JIM-NETスタッフblog

JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)では、
イラクの小児がん医療支援、イラク国内避難民・シリア難民支援、福島の子どもたちを放射能から守る活動を行っています。

【イベント】5/7(日)イラク小児がん支援 斉藤亮平帰国報告会〜JIM-NETハウスについてご紹介いたします〜

※タイトル変更しました。 
 
 今年4月にイラク・アルビルに本格的にオープンした小児がん感謝と家族の総合支援施設(通称:JIM-NETハウス)について、アルビル駐在員の斉藤亮平が皆さまにご紹介いたします。


 イラクでは病室が足りず、狭い部屋に患者が何人も入れられています。小児がんのこどもの付き添いで来たお母さんは、子どもと同じベッドで添い寝、そしてお父さんは病院の受付の床や庭で寝ています。遠方から来てホテルに泊まるお金もなく、家族は経済的にも精神的にも相当な負担です。 そのような状況をずっと見続けてきた、佐藤事務局長は、患者家族の為の宿泊施設を作りたいと考えていました。

JIM-NETハウスとは?


 そして長年の熱い想いが、今年ついに実現しました。そのJIM-NETハウスの最新情報を現地駐在員の斉藤からお話しいたします。また、佐藤事務局長もSkypeで参加します。
モスル解放作戦など最新の状況をぜひ聞きにいらしてください!



【イベント詳細】

2017年5月7日(日)
★時間:14:00〜16:30        
★場所:文民教育協会 東京子どもの文化研究所
(東京都豊島区目白3-2-9・JR目白駅徒歩3分)
★参加費:500円(JIM-NETサポーターは無料)
★お申込:03-6228-0746/info-jim@jim-net.net(定員:50名)
 申込フォーム:https://goo.gl/z15atS


現地駐在員帰国報告会(タイトル修正版)-001

シリアにおける化学兵器使用とアメリカの軍事攻撃に関して

 4月4日、シリアで化学兵器が使われた。死者は70人を超え女性や子供も含まれる。
シリア政府とロシアは、反体制の拠点を空爆した際に、貯蔵されていた化学兵器が爆破されたという。
しかし、アメリカは、「アサド政権が化学兵器を用いた確証がある」といい、4月7日には、シリアに巡航ミサイルを打ち込んで大騒ぎになっている。
 個人的には、ロシアの後ろ盾を得て、有利に軍事作戦を進めていた政権側が、この時期に化学兵器を使うことが理解できない。モスルでは、追いつめられたイスラム国が化学兵器を使っているのとまったく状況は異なる。
 2013年に、似たような状況になったが、オバマ政権は、シリア攻撃の決議を議会で得られず、イギリスも首相は、空爆に乗り気だったが結局議会の承認を得られずにシリアへの攻撃はなくなった。
その代わりにロシアが仲介し、シリアは化学兵器禁止条約に加盟し98%の化学兵器は破棄された。
今回の事故も、きちんと事実関係を明らかにし、使用した側が責任をとるべきである。
 そもそも、アメリカが確証があるからといっているだけで、日本の有識者の方々が、新聞等で「おそらくアメリカは、アサド政権が化学兵器を用いた確証を持っている」と語っているのもおかしな話だ。その有識者の方々が、その証拠をアメリカに見せてもらったのか。
イラク戦争のことを思い起こせば、サダムは、「持ってない」といい続け、「アメリカは証拠がある」といってこの時はパウエル国務長官が国連で証拠を提出したが、信用するには足りない情報だったので、多くの国は武力行使に反対していた。結局、アメリカは嘘をついた。
 化学兵器使用に関しては、誰が使ったかはいつもよくわからないままだ。
私たちが拠点としている北イラクでもハラブジャでかつて毒ガス兵器が使われた。もちろんサダムフセイン政権が使用したのは事実だが、毒ガス兵器を使って進行するイラク軍を、今度はイランが毒ガスをぶち込んだりしているから一体どちらが使ったかはいまだにうやむやにされているが、アメリカが2003年にイラクを攻撃した際には、「自国民に対して実際に化学兵器を使用した。ほっておくと何をしでかすかわからない」といってイラク攻撃の理由にした。
 トランプは米国の国益しか考えないといって大統領になったわけだが、シリアで誰が毒ガス兵器を使おうが、それがアメリカにどう影響してくるのか。無関心でいていいはずだ。今回の死者が70人だとして、それまでに40万人近くが殺されていることには無関心だったトランプにとって、一線を超えるとはどういうことなのだろう。
今回のアメリカの攻撃では、子ども4名がなくなっているという。アメリカの爆弾で市民が死ぬことには無関心でいられるのか?
そういう風に考えると、一端ロシアが中心となって、アサド政権が有利なように、和平交渉が動き出したテーブルをひっくり返して、さあ、もう一度ドッグファイトをやろうぜ、という意図なのか。
シリアの反体制派の欲するところだろうし、トランプも、ロシアに思い通りやられては腹が立つ。
何人かのシリア難民に聞いてみたが、アメリカの攻撃をかんげいしているのもかなりいる。彼らにはアメリカのミサイルで殺された子どものことなど頭には入ってこない。もうすでに部外者になっている。
 こういった、プロパガンダのために多くの子どもたちが犠牲になっていく。暴力の連鎖を断ち切ることが必要だが、子どもを殺されたら、当然復讐したくなる。しかし、問題は誰が殺したかだ。プロパガンダによって、憎しみと暴力が作られているなら、真実を突き止めることで、憎しみの対象はもっとピンポイントになり、暴力も減少していくことが期待される。
 日本政府は、安倍総理が「極めて非人道的であり、国連決議にも反する。化学兵器の拡散と使用は絶対に許さないという米国政府の決意を日本政府は支持する。今回の米国の行動は、これ以上の事態の深刻化を防ぐための措置と理解している」とのコメントを発表している。
今日本政府がやるべきことは、米国に追随するのではなく、事実関係を明らかにしたうえで、トランプ政権に歯止めをかけるべきところには歯止めをかけるべきだ。トランプ氏もほおっておくと何をしでかすかわからないのだから。

