JIM-NETスタッフblog

JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)では、
イラクの小児がん医療支援、イラク国内避難民・シリア難民支援、福島の子どもたちを放射能から守る活動を行っています。

海外スタディプログラム

【海外スタディプログラム〜コンバットペーパー〜】

 2月17日にニュージャージー州のプリンストン大学内の美術館で開かれているコンバットペーパーの作品展に行きました。
 コンバットペーパーとは、ベトナムやイラクに従軍したアメリカの帰還兵が軍服を切り裂き繊維にしてつくった紙を使い絵や詩、シルクスクリーンなどで、自分たちの経験をアートとして表現するプロジェクトです。サンフランシスコのカリフォルニアで始まり、 ニュージャージー、NY、ネバダでも拠点を持ち、またアメリカ国内外でワークショップや展示などの活動しています。
 
 今回の展示で一番印象深かったのは、コンバットペーパーNJの代表を務めるDavid Keefeさんの作品でした。Davidさんは2006年から2007年まで海兵隊としてイラク戦争に参加しています。彼がイラクで出会った男の子とのワンシーンです。標題にはTake me with you.(僕を連れていって)と書かれています。今でも男の子のことを夢に見るのだそうです。「彼は素晴らしい人生を送れたはずなのに。自分は何もできなかった」と語っています。


 I HATEという作品では、帰還兵としての経験と気持ちを理解してもらえない苦しみが次のように表現されています。
「私が帰還兵だというと、孤児を虐待したと決めつけるあなたの目が嫌いだ。辛い答えを引き出させるような勝手な質問をされるのが嫌いだ。私が人殺しでないとわかった時がっかりされるのが嫌いだ」
How to make combat paperという作品ではコンバットペーパーの技術的な作り方ではなく、軍隊に入る、人を殺す方法を学ぶ、戦争に行く、戦争と自分自身を憎む、帰還してエイリアンになったような気持ちになる、変わることを決意する、軍服を切り裂く、自分自身を愛する、とコンバットペーパーを通しての変化のプロセスが説明されています。
コンバットペーパーのHPによれば、コンバットペーパーの目的は軍服を切り裂き、たたき、紙に形成する過程で軍服をアートとして取り戻し、軍隊での経験を表現することにあります。
作成に時間がかかると聞きました。しかし時間をかけるからこそ、癒しや気づきが多くあるのかもしれません。
コンバットペーパーによってのみ帰還兵の気持ちを理解することは難しいかもしれません。ですが、帰還兵も被害者であること、そして戦争のもたらす深い傷について教えてくれるものであるように思いました。
今回、コンバットペーパーの情報のご提供及びプリンストン大学での作品展をご案内頂いたAyumi Temlock さんに御礼申し上げます。
コンバットペーパーHP:http://www.combatpaper.org/
コンバットペーパーNJ:https://www.facebook.com/combatpapernj/?fref=ts
(竹内)

コットンペーパー
コットンペーパーコットンペーパー


【海外スタディプログラム〜ハンド・オブ・フレンドシップ〜】

 先月NYを訪問した時に「Ahlan wa Sahlan(アハラン ワ サハラン=ようこそ)」という文字が目に飛び込んできました。アメリカに来て、初めて目にしたアラビア語だったので嬉しく感じました。
 調べてみると、イギリスの石けんメーカーのラッシュが行っている、アメリカに到着したシリア難民の定住を支援するキャンペーンでした。「ハンド・オブ・フレンドシップ(友の手)」という石けんを購入するとカナダとアメリカに到着した難民の移住を支援する団体に寄付されます。
ラッシュは北米のほとんどの店頭でこの「Ahlan wa Sahlan(アハラン ワ サハラン=ようこそ)」という文字を掲げています。文字の発音も表示しているのは「難民に挨拶できるよう人々に覚えてもらうため」だそうです。
受け入れる側にも温かい気持ちが芽生えるところがこのプロジェクトの素晴らしいところだと思いました。(竹内)

ラッシュさんの『ハンド・オブ・フレンドシップ』の記事はこちら↓
The Huffington Post 2016/02/23
http://www.huffingtonpost.jp/2016/02/22/cosmetics-company-is-helping-refugees_n_9295532.html

