燃えよ!映画論

人間はみな、自分だけの物語を、自分だけがのめり込める映画を欲している!そんな映画ファンたちのタメになる情報を届けていきたいです。

名も無き世界のエンドロール

名も無き世界のエンドロール01
原題:

監督:佐藤祐市

製作総指揮:

製作:勝股英夫、松井智、

脚本:西条みつとし

主演:岩田剛典、新田真剣佑

共演:山田杏奈、中村アン、石丸謙二郎、大友康平、柄本明

原作:『名も無き世界のエンドロール』(集英社)行成薫

音楽:佐藤直紀 主題歌:須田景凪「ゆるる」 

日本・配給:エイベックス・ピクチャーズ 2021129日) 101

 

★ストーリー

それぞれ複雑な家庭環境で育った幼なじみのキダ(岩田剛典)とマコト(新田真剣佑)。同じ境遇の転校生ヨッチ(山田杏奈)も加わり、3人で支え合いながら平穏な毎日を過ごしてきた。しかし、20歳の時にヨッチが2人の前からいなくなってしまう。そんな2人の前に政治家令嬢でトップモデルのリサ(中村アン)が現れ、マコトは彼女に強い興味を抱くが、まったく相手にされない。キダはあきらめるよう忠告するが、マコトは仕事を辞めて忽然と姿を消してしまう。そして2年後、裏社会に潜り込んでいたキダは、リサにふさわしい男になるため必死で金を稼いでいたマコトと再会する

 

☆映画総評

2012年頃の小説すばる新人賞って、受賞する作品はなんとなくライトノベル作品のような、良くも悪くも少年漫画的な、若者をターゲットにしているから、リアル志向の小説というよりも、脇が甘いけど、よく考えたら突っ込み処満載だけども、若者、と言っても普段は余り読書をしない輩をターゲットにしているから、最後の大どんでん返し的な、やや派手で大袈裟ミステリー的でファンタージ的な悲しい恋愛物語だと、そんな普段は読書・映画作品をがっちりと観ないターゲットにうってつけの物語!なんでしょう、小説すばる新人賞って。だからこの「名も無き世界のエンドロール」も、そんな物語です。


名も無き世界のエンドロール6
名も無き世界のエンドロール1
▲上写真が小学生時代の子役達。下写真が高校3年生設定だが、岩田剛典と新田真剣佑は高校生役は厳しいです。
 

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樹海村

樹海村0
原題:
SUICIDE FOREST VILLAGE

監督:清水崇

製作総指揮:

製作:紀伊宗之、高橋大典、中林千賀子、三宅はるえ

脚本:保坂大輔、清水崇

主演:山田杏奈、山口まゆ

共演:神尾楓珠、倉悠貴、塚地武雄、黒沢あすか、高橋和也、安達祐実、原日出子、國村隼、山下リオ

原作:

音楽:大間々昴 主題歌:CHiCO with Honey Works「鬼ノ森」

日本・配給:東映 202125日) 117

 

★ストーリー

富士の樹海で自殺志願者をパトロールしている出口民綱(國村隼)は樹海から飛び出してきた幼い姉妹を保護する。それから13年後、ネット上の怪談スレットでは、関わった者は死に至り、家系も途絶えてしまうと伝えられる呪いの箱・通称「コトリバコ」が都市伝説となっていて、女性youtuberが富士の樹海奥地で生配信の最中に遭難・行方不明になる。

13年前に樹海から保護された天沢鳴(山口まゆ)と妹・響(山田杏奈)の友達が、樹海近くの一軒家に引っ越し、都市伝説の呪いの箱「コトリバコ」を軒下から見付けてしまう。それ以来、姉妹の周囲で異変が起こり始め、樹海で消息を絶つ者が続出。やがて、その箱がもたらす凶悪な呪いが連鎖していく・・・。

 

☆映画総評

嘗て世界的にも熱狂的に支持されたJホラー映画もすっかり下火になり、かろうじて生き残っているのが「呪怨」シリーズの生みの親こと清水崇であり、映画「犬鳴村」であみだした技というべきか、実在した心霊スポットを題材に新解釈を入れ込んで物語を作った「実録!恐怖の村シリーズ」第2弾映画「樹海村」、と言う訳なのだけれど・・・。

 
樹海村11
樹海村12
▲樹海の森から逃げてきたような服がボロボロになった幼い姉妹を保護する、自殺防止パトロール中のパトロール隊員役の國村隼と山下リオ

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ゲット・アウト

ゲットアウト1
原題:
Get Out

監督:ジョーダン・ピール

製作総指揮:レイモンド・マンスフィールド、クーパー・サミュエルソン

製作:ジェイソン・ブラム、ショーン・マッキトリック

脚本:ジョーダン・ピール

主演:ダニエル・カルーヤ

共演:アリソン・ウィエイアムズ、ブラッドリー・ウィットフォード、キャサリン・キーナー、リル・レル・ハウリー

原作:

音楽:マイケル・エイブルズ

米・配給:ユニバーサル 2017年(日本公開20171027日) 103

90回アカデミー賞:脚本賞受賞

 

★ストーリー

アフリカ系アメリカ人の写真家クリス(ダニエル・カルーヤ)は、白人の彼女ローズ(アリソン・ウィエイアムズ)の実家へ招待される。過剰なまでの歓迎を受けたクリスは、ローズの実家に黒人の二人の使用人がいることに妙な違和感を覚えていた。その翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティに出席したクリスは、参加者がなぜか白人ばかりで気が滅入っていた。そんな中、黒人の若者を発見したクリスは思わず彼にカメラを向ける。しかし、フラッシュがたかれたのと同時に若者は鼻から血を流し、態度を急変させて「出て行け!」とクリスに襲いかかってくた・・・。

 

☆映画総評

なかなか日本人には人種差別のなんたるかを肌で知っている人々は少ないだろう。特に日本で生まれ、日本で育ったのならことさらかもしれない。海外に住んで初めて経験・実感するかもしれないが、黒人が味わってきた人種差別の経験とはまた違うだろうし、だからこそデリケートに扱わないといけない世界だ。

