2016年12月01日

「学校偏差値」

「人事部長日記」NO.151



 ノーベル文学賞をボブ・ディランが受賞したことを聞き、青春時代の日々を思い起こしていました。
 彼の作詞が博愛の精神に溢れ、新たな詩的表現を生み出した文学的に優れた歌詞であることなど露程も知らず、「風に吹かれて」を意味も解らず歌っていました。
 時代の歩みと同調するかのようなゆったりとした、そして切ないあのメロディーが今でも忘れられません。

 さて本日は私の古くからの友人で、大手商社の人事部長を長らく務めているO氏から聞いた話しを紹介します。
 O氏の務める商社は、例年学生の就職先人気ランキングで上位を占める人気企業です。
 人気企業ゆえ、毎年就職を希望する学生が殺到し、嬉しい悲鳴をあげています。
 半面、どの学生に内定を出し、どの学生を落とすかで悩ましい日々が続くのだそうです。
 全国の国公立大学、私立大学から学部学科を問わず採用しています。
 偏差値もトップの東京大学、京都大学から、下位校までまんべんなく採用しているようです。
 毎年毎年、合否に悩むO氏は、我が社に入社して活躍している社員の出身学校を調べてみることにしました。
 この会社は、目標管理制度による人事評価を年2回S.A.B.C.Dで実施しています。
 この人事評価を数値化して全社員の過去10年分の評価を集計し、出身学校別にランキングしてみました。
 社員は数千人いる企業ですから、データ数は多大です。
 偏差値トップクラスが上位を占めるかと思っていましたが、結果はそうではありませんでした。
 平均して我が社で一番評価が良く、活躍している社員の出身学校は、私立の中堅校「東京都市大学」でした。
 反対に平均して評価が悪く、会社のお荷物になっているのは、私立の比較的上位校「T大学」でした。
 東大、京大あたりは、会社ではトップを走っている訳ではなく、2番手辺りに甘んじているようです。
 O氏の分析曰く、「東京都市大学」出身者は、もともと頭脳は明せきであり、東大、京大に負けてたまるか、というパワーがあり行動力に優れているのだが、東大、京大はこれらの社員と比べて、行動力で見劣りするのだと言います。
 この結果は、O氏の会社だけに当てはまる結果であり、どこの企業も同じ結果になるとは言えませんがこの調査以降、O氏は合否で「東京都市大学」と「他校」のどちらかに迷ったら、「東京都市大学」を選ぶのだと言っていました。

 本年も拙い文章をお読み頂き誠に有難うございます。どなた様も良いお年をお迎え下さい。

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2016年11月01日

「他人の不幸は、蜜の味」

「人事部長日記」NO.150



 今月11月を以って、弊社は創立10周年を迎えることが出来ました。
 貧乏会社ゆえ、何のイベントもありませんが、皆様のご厚情に御礼を申し上げます。

 さて、リオオリンピック、パラリンピックも無事閉幕致しました。
 オリンピックでは、日本は史上最多の41個のメダルを獲得しました。
 このことをアメリカ人の友人に話したところ、アメリカは121個のメダルを獲得したよと、鼻で笑われてしまいました。

 悔しさもあって、早速自宅のパソコンを打たいてみましたら、やはりありました。
 「人口比のメダル国別ランキング」なるものです。
 日本の人口1.2億に対し、アメリカの人口は3.2億人。
 メダルが多いのは当たり前です。メダル一枚当たりの人口比ランキングでは、アメリカも日本も世界第40位程度。
 アメリカ人に鼻で笑われる筋合いはありません。
 因みに第1位はカリブ海に浮かぶ島国「グレナダ」。
 人口僅か10万人で陸上男子400メートルで銀メダルを獲得しています。
 第2位は「ニュージーランド」。
 人口450万人でセーリングや女子砲丸投げ等で14個のメダルを獲得しました。
 反対にメダルを獲得した国で、人口比最下位の国は「インド」でした。
 人口13億に対し、レスリング女子で獲得した銅メダルのみの残念な結果に終わっています。

