Rise of the Planet of the Apes-DVD
原題:Rise of the Planet of the Apes

監督:ルパート・ワイアット

製作総指揮:トーマス・H・ハンメル

製作:アマンガ・シルヴァー、ピーター・チャーニン

脚本:アマンダ・シルヴァー、リックジャッファ

主演: ジェームズ・フランコ

共演:アンディ・サーキス(シーザー)、フリーダ・ピントー、ジョン・リスゴー、ブライアン・コックス

原作:ピエール・ブール・SF小説『猿の惑星』

音楽:パトリック・ドイル

米・配給:20世紀フォックス 2011年(日本公開2011107日) 106

                   

★ストーリー

サンフランシスコの製薬会社ジェネシスの研究所に勤める神経化学者ウィル(ジェームズ・フランコ)が実験用に観察していた一匹のチンパンジーに驚くべき知能が示された。そのチンパンジーには開発中のアルツハイマー病の新薬ALZ112が投与されていたが、突如暴れ出し、警備員に射殺されてしまう。だがそのチンパンジーは妊娠しており、ウィルは生まれたばかりの赤ん坊猿を自宅に連れ帰り“シーザー”と名付けて育てることにする。3年後、ウィルのもとですくすくと育ったシーザーは、家の中を縦横無尽に駆け回るようになった。ウィルとシーザーとの間には強い絆が生まれており、同時に母親のチンパンジーの特殊な遺伝子を受け継いだ彼は、類いまれな“知性”を発揮し始めていく・・・。

                                        

☆映画総評

SF映画の金字塔猿の惑星が日本で公開されたのが1968年4月13日!ですから今(2017年)から49年前?約半世紀も前の作品であり、「猿の惑星創世記」も公開されて早くも6年近い歳月が流れて来た!が、悪いけど、1968年の衝撃!猿の惑星の衝撃は1970年代で一気に加速し、アメリカでは連続TVドラマが製作され、日本では1975年に満を持して?連続TV特撮?ドラマ「猿の軍団」と言うチープでヘンテコリンな番組も放送され、当時の子供達を夢中?にはしなかったが、改めて!映画「猿の惑星」の衝撃や日本の大人達に対して影響を与えているんだ~と、子供ながらに恐れ戦いていた。


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▲元々は老人のアルツハイマーの特効薬として研究していた新薬をチンパンジーに臨床実験していたのが、チンパンジーや猿人達の知能を進化させることになろうとは?




「猿の惑星 創世記(ジェネシス)」映画予告編

忌まわしき?1970年代のパニック映画真っ盛りの時代だからこそ、世紀末?着々と19997月?ノストラダムスの大予言も援護射撃的に相乗効果させ、人類が滅んだら、他の生物?本当に猿が進化する?と本気に考えたり、日本沈没?巨大地震が日本列島を多分!確実に襲うだろう!と真剣に考え、その間にも1970年代はオカルト映画ブームも旋風し、地球上には安住とした地はないのでは?と日々?ビビりまくっていました。なのに時が経ち、1999年にも何も起こらず?2012年のマヤ文明の予言もしらっと終わり?一応!日本では2011311日に「東日本大震災」が起こり、マヤ文明の大予言の始まり!と騒いだり!2011年当時!「東日本大震災」を予言した?予知した?予知夢した?輩が出始め!2012年まで、そんなオカルトティックな占い的な超自然的な都市伝説的な話が旋風しましたが、2017年現在!そんなこともありました!と、しらっとした状態が現在なんですね。そのな2017年の日本の空気感では「猿の惑星」のエピソードゼロ!?物語の始まりの始まりを半世紀近くたった今?提示されても「なんだかな~」と言う気持ちが正直で、あの懐かしくも真剣に流行した1970年代の「猿の惑星」と世紀末ブームの再来は無理!だと再認識しちゃいました。


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▲新薬漬け?の母親から生まれたシーザーは幼い頃から知能がずば抜けて高かった!
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▲外の世界に憧れるシーザー!
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▲人間の主人公で・神経化学者ウィルの父親はアルツハイマー症候群に悩まされていて、家の中ではシーザーも良く介護していた。
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▲ウィルはこっそり父親にまだ実験中の新薬を投与していて、最初は劇的な効果があったが、数年すると副作用?で前よりも急激に症状が悪くなって来た。近所の隣人とトラブルを起こした父親を庇おうとしたシーザーが相手に怪我(指を食い千切った)をさせたので、チンパンジーの施設に送られることに
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▲動物園?では人間の服を着ているシーザーは他のチンパンジー達に苛められていた。 


確かに?1970年代当時の特殊メイクとかSFXに比べたら2011年の映像処理技術?CGVFXの進化は目を見張りますが、しかし、本物感?質感?手触り感?量感が薄くなり、本物みたいだけど軽い?そんな映像と物語にイマイチ!感情移入して観ることが出来ませんでしたね。これが歳を取った?大人になった?のか?は分かりませんが、1970年代のときめき?ドキドキ感!何とも言えない未知なる恐れ感!は全く感じられず、どこか実写版ディズニー?な感じに見えて、残念な気持ちも味わいました。

1968年の「猿の惑星」の始まりの始まり?映画とは厳密には違い?つじつまは合わないけど、一応!続く?感じでアルツハイマー新薬AIZ113=「猿インフルエンザ」が人類の恐怖となって、人類滅亡の引き金?を示唆したエンディングでしたが、この演出も心に響かず!ただただ、1970年代は猿の惑星から、どうしても日本人は真似がしたくてSF特撮ドラマ「宇宙猿人ゴリ」改め「スペクトルマン」を製作したんだな~と、今更ながら懐かしむのでした。

 

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▲そんなチンパンジー達を人間は虐待していた。
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▲チンパンジー園の中には知能の高い仲間もいたので、徐々にシーザーは彼らと仲間意識が芽生え、反対に人間達に憎悪を募らせていった。
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▲そして、育ての親ウィルが引き取りに来ても、家に帰ることをシーザーは拒んだ! 
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▲シーザーは、なんと!密かにチンパンジー園を夜な夜な抜けだし、ウィルが保管していた新薬を盗み出していた。
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▲そして、新薬ガスをチンパンジー達に浴びせ、知能を一気に進化させ、決起していく!
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▲今までのボス猿?チンパンジーを鉄の缶で叩いて!新リーダーに!
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▲その頃、研究所ではもっと新しい新薬が開発され、文字を書けるチンパンジーも出現してきた!
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▲遂に、園内で虐待していた人間に報復し、集団で脱走!
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▲街を襲撃し、駆け付けたパトカーに猿人の桁外れのパワー、鉄の矢をフロントエンジンに突き刺されて大破することに!
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▲そしてドヤ顔のシーザー御一行!