燃えよ!映画論

人間はみな、自分だけの物語を、自分だけがのめり込める映画を欲している!そんな映画ファンたちのタメになる情報を届けていきたいです。

悪党に粛清を(デンマーク・英・南アフリカ2014年)

悪党に粛清
原題:
The Salvation

監督:クリスチャン・レヴリング

製作総指揮:

製作:シセ・グラム・ヨルゲンセン

脚本:クリスチャン・レヴリング、アナス・トマス・イェンセン

主演:マッツ・ミケルセン

共演:エヴァ・グリーン、ジェフリー・ディーン・モーガン、マイケル・レイモンド=ジェームズ、ミカエル・パーシュブラント、ジョナサン・プライス、ナナ・オーランド・ファブリシャス

原作:

音楽:カスパー・ウィンディング 主題歌:

デンマーク・英・南アフリカ・クロックワークス 2014522(日本公開2015.6.22) 92

 

★ストーリー

1870 年代アメリカ―。元兵士のジョン(マッツ・ミケルセン) は敗戦で荒れたデンマークから新天地アメリカへと旅立つ。7年後、事業も 軌道に乗り妻子を呼び寄せ再会を喜びあっていたのも束の間、非情にも 目の前で妻子を殺されてしまう。怒りのあまり犯人を見つけ撃ち殺したジョン だったが、犯人はこの辺り一帯を支配する悪名高いデラルー大佐(ジェフリー ・ディーン・モーガン)の弟だったことから彼の怒りを買う。 更にその弟の情婦で声を失ったマデリン(エヴァ・グリーン)も巻き込み、 それぞれの孤独で壮絶な復讐がはじまった・・・。

 
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☆映画総評

アメリカや日本もそうだが、所謂!時代劇の作品が昨今はえぐるように制作されなくなってきました。日本では今(2023年)でこそBSNHK等で時代劇ドラマが制作されていたりするが、それでも時代劇全盛の19701980年代に比べたら数える程に減ってきました。(いわん)やアメリカの西部劇ともなると1年間にドラマも映画も1本も制作されないこともあるのかもしれません。

 

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シン・ジョーズ(TV専用映画・米2016年)

シン・ジョーズ4
原題:
Atomic Shark

監督:AB・ストーン

製作総指揮:ダニエル・マーチ

製作:グリフ・ファースト、スティーブン・ファースト

脚本:ジャック・スナイダー

主演:レイチェル・ブルック・スミス

共演:ジェフ・フェイヒー、ボビー・カンポ、マライア・ボナー

原作:グリフ・ファースト

音楽: 主題歌:

アメリカ・SyFyテレビ映画作品 2016724日 85

 

★ストーリー

カリフォルニア州サンディエゴ。海水浴客でにぎわうビーチに、焼けただれた魚の死骸が次々と打ち上げられる。これを不審に思ったライフセーバーのジーナとカプランは、原因を探る中で炎をまとったような異様なサメの存在を知る。それこそは核実験の影響で進化を遂げた放射能ザメだった。だが、現実離れした2人の話を信じる者はいない。やがて、体内に核エネルギーを持つサメは原子の業火と巨大な顎で人間たちを襲い始め……

 
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☆映画総評

映画「ジョーズ」(米1975)以降から無数に現れるジョーズモドキサメ映画作品群と、ブルース・リーの主演する「ドラゴン」シリーズ以降から生まれた無数のドラゴン・カンフー映画はなんと似ていることか。

そう、二つとも共通していることは最強(最凶)であり、そしてどちらとも最高の名作映画だったってことだ。

そして、運が良いのか悪いのか、それを体験、映画作品を観てしまったばっかりに心の底から心酔してしまい、己の汚れちまった魂の浄化ことカタルシスを味わってしまったからこそ、あの奇跡の感動をもう一度、という所謂!中毒になってしまい、「ジョーズ」に匹敵する、「燃えよ!ドラゴン」に匹敵する、またはよしんば超えてくれる作品と巡り会えるのでは、と、奇跡をもう一度とばかりに、奇跡を訪ねて三千里の長い旅を、悲しい願い旅こと悲願として求めてさすらうのが、サメ映画&ドラゴン・カンフー映画の悲しい流浪映画鑑賞人となるのです。

まさに101匹ジョーズ&ドラゴン映画大行進を全世界の映画バカ一代達が日夜探し続けているのです。が・・・。

 

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晴天の霹靂(日本2014年)

青天の霹靂
原題:

監督:劇団ひとり

製作総指揮:

製作:川村元気

脚本:橋部敦子、劇団ひとり

主演:大泉洋

共演:柴崎コウ、劇団ひとり、須田琉雅、笹野高史、風間杜夫、入江雅人、小石至誠(ナポレオンズ)、高橋周平、柄本佑

原作:「青天の霹靂」(幻冬舎)劇団ひとり(2010825日)

音楽:佐藤直樹 主題歌:Mr.Children「放たれる」

日本・配給:東宝 2014524日 96

 

ストーリー

39歳の売れないマジシャン轟晴夫(大泉洋)は、薄汚れたマジックバーでマジシャンとして働いていた。晴夫は幼い頃に母に捨てられ、父とは10年以上絶縁状態が続いていた。

ある日、晴夫のもとに警察から一本の電話が入る。それは、実の父が遺体で発見されたという知らせだった。遺骨を抱え、ホームレス生活だった父の住み家のダンボールハウスに来た晴夫は自らの未来を重ね、「なんで俺、生まれてきたんだろう」と絶望に暮れるのだった。