 日本政府が米国のシリア攻撃について「国際法上の根拠」の説明を米国に求める意向だという。安倍晋三首相はトランプ政権の「決意」を支持したが、攻撃の法的根拠はまだ米国から明示されていない。安保理の決議を得ずに米国が単独で行った攻撃であり、日本は仮にも2017年末までは、安保理の非常任理事国である故、責任は重い。

佐藤真紀

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JIM-NETハウス 初夏の訪れ

JIM-NETハウスの庭はオレンジの季節が終わり、庭では多くの植物や花が色彩豊かに色を放っています。
初夏の便り➁初夏の便り

蝶々の写真は、JIM-NETハウスを訪れてくれたアブデルモーメン君(現在ナナカリ病院で治療中)がカメラに興味を持ち、夢中になって撮影してくれました。

JIM-NETハウス 水仙初夏の便り
(JIM-NETハウスの庭に咲いた水仙と色々な花)

初夏の便り
(JIM-NETハウスの門にもお花を飾って、お出迎え)

JIM-NETハウス 中庭
(JIM-NETハウスの庭では、サッカーも出来ます!)

(斉藤)

JIM-NETハウス・オープニングセレモニーを開催しました☆

4月1日、JIM-NETハウスのオープンを記念してオープニングセレモニーが開かれ、ナナカリ病院の先生や日本クルド友好協会をはじめ多くの方々にご列席いただきました。またテレビ局の取材カメラも入り、にぎやかな会となりました。

オープニングセレモニーオープニングセレモニー
(みんなでケーキカット)

当日は、さらに嬉しいゲストが来てくれました!今までJIM-NETが支援してきた小児がんの子どもたちも元気な姿で駆けつけてきてくれました!その子たちには、JIM-NETスタッフのイブラヒムから賞状と描いてくれた絵を大きく印刷したものが送られました。
オープニングセレモニー➁
(ローカルスタッフのイブラヒムから元気になった子へ賞状授与)


