13刺客

いやあぁ
面白かった!
久しぶりにチャンバラらしいチャンバラを見た気分です。
それも
昔懐かしい様式美のチャンバラでなく
云ってみれば

リアルチャンバラ

落合宿でのラスト50分の死闘
まさしく死闘と云うに相応しい。
実に見応えありました。

若い頃場末の三本立て映画館で観た
片岡千恵蔵主演のオリジナル

13人の刺客も
面白かったけど
今回のは今風でよかった。

今風の侍を演じる
役所広司さんも
大和ハウスのダイワマンとは
まったく別人だしぃ。
いちばん初めに見事腹かっさばいた
内野聖陽さんもカッコ良かった。

でも
イチバンよかったのは
極悪非道の藩主
稲垣吾郎チャン!!
あれだけ悪の限りを尽くしたら
もう
SMAPに戻れないしぃ
もう
国民的

アイドルに戻れない





よろしかったら応援などを

とにかく
吾郎チャンの非道ぶりが尋常じゃない。
えげつないのです。
どれくらいえげつないかと云うと
女の手足を切り、舌まで抜いて弄び
イヤになったら捨て

切腹して直訴した
内野さんの家族一族郎党
至近距離から矢で射殺し
泣く幼い子供までも・・・・
とまあ
とても描写できないくらいの

鬼畜吾郎チャン!

親兄弟を惨殺され
手足どころか
舌まで抜かれた娘が
よだれを垂らしながら
筆を口に咥えて書いた言葉が

みなごろし!!

怨念というか
呪怨というか
完全にホラーです。

でも
悪役がとてつもなく
鬼畜なほど
主役はヒカルのです。

最近の時代劇って
どうにもこうにもヌルいよね。
初期の頃の水戸黄門など
悪役がホントに憎々しい悪役で輝いていた。

ところが近頃の悪役ときたら
小物臭丸出し。
黄門様のお仕置きも
昔と違って
市中引き回しの上獄門!
などとはゼッタイ云わない。

スマートにきれいなままの
チャンバラなので
面白くも何ともない。

その点
鬼畜吾郎チャンは
目がイッテるしぃ
半端ないキチガイ殿様です。

その殿様吾郎チャン
刺されて死ぬとき
痛いだの
死ぬのが怖いだの
泥の中這いつくばって
あのお洒落な吾郎チャンが
泥だらけになって
逃げ回り
最期は落とされた首が
便所の中に転がるシーンは
悪の権化らしい最期でした。

しかも
死ぬ間際に薄笑いを浮かべ

今まで生きてきて、
今日という日が一番楽しかった!

って
まさに狂気の吾郎チャン。
主人公の役所広司さん
お前たちの命を使い捨てにする!
このセリフも良かった。

血と泥にまみれて
誰が誰か分からないほどになって死んでいく刺客たち。
まさに

使い捨てられた命

と言うしかない。
落合宿での13人Vs300人の死闘も
すごかった。
斬っても斬っても
ワラワラと湧いてくる明石藩の侍。

50分の殺し合いのあいだに
13人の刺客の
顔や服装が徐々に泥だらけになっていく様は
リアリティに溢れてました。

でも
伊勢谷友介さん
首刺されて死んだはずなのに
何でぴんぴんしてるのか
よく分からん。

ポジション的には
伊勢谷が演じた山の民は
「七人の侍」での菊千代
に匹敵するのだろうけど
最後に生き返ったのは
ドーユー意味?

もしかして
伊勢谷と山田孝之の最後のシーンは
二人とも
もうこの世の人間では無い?
と言う設定なんでしょうか?

いろいろ
不可解な点もあるけど
久しぶりに観た
骨太なチャンバラ時代劇でした。