そんな最中、青空に一閃の雷が光り突如晴夫を直撃する。気が付くと晴夫は、40年前の浅草にタイムスリップしていた。仕事を求めて浅草の雷門ホールを訪ねた晴夫は、そこで同じくマジシャンをやっていた若き日の父・正太郎(劇団ひとり)と、彼のアシスタントである母・花村悦子(柴咲コウ)と出会う。ひょんなことから晴夫は、父・正太郎と二人でコンビを組みマジックを披露することになる。

 
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映画総評

天才!劇団ひとりが執筆した小説の映画化であり、映画化は映画「陰日向に咲く」に続いて2作品目になります。そして39歳の売れないマジシャン轟晴夫役の大泉洋の演技が異常に良いです。映画オープニングから酔っ払って潰れているお客の前でテーブルならぬカウンター手品を覇気の無い雰囲気で披露し、「自分の人生はエースでもキングでも無い」と人生を半ば諦めた男であることを演じ、その後、人生の残酷を加速させるように、テレビで人気になった後輩のマジシャンが古巣のマジックバーにテレビデレクターと立ち寄り、轟晴夫(大泉洋)の後輩なのに今はテレビで売れっ子だから名前は呼び捨て、そして「まだ、ここにいたの」みたいな見下した態度のヒリヒリする場面演出はリアルにありそうで、一気に映画の世界に引き込まれます。

 

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カリートの道(米1993年)

カリートの道
原題:Carlito's Way

監督:ブライアン・デ・パルマ

製作総指揮:オートウィン・フレイヤームス、ルイス・A・ストローカー

製作:マーティン・ブレグマン、マーティン・スコット・ブレグマン、ウィル・ベアー

脚本:デヴィッド・コープ

主演:アル・パチーノ

共演:ショーン・ペン、ペネロープ・アン・ミラー、ジョン・レグイザモ、ルイス・ガスマン、ジェームズ・レブホーン、ヴィゴ・モーテンセン、イングリッド・ロジャース

原作:「カリートの道」・「それから」エドウィン・トレス

音楽:パトリック・ドイル 主題歌:「you are so beautiful」ジョー・コッカー

アメリカ・ユニバーサル 19931110(日本公開1994.4.23) 144

 

★ストーリー

親友の弁護士デイブ・クラインフェルド(ション・ペン)の尽力によって長期の刑をわずか5年で出所した元麻薬王のカリート・ブリガンテ(アル・パチーノ)。ところがその僅かの間にも闇の世界にあった仁義やルールは失われ、街も人々も様変わりしていた。その姿に失望したカリートは再会した恋人への愛を誓い、街を出て行くことを夢見て堅気の生活を送りはじめる。ところがある日、自分を助けてくれた弁護士クラインフェルドからクライアントでマフィアのボスことアンソニー・タグリアルッチの脱獄を手伝ってくれと頼まれたカリートは、恩義から手を貸してしまうのだった・・・。

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☆映画総評

映画「スカーフェイス」(米1983年)から丁度10年振りにタックを組んだ、ブライアン・デ・パルマ監督とアル・パチーノの主演アクション・ギャング(マフィア)映画が「カリート道」だ。

前回の「スカーフェイス」ではキューバからアメリカに渡った青年の麻薬(コカイン)で成り上がり、そして自滅していく。ある意味!無軌道で破滅的な男の役から、今度はプエルトリコの男性が一度は麻薬王として顔を売ったが、警察に捕まり刑務所に送られ、今度は堅気として真っ当に生きることを選んだ役と、同じギャング(マフィア)役でも、真逆のキャラクターを演じることになっているのが面白く、どっちの映画作品も、今ではカルト映画扱いだ。

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牛首村(日本2022年)

牛首村
原題:

監督:清水崇

製作総指揮:

製作:高橋大典、三宅はるえ

脚本:保坂大輔、清水崇

主演:koki

共演:萩原利久、高橋文哉、芋生悠、大谷凜香、莉子、松尾論、堀内敬子、田中直樹、麿赤兒、竜のり子

原作:

音楽:村松崇継

日本・東映 日本公開2022218日 115

 

★ストーリー

東京に暮らす女子高生の雨宮奏音(かのん)koki)は、ある日同級生の香月蓮(萩原利久)から、詩音(しおん)(koki)という少女が行方不明になる心霊動画を見せられた。その少女は奏音に瓜二つで、牛の首のマスクを強引に被せられ、廃墟に閉じ込められたきり姿を消したのだ。その少女に妙な親近感を覚えた奏音は、何かに押されるように、動画が撮影された富山県の坪野鉱泉へ向かう・・・。


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☆映画総評

ジャパニーズホラー映画「呪怨」で有名な清水崇が監督した「実録!恐怖の村シリーズ」の最新作であり、映画「犬鳴村」(2020)・「樹海村」(2021)に続く第三弾の映画が「牛首村」(2022)です。

お約束通りというか、映画オープニングは決まって、都市伝説的心霊スポットにスマホを持って突撃する、若い女性達の(今回は女子高生グループ)ネット動画運営で絶賛配信中!の、最中に摩訶不思議な怪事件が起こり、そこには決まってアキナ役(村シリーズ3作品とも出るお約束キャラ)の若い女性が出てくるという、こちらもフォーマットのようにお約束です。

