JIM-NETスタッフblog

JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)では、
イラクの小児がん医療支援、イラク国内避難民・シリア難民支援、福島の子どもたちを放射能から守る活動を行っています。

【希望を捨てずに】

エルビルに住むチャワンちゃん4歳。
彼女は7ヶ月の時に横紋筋肉腫(rhabdomyosarcoma)を患い、今も治療を行っています。
JIM-NETのポストカードにもなっている猫の絵を描いてくれたサブリーンと同じ病気です。

チャワンちゃん
(チャワンちゃん)

彼女が6ヶ月を過ぎた頃、両親は彼女の目の異変を感じたといいます。左目が大きくなっているのに気付き、眼科を受診したのですが眼に問題があるわけではないと言われ、頭部CTスキャンの検査を受けました。その結果、目の後ろに腫瘍が見つかりました。
すぐにPET検査が必要となり、彼女は政府からの支援も受けてトルコで検査を実施、悪性の腫瘍と分かり抗がん剤治療が始まりました。一時はよくなったのですが、その3ヶ月後、彼女の目にはまた異変が起こりました。今度はイランへと渡り再度精密検査を受けました。インドでの治療がいいのではないかと検討されたのですが、ドクターたちは彼女にはインドでの治療は適切ではないと最終的に判断し、イラクに戻り放射線治療と抗がん剤治療を受けています。

ナナカリ病院での治療が6月から始まりますが、日雇い労働である彼女の父は収入が少なく、抗がん剤を買うお金が工面できずに困っていました。
「ドクターたちからは、治療は簡単ではないと言われているんだけど、希望を捨てたくない。」と両親は言います。

この日、バスラから来ていたイブラヒムは「サブリーンを思い出すよ。良くなると信じようじゃないか」と最後はチャワンちゃんと写真を撮って家を後にしました。
JIM-NETではチャワンちゃんの医薬品代の一部を支援し、今後も見守っていきたいと思います。

チャワンちゃん

チャワンちゃん
(チャワンちゃんとお父さん)

チャワンちゃん
(ローカルスタッフのイブラヒムと)

(斉藤)

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今週末開催のイベントはこちら!

元シリア代表コーチの屋良充紀(やら・みつとし)さんをお迎えして、シリアのドキュメンタリー映画とトークの豪華2本立て!
6/3(土)『サッカーで、シリア、イラクの平和を考える』
イベント詳細:http://jim-net.org/blog/event/2017/05/63.php

ご参加お待ちしております☆彡
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【ローカルスタッフ・ラワンドの献血】

3月、そして今月初旬にISからのモスル奪還作戦で多くの被害が出てるモスルの病院への医薬品緊急支援を行いましたが、今月初旬にモスルに医薬品を届けてくれたニナワ薬剤医療団(PHNO)のドクターにエルビル市内の血液バンクセンターでお会いしました。
ドクターからは改めてJIM-NETからの医薬品支援に感謝の意を伝えられ、まだまだ不足する医薬品や医療環境の改善への協力をお願いされました。

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JIM-NETのローカルスタッフは同じイラクで起こってる現状にとても心を痛めています。今日はスタッフの一人、ラワンドが献血を行いました。初めての経験だそうです。

ラワンドの献血ラワンド➁
(献血をするラワンド)

「なんで献血をしようと思ったの?」
と聞いたところ、
「モスルでは医薬品や輸血用の血液が足らないっていう現状をJIM-NETで働いててよく分かったんだ。JIM-NETは医薬品をモスルに送ったりしているけど、個人的にも何かしたいと思ってね。」
と答えました。以前はモスルの病院が激しく攻撃されたことに心を痛めて給与の一部をモスルへの支援金に回す避難民のスタッフもいました。
同じ地域に住み、生まれ育った場所が破壊されることの痛みが分かるのだと言いました。

終わりが見えつつもまだまだ続くモスルの混乱、今後ともJIM-METはモスルへの緊急支援を続けていきますので、どうか皆さまの温かいご支援をお願い致します。

■イラク小児がん支援
http://www.jim-net.org/support/donation.php


ラワンドの献血➁

(斉藤)

【最近嬉しかったこと】

4年前にチョコ缶の絵を描いてくれたアブドルザハラがバスラからわざわざ来てくれたこと。
アブドルザハラ
(現地スタッフのイブラヒム・左とアブドルザハラ・右)

彼女が暮らす貧困地区に会いに行った時は、15歳でした。思春期のせいもあり、僕もイブラヒムもうざく思われていたと思います。絵を描いてと頼んでもつれなくされたけど、翌日、素敵な絵を病院に届けてくれました。
今回も気むずかしいのかなと思っていたけど、とても明るい素敵な女性になってました。

アブドルザハラ➁
(佐藤事務局長の絵も描いてくれました)
アブドルザハラアブドルザハラアブドルザハラ

(佐藤真紀)

【シリア難民支援・小児がんのハリッド君を訪問】

それでも僕はシリアを応援する!

3月2日、ヨルダンもすっかり春めいてきています。ハリッド君は、ちょうどキングフセイン病院に入院してきたところでした。4日間は入院し、その後一日ごとに投薬を繰り返すような化学療法が始まっています。その日は、お母さんとおばばちゃんが、ハリッド君の面倒を見ていました。

ハリッド君を訪問
(治療中のハリッド君)

ハリッド君は、お父さんと20歳のお兄さんがシリア国内にいて、ヨルダンには来ることができません。ヨルダン政府がシリア難民の入国を厳しく制限しているからです。
10人の子どもたちとおばさんを含めて13人が、一つの家を借りて住んでいます。首都アンマンから1時間近く離れたところに住んでいます。約15000円の家賃を払うために、お兄さんとハリッド君がスーパーマーケットなどで働いていましたが、ハリッド君は現在治療中のために仕事は辞めています。お兄さんも、ハリッド君を病院に連れてきたり、泊まり込んで世話をしなければいけないので、仕事も思うようにできないようです。

ハリッド君は、薬の副作用で髪の毛が抜けていました。
ハリッド君はあまり元気がなかったのですが、サッカーが大好きで、昨日ワールドカップの予選でシリアがウズベキスタンに勝利したことを喜んでいました。
「体制派、反体制派とか関係なく、サッカーはシリアを応援する。フィラース・ハティーブという選手は反体制派で、チームを去ったけど戻ってきたんだ。僕はシリアの選手すべてが好きなんだ!」
好きな選手を強いてあげれば、「バッセト選手が好きだったけど。」といいます。
バセット選手は、シリアを代表する若手ゴールキーパーでした。シリア代表U17と U20 にも選ばれ、将来を有望視されていたバセットは、非暴力のデモに参加。若者たちを引っ張っていきますが、やがて銃をとるように。ドキュメンタリー映画「それでも僕は帰る」にも主役として登場しています。

6月7日は、シリア代表チームが来日し、日本代表と親善試合を行うことになっています。
隣にいたお母さんも、「絶対シリアが勝つわ!」と意気込んでいました。

(佐藤真紀)

【シリア難民支援・小児がんのハリッド君】

昨年、ヨルダンで支援活動をしていたNGOや映像関係者ら有志で、シリア人の難病のジャニスさんを助けようとクラウドファンディングを行いました。
その時のクラウドファンディングはこちら⇒https://greenfunding.jp/lab/projects/1643

無事にお金は集まったのですが、ジャスさんがその後、国連や病院と相談し手術費は必要なくなったとのことで、JIM-NETにお金が寄付されることになりました。
そこで、ヨルダンのキングフセインがんセンターと相談し候補を絞り、リンパ腫を患ったヨルダン在住のシリア難民のハリッド君を支援することに決まりました。

《ハリッド君(16歳)の情報》
今年1月19日、佐藤真紀事務局長がヨルダンのキングフセインがん基金の事務所を訪問し、候補となっているハリッド君と母親に来てもらい事情を聴きました。

ハッリド君
(ハリッド君・右)
ハリッド君3

2013年に、夫と長男を残して10人の子どもを連れて、ダラーからヨルダンに避難してきた。ザータリキャンプに入ったが、ハリッド君が喘息を持っていたので、1カ月でキャンプを出た。14カ月前に、検査したらホジキンリンパ腫だとわかった。
ハリッド君は、家計を助けるためにパン屋で働いていたが、その時同僚にのどのあたりが腫れているといわれた。検査したらホジキンリンパ腫だとわかった。

8か月間抗癌剤治療を受けたが、18,000JD(ヨルダン・ディナール)は使い切り現在治療が止まっている。末梢血細胞移植をするので、後60,000JD必要としている。(1JD=140 -150 円くらいです

現在、ハリッド君は学校に通いながら、1日3JDもらえるスーパーマーケットのアルバイトをしています。
アパートはかつてUNHCRから230JDの支援金があったそうですが、昨年10月にとまってしまい、今は100JDの家賃を払っています。そのために子どもたちが働いています。
住まいはイルビッドの方で、一回アンマンンに来るのに30JDかかるとのことです。

今年2月に、JIM-NETからキングフセインがん基金に約170万円が振り込まれ、治療が再開されました。がん治療は高額ですが、足らない部分は引き続きキングフセインがん基金が集めていきます。日本からの支援が呼び水になることを期待しましょう。

次回は、治療が始まり、キングフセインがんセンターに入院中のハリッド君に、佐藤真紀事務局長が3月に訪問した際の様子を報告いたします。

ハリッド君
ハリッド君
ハリッド君
ハリッド君ハリッド君

(佐藤真紀)

【モスル緊急支援・イブンアシール病院への薬】

アルビルで、モスルのイブン・アシール病院に届ける薬を調達しました。
イブンアシールへの薬

 ニナワ薬剤医療団(PHNMO)という団体があり、医薬品を届けてくれることになり、アルビルで購入した薬を事務所に届けました。今回は抗がん剤2400$を購入。Dr.ワサンは、イブンアシール病院で働いてた女医さんで、アルビルのNGOで働きながら、週一でイブンアシールにも通っています。

イブンアシール病院への薬➁イブンアシール病院への薬
(薬にはJIM-NETのシールを貼って、準備完了)

5月4日、アルビルを出発した車は、無事にイブンアシールに到着し、薬が届きました。イスラム国が去っていく時に火をつけて燃やしていった病棟も一部は修復されて、入院患者が戻ってきました。よく知っている患者さんがたまたま入院していたようで、ワサン先生も嬉しかったと言っていました。

医薬品はまだイラク政府からは届いておらず、NGOや一般の支援でつないでいます。
引き続きご支援をよろしくお願いします。
募金はこちらからお願いします。 ⇒http://jim-net.org/support/donation.php

イブンアシール病院への薬
(モスルのイブンアシール病院入口)

イブンアシール病院への薬

イブンアシール病院への薬

(佐藤真紀)

【イラク小児がん支援・アブドルラハマン君】

 5月2日にアルビル駐在員の斉藤亮平が一時帰国しました。JIM-NETハウスは、佐藤真紀事務局長が現在張り付いています。

 今日のお客さんは3名の小児がん。モスルから来ている患者2名と地元のクルドの患者さん1名でした。そのうちの一人は、アブドルラハマン君。ハウスのサッカーボールを持ってきて、なんだかやる気満々でした。

アブドルラフマン君➁アブドルラフマン君

(サッカー大好き!アブドルラハマン君)

 アブドルラハマン君は、現在6歳です。昨年6月に白血病だということがわかり、当時は、イスラム国によって支配されていたイブンアシール病院で治療を受けていました。薬は病院にないことも多く、町の薬局で調達できるのも限られていたようです。
 彼らが住んでいるガイヤラは、昨年10月頃にイスラム国の戦闘員が逃げる際に、油田に火を放ったのですが、ようやく20日位前に消火活動を終えて、火が消えたとのことでした。

 JIM-NETハウスでは簡単な昼食を用意していて、患者家族と一緒にお話をしながら食べます。アブドルラハマン君に、「サッカー好きなの?」って聞くとバルセロナのユニフォームをTシャツの下に着ていました。今まではISの参加でTVを見ることも厳しかったのですが、ガイヤラも解放され、先日のバルセロナ対レアルマドリード戦は、衛星チャンネルが入る近所の家でみんなで観戦したそうです。
モスルからこちらの病院に来たのは良いものの薬が病院に不足しており、JIM-NETハウスに支援を求めてきたのでした。

アブドルラフマン君
(みんなで食べると美味しいね!)

アブドルラフマン君


ガイヤラも解放されたとはいえ、彼らの家はチグリス川を超えたところにあり、いまだにISの攻撃もたまにあり安心できないと言っていました。

アブドルラフマン君アブドルラフマン君アブドルラフマン君

(佐藤真紀)
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