで無料でできるようになったおかげでAIイラストは猛烈に進化を遂げた。
僕もこのビッグウェーブに乗ろうと、AIを使って企業向けマンガやアニメCMを作ろうと画策。クライアントとも大分話が進んでいたのだが・・・、
NovelAI、“リークモデル”に「法的措置を取る可能性」 SNSで方針明かす
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2306/23/news128.html
この報道が出て話が一変。違法な手段でハッキングされ流布された流出モデルを使ったら「不正競争防止法違反」にあたる。普通の良識ある企業でそんなリスク取れないということでオジャンに・・・。
ちなみに、上記の画像は「hakurei reimu」と書いたシンプルなプロンプト(呪文)。
左がnovelAI、右はAnything V4.5といろいろなネガティブエンベッド(プラグインみたいなもの)を組み合わせてたもの。画像に記載の通り左は合法、右は違法だ。
(後でいろいろ調べて合法である左の絵で再提案させてと粘っていたのだが、結局どう見ても右の方がクオリティ高く、たとえ合法であっても後から左の絵を出されても食指が動かない・・・とのこと。頑張って右の絵にできないの?とか言われていたのだが、たぶんnovelAIの機能だと無理なのよね・・・。)
で、今、世の中に出回ってるほとんどのオタク系AIイラストモデルはこのnovelAIのリークモデルと言われている。ハローアスカテストというのがあって、エヴァンゲリオンのアスカを出すプロンプト入れたらほとんどのモデルでnovelAI(NAI)とそっくりな絵が出てしまっている。
https://note.com/mayu_hiraizumi/n/ne25cc6e963b3
そのため、ローカルで作るAIイラストは、商用利用すると訴訟の対象になるかもしれないから要注意だ。
実際に訴訟起こされなくてもリークモデル+不正競争防止法を指摘され、ネットで炎上すれば企業イメージはがた落ちになる。
AIイラストを利用するなら現状は「novelAI」か「niji journey」、運営企業がわかっていて、かつ自社で学習モデルを作ってるこの2つ以外に今はないと思われる(2023年8月現在)
特に企業が右上の絵の提案をされた場合は要注意だ。この感じの絵はとあるプラグイン入れないと出ない細密ハイライト感だけど、必ずリークモデルに通さないとこの絵が出ない。(リークモデルじゃないイラスト系モデルを通すと絵がブロックノイズ状になる)
・・・って言う風に、周知することでスッとぼけて違法AIイラストを提案する業者を邪魔してやるという記事です。
俺だけコンプラ守る気はない。余所の企業案件で見たら邪魔したるわ