汚れた英雄DVD4

監督:角川春樹 

製作総指揮:角川春樹

製作:橋本新一、和田康作

脚本:丸山昇一

主演:草刈正雄

共演:レベッカ・ホールデン、木の実ナナ、浅野温子、勝野洋、奥田瑛二、中島ゆたか、朝加真由美、伊武雅刀、磯山洋介、貞永敏、

バイクスタント:平忠彦、木下恵司

原作:大藪春彦(1969年発刊)

音楽:小田祐一郎 主題歌:ローズマリー・バトラー『汚れた英雄』Riding High

邦画・配給:東映 19821218日 112

 

★ストーリー

全日本選手権ロードレース第8戦、メインレースの国際A500cc決勝を迎え、SUGOのサーキットは興奮のるつぼと化している。北野晶夫(草刈正雄)と大木圭史(勝野洋)の宿命の対決が始まろうとしていたのだ。晶夫が96点で1位、2位には連続チャンピオンを狙う大木、3位は若手の鹿島健(貞永敏)がつけていた。いつものように晶夫が飛び出し、9周目にはコース・レコードを出す好調さだったがラストの直線で大木に抜かれ、一輪差で敗けた。敗因はマシーンの差、ファクトリー・チームの技術と組織の差だった。ともあれ、これで晶夫と大木が同点で、勝負は最終戦にもち込まれた。北野のプライベート・チーム〈KITANO〉は、メカニックの雨宮、かつてのライダー仲間・緒方(奥田瑛二)、その妻でチーム・マネージャーのあずさ(浅野温子)、その息子の和巳に支えられている。チームを維持する莫大な資金は、晶夫の美貌とセックス・テクニックによってパトロンとなっている国際的なデザイナー、斎藤京子(木の実ナナ)、財閥の令嬢・御木本菜穂子(朝加真由美)が出しているがまだ世界を狙うには金がいる。晶夫は、折りから来日した、国際的なコングロマリットのオーナーのクリスティーン・アダムス(レベッカ・ホールデン)に的をしぼった・・・。

 

☆映画総評
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汚れた英雄3角川映画の円熟期な時代だったのかもしれない、そんな時代が1980年代前半のイメージです。本当なら、映画をガチで好きな人たちにとっては、この角川映画、角川春樹初監督映画を評価したいとはサラサラないかもしれないし、確かに、いくら約30年前の映画とは言え、その時代感をかんがみたとしても、演出が変、な処は致し方ないが、それでも1982年当時の日本映画界の作品の中ではまだセンスがあり、何よりも映画音楽、そして主題歌であるローズマリー・バトラーが歌う『汚れた英雄』が、ホントカッコ良かったんですね。

 

汚れた英雄21982年当時って、日本の経済がかなりウナギ昇りな時代であり、1987年のバブル絶頂に向かって日本が欧米に対して、まさに追い付け追い越せ、みたいな似非アメリカンナイズされた輩が多く出始めたり、ホイチョイプロダクションみたいな、インチキ横文字広告屋が闊歩し出した時代でもあります。なんか『ミーハーな見栄講座』(83)の本が出版されたり、ホイチョイプロダクションが隔週マンガ「ビックコミックスピリッツ」の中で「気まぐれコンセプト」なる4コマ漫画系が流行っていた時代も、やっぱり1982年前後ですね。そんな日本全国がなんだか浮かれ気分だった時代ですから、その象徴として日本でモータースポーツの映画を製作だぜ~状態になったんでしょう。ある意味、欧米からしたら10年遅れの成金野郎な発想ですが、ま、仕方ないです。

 

汚れた英雄61982年、日本人がやっとお洒落、とか、センスなんてことに興味がいき、ブルジョアジーな知識経験を貪欲に取り込もうとしていた時代ですから、その成金パワーのインチキなパワーとでも言うのでしょうか?金髪のモデル並みスタイルなネ~ちゃんと互角にジゴロだぜ~ってな感じで、ハーフなイケメンこと草刈正雄に白羽の矢が立ってしまい、映画『汚れた英雄』が製作されたんですね。しかし、正々堂々と純粋な日本男児を主役にするべきなんだけど、あの当時は、180センチ越えの男の俳優で、イケメンって言うのが、ホントいなかったんですね~。後は松田優作だけど、悪いけど爽やかイケメンでも、クールなイケメンでも無い、野生で粗野な、そんな状態ですね。でも、大藪春彦原作のエロエロハードボイルド映画には常連でしたけどね。映画『蘇る金狼』やら、映画『野獣死すべし』とかね。

 

汚れた英雄1あの当時、そう1980年代は、日本の書籍も活気があり、角川文庫も活気があり、その中での大藪春彦の人気もかなりでした。今では所謂、パルプフィクション的な位置付けになるのかな!あの当時の日本のハードボイルド、そう、そうなんですね!マンガ『ゴルゴ13』のように、男は黙って女に気に入られるようなギャグも言わず、なぜか速攻でベットイン、で、殆どのハードボイルドな主人公は、エッチした女達をイカセまくって失神状態にして、朝4時から5時にかけて起きていて、外の景色なんか観たりして、気障丸出しです。そんなシーンが今観ると、ホント、ギャグのオンパレードのように、草刈正雄のおケツ丸出しお宝映像と一緒に味わえます。そして、あの当時、日本人以上、フィリピン人未満な風貌の木の実ナナの濡れ場シーンに、こちとら映画ポスターにドレスで着飾って映っていた浅野温子も!と期待していたのに、なんにもありません。詐欺でした。

 

汚れた英雄9安い外人を大量に映画に仕込み、バブル夜明け前の様なパーティーあり~の、1982年の流行りの頭爆発ライオンヘアーになった女優人達のヘアーメイクやポマードべったりな男衆を見て笑い、殆どテレビCMのようなリアルの欠片も無い草刈正雄の家なのか撮影用レンタルルームなのか?な、小さなプール付きの家が出たり、草刈正雄のトレーニングシーンを綺麗に撮ろうとする演出ありと、頑張っているのか!なんなのか!よく分かりません。そして、無駄な演出の様なアートな作品があったり草刈正雄がなったり、エッチ前の暖炉のシーンはスーパー無駄なスロー再生でひっくり返ってしまいます。そんなバブル夜明け前な日本であり、やっと金髪のネ~ちゃんと互角になれるぜ~な臭いがプンプン状態の角川春樹から伝わるような、最後の欧米コンプレックスなエロサムライ春樹の背伸びムービーとして観ると、映画『バブルにGO』なんか目じゃない臨場感が味わえますね!しかし、ホント!ローズマリー・バトラーの主題歌『Riding High』は流行ったな~、懐かしいっす。


汚れた英雄(Riding High)/ローズマリー・バトラー サントラ