前々からいい映画だとは聞いていたが、本当に良い映画だ。
何が面白いかって?
なんだろー?あえて云うなら何もかも。

宇宙戦艦ヤマトで沖田艦長が地球の姿を見てしみじみというセリフ
地球か・・何もかもが懐かしい・・・。

そう!子供時代の昭和、記憶の中の昭和、楽しかった時代、
そのすべてが懐かしいのです。

とにかくとても丁寧に作られている。。
作り手の情熱というか意気込みが、ひしひしと伝わる作品だ。
ストーリもさることながら、途中からはスクリーンの隅々まで、しっかり観察してしまった。とにかく細部にいたるまでこだわりがある。

道路の隅っこにぽつんと置かれた木製の黒のゴミ箱。
壁の隅っこにあってよく見ないと分からないネズミトリ器。
電柱や壁にさりげなく貼ってあるカンバン類。
季節ごとに変わる陳列棚の商品。

あんなのがある、こんなのみっけ!
と、よく見ないと分からないものを発見する喜びがあるのだ。

鈴木オートのお父さん、読んでた新聞、本当に昭和33年の復刻版らしい。
茶川先生の机の上の全集、それに小説作法などなど。

もっとも不思議だったのは
工事中の東京タワーが見える大通り。
真ん中には都電(ワタシの感覚では市電だけど)が通っていて、その両側には昔の車が走っている。周りの建物はブルーシートだろうけど、大通りが分からない。実際に子供達も通りを横断してるし。一体どうして作ってるのか。
分かったことは、半分実写であとはCG。都電はCGだが車は実写ということ。飛行場の滑走路をつかったらしい。

それはともかく
空き地には必ず土管が置いてあり、大勢の子供達が遊んでいる。
今どき、あんなにたくさんの子供が遊んでるところは学校くらいだろう、
少子化というのも納得できる。
それに昔のお母さんはみんな白い前掛け(エプロン)してたなあ。

とにかくすべて「そーいえばあったあった」と言うのばかりだ。

ストーリは漫画のエピソードをつなぎ合わせたような単純な物語。
しかも、ほろっと泣かせるすとーりだ。

これでもかこれでもかのお涙頂戴物語ではなく、ホントにさりげなくほろっとさせウルウルさせる。これほど素直に泣ける映画は久しぶりです。
後ろに座ってたおばちゃんグループは、始めから終わりまで、鼻をぐずぐず云わせてました。それも大きな音で。

でも、六チャンは漫画では男の子だったよな。それが堀北真希演じる六子に変わってた。でも良い味出してたから許してしまう。

いちばん光ってたのは、鈴木オートのお母さん役である薬師丸ひろ子だろう。頼りがいがあり、亭主を立て、ほのぼのとした昔のお母さん
と言う感じがぴったりだ。昔はいたんですこんなお母さん。

この映画もう一度みたい映画でもありました。

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