十二人の死にたい子供たち1
原題:

監督:堤幸彦

製作総指揮:伊藤響

製作:飯沼伸之、小林美穂

脚本:倉持裕

主演:杉咲花

共演:新田真剣佑、高杉真宇(たかすぎまひろ)、北村匠海、黒島結菜、橋本環奈、吉川愛、萩原利久、渕野右登(ふちのゆうと)、板東龍汰、古川琴音、竹内愛紗、とまん

原作:冲方丁(うぶかた とう) 発行日:2016.10.15  発行元:文藝春秋

音楽:小林うてな 主題歌:The Royal ConceptOn Our Way

日本・配給:WB 2019125日 118

 

★ストーリー

閉鎖された病院を舞台に、それぞれの理由で安楽死をするため集まった12人の少年少女が、そこにいるはずがない13人目の少年の死体を見つけたことから始まる犯人捜しと、その過程で少年少女たちの死にたい理由が徐々に明らかになっていく・・・。

 

☆映画総評

2019年を代表する若手俳優、若手女優達が12名集まっての競演が見処な映画が「十二人の死にたい子供たち」です。

今(2019年)の時代や日本映画界はまるで1980年代のアメリカはハリウッドで起きたヤングアダルトスター人気や、ブラットパック人気を彷彿させるほどの10代後半や20代前半の女優達・モデル達・俳優達の活躍する時代に似ています。

そうすると、映画「十二人の死にたい子供たち」はブラットパック流行前夜の名作映画「ブレックファーストクラブ」(1985年)みたいなものなのでしょうか?


十二人の死にたい子供たち6
▲謎の先走りな感じの13人目の参加者が既に死んでいる処から物語が展開される。所謂!ミステリーの王道の密室殺人事件の犯人探し?

 




 

それにしても、この映画に出演する若手女優陣、若手俳優男性陣は映画作品の主役級、ヒロイン級ばかりが12人もよくぞ集めたもんだってくらいヤングアダルトスター達の裾野が広くなったもんだな~日本って!な、時代になりました。

もはや中堅どころになる女優陣としては、杉咲花(21)、橋本環奈(19)の二人が挙げられ、男性陣は北村匠海(21)、新田真剣佑(22)、高杉真宇(22)でしょうか。

しかし、彼ら彼女らの平均年齢が若いです。19歳から22歳です。

十二人の死にたい子供たち2
▲21歳にして女優として貫録がでている杉咲花と、最近ドラマや映画に出まくってきた
黒島結菜。 

 

そんな若手スター達が集まった訳は映画物語に登場してくるのが全員自殺願望がある高校生なのだから、もっとリアルならば16才~18才の若手スター達をキャストなんだけど、その歳で日本映画の主役級は流石にいません。

それに10代後半の出演者は橋本環奈(19)、萩原利久(19)、吉川愛(19)、竹内愛紗(17)、で、映画主役級は橋本環奈(19)だけみたいです。

とは言え他の三人はいつブレイクしてもおかしくない程のポテンシャルと言うか、才能を秘めた次世代のスター候補ばかりですね。

それに吉川愛(19)は、19歳にして芸歴は長く、子役時代でも活躍していたから、もしかしたら期待の新人枠ではなさそうです。

若手俳優陣総出演だから、基本的には低予算作品としてミステリーかホラーの映画作品が定番で、しかも出来れば同じ場所での閉塞された固定された場所での映画製作ですと低予算で映画作品を製作出来るから、そんな原作があると大助かりって感じで冲方丁が著書のラノベミステリー小説「十二人の死にたい子供たち」が正にビンゴでした。

 
十二人の死にたい子供たち3
▲若手俳優としてベテラン勢になっている
高杉真宇と新田真剣佑!しかし、高校生役はちょっとキツイかな。
 

ただ、ラノベミステリーレベルなので、基本的にエグイ展開はネタバレになりますが無い感じですし、やはりラノベ小説ですから中学生・高校生達をターゲットにした物語で、やはり道徳的な感じで、ある意味、全員イイ人で終わりそうな展開は目の肥えた映画ファンには完全に物足りないかもしれません。

何にしても限定された場所と時間が舞台の映画にはミステリーかホラーが良く合い、そして、断然!若手ヤングアダルトスター達が合うんでしょうね。

と言う最近の日本映画は若手の俳優達の裾野がホント広くなったことを実感と勉強させて頂いた作品でした。


十二人の死にたい子供たち22
▲主役クラスの
北村匠海も参戦。竹内愛紗は俳優陣の中では一番若い17才で、次世代ブレイク女優候補ですか?
十二人の死にたい子供たち10
▲コギャル役を演じたのが吉川愛!映画鑑賞時は吉川愛だとは全く知りませんでした。
十二人の死にたい子供たち14
▲ゴスロリ役は
古川琴音、そしてマスクと帽子で変装中は誰でしょう?
十二人の死にたい子供たち11
▲謎のマスク女子のヒントは、吉川愛が持っていた雑誌表紙の女優でした。
 

 
映画主題歌: 
The Royal ConceptOn Our Way