【海外スタディプログラム〜カリフォルニアでTV出演】

 私が現在インターンをしているNorooz Foundationはイラン系アメリカ人によって運営されている団体です。アメリカには衛星放送のチャンネルがたくさんありますが、イラン系の番組だけでも50チャンネルはあるそうです。Norooz Foudantionもその中のPars TVというチャンネルで週1回の番組を持っています。通常は、MCの方がトルコにいる難民の方と電話をつないでインタビューをするという正に現地のダイレクトな声が聴ける番組になっています。

 今回はバハマンさんのカリフォルニア出張に合わせてTV出演をするということで私も同行し、TV局を見学させてもらいました。私も少しだけお話させて頂く機会があり、JIM-NETの紹介やチョコ募金のことなどを説明しました。TVの画面に募金専用の電話番号が表示され、電話で募金を受けることになります。TV局にも受付の方がスタンバイし電話対応をしていました。番組ではMCが募金をしてくれた方の名前と金額を読み上げお礼を言っていました。募金はクレジットカードやチェックが主体になるのですが、電話してきた方の中にクレジットカードも持っておらず、高齢のため銀行にも行けないと相談して来た方がいました。近くに住んでいるということなので本人に確認の上、バハマンさんと一緒にお金を取りに行くことになりました。出てきた方はとてもチャーミングな女性でした。イランで心臓外科の病棟の看護師をしていたという彼女は難民になってアメリカにやってきたそうです。自分は現地には行けないからとNorooz Foudantionの活動に感謝していました。私にもハグをしてくれ、帰る時も何度も手を振って見送って頂きました。募金を頂いたのに更に素敵なプレゼントをもらったような気分になりました。バハマンさんは「50チャンネルあるうちの私たちの番組を選んでくれたことが嬉しい。彼女にとって200ドルは大金のはずだ。この200ドルでヤジッド教徒の子どもたちにバナナが買える」と喜んでいました。

 日本は衛星放送の市場が小さいためまったく同じような方法を使うことは難しいと思いますが、人々に心に届くような伝え方をするバハマンさんにとても刺激を受けました。また同様にJIM-NETにご支援頂いている皆様のご厚意も改めてありがたいと思いました。(竹内)

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【NGO海外スタディプログラム】@Norooz Foundation

【NGO海外スタディプログラム】

 こんにちは。JIM-NETの竹内です。2月1日から3月9日まで外務省の海外スタディプログラムを利用して、アメリカのNorooz Foundation(http://www.norooz.org/)というNGOでヤジディ教徒の支援とアドボカシーの方法について学んでいます。

 Norooz Foundationはノースカロライナ州のシャーロットにある団体です。代表のバハマン・マリザデさんはイラン系アメリカ人。トルコを旅行していた時に出会ったジャーナリストに一人のイランからの難民を助けてほしいと言われ、資金を支援しました。その後、支援した難民を通じてバハマンさんの名前が知れ渡り、たくさんの人が助けを求めに電話をかけてきました。一人では多くの難民を助けられないと気づいたバハマンさんは、NGOを立ち上げることにしました。ちょうど決意したその日が2004年の3月21日で、Noroozというイランのお正月にあたる日でした。そしてNoroozは新しい日という意味でもあります。難民の人々に新しい日が訪れるようにという意味をこめて、Norooz Foundationを設立しました。

 Norooz Foundationは現在、主にトルコ、イラク北部で支援活動をしており、数年前からヤジディ教徒の支援をしています。JIM-NETと活動地が一部かぶっていることから、支援物資の配付を共同して行うこともあります。
バハマンさんと佐藤事務局長がヤジディ教徒の学校で一緒にバナナを配っている動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=hiXtBtBEbJE

こちらの動画はJIM-NETが紹介したヤジディ教徒のマリヤムさんを一緒に訪問した時の動画です。マリヤムさんはギャラリー日比谷でも展示された絵を描いた少女です。
この動画を見たイギリスのジャーナリストがマリヤムさんをインタビューしたいと連絡してきたそうです。
Norooz Foundationは小さな団体ですが、動画などをうまく使い、ファンドレイジングをしています。またCMやTV番組を持ち、メディアの使い方、メッセージの伝え方がわかりやすく参考になります。他の団体にも訪問して、アメリカのNGOの支援の方法を学び日本での活動に生かしていきたいと思います。
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「チョコ募金」は、2006年から毎年おこなっている冬季限定の募金キャンペーンです。 一口550円の募金をしてくださった方へ六花亭の美味しくてかわいいチョコレートをプレゼントしています。募金は以下の活動に使われます。
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