BーPROJECT 鼓動 アンビシャス 4話

野外音楽フェスに呼ばれたBプロジェクト。しかしつばさが入り時間を間違えてリハーサル時間が変更になり、さらに機材もステージ上に移動しており、前日のリハとはダンス構成が変わってしまう。
この事に文句を言うとほかのグループからはリハの時間をそっちのミスで入れ替えられた、歌手が来るのにアイドルが出るなんて、遅れて文句言うなといざこざに。
そしていざ本番になると大雨が降り、止むまで待とうというほかグループに対して雨天決行をする主催の西山によって、半裸でBプロジェクトがスタートを切って、雨が止むと衣装を着て大盛り上げ。
これによって客も暖まっているのでほかのグループも参戦して、野外フェスは大成功。
しかし最初の時間ミスは夜叉丸社長の連絡ミスで全員に謝るのだった。

あなたは西山さん、いや西川の兄貴。
突然ホットリミットの衣装着てる、この兄ちゃん誰だと思ったら、西川貴教だった。相変わらず悪くないね。
そんなわけで、初歩的な連絡ミスから、遅刻なのに文句言う問題児扱いを受けるBプロのギスギス感が大雨で頂点に達したら、西川の兄貴の衣装があれだから濡れるし半裸で行く無茶展開で強引にするのが凄い。
とはいえちゃんと歌手グループが雨の中じゃ歌えないというクズだと思ったら、口火を切って止むまで持ちこたえたBプロを賞賛する展開からちゃんと出てることで、ギリギリ挽回。

ゲストキャラを悪くして主役を持ち上げるのは、ちょっとね。雨の中で最初に誰が行くかで、むしろこの窮地に飛び込んで知名度が低くても、雨でも待っていてくれるファンのために名前も売れるとリーダーが頼んで、ピンチをチャンスに、どこでも最高のパフォーマンスだとやってのけたら。
やるじゃねえか、会場の熱気、使わせてもらうぜと。で、本格派で行きたい奴らはライブの裏側を見せてもらってとかで勉強するとかで、実力もあるが謙虚に勉強中とかいろんなプロ意識と活躍を見せられたのにな。
一応遅刻を理由に印象悪くするのは、ちゃんとリハの時間変えられた、文句言う嫌な奴らと思われてで、統合性があったけど。

チーム内の不和と外部圧力のピンチを各リーダーの反発と調整とかマネージャーが仲裁に動くとかもうちょっとやって欲しかったかな。 
ツキウタのほうがまともにやってるように思えて来た。



5話かと思ったら、制作がやばいのか、キャストの座談会。
最近、10年代以降の落ち着いたと思ったアニメ本数が急に激増しており、破綻している作品も出て来てるので、そりゃこの高作画だから無理が来るよねと。アニメ業界的にも作画監督が普通の綺麗な作画の維持のために何人も投入されてる異常さが状態化していたので、いよいよ来るべきものが来たなという感じが読み取れる。

サンダーバード・アー・ゴー 20話

実験中の隔離区画に博士が取り残される。
破壊すれば町が半部吹っ飛ぶので金庫破りだったパーカーが内部の博士を救出。
サンダーバードが隔離区画自体を移動させる。

意外と金庫破りのアナログさが、ガムに指紋くっつけて突破したり、曲の妨害電波、ドア自体にちょっと亀裂を与えると開くし、生体センサーを強引に起動したりと見事。
またサンダーバードもしっかり動いて、ジェットパックで危機一髪で。

なんというか、もう結構辛くなってるのは視聴時期が伸び伸びになっていて、1話完結で毎回捻ってるのに、なんともと言う感じで。
 

ダンガンロンパ3 The End of 希望ヶ峰学園 絶望編 1話 ただいま希望ヶ峰学園

超高校級の家政婦である雪染ちさが学園長の霧切仁から入学式から二ヵ月後の希望ヶ峰学園77期第一クラスの副担任を任せられる。
というのも担任でスカウトマンでもある黄桜公一が二日酔いだから担任を事実上任せると。
卒業し立ての彼女はやる気一杯に青春させようとするのだが、教室に来たのは王女のソニア・ネヴァーマインド、写真家の小泉真昼、日本舞踊家の西園寺日寄子、極道の九頭龍冬彦、遅れて来た保険委員の罪木蜜柑の5人。
この学園では才能を生かした実習さえクリアすれば授業に出る必要はないが、雪染は青春は掛け替えがない、腐った蜜柑を集めて青春のジャムすると強引に生徒を集める。
トイレで快便し過ぎてトイレごと吹き飛ばすマネージャーの弐大猫丸。
食堂でセクハラを言ってきた料理人の花村輝々。
校舎を駆け上っていた体操部の終里赤音を弐大が捕縛。
校庭で馬鹿デカイエンジンを作っているメカニック左右田和一がソニアに拒否られ捕まる。
飼育小屋で動物の世話をする飼育委員の封印されし田中。
音楽室でデスメタルパンクやっていた軽音部の澪田唯吹。
剣道場で雪染に見つかった剣道家の辺古山ペコ。
自販機で千円食われて何も出ない状況から左右田を巻き込んだトラック暴走事故で自販機が壊れてジュースを大量取得した幸運の狛枝凪斗。
アニメーターとして寮で仕事中の御手洗亮太が捕まって強引に連れて行かれ、その途中、歩きながらゲームするゲーマーの七海千秋。
その七海は予備学科生の日向創と出会い、自分と同じようにレトロゲームをやりこんだのかと感心して、雪染に連れて行かれるけど、手を振る。
そんな日向は金で予科に入学したに過ぎない身で、コンプレックスに苛まれながら、本科生がエリートぶっていない変人だと思うが、それでも才能はあるんだろうと羨望するが、七海から才能で未来が決まって自分にはこれしかないからあなたには自由な未来があると。
そう言われてもと思う日向。
そんな言葉を裏付けるように雪染は人生は才能だけではない、人間関係で人格を磨き、思い出を作り、才能より素晴らしい希望を輝かせるのだと。
そんな雪染は自分を推薦した海外展開を任された生徒会長であった宗像京助に連絡を取り、自分は希望ヶ峰学園に感謝している。出会わせてくれたから。
そんな彼女の教え子たちが人類史上最大最悪の絶望的事件を起こし学園を崩壊させ世界を崩壊させる。
これはそこへ至る物語。
バッドエンド確定?どうかしらね。

ダンガンロンパ3絶望編、世界崩壊前の平和な過去編開始。

いきなり未来編の映像を見ながら私死んじゃったと言い出すメタ発言の雪染が主人公かと思ったら、この人、家政婦属性で重大な場面に遭遇しやすい運命を持っていた。また九頭龍をドスで縁故詰めろと脅し、左右田も二刀流で脅して言うこと聞かせて。
弐大の快便の爆風から生徒たちを守る。トイレの外にいた小泉と西園寺は吹き飛んでるのに。
花村も瞬時に拘束しているし、澪田のギター火炎放射にも怯まず、ホルモン!で参戦。
辺古山のヒットマン稼業も知っているようだが、それすら上回り竹刀を気付かないほど高速で奪って花村をぶちのめし、御手洗の脱走を呼んでチャイム押したら窓の外に先回りしている。
生徒たちを圧倒する能力を保持しており、単なる家事が得意な姉ちゃんではない。

また彼女は74期で宗方と逆蔵と同期であることがラストの写真でも明らかなのだが、宗方の推薦で動いており、単なる先生赴任ではない、この時期、ラストでも幹部会で被験者選びをしていることから希望育成計画発動中なわけで。霧切学園長と黄桜が派閥強化に躍起になってると警戒されていることもあり、大人たちの思惑もあるよな。
というか、これだけ凄まじいハイスペックを見せられたら、モノクマをAIで仕掛けて自殺して自動崩壊させようとしたとか邪推できる。

そして雪染は卒業し立てで教師赴任と言われて、受け持ってるのは77期で普通に超高校級が通うのだから高校なんだけど、そんな初期設定もようやく確定。
一方で、雪染は18ぐらいになっちゃうわけで、さすが超法規的学園なわけだが、77期は一年生。
状況的にこの年中にカムクライズルが手術を受けて、そして翌年には江ノ島らによって生徒会室に監禁されて生徒会長とカムクライズルを除く13人殺害される希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件を起こして学園側は隠蔽する。
このことは翌年入学の78期の苗木たちがきっちり平穏に一年写真で季節が一巡りさせてることもあり、記憶喪失は2年と述べられており、またゼロでも学生の苗木や霧切が登場していることからほぼ確定。江ノ島だって入学しているほうが動き安いしね。江ノ島の暗躍など裏で事態が進行しつつも能天気にやっていたのか、まああの隔離されてる予備学科棟を見ると、耳には入っていたであろうから、あの強い決意のシェルター入りを考えてるのだろうけど。
つまり苗木たちが2年時に、つまり77期が3年の時にあの人類史上最大最悪の絶望的事件が勃発する。
生徒会が壊滅して77期が実権を握ったからそのまま絶望の戦士となっていく。
というかクラスも1のBでゲームの2も教室は1のBだったなと思いつつ、15、6人のクラスがもう一クラスあるようで。
このままだと一学年30人。90人程度しかいないのに馬鹿でかい学園にいることになって。
先生も事実上二人で、先生自体いらないしね。
そりゃすし詰めの2000人の予備学科にいたら、特待生共め、になるよね。

霧切の親父である学園長もちゃんと生きてる姿で登場してるし、77期の担任であり仕事しない黄桜は霧切派っぽいとか、宗方がいる施設が未来編の秘密基地っぽいとか、この時点で動いてる、まあ海外拠点、孤島に閉じ込めて勉強する施設を要塞にしたとかなんだろうけど、怪しくするのもお見事。 

また2の主役である77期のメンバーが普通に生きてるだけでも、感慨深く、涙が出て来る。
セクハラ野郎の花村も料理は美味しいのだろうな、小泉と西園寺が最初から仲良かったんだな、エロ担当の罪木は昔からで、腐ったみかんに、名前が蜜柑だから大ショックとか、クソネタの弐大もパワフルに終里とやりあうし、辺古山も九頭龍となんだかいい感じの距離感で、左右田も昔からソニア好きで拒否られていたんだな。
田中も眼蛇夢と言えないので封印されし田中になっちまって。
ただの幸運の狛枝も普通に見える。
そしてただの根暗ゲーマーの七海が、日向と今度遊ぼうと約束する。
2では普通に遊べたのに、ただ会話するだけで、なんでもない同世代の女の子との会話すら緊張し、断絶を感じさせる。絶大な才能を、ゲームが超上手くできる、それだけですら羨望と自らを卑下する。
決して晴れはしない心の闇を抱えて絶望へとひた走る。

