苦労の後には苦労が来る

幸せなことが苦労の後に来ると思いがちですが
苦労の後に幸せが来る可能性は少ないとのことでした。

じいちゃんが幼い頃は、時代が時代なので
苦労の連続だったらしく、幸せになれると思って
あえて苦労することを選んだらしい。

ところが一旦、幸せのほうへ向いてから苦労
(その時点で苦労とは思えなくて楽しいことに変わるのですが)
した方が幸せにある可能性が高いとのことでした。

じいちゃんの手帳

じいちゃんが自分自身に言い聞かせていた言葉なのか
後から私たち家族に伝えたかったメッセージなのか
それは定かではありません。

じいちゃんの遺品の中に手帳があった。

手帳の内容はよくわからない。

他人の手帳の内容を見るのにも
私には抵抗があることなのですが、
文字そのものも読みにくく、
また何らかの記号のようなものもあるので
たぶん他人に見られたくないことを意識しているのだと思う。

そんなじいちゃんの手帳の中にも
表紙の裏に誰でも読める文字で
はっきりと書かれた二文字があった。

それは「感謝」という言葉。


仕事に選ばれる

じいちゃんが言っていたことのなかで、不思議な話。
「仕事は選ぶのではなくて、仕事に選ばれるんだよ」
と意味深なことを言っていた。

当時は分からなかったし、
わざわざ哲学的なこと言わなくてもと聞き流していたけれど、
とてももったいないことをした。

今は、じいちゃんの言いたかったことが
少しは分かる気がするけれど、
もう少し話が聞きたいと今になって想う。

明るく笑顔

今思えば、お別れのときの私のことを心配して
じいちゃんが察してくれていたのかもしれないと感じた。

じいちゃんと過ごした、ありきたりの時間。

これといって悩みもなく、普段どおりの毎日だったけど、
いきなり突拍子もなく、言われた言葉がある。

「いつも明るく笑顔だよ!」

じいちゃん、突然何言ってんの?って思いましたが、
よくよく考えてみると、笑顔って言われても、
笑ってなんかいられないことがあるよね?

イライラすることもあるし、
怒りがこみ上げてくることもあるし、
心配したり、不安になることもあるし。
そして、悲しいこともあるし。

あまりにも何度もじいちゃんが言うので
当時はややあきれ気味に
じいちゃんへ聞いてみた。
明るく笑顔でいられないときはどうするの?って。

そしたら、じいちゃんは、
「すーっと笑顔がなくて暗していて
そのままでいるわけにもいかないでしょう?
無理しなくてもいいから、
笑顔でいられない時間が過ぎたら、
また笑顔を取り戻すんだよ!」
と。

じいちゃんはいつまでも、
私のそばにいるものだと思っていた。
そのときが近づいていることに、
私はまだ気がつかないでいた。