今までの黒人の監督やアクター、クリエイター達が制作した映画作品は、やはりというか、黒人特有のある種フラットでは無い作品が多かったような気がします。

特に黒人が監督した映画作品は今までは独特な雰囲気が漂っていました。

 
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ゲットアウト61
▲映画冒頭で大の黒人男性が何者かに襲われ拉致られる衝撃のシーンから始まる。普通ならか弱き若い女性が定番なのに、と言うことで既にココ(伏線)が凄いです。


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ミッドサマー

ミッドサマー0
原題:
Midsommar

監督:アリ・アスター

製作総指揮:フレドリク・ハイニヒ、ペレ・ニルソン

製作:ラース・クヌーセン

脚本:アリ・アスター

主演:フローレンス・ピュー

共演:ジャック・レイナー、

原作:

音楽:ボビー・クーリック

米・スウェーデン 2019年(日本公開2020221日) 147

 

★ストーリー

同じ精神疾患を患っている妹が、両親を巻き込む無理心中により家族を失ったダニーは、更に悪化するパニック障害とトラウマから不眠症に陥っていた。

そんな中、大学で民俗学を研究する恋人や友人たち5人でスウェーデンを訪れた。彼らの目的は奥地の村で開催される「90年に一度の祝祭」への参加だった。太陽が沈むことがないその村は、美しい花々が咲き誇り、やさしい住人たちが陽気に歌い踊る、楽園としか形容できない幸福な場のように思えた。しかし、そんな幸せな雰囲気に満ちた村に不穏な空気が漂い始め、妄想やトラウマ、不安、そして恐怖により、ダニーの心は次第にかき乱されていく・・・。

 

☆映画総評

ホラー映画は進化する。それは映像表現の進化と物語の進化、だけではなく、ホラーに対する概念なのか、哲学も内服している。嘗て、Jホラーが世界的ブームになる時に、これからは、このような演出や映像表現をしない、と言ったクリエイター達の決意表明的な取り決めがあり、例えば、幽霊の肩なめからのカメラワークを絶対にしない、とか、幽霊目線的なカメラワークも極力考えながら、効果を見極めながら、出来れば余り使わない、と言った研究された論文を読んで感心したモノだが、今ではJホラーもすっかり下火になってしまった。


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▲メルヘンホラーなのか!オープニングは女子マンガ的な女子に好かれる竪琴音色と、このイラストで、新たな客層を獲得する戦略が凄い。
 

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アックス・ジャイアント

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原題:AXE GIANT: THE WRATH OF PAUL BUNYAN

監督:ゲーリー・ジョーンズ

製作総指揮:

製作:ジェイソン・アンコーナ、ゲーリー・ジョーンズ

脚本:ジェイソン・アンコーナ、ゲーリー・ジョーンズ、ジェフリー・ミラー

主演:ジョー・エステヴェス

共演:ダン・ハガティ、トーマス・ダウニー、ティム・ラヴレース

原作:

音楽:

米 2013年(日本未公開) 91

 

★ストーリー

犯罪者更生プログラムの一環であるキャンプのため、鬼教官ホークは若い受刑者たちを森の中に連れて行く。そこで受刑者たちはホークに厳しく管理されていらいらするが、そんな一行は斧を持った1体の巨人と遭遇。その直後、一部は瞬く間に命を奪われ、生き残った面々は意を決してなんとか巨人を倒そうとするが、事態はなかなか思った通りに転じない。巨人の正体は何か。生き残った面々は引き続いて巨人を倒そうと挑み続けるが

 

☆映画総評

昨今の「進撃の巨人」ブームにあやかって安易に製作されたモンスタースプラッター映画かと思いきや、アメリカの西部開拓昔話みたいな「19世紀、ポール・バニヤンの巨人伝説」を元に、新解釈で映画製作した、実はそこそこ真面目に製作したモンスターパニック映画だったんですね。だけどやっぱりBC級映画には違いありませんが。


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▲モンスターパニック映画で犠牲者の殆どは若者達、と言うことで、ここにいる者達の殆どは巨人の餌食に。

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ヘレディタリー/継承 欧米海外では最高のホラー映画と絶賛され、ハードルを上げられた分、アンチも増えたが、悪魔学の知的好奇心を刺激する傑作トラウマホラー映画で間違いない

ヘレディタリー1
原題:
Hereditary

監督:アリ・アスター

製作総指揮: ライアン・クレストン、トニ・コレット、ガブリエル・バーン

製作:ケヴィン・フレックス、ラース・クヌードセン

脚本:アリ・アスター

主演:トニ・コレット

共演:アレックス・ウルフ、ミリー・シャピロ、アン・ダウド、ガブリエル・バーン

原作:

音楽: コリン・ステットン 主題歌:ジュディ・コリンズ「青春の光と影」(196810月リリース)

米 2018年(日本公開20181130日) 127

 

★ストーリー

ミニチュア模型アーティストのアニー・グラハム(トニ・コレット)は、長年疎遠だった母エレンの死をきっかけにグループ・カウンセリングに参加するようになる。

アニーの息子の高校生ピーター(アレックス・ウルフ)は、学校のパーティーに行くため、母の車を借りようとすると、ピーターが飲酒しないよう、13歳の妹チャーリー(ミリー・シャピロ)も連れて行くことを条件にパーティーの参加を許可する。妹のチャーリーはナッツ入りのケーキを食べアレルギー症状から喉が腫れ呼吸困難になり、ピーターが妹チャーリーを病院に運ぶべくため車を飛ばしたのだが・・・。

 

☆映画総評

サンダンス映画祭でプレミア上映されてから映画評論家達に「直近50年のホラー映画の中の最高傑作」とか「21世紀最高のホラー映画」等と絶賛された作品で、そのことがハードルを異常に高くしてしまったので、自分も身構えて観てしまっていたからなのか、欧米人映画評論家たちが騒ぐほど「怖い映画」でも「最高のホラー映画」と手放しで賛同することは、正直無かった。