全てが崩壊へと突き進む物語だからもあるが、普通にこんにちはというなんでもない出会いですら寂しく感じます。

でも日向創と七海千秋が2に入る前から仲良かったのなら、全てを忘れてもう一度出会い、そしてもう一度別れることになるのだろうか。
この絶望編はどうやって絶望的事件へ突き進むのかの経緯が明かされるはずだけど、同時に77期唯一の不明者七海千秋がどうなったのかが明かされるはずで。
OPの特別待遇を見ればヒロインなわけで、彼女だけは絶望の戦士にならない。

EDの77期の充実しまくりの1年の写真に日向がいない。凡百いる平凡な予備学科の学生、日向創は超高校級足り得なかった。
だからこそ彼は希望という絶望に飲みこまれていく。
確かに雪染が述べるように思い出を積み上げて、決して失われない。記憶喪失になることはない。
絶望へ至る思い出も彼らだけのもの。

この時の運動会、体育祭の様子が1の苗木たちと同じ構図でね。同じ学校で同じように彼らは充実していたんだなと。そりゃエリート共め、将来が約束された嫉妬からくたばれになるよな。
 
未来編と絶望編の同時進行は非常に稀な放送形態で、どっちか一方を一気に見ないほうがいいようで。
この未来編のメンバーやらが絶望編でも登場することで、掘り下げが可能になってるし、宗方や雪染が怪しいになるし、77期に偽神さんがいないと思ったら、声も違う、でも豚神さんと同じような御手洗が出てきて、未来編に同一人物として出てきている。絶望編は詐欺師の変装だけど、未来編は本物ということになるのだが。
もし同一人物だった場合、名なしの詐欺師は目覚めていることになるのだが。

そしてOPはシリーズ最高に好きかも知れない。
あのキュートポップな絵柄と演出と曲で全ては見下ろす江ノ島の掌の上で吹き飛ばされ、絶望に突き落とされる。
それでも七海は落とされなかったということが全て分かる。
彼女だけは絶望に負けなかった。
EDは安定の緒方恵美。 

ダンガンロンパ3 The End of 希望ヶ峰学園 未来編 1話 Third time's the charm

世界を崩壊させる絶望と戦う未来機関は、真の絶望たる江ノ島盾子の死で一気に形勢逆転。それでも絶望の残党との戦いは果てしなく続いている。
その未来機関の全支部長が秘密基地に集結して絶望の残党たる15名を庇った14支部の江ノ島を倒した希望にして英雄である苗木誠を裏切り者であるか見定めようとする。
しかし未来機関内部でも絶望となった人々と戦い続けて来た結果、思想諸共殲滅するべき、それに味方した苗木は敵と内通しているから処刑すべき、話を聞くべき、そのどちらにも与さない三派に分かれていた。
だが、尋問開始直前、戦闘ヘリの攻撃で基地は出入り口を塞がれて脱出不能に。そして警備員が殺され、睡眠ガスが投げ込まれる。
そして目覚めると全員に腕輪がされて、スクリーンにモノクマが登場し、絶望軍団は壊滅寸前だが、最終決戦として人類の希望である未来機関の壊滅のためコロシアイを仕掛けると宣言。
いや、もう始まっていると第五支部長にして元超高校級の家政婦、雪染ちさがシャンデリアに吊り下げられて殺されていた。

ダンガンロンパ3未来編開始。
なんとか大急ぎで2のプレイを終えて追いついて来たわけだが、大きくなった苗木、霧切、朝日奈、ついでに葉隠の姿にも不覚にも涙。
大きくなりましたね、格好良くなったね、美人になったねという謎の感慨が。
これが1のアニメから3年経って、まあ成長度合いもそれぐらいで15、6だったのが二十歳前ぐらいになってさ。
こういうのリアルタイムだからこそだけど、良いね。人が成長するのって、良いも悪いもあるけど、ガキンチョだった苗木君が男前になってるのよ。霧切さんなんかまさにクールビューティーを突き進んでるし、朝日奈も相変わらず元気な子で、葉隠も変わらないなと。
この15、6の少年少女から二十歳ぐらいの子の話もそのまま見たいと思いませんか。
苗木君は英雄扱いだし。
霧切さんなんか同級生やらと同時に上司属性まで追加されるんだからさ。
で、苗木の危機に霧切の冷静なフォローと朝日奈の感情的なフォローが良いし、女子トイレでの響子ちゃん呼びからの支部長じゃないから帰れを一蓮托生だと言ってそれを受け入れる霧切の信頼感。
1を潜り抜けた絶対なる信頼。もう堪りませんよ。
というか今回最高の笑い所が葉隠だけ基地に入ってないという奇跡展開で。外の戦闘ヘリでやばそうだけど、奴が生きてるから、実は催眠ガスで何日も指揮系統が不明になっていて、未来機関が吹き飛んでるのに脱出ゲームさせられたとか不毛さはなさそう。
というかここからの援護は腐川と十神、あるいは日向たちが救援する以外ないけど、十神なら日向たちと会っているから共同援護出来て、絶望の残党は恩人である苗木救出はあり得る。

2のその直後からスタートで1と2をプレイしているからこそ。
 
キャラの濃さと声優の豪華さは最近でもなかなか見ないレベルでキャラ数も多くて1話1殺で開始で。
モノクマは江ノ島AIか、何者かが絶望の残党として操っているのか、世界を手にしようと未来機関の対立陣営を内部粛清しようというのか。
TARAKOも悪くない配役だけど、悪いどらえもんだからこそだったから、悪いまる子。

そして冒頭の絶望の残党たちの活躍も具体的で。
モノクマロボを作る左右田。モノクマクッキーを作る花村。本当に破壊神暗黒四天王のような暗黒アニマル軍団、田中キングダムを率いる田中。索敵ゴーグルで突っ走るデブ詐欺師。人々を扇動するソニアとその光景を撮影する小泉。人々を鼓舞する西園寺と澪田のライブステージ。江ノ島と戦刃に跪く狛枝。エロ拷問を加える罪木。モノクママフィアを率いる眼帯の九頭龍。その配下の剣士辺古山。そして弐大と終里。
それに対抗する未来機関。
刀を振るう宗方、ボクサーの逆蔵、暗器使いの十六夜。
その戦いを見守るカムクライズル。

まさに絶望の残党。世界の破壊者。世界の仇。絶望の戦士たちなのだが、直接交戦しているにも関わらず希望ヶ峰の生き残り扱いで一時保護されたのはどうやって。
顔わかってるでしょう。
江ノ島撃破前の激戦だったのだろうけど。
一方で、こうやって破壊活動を行う連中を見ると左右田の脅威度が凄い。あのモノクマロボとかさ。
そしてソニア、西園寺、澪田の扇動、小泉の拡散という大規模扇動が可能になり、直接戦闘でも指揮官の九頭龍、近接の辺古山、終里、サポートも出来る弐大と強敵揃い。罪木の拷問も花村の毒料理も大変だからさ。
狛枝もピンチ=大逆転が約束されてるし、カムクライズルはどうしていたのかね。

九頭龍が眼帯なのは現実でもそうだったからか。

未来機関でも世界崩壊の人類史上最大最悪の絶望的事件に立ち向かった連中。
激戦続きで疲弊して穏健派になった会長も当時は急先鋒だったとか、あのやばい奴らを殺さねばと思ってるのは直接交戦しているからこその説得力。
雪染が当時の担任だから残党たち相手に複雑で苗木に同情的だったりしているし、同時に宗方のリーダーシップにも信奉している。

警備員の死体は女子トイレ、殺害方法は首を捻る。遅れて来たのはアニメーターの御手洗。
トイレに入る前の殺害の可能性が高いので御手洗が怪しくもあり、でも休憩の全員移動で誰でも可能で。
でも逆蔵が過剰に殴らなければ休憩はなかったし、宗方が霧切の休憩申請を認めないとあの警備員殺害は不可能だった。
催眠ガスは右側からでグレート・ゴズの足元に。その場合の配置では苗木、霧切、朝日奈、苗木を拘束していた逆蔵は不可能。グレート・ゴズも。反対側にいたのは忌村、安藤、十六夜。車椅子の月光ヶ原はやや不明。
場所的にも宗像、雪染、黄桜が怪しいところ。
そしてガスから目覚めると全員の配置が変わっており、苗木が扉の前だったにも関わらず拘束していた逆蔵が遠くにいる。グレート・ゴズもね。
全員に腕輪装着のために動かしていることになる。月光ヶ原とかどうやって動かすのか。 

OPはスタイリッシュ。EDは暗めか。 

超高校級の家政婦という家事が出来る姉ちゃん、それも強硬派で実権を握る宗方の恋人が殺され、ますます疑われる。 

第三シーズンにして絶望側の主要メンバー撃破を画策する最終逆転作戦にして、未来と絶望の最終決戦の殺し合い開始。 
普通は味方が劣勢で大逆転仕掛けるのに、敵が劣勢で逆転仕掛けて来るって。しかも半分は死ぬのは確実なんだから大打撃だよね。 

終了アニメ評価 2016年6月終わり

田中くんはいつもけだるげ
ストーリー4
キャラ4
画5
演出5
音楽4
満足度5
総合点27
田中君はいつもけだるいけど、楽しい日常を過ごしている作品。
主人公は徹底してラブコメを拒否しつつも日常を楽しみ、その拒否を片思いのヒロインは空回りしながら近付こうとするけど、友達にはなってる距離感が、見事に恋愛だけじゃない距離感を作り出しており、このラブコメ主導ではない、ガンガン系の空気を持つ学園青春モノの良作ではないかと。
そういう話を抜いても女の子の可愛さは超絶で、最近見ないレベルで可愛い子たちでした。

文豪ストレイドッグス
ストーリー2
キャラ3
画5
演出4
音楽4
満足度2
総合点20
文豪たちをイケメンキャラにしての能力者バトルの1期。
イケメンで美人なキャラデザと崩れぬ美麗な作画でやり抜いたがシナリオ面では大したことない水準でビジュアル面の良さに比べるとどうしても弱い。

ばくおん
ストーリー3
キャラ3
画3
演出4
音楽3
満足度4
総合点20
けいおんをパクってバイクネタを濃厚に自虐と愛情を込めて描いたギャグ作品。
良いものだと手放しでは絶賛できず、ろくでもないと突き放しつつも、でも好きなんだよと趣味に没頭する者の精神を描いており、決してギャグだけではない、バイクの面白さを旅行したら最高だぜ、パーツで動きが変わるんだなんてのも描いて良質でした。

くまみこ 
ストーリー3
キャラ3
画4
演出3
音楽3
満足度3
総合点19
田舎村を脱出しようとする巫女が空回りした作品。
ヒロインのまち可愛いを不憫、不幸で描いていたが、最後はシナリオと演出をしくじってギャグと笑いに昇華出来ずに躓いてしまった。

