ケン・ラッセルの白蛇伝説DVD
原題:The Lair of the White Worm

監督:ケン・ラッセル 

製作総指揮:ウィリアム・J・クイグリー、ダン・アイルラノ

製作:ケン・ラッセル

脚本:ケン・ラッセル

主演:ヒュー・グラント

共演:ピーター・キャパルディ、アマンダ・ドノホー、キャサリン・オクセンバーグ、サミ・デイヴィス、ストラトフォード・ジョーンズ、ポール・ブルック、クリストファー・ゲイブル、ジーナ・マッキー

原作:ブラム・ストーカー「白蛇の巣」

音楽:スタニスラフ・シレヴィッチ

イギリス 1988年(日本公開19891021日) 93

受賞歴:ローマ国際ファンタスティック映画祭最優秀特撮賞を受賞

 

★ストーリー

ケン・ラッセルの白蛇伝説29イギリス高原地方のトレント姉妹の宿に泊まっている若き考古学者アンガス・フリント(ピーター・キャパルディ)は、ある日ローマ、クルージアス時代の巨大な恐竜の頭蓋骨を発見する。その夜彼はメアリー・トレント(サミ・デイヴィス)に誘われて訪ねた領主のパーティーで、若き当主ジェイムズ・ダンプトン卿(ヒュー・グラント)から、ダンプトン家に伝わる大蛇退治の話を聞かされる。その夜家に戻ったメアリーは、警官のアニー(ポール・ブルック)から姉妹の両親が失踪した洞窟で、父親の懐中時計が見つかったことを知らされ、父母が生きていることを確信するのだった・・・。

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☆映画総評

ケン・ラッセルの白蛇伝説14ケン・ラッセル監督のケレンミとアート感覚(モノ分かりだけど宗教色の強い合成)、そしてイギリスのお洒落さとスノッブさ、そしてエログロさが程良くブレンドした傑作ホラー?と紹介した方が良いのか?サスペンス伝奇ホラーな作品なのか?しかし、2013年に観直しても、面白いし、そんじょそこらのホラー映画とは質が違います。なにより、ケレンミのケン・ラッセル監督作品ですから、それだけでも堪らないのに、あの当時のイギリスの貴公子ことヒュー・グラントが主演していて、しかも英国の領主ですから、貴族ですから、その井出達が完全に嵌っています。個人的には先祖代々伝わる剣で蛇女になったオバさんを一刀両断にするシーンが堪りませんでした。

 





ケン・ラッセルの白蛇伝説12オープニングから何やら小高い丘?岩肌の丘に洞窟の穴があり、なにやらそこに映画題名の白蛇の化け物?が住んでいる?みたいな演出から、如何にもイギリスの田舎!緑の多い場所にあるトレント姉妹の宿で若き考古学者が見付けた大きな恐竜の様な頭が掘り起こされ、そのシーンから「おお!真面目に映画を作っていますね!」とニンマリしてしまいます。そして、若き当主であり貴族なヒュー・グラントの御屋敷なのか?その近所のパブを借り切ったのか?で、パーティーがあり、白蛇退治の英国民謡風ロックな曲が心地良く流れます。

 

ケン・ラッセルの白蛇伝説21そんなお洒落で知的好奇心を擽る歴史的なお話しもあり、やはりなんかゴシックホラー的な、「ドラキュラ」か「フランケンシュタイン」か?な匂いを嗅いでいたら、そうなんですね「ドラキュラ」の生みの親!ブラム・ストーカー著作「白蛇の巣」を下敷きにして現代版解釈で映画製作したから、またまた物語も何気に重厚なんですね。しかも、今回は美女で男好きのするようなズバリ!エロい顔の謎の蛇の化身?欧米では蛇=悪魔?ってな感じだから悪魔で蛇の化身なんでしょうね?キャサリン・オクセンバーグが大人のお色気とお洒落なファッションに身を包んで世の殿方を楽しませてくれます。

 

ケン・ラッセルの白蛇伝説5映画ストーリーの中に書いてある古代ローマ、クルージアス時代を調べたら、そんな名前の時代?は無くて、もしかしたらユリウス・クラウディウス朝時代のことではないか?みたいな字のニュアンスが似ていたので勝手にそう決めました。そうすると西暦43年からグレートブリテン島南部が占領されたらしいので、映画内オープニングでメガネをかけた爆発頭の若き考古学者アンガス・フリント(ピーター・キャパルディ)が見付けた巨大な恐竜の頭蓋骨?は、今から2000年近くも前の化石?になるのでしょう。

ちなみに、この巨大頭蓋骨、ネタバレになるけど巨大な大蛇の頭部よりも、劇中の洞窟に住んでいる白蛇大蛇はデカイ?と言うのも、流石!ザ・映画です。

 

ケン・ラッセルの白蛇伝説15イギリスの牧歌的な高原地方にも古いお屋敷が多くありそうで、謎のって?悪魔で蛇の化身のキャサリン・オクセンバーグお姉さまが、春になるとこの地にやってきて、せっせと巨大白蛇を育てているんですけど、後もう一つには異教徒ですか?蛇を崇拝するような、所謂!悪魔を崇拝する悪魔教を今一度復活させようと言うのがキャサリン・オクセンバーグお姉さまの考えでもありますから、後半にはセクシーな裸体に青いペイントをして瞳には蛇型のコンタクトを入れて頑張ります。また、ヒュー・グラントの夢の中でもキャサリン・オクセンバーグお姉さまは若い女優達と泥レスリングさながらに太腿も露わに戦ったり、と、ヒュー・グラントも美女二人の艶やかな泥レスリング姿にまるでアレの象徴の様にマジックペンが段々と起立して行きます。

 

Amanda Donohoe5しかし、ホントいつもながらケン・ラッセル監督のイマジネーションと言うか映像表現には感服いたします。そして、何よりも象徴としての映像とシンセサイザーなBGMが映像と合うんだよな~。イギリスの高原地帯の田舎に、如何にもありそうな大白蛇伝説!大きな蛇、人間をひと飲みにしそうな大蛇が、やっぱり嘗ていたような?そんな気分に充分させる雰囲気を持った映画です。日本でもマンガ昔話なんかで大蛇の話があり、殆ど電車10両編成クラスの大蛇の演出でしたが、それよりは小さいけど、しかし大事ですね。

 

ケン・ラッセルの白蛇伝説18コミカルな演出もあり、蛇は笛の音や音楽に弱い?な、演出でキャサリン・オクセンバーグお姉さまが蛇のように腰をくねらせながら踊り、昔ながらの宿敵ヒュー・グラントと戦うのか?や、巨大白蛇をどう退治するのか?も、等身大と言うか、そんな感じですか?と、イギリスのお洒落で優雅な紅茶を飲んで貴族な大蛇退治感覚も何気にお洒落ですが、コミカルありエログロあり、そして知的好奇心あり、と何拍子も揃ったホント傑作伝奇ホラー映画です。たまに無性に観たくなる映画ですから、やっぱり傑作中の傑作映画ってことで、宜しく!