シリーズ最高の興行収入を上げ、完結したはずのダイハード3から12年。
ジョン・マクレーン刑事が帰ってきた。御歳すでに50歳は越えているし、髪の毛もない!!すっかりおっさんになったマクレーン刑事。

でもその分、何か貫禄が出て来たというか、落ち着いたというか。
何しろあまり泣き言や愚痴をこぼさなくなったし、世界一運の悪い男という割には負ける気がしない完全無欠のヒーロ度満開のような映画でした。

スーパマン、スパイダーマン、Xメン、それに予告で観たファンタスティック・フォー。アメリカンヒーロは何故か弱々しく断然強いダークヒーロにオモチャにされながら、やっとこさ最後に勝つと言うオチが多い中で、マクレーン刑事は違うのです。撃たれても怪我しても死なないのはもちろん、なんとF35戦闘機からミサイル攻撃されても決して死なないのは立派!もう負ける気がしない!だからサイバーテロなんかへっちゃらなんです。

52歳でスキンヘッドのマクレーン刑事、今回は女子大生の娘ルーシを救うために走る走るって、さすがにお歳のせいか走るシーンは少なく、もっぱら車で移動です。その分、彼を助けるのはマット・ファレルと云う若きハッカー。コンピュータオタクのファレルがビビリ通している分、マクレーンの貫禄が増幅する。

この二人がサイバーテロの投げ売り(ファイアーセール)を阻止する「アナログ刑事Vsデジタルサイバーテロ」と言う図式は分かる。でもアナログマクレーンも相棒のマットの協力なしでは犯人まではたどり着けなかったはず。そのマットが駆使したのもデジタル機器です。つまりアナログが勝ったというわけでもないと思うけど・・・。

などとつまらないことを思う間もないほど、おもしろいちゃーおもしろい。
始めは結構リアリティあったんです。ダイハード3の時のような息もつかせぬ展開というのでしょうか。それが途中当たりから漫画的な荒唐無稽な面白さに変わっていくのです。

車を飛ばして武装ヘリに体当たりさせるという芸当はまだ許しましょう。天然ガス大爆破攻撃でも生きている(コンクリート破片があちこちに跳び散らかってるのに)。コレもご愛敬。でもね、最新鋭F35戦闘機のミサイル攻撃やら銃撃をかわし、乗ってるトレーラ破壊されても、高速道路ぶっつぶれても、何ともないマクレーン。しかもあろうことかF35戦闘機に乗り移ってしまうなんて絶句!!

マクレーンに翻弄されるくらいの最新鋭戦闘機を装備するアメリカも大したこと無い?それに、このまま戦闘機の操縦でもしたらどーしょと思ったくらいです。何しろ武装ヘリ操縦してしまったんだから戦闘機もと・・・。

それにしても、ラスボスのガブリエルもう少し冷酷非道な極悪人に徹しもらいたかったです。綿密な計算とアレだけの大がかりなハイテクと武装力をもつほどのラスボスはコワイくらいの怖ろしさが必要です。悪キャラが強ければ強いほど主役も映えるのに、それなのにガブリエルは小悪党くらいにしか見えませんでした。しかも死に方があっけないのだ。簡単すぎるのです。それだったらむしろ、セクシーなマギーQをもっと冷徹な悪魔にした方が楽しめたかも知れません。かなりイイ感じでしたマギーQ。
あのライアーゲームのエリねえさんに匹敵するほど!


もしくはビルから落下しても死なない、ヘリから落ちても死なない(結局ファンに巻き込まれて死んでしまうが)、忍者のようにぴょんぴょん跳びはねる精悍な敵のスナイパー氏。なかなか捨てがたい印象に残るキャラでした。

それまでのハードな展開に比べると結末はあっけないほどだったけど、それでもやはり面白かった。ダイハードという名前は健在です。さて今回の興行収入はいかほどに!?

ダイハード1:約18億円
ダイハード2:約51億円
ダイハード3:約80億円