あんハピ
ストーリー3
キャラ3
画5
演出4
音楽4
満足度4
総合点23
不運な女の子たちが友情で不幸を乗り越えていく作品。
コメディチックでも不運の連発なところを、友情だけが救いとして描いており、ちょっと重い、苦しいことが起きても友達に助けられていくことで不幸ではないということを描いており、その友情賛歌が一貫しており、積み上げていくことで本物感も出しており、OPEDも元気一杯でキャッチーでした。


迷家 マヨイガ
ストーリー1
キャラ1
画5
演出3
音楽3
満足度1
総合点14
謎の村で謎の超常現象が起きるトラウマ克服脱出ストーリー。
中盤まで謎が謎を呼ぶ予測不能展開で、決して善人とは言えない癖の強い登場人物たちが好き勝手に動くためにそれが助長されるのだが、終盤の強引に無理矢理終息させるために主人公たちだけ救われて終わるというのが設定無視でもあり、綺麗に終わってるけど、同時に多くのサブキャラは放置という無意味キャラだったことで必要ないキャラたちの存在に納得行かないものでした。
結論として全てが空虚で無意味なものだった。

ウルトラスーパーアニメタイム 宇宙パトロールルル子 影鰐 承
ストーリー4
キャラ3
画5
演出4
音楽4
満足度4
総合点24
作画のハチャメチャながらシナリオもノリで良いんだよという部分を作画でフォローして、そうでありながらもちゃんとシナリオ的に落とし所を示しており、それなりの良作でした。
影鰐はいつも通り、モンスターパニックホラーをやっており、いつも通りの水準でした。
ぷちますは再放送なので評価なし。

ハイスクール・フリート
ストーリー2
キャラ2
画4
演出3
音楽3
満足度2
総合点16
女の子が海軍船を動かす萌え軍事モノだが、船のリアリティある戦闘やら運行は描かれても、その状況に無理矢理持って行ってるので、戦闘しなくても良いじゃんというそもそもの疑問符がついてしまって。
またキャラも運行に必要だろうけど、いるだけキャラが多くて大した意味も見出せずで。
このシナリオやキャラ掘り下げの甘さがあるため、終始盛り上がらないままであった。

ふらいんぐ・うぃっち
ストーリー4
キャラ4
画5
演出5
音楽5
満足度5
総合点28
田舎に親戚の魔女がやってきて平凡な日常スローライフファンタジー。
主人公が魔女で魔法とかファンタジーな存在と接触したりしても、淡々と田舎の日常を描いていき、そのどれだけファンタジックな出来事も料理作ったりする普通の日常と同列にほのぼのと描いていき、日常の繊細な魅力を描いていた。
この日常性が、無目的に日常を生きているが、具体的な描写を積み上げることが退屈にならず、その過程と手段に楽しみを見出せて、田舎のスローライフ感が出せていた。
非常に雰囲気の良い作品でした。

三者三葉
ストーリー4
キャラ4
画5
演出4
音楽4
満足度4
総合点25
元お嬢様が普通の学校に行って出来た親友二人と過ごすドタバタ日常ギャグコメディ。
定番の仲良し女の子だけの日常を描く作品なのだが、そのギャグコメディを貫いており、主人公の元お嬢様の成長や友人との関係など全てが過不足なく描き込まれて、王道で手堅く派手さはない高水準でまとまった良作でした。

怪盗ジョーカー シーズン3
ストーリー3
キャラ3
画3
演出3
音楽3
満足度3
総合点18
傑作シリーズの3期目だが、中盤までやや失速。人気なので強引に作ったから仕方ないが、終盤は盛り返し気味だったので希望を繋ぐが1期2期の安定した魅力を思えば普通の凡作に思えてしまった。

美少女戦士セーラームーンクリスタル 3期
ストーリー3
キャラ3
画4
演出4
音楽3
満足度3
総合点20
セーラームーンシリーズの3期リメイク。クリスタルシリーズなので尺がなくいつも通りの1話1殺のダイジェスト展開ながらも、戦闘演出はちゃんとしており、キャラには愛着が持てるようにエピソードを盛り込んでいる。
そんな普通の作品になっただけで喝采を送りたい。
キャラデザが見られるものに変更になったのも大きく、正直、これだけ見たらそこまで評価はしないのだけど、リメイクであり、前作が酷かったのを思うと普通になっただけでも評価するレベルで。

坂本ですが?
ストーリー4
キャラ4
画4
演出4
音楽4
満足度4
総合点24
完全無欠のスタイリッシュ主人公坂本が充実の学生生活を過ごす作品。
坂本の完璧さが常にギャグなのだが、視点キャラを周囲に配することで、時に遊びを大真面目に、時に良い話を、時に辛い話を逆転してとなっていき、多数のキャラを掘り下げて行くことで坂本が間違いなく人気者だと描いていたことで最終回の別れの涙の重さがギャグでも重く感動的なものになっていた。
ショートストーリーの連続ながらも質の高い作品でした。
EDはそれだけで浄化される名曲です。

薄桜鬼 御伽草子
ストーリー3
キャラ3
画3
演出3
音楽3
満足度3
総合点18
ちびキャラ化したゆるキャラもので、相変わらず千鶴が可愛かったなという作品。

とんかつDJアゲ太郎
ストーリー4
キャラ3
画3
演出3
音楽3
満足度4
総合点20
とんかつ屋とDJの共通点から兼業を目指すとんかつDJの話。
作画は荒いがしっかりシナリオは夢に向かって成長しており、王道成長劇でした。

ジョーカー・ゲーム
ストーリー5
キャラ4
画5
演出5
音楽5
満足度5
総合点29
戦前の日本のスパイが活躍するスパイミステリー群像劇。
毎回視点キャラが変わる1話完結の展開、どんでん返しの連続など物語性の高さは素晴らしく重厚な作劇、豪華声優陣の抑えた演技、美しい戦前の風景を描く緻密な作画。
渋く表に出ないスパイの活躍をどれをとっても不足のない最高水準で製作された傑作。

全体的にOPEDが非常に良い曲が多かったよねと思う。あんハピのOPEDは実にストレートだしさ。文豪もOPは良かったし、たなけだもOPEDが非常に良くてね。ふらいんぐうぃっちもだし、坂本ですがもね。
あと、作画がもう崩れるなんかあり得ない時代に突入して久しいけど、週刊で作監が5人とかが普通で、多くて二人とかが、この5年ぐらいから増えたよねと。 

追記予定はキズナイーバー。 

くまみこ 1話~12話

東北のどこぞの村である熊出村では、熊と共存しており、神社に熊が祭られそれを祭る巫女がいた。
その巫女のまちは田舎の村から出たいと高校進学を機に都会に行きたいと言い出すが、熊のナツから巫女がいなくなると困るし、そもそも田舎者の世間知らずじゃんかと罵られる。
そんな熊出村では9歳になると真相を知らされるのだった。

熊が昔の生贄に惚れ込んで契約したというのを、実際にやられていたら、率直にやられっちゃったのかと現役の中学生巫女に聞く下ネタセンスがなかなか。それを虚勢されてるよと言っちゃうセンスも凄い。
とにかく巫女のまちちゃん可愛い押しでお見事。また熊なのに知識豊富でスイカも知らない巫女の世間知らずぶりで。格好からアイヌかと思ったらそうでもないし、登場人物も熊と巫女、役所の兄ちゃんと地元の子という過疎ぶりで。
 
2話
やっぱり都会に行きたいまちはなつの許可があれば行けるので、ヒートテックを手に入れるべくユニクロへ向かうのだが、自転車は壊れるし遭難し掛かる事態に、いとこの兄ちゃんに助けられて購入するのだが、なつからは遭難した時点で中止すべきだったし、行くならいとこの兄ちゃんの車で送ってもらえと説教されるが、一応目的達成ということに。

ユニクロへの大冒険。
冒頭のまちとなつの思い出と喧嘩、試験に合格したら許すというイチャツキ具合に、ああ、ラブラブですねと思いつつ、なつが、年はいくつだよと思いつつもちゃんと世間知らずのまちに試練を与えて成長させようとしているのは好感。
まちがヒートテックってなんだろという程度で服屋にも行ったことないしで、買い物行きたいから車で連れて行ってという頭もない。
この空回りが魅力なんだけど。

一方で橋が増水で破壊されたり、自転車がないと隣村に行けないとか隣村に行くだけで、中学生には大冒険。
 
3話
神楽をエクササイズダンス扱いして山の神を怒らせたり、神楽で巫女アイドルにしようとしたりして夏服巫女装束コンペ。

夏だから長袖の巫女装束となつの毛むくじゃらが暑いんだよから、夏服化で。
ちゃんと萌えアニメとしてまちの可愛さ押しとなつとの仲の良さで見せて。 

4話
巫女服コンペの豊作祝いとヤンキーの友達としまむらで買い物。

ちゃんと巫女服コンペで作った服が着替えで使用できたり、巫女のお仕事として神事として儀式をやったりしつつも、後半の暴力的ヤンキーが田舎では幅を利かせていることと殴ったりしながら、ようするに買い物行こうぜの面倒臭さがさ。 
単純な萌えアニメにせず田舎の現実も描いて来てる気がするな。ああいう人しか友達いない、なつとだけ友達だからもあるけど、そういう辛さで。
でもユニクロは何も知らないのにしまむらはマスターとかどういう匙加減なんだ。 

5話
しまむら帰りでオシャレするまちだが、そういえばなぜヤンキーが買い物に連れて行ってくれたんだと思うといとこの兄ちゃんが頼んだからで、ヤンキーはいとこの兄ちゃんが好きなんだと。
それを察するというか昔から知ってるのでなつはとにかく誤魔化そうとするのだが、まちは察することが出来ず、なつが教えて照れたヤンキーに恐怖を植えつけられて黙らされる。

熊とヤンキーの恐怖を植えつける田舎。
冒頭のしまむらおしゃれからの悪いことした子を熊に脅かしてもらう行事とか、実に田舎っぽい罰で。
そこから前回のヤンキーが実は親しくもないことで、好きな人に頼まれての行動で、空気読めないまちの鈍感さとかで。それに怒ることでヤンキーの恐怖が支配するのが田舎。
むしろくまが代替わりしてることにもビックリだったな。 別に神様として信奉されるけど、代替わりするので子供時代から知っていて、とかではないで。

6話
村興しの偵察にヴィレッジヴァンガードに行ったら大型ショッピングモールに浮かれつつもコンプレックス発動で奇行に出てしまうまちは、帰ってから熱が出て、これは悪かったとなつがおかゆを作ったりDVの犠牲になる。

先駆者の村、ヴィレッジヴァンガード編なのだが、むしろまちが発狂しちゃうのが、本当に深刻で心配になる。
というのも可愛く描いてるけど、おしゃれな店に行ってダサいって思われる、だから入りたくない、そういうので店の前で粘ってると注目されてるぞ、ギャーでいとこの兄ちゃん殴りつけてエスカレーター逆走して、ショックを受ける。その後も知恵熱で寝込むで。
なんというか、しんどいなと。巫女をやってるから社から離れられないけど、毎日通うとかして馴れないと都会には大変な生き方だな。
一方で相変わらず過去回想から寝込んでDVまで可愛いのはさすが。 

