JIM-NETスタッフblog

JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)では、
イラクの小児がん医療支援、イラク国内避難民・シリア難民支援、福島の子どもたちを放射能から守る活動を行っています。

2014年07月

シリア難民のサーレ君7歳

シリア難民のサーレ君7歳、骨肉種です。ダマスカスからカミシリ経由で1年前に逃げてきた。シリアで診断ができずに発見が遅れた。アルビルで手術3000ドルかかっている。今回も病院に薬がなかったので120ドルほど自費で薬局で買わなければならなかった。お父さんは無職。
3人兄弟とお父さん、お母さん、おばあさんで一つのテントで暮らしています。難民キャンプは結構広く、車は中まで入れないので、テントにたどり着くだけでもへとへと。一週間ぶりに家族と再会できました。ナナカリー病院には薬が不足しており、シリア難民、イラク避難民、そして地元のクルド人も自分たちで買わなければいけない薬が増えています。
JIM-NETでは、6月は、毎月50万円の医薬品の支援をナナカリー病院に行っていますが、20万円の増額を行いました。今後もしばらく増額が必要ですのでよろしくお願います。

寄付はこちら
http://www.jim-net.net/supporters/

シリア難民サーレ君7歳
シリア難民サーレ君7歳 2
シリア難民サーレ君7歳 3

ファルージャ

ファルージャ
ファルージャ2
イラクの戦争は、今に始まったわけではありません。今年一月からファルージャは
激しい戦闘がおこっています。その時にサファは、バグダッドの病院にはこれ以上通うのは
難しいのでアルビルに避難してきました。お父さんは、3年前に爆弾テロにあい、両足を
失いました。働くこともできずホテル代を払うのも厳しい状況です。
100ドルの支援を行いました。

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7月29日トークイベント「イラク崩壊」@高田馬場

皆様、7月24日に帰国しました佐藤真紀です。
今回は、主に「イスラム国」の支配地域から避難してきた人々の支援が中心でした。
もう僕たちもあれもこれも出来ないくらいの勢いで地域情勢が悪化しています。

ワシーム君2歳

写真の男の子はワシーム君2歳です。抗がん剤が効かず腫瘍は大きくなりばかりです。
クルド自治区の病院がもともとすぐれているわけではなく、昨今の中央政府とクルド自
治政府の対立で、中央政府からの薬はストップしてしまい、そんな中で、シリア難民や、
今回モスルからも患者が殺到しています。
もう、病院は持ちません。
ちょうど、モスルから22日に日本に来日した小児がんの専門医にも話を聞こうという
ことになり急遽緊急トークイベントを開催することになりました。
イラクを破たん国家にしてしまったのは日本にも大きな責任があります。
日本は10年前に、パンフレットを作り
「イラク復興は日本自身の問題、日本の国益です」と訴えました。

イラクの安定は、石油資源の9割を中東に依存している日本の国益に直結しています。
国力に応じて、相応しい分野で積極的に貢献していくことは、国際社会の一員である
日本の当然の責務です。
イラクが国家再建に失敗し「破綻国家」となり、かつてのアフガンのようにテロリストの
温床と化すのを許してはなりません

石油のためにイラクの人たちがどれほど苦しんできたか。
そして、残念ながら日本のイラク復興にむけた援助は失敗と言わざるを得ません。

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【7/29】緊急報告会トークイベント「イラク崩壊」
NGO(佐藤真紀)×写真家(村田信一)×イラク人医師(モスルより来日)

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イラクはいったいどうなっているのでしょうか。モスルで小児がんの子どもたちの
治療を行っている、Dr.が来日しました。しばらくは、信州大学で研究をされますが、
7月29日は東京に出てきてもらうことになりました。
彼女はキリスト教徒です。ご存じのように、「イスラム国」は先週の土曜にすべての
キリスト教徒がモスルより出ていくように命令を出しました。
クルド地区にも多くの患者がモスルの病院には行けずに、通ってくるケースもめだって
います。薬が足りません。
今回は、Drからモスルの現状を話してもらい、どうやってがんの子どもたちを支援して
いったらいいか話を聞こうと思います。
セキュリティのこともあり、なかなか話せないこともあります。ぜひ直接話を聞きに
来てください。小さな部屋で行いますので、ぜひ事前予約をinfo-jim@jim-net.netまで。
あるいは佐藤までご連絡ください。

【日時】 7月29日(火)18:30〜20:30(18:00開場)
【会場】 高田第二区民集会室 会議室2 (50名定員)
      〒171-0033 東京都豊島区高田3-18-3
      https://www.city.toshima.lg.jp/shisetsu/shisetsu_community/005171.html
資料代:500円
※JIM-NETサポーターは無料です。

モスル支援

モスル支援
モスル支援2
写真の女の子はラハンちゃん。AML(急性骨髄性白血病)で2年前からモスルで
治療していました。今回再発しました。出血したのですが、ISISが支配するモスル
の病院には、もはや行くことはできず、ナナカリに入院してきたばかりです。
JIM-NETは、100ドル分、5回病院に通う交通費を支援しました。戦争が激化する
とがんの子どもたちは間接的な被害者を受けてしまいます。そしてそれはそのまま
死につながっています。きちんと支援続けることが大切です。ご支援のほうもよろしく
おねがいします。http://www.jim-net.net/supporters/
7月29日火曜日は、22日にモスルから来日した小児がんの専門医をお招きし、
モスルの現状と子どもたちをこれからどう支援していけばいいのかを考えるトーク
イベントを開催します。こちらもぜひお越しください。

http://blog.livedoor.jp/jim_net/archives/52397155.html

予約・お問い合わせ:特定非営利活動法人 日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)
〒171-0033 東京都豊島区高田3-10-24 第二大島ビル303 電話/FAX 03-6228-0746
E-mail info-jim@jim-net.net

チョコ缶製作の現場を見学しました!

2015年「チョコ募金」開始まであと4ヶ月と少し。チョコを入れる缶の製作もいよいよ大詰めです。昨日、毎年チョコ缶を作ってくださる埼玉県草加市の工場に伺いました。
チョコ缶の製造過程は以下の流れになります。
1.イラクの子どもたちが描いてくれた絵から4種類の柄を選ぶ。
2.デザインを決めて版下を製版会社に入稿する。
3.製版会社で4色に色分解し、各色の版をつくる。
4.大きいスチール板に印刷する。
5.スチール版をカットし、プレスして缶の形にする。
昨日は最後の5の部分を見学させていただきました。

大きなスチール板をスリットで細長くカットします。
1


カットした板を丸く打ち抜いてプレスします。缶のふたと本体は別々のラインになり、ふたは縁を外巻き、本体は縁を内巻きにします。打ち抜いた残りの部分は、検品で不合格になった缶と一緒にリサイクルにまわします。
2


1日に製造できる数は約7000個。「JIM-NETさんからの仕事は大事ですから」と、丁寧に仕事をしてくださっています。こういう「ものづくり」の現場を見ることは、とても勉強になります。缶工場の皆さん、毎年ありがとうございます。
皆さん


2015年の缶の柄は11月のチョコ募金キックオフイベントのときに発表しますが、そのときに「チョコ缶の作り方」の展示を行おうと企画中です。チョコを食べ終わったあとの、缶の利用法も募集する予定です!
(チョコ募金担当 芦澤)

【7/29】 緊急報告会トークイベント「イラク崩壊」

【緊急報告会トークイベント】

「イラク崩壊」
NGO(佐藤真紀)×写真家(村田信一)×イラク人医師

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イラクが崩壊しかかっています。
7月半ばに、佐藤真紀(JIM-NET事務局長)と村田信一(写真家)が、ヨルダンからイラクに入りました。

6月10日にモスルがISIS(Islamic State of Iraq and Syria)によって陥落すると、たくさんの避難民がクルド
自治区のアルビルに流れてきました。クルド自治政府、イラク中央政府、ISISが対立する中、市民は恐怖
と差別に翻弄されています。

一方、6月25日には、シリア国境付近をISISが支配しようとしたために、シリア軍の越境攻撃がありました。
避難してきた難民たちは、ISIS、 イラク軍、シリア軍そしてヨルダン軍に挟まれています。

もう、この地域がどんどんと崩壊し、むごたらしい殺し合いが続いていく中で、一体私たちには何ができて、
何をしなければいけないのでしょうか?

