日本沈没
原題:
TIDAL WAVESUBMERSION OF JAPANJAPAN SINKS

監督:森谷司郎 特撮監督:中野昭慶

製作総指揮:

製作:田中友幸、田中収

脚本:橋本忍

主演:小林桂樹

共演:丹波哲郎、藤岡弘、いしだあゆみ、滝田裕介、中丸忠雄、村井国夫、夏八木勲、高橋昌也二谷英明、島田正吾、神山繁、中村伸郎、地井武男

原作:「日本沈没」小松左京 光文社(1973年)

音楽:佐藤勝

東宝製作・配給東宝 19731229日 144

 

★ストーリー

海底開発KKに勤める深海潜水艇の操艇者・小野寺俊夫(藤岡弘)は、小笠原諸島北方の島が一夜にして消えた原因を突きとめようと、海底火山の権威、田所博士(小林桂樹)、幸長助教授(滝田裕介)らとともに日本海溝にもぐった。潜水艇わだつみが八千メートルの海底にもぐった時、彼等は異様な海底異変を発見した。深海には、巾ひろい溝が果てしなく延び、乱泥流がもくもくと噴出していた。この巨大な暗黒の中で、いま、何かが起りつつあった……東京に帰った小野寺は、自由奔放に生きる伊豆の名家の令嬢・阿部玲子(いしだあゆみ)と会った。そして、湘南の海岸で二人が激しく抱擁中、突如、白い閃光が夜空を走った。伊豆天城山が爆発したのだ。 

 

☆映画総評

今(2023年)から丁度50年前の日本映画が映画「日本沈没」だ。今、見直して観るとチープなミニチュア特撮映像と思ってしまうが、が、しかし、ミニチュアによっては今でも凄いね、って思ってしまうから、1973年当時に観た子供達は映画館の大画面で映し出される巨大地震や津波によって破壊される東京・日本の風景や災害に巻き込まれて死んでいく人々を観て一気に1970年代の青い暴力の世界観に捉えられて、不安と絶望を味わったことでしょう。それだけ、あの1973年の時代、1970年代前後の時代は世界的にもヘンテコリンな時代だったと想像します。

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