7話
文明の利器を扱えぬまちと神事でなにするかわからずなつの演説。

前半の炊飯器一つ使えない未開人ぶりだが、ちゃんと薪割りも出来て、これまでに料理も出来たりして、メカオンチなんだけという描きだな。
後半は巫女と神役の熊は暇なんでいつも一緒で仲良しとか、世話役のいとこの兄ちゃんが使えないとかで、そもそも神事も老人が集まるだけで、なんだったんで。 

8話
村興しで特産品をスーパーで売る売り子をすることになったまちだが、引っ込み事案で声も出せないが、ヤンキーやいとこの兄ちゃんの助けでやりきるも結局上手くできず。

初バイトの苦しみ。
田舎は楽園だったことがわかるぐらい、まちの対人恐怖症、人見知り、社会不適合を含めてメタメタに描かれて、特に初バイトとしての緊張はギャグっぽいけど厳しくてさ。
村の巫女だと特別扱いせずに、一人だからさ。で、声を出さないと売れないから突っ立ってるだけなら給料出さないぞで。
小声でやるのが精一杯で。
ここまでダメダメさを描くから、ヤンキーでもさくらやってくれる友情、いつもはダメダメないとこの兄ちゃんが上手くて凄いとかで。
なんか都会に行きたいからそのリハビリとしての試練よりも、それを乗り越えられないからもう田舎にいた方が良くないかと思わされて、一生巫女やろうよと、それもまた悲しいけどさ。
 
9話
いとこの兄ちゃんがコマーシャルを作ろうと言いだして自作したものを放送することに。
だが、出資者の時計店が村のCMではなく時計店のCMに。
とはいえ放送されただけで田舎者は喜ぶ。 

うん、うーん。
いや、どうでも良いか。展開もオチも田舎村の痛い話に過ぎず、まあまちの話は痛々しいのだけど、村全体が痛々しくて、合ってるけどもねえという感じで。 

10話
電波がはいらないけど携帯、アイドルと醜い村闘争。

前半のスマホやタブレットがあるのに、ガラケーの珍妙さが凄いが、それでも田舎者には文明の利器。
後半はアイドルネタよりも突然の村抗争のほうが酷くて驚いた。陰鬱な村抗争があるよね。
 

11話
いとこの兄ちゃんがまちを仙台のアイドル大会に出場させようとして、前回のことがあるのでまちは拒否するのだが、山に登るぐらい逃げるのでナツがこれが都会っ子最終試験だと説得して出場するのだが、ローカルアイドル軍団に場違いだ、勝てない、恥ずかしいとリハーサルで緊張で嚙みまくってずっこける失態に被害妄想が炸裂して逃げ出してしまう。

東北の首都仙台のアイドル大会とはいえリハーサルを見ても、イベントの一つ程度の催しものなんだけど、参加者も訛り喋りのきりたんぽアイドルとかのローカルアイドルなので、まあ経験がないまちにはキツイものの、ろこどる軍団もまちが被害妄想しただけで別段悪いところもなくて、ちゃんとぶっつけ本番ではなくリハしてくれるのもリアリティがあったな。
 
12話
なつが2時間で山奥から仙台市に駆けつけながら、まちはアイドルの人だと女の子に憧れられてやる気を回復して出場、神楽を披露して観客を沸かせて審査員特別賞をもらうのだが、当のまちは被害妄想で石を投げられたと都会怖いと言い出して都会に行くのを断念して難しいこと考えないと精神退行する。

精神崩壊エンド。
いとこの兄ちゃんも村興しの代表にしたいと巫女を生贄にすると言いながら、ヤンキーがちゃんと本人意思が大事だと述べており、アイドルやるから仙台行こうを一応承諾したのはまち自身なのでそんなに印象が悪くない。
むしろまち自身が被害妄想に陥ってしまったこと、さらに精神崩壊したことが印象を悪くしている。
またこれが最終話なのでシリアス気味に演出したことで、いとこの兄ちゃんの村のために犠牲になって欲しいとか、今日だけでこれまでの人生で会った人数を越えたとか出来ないのもしょうがないとか、重いのよね。
ギャグアニメなのに精神崩壊もギャグに落とせないで。
なによりも2話もやるような話じゃないのよ。2話もやって最後でこれ?っていう不満が一番でさ。
1話で前回の10人もいないイベントの流れで仙台に行けるからアイドル大会に出たら、全然駄目だ、神楽やったけど、大勢の人怖いとかで。またアイドルは成功しても、大会のアイドルでしょうとファンがちょびっと出来て、知らない人に注目されて怖い、逃げようにも人込みが超怖いし迷って怖い、もう自然の中で静かに暮らしたいでギャグっぽく終わらせたら済んだのよ。
なのにシリアスに、重くやったのが全ての間違いで、なんで真面目にやっちゃたんだよ。ギャグが足りなかったよね。

総評。
田舎村の巫女さんが都会への脱出を図れないギャグアニメ。
過疎の同年代の友達もいないコミュ障の子がいろいろ空回りするのをコミカルに、しかし甘くないぜと描いていたのだが、ちゃんとそういう話として6話のヴィレッジヴァンガードに行く時の大騒ぎとか8話のバイト回とかで描かれていたのだけど、最終2話が結局成長せずに挫折して終わるのが、なんとも後味が悪くて、もうちょっとなんとかならなかったのかなと。
結論としてはそうなってしまう。

ナツの父としてのまともになって欲しい半分ずっと一緒に暮らしたい気持ちとかはなかなか良かったし、村の暖かくも鬱陶しい人間関係とかもうんざりさせてくれてそりゃ脱出も考えるで良かったし。まあメインにするほどじゃないけど。

声優としてはラジオもやっている日岡なつみと安元洋貴のメイン二人がキッチリで魅力的だったな。

オチが酷かったけれど、まちとナツのイチャつきの可愛さはなかなかのものでした。 

ダンガンロンパIF 希望の脱出装置と絶望の残念無双

1の開始初期。殺し合い学園生活に放り込まれた苗木はモノモノマシーンで脱出装置なるスイッチを手にして作動させると電流が走り記憶が蘇る。
直後、江ノ島盾子がモノクマに反抗して処分される直前、苗木はこの人は戦刃むくろだと思い出して助けようとして槍に貫かれる。
戦刃はなぜ苗木に見抜かれたか、江ノ島が私を殺そうとしたのかという混乱するが、モノクマがハッキングされたと言い出して、こいつらはテロリストであると、ここに閉じこめた一員だと。
この言葉に全員の疑惑が一気に向けられ、江ノ島ではなく戦刃むくろだと、苗木が呼んでいたし、仲間だと疑われる。
この状況では苗木が死ぬと話も通じないことから脱出を図るが、大神が逃がさないようにして、素手での個人戦闘力では劣るために追い詰められるが、腐川を気絶させジェノサイダーとして覚醒させることで、今度は腐川がおかしくなったという状況を作り出して逃げ出して苗木を保健室で治療するのだが、モノクマは苗木に惚れてるからって助けるか、今更助けようと動いても中核人物で何もならないぞと、そして絶望するために死んでやれなくてごめんと二人は決別。
その後、霧切が中立であろうとして、不二咲と保健室に向かい撃破されたモノクマの検査と録音を頼み、隠れていた戦刃と対話する。
霧切は自分の記憶のなさから探偵の才能を伝えたことで戦刃の話を納得。不二咲もまたモノクマのプログラムは自分が構想中のものだったことから同意。
一方で戦刃はシェルター前で百体のモノクマとマシンガンの攻撃を掻い潜りながら戦い続ける。
そのピンチを大和田がモノクマから奪ったバイクで救出に現れ、追撃するモノクマ大神が足止めする。
実は霧切と不二咲の話に記憶を取り戻した苗木が大神のライバルの話をしたことや多くの初対面では知らない話を2年の学園生活で教え貰った情報を知っていることから信じるにたると。
そしてこの状況に一致団結されるとさすがにモノクマで強引に殺すのも難しく、ただ殺すだけでは絶望に落とせないと一旦引いて、脱出させるからモノクマが自爆する前に脱出装置のスイッチを入れろと。持ってるモノクマが爆発したら脱出不能にするという条件を提示。
この状況に大神に蹴り飛ばしてもらう人間弾丸として自爆するモノクマを突き抜けてスイッチを手に入れて見事脱出の切符を手に入れる。
外に出ても世界は崩壊しているし、希望を持った人たちからは世界の仇として、絶望軍団からは裏切り者として命を狙われる。
それでも苗木は仲間だったからと庇って、希望を探そうと未来に飛び出して行く。
まずは神経学者の松田夜助の記憶操作方法を開示して記憶喪失から回復させようと。
戦刃は江ノ島の計画をここから崩壊させて絶望させてやるからと敵対を決め、江ノ島もどうせここから出て恨まれて終わり、計画阻止も出来ないと地下で待つ。

ハッピーエンド請負人、成田良悟のダンガンロンパIF。
戦刃が苗木に惚れていて、江ノ島が殺そうとしていることと、苗木を助けるために世界で唯一の理解者である双子の姉妹のために戦って来たが、やっぱり絶望させるために裏切ってやると。
短いながらも、今殺そうとした奴の言葉をなぜ真っ正直に信じるのかというドン引きからの残姉という渾名をつけられるうっかりぶりと軍人として百対1でも無傷を誇る戦闘力、それ以外はてんで駄目な思考。
この事から超強いのにメンタルは普通で絶望してる妹のために頑張ってるに過ぎないいい人になってしまって。
今更希望の側に寝返っても無駄だって、シェルターから出ても文句言われて恨まれて、外に出ても世界中から憎まれて終わりだと、一方でそれを全部覆して絶望させちゃうよという。

でも双子の世界でただ一人の理解者でさえ理解されていなかった江ノ島盾子の絶望感は、幼馴染もいたのに、彼もまた絶望を理解してはいなかったしさ。
口汚く罵る妹を心底愛して、世界で唯一の味方であろうとしたのに、妹は絶望であろうとする。孤独であろうとする。まあ残姉と呼ばれるぐらい凄まじいポンコツで戦闘以外は駄目だからさ。

内容としてはほかにも江ノ島が絶対に覆されることをちゃんと折り込むことで逆にやられるからこそ絶望感と希望がせめぎ合うという癖が律儀に学級裁判に従ったりするし、脱出装置をモノモノマシーンに入れて確率論で可能性だけは入れたり、不二咲が分かるように自作プログラムを入れたりしていた。
絶対有利であっても逆転の余地を残すことの意味をちゃんと設定している理由もわかる。