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▲長年母娘で確執があった曰く付きの母エレンが他界し、それが悍ましい出来事のスタートになった。
 

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シライサン

シライサン
原題:

監督:安達寬高(乙一)

製作総指揮: 高橋敏弘、森口和則

製作:藤井宏美、石井稔久、武内健

脚本:安達寬高

主演:飯豊まりえ

共演:稲葉友、忍成修吾、谷村美月、江野沢愛菜、染谷将太、

原作:

音楽:中川孝 主題:Co shu Nieinertia

日本・配給:松竹 2020110日) 99

 

★ストーリー

眼球の破裂した死体が連続して発見された。直接の死因はいずれも心臓麻痺で、死の直前に何かに怯え、とり憑かれた様子だったという奇妙な共通点があった。親友を目の前で亡くした大学生の瑞紀(飯豊まりえ)と弟を失った鈴木春男(稲葉友)は、ともに事件を調べ始める。2人は事件の鍵を握る女性・詠子を探し出すが、ほどなく彼女は「シライサン……」という謎の言葉を残し、一連の事件の被害者と同じように死んでしまう。事件に目をつけた雑誌記者の間宮幸太(忍成修吾)も加わり、「シライサン」の呪いが徐々に明らかになっていくが……

 

☆映画総評

またまた全国の白井さんが弄られた!囃し立てられた!苛められた、かもしれない、○○さん題名のジャパニーズホラー映画が製作上映されました。

ジャパニーズホラー映画といえば、思い返せば、恐怖のアイコンは名前だったり、名字で悪霊なのか、幽霊なのか、はたまた超自然現象的化物だけど生前は生きていた奴によって、命を奪われる目に遭って登場人物達は殺されていくのです。


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▲映画「シライサン」の最初の犠牲者のシーン。
 

Jホラー映画の代表というと、なんと言っても映画「リング」(1998年)です。「リング」での恐怖のアイコンは貞子です。日本全国の貞子さんという名前の女の子たちは、映画「リング」製作上映から長年弄られてしまうことになり、続いて「呪怨」シリーズが巷を席巻し出すと、伽耶子と俊雄の名前が恐怖のアイコンとして一世を風靡し、全国でその名前の人々が弄られ始めるという、恐怖の二次被害に遭うのですが、もはや一端恐怖伝染したアイコン的名前を封印する、忘れさせるためには、新しくて、インパクのある恐怖のアイコンが現れないと難しいですね。 

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サイレント・トーキョー

サイレント・トーキョー2
原題:

監督:波多野貴文

製作総指揮: 石黒研三、安藤親広

製作:川田亮、長谷川晴彦、小柳智則

脚本:山浦雅大

主演:佐藤浩市、石田ゆり子

共演:西島秀俊、中村倫也、広瀬アリス、井ノ脇海、勝地涼、毎熊克哉、加弥乃、白石聖、野間口徹、財前直見、鶴見辰吾

原作:秦建日子(はた たけひこ) 『サイレント・トーキョー And so this is Xmasa』(河出文庫)

音楽:大間々昴 主題歌:AwichHappy X-mas(War Is Over)

日本・配給:東映 2020124日) 98

 

★ストーリー

クリスマスイブの東京。「恵比寿の商業施設に爆弾を仕掛けた。午後12:00ちょうどに爆発する」という一本の電話がテレビ局にかかって来た。半信半疑で中継に向かったテレビ局契約社員の来栖公太と、たまたま買い物に来ていた主婦の山口アイコは、騒動の中で爆破事件の犯人に仕立て上げられてしまう。そして、さらなる犯行予告が動画サイトにアップされる。犯人からの要求はテレビ生放送での首相との対談だった。要求を受け入れられない場合、18時に渋谷・ハチ公前付近で爆弾が爆発するというが・・・。

 

☆映画総評

ああっ、原作者の秦建日子(はた たけひこ)と映画監督の波多野貴文、つまりが東京の渋谷駅で爆弾テロがあったら!の映像を撮りたかったのね。観たかったのね。と言った映画作品につきます。ですから、世界標準の、欧米やハリウッド映画作品で扱われる爆弾テロとのエピソードや人間関係に比べると、なんかリアルではなく、取って付けたようなエピソードが積み重なっているから、登場するキャラクター達にどうしても感情移入が出来ませんでした。それなのに(上辺だけの登場人物達の設定)、日本映画特有の優等生的道徳の時間のような、それでもテロは悪いこと、戦争は悪いこと、無関心もよくないこと、等の文部科学省推薦のような分かり易いメッセージが根底に流れているから、犯人の爆弾テロをする理由が益々ハッキリしなく、世界標準からするとまだまだ、まだの作品です。

 
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▲映画冒頭で東京タワーが爆破されるシーンがあるが、あくまでも爆弾テロ犯の計画夢想。

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ラビッド(2019) リ・メイク映画作品として、こんなにも期待しない映画も無かっただろう。そんな今更どうして映画作品!

RABID(2019)2
原題:RABID

監督: シルビア・ソスカ、ジェン・ソスカ

製作総指揮: ロール・ラロンド、ジョン・ヴィデット

製作: ラリー・ハワード、ポール・マクゴーワン

脚本:シルビア・ソスカ、ジェン・ソスカ

主演: ローラ・ヴァンダーヴォート

共演:ベンジャミン・ホリングスワース、スティーヴン・マクハティ、マッケンジー・グレイ、ハネケ・タルボット、

原作:デヴィッド・クローネンバーグ

音楽: クロード・フォワジー

カナダ・米 2019年(日本未公開) 107

ショックフェスト映画祭2019 作品賞受賞/シッチェス・カタロニア国際映画祭2019 作品賞ノミネート

 

