キング・クリムゾンは、イングランド出身のプログレッシブ・ロックバンド。アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』で1969年にデビューした。リーダーはギタリストのロバート・フリップ。キング・クリムゾンは、フリップのプロジェクト・バンドとも言え、バンドのメンバーを次々と替えていき、幾度かの解散を経ながらも今日までバンドを存続させている。 フリップ以外のデビュー当時のメンバーは、グレッグ・レイク(Bass & Vocals)、イアン・マクドナルド(Windwoods, Mellotron, Keyboards & Vocals)、マイケル・ジャイルズ(Drums & Vocals)、ピート・シンフィールド(Words)。ここでは楽器演奏者ではないシンフィールドがメンバーとして名を連ねているのが注目された。

2作目『ポセイドンのめざめ』発表前ですでにオリジナル・ラインナップは崩壊する。まずイアン・マクドナルドとマイケル・ジャイルズが脱退(マクドナルド&ジャイルズを結成)。レコーディング中にグレッグ・レイクも脱退した(EL&Pに加入)。さらに1971年頃からフリップとシンフィールドの関係が悪化。4作目『アイランズ』発表後の1972年にシンフィールドが解雇され、この時点ですでにオリジナルメンバーはフリップ一人となった。しかし、残った他メンバーとも意見が合わなかったフリップは、ここで一旦バンドをリセットする。

同年、フリップは即座に新たなメンバー獲得に動き出す。イエスからビル・ブルーフォード、ファミリーからジョン・ウェットンを引き抜き、さらにパーカッショニストのジェイミー・ミューア、バイオリニストのデヴィッド・クロスを加えて新生クリムゾンとして再始動。1973年『太陽と戦慄』を発表した。以後、1974年の『暗黒の世界』でミューアが脱退。次作の『レッド』でクロスが脱退(ゲストとしては参加)し、残り3名となるが、この時期の3作はいずれも出来がよく評価が高かった。しかし、再びメンバーの不和が生じ、この年でバンドは解散する。

解散から7年後の1981年、フリップは、かつてのメンバーであるビル・ブルーフォードと「ディシプリン」という名のプロジェクトを開始した。ここに2人のアメリカ人トニー・レヴィン(Bass)とエイドリアン・ブリュー(Guitar、Vocals)が参加。この4人からなる新グループは、契約しているレーベルの商業的意向もあって再び「キング・クリムゾン」名義で活動を再開する。 この形態で生み出されたアルバム『ディシプリン』は、ニューウェイヴの影響を大きく受けたサウンドで批判を浴びたが、その完成度の高さから現在では高い評価を得ている。しかし、それ以降に発表された2作品は、新たな展開を見い出せないままに終わり、1984年に再び解散する。

1994年、フリップが再びバンド再始動させる。1980年代のメンバーから更に増員して6人編成とし、3人二組のユニットを配置するスタイルを構築した(通称 ダブルトリオ)。『レッド』でみせたヘヴィなサウンドを継承した音は「ヌーヴォメタル」と名付けられ、1995年に11年ぶりのアルバム『スラック』を発表。以後、2000年代に2枚のアルバムを発表した。現時点では2003年の『ザ・パワー・トゥ・ビリーヴ』が最後のスタジオ・アルバムとなっている。

2014年、キング・クリムゾンとしてのライヴ活動再開を発表。2018年までに6枚のライヴ・アルバムを発表した。


courtofthecrimsonking第1位
クリムゾン・キングの宮殿
In The Court Of The Crimson King
1969年

衝撃のデビュー・アルバム。ジャケットも凄いが、内容も凄い。プログレッシヴ・ロックの出発点であり、金字塔的作品。クラシックやジャズの要素を取り入れた濃厚なサウンドだが、意外とキャッチーでもある。


RED第2位
レッド
Red
1974年

7作目。メンバーは最小の3人となるが、内容はこの時期の最高傑作と呼べるもので、メタリックでヘヴィな音だが、「Starless」に代表されるように、KCらしい叙情性もしっかり入っている。本作発表後に解散。


larks tongues in aspic第3位
太陽と戦慄
Larks' Tongues In Aspic
1973年

5作目。静と動の音のコントラストが大きい作品で、音が聞こえないといって、ヴォリュームを上げ過ぎると、途轍もない大音量が突然襲ってくる(体験談)。ジェイミー・ミューアのパーカッションが大活躍。


discipline第4位
ディシプリン
Discipline
1981年

8作目。新メンバーにアメリカ人2人を加え、サウンドがポリリズムを導入したニューウェイヴ調に大きく変化。旧来のファンから批判を受けたが、今日ではKC歴史上の傑作の一つとして認知されている。


in the awake of poseidon第5位
ポセイドンのめざめ
In The Wake Of Poseidon
1970年

2作目。タイトルからして前作の2番煎じ的であるが、収録されている楽曲や構成も『宮殿』とほぼ同じパターンで作られている。特に前半(A面)は酷似しており、個人的には一種のパロディのようにも感じる。

その他のアルバム
第6位 Lizard 1970年
第7位 Starless And Bible Black 1974年
第8位 Islands 1971年