小学4年生の娘に本当の話をした。娘の目がだんだん輝いてくる。おとなは自分と子供たちに対して正直にならなければいけない。子供たちは受け入れてくれる。それは自分たちが迷い込んだ闇からの出口なのだ。

 なぜ、おとなは子供に勉強をさせるのかを教えてあげるね。おとなが楽をするために君たちを利用したいからだ。実は、大人も同じようにやられてきた。それを君たちにやりかえしているんだよ。やられたことを別の人にやりかえす。これは「八つ当たり」だね。

 本当はあんなにたくさんの科目を学校で勉強する必要なんてない。読み書きと算数がしっかりと出来さえすれば君たちは自分で世界を作り上げていく事ができてしまう。それをさせないように社会科とか昔の作文である古文とか、科目を増やして自分で考えるのを邪魔しているんだ。
 人生というのは暇つぶしなんだ。いくら勉強しても人は成長なんかしない。嫌なことをさせられて、それを成長だと思い込むことで、いじめられた自分をなだめているだけだよ。それで、君たちに同じ苦労を押し付けるのを正当化してしまう。
 
 社会というのはどんな風になっているのかというと、家族と同じで、人が人を利用する仕組みなんだ。日本の戦国時代があったけど、藩という単位で、それぞれに百姓を利用する暮らしをしてきた。どの藩でも、百姓が逃げ出さないように、「お侍が守ってあげている。」という嘘を教えていたんだよ。
 実は、今の国も一緒だ。人間は全然成長していない。誤魔化しが大規模なだけで、やっているのは全く同じことなんだ。社会全体が同じ形でできている。本当は「外国」とか無いんだ。人々が国を超えて直接、仲良くなれば、国が要らなくなる。国の組織はそれでは困るから国の間の対立をやってみせたりするんだよ。
 
 おとなは困っている。正直になれずに困っている。「人生は暇つぶしに過ぎない」なんて認めるのは嫌だ。「君たちを利用するつもりでいる」とか言えやしないし、自分でも分かりたくない。学校でも嘘を教える。それで、なんとか格好をつけてもらっているから、親は「先生の言うことをよく聞きなさい」とか言うんだよ。先生たちの仕事は、社会の仕組みに君たちをはめ込むことなんだ。それを君たちの方が分かっていないと面倒くさいことになる。
 先生たちには、事実を認めずに自分と君たちをだまし続けるという、この社会の役目がある。政治家に先生とか呼ぶでしょ。社会の役目はおなじなんだよ。

 大人たちはどうしても正直になれない。悲しい、かわいそうな生き物なんだ。 一番大事なことは、「人生は暇つぶし」これを忘れないようにしよう。