★ストーリー

ローズ(ローラ・ヴァンダーヴォート)の夢はファッション業界で有名なデザイナーになること。しかし控えめで不器用な性格で、仕事でも損ばかりしていた。そんなある日、友人のイタズラで誘われ出向いたクラブから激怒しての帰りにバイク事故に遭ってしまう。目を覚ました時には全身に包帯が巻かれ、頬と口元はモンスターのようにえぐれてしまっていた。絶望する彼女がネットで調べた無認可の最新技術による細胞移植をする病院を見つける。移植を受け入れたローズの傷は塞がり、以前より格段に美しくなる。すべて順調にいくかに思えたが、毎晩のように悪夢に悩まされるようになってしまう。時を同じくして、街では男達が発狂し人々を襲う事件が起こっていた・・・。

 

☆映画総評

記憶が間違ってなければ、2016年頃に映画「ラビッド」(カナダ1977)をリメイクする、といったニュースがありまして、今頃に何故リメイク?と首をかしげたのを思い出します。

それから、映画「ラビッド」のリメイクは製作されていたのでしょうが、その辺のニュースは自分の耳には入らなかった、または見逃していたのかもしれませんが、2019年に完成していて、世界では上映されていたのでしょうが、日本ではもしかしたら未公開なのかもしれません。

 

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禁断の惑星

禁断の惑星1
原題:
Forbidden Planet

監督:フレッド・M・ウィルコックス

製作総指揮:

製作: ニコラス・ネイファック

脚本:シリル・ヒューム

主演:レスリー・ニールセン

共演:アン・フランシス、ウォルター・ピジョン

原作:アーヴィング・ブロック、アレン・アドラー

音楽: ベベ・アンド・ルイス・バロン

米 1956年(日本公開195698日) 98

 

★ストーリー

西暦2200年、高度に文明の進んだ地球人は、他の遊星に植民を行い、光より速いスピードの原子艇で宇宙を駈けめぐる。アダムス機長(レスリイ・ニールセン)の遊星連合、宇宙巡察機Cー57ーD号は惑星第4アルテアに赴く。艇の任務は20年前、この惑星に派遣・消息を絶った科学者の一団を探すことだった。惑星には、科学者団の一人、哲学、文学博士で言語学者のエドワード・モービアス博士(ウォルター・ピジョン)だけが生き残っていた。彼はこの惑星で生れた娘アルティラ(アン・フランシス)と、彼の造った精巧なロボットを使って生活していた。アルテアにはかつて強大なクレール人が住み2万年以上前の全宇宙を支配、アルテアを不可侵の星禁断の惑星としていた。

 

☆映画総評

今(2021年)から65年も前に作られたSF映画が、今回紹介する映画「禁断の惑星」(米1956年)です。

映画関係の書籍内では、SF映画の金字塔とか、名作SF映画とか、と説明されていて、SF映画ファンとしては一度は耳にしたかもしれません。自分自身も、SFX映画作品の特集の本で、この映画作品を知ったと記憶しています。そのときに本の資料用写真に映画「禁断の惑星」のロボットが写っていて、なんとなく今は懐かしいアメリカ製SFテレビドラマ「宇宙家族ロビンソン」をイメージし、勝手な思い込みで、未来の世界では他の惑星に人々が移住して住んでいて、その惑星で何か事件が起きる、本にも書いてあった「イドの怪物」が現れて、人類対謎の怪物が戦う、という内容だと勝手にイメージを膨らませていたのだけど、実際に映画を観ると、全然ではないけど物語は違っていました。

禁断の惑星6

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海底47m 古代マヤの死の迷宮

海底47m 古代マヤの詩の迷宮
原題:
47 Meters Down: Uncaged

監督: ヨハネス・ロバーツ

製作総指揮: バイロン・アレン、アンドリュー・バウチャー、クリス・シャラランバウス

製作: ジェームズ・ハリス、ロバート・ジョーンズ、マーク・レーン

脚本:ヨハネ・ロバーツ、アーネスト・リエラ

主演:ソフィー・ネリッセ

共演:コリーヌ・フォックス、ブリアンヌ・チュー、システィーンスタローン、ダヴィ・サントス、カイリン・ランボ、ジョン・コーベット

原作:

音楽: トムアンドアンディ

米・英 2019年(日本公開2020723日) 90

 

★ストーリー

内気な女子高生のミアは、父グラントの再婚でできた義理の姉サーシャとも打ち解けられず孤独な日々を送っていた。マヤ文明の遺跡を研究する考古学者のグラントはそんなミアを心配し、船中からサメを鑑賞する観光ツアーに姉妹を誘う。そこへサーシャの親友アレクサとニコールが合流し、姉妹をマヤ文明の遺跡が眠る海底でのスリリングな洞窟ダイビングに連れ出すのだったが・・・。

 

☆映画総評

所謂!動物パニック映画でも、もはや王道というか定番になってしまった人喰いサメ映画がひとつのジャンルとなってしまった感はありますが、それと同時に、何気に人喰いサメ映画は進化しています。何気に。

大本を正せばスティーヴン・スピルバーグ監督の映画「ジョーズ」(米1975年)にぶち当たるんだけど、そこから長らくジョーズもどきの人喰いサメ映画が量産されましたが、結果的には香港のドラゴンまがい映画&ブルース・リーもどき映画が量産されたと同じで、期待して観に行っては裏切られるというパッチモン作品ばかりでした。

これってゾンビ映画にもいえるけどね。

 

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グラン・プリ

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原題:
Grand Prix

監督:ジョン・フランケンハイマー

製作総指揮:ジェームズ・ガーナー、カーク・ダグラス

製作:エドワード・ルイス

脚本:ロバート・アラン・アーサー

主演:ジェームズ・ガーナー

共演:イヴ・モンタン、三船敏郎、エヴァ・マリー・セント、ブライアン・ベッドフォード、アントニオ・サバト、ジェシカ・ウォルター、フランソワーズ・アルディ

原作:ロバート・デイリー『The Cruel Sport

音楽:モーリス・ジャール

米 1966年(日本公開196721日) 180

 

★ストーリー

国際オートレース・F1シーズンのトップをきって行われたモンテ・カルロのグラン・プリ・レースで大事故が突発した。アメリカ人ピート(ジェームズ・ガーナー)は地中海に投げ出され、幸に軽傷ですんだが、同レーシングチーム(BPM)のイギリス人スコット(ブライアン・ベドフォード)は壁に激突して重傷を負った。優勝はサルティ(イヴ・モンタン)だった。ピートのミスにより重傷を負ったスコットとピートのスポンサー、ジョーダンはピートを解雇してしまう。

レーシング・ドライバー達の生活は女性の憧れの的だが、彼らの家庭生活は必ずしも平穏ではなかった。スコットの妻パットは離婚を決意し、サルティはフェラリ創立者の娘モニークと結婚していたが、生活は暗礁にのりあげ、パーティで知り合った雑誌記者のルイーズ(エヴァ・M・セイント)を愛し始めていた。そしてピートの妻も彼のもとを去っていった。傷心の彼に救いの手をさしのべたのは、ホンダの矢村(三船敏郎)だった。彼はピートのファイトを買い、日本チームへの参加を勧めた。

 

☆映画総評

どうしてもスティーブ・マックインが主演した映画「栄光のル・マン」(米1971)と比較してしまう、比較されてしまうのが映画「グラン・プリ」(米1966)です。

子供時代は2作品がほぼ同時期に製作公開されていたと勘違いして覚えていたけど、映画「グラン・プリ」(米1966)の方が約4年も前に製作公開されていたことがつい最近になって知りました。勉強不足でしたね。

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レイダース/失われたアーク《聖櫃》 ナチス・ヒットラーのオカルト好き、聖書にまつわる十戒を保存した聖櫃探しと1936年が舞台なのに何故かレトロフューチャー感漂う娯楽大作でした。

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原題:
Raiders of the Lost Ark

監督:スティーヴン・スピルバーグ

製作総指揮:ジョージ・ルーカス、ハワード・G・カザンジャン

製作:フランク・マーシャル

脚本:ローレンス・カスダン

主演:ハリソン・フォード

共演:カレン・アレン、ポール・フリーマン、ロナルド・レイシー、ジョン・リス=デイヴィス、ヴォルフ・カーラー、デンホルム・エリオット

原作:ジョージ・ルーカス、フィリップ・カウフマン

音楽:ジョン・ウィリアムス

米 1981年(日本公開1981125日) 115

 

★ストーリー

時は1936年。第2次大戦勃発直前の混乱期。勢力を増しつつあるナチス・ヒトラーは、最大の武器として多大な力を発揮するという伝説的なアーク<聖櫃>の行方を執拗に追っていた。そのことを知ったアメリカ側は、阻止すべくあらゆる手段を用いる覚悟でいた。その困難な任務を受けることになったのは、インディアナ・ジョーンズ博士(ハリソン・フォード)。大学で考古学を教える教授である彼はアメリカ政府から、アーク発掘の要請を受け、早速エジプトに渡った。彼は、恩師の娘で、かつて恋人だったマリオン(カレン・アレン)とネパールで再会した。早くもナチス一派の攻撃を受けた彼らは、必然的に行動を共にすることになる。しかし、インディのかわりにマリオンが襲われ、彼女が死んで初めて彼女を深く愛していたことに気がつくインディ。ナチス側は、腹黒いフランス人の山師ベロック(ポール・フリーマン)を味方につけ、砂漠の廃城に発見されたアークの埋蔵地点発堀を開始した。現地へ急行するインディ。そこで、彼は、マリオンがまだ生きており、ドイツ軍の捕虜となっていたことを知る。そして、敵の裏をかき見事アークを手にしたインディだったが、それもつかの間、アークを奪われると、マリオン共どもヘビの群がる神殿の奥底に閉じ込められた・・・。

 

☆映画総評

何と言ってもハリソン・フォードが「スター・ウォーズ」だけの一発屋では無い、文句なくハリウッドスターだよな~と言わしめた当たり役が映画「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」であり、インディー・ジョーンズ役によって、ハリソン・フォードはハン・ソロ役以外のもう一つの当たり役を引き当て、ここからハリソン・フォードの快進撃が始まるんですね。

ホント!1980年代のアメリカ映画がキラキラと輝いていた時代のスタート・ダッシュに相応しい映画であり、1980年代は間違いなくハリソン・フォードの人気が決定的となり、彼の時代が完全に始まった原点が映画「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」なのでしょう。

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▲トレジャーハンター仲間が遺跡の罠で死んでいた。

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▲どう考えても砂の袋の重さと黄金首マヤ文明?お宝の重さが違い過ぎるだろう!と誰もが突っ込みを入れたであろう有名な場面です。
 

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スプラッシュ ディズニーが実写映画に求めたのは無邪気で素直で健康的なブロンド美女優と少年の心を持ったコメディアン俳優だった!

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原題:
Splash

監督:ロン・ハワード

製作総指揮:ジョン・トーマス・レノックス

製作:ブライアン・ブレイザー

脚本:ローウェル・ガンツ、ババルー・マンデル、ブルース・ジェイ・フリードマン

主演:トム・ハンクス、ダリル・ハンナ

共演:ジョン・キャンディ、ユージン・レヴィ、ハワード・モリス、ランス・ハワード

原作:

音楽:リー・ホールドリッジ 主題歌:『Love Came for Me』リタ・クーリッジ

米・配給:WDタッチストーンfilm 1984年(日本公開198498日) 111

 

★ストーリー

アレン(トム・ハンクス)は、兄のフレディー(ジョン・キャンディ)とともにニューヨークの青果物市場を経営していた。女遊びにかけては大胆な兄に比べてアレンは女性が苦手。酔ったある夜、500キロ離れたコッド岬へと向かっていた。この岬は、20年前、彼が溺れそうになった場所にもかかわらず、妙に懐かしく、心惹かれる場所なのであった。船をチャーターして沖へ出てみたが、途中でエンジンの調子が悪くなり操縦していた男が救助を求め泳いで岸向かっている間に彼は誤って海に落ちてしまった。20年前に海に落ちて以来、彼は泳げなくなっていたのだ。気絶したアレンが気を取り戻した時には砂浜に助けられていた。側にブロンドの美しい女性がいて、彼女が救ってくれたらしかった。アレンに愛らしい微笑みをなげかけるが、やがて名前も告げずに生まれたままの姿で彼の目の前から海へと消えていった。それ以来、アレンは、彼女を忘れられなくなっていた。彼女は、実は人魚だったのだ。大きなヒレも、乾くと人間と同じような足になるので、濡らさない限り人間に見える人魚だった・・・。