佐藤と村田のトークに加えて、今回モスルから避難し急遽来日したイラク人医師にもゲストとして現状を
話していただきます。ふるってご参加ください。

【日時】 7月29日(火)18:30〜20:30(18:00開場)
【会場】 高田第二区民集会室 会議室2 (50名定員)
      〒171-0033 東京都豊島区高田3-18-3
      https://www.city.toshima.lg.jp/shisetsu/shisetsu_community/005171.html


資料代:500円 
※JIM-NETサポーターは無料です。

予約・お問い合わせ:特定非営利活動法人 日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)
〒171-0033 東京都豊島区高田3-10-24 第二大島ビル303 電話/FAX 03-6228-0746
E-mail info-jim@jim-net.net
http://www.jim-net.net/
20140729緊急報告会ちらし最終JPG

【7/22】 イラク 緊急報告会〜イラクでは何が起きているのか?〜

JIM-NET共催のイベントが7月22日(火)にピースボートセンターとうきょう
で開催されます。

***
イラクが今、危機的状況を迎えています。ピースボートでは、
現地支援を続けてきたNGOとの共催で、今イラクがどうなっているかを
報告するイベントを開催することになりました。
事前予約は不要です。ぜひご参加ください。

イラク戦争開戦から11年。今まさにイラクは崩壊の危機にあります。
国内避難民は世界最大規模の120万人を越えました。
また、この半年間で少なくとも死者7,000人が暴力の犠牲になっています。
突如進撃を始めたISISとは何か?市民のデモは政権に何を求めていたのか?
報道だけでは見えてこない市民の声を集め、イラク戦争がもたらしたもの、
国際社会が今すべきことを考えます。

7月22日イラクでは何が起きているか

■日時/2014年7月22日(火)18:30〜 (開場18:00)

■会場/ピースボートセンターとうきょう

 〒169-0075 東京都新宿区高田馬場3-13-1-B1
   http://www.peaceboat.org/office/index.shtml
   TEL: 03-3362-6307

■アクセス/JR/西武新宿線/地下鉄東西線 
高田馬場駅 早稲田口より徒歩7分 地図はこちら

■資料代/500円 (事前申込不要)

■共催/ピースボート/イラク戦争の検証を求めるネットワーク/
認定NPO法人ヒューマンライツ・ナウ/日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)/
イラクホープネットワーク

■講演

<取材報告> ジャーナリスト 安田純平

2014年4月から5月にかけてイラクを取材。
部族の軍事評議会、ナジャフのイラク軍士の遺族、ファルージャ病院の医師への
インタビューや、サマワ市民の声など、メディアが伝えない現地の様子を最新映像
を交えて報告します。

<緊急支援報告> エイドワーカー 高遠菜穂子

昨年末にアンバールの情勢が一気に悪化し、短期間に40万人の避難民を出した
ファルージャとラマディ。
イラク支援を支えてくださっている皆さまからのご寄付とピースボートの協力で、
900家族以上に食料などの緊急支援物資を配付できました。
今後の人道支援継続は可能なのかを考えます。

<イラク情勢に関する声明> ヒューマンライツ・ナウ事務局長・弁護士 伊藤和子

国際人権NGOヒューマンライツ・ナウは、昨年末からのイラク西部アンバールに
おける戦闘激化と、イラク政府軍の病院攻撃や無差別攻撃を非難する声明を、
今年1月と3月に発表しました。
国際社会にできることは何かを問いかけます。

http://www.peaceboat.org/topics/archives/166

お芝居「やわらかい服を着て」(7/10〜13)

7月10日(木)からお芝居「やわらかい服を着て」が公演されます。
同作品は、JIM-NETの活動をモデルにしています。
物語は2003年のイラク戦争前夜から2006年までのNGOの若者の活動の
軌跡を追います。
劇団の役者さんも役作りのため、JIM-NETに何回か足を運んでくれました。
先日のシンポジウム「イラク戦争とわたしたちも」学生さんたちがたくさん来て
くれましたが、このお芝居も若い世代の方が10年前の問題に真剣に向きあって
くれているということに期待と責任を感じます。
ぜひ多くの方に観ていただきたいです。
会場にはJIM-NETの募金箱、パンフレットなども置かせて頂くことになりました。

http://www.umanpro.jp/yawarakaifuku/
2014年7月10日(木)〜13日(日)
チケットのお問い合わせはスタンダードソングさんまで
info@standardsong.com

柔らかい服を着て
事務所に来てくれた千秋役の山口さんと

柔らかい服を着て2
制作の遠藤さん。舞台裏も少しのぞかせて頂きました。

(竹内)
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チョコ募金とは。
「チョコ募金」は、2006年から毎年おこなっている冬季限定の募金キャンペーンです。 一口550円の募金をしてくださった方へ六花亭の美味しくてかわいいチョコレートをプレゼントしています。募金は以下の活動に使われます。
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