狼の挽歌dvd
原題:
Città violenta 英題はViolent City 米題はThe Family

監督:セルジオ・ソリーマ

製作総指揮:

製作:アリゴ・コロンボ、ジョルジオ・パピ

脚本:リナ・ウェルトミューラー、セルジオ・ソリーマ、ジャンフランコ・カリガリッチ

主演:チャールズ・ブロンソ、

共演:ジル・アイアランド、テリー・サバラス、ウンベルト・オルシーニ、ミシェル・コンスタン

原作:マッシモ・デ・リタ

音楽:エンニオ・モリコーネ

イタリア 1970年(日本公開19701219日) 100 


★ストーリー

フロリダ南方の灼熱の島バハマ。一匹狼の殺し屋ジェフ(C・ブロンンン)は愛人バネッサ(J・アイアランド)とドライブ中、何者かに追跡されて町の一角に追いつめられた。そして、その前に有名なレーサーの車が立ちふさがり、車から弾丸が発射され、ジェフの肩を打ち抜いた。乱射戦となり、ジェフは三人を射ち殺す。ジェフは殺人容疑で裁判ざたとなったが、弁護人スチーブ(U・オルシーニ)の努力で正当防衛が認められ釈放された。ニューオリンズに向った彼はレース場に赴き、例のレーサーの車がカーブにさしかかった時をねらってライフルの引き金を引いた。車は火だるまとなって爆発した。数日後のパーティで彼はバネッサと再会した。車のレーサーと彼女は関係があり、ジェフの存在に嫉妬して殺そうとした事が分った。翌日、マイアミに向う二人が空港に着いた時、事務員が一枚の封筒を渡した。中には、あのレース場の薮の中でライフルを持っているジェフが写っていた。昔の仲間を洗って、誰が撮ったかを調べる彼の前にウェーバー(T・サヴァラス)の手下が現われ、彼の自宅へつれていった。ウェーバーは仲間に加える為に写真を撮ったのだ。またそこにはスチーブとウェーバーの妻になっていたバネッサがいた・・・。 


☆映画総評

1960年~1970年代は男の、漢の時代でした。それは、現実社会もだけど、小説、映画、ドラマ、マンガのコンテンツの内容までも、男が主役で、男臭い!男らしい猛々しい!逞しい!と言うのがカッコいい時代であり、男なら強く無くてはならない!腕っ節が強く無くてはならない!そんな時代が1960年代~1970年であり、そこに来て、リアルな社会として、アメリカがベトナム戦争に入り込んでしまい、超暴力の時代となり、男らしい=正義から、サバイバルの為なら平気で超暴力=人殺しも厭わない凶暴な男たちが俄然!主役に躍り出て来た!時代でもあったのが1960年代後半から1970年代前半!まさに1970年は男臭くて凶暴なアウトローが活躍する時代とその当時の人々が渇望した虚像だったんですね。一匹狼の殺し屋スナイパーが主人公で、1970年が正にドンピシャの国際俳優だったチャールズ・ブロンソンが演じるのは当たり前!?だったほど、時代はチャールズ・ブロンソンを欲しがっていたのです。


狼の挽歌1
▲一匹狼の狙撃の名手の殺し屋は『ゴルゴ13』のチャールズ・ブロンソン版って感じですが、惚れた女に弱いのがデューク東郷とは大違いかな!
 









多分!この映画を初めて観たのは1976年頃?しかもTVでの洋画劇場番組で観たと思うのですが、何せ当時!小学校低学年だったから、物語内容は殆ど忘れているけど、が、しかし、部分部分の映像は、衝撃映像は鮮明に憶えていて、正直!怖い映画!外国ではいつもいつも日常茶飯事に狙撃やら銃撃戦やら殺しが当たり前に起きているのか?と、ビビっていました。なによりも無国籍で乾いた世界観と暗黒街の雰囲気が、またまたたまらなく怖くて、当時の劇画マンガ作品を散髪屋で読んだ時の殺伐1970年代が凝縮されていて、忘れられない映画の一つになりました。じゃあ、なんでそんな怖い映画を観てしまったのか?と言いますと、実は1970年代って、チャールズ・ブロンソンが男性化粧品のマンダムのTVCMによく出ていて人気スターであり、映画「大脱走」(米1963)の再再TV放送で子供達の間でも人気沸騰だったから、気軽な感じで観た記憶があり、奥さんのジル・アイアランドのエロも加わり、強烈に部分的に記憶に残ったんですね。