 

☆映画総評

ディズニーが初めて大人向けの実写映画を製作した栄えある第一作が映画「スプラッシュ」です。ディズニーの実写映画製作会社の社名はタッチストーン・ピクチャーズ(1984-2016)で、ウォルト・ディズニー・カンパニー(ウォルト・ディズニー・スタジオ)の映画部門の1つで、1984年・ディズニー社のロナルド・W・ミラーが設立。

ディズニーの中では主に大人向けの実写映画を製作していて、2016年(映画「カクテル」、「プリティ・ウーマン」、「アルマゲドン」etc)まで映画製作し続けていました。


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▲物語は20年前のコッド岬で観光船から少年
アレン(子役・大人役トム・ハンクス)が海に飛び込んだ事から始まる。画像では兄のフレディーがワザと小銭硬貨を落として女性のスカートの中を覗き込んでいます。
Splash1984-66
Splash1984-68
▲海の中でアレンは同い年の少女と出会うことに・・・
 

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今そこある危機 スーパーマンでマンガ的御都合主義的に活躍するスパイはもう観飽きた。次は事務職サラリーマン型CIAで家族持ちが頑張る映画が支持されました。

今そこある危機1994-1
原題:
Clear and Present Danger

監督:フィリップ・ノイス

製作総指揮:

製作: メイス・ニューフェルド、ロバート・レーメ

脚本:ドナルド・スチュワート、スティーヴン・ザイリアン、ジョン・ミリアス

主演:ハリソン・フォード

共演:ウィレム・デフォー、アン・アーチャー、ジョアキム・デ・アルメイダ、ヘンリー・ツェニー、ジェームズ・アール・ジョーンズ、ドナルド・モファットミゲル・サンドバル

原作:『今そこにある危機』トム・クランシー(1989年刊行)

音楽:ジェームズ・ホーナー

米・配給:パラマウント映画 1994年(日本公開19941210日) 141

 

★ストーリー

CIA情報担当官のジャック・ライアン(ハリソン・フォード)はベネット大統領(ドナルド・モファット)に、彼の親しい友人のハーディン一家が惨殺されているのが沿岸警備隊に発見され、逮捕された犯人2人がコロンビアの麻薬組織カリ・カルテルの人間であることを報告する。麻薬撲滅を公約してきた大統領は怒りをこらえ、「麻薬カルテルはアメリカにとり、今そこにある危機だ」と直ちに対処措置を厳命した。ライアンはガンに倒れた上司のグリーア提督(ジェームズ・アール・ジョーンズ)の依頼でCIA副長官代行を引き受け、ハーディン事件の背後の捜査に当たった。その結果、実はハーディンがカリ・カルテルの資金洗浄係であったらしいことを突き止める。彼はカルテルの資金65千万ドルを着服し、それが判明したためにカルテルを率いるエルネスト・エスコベド(ミゲル・サンドバル)に殺害されたと推測したライアンは、大統領に報告する。その頃、彼の知らないところでカルテル撲滅の秘密軍事作戦が開始されていた。

 

☆映画総評

1990年代のアクション映画の中でも007シリーズのスパイアクション映画の人気がひと段落したような、ある意味、もはやマンガみたいでスーパーマン並の活躍をし、どんなピンチでも決して殺されることはない御都合主義的英国スパイ:ジェームズ・ボンドに辟易してきた、飽きていた時代にスーパーリアルなCIAのサラリーマンが等身大の人間としてピンチに真摯に向かって行く姿が時代の寄り戻しなのか、逆に斬新だったので英国スパイ・MI6ジェームズ・ボンドから米国スパイ・CIA職員で情報アナリストと言う事務方の現場のプロ・殺しのプロじゃないジャック・ライアンを主人公にし、成功した時代でもあります。

決してカッコ良くはなくホント頼りないんだけど、世界中の観客に支持されヒットしたのです。


今そこある危機1994-7
▲スーパーマンでマンガ的御都合主義的に活躍するスパイはもう観飽きた。そんな時代に事務職サラリーマン型CIAで家族持ちが頑張る映画作品が受けるとは?そんな1990年~1994年の007映画無き時代でした。主人公で
CIA情報担当官ジャック・ライアン役のハリソン・フォード!
 

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モダン・タイムス まさか(魔の坂)の1930年代世界大恐慌期に笑いを映画で届けようと製作し続けたチャップリンに、今(2020年5月末日)改めてその偉大さを気付かされました!

モダン・タイムス1936-1
原題:
Modern Times

監督:チャールズ・チャップリン

製作総指揮:

製作:チャールズ・チャップリン

脚本:チャールズ・チャップリン

主演:チャールズ・チャップリン

共演:ポーレット・ゴダード、ヘンリー・バーグマン、チェスター・コンクリン

原作:

音楽:チャールズ・チャップリン、アルフレッド・ニューマン

米・モノクロサウンド版 1936(日本公開19382) 87

 

★ストーリー

チャーリーは大きな工場で職工をしていたが、毎日同じ機械を扱って単調無味な仕事を続けている内に、とうとう気が変になって乱暴を働くようになり病院へ入れられた。

全治はしたけれど工場はクビになるし、医者には興奮は禁物だと注意された。

とぼとぼ街を歩いていると暴動の群集に捲込まれて、彼は首謀者と見なされて投獄された。

牢の中で無意識にしたことで偶然牢破りを計画していた一味を発見したので、その賞としてチャーリーは自宅にいると同様の美しい独房を与えられることになり、喜んで引移ろうとした時、彼の無罪が判って放免されてしまった・・・。