お約束と言えば、腕で拭って舌舐めずりする男の子や主人公達が時空を超えて、忌まわしい当事者事件を追体験したり、かと思うと主要人物が決まって身体の中に幽霊や呪われたモノが入り込んで皮膚の下を這いずり回るシーンが有名なフォーマットと言えるでしょう。

 

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乱(日・仏1985年)

乱1
原題:Ran

監督:黒澤明

製作総指揮:古川克巳

製作:セルジュ・シルベルマン、原正人

脚本:黒澤明、小國英雄、井出雅人

主演:仲代達矢

共演:寺尾聰、根津甚八、隆大介、原田美枝子、油井昌由樹、井出比佐志、ピーター、植木等、宮崎美子、野村武司(野村萬斎)

原作:

音楽:武満徹

衣装デザイナー:ワダ・エミ

日・仏:東宝・ヘラルド 198561(1985.9.18) 162

受賞歴:第58回アカデミー賞衣装デザイン賞、

 

★ストーリー

戦国時代を無慈悲に生き抜いてきた齢70の猛将、一文字秀虎(仲代達矢)は、領国の領主二人藤巻植木等と綾部(田崎潤)を招いて巻狩の場で居眠りをしてしまう。そして、そこで悪夢を見た秀虎は突然隠居することを表明し、長男の太郎(寺尾聰)、次男の次郎(根津甚八)・三男の三郎(隆大介)に3つの城を分け与え、自身は客人として静かに余生を過ごしたいと願う。更に「1本の矢はすぐ折れるが、3本束ねると折れぬ」と3本の矢を以て兄弟の団結の要を説くが、三郎は示された3本の矢を力ずくでへし折り、父親の弱気と兄弟衝突の懸念を訴える。秀虎は激怒し、三郎とそれを庇う重臣の平山丹後(油井昌由樹)をその場で追放する。隣国の領主、藤巻は三郎の気質を気に入り、婿に迎え入れる。

 

☆映画総評

映画「影武者」(1980年)を観た感想を思い出すと、映画初っぱなから画像が暗くて、1台固定のカメラで、しかも長回しの演出に思わずひっくり返ったことを思い出し、それと同じ感覚を、デジャブの感覚を早くも味わったのが、「影武者」から5年後に製作公開された映画「乱」である。

調べてみると、映画「乱」の方を先に企画していて、企画は1976年3月からであり、当初から映画製作費は20億円規模とされ、何処の日本の映画会社も及び腰だったと説明されているが、その通りですね。因みに奇しくも1980年に角川で製作上映された日本映画「復活の日」の製作費も25億円(又は32億円)と、映画「乱」の製作費とほぼ同じです、が、「復活の日」は南極での撮影や、世界の俳優やハリウッドスターを多数キャストしたので、25億円の大部分は出演料で消えるというとんでもない駄作映画(と言ってもヒットはした)を製作したもんだから、そう考えると黒澤明監督に25億円を1980年当時に「乱」のために使わせても良いんじゃない!なんて思えちゃいます。

 

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遠い太鼓(米1951年)

遠い太鼓1
原題:
Distant Drums

監督:ラオール・ウォルシュ

製作総指揮:

製作:ミルトン・スパーリング

脚本:ナイヴン・ブッシュ、マーティン・ラッキン

主演:ゲイリー・クーパー

共演:リチャード・ウェップ、マリ・アルドン、アーサー・ハニカット、クランシー・クーパー、

原作:

音楽:マックス・スタイナー

アメリカ・ワーナー・ブラザース 19511229(日本公開1953.1.10) 101

 

★ストーリー

1840年、フロリダ地方ではアメリカ人がセミノール・インディアンと7年間悪戦苦闘を続けていた。そこでテイラー将軍は、フロリダ辺域の防衛にあたっていたクインシー・ワイアット大尉のもとへ海軍のタフト中尉と偵察兵のモンクを送り出す。彼らは、そこで任務のブラック・セミノールを襲い、砦を破壊することに成功、捕虜となっていたジュディら他白人達を救った。そして、セミノールの大群からの逃避行と戦いが始まる。

 

☆映画総評

今(2023年)から実に72年も前の映画であり、ハリウッド映画の黄金期だから、アメリカの白人は正義で、インディアンは悪くて攻撃的な野蛮人という、勧善懲悪なハリウッド的ステレオタイプな映画作品です。と言っても、日本人の殆どは余り知らないと思うけど、アメリカ合衆国の歴史戦争映画、第二次セミノール戦争(1835-1842)、もしくはフロリダ戦争・セミノール戦争(1817-1858)を描いた実際の歴史に基づいた映画作品らしいので、所謂!マンガ・映画的フィクションな冒険娯楽映画じゃないってことがハッキリ言ってビックリしました。

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夕陽に向って走れ(米1969年)

夕陽に向って走れ0
原題:
Tell Them Willie Boy Is Here

監督:エイブラハム・ポロンスキー

製作総指揮:

製作:フィリップ・A・ワックスマン、ジェニングス・ラング

脚本:エイブラハム・ポロンスキー

主演:ロバート・レッドフォード

共演:キャサリン・ロス、ロバート・ブレイク、スーザン・クラーク、バリー・サリヴァン、

原作:ハリー・ロートン

音楽:デイヴ・グルーシン

アメリカ・ユニバーサルスタジオ 19691218(日本公開1970.3.28) 98

 

