例年のごとく会議は水曜日から日曜日まで、最後のプログラムは日曜の20時まででした。 私どもは前日の火曜日からシカゴに到着し会議の行われる空港近くのウエスティンホテルに入りました。会議の関係者はまだ誰も到着していないせいかホテルはトランジットのビジネスの方々ばかりで静かなものでした。会議が始まる日からホテル全体が様変りし会議関係者、ドクター、ボランティア、家族、子供たち、おじいちゃん、おばあちゃんたちでごったがえしの喧噪となりました。
私は木曜、金曜はDAN! (Autism Research Institute)の会長、ドクター方と過ごし今後の日本での活動等の打合せをしました。
金曜からはヤスコ先生とご主人が来られ、ヤスコ先生、ご主人、ホリスティックコンサルタンツの会社の方々、そして特にAmyYaskoと仲のいいお母様方たちと過ごしました。夜は治療中のお母様方も一緒の食事会に参加しました。土曜日は昨年同様ご家族の希望によりヤスコ先生だけは午後4時間の講演時間をあてがわれセミナーをされ大変盛況でした。
ヤスコ先生、ご主人は日本の活動には本当にご 満足のようで私が皆様に代わってお褒めの言葉をいただきました。 今回も多くのドクター方が仰っています。"Don't GIVE up, if you don't give up, I will NOT give up"、治療はジェットコースターの ように変動がありますが、お父様方、お母様方が Practitioner(治療を施す人)になれ、と励ましています。前回のセミナーで発語の促進プロトコール、Advanced Language Supportのお話をしましたが今回その服用で数段階の 改善をされたお母様のお話を録画しましたのでこちらのページをご覧下さい。
またヤスコ先生の発表は驚くべき内容で(治療のレベルがワンステップではなく数ステップ上がったという評判です)本当にアメリカの治療の日進月歩には驚きます。ニュートリジェノミックスが今後の医療のあるべき姿であることはDAN!、Pfeiffer など多くの関係者が認めています、しかし未だ時期尚早とおっしゃるのもこの方々です。 時期尚早というのは理解が追いつかないからそう言っているのです。このセミナーではヤスコ先生の下、生化学の学者、分子生物学の大学の教授、弁護士等蒼々たる方々も集まっておりこの方々は勉強しているので治療について行けるのです。 勉強して理解しながら治療をしていくのがベストではありますが御両親の中には時間的制約のある方も少なくありません。 今回勉強しなくても治療が勧められるようにマニュアルが工夫され7月ぐらいに完成することが発表されました。驚いたのはこれだけではありません。自閉症の治療は多角的要因 による訳ですが、検査結果の複雑な点が分からなくても 治療を進めるのに支障が出ないプログラムのマニュアルと処方剤が出来ました。 また皆様も苦労されるお腹の治療にヤスコ先生の画期的な治療方法のリサーチの結果が発表されました。 これは早急に皆様に御紹介しようと思っています。この他、お腹の治療にBioフィルムへの対処も話題になっていました。 また、前回セミナーでご紹介した脂溶性グルタチオン様治療剤も注目が集まっておりDAN!のドクター方が導入していました。
昨年と同様、フィリピンの女医さん方も参加され、アジアに於ける輪も徐々に広がりつつあります。 帰国につく今朝のホテルは閑散としており自閉症セミナーの跡形もありませんが、目を閉じるとアメリカのパワフルで、根っこから明るくファイト魂と元気いっぱいのお父様、お母様方の面影の余韻は何時までも消えませんでした。アメリカ人とはガッツが違いますが、私共も頑張りましょう。ガッツは英語で腸管の意味です。 腸管を整えずにはガッツは出ないようです。