 

☆映画総評

今(20205月末日)から実に84年も前の作品であり、第二次世界大戦前、太平洋戦争前の映画作品だから驚愕しごくです。モノクロ映像でサイレント映画だけど今(20205月末日)でも充分に鑑賞に耐えうるし、または現代(20205月末日)だから叫ばれているシンギュラリティ(技術的特異点)問題、AI(人工知能)が現在の仕事の70%以上を奪う!だったり無くなる!と言った今現在の職種・仕事・会社のありようまでも劇的に変わるだろう!と、その筋の有識者&専門家達が書物やTV特集番組で煽っていましたが、そこにトドメとばかりに全世界に新型コロナウイルスがパンデミックですから、もっと一気にシンギュラリティが加速なのか、仕事のありようが劇的に変革するのか、感染爆発によって世界各地は色々とパニック状態です。


モダン・タイムス1936-10
▲現代でも通じる資本主義の嫌な処、雇い主と社員の関係は、84年前に比べれば大改善されたとは言え、リーマンショックなりッ不況があると途端に裏の顔が出るのが会社組織ってヤツを揶揄した映像が凄いシーンです。
 

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真昼の死闘  1970年代西部劇終焉時代のクリント・イーストウッド人気爆発5秒前の映画作品!

真昼の死闘1970-44
原題:
Two Mules for Sister Sara

監督:ドン・シーゲル

製作総指揮:

製作:マーティン・ラッキン、キャロル・ケイス

脚本:アルバート・マルツ

主演:クリント・イーストウッド

共演:シャーリー・マクレーン、マノロ・ファブレガス、アルベルト・モリン

原作:バド・ベティカー

音楽:エンニオ・モリコーネ

米 1970年(197126日) 114

 

★ストーリー

メキシコ北部の荒地で3人の男(ジョン・ケリーら)が1人の修道女に暴行を加えようとしていた。順番を決めようとくじ引きをしていると、銃声とともにダイナマイトを持った男ホーガン(クリント・イーストウッド)が現れた。そして、アッという間に3人を射ち殺した。頬はこけ、むさくるしい鬚面だが凄腕だ。女はサラ(シャーリー・マクレーン)と名乗り、姉が売春婦なので、その罪を償うために尼僧となったと言う。ひょんなことから一緒に旅を続けるうちに、ホーガンはサラを使ってフランス軍の動きを探ることにした。

 

☆映画総評

イタリア帰りのマカロニウエスタン“セルジオ・レオーネ監督ドル箱三部作”でスターとしてアメリカに凱旋帰国したクリント・イーストウッドは、帰国してもハリウッドスター扱いとは言い難く、イタリアだけで成功した所詮はアメリカのTVドラマスターと呼ばれていて、1971年製作公開の映画「ダーティハリー」(米1971)主演以前までの出演映画作品がかなり迷走している頃で、マカロニ西部劇名無しのアウトローのイメージから「奴らを高く吊るせ」(米1968)・「ペンチャ・ワゴン」(米1969)の西部劇映画に主演し、その後の西部劇映画として「真昼の死闘」が製作公開された。ので、クリント・イーストウッドが出演・主演する西部劇映画の中でも知名度がなんとなく低い映画作品の一つかもしれません。


真昼の死闘1970-37
▲アメリカ製作の西部劇映画なのに、映画出だしから荒野で婦女集団レイプシーンですからマカロニウエスタン顔負けのエログロ西部劇臭が漂っていました。

 

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キリング・フィールド 今の時代だから虐殺器官が覚醒発動し「個々人の正義の名の元」に過剰な行為が行われない事を願うばかりです

The Killing Fields1984-54
原題:
The Killing Fields

監督:ローランド・ジョフィ

製作総指揮:

製作:デヴィッド・パットナム

脚本:ブルース・ロビンソン

主演:サム・ウォーターストン

共演:ハイン・S・ニョール、ジョン・マルコヴィッチ、ジュリアン・サンズ

原作:

音楽:マイク・オールドフィールド

米・英:配給・WB 1984年(日本公開1985831日) 141

57回アカデミー賞:助演男優賞(ハイン・S・ニョール)・撮影賞・編集賞

 

★ストーリー

19738月。ニューヨーク・タイムズの記者シドニー・シャンバーグ(サム・ウォーターストン)は、特派員としてカンボジアの首都プノンペンに来た。当時のカンボジアはアメリカを後楯にしたロン・ノル政権と、反米・救国を旗印に掲げた革命派勢力、クメール・ルージュとの闘いが表面化した時期でもあった。カンボジア人のディス・プラン(ハイン・S・ニョール)が、現地で彼の通訳・ガイドとして仕事を助けてくれることになった。翌74年に入って、革命派のプノンペン進攻は目前に迫った。外国人や政府関係者は、必死に国外へ出ようとかけずりまわり、プランの家族も、シャンバーグの手を借りて、無事にアメリカへ旅立った。同年4月、プノンペン解放、ロン・ノル政権はついに崩壊、新しくクメール・ルージュを率いるポル・ポト政権が誕生した。シャンバーグ、プラン、そしてアメリカ人キャメラマンのロックオフ(ジョン・マルコヴィッチ)、イギリス人記者のジョン・スウェイン(ジュリアン・サンズ)は、病院に取材に行くが、クメール・ルージュの兵士に逮捕される。プランは三人の命の恩人となったのである。四人は最後の避難所であるフランス大使館へと逃げ込むが、やがて、カンボジア人であるプランだけが、クメール・ルージュに引き立てられ、どこかへ連行されていった。

 

☆映画総評

1985年の衝撃は映画「キリング・フィールド」劇内の助演者であるカンボジア人のディス・プラン(ハイン・S・ニョール)が水田横の側溝に落ちた時の「腐れかけ白骨化しかかった多くの虐殺死体に落ちた」白昼の地獄映像だった。

1980年代のハリウッドや欧米諸国映画は次世代のMTV型映画を製作したかと思うと、リアルで衝撃的な社会派映画作品も同時に製作し、日本映画の平和呆けしたアマちゃんクリエイター達の作る映画作品とはレベルも次元も違っていた。


The Killing Fields1984-5
▲1985年日本公開当時に観た時はただただ悲惨な映像に圧倒されたが、今観直すと、随分と白人に御都合な傲慢さが鼻につく映画に見えるってのは、ジジイになったからかな。
 

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ガンヒルの決斗 西部劇映画にしては珍しい勧善懲悪じゃない、復讐劇「敵討ち、仇打ち」物語ですから暗いしスッキリしない観客を悩ませる作品だ!