★ストーリー

年に一度の祭りに、インディアン保護区に戻ってきたウイリー・ボーイ(ロバート・ブレイク)は、最愛のローラ(キャサリン・ロス)との結婚承諾を、彼女の父親に求めたが、銃で追いはらわれてしまった。固い決意を秘めていたウイリーは、「それならば」と、ローラをつれて駆け落ちしようとした。そのため、彼はあやまって、止めに入った彼女の父親を射殺してしまい、その時から、ウイリーとローラの逃避行がはじまったのだった。この事件を知った、保護区監督官で女医のローラ(スーザン・クラーク)は、保安官補のクーパー(ロバート・レッドフォード)に、ウイリーの逮捕を依頼した・・・。

 

☆映画総評

この映画を観たときに感じたのは、居心地の悪い違和感だ。そこにはまず、見た目のビジュアルがあり、なんで白人女優であるキャサリン・ロスがわざわざ肌を黒くメイクしてインディアン女性の役をやらなくてはならなかったのか?とか、インディアンの男性役はメキシコ人かインディアンの血が流れているハーフかクオーターなのかな、と思っていたら、俳優のロバート・ブレイクはイタリア系アメリカ人とのことで、こちらもインディアンに似せるために肌色を多少メイクしていたのでしょう。

なので、まずはこの1960年代から続く悪しきハリウッドの白人至上主義的考えというか、白人以外の人種も白人がわざわざ白い肌を浅黒くして、なんなら髪の色を黒く染めてメイクして映画作品を作るという厚かましさというか、その時代のハリウッドではそれが当たり前の感覚で、ある意味、なんの悪気も無く映画製作をするのが居心地の悪い違和感の一つでした。

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ジャイアンツ(米1956年)

ジャイアンツ1
原題:
Giant

監督:ジョージ・スティーヴンス

製作総指揮:

製作:ジョージ・スティーヴンス、ヘンリー・ジンスバーグ

脚本:フレッド・ジュイオル、アイヴァン・モファット

主演:エリザベス・テイラー、ロック・ハドソン

共演:ジェームズ・ディーン、マーセデス・マッケンブリッジ、キャロル・ベイカー、チル・ウィルス、マーセデス・マッケンブリッジ、デニス・ホッパー、

原作:エドナ・ファーバー『Giant1952年刊行

音楽:ディミトリ・ティオムキン 主題歌:レイ・ハインドーフ

アメリカ・ワーナー・ブラザース 19561010(日本公開1956.12.22) 201

29回アカデミー賞監督賞受賞

アメリカ国立フィルム登録(2005年)
 

★ストーリー

第一次世界大戦が終わった1920年頃。アメリカ東部のヴァージニアへ蒸気機関車で来たテキサスで大牧場を営むベネディクト家のビック(ロック・ハドソン)は、ヴァージニアで良い馬を買うためにリントン家を訪れる。そこで出会ったのは、見事な黒毛の馬「戦いの風」を乗りこなす美しい女性レスリー(エリザベス・テイラー)でした。たちまち二人は恋に落ち、黒毛の馬「戦いの風」と一緒にテキサスの大牧場ベネディクト家に嫁ぐレスリーでした。

しかし、テキサスで待っていたのは、東部と西部の生活や考え方の違いという現実でした。 

 

☆映画総評

映画「ジャイアンツ」(米1956)を観るのは今回(2023年)で4回目だ。1回目は17歳頃で、所謂!伝説のジェームズ・ディーンが出演する映画作品を、映画好きの級友よりも早くに観ないと、または同時代に映画館で観た叔父さん達の話を聞いて一刻でも早く観なければ、そんな年頃だったから、深夜のテレビで放映したときはワクワクして観ましたが、率直な感想は「映画の上映時間が長い、長すぎる。ジェームズ・ディーンはメインじゃないじゃん。そしてトドメは成金でチョイ!ストーカーで泥酔痴態を披露する格好悪い役じゃん」と、殆どチョイ役のジェームズ・ディーンしか観ていなく、映画内容は殆ど観ていませんでした。


ジャイアンツ29-1
ジャイアンツ10
▲3回目を観てから10年以上が経過したから、すっかり忘れていましたが
ベネディクト家のビック(ロック・ハドソン)は名馬を買いにアメリカ東部のヴァージニアへ蒸気機関車で来たんだね。

 

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日本沈没(日本1973年)

日本沈没
原題:
TIDAL WAVESUBMERSION OF JAPANJAPAN SINKS

監督:森谷司郎 特撮監督:中野昭慶

製作総指揮:

製作:田中友幸、田中収

脚本:橋本忍

主演:小林桂樹

共演:丹波哲郎、藤岡弘、いしだあゆみ、滝田裕介、中丸忠雄、村井国夫、夏八木勲、高橋昌也二谷英明、島田正吾、神山繁、中村伸郎、地井武男

原作:「日本沈没」小松左京 光文社(1973年)

音楽:佐藤勝

東宝製作・配給東宝 19731229日 144

 