中には大きな模造紙に絵を描いてきてくれた子もいて、JIM-NETにとプレゼントしてくれました!
この日は治療が終わった子どもたちだけでなく、現在治療中の子どもやその家族も参加してくれました。
子どもたちだけなく、家族同士の交流にも繋がっていたのが印象的で、JIM-NETハウスがこれからもこうした家族同士の情報交換などの場となり、最終的には家族会のようなものがこの地にできればいいなと感じました。
セレモニーの当日は、ずっと雨の予想でしたが、雨が降ることもなく無事にセレモニーを終えました。

オープニングセレモニーオープニングセレモニー


JIM-NETハウスの庭にも初夏が訪れ、紫の花が咲き乱れています。
この日、遠くから駆けつけてくれた2017チョコ缶のオリーブの絵を描いてくれたローリンとその父で花を摘んでいました。

JIM-NET念願のJIM-NETハウスを、皆様のご協力のもとオープンすることができました。ありがとうございます。これからもまだまだやることは沢山ありますが、どうぞご支援の程よろしくお願いいいたします。

JIM-NETハウス 中庭
(JIM-NETハウスの中庭・みんなでサッカーしたりしてます。)

JIM-NETハウス 食卓
(JIM-NETハウスの食卓・患者家族やローカルスタッフで食事をします。)



(斉藤)

【メディア連載スタート】JB Press 『鎌田實のヌーベルバーグ』

シリア内戦が始まってから、6年が経ちました。
支援活動業界では、どうしてもヨルダンから見たシリアというのが、主流になってしまったのですが、JIM-NETは、イラクとヨルダン、両方からシリアを見てきました。

2月からJIM-NET代表理事の鎌田が、JB Pressで『鎌田實のヌーベルバーグ』という連載を開始しました。事務局長の佐藤と、JIM-NETの構成団体である日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)のスタッフ・加藤丈典さんが、時々記事を書かせていただくことになりました。

そこで早速、佐藤が書いたのが、JIM-NETの現地スタッフののリームの話。
10代後半でダマスカスを追われ、難民としてイラクにたどり着いたリームが面白い。演歌歌手としてデビューさせようという計画も、密かに立ち上がっています。JIM-NETに出会ってしまったのが幸か不幸か?

リームは、サッカーが大好きです。6月7日は親善試合に日本対シリアが行われます。そしてワールドカップ予選は、6月13日にイラク対日本です。
日本が親善試合にシリアを選んだということは、外交関係を正常化しようという意図もあるのでしょうか?と少し深読みしてみたり。

まずは、ぜひ記事を読んでください。記事はコチラ↓↓
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/49352


JB
現地のテレビでJIM-NETとチョコ募金について説明するリーム

JIM-NETハウスの庭に実っているオレンジ

オレンジ
日本のデコポンに似た形で、美味しそうです!

オレンジ
相談に来た患者のお父さんに、木に登ってもらって収穫。

オレンジオレンジ➁

今年のチョコ缶のオリーブの絵を描いてくれたローリンの母ちゃんが絞ってくれました。
ところがこれがとても酸っぱい!どうも、甘いのと酸っぱい木があるようです。

(事務局長・佐藤真紀)

子どもサポートハウス(名称・JIM-NETハウス)が仮オープンしました!

今年のチョコ募金では、子どもサポートハウスという呼び名でご支援をお願いしてきましたが、今年1月から念願のサポートハウスを仮オープンすることができました。

今、必要なのは、患者と患者の家族の支援。包括的支援施設ということで、以後【JIM-NETハウス】という名称で支援活動をしていきます。 是非、皆様の「ハウス」のように温かく見守ってください。

JIM-NETハウスには、今年のチョコ缶のオリーブの絵(青い缶)を描いてくれたローリンが、家族と一緒に住み込みでお手伝いに来てくれています。ご飯を作ったり、時にはローリン自ら相談に乗ったりと大活躍です。

JIM-NETハウス仮オープン
相談に乗るローリン(写真中央)

JIM-NETハウス仮オープン4

JIM-NETハウス仮オープン➁JIM-NETハウス仮オープン
JIM-NETハウスの中庭でバレーボール

(事務局長・佐藤真紀)
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