狼の挽歌3
▲殺し屋スナイパーのチャールズ・ブロンソンを3度も?裏切り続ける悪女役を愛妻イギリス女優ジル・アイアランドが演じます。この悪女振りが男臭いチャールズ・ブロンソンを首ったけにしたのだろうか? 

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▲悪女で尻軽女役の金髪美女ジル・アイアランドのナイスバディのサイズは身長170cmでB94cmW58H94cmのパーフェクトボディだから、ブロンソンじゃなくても惚れてしまうがな!
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▲なので、エロオヤジボス役のテリー・サバラスの妻になっていましたから、夫婦の営みは当たり前!チャールズ・ブロンソンはNTで嫉妬に狂っちゃいます。

と言う事で、一匹狼で狙撃の名手な殺し屋役ですから、そのシチュエーションって、やっぱり日本の漫画『ゴルゴ13』が思い出されます。そこで、映画が先なのか?マンガが先なのか?知りたくなり調べますと、『ゴルゴ13』の方が製作が早く、196811月から小学館「ビッグコミック」にて連載中!単行本(リイド社)は20179月現在186巻を数えるとのことで、映画「狼の挽歌」(1970)の方が後に製作だから、日本の劇画マンガ『ゴルゴ13』から影響を受けて制作?かとも思ったけど、考えたら1970年代は今のように日本の漫画が世界のマーケットに流通なんてあり得なく!やっぱり、全く日本の『ゴルゴ13』には影響も受けずに制作されたんだろうな~、推測し納得してしまいました。

 

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▲床上手なジル・アイアランドに騙されながらも女の肉感ボディーに溺れ、この後、ジル・アイアランドを殺しに来た元同僚の殺し屋を射殺するブロンソンでした。

と言うよりも劇画マンガ『ゴルゴ13』は、映画「007ドクター・ノオ」(英・米1962)とか映画「サムライ」(仏1967)等に影響を受けて制作されたのでは?と考えた方が道理かと思っちゃいました。

子供ながら、なんかアメリカの映画ではなさそう?と感覚で感じていた違和感!は、やはり制作国がイタリアであり、当時(1970年代)のイタリアやフランス、スペイン等のヨーロッパ映画はグローバルに、無国籍に映画製作していて、子供にも分かる独特の世界観を漂わせていました。とは言え、当時のチャールズ・ブロンソンはフランスの俳優だと思っていたし、アメリカの俳優とは全く思いませんでした。そして、愛妻女優のジル・アイアランドもフランスの女優かと思っていたら、なんとイギリス女優とのことで、夫婦競演映画はいよいよとエスカレートしていくのでした。

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▲またまたジル・アイアランドに裏切られ、待ち合わせのホテルから逃げるチャールズ・ブロンソン!今観ると結構トホホな間抜けゴルゴ13って感じだ!
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▲1970年当時はジル・アイアランドはイギリスのセックスアピール女優を目指していたのだろうか?
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▲清楚な顔に似合わない?ダイナマイトボディのサイズ
B94cmW58H94cm!
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▲そのナイスバディを裏付ける水着ピンナップ写真!
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▲ジル・アイアランドの肉感ボディーにノックアウト状態だったチャールズ・ブロンソン!海水パンツが時代を物語ます。
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▲シェパード犬と水着姿のジル・アイアランドのセクシー写真!
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▲この手の清楚な金髪美女&天使の顔なのに肉体はダイナマイトな女優が、ホント少なくなってきました。第二のジル・アイアランドよ!いでよ!