支配層が支配を続けるには公務員身分だけでは維持できない。マスコミのほか、大衆の同意と協力が必要なのだ。そこで福祉という耳障りの良い詐欺が使われる。身分制度がある限り、人間たちは虐待行為を止めることができない。全ての福祉は虐待と誤魔化しの手段にすり替わる。 

  日本の年金制度は戦前に始まった。戦前の厚生省年金課長、花澤武夫氏がこう証言している。 
 「(年金の掛金で)厚生年金保険基金とか財団とかいうものを作(る)・・・・・・そうすると、厚生省の連中がOBになった時の勤め口に困らない」、 
「年金を払うのは先のことだから、今のうち、どんどん使ってしまっても構わない。 
使ってしまったら先行(さきゆき)困るのではないかという声もあったけれども、そんなことは問題ではない。  
・・・・・・将来みんなに支払う時に金が払えなくなったら賦課式にしてしまえばいいのだから、それまでの間にせっせと使ってしまえ」 (『厚生年金保険制度回顧録』より) 

 この通り、法の身分制度はおカネの身分制度に変容する。日本はおカネの身分制度社会である。 花澤厚生年金課長の態度が身分制度で支えられた組織の精神性であり、全ての省庁、役所組織に共通の態度だ。だから政府は反社会的な犯罪を次々と作り出す。しかし、それを裁くことができる裁判所は存在しない。裁判官もカネと特権に支配され服従する公務員身分なのだ。