 さて本日のテーマは「他人の不幸は、蜜の味」です。

 全く持って嫌な言葉ですが、この言葉を好んで使う人が、前職の役員にいました。
 他人の失敗や、他人の良からぬ事に対し、「他人の不幸は、蜜の味」とニヤニヤしてしまうのです。
 こう言った性格の強い人が、他人の足を引っ張ったり、引っ張るまではしなくとも、他人の有益な情報をそのままゴミ箱に捨ててしまう事をやってのけてしまいます。
 いわゆる「腹黒い」人間です。
 会社には少なからずとも何人かはこんな輩がいます。
 以前にもこのコラムで「愛社精神」と言うテーマで書いた覚えがありますが、この種の輩は、「会社の不幸も、蜜の味」です。
 役員でさえもそうなのです。
 会社が大打撃を受ける不幸な出来事でも何故かニヤつけるのです。

 コンビニで売っている「生野菜サラダ」のストックは冷蔵庫で保管されていますが、この消費期限管理が徹底されています。
 消費期限が一時間でも超過しようなら、惜しげもなく廃棄処分となります。
 これは何を意味するかと言いますと、第一には言わずと知れた衛生面での管理。
 そして次は内部告発への未然防止なのです。
 社内には、会社の不幸にニヤつきたい奴が、ゴロゴロしています。
 そんな奴らに会社を潰されないよう社内ルールの厳格化が重要となってきます。 
 恐ろしい話しです。

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2016年10月01日

「離 職 率」

「人事部長日記」NO.149



 アメリカで大ヒットしたスマートフォン用ゲームアプリ「ポケモンGO」が、7月下旬に日本にも上陸し若者を中心に大賑わいを見せています。
 小生も娘のスマホでやってみましたが、感想はただ一言「くだらん!」。
 なぜあのように若者が夢中になるのか不思議でならない。
 若者から古いと言われないよう、普段から若者文化に理解を示すよう努力して来たつもりですが、「ポケモンGO」の熱狂振りには全く持って理解不能。
 スマホの画面上で、公園などに潜んでいるポケモンキャラクターにボールを投げて捕まえることの何が楽しいのか。
 まあお金のかからない遊びではあるけど、他にやることがたくさんあるでしょと言いたい。

 さて本日のテーマは「離職率」です。

 企業において、ある一定期間に入社した人数と、退職した人数の割合を「離職率」と言っていますが、厚労省は業種別にこの「離職率」を発表しています。過去3年間の入社人数と退職人数の比較で発表していますので、一定期間とは3年間が一般的なのでしょう。
 パソコンで「離職率」と打てば、たくさんのデータが出てきますので、一度自社の率を計算して業種別平均値と比較してみて下さい。
 「離職率」が業種により異なることは明確です。
 例えば飲食サービス業の3年間離職率は50%を超えますが、金融業になりますと半分以下の20%台となります。
 業種により離職率が明らかに上下するのですが、これに加え企業毎にも離職率は異なります。
 つまり定着率の良い会社、悪い会社ということです。

 私が仕事で皆さまの会社へ訪問させて頂き社長と面談をするのですが、いわゆるこの定着率の良い会社、悪い会社に一つの共通点があることを発見しました。
 残業代を払わないなどのブラック企業はここでは論外とさせて頂きます。

 共通点とはこう言うことです。
  ・社長が社員の目線に立って、社員と気楽に話しが出来る会
   社は、定着率が悪い、つまり離職率が高い
  ・社員にとって、社長は雲の上の存在であり話しをするどころ
   か、あまりお目にも掛かれない会社は、定着率が良い、つ
   まり離職率が低い

 一見、逆のように思われますが逆ではありません。
 従って退職者の多い会社の社長さんには、あまり直接従業員と接するのはおやめなさい
と申し上げております。
 理由は種々考えられますが、いかがでしょうか

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2016年09月01日

「マスコミ報道」

「人事部長日記」NO.148



 サラリーマン時代に人事部長の他に、広報部長を兼務していた時期があったことから、私の名刺箱には今でも大手新聞社の記者達の名刺が何枚かあります。

 私がまだ人事部の課長時代のことでした。
 大手新聞社N社の記者から電話があり、「今度新しく厚生年金基金の担当になりました。
 課長様は厚生年金基金に大変お詳しいとのことでしたので、是非お伺いして勉強させて下さい」と、くすぐられるような電話があり、快諾の返事をしました。
 やがてやって来たのは、いかにも優秀そうな、超エリート大学を卒業後、2〜3年目位の若手記者でした。
 私は早速得意げに厚生年金基金制度の仕組みについて説明をしました。
 そしてこんな日が2〜3回続きました。

 やがてN新聞の朝刊に、当時会社が秘密裏に計画していた(ここでは詳細を省略します)、基金制度に一石を投じることが大々的に報じられてしまいました。
 私が記者の言うことを鵜呑みにして、ペラペラ喋ったことが加工され記事になったのです。
 振り返って思えば、当時会社が計画していた事が、どこからか新聞社が嗅ぎ付けて言葉巧みに私に近づいてきたのです。
 この若手記者はもとより基金制度など多分私より数十倍詳しいのであって、彼の帰り際にチラッと見えたカバンの中の分厚い基金専門書がそれを物語っています。
 トップとも相談し、行き過ぎた取材に対し、訂正お詫びの記事掲載を求めましたが、若手記者の上司が来社しただけで相手にされませんでした。
 こんな事件があって以降、私は新聞記者を信用しなくなりました。

 株式を上場した企業の広報部は、大きな金額の接交費予算を持ちます。
 これは言うまでもなく我が社にとって有利な記事を書いてもらうがための接交費です。
 相手は前述の通り、経済面の企業担当記者であり、ほとんどが大学出たての若者です。
 こんな若手記者が午前中に企業を訪問すれば、昼食は近所の料亭で特上鰻です。
 また数カ月に1回、飲めや唄えやの夜の接待があります。
 広報部長というポジションの役割は、彼らと如何に仲良くなりツーカーの間柄になるかにかかっています。
 若手記者は、企業担当になると大学を出て直ぐに、他人の金で飲み食いする事を覚えてしまいます。

 表現の自由と公平な報道を守るために新聞社は株式上場できませんが、第一線で取材する記者達がこんなでは何をか言わんやである。
 マスコミを批判するマスコミが無いから好都合なのでしょう。
 東京都知事であった、舛添要一氏も猪瀬直樹氏もマスコミの第一報に端を発しその職を追われましたし、タレントのベッキーもマスコミの記事から長期間干されました。 
 記者は本当に恐るべしです。

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2016年08月01日

「セクシャルハラスメント」

「人事部長日記」NO.147



 確か夕刊紙「ゲンダイ」の記事だったと思うのですが、社長の趣味と言えば「ゴルフ」が定石でしたが、近年は社長の「ゴルフ」離れが著しく、その代わりに注目を浴びている趣味が「映画鑑賞」なのだそうです。
 普段から多忙な社長の余暇としての「ゴルフ」は、ゴルフ場の予約から始まり、参加者の手配、交通機関の手配等々、煩わしい事が多々あるのに対し、「映画鑑賞」は一人でぶらっと立ち寄れる手軽さが、世の社長に好まれているのだそうです。
 斯く言う私も「ゴルフ」とはすっかり疎遠となり、その代わりに映画は年間で30本は観ております。
 最近の映画館は綺麗で観やすく、更に一人での鑑賞は気に入った座席が取れることが多く、全く持って快適な空間となります。
 洋画、邦画問わず観ますが、ストーリーの確りした映画が多く、大いに楽しめます。

 さて今月は、セクシャルハラスメント(性的嫌がらせ)について書こうかと思っていた矢先に、旅行会社のHISが、東京大学の美人学生を隣に座らせ目的地までフライトするという、とんでもない企画をスタートさせましたが、すぐにネット上で性差別との声が多数あがり、同社は急遽この企画を取りやめHPに謝罪文を掲載しました。
 私も当初、この企画を耳にした時、なんとも不快な気持ちがして、馬鹿な企画だと思ったものでした。
 HISの社内にストップをかける役職員がいなかったことが大変残念です。

 日本に於けるセクシャルハラスメントへの取り組みは、平成元年の新語・流行語大賞にこの言葉が選ばれていることから、平成の時代に入ってからと言っても良いでしょう。
 それから、かれこれ30年。その間、男女雇用機会均等法が2回改正され、セクハラ防止策を強化してきましたが、未だ撲滅とは言えない現状であります。

 私どものお客様でも、年間を通して延べ3〜4社からセクハラ事件のご相談を受けております。
 私が担当しますと、開口一番必ず伝えることがあります。
 それはセクハラ事件の対応を誤ると、「会社存亡の危機に陥いる」と言うことです。
 セクハラ行為そのものが個人の従業員であっても、会社が未然に防ぐ努力を怠ったとして多額な賠償請求を提訴されることが往々にあり同時に、社会の信頼を失う会社となってしまいます。
 セクハラ事件を侮ってはいけません。

 私が人事部長を永く勤めた前職では、女性従業員も多数おりましたが、セクハラとは無縁な会社でした。
 それは多分トップの女性尊重の発信能力の高さから来るものであると考えます。
 社長自らが例えば、
 ・女性技術者が集う会議の冒頭挨拶で「女を使って仕事を取る
  な」と訓示
 ・男だから、女だから、ではない。我が社は、男の良いところ、
  女の良いところだけを使っていく会社にしたいと、事ある毎
  に発言
 ・「男」「女」という言葉そのものを、社内では使用禁止としたい
  との発言

  こんな感じで社長自らが絶えず発信しているので、社内は自然と女性を興味本位で見る男性は皆無でありました。女性と言えども社内ライバルの一人として捉えられていました。
 従って前述のHISの女性蔑視も甚だしい馬鹿げた企画がまかり通るなどあり得ない事なのです。

 貴社ではトップ自らが従業員に向け、普段から「セクハラ防止」となる強いメッセージを発信していますか。 

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2016年07月01日

「同一労働同一賃金」

「人事部長日記」NO.146



 労働基準法第4条では「男女同一賃金」を定めていますが、ここへ来て自民党は、同じ仕事なら正社員と非正規労働者の賃金格差をなくす「同一労働同一賃金」の実現に向けた中間提言案をまとめ、安倍総理は実現に意欲を示し法整備を進めています。

 我が国の正社員と非正規労働者の賃金格差は、国際的にみても大きく、例えば正社員に対するパートの賃金はフランス89%、ドイツ79パーセントに対し、日本は57%です。
 日本の賃金構成は「職能給」的な要素が強く、労働者の有している能力に対し賃金額を決めるのに対し、欧州では「職務給」と称し、仕事そのものに賃金額を決めようという賃金構成が主流であり、従って誰が担当しても同じ仕事であれば同じ賃金となり、「同一労働同一賃金」の賃金制度を採用しています。

 しかしながら、小生の恩師である某企業の元会長も言うが如く、「企業の重要な要素に、人・物・金があり、物と金は如何に効率良く運用してもせいぜい数パーセント増なのに対し、人は二人前、三人前という言葉があるように数百パーセント増が期待できるものである」と言っております。
 例えば、コンビニのレジ打ちでも、客に爽やかな対応が常に出来て、今月の売れ筋が何かを頭を巡らせ、身のこなしもテキパキと出来るA君と、鈍臭いB君では、レジ打ちと言う同じ労働であっても、仕事に向かう気迫、意欲が断然と異なり、企業に与える貢献度に雲泥の差が生じます。
 しかしながらこの制度では、A君、B君に同じ賃金を払おうと言う訳です。
 また経済界では人件費の負担増などを警戒しており、実現までにはまだまだ紆余曲折しそうなテーマです。

 話しは少し変わりますが、安部総理の発する言葉が気になります。
 消えた年金問題では、結局、最終的な決着を見ぬまま終わりましたが、当初、安部総理の「一人残らず明確にします」の声高らかな発言。
 また昨年からの「一億総活躍社会」では、「誰もが活躍出来る社会にします」の発言。
 今般の熊本大震災では、地震関連死で10人以上が亡くなっているにも拘わらず、「被災されたお一人お一人が安心して暮らせるように……」
 政治家だから仕方ないと言ってしまえばそれまでですが、「国民全員とは言いませんが、政府として最大限努力致します」と言ってくれれば、安倍さんに対する信頼度が多少増すと思うのですが。

