憲法では、正当に選挙で選ばれた国民の代表だけが公務員である。役人は公務員ではない。そもそも役人組織は法や命令で動く暴力装置に過ぎない。ところが日本では役人が自らを『全体の奉仕者』と呼んでいる。
  私が内閣官房人事局官僚と公務員法の議論をした時に、彼は繰り返し言った。「官吏よりも広い概念である公務員」。役人たちはそのように誤解している。役人たちは役を超えた『公け』に奉仕しているという考え違いをしている。だから彼らは役を超えて法律の創作者になっている。官僚たちは公務員法にあるような法のトリック職人芸を競っている。

 役人が法を作り、点検し、運用する。国民と政治家が役人組織に使われている。政治家は法を知らない。知らずに役人に操られている。国民は分かっていない。法を守れば秩序が保たれると勘違いしている。無知な国民が法を守るのは役人や、役人の補助具を務めるマスコミから自分を守るためである。更には法を利用して利権拡大を目指すためだ。役人に握られた法律は結果的に役人の勢力拡大を目指すよう仕組まれ運用される。 日本国民は相互監視しながら役人利益を守る消耗品にすぎない。日本国民は公けを知らない。公けの責任が自分にあるとは露ほども思っていない。彼らは役人組織から指図され、勲章をもらって有頂天になる赤ん坊なのだ。