ガンヒルの決斗14
原題:
Last Train from Gun Hill

監督:ジョン・スタージェス

製作総指揮:

製作:ハル・B・ウォリス

脚本:ジェームズ・ポー

主演:カーク・ダグラス

共演:アンソニー・クイン、アール・ホリマン、キャロリン・ジョーンズ、ブラッド・デクスター、ブライアン・ハットン、ジヴァ・ロダン

原作:レス・クラッチフィールド

音楽:ディミトリ・ティオムキン

米 1959年(日本公開1959113日) 94

 

★ストーリー

オクラホマ州、平和町ポーニー。テキサス州から遊びに来た2人の若者リック(アール・ホリマン)とリーは、酒の勢いでインディアンの女を殺してしまった。その女はカザリン(ジヴァ・ロダン)といい、保安官マット(カーク・ダグラス)の妻だった。妻の死を目撃したマットの子供が、リックの馬に乗って父に知らせにいった。マットはその馬の鞍を一目みて、それがリックの父で親友のクレイグ(アンソニー・クイン)の物とわかった。2人は10年間も会っていず、クレイグはガンヒルで大牧場を経営していて、その付近一帯の顔役だった。マットはガンヒル行の列車に乗った。汽車の中で彼はクレイグの情婦(キャロリン・ジョーンズ)にあった。

 

☆映画総評

1950年代~1960年代までは西部劇の内容は勧善懲悪がハッキリした物語が多く、今(2020年)でこそ、アメリカインディアンとは言わずにネイティブアメリカンと言い換えていますが、1970年代頃からアメリカで白人達が行ってきた先住民であるネイティブに対しての残酷な虐殺部分を映画化するようになり、それまでの西部開拓時代=白人に都合の良い物語!の、パイオニア精神で白人達が家族や仲間で一丸となって頑張って家を建てて牧場を作ったりして暮らしている処に、無知無教養で野蛮な略奪者の先住民インディアンとして描いていた、原始的な武器である弓矢や槍で馬に乗って大勢で攻めてくる彼らをライフルや拳銃で撃ち殺すのは正当防衛で当たり前と言った演出で撮影された作品で馴染んでいた、未開の土地の野蛮な略奪者達は殲滅しないとね、な気分に長らくさせて来ていた大勢の白人映画観賞者達はちょっとしたパニックになると言う。しかも、主要なインディアン達を演じるのは実は白人俳優が褐色のドウランを塗って!と言うインチキを平然と行っていたのも大罪と言うべきか。1950年代~1960年代当時のハリウッド映画界はね。

 
ガンヒルの決斗36
▲今でこそありふれたストーリーと言うか、成り金、町の権力者のドラ息子がしでかす事件と言うのは軽はずみな飲酒による性欲の増加と婦女暴行致死ですが、こちらも昼間からウイスキーを飲んでいます。
 

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五人の軍隊 日本人俳優が束の間の国際俳優として活躍した1960~1970年は、日本国民に「直ぐにハリウッドでも活躍さ!」と儚い夢を見せさせたヘンテコ時代でもありました。

五人の軍隊
原題:
Un esercito di 5 uomini  The Five Man Army

監督:ドン・テイラー

製作総指揮:

製作:イタロ・ジンガレリ

脚本:マーク・リチャーズ、ダリオ・アルジェント

主演:ピーター・グレイブス

共演:バッド・スペンサー、ニーノ・カステルヌオーヴォ、ジェームズ・デイリー、丹波哲郎、ダニエラ・ジョルダーノ、クラウディオ・ゴーラ

原作:

音楽:エンニオ・モリコーネ

伊 1969年(日本公開19691115日) 105

 

★ストーリー

メキシコ人ルイス(N・カステルヌオーボ)は、メシト(B・スペンサー)、オーガスタス(J・ダリー)、サムライ(丹波哲郎)の三人をつれて彼等の雇い主ダッチマン(P・グレーブス)とある集落で落合った。そこで五人は、メキシコ軍に処刑されそうになっていた革命党員を助け、村人に歓迎された。その中でもマリア(D・ジョルダーノ)は特にサムライに心を奪われた。金目当の彼等はさっそく大仕事にとりかかった。その仕事とは軍隊の護送する莫大な砂金を奪取することであった。

 

☆映画総評

1965年以降から世界的にマカロニウエスタン映画のブームが到来し、やや人気が落ち着いて来た!と言うよりもある意味マンネリしてきた感が否めない1969年~1970年頃に、イタリア映画界では、よりグローバルな役者を揃えて、マンネリ化を打破する方向へとシフトして行った。

ドル箱3部作で成功した要員としてアメリカからTVスターだったクリント・イーストウッドを助っ人として呼んで出演させたことと同じように、今回の映画「五人の軍隊」ではアメリカのTVスターであるピーター・グレイブスを助っ人して起用。彼はアメリカTVドラマ「スパイ大作戦」(1967)の主役でも当時!イタリアでも有名だった。

また、東洋人・日本人俳優として世界的に有名なスパイ映画「007は二度死ぬ」(英1967年)に忍者部隊のリーダー・タイガー田中役を演じた丹波哲郎も助っ人として呼ばれ日本での収益を当てこもうという狙いも当然あっただろう。


五人の軍隊5-1
▲西部劇時代にサムライとして渡米していたが、曲芸師なのか旅芸人となってナイフ投げで生計していたのが我らの丹波哲郎!かなり若いです。
 

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