また記憶が戻った苗木が具体的に大神のライバルやらを口にして信用される展開とか、大神と大和田が活躍して、桑田もちゃんと活躍させるなど、出来る範囲でキャラを動かしてるのも好感。
戦刃メインとして戦闘力の優秀さと大神には素手では勝てないバランスも良かったし、ラストもちゃんと合体技で来るとは思わなかったで出し抜いてる。

ボス放置ながらも絶体絶命から見事に挽回したハッピーエンドはさすが。 

あまんちゅ! 3話 わくわくと幸せのコツのコト

同級生とお昼も食べられないぼっちの双葉は誘ってくれる光の存在がありがたく思うのだが、それを心配した光は伊豆に転校してきたばかりなら知らないでしょうと桜のトンネルに案内して今日幸せな奴はいつでも幸せだって婆ちゃんの言葉を伝え、自分も実は喋るの苦手でオーバーアクションになっちゃうからここに案内した、そして私もいるから大丈夫だよと。 
その懸命な励ましに嬉しく幸せになる。
そしてダイビング部に入部するのだが、顧問の火鳥先生から、まず基礎知識を勉強しろと。
気圧の変化で耳がキーンとなる。それを水中だと水深が10メートル潜る事により1気圧増えて空気も同じように二分の一、三分の一、四分の一と圧迫される。
それは体が押し潰される。だから常に呼吸して肺を潰さないようにする。だが、耳だけは空気が入らないので圧迫されるから耳抜きをしなさい。唾を飲んだり顎を動かし鼻を摘んで耳に空気送る。
そしてダイビングの鉄則として浮上の際に気圧が下がるので空気が大きくなるから呼吸して調整する。
つまりダイビング中に呼吸することが潜るのも浮上するのも大切なのだと。
素人故に簡単なことなのによくわからない双葉は理論的に説明されて、ちゃんと意味があるんだ、知らないことを知るドキドキを感じて、光をピカリと呼んで、渾名で呼んでくれたと光は大喜び。
自分は誰かに誘われるのを待っていたのに、そんな意気地のない自分にも意味があった春の一ページ。

丁寧に双葉と光の信頼構築とダイビング初心者講座。
前半のぼっちな双葉が光に救われることを、騒がしい同級生の輪に入れない臆病さを描いてから一緒にお昼にしようと誘ってくれて、最後の上手く励ませないから、桜のトンネルに案内するなど、単純に友達になったこと以上に具体的な元気付けたいと動いてくれることが嬉しいに繋がって、腹を割って話せる友達としてちゃんと確立させて、嬉しいのは綺麗な桜のトンネルを見せてくれただけじゃない、あなたの気持ちが嬉しいんだ。
その日常の一コマが美しい。
この時のバイク押しながらの二人で歩き会話も良いよね。

そしてダイビング部に入部しようにも、ノックするのもド緊張の双葉が、あ、担任の先生が顧問かで安心するものの、基礎講座が単に耳抜きしろ、潜ったり浮上すると圧力の上げ下げで大変だから呼吸しろというだけなんだけど、それを初心者の双葉からは、なにがどうなのかわからない。
さらに潜らずに勉強するの?ピカリって呼んでる、という自分でも意外と嵌まってることや仲のいい先生と光に自分もという気持ちがあって。
それを言うだけで赤面し、大喜びされるというのがお互いに嬉しく一方的な親愛じゃない、お互いに友達になっていく、優しくされたから返したい気持ちで綺麗に友達回として成立していた。
メインキャラが3人だけで丁寧にやってるという印象。
地味でも出会い、友情、ダイビング入門と着実で、そして日常の一コマの美しさを、感激屋になりつつある双葉の感動することが地味に癒されます。 

にしても双葉は引っ込み事案だけど、光の口下手でホイッスルとか突然無言で動いちゃうとかは、どちらも実は口下手だけど、ネガティブかポジティブかの違いでしかないのかも。 

あまんちゅ! 2話 光といけないコト

登校二日目。光は少し早起きして遠回りして学校に登校する素敵ウォーキングを行うのだが、同じように朝の運動がてら歩いて登校する火鳥先生と競歩バトルを展開することになり、火鳥先生が知り合いのバイクに乗せてもらうことで勝利しようとする大人気ないことから、光は崖からダイブしても勝とうとする。
さすがにダイビングのジャイアントストライドしちゃ駄目だと窘めると、先生も知ってるの?ダイバー?と意気投合する。
その様子をバイク登校してきた双葉は崖から飛び出して、変な人と思う。
その放課後、双葉は部活体験が来週からだけど帰宅部にしようと思うと、隠れて移動する光を発見して、なんとなく追っていくと光に見つかって、プール近くの部室棟に連れて行かれる。
そういえば趣味がダイビングだって言っていたと思い出すけど、部活体験来週だよと思うが、強引に連れて行く光の行動に好奇心も抑えられず。
そして置いてあるダイビングスーツが2種類あると興味を持って、光からドライスーツとウェットスーツがあり、体が濡れないように密閉されるのがドライ、濡れても良いようになってるのがウェット、もっと簡単に言えば寒いとドライスーツを着て、暑いとウェットスーツを着る。冬用と夏用ということで。
どうやって着るのかも見せて、着させて、誰もプールを使ってないし見てないから一緒にダイビングしようと誘われる。
強引にプールに誘われるのだが、内気な自分ではやらないことだと躊躇するものの、光がプールでドライスーツの浮力でただ浮いてるだけの姿に、できるかもと思い、ずっと楽しそうで、こっちもワクワクさせられてやってみようという気持ちが生まれて思い切って飛び込んでみる。
そうしてただ浮かんでるだけなのだが、新しいことに挑戦して世界は美しく見える。
そんな光からダイビング、一緒にやらないと誘われ、双葉は学校に行きたい気持ちになったのは光がいたからかもと思い、考えると控えめに頷く。

ラストの桜の白い薄ピンクの花びらが浮かぶ青空の白い雲まで反射する青いプールで光と双葉が上下になって浮いてるシーンの美しさに、ああ、ARIAで何度も感動させてもらったこの作者の芸術的なまでに美麗な構図だなと感動する。
本来、プールは水泳部があるのにしても、結構汚いのがイメージで殺菌消毒されているにしても、藻で緑にならずともな感じがあって。
それでも春先の桜が散る時期でしか成立しない、プールに桜花びらが浮かぶ中で眠るように身動きせず、波紋すら浮かばない、のんびりした浮遊状態にある構図の美しさには感動するしかなく、双葉が、なんかやってみたいと思わせるにたるものを絵で伝わって来る。
原作だと絶対一枚絵なんだろうな。この一枚絵のためだけに1話物語があるような作家だからさ。素晴らしいよね。

そしてなにを置いても茅野愛衣の演技が本当に全てだなと思わせてくれた。
双葉が前の学校の友達からのメールに喜び、内気だから部活なんて出来ないと思っていたら、光に連れられて、ちょっと興味あるというのから、大胆なことをどんどんしちゃってるという困惑とでも光が素敵で楽しそうだから、素敵台詞全開な、心のワクワク上昇気流が私の体を空へ放り投げた、なんて恥ずかしい台詞禁止なことを思っちゃって。
これらを繊細に丁寧に描いてるから、気鬱で内気な私が学校に行くのが楽しいと思えるのは光のおかげかもというのが、この子との出会いが運命だったという嬉しさにも繋がって。
それを本当に内気な子が感動して、そう感じたんだなってわかるのが素晴らしくてさ。
茅野愛衣の柔らかな台詞回しが感動させてくれる。

前半の光と先生の追いかけっこも、光が好奇心旺盛で窓を開けるなというイライラとかからの競歩というハイテンション半分に、地理として海の近くの町で商店街の開店が準備されてるとかの様子を自然と説明して、最後に担任の先生もダイバーという意気投合、偶然目撃した双葉の、変な人もね。
これが光の好奇心旺盛なキャラやら運動神経の良さとかも見て、朝の散歩って気持ちいいよねで。

あと、やはり丁寧なダイビング解説もやり過ぎない範囲で入門知識を描いてくれて、ダイイングスーツに種類があるのか、ドライとウェットって何で分かれてるのかも、暑いと濡れたほうが気持ちいいし、寒いと水が入らないほうがいいで。
またドライスーツも宇宙技術でファスナーだけで水を通さないようになってるとか、首の部分を開けてしゃがむと中の空気が抜けてピッタリする。ドライスーツだけでも浮ける。
こういう専門性も実に具体的で楽しく面白い。
制服もお尻や腰がいい感じだけど、ダイビングスーツも良いよね。肌を出さないからこその魅力があるね。

いやあ、全てが繊細で丁寧で、ちょっとことに照れる双葉の気持ちが全て理解出来るように描いてる素晴らしさ。光の好奇心旺盛な気持ちも理解出来て。

なによりARIAの時と同じく髪と服を揺らせる風の気持ち良さを感じさせて、美しいね。 

あまんちゅ! 1話 少女と海のコト

新学期、伊豆に転校してきた大木双葉は知らない土地への不安と孤独からバイク通学ということもあり、入学式の前日に通学路を下見ついでに海を眺めていた。
その様子をダイビング屋の孫である小日向光は目撃。髪の長い綺麗な人がいたなと思うのだが、翌日の入学式におっかなびっくりしているのを目撃して、同じクラスだったこともあり、一緒に教室に行こうと誘う。
内気な双葉はとても明るく元気な子だなと思うのだが、ダイビングの癖なのか指差し確認しており、ちょっと変な子でもあった。
そうして教室に行くと黒板に席順が絵と一緒に描かれて、先生の楽しくしようとする計らいだと感動する。
そして双葉は席の後ろが一緒に来た光だと知り、お互いに名前を確認して、光は自分は元気だからぴかりという渾名です、双葉に渾名がないなら眉毛が薄くて綺麗だからデコから点を取って、てこと呼ぶことに。
先生の火鳥真斗女史から楽しいは最高だから、楽しんで3年間過ごしましょうという言葉を受けて、双葉はこの初めての町に馴染めたら楽しく思えるかもと。

傑作ヒーリングアニメARIAの原作である天野こずえとそのアニメシリーズの佐藤順一コンビによる癒し系ストーリー。
スキューバダイビングをやるのはわかるのだけど、それがどこまで癒しになるのか。
とはいえ1話としては新学期に合わせて転校してきた双葉の孤独を、昔の仲の良かった友達からの連絡を待つのみで、自分からメールもできない内気さから着信待ちしてるだけで見せて、性格が一発で理解させる。
それはばあちゃんから世界は海みたいに広いけど、あの子には携帯が世界の全てという言葉からも現される。
そして性格も彼女視点でモノローグが多いからだけど、自己紹介?なにを言えば、名前だけで、私、駄目な子で。
内気だなってわかる。
これと対比して光が自己紹介でも言うけど、明るい子として、ホイッスル吹きながらの登校とか、地図が下駄箱に入って未来への道標とか元気良く4階まで駆け上がる、世界を楽しく思ってるウキウキさを言動で表現してくれて、緊張する双葉に比べると浮かれてる感じがちゃんと描かれてる。