★ストーリー

海底開発KKに勤める深海潜水艇の操艇者・小野寺俊夫(藤岡弘)は、小笠原諸島北方の島が一夜にして消えた原因を突きとめようと、海底火山の権威、田所博士(小林桂樹)、幸長助教授(滝田裕介)らとともに日本海溝にもぐった。潜水艇わだつみが八千メートルの海底にもぐった時、彼等は異様な海底異変を発見した。深海には、巾ひろい溝が果てしなく延び、乱泥流がもくもくと噴出していた。この巨大な暗黒の中で、いま、何かが起りつつあった……東京に帰った小野寺は、自由奔放に生きる伊豆の名家の令嬢・阿部玲子(いしだあゆみ)と会った。そして、湘南の海岸で二人が激しく抱擁中、突如、白い閃光が夜空を走った。伊豆天城山が爆発したのだ。 

 

☆映画総評

今(2023年)から丁度50年前の日本映画が映画「日本沈没」だ。今、見直して観るとチープなミニチュア特撮映像と思ってしまうが、が、しかし、ミニチュアによっては今でも凄いね、って思ってしまうから、1973年当時に観た子供達は映画館の大画面で映し出される巨大地震や津波によって破壊される東京・日本の風景や災害に巻き込まれて死んでいく人々を観て一気に1970年代の青い暴力の世界観に捉えられて、不安と絶望を味わったことでしょう。それだけ、あの1973年の時代、1970年代前後の時代は世界的にもヘンテコリンな時代だったと想像します。

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遊星からの物体X

遊星からの物体X-11

原題:The Thing

監督:ジョン・カーペンター

製作総指揮:ウィルバー・スターク

製作:デイヴィッド・フォスター・ローレンス・ターマン・スチュアート・コーエン

脚本:ビル・ランカスター

主演:カート・ラッセル

共演:A・ウィルフォード・ブリムリー、デヴィッド・クレノン、キース・デイヴィッド、リチャード・ダイサート、ドナルド・モファット

原作:ジョン・W・キャンベル『影が行く』

音楽:エンニオ・モリコーネ

米国・配給:ユニバーサル・ピクチャーズ 1982625日(日本公開1982.11.13) 109

 

★ストーリー

氷の中から発見されたエイリアンと南極基地の隊員との死闘を描いた、SFホラーの古典「遊星よりの物体X」のリメイクで、よりキャンベルの原作に近い。10万年前に地球に飛来した謎の巨大UFOを発見した南極観測隊のノルウェー基地が全滅。やがてノルウェー隊の犬を媒介にしてアメリカ基地に未知の生命体が侵入した。それは次々と形態を変えながら隊員たちに襲いかかる・・・。

 

☆映画総評

現在が2022年の12月だから、ジョン・カーペンター監督の映画「遊星からの物体X」(米国1982年)は、製作から実に40年が経過してしまった。正に「光陰矢のごとし」とは言ったものです。

40年前の1982年に当時、映画「遊星からの物体X」を観た自身は、まだまだ映画小僧であり、中二病状態だったから所謂「SFXが半端ね~」と、同じ映画ファンであり、SFX映画作品の鑑賞だけが「無情の喜び」だった級友たちと興奮マックスで話し合ったことを、懐かしく思い出してしまいます。

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眠狂四郎殺法帖(日本1963年)

眠狂四郎殺法帖2
原題:

監督:田中徳三

製作総指揮:

製作: 永田雅一

脚本:星川清司

主演:市川雷蔵

共演:中村玉緒、城健三郎(若山富三郎)、伊達三郎、扇町景子、小林勝彦

原作:柴田錬三郎

音楽:小杉太一郎

配給:大映 製作国:日本 1963112日 82

 

★ストーリー

ある日眠狂四郎を加賀前田藩に仕える千佐という女が訪ねてくる。中国人の陳孫という男が自分の命を狙っているので助けて欲しいと言うのだ。仕方なく頼みを聞きいれることにするが、陳孫は狂四郎に千佐は前田藩の間者であるという驚くべき事実を話す。前田藩主は豪商銭屋と癒着した密貿易で大金を儲けていた。前田藩は幕府がその事を知ることを恐れ銭屋一家を謀殺したのだ・・・。

 

☆映画総評

今(2022年)から実に59年も前の映画作品となり、個人的なことだが当然!1963年には生まれていません。ですから伝説と化した市川雷蔵を観た初めての映画ですね。テレビで放映した作品だけど。1963年当時の日本公開映画は欧米作品が「アラビアのロレンス」(英・米1962)・「007は殺しの番号」(英・米1962)・「鳥」(米1963)・「大脱走」(米1963)・「地下室のメロディ」(仏1963)・「北京の55日」(米1963)・「クレオパトラ」(米1963)・「シャレード」(米1963)等です。

 

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D.N.A.V(米1996年)

DNAV0
原題:
Humanoids from the Deep

監督:ジェフ・ヨニス

製作総指揮:ロジャー・コーマン

製作:マイケル・アマト

脚本:ジェフ・ヨニス、マーティン・B・コーエン

主演:エマ・サムズ

共演:ロバート・キャラダイン、マーク・ロルストン、クリント・ハワード、

原作:マーティン・B・コーエン

音楽:クリストファー・レナーチ

アメリカ・アメリカTV映画: 1996年 90

 

★ストーリー

海辺の小さな町は漁業会社と若者達の対立の渦中にあった。漁業会社では大きな魚を捕る為にホルモン剤を海に流し水質汚染していた。そんな中、海で人々が次々襲われ…

 

☆映画総評

今(2022年)から42年前の映画「モンスター・パニック」(米1980年)のリ・メイク版が今回紹介する映画、と言うよりTV長編ドラマ、TV映画と紹介するべき作品です。

