今日はザックの話です。

昨日のブログで登山を始めるにあたってまず揃えたいものベスト3を、ザック(リュック)、登山靴、ウエア(雨具)と書きました。登山靴については昨日お話ししましたので、今日はザックのお話をしたいと思います。そもそも「ザック」と言う言葉はドイツ語です。英語で言えば「リュック」または「リュックサック」ですね。

もともと登山分化は歴史的にヨーロッパアルプスで発達してきた関係性、ドイツ語の用語が使われています。登山から派生したスポーツクライミングはアメリカから広まってきたので、スポーツクライミング関係の言葉は英語が多いですね。例えば、ロープとザイル、スリングとシュリンゲ、ピトンとハーケン、そしてリュックとザックと言うように・・・・。アメリカでは、広大な国土を荷物を担いで歩くバックパッキングが人気なので、ザックの事をバックパックとも言うようです。

よもやま話はこれくらいにして、ここでは「ザック」で話を進めたいと思います。このサイトは初心者の方が初めて購入する、または小さなデイパックしか持ってないのでちょっと本格的な登山用のザックを検討中とか言う人向けに話を進めたいと思います。

最初に、上の話に出てきたデイバックではなぜダメなのか? そもそもデイバックとは? と言う話から・・・

その違いは?
  • 一般的にデイバックよりもザックの方が大きい
  • ウェストベルト、ショルダーベルトなどがザックの方がしっかりしている
  • ザックにはある雨蓋がデイバックにはない
大きな違いはこの3点に要約されると思いますが、じゃあその違いは何のためにあるかと言うと、大きな荷物を収納できるかどうかと言っていいかと思います。車で横付けできるような近くの公園みたいな山(丘)に行く程度なら、雨具とか本格的な防寒着とかは持っていかないだろうと思います。

そういうピクニックなどとは違い、登山の場合は日帰りであっても4〜5時間以上を山の中で行動することを考えると、天候の急変による雨や寒さへの対策(ウエア)、休憩時の食料や飲み物、万一(道迷いやケガ)の時の救急セットやヘッドランプ・電池など、どうしても荷物が多くなります。多い荷物を収納できる大きめのスペースとその重さを長時間快適に担ぐためのシッカリしたベルト類、すぐに取り出したい物を収納する雨蓋(雨蓋には収納量をフレキシブルにするという役割もあります)。そう言った性能・機能を備えているのがザック(アタックザック)と言うことになります。

では、どのくらいの大きさ(サイズ)のザックがいいのか?

私はこれから登山を始めたいという新人さんがうちの会に入会してきたときには、30〜40L程度のザックを勧めていますが、ほとんどの場合(特に女性)は、「エ〜〜ッ、そんなに大きいのが必要なんですか〜〜」と言うリアクションが返ってきます。ザックに関しては間違いなく「大は小を兼ねる」です。小が大の代わるをすることは不可能です。最初から山小屋1〜2泊程度の荷物が入るザックを購入した方が後々間違いなくお金も節約できます。

そして昨日の記事にも書いた事を繰り返し書いてみますが、「ザックを選ぶ際に初心者の方が知らないことが多いのが背面長の問題です。「ザックは腰で担ぐ」と言われるように、ザックの荷重は腰をメインに肩と背中に分散するように担ぐのですが、その際に背面の長さを正確に知ることでしっくり担げるかどうかが決まります。また男性用と女性用ではショルダーベルトの形状が違います。」と、言う事ですね。

背面長とはそのまんま「背中の長さ」です。計測の仕方はネットにも出ていますので参考にしてみてください。両腰骨の上端を結ぶ線から首の後ろの一番大きく出っ張っている骨までの長さが背面長になります。私の場合、身長170cmで背面長43〜45cmと言った所ですが、同じ身長でもかなり個人差がありますので、ショップでスタッフの方に計測してもらう事をお勧めします。(注:登山用品店のスタッフさんの中には詳しい方ももちろんいますが、そうではない方もそれなりにいらっしゃいます。スタッフさんが全員登山用品に詳しいとは限りませんのでそのことは忘れないように

ザックの容量が30〜40Lあたりが分かれ目になるかと思いますが、荷室が2つに分かれるタイプのものがあります。小屋泊まりとかなると2気室が便利ですね。日帰りであっても冬の登山ではアイゼンやスパッツなどを下部のスペースに入れておけばサッと取り出せるので便利です。アイゼンを外した後も新聞紙などにくるんでケースに入れて下部スペースに入れておけば上部の荷物が汚れたり濡れたりすることもありません。

それと背面長を調整できる機能が付くのも40Lクラスあたりからが多いようです。2気室にしても背面長の調節機能にしても、その分だけザックの重さに影響があるわけですから、軽さを求める人には悩ましいところです。

私の経験では、ザックそのものの重さよりも担いだ時のフィット感を優先した方が結局は荷物が軽く感じるし疲れない、と言う事が言えると思います。それともうひとつ、軽過ぎるザックは使えないですね(30L以上の場合)。

ザックの機能面では最近のものは素晴らしく進化しています。ポケットもあちらこちらについていて何をどこに入れるか悩むのも楽しみの一つです。また、背中側から荷室にダイレクトにアクセスできるモデルも増えてきました。私もいくつかそのタイプは使ってみましたが、テントや小屋の中では便利だなと思いましたが、日帰り登山では、自分の背中につく面を地面に置く事になるのであまり活用したことはありません。かえって側面からアクセスできる機能の方が使いやすかったりします。この辺りは個人差があるでしょうから実際に手に取って比較された方がいいかも知れません。

さらに、ザックは直接背中に触れるので背中に汗をかきます。夏場はかなり不快です。それを解消する目的で背中にあたる面がメッシュになっているものがあります。上の左の画像「ドイター・フューチュラ」などがその代表格でしょう。背中とザックの間に空間があるので快適性はアップしています。その代わり、背面が反っている分ザックの容量は5L程度は少ない感じです。暑さに弱い人にはおすすめかもですね。

いろいろと書きましたが、最後にもう一度ポイントをまとめておきます。
  • ザック購入の際は、お店で実際に何か(荷物)をザックにパッキングして担がせてもらう事
  • ザックは大は小を兼ねる。小さなザックを選んでしまうとすぐに大きめのザックを買い足す事になりかねない
  • ザックは腰で担ぐ。背面長がフィットしないと腰に荷重が乗らない。
  • ザック自体の重量にこだわるより少しぐらい重くてもフィット感を大事に・・・
  • あれもこれもと多機能よりも、実際に使うシチュエーションをイメージしてみてね
  • お店のスタッフの言う事が100%間違いないとは言えませんぞ(本当に良いものとお店の都合で売りたいものが違う事がないとは言えないかも? 行きつけのお店を持つとお店の方も親身になってくれます 私もそんなお店を持っていますよ)

    ※ショルダーストラップ、腰のサイドのストラップなどがあるものについては適正に締めてフィット感を確認してください。
今日は以上です。すでにご存じの事ばかりかも知れませんがまとめてみました。お役に立てば幸いです。ご質問等があればコメント欄にお願いします。わかることであればお返事させていただきます。ではまた。