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2016年06月01日

「別 れ」

「人事部長日記」NO.145



 毎日、小田急線とJRを利用して通勤しています。
 大体毎朝同じ時間に小田急線の最寄駅に着いて、階段で2階に上がり改札口の向かいにあるコンビニで新聞とペットボトルの飲み物を買うことが長年の日課になっています。

 3月の或る日、いつものように駅のコンビニで買い物して足早に店を出ようとしたその時、男子学生と思しき長身の爽やかな顔立ちのアルバイト店員が私に声を掛けてきました。

 「あのー僕、今日でここのアルバイトが最後です。今月で学校を卒業して、来月から田舎に帰り就職します。長い間有難うございました」

 いつも商品の精算時は店員の手元程度しか見なく、あまり顔をまじまじと見ることもありませんでしたが、この時は顔を上げて青年の顔を見つめました。
 こころなしか、目にはうっすら涙が潤んでいるようでした。

 私は努めて明るい声で、
 「あーそうなんですか。今日で最後ですか。毎朝有難うございました。明日から寂しくなるね」
 と精一杯の笑顔で答えました。
 実を言うと私はこの青年をあまり気に留めたこともなかったのですが、青年は毎朝同じ時間に、同じ買い物をする私を気にしていたのかもしれません。

 折しも、青少年の雇用の促進等に関する法律(通称 若者雇用促進法)が昨年10月より順次施行され、特に新卒学生の雇用のミスマッチを防止すべく、応募者の求めに応じて企業は離職率、平均残業時間数等を明らかにしなければならなくなりました。

 こういう素直な気持ちを持った青年がブラック企業に騙されることなく、社会に大きく羽ばたいて欲しいと切に願わずにはいられませんでした。

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2016年05月01日

「私に影響を与えた人々」 

「人事部長日記」NO.144



 先日、フォークシンガーの南こうせつを久しぶりに聞きたくなり、近所のTSUTAYAに行き、広い店内の正面カウンター越しにいた30歳前半と思しき胸に「店長」のネームプレートを付けたお兄さんに、「南こうせつのCDはどの辺にありますか」と尋ねましたら、お兄さん曰く「ジャンルは演歌でしょうか?」と、言われてしまいました。
 私は絶句してしまいましたが、この会話にクスリと笑える人は、40歳代以降の人でしょうか。

 本日の本題に入ります。私の30年間のサラリーマン生活で様々な上司に仕えてきました。
 そしてこれらの方々から多少なりとも私の考え方、生き方に影響を受けて参りました。

 先ずM会長。
 この方からは色んな事を学びました。
 「人事の仕事というものは、慎重過ぎると言う事は無い。辞令に用いる等級号俸の活字をひとつ打ち間違えただけでも、同期の仲間に負けたとして、自殺にまで追い込まれる者がいる」「規程に用いる文章は、解り易くなくてはいけない。
 ここの接続詞は、「は」なのか「が」なのかを一生懸命に考えなさい」
 M会長からは、人事と言う仕事のイロハを教わりました。
 そしてこの方が、私を最初に引き上げ、抜擢してくれた人でもありました。

 私の直接の上司であるK副社長。
 事ある毎に、K副社長は私たちを夜の銀座に誘い出し、銀座のお姉さま達とカラオケに興じるのですが、夜も更けて会計の段になりますと、K副社長は部下4〜5名全員の支払い数万円をポケットマネーから支払い、会社経費から落とすと言うことを決してやらなかった人でありました。
 この事は常に徹底していました。
 お酒の綺麗な飲み方を教えてくれた人でした。

 S副社長。
 私のゴルフの師匠です。
 陽気が良くなりますと、茨城や静岡のゴルフ場にお誘いを受けるのですが、その気遣い、サービス精神たるもの、素晴らしいものがあります。
 ゴルフといっても私たちはそんなに頻繁に行ける所でもありませんが、S副社長はプレー前の準備、プレー中、常に気を使って頂き、何か困ったことがあったら尽かさず手を差伸べてくれて、兎に角、楽しく一日を過ごそうということに細やかな気遣いをしてくれます。
 また、帰りにはその土地の名産を前もって準備して下さりお土産として渡してくれます。
 折角ゴルフに誘ったのだから、最高な一日にしよう、という優しさに溢れた方でありました。

 最後にN社長。
 多分、私の今の仕事に向き合う上で一番の影響を受けているのが、この方ではないでしょうか。
 大変厳しい方で、社内でN社長と馬が合う、気が合うという人は皆無でした。
 しかし何故か私だけとは、妙に気が合っていました。彼が常々言っていた格言や諺を幾つかご紹介します。
 「黒い猫でも、白い猫でも、鼠を捕るのが良い猫だ」
 中国 小平の持論として知られていますが、目的を成し遂げる重要性を説いた格言として好んで使っておりました。
 
 「会議では、雨の降る日は天気が悪い、みたいな意見を言うではない」
 会議の貴重な時間を使って、当たり前な事をわざわざ言うものではない。

 「社内では方言を用いて説明をするな」
  この場合の方言とは、専門用語や狭い世界でしか通用しない言葉を指し、相手を説得させる場合、専門用語等を多用するのは、結局は自信の無い表れだということ。
 良く理解している者ほど、平易な言葉を使うものである。

 「脳が汗をかくほど考えよ」
 新しい仕事の提案を受ける場合、担当者は、必ず良く考えてきましたと言うのだが、少し質問をすると、直ぐにぼろが出てしまう。
 これは実は良く考えて来たつもりであってもそれ程深く考え抜いてはいないということが、往々にあるものである。 

 私のお客様に対する労務アドバイスは、多分にこのN社長の考え方に影響を受けています。

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2016年04月01日

「物の値段」

「人事部長日記」NO.143



 シャープの業績不振に続き東芝の不正経理に揉めています。

 我家ではこの1年以内に新車と大型冷蔵庫を購入致しました。

 トヨタ社の新車を購入したのですが、小型車であっても付属品等あれこれ付けると優に300万円を超えます。
 これに対し、家電はモデルチェンジ直前の大型冷蔵庫が、約30万円の正価格から、18万円程度まで値下がりしております。
 モデルチェンジ直前と言っても、マイナスイオンまで出す最新型です。
 300万円の車と、18万円の冷蔵庫。
 勿論、物自体が異なることは判りますが、そもそもこんなに値段の差があるものであろうかと思ってしまいます。

 パーツ数(部品数)では、車が2〜3万点、家電の平均は1000〜1200点と、パーツ数だけの単純計算では理解できるのですが。
 因みにトヨタの最終利益は2兆円を超えていましたし、また日産のカルロス・ゴーン社長の年間報酬は、10億3500万円です。
 それに対し東芝は、経営トップが乾き切った雑巾から更に利益を絞り出せとの命令が端を発し、利益がかさ上げされ不正経理に至ったと言われています。

 冷蔵庫に限らず、大型液晶テレビも随分安くなりましたし、パソコンも安くなりました。
 しかし車の値段は一昔前と比べてもあまり変わりません。
 トヨタのハイブリットカー「プリウス」など、こんなにも世の中に出回っているのだから、150万円位に値を下げても良さそうなものだが、と考えてしまいます。

 適正な物の値段、適正な利益について考えさせられる、ふたつの買い物でした。

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2016年03月01日

「国際結婚」

「人事部長日記」NO.142



 29歳になるひとり娘が結婚をしました。
 相手はアメリカテネシー州出身の36歳の米国人です。
 一年程前に自宅に連れて来て紹介を受けました。
 アメリカの大学で電子工学を学び、二年程前に来日し日本のサラリーマンに英語を教える仕事に就いています。
 寡黙な好青年ですが、日本語は全く喋れなく、私たち家族との会話は娘が通訳しています。
 娘は大学卒業後、アメリカ人企業で働いていたこともあり、英会話には不自由しないようです。

 以前よりプロポーズされていたことは娘より聞いて知ってはいましたが、昨年の10月娘より、「私たち、結婚します」と告げられました。
 反対する理由もありませんが、一年程前より彼を自宅に招いて食事会を何回かしておりましたが、なにせ彼に対する知識は殆ど無いことから、改めて彼を自宅に呼ぶよう娘に言いました。
 翌月の11月、彼は緊張した面持ちで自宅にやってきました。
 近所の和食レストランに場所を移し、食事の前にいくつかの質問をしても良いかを訊ね、了解を得た上で開口一番、私は彼に対しこう言いました。
 「私に何か言うことはありませんか?」 
 通訳した娘も彼も、はあ?という顔をしています。
 娘が「お父さん、何を言いたいの?」と聞き返してきました。
 私としては先ず最初に、彼の口から「娘さんを下さい」と言う言葉を期待していたのでしたが、日本人の娘も、米国人の彼もこういうセリフは、はなから頭には無かったようです。

 私の考えが古いのか、期待した言葉を早々に諦め、住居のこと、収入のこと、将来のこと等、矢継ぎ早に質問をしました。
 今のところ、二人で日本に住み将来のことはまだ分からないとのこと、結婚当初は暫くの間、私ども両親と同居したいとのこと、可能であれば二人で幼児とサラリーマン相手の英会話教室を開きたい夢を持っていること等の話しを聞きました。
 結婚式の時期は年が明けてからゆっくり考えることにしますということで、この日は散会となりました。

 やがて12月に入り、二人でクリスマス時期に渡米し、彼の実家に挨拶をするとのこと、渡米期間は10日間という話しがありました。
 クリスマスと言えば、日本のお正月並みの大イベントですから、娘に恥をかかすまいと先方の家族、親戚に渡すプレゼントを大量に買い込み娘に渡しました。
 娘からの希望で、彼のご両親、祖母用に綿入りの丹前(たんぜん)も3着程持たせました。
 出発前に娘から、パソコンのスカイプでいつでもメールが出来るからと教えられ、いそいそと二人はアメリカに旅立ちました。
 出発後2〜3日経った12月24日(アメリカは23日)、スカイプに娘からのメールが届きました。
 そのメール内容は目を疑うものでした。
 「毎日楽しく過ごしています。明日のクリスマスイブのために親戚がたくさん集まっています。だから今日の夕方、裁判所みたいな所で私たち結婚式を挙げます!」
 そして数時間後、神父さんみたいな人の前で神妙な顔つきの二人の写真がアップされました
 服装は日本から持ち込んだちょっとよそ行き程度のいでたちです。
 私たち家族は唖然として、アメリカで何が起きているのかが理解できませんでした。
 娘の親の出席も無く、と言うより、娘の親の了解無しで結婚式というものを挙げて良いものなのか
 先方のご両親は異論を唱えなかったのか
 これがアメリカ式なのか

 娘に何故急遽こうなったのかをメールで質したところ、日本国での国際結婚の場合、日本の米国大使館に二人で出向き、山のような書類を作らされ、更にそれを日本の役所に和訳したものを提出し、更に提出時には和訳したプロの翻訳家も役所に帯同しなければならなく、大変複雑な手間、手続きを要するのだが、これをアメリカの裁判所で結婚式を挙げ、州知事が発行する結婚証明書を日本の役所に提出すれば、日本でも婚姻したことが認められるという、訳の分からない説明を聞いて変に納得したのでした。

 帰国後、私たちへの挨拶もそこそこに、州知事が発行した結婚証明書の日本の役所への提出期限があり、その期限を越えた場合は受理されないということから、日本での提出日をいつにするのかを二人で決めて、年明け早々に役所に提出に行きました。この日が日本での婚姻日となり、アメリカでの婚姻日(12月23日)とは異なる日付となります。

 国際結婚がダメとは言いません。
 しかしご自分の子供さんが、青い目の男性や女性と結婚したいと言い出したら、挙式をどうする、披露宴をどうする、どころの話しではありません。
 国際結婚が法律的に合法に成立させるだけで身も心もクタクタになる筈です。

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