リ・メイクされた作品は1996年で、1980年から16年が経過しているのに、前作よりも酷い作品になっていました。そして、ネットで調べてみて、TV映画作品であることが判明し、納得と同時に何故にTV映画でのリ・メイク、と、残念、無念で仕方がありませんでした。

DNAV10
▲もろプール内での水中撮影はTV映画製作ならでは

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高校生無頼控 突きのムラマサ(日本1973年)

高校生無頼控 突きのムラマサ

原題:

監督:江崎実生

製作総指揮:

製作:国際放映、川野泰彦

脚本:小池一雄

主演:大門正明

共演:ひし美ゆり子、由利徹、中条静夫、中谷昇、小松政夫、名古屋章、渡辺やよい、加藤小夜子

原作:小池一雄  日本の漫画「週刊漫画アクション」(1971.7.22-1973.6.7

音楽:佐藤允彦

製作国:日本 配給:東宝 197347日 84

 

★ストーリー

三流主義を心情とした(血を流し、汗を流し、涙を流す)村木正人ことムラマサは、過激派の兄を探してある町にやって来た。川で洗濯物をしていたムラマサ、全裸であることに気付かずに、東華学園の美人先生・小千谷陽子に話しかけ、小千谷先生を驚かす。その夜、あるスナックに入るとホステスの北川サキエが泣いている。ムラマサは人生訓辞を一席ブッて、意気投合。ソファの上で抱き合う。その夜、知り合ったばかりのクリーニング屋をやっている東華学園高の生徒の家へ居候することにする。

 

☆映画総評

今(2022年)から50年も前に製作公開した沖雅也主演の映画「高校生(こうこうせい)無頼(ぶらい)(ひかえ)」(東宝1972)が第1作で、今回紹介する映画「高校生無頼控 突きのムラマサ」は第二作だが、主人公は沖雅也に変わって大門正明と言う沖雅也よりもお世辞にも顔が良いわけもなく華もなく、この映画以降、やっぱりというか人気は出ず、直ぐに脇役扱いとなります。そんなことも映画会社も予測していたのか東宝の子会社である国際放映が製作と成り、多分、上映する映画館もかなり少なくなったんでしょう。なので、正式な映画館上映の記録に載っていないことがあります。ですからトホホ映画です。

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ツイスター(米1996年)

ツイスター2
原題:
Twister

監督:ヤン・デ・ポン

製作総指揮: ローリー・マクドナルド、ジェラルド・R・モーレン、ウォルター・F・パークス、スティーブン・スピルバーグ

製作:キャスリーン・ケネディ、イアン・ブライス、マイケル・クライトン

脚本:マイケル・クライトン、アン・マリー・マーティン

主演:ヘレン・ハント

共演:ビル・パクストン、ケイリー・エルウィス、ジェイミー・ガーツ、ロイス・スミス、アラン・ラック、フィリップ・シーモア・ホフマン、トッド・フィールド、ジェレミー・デイビス

原作:

音楽: マーク・マンシーナ 主題歌:『Humans Being』ヴァン・ヘイレン

アメリカ・ワーナー・ブラザース 1996510(日本公開1996.7.6) 113

 

★ストーリー

竜巻を追う観測チームを率いる女性、ジョー・ハーディング(ヘレン・ハント)は、幼い頃に父親をすさまじい竜巻によって亡くしていた。その彼女を夫のビル(ビル・パクストン)が恋人のメリッサ(ジェレミー・ガーツ)を連れ、離婚届けにサインを貰うために訪ねて来た。だが、ジョーに「ドロシー」と名付けられた竜巻観測機を見せられると、ビルの心は騒いだ。それはかつて、彼がジョーたちと同じ竜巻観測者だった頃に考案した機械で、軽い金属球を竜巻の中心に放出し、いまだ知られていない竜巻の内部の動きを調べるものだった。彼が研究半ばでうっちゃったものを、ジョーたちが完成させたのだ。ビルは成り行きからジョーたちのチームに同行することに。

 

☆映画総評

映画「スピード」(米1994)で監督デビューし、その当時一斉を風靡したのがオランダ出身の映画撮影監督ことヤン・デ・ポンで、今回紹介する映画「ツイスター」(米1996)は映画監督として2作目の映画となります。映画「スペード」のスリリングでスピード感のあるカメラワークが衝撃的と思ったら、今度はそこにCGを駆使したVFXで成功した映画「ジェラシック・パーク」で味を占めたスティーブン・スピルバーグが製作で加わり、1996年当時の時代的風潮は「CGによって、今まで以上に今まで観たこともない映像体験を味わえる時代が到来した」感が漂っていたから、映画「ツイスター」は当時!期待度マックスの映画の一つでした。 

ツイスター14-1
▲映画冒頭の主人公
ジョー・ハーディング(ヘレン・ハント)の家が巨大竜巻の襲来によって跡形もなくなります。

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ホット・ロック(米1972年)

ホット・ロック1

原題:The Hot Rock

監督:ピーター・イェーツ

製作総指揮:

製作:ハル・ランダース、ボビー・ロバーツ

脚本:ウィリアム・ゴールドマン

主演:ロバート・レッドフォード

共演:ジョージ・シーガル、ロン・リーブン、ポール・サンド、モーゼス・ガン、トポ・スウォップ、ゼロ・モステル、リン・ゴードン

原作:ドナルド・E・ウェスレイク

音楽:クインシー・ジョーンズ

アメリカ・20世紀フォックス 1972126(日本公開1972.6.10) 105
 

★ストーリー

盗みを職業とするジョン・アーチボルド・ドートマンダー(ロバート・レッドフォード)が4年の刑期を終えて出所すると、義弟のケルプ(ジョージ・シーガル)が迎えにきていた。ケルプは表向きは鍵屋だが、実は金庫破りの名人だった。ケルプは早速、ドートマンダーに仕事を持ちかけた。その仕事とは、ブルックリン博物館にサハリ・ストーンと呼ばれるアフリカの国のダイヤが展示されていたが、別のアフリカの国の大使アムーザ博士(モーゼス・ガン〉は、サハリ・ストーンは本来彼の国の所有物であると主張し、ケルプに盗み出してほしいというのだ。成功したら1人当たり25000ドルの報酬がもらえる・・・。 

 

☆映画総評

1972年に日本公開した洋画の代表的な映画作品は「真夜中のパーティー」(米1970)・「ダーティハリー」(米1971)・「フレンチ・コネクション」(米1971)・「黒いジャガー」(米1971)・「夕陽のギャングたち」(伊・スペイン・米1971)・「時計じかけのオレンジ」(英・米1971)・「おかしなおかしな大追跡」(米1972)・「原始人100万年」(英1971)・「ゴットファザー」(米1972)・「キャバレー」(米1972)・「バラキ」(米・伊・仏1972)・「ラマンチャの男」(伊1972)・「ザ・ビッグマン」(伊・独1972)等、ここに今回紹介の映画「ホット・ロック」が加わります。

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ダーティファイター(米1978年)

ダーティファイター4
原題:
Every Which Way But Loose

監督:ジェームズ・ファーゴ

製作総指揮:

製作: ロバート・デイリー

脚本: ジェレミー・ジョー・クロンズバーグ

主演:クリント・イーストウッド

共演:ソンドラ・ロック、ジェフリー・ルイス、ルース・ゴードン、ビヴァリー・ダンジェロ、グレゴリー・ヲルコット

原作:

音楽:スナッフ・ギャレット 

主題歌:『Every Which Way But Loose』エディ・ラビット

アメリカ・ワーナー・ブラザース 19781220(日本公開1978.12.16) 114

 

★ストーリー

ファイロ(クリント・イーストウッド)はアメリカ大陸を股にかける長距離トラックの運転手。彼はビールとカントリー・ミュージックが好きで、その上ケンカをやらせたら右に出るものがいないくらいのケンカのプロだった。仕事を終えてロスに戻って来たファイロは、早速近くの酒場で強そうな男を相手に軽くKO。翌日のケンカ・マッチの準備運動を済ませた彼は母親(ルース・ゴードン)とオービル(ジョフリー・ルイス)の待つ家へ戻っていった。翌日ケンカ・マッチでみごと勝利を飾ったファイロは、なじみの店で歌っているリン(ソンドラ・ロック)に会った。彼女は歌い終わると、ファイロのところにやって来てビールをねだった。ケンカに明け暮れそんな経験のないファイロはたちまちリンに惚れてしまった。

 

☆映画総評

1971年製作の映画「ダーティハリー」は当時、幼児だったから全く知ることもなく、認識し始めたのは小学校高学年、所謂!小学4年生頃であり、あの頃(1978年)はTVドラマ自体も刑事、それもはみ出し刑事ドラマが多かった。1972年から1986年まで放送した「太陽にほえろ」、「大都会PART」「大都会PARTⅢ」で、本格的にドラマ内の刑事達がアメリカかよ、と突っ込み処満載の色々な銃やライフルを使用し、映画「ダーティハリー」から脈々と続くモデルガンブームも「大都会シリーズ」と「西部警察」によってピークを迎えるのだが。そんな一大ブームの立役者だったクリント・イーストウッドが、イメージチェンジを図ったのか、自らは銃を一切使わず、只管に己の肉体と素手の拳一つで戦うという、シンプル3枚目路線に走ったので、当時として逆に新鮮に映りました。ま、なにぶん小学生だったもんで。

 
ダーティファイター32
▲邦題「ダーティファイター」の原題は「
Every Which Way But Loose」で、意味は「貴女を忘れられない」と言ったやや女々しい題名です。画像中央の青いトラックがクリント・イーストウッドが乗っています。トラック野郎と言うよりも配達のオッサンって感じです。


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トロイ(米2004年)

トロイ0
原題:Troy

監督:ウォルフガング・ペーターゼン

製作総指揮:ブルース・パーマン

製作:ウォルフガング・ペーターゼン、ゲイル・カッツ、コリン・ウィルソン

脚本:デヴィッド・ベニオス

主演:ブラッド・ピット

共演:エリック・バナ、オーランド・ブルーム、ダイアン・クルーガー、ブライアン・コックス、ショーン・ビーン、ブレンダン・グリーソン、ピーター・オトゥール

原作:

音楽:ジェームズ・ホーナー

アメリカ・配給:ワーナー・ブラザース 2004514(日本公開2004.5.22) 163

 

★ストーリー

トロイの王子パリスが、スパルタ王の妻ヘレンと恋に落ちて彼女を略奪。スパルタ王の兄アガメムノンは、それを口実にトロイを征服するべく、ギリシャ諸国の戦士からなる大軍隊を率いてトロイに向かう。その戦の中でギリシャ軍最強の戦士アキレスは、パリスの兄ヘクトル王子と対決することになる。

 

☆映画総評

古代ギリシア(ギリシャ)のトロイア戦争を元にした歴史戦争映画。と言ってしまえばそうなんだけど、所謂!歴史学者とか、その手の知識人達が重宝するホメロス(またはホメーロス)の叙事詩「イリアス」などで描かれた神々と英雄の織りなす神話が「全く描かれていない」と、怒っている!または賛否を呼んだ2004年世紀の駄作映画とか散々な言われようだったみたいですが、それは欧米諸国のお話であり、その他の国々では、そんなの知らないし関係ね~とばかりに、結構!映画はヒットしました。

トロイ1
▲和平した筈の敵対国の妻を寝取って略奪愛をし、しれっとトロイ国民に凱旋パレードするおバカなパリス王子役を当時!世紀のイケメンことオーランド・ブルームが演じていました。後ろでは浮かない顔の兄貴がいます。

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ある愛の詩(米1970年)

ある愛の詩

原題: Love Story

監督:アーサー・ヒラー

製作総指揮:

製作:ハワード・ミンスキー                                                                                    

脚本:エリック・シガール

主演:アリ・マッグロー、ライアン・オニール

共演:ジョン・マーリー、レイ・ミランド、トミー・リー・ジョーンズ

原作:「ラブ・ストーリー ある愛の詩」エリック・シガール

音楽:フランシス・レイ

アメリカ・パラマウント映画 19701216(日本公開1971.3.6) 99

 

★ストーリー

オリバー(ライアン・オニール)はニューヨークのセントラル・パーク・スケート場の観覧席で1人想いに沈んでいた。彼は若い弁護士で、少し前に医者から、妻のジェニー(アリ・マッグロー)に死期が迫っていると聞かされたばかりだった。初めてジェニーに会ったのは大学の図書館だった。ジェニーはそこの館員で、彼を坊やと呼ぶ小ナマイキなところがあったが、結局、一緒にお茶を飲みにいく仲になった。とり合わせとしては不釣合いな2人だった。オリバーは高名な良家の4世で、アイス・ホッケーだけが趣味の世間知らず、ジェニーはイタリア移民の菓子屋の娘で、バロック音楽好きという共通点のない2人だったが、そのあまりの身分の差が、かえって2人をひきつけたのだ。オリバーがジェニーのハープシコードの演奏を聴きにいって、モーツァルトやバッハの名を口にするようになって、ふと気がつくと2人はもう恋の虜になっていた。

 

☆映画総評

悲しい恋愛映画の元祖であり、恋人の片方が難病もしくは白血病という愛する者が病気になって引き裂かれてしまう王道のフォーマットを作った名作映画とも言われているが、そこだけを見ていたら「お涙!頂戴映画」と一括りにも出来そうだが、どうも時代が影響する科学反応を起こして誕生したような、そんな感じがして長らく映画「ある愛の詩」を観るのを拒んでいました。

ま、同時代的じゃ無いし、映画小僧として映画を観だしたときも存在は知っていたけど、丁度ニューシネマの時代に製作されたから、なんか映画「いちご白書」の匂いがして、所謂!1970年代のザラザラしたベトナム戦争の時代を(かぶ)った冷たく青い色のフィルム映画に思えて、それが益々この映画を敬遠していたのかもしれません。多分。

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ガントレット(米1977)

ガントレット8
原題:
The Gauntlet

監督:クリント・イーストウッド

製作総指揮:

製作: ロバート・デイリー

脚本: マイケル・バトラー、デニス・シュリアック

主演: クリント・イーストウッド

共演:ソンドラ・ロック、パット・ヒングル、ウィリアム・プリンス、マイケル・カバナー、

原作:

音楽:ジェリー・フィールディング

アメリカ・ワーナー・ブラザース 19771217(日本公開1977.12.17) 109

 

★ストーリー

組織がらみの重要事件の証人を、ラスベガスからフェニックスまで護送する任務を受けたしがない刑事ベン・ショックリー。だがベガスで彼を待っていたのは、若く美しい娼婦マリーだった。組織に命を狙われているため無事にフェニックスに辿り着く事はできないと言うマリーの言葉にショックリーは耳を傾けないが、二人の行く先々でトラブルが続出する

 

☆映画総評

1970年代そして1977年は小学生として高学年(たぶん4年生)になったばかりの映画小僧・青の時代であり、1970年代の映画作品が邦画・洋画「問わず」薄ら寒い青い色をした怖い大人な映画として認識していたから、1970年代は映画「ジョーズ」によって、それまで楽しかった海水浴が、日本ではあり得ない筈の人喰い鮫に狙われていることを常に頭の片隅に入れながら恐れ戦き泳いでいたし、1970年代中頃から、映画内では激しいカーチェイスアクションが多くなり、日常の道路でさせ怖い、だけどスーパーカー・ブーム真っ只中だから、スーパーカーが出るカーアクション映画に首ったけになり、映画「激走!5,000キロ」や「バニシングin60」のスーパーカー軍団に目が釘付けになり、当時の日本車のデザインにトホホな感覚で斜に構えて観ていました。

ガントレット23
▲「ガントレット」では、昼間からお酒(ジャックダニエル)を小瓶で飲む、ダメダメ平警官役に扮し、ダーティハリー色を取ろうと奮闘します。

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