また冒頭の海のシーンがあるから、あの髪の綺麗な子だで、光がニコニコして、双葉がなに?という困惑も一方的な好意として説得力があるんだよね。ちょうど前の席になったからもあるんだけど、あの人だ、から同じクラスだ、からの前の席だで、そりゃ、ねえねえ友達になろう、渾名教えてよになるよね。

いやあ、作画と演出がアリア並の高水準で、キャラ作画も綺麗で頭身を変えずに顔がでかくなってギャグ顔するという無茶なことがちゃんと可愛く成立するのが素晴らしい。浮かれてる、困惑してる、照れてるという感情表現で留めてるのよね。
これが光の浮かれと双葉の内気な困惑で、感情表現の一巻としてのことで、さすがだなと。
だから、テンポ良く、二つが混在して、穏やかに賑やかにしてくれてさ。
この辺はさすがというほかない。
それに細かい、美麗な絵が良いんだよね。ギャグ顔を多様するからこそ、ふっと、振り向いた時だったり先生がいい話の絵が綺麗でね。

またくるぶしまでありそうな踏み付けそうなロングスカートの制服も珍しくて、お尻が描き込みが良いんだけど、ウエストも良いんだよね。体型がちゃんと描かれてるのは、さすがだなと感じて。

声優的には完全に茅野愛衣アニメで、彼女の内気で引っ込み事案な視点からの感情表現が、非常に心地良くて。この子、変、楽しそう、黒板に絵を描いてくれて嬉しい、この子、照れるんだ、私は楽しめるようになるかなと。内気な彼女が感じた楽しさや感動が非常に柔らかくて、この視点キャラを魅力的な声優を配することができたのは、モノローグも含めて勝ちだったね。
光の子はキャラが元気不思議ちゃんで変な擬音喋りとかよろぴくだし、ちょっと心配だけどもね。
おばあちゃんも井上喜久子が気風のいい感じが上手く合うか心配。
ヒーリングぶりは茅野愛衣が全てなんだけど、もうちょっとガヤガヤしそうな感じだから、そこに上手く嵌まるかな。
OPの坂本真綾よりEDのやはり茅野愛衣が良いから全部持っているなと。
たまゆらを見てないのでSFじゃないのはどうかと思ったけど、相変わらずかな。

ところで先生の火鳥真斗って、浪漫倶楽部のか。もう20年ぐらい前でほとんど覚えてないのだけど、名前だけは覚えていて。同じ作者だからこそだよな。 

スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園 CHAPTER6 This is the End さよなら絶望学園

修学旅行に向かう船内で狛枝凪斗は相部屋の人物に自分の左腕は憎むべき江ノ島盾子の手を移植したと言い出すのだが、その人物はなにもかも分かっており、狛枝の動き全てをつまらないと。

ふと日向が目覚めるとそこはバグッた希望ヶ峰学園だった。5人は戻って来た、そう思うが誰もいない学園を調べていくとモノクマから卒業試験があるからちゃんと情報収集して世界の状況を知って島に残るか社会に出るか考えろよと。
そこで研究資金を得るために設立された予備学科が真の超高校級の絶望の扇動によって暴動を引き起こし2357名の日向を除く全員が集団自殺したのだと。
その暴動の原因が希望ヶ峰学園の希望育成計画、創設者の神座出流の名前を取ってカムクラプロジェクトで作られた人類の希望となる天才を人工的に作り出すその計画の被験体カムクライズルが学園の最精鋭エリートだった13人の生徒会を殺害したが、学園はそれを隠蔽。
それを江ノ島盾子が扇動に使い、学内紛争と集団自殺による社会不安の発端となる希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件が発生して学園は消滅するに至るのだが、影響は学園のみならず、江ノ島の影響力と絶望に支配された絶望たちによって世界に拡大して、戦争とテロが横行する世界に作り変えられ、これらを称して史上最大最悪の絶望的事件であると。
またその真の超高校級の絶望である江ノ島盾子はコロシアイ学園生活を仕掛けてやられたのだと。
そして未来機関は希望ヶ峰学園の卒業生たちが集まって作った組織であり、絶望軍団と戦っていると。
自分たち16人はこの混乱した世界で保護された学園の生き残りだったのだが、その自分たちが被験者リストとして新世界プログラムなる洗脳更正プログラムを受けさせるのだと。
保護観察を任された14支部の苗木誠が独断で絶望の残党である16人を処刑せずに更正プログラムに放り込んだとのこと。
その途中、不二咲千尋のアルターエゴに遭遇して、本来の暴力のないプログラムからモノクマのウィルスによって監視者権限が奪われてしまったが、同時にモノクマは監視者、先生としての役割も負うことになったと。
それを止めるモノクマと諍いの途中に、日向へ苗木が情報を送ってきて、助けようとした、殺し合いは不本意だった、強制シャットダウンという切り札があるから諦めるな、11037も強い思いのあると。
この情報はモノクマがアルターエゴと戦っている隙に送られたもので気付かれず。
そしてモノクマはシェルター内の裁判場に日向たちを呼び戻して最終卒業試験を行う。
実はジャバウォック島での出来事は全てゲームであり、卒業すれば死んだ連中も含めて復活させてやると言い出して、ならば経緯はともかくゲームだったなら良いかと思うが、そこに苗木が乱入。
そこでこのゲーム世界は新世界プログラムによって作り出されたもので、お前たち絶望の残党更正プログラムだったと。
自分たちが3年ほど記憶を失っていたこともさることながら、だからこそ容姿も入学前に戻ったということ、自分たちが世界中に崩壊をもたらした極悪人である絶望の残党だったという衝撃を受ける。あの狛枝が腕を移植したのも絶望を憎悪しながら取り込んだと述べていた。
そして苗木はゲームで死んだ人間は現実でも死んだように脳死してしまい蘇らないと断言して、卒業すれば記憶が上書きされて失われた過去はなくなるがモノクマから逃れられると言い出すが、日向は強制シャットダウンじゃなかったかと11037のパスワードの由来を教えろと追求して、この苗木はモノクマの偽物で、江ノ島盾子が現れる。
自分は死ぬと思ってアルターエゴに人格プログラムを組んだ。そして卒業と同時に死んだ人間を復活させるプログラムを組み上げた。その時間があの中央公園のタイマー、ではなく単なる時間制限を表示したのみで、ウィルスとして侵入した時点ですでに可能であった。
ではなぜ殺し合いをさせるなどの時間潰しを行ったのか。
それは未来機関を誘き寄せるためだと。
案の定苗木がやってきて、苗木はこのタイミングで侵入させたなと意図を見抜き、江ノ島もお前なら幸運を頼りに自殺行為で来ると思っていたと。
苗木はこの復活プログラムは嘘だ、蘇るのは死んだ肉体に入る江ノ島盾子であると。
実は殺し合いをさせたのは監視者となったモノクマは乗っ取った故に規則に縛られ生徒を害することができず、殺し合い修学旅行に設定を追加するのが精一杯であった。
そしてこの殺し合いをさせることで空いた肉体に入って現実世界に蘇ることを画策。さらにそれを放送することで止めに来る未来機関を、宿敵苗木誠を誘い込むことが目的だった。
苗木は侵入方法として生徒として入り込んできたことでシステムの影響下に置かれ、留年を選べば一緒に封印を受けることで江ノ島も脱出出来ないが外で広がる絶望を食い止める戦いを阻止出来る。
逆に卒業を選べば希望と共に絶望も復活出来る。
どちらにしても一度倒された江ノ島盾子としてはどう転んでも損はない。
これにだからこそ強制シャットダウンがある。
このシステムを強制的に打ち切って江ノ島盾子を消滅させる。しかしそれは同時に絶望の残党である日向たちの消された記憶が蘇ることでもある。
過去の罪を思い出すことへの恐怖、さらに死んで行った仲間たちとの絆を忘れることの辛さ、そして日向にとってはアルターエゴであった現実に存在しない七海の存在と絆を忘れることは耐えられない。
しかし江ノ島は残り5人、苗木を入れて6人では本来殺し合いを想定せず16人の過半数、8人が必要な起動条件を満たせていないと、だから5人に減るまで待っていたと笑う。
だが苗木は仲間が来ると信じていると。
その通り、十神白夜と霧切響子が参戦してきて、これで過半数だと。
江ノ島は自殺行為に友情パワーで同行しやがったと驚きつつ、未来機関を絶望させるのは私ではない、絶望の残党だと。
彼らは記憶喪失と記憶の復活や世界の危機を天秤に掛けて、そんな重大なことの決定権を与えられても選べないと動揺。しかも江ノ島から苗木が救おうとこのプログラムに入れてくれたが本来の未来機関はお前たちを処分しようとしている、絶望の残党として蘇ったら即刻殺されるぞ。
苗木たちはそうさせないために自分たちがいるから強制シャットダウンに応じろと頼むが、江ノ島は全員一致でなければ駄目だからと日向の切り崩しに掛かる。
お前こそが全ての切っ掛けであるカムクライズルであると。
才能のない凡人だからこそ希望ヶ峰学園の希望育成計画として才能だけで情動のない超人カムクラ一号に改造された。
全てがわかる預言者のような才能と情動も嗜好も人格も失って、それ故に全てがわかって絶望し崩壊させようと事件を起こし、絶望の同志となり、そして江ノ島のアルターエゴをこの新世界プログラムに接続したのだと。
もし強制シャットダウンしたら日向創は人格を失ってカムクライズルとなるのだと。
そんな自分の存在を失う決断、出来ないよな。
その言葉通りに自分の命か世界の運命か選べない。
ここまで殺し合いで仲間を殺してきたのに、十分苦労したと。
だから、その日向はカムクライズルになる決断が出来ない。
その瞬間、七海が呼びかけて現実に戻れば可能性が作れる、可能性を作り出せ、胸を張りたいから希望ヶ峰に来たのなら格好良いところを見せてよ、私はずっと見てるからと。
これに奮起した日向は強制シャットダウンに同意。記憶が失われ悪党に戻ろうとも、今ここで経験したことは無駄ではないはずだ。現実に戻ったら殺されるなんてことは信じないと。これに仲間たちも同意。
江ノ島はデータを手に入れて予測していたのに、こんなことになるわけないだろう、カムクライズルが手を貸したのか、本当にバグったかと動揺し、強制シャットダウンでトドメを刺される。
二度も死ぬなんて絶望を味わったらこれ以上絶望を希望できないと消滅する。
苗木たちが離脱する中、5人の絶望の残党は記憶を失っても忘れんなよと誓い合い、どうなるかわからないから恐いぜと思いながら、だからこそ答えのない未来が始まるのだと。 
結局目覚めた5人は島に残り死んだ仲間たちをどうにか復活できないか手を尽くして奇跡を待ち、苗木たちは未来機関へと戻っていく。
しかし苗木は独断で行動を起こして記憶を取り戻した絶望の残党を島に置いてきて、中央に睨まれるだろうと危惧しながらも自分たちの未来を手に入れにいかなければと霧切と十神に誓う。
それを日向は日向創として見送るのだった。

現実なんだから奇跡だって起こる。過去の自分の絶望も未来の自分の絶望を受け止めて、未来を希望せよ。
先の見えない未来を作るためにハートビートに突き進め。
 
ほぼ展開自体は伏線の収束なので、この世界はゲームだとか日向たちが絶望の残党で洗脳プログラムで生き直ししてるとかは読めていたのだが、まさか江ノ島盾子がアルターエゴで復活するとは、さらに苗木君は来ると思ったし十神も来ると思ったけど、霧切まで来てくれて。
さらにこの修学旅行を乗っ取り殺し合いさせるのがちゃんと未来機関を誘い込む作戦であり犠牲者を作ったのも復活するためという江ノ島復活作戦を仕掛けて、シャットダウンも織り込み済みで日向の正体がカムクライズルという超人であり元凶であり裏切り者だからと絶望させることで相打ちに持ち込もうとする。
この怒涛の展開が相変わらず素晴らしく、卒業と留年と強制シャットダウンの条件設定の二転三転、その条件がどんどん厳しくなり、どれを選んでも、というか最後が一番厳しく、このゲーム中の全てを失うだけというやばさで。
それでも無意味じゃないと、全てを失っても絆は失われない、過去の悪人の自分に希望を持って、未来を選び、そしてラストシーンがカムクライズルではなくヒナタハジメであったことは、苗木がちゃんと尋問して、行けると思ったこと、むしろ苗木のほうがここからピンチになるラストがラスボスは倒したけど、まだまだハッピーエンドじゃないというオチの抑制と悪党を改心させた、残党たちが自分勝手ではなく仲間意識があり、良心があったのだなと思わせてくれる。もちろんまた復活して絶望運動を続けたいから目覚めさせようと思ったかもだけど。

いやあ、正直、ラスボスが江ノ島盾子だったことには拍子抜けと同時に安心しちゃって。
被験者リストに七海千秋の名前があったのよ。その瞬間にまさかっていうのがあってさ。
保護された生き残りは15人なのに、被験者リストに七海の名前があって、この被験者リストがなんなのかわからないのよ。新世界プログラムを受ける被験者だと思っているけど、でも七海はモノミと同じくAIなわけよ。
このリストに載る必要がないのよ。
だから一瞬、本物がモノクマ動かしているのでは、未来機関の裏切り者として、裏切り者とはそういうことだったのか、という妄想に入ってしまい、江ノ島がアルターエゴとして動いていたというオチに安心した。
またこの事が七海が実は最後に見守ってるという発言が、七海はAIなだけではなく、本人もこのプログラムを受けていたということにもなり、しかし現実で一歩離れて苗木たちをダイブさせたのではとか、いろいろと妄想させてくれる。
いや、もっと言うと、実はとっくに死んでいたのをアルターエゴで存在したとかも思うんだけどね。
七海千秋の立ち位置はAIで死んだにしては影響が日向の妄想という形にしては最後の独白も含めてちょっとおかしいからさ。生きて見守っているパターンもある。
これを敢えて曖昧にしてるのだろうけど、それでも彼女だけは絶望の残党ではない、完全無欠のメインヒロインであったことがAIと本人含めて証明されていることはお見事だったな。
ラストシーンもあるから、新世界プログラムの担当者として昔の仲間を苗木に任されて診ていたとかであって欲しいなと生死不明の存在なのに思わせる。

最終章ということで、あの絶望的事件の詳細が、過程も含めて現実感のない大嘘だと思えるのだけど、13人の超エリートを殺害して学校がそれを隠蔽した事実と2357人の予科生の暴動と集団自殺、それを社会騒乱の種として世界騒乱へ至らせたというのは、細かい過程を無視してるからもあるが、希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件としては説得力は見出せたな。
カムクライズルを手術した学校の先生たちは才能のない無能者が多数決で世の中を動かすなんてと民主主義的な体制よりも独裁制や寡頭制を志向していたようだったし。これは江ノ島が権力を得る危険も同時に存在して、民主主義的な投票裁判がそういうのだろうからさ。

またコンプレックス満載の平凡な日向が手術で才能付与されたと思ったら、なんでもわかっちゃってつまんなくて絶望しちゃうというのもわかるからさ。
これをやった連中、学校側も単なる実験体に過ぎない、幸せじゃなくして、崩壊させたいと殺人事件を起こして、それを発端に世界騒乱へと繋げて、もちろん江ノ島の入れ知恵もあっただろうけど。
一方でカムクラ自身は日向時代のこともあって、半分自虐の、才能のない連中は才能あるものの足を引っ張ってゴミだ、みたいなこと言っていて、江ノ島のアルターエゴをわざわざ新世界プログラムに接続して仲間を殺してるのだけど、一方でラストに日向は人格を持ったままカムクラ状態になっていた。
あの日向の強制シャットダウンを受け入れてもなんとかなるよって断言するシーンって、実は全然説得力ないのよ。七海の言葉に、未来なんかないという言葉を自己論破して来ただけ。
江ノ島がバグったかと心配したように、あの江ノ島がデータを読み込んで仕掛けてほぼ成功したように、予測は正確なのに、それを超えてきた。
何をやろうと過去の悪党の自分に戻るなんて恐いと怯えて決断できない臆病者だからと。日向に至っては仲間たちとの記憶が、七海すら忘れる恐怖すら超えて、人格すら失われて死ぬも同然で出来ないというのは当然の追い込み。
なのに日向は七海から胸張ってよという言葉に押されて、ネガティブ全部論破して、絆は消えないよ、人格も消えないとそういう設定なのに、都合の良い展開を妄想して決断した。
実際に強制シャットダウン発動時に5人の仲間たちはどうなるかわからず、あれだけ啖呵切ったにも関わらず不安がっていた。
未来への不安自体は、予知能力を失ってわからなくなったからこそのもので、わかるからつまらないから、わからないから不安になる。
それでもカムクライズルは自分がこうなることを予測していないわけはなく、彼は敢えて平凡時代に戻った。そのほうが幸せだから。チャプターゼロで狛枝に江ノ島を利用してやると明言しているので全てが織り込み済みのはず。
あのカムクラ状態の日向は本当に能力を制御出来るようになったのか、それともそういう絵面だけの演出だったのか、カムクラに戻るはずなのに日向だったのは、能力制御が出来たからか失ったからか。
これもまた全部曖昧。 
しかしあそこまで状況が拗れて切羽詰ったからこそ日向は覚醒できた。ただのコンプレックスの塊だった日向が、生き延び、仲間たちと絆を得た。
終わって見ればカムクライズルは新しく出来た仲間を何人か犠牲にして、江ノ島を利用し裏切って、絶望させた。
過去の自分を信じたのかな。
彼の一人勝ち、かも知れないし、まだ仲間たちは生きる目が残ってるし、完勝かも知れない。

そう、この物語は文字通り、生まれ直す、生き直すための物語であり、カムクライズルが日向創として生まれなおすための物語。
新世界プログラムを使って過去に戻ったことで、日向創として生き抜く。
彼がシャットダウンで元に戻ったのに戻らなかったのは、奇跡だったかも知れない。外科手術で人格も変えられて、江ノ島すら戻らないと述べていたのに戻れた。
起こり得ないことが、ゲームだから、そして現実だから起きる。
ご都合な幸運が起きる。別の道を作るんだ。
江ノ島だって想定外の事態を誘発させて、死亡者の体を乗っ取るなんてやろうとしたんだからだから、自分たちだって別の道を作れる。

本当、このオチが見事なのは希望溢れつつも厳しいのだけど、それは記憶喪失と上書きで過去をなかったことにしなかったからでもあって。
よく考えなくても、お前らが自制したら良いんだよ、記憶喪失だからって、テロを吹っかけた大悪党共の記憶を失っても、社会的脅威が失われるだけで、身に覚えのない恨みを世界中から受けるのみで、対応なんか出来ないのよ。なかったことにならない。
お前たちはその罪を背負って生きていくんだと。
それだけの罪を犯しているからまったく逃がさなかった。熱い絆も犠牲もその時感じた情熱も失われる。善人になって生き直すことも。免罪符にさせなかった。
それでもそんな大変なことをやってしまった過去の自分に戻って、この島から出たら終わりの自分たちの恐怖を乗り越えて現実に帰還する。
状況的には苗木派を作って、苗木をトップに5人は従うからという状況を作れば、なんとかなるかな。16人全員が味方になってくれれば苗木の立場も不安定ではあるが、監督者ならなんとかなりそうだしさ。

でもこの記憶が失われるのってさ。誰かが話したら知れるんだよね。モノクマが放送していたから、苗木が来たように見ている人がいるのよ。だから本人の当時者性は失われるけど、どのようなことが起きたのかは伝わる。
また保護された当時、よくわからず、苗木が担当官になったけど、この当時の人格はどうだったのか。
それがチャプターゼロのカムクラと狛枝のみで。
苗木が放り込んだけど、どうやってという部分もあって、この過程が結構大事でさ。
罪木が急にああいう殺し合いをして死んでも江ノ島のところに行けるとか言い出したし、狛枝は希望の信奉者だった癖に絶望するからこそ希望が得られると絶望を取り込むんだと腕を切断して移植する始末で。
狂ってるのはわかるんだけど。
絶望の残党たちはやったことを思うとわかるんだけどもね。

そして超高校級の絶望と未来機関の対決という側面から見たら、江ノ島の作戦は素晴らしいの一言。
モノクマとして侵入して殺し合いを仕掛けるのは、モノミから監視権限奪ったから追加は出来ても削除できないから自分で手を下せないからであり、脳死した死体に入り込むことで復活するという作戦だったから殺し合いをさせた。
しかもタイマー時間は自分の復活プログラムは最初から組上がっていたけど、区切りのために用意しており、強制シャットダウンを読んで過半数以下に減らせば苗木が来たところで抵抗を封じられる。
さらに1は6人生き延びてるからそいつらが来ても良いように、絶望の残党たちに記憶喪失も記憶の回復も恐いよねと煽り立てて、世界の運命か自分の運命か選べないよねと絶望させようとする。
さらにこの未来機関の増援すら殺し合いを放送することで、来させたという作戦で、これで留年を選んでも、苗木たち未来機関を一緒に封印出来たら江ノ島の勝ちになる。
間違いなく江ノ島盾子にとって最高なのは自身の復活であったけど、最低でも未来機関を巻き込んでの相打ちというところまで画策していた。さらに言えば、強制シャットダウンも絶望の残党が復活することも、不確定要素として、それはそれでありにしたかも知れない。
このどうなっても勝つ作戦だったという水準の高さこそ江ノ島のラスボスの風格。2のメインキャラたちが当事者でありながらも構造上は餌で、苗木との対決がメインだった。
それでも相変わらず数転して、でもやるという主人公側の希望によって敗北することで、絶望を味わう。
またこの人、どういう特殊能力か知らないけど、1の時のお仕置き拷問を全部乗せしてやっと死ぬというぐらい頑丈で。撃たれたら死ぬのにさ。
AIになってもまた死んで、この死ぬ絶望快楽を受けたら終わりだわという謎の人だからさ。
絶対に死ぬという絶望のためにまた蘇ってくるよね。
このAIを作ってるということはネット上の神になるわけで。結局カムクライズルが持ち込んだのが消去されたに過ぎない。ほかにもあったら出てくるんだよね。モノクマ軍団。そういう余地ありで。
アルターエゴは不二咲があの事件中に作ったことになってるけど、奪ったのは事前に作られてる奴よね。もう一度組み上げたのが記憶喪失中なわけで。

しかし最終章だったからもあるけど、旧キャラ再登場は非常に燃えたな。
不二咲千尋のアルターエゴは非常に懐かしくてさ。ああ、男の娘だったよなとか思い出して。消去されたはずだけど、復元したかしたよな。
江ノ島盾子もさすがのラスボスとしての風格で。ただのギャルな姉ちゃんのはずなのに、直接戦闘がないおかげで言論バトルでは相変わらずの状況設定で追い込んできて、非常に厄介な上位者として嘲笑ってくる。苗木との因縁もそうだけど、死んだことによって絶望しているというのは、もうキャラ付けだから意味なんてないよいう悪意の純度としては1よりも上がってる印象だったな。
私は世界を崩壊させて絶望を振りまく、そういう存在になったからやってるで。
倒す以外にない絶対悪だったな。
そして苗木君は、EDではもうちょっと年取った、15.6だったのが18ぐらいになったスーツトリオが見えたけど、展開の都合上学生の格好で再登場。
その希望への執着は、狛枝の屈折した信奉よりも、遥かに真っ直ぐでこちらにも好感を抱かせる。
2の物事の発端の一つは彼の独断行動で、そんな、都合良くいかねえよ、救いたいからって、半分以上死んだぞで。それでも全滅の予定が5人生き延びた、更生させられたのも事実で難しいところ。
緒方恵美の演技も狛枝のヌメヌメした感じからから苗木君はカラッとしてたからね。
苗木と狛枝は尋問して知っていたので会ってるのだろうけど、意気投合はしないにしてもよく似ていたのは認めていたのでどういう感じなのだろうか。
そして意外だったのは霧切さんまで来てくれたこと。
十神は偽者がいたので来ると思ったけど、日笠陽子この時だけだよ。苗木も十神も兼ね役だったのに。
救援は心強く、でも強制シャットダウンしか言わない、言えない感じで、数合わせなのが惜しい。
でも相変わらずの1を潜り抜けた信頼感が、命懸けの救援に来るだけで、また尋問を任せる苗木への信頼も美しく、最後の本部への言い訳は自分で考えろの突き放しも仲良くてね。
腐川や朝日奈も元気かな。葉隠は絶対大丈夫だと思うけど。



総評。
1から全てがパワーアップした傑作として大いに評価したい。
というのも物語の舞台設定上1の閉鎖空間ではできなかったいろんなトリックが行えて、1だとトリック自体が単純なこともあり、事件発生時に細かい部分は分からなくても大体予想できるものだったのだが、2では裁判終了まで犯人の予想もトリックも解明不能のまま突き進むことで、ミステリーが明かされた時のカタルシスが、解いていく快感もあり、伏線回収も相まって素晴らしいものになっていた。
また殺人事件の急転直下の落差も南国リゾートの、しかも割り合い信頼関係が作れた中の良い日常の中から突然発生することで凄いことになっており、なにか起きる覚悟はしても、何が起こるかはわからないので毎回の衝撃は凄くある。
またキャラもお互いに仲が良い、安心感のあるエピソードがあるために、そんなキャラたちがモノクマに仕向けられて脱落することの痛手も凄く感じさせる。
これはいつ来るかという疑心暗鬼と緊張感満載だった1とは毛色が違い、緊張感こそ失ったものの、キャラ愛の部分では大成功であり、そんな愛すべき連中が悪人だったということも辛い話であり、最後まで悪人に戻りたくない、この修学旅行の記憶を失いたくないと共感させてくれた。
だからこそ未来を希望するラストの無茶さとその通りにいけたオチも厳しくも希望に溢れて爽やかで。

そしてこれをアニメにしなかった英断も絶賛。いきなり3になって2をアニメ化すべきと最初は思ったが、1のアニメもそうだったけど、事件前の日常だけで何時間もあるのよ。捜査だけでも1時間あるし、学級裁判だって1時間以上はザラで。
30分アニメとしてやったら、事件編、裁判編で収まらないのよ。この長い日常があるからこそ、長い裁判があるからこそ、いろんな伏線を自然に出せて、展開も盛り上がりにさせて。
1のアニメはダイジェストをするので精一杯だったから、アニメには合わない題材だったから、オリジナルで裁判抜きにしたのは大英断だった。

またゲームシステム面でも1ではキャラ掘り下げがアイランドモードでしやすくなっており、1ではキャラ掘り下げができず、よくわからないままで終わってしまい周回プレイをする気も起きなかったけど、このモードのおかげで七海と狛枝ぐらいしか希望のかけらを全部集められなかったから非常に助かった。
チャプターでの再プレイもすぐにやり直して伏線確認とかも出来て、アイテムでのCG取得とかもやりやすくて快適になっていた。
こういう長大なプレイ時間、何十時間やったかわからないけど、もう一度最初からやれと言われても疲れてしまうので、このシステム的配慮は親切だったな。

この希望の欠片を集めるので個別キャラの掘り下げは見事で、狛枝が幸運によって両親が目の前で死んで遺産が入ったりして不運と幸運の大きさから人生観として知っており、実は脳腫瘍で余命僅かで学校に抽選で入学して、ここから自分が死ぬまでにどうなるんだと期待してるからということで、敵じゃないが味方でもないトリックスターのキャラ性が肉付けされる。
花村の実家への愛情も苦労してきてる具体的な話と母のみならず、ホストやキャバ嬢になろうとしてる弟と妹がいるので成功を目指すなら実家手伝えという屈折があり、だからこそ最初の事件を起こす説得力も増して。
料理自体も超美味しいのもさすがの才能だった。
西園寺が文化芸能一家で選民だと思ってるが同時に舞踊業界に翻弄されて家族もバラバラとかで信用ならないから他人より上位に立ちたいと動いてるけど、仲間は欲しいと思ってるなど悪ガキだけじゃない要素も出してる。
辺古山は九頭龍のために生きてきて、幼馴染と初恋の人のために安心させる人間でありたいと思っているのが、彼女の愛情があそこまでさせるものだと描いていて。
九頭龍も妹と幼馴染を失って、妹を次期頭目に推す声があるほどの非の打ちどころのない超高校級の可愛い妹だったのに、自分を立ててくれる好意を受け取れなかったと悔やみ、会わせたかったぜと嘆き、生き延びて墓参りに一緒に来てくれと言って、最後には兄弟杯、いや、友達だと言い合い、本当に兄貴か弟分でも良いぜと言い合って、本当にいいキャラだった。
弐大がマネージャーとして選手として参加せずとも勝利と敗北を分かち合えるというのが病弱時代の経験からとか、終里があれをやってくれが実はマッサージだったとかで、やってないとわからない。
終里が名前を覚えないのもすぐに死ぬようなスラム出身の弱肉強食な世界観だから甘い事は思えない。
小泉が駄目な父を世話しているから母のように海外に飛び出せないけど、父を放っておけない、根っからの世話焼きぶりであることもわかる。
罪木も根っからのいじめられっ子で無視されるよりマシだからいじめられないと嫌われているという被害妄想と看護するのはそんな自分でも誰かに頼られ思うがままに出来るという闇があったから。
ソニアは能天気に見えるしへんてこな文化様式とかを見せる面白外国人だけど、完全プライベートだからであり、王族として祖国に帰りたいと心底思って気丈に振舞ってることでちゃんとフォローされてる。
澪田はノリだけで生きてるお馬鹿キャラなんだけど、ライブするには衣装も自分で作るし体力も必要だからと意外と肉体派で、けいおんパロの一体感が技術より大事だからお茶飲むの大事と言い出して。

面白かったのが左右田で、彼自身は貧乏な自転車屋の息子に過ぎず家業を手伝ったらなんでも出来るようになったけど、等身大のロケット技師になりたいな、それで女の子と宇宙に行くとか最高と思いつつ乗り物酔いで乗れない。また髪を紫に染めているのも親友に裏切られて通じ合えるものがなくなったから、悪い連中と内心ではビビッていたけど、付き合って外面を変えたらそれだけで付き合えるという空虚な日々を送ってるという、本当に等身大な男で、チャラ男には滲み出るヘタレ臭から最初から見えなかったのだけど、普通の兄ちゃんとしてのキャラは凄く感じたな。
田中も掘り下げがないとなんかハムスターと話してる変な奴に過ぎないのだけど、この性格で友達が出来ず、しかし動物の飼育で希少種の交配を成功させた名を馳せた著名人として、また動物は裏切らない、家畜は死ぬから辛い、ハムスター以外の動物が心配だと、動物の専門家としてキャラが凄く立っている。
偽十神は最後にはバラしちゃうんだけど、凡人は実力者に頼るべきという上からのいい奴さとか十神財閥の構造も1で聞いた記憶がなくて、聖闘士ヒエラルキーを登り詰めたことで108人に勝利したとんでもない男だと。

七海はただデートするだけで、AIだからひな祭りの記憶もなく、動物が苦手とか、世間知らずで、最後に出られないから忘れないでという伏線を張る。
ヒロインとしては明確に七海とソニアが日向に好意を持っていて、小泉がちょっとって感じかな。友情はどれも素晴らしく女性とも友人付き合いを描いてるのも素晴らしかったね。

この個人会話で凄く印象的なのが、花村がなんで自分は家族のために料理しようとしたこと忘れていたんだと思い出したり、十神が何度も記憶のない日向に自分は現在の自分でしかない、過去は関係ないと詐欺師として演じてるからこその言葉を繰り返して、澪田もまた自分を探そうにもいまいるのが自分だよと肯定してくれ、小泉も今の自分たちの変顔した格好悪いのも自分たちだよと写真に残して、未来と過去を思うと実に複雑な台詞であり、左右田や田中、九頭龍などの仲間との絆が生きる意志となること。
狛枝の隠された才能を希望として愛するという言葉も、才能のない日向ではなく、最高の超人が希望を持てばという意味にもなって。
物語の答えを散りばめてくれて、今を肯定する。仲間たちとの絆を肯定する。
花村の何がしたかったのかも、日向の胸を張りたