これから、ヨルダンに行こうというときにメディア関係者から電話が入る。サダムフセインが処刑されたとのこと。この時期になあ、というのが正直な感想だ。まずサダムに関しては、イラク国民が決めること。しかし、今のイラクにサダムを裁ける法があるかというと難しい。サダムフセインは、捕まってからの方が、ぎらぎらしたところが取れて、裁判では、むしろ彼の弁明の方が説得力があった。ブッシュ政権のアメリカがそれほどひどいということ。それに対して誰も文句がいえない。サダムの裁判は、かえって、サダムを神格化して言ったのかもしれない。だからこの時期の処刑は、治安の悪化をますます呼び込みそうで、心配だ。
パリでCNNを見る。ますます、中東は混迷するだろう。人道支援が必要な弱い人たちにはますます支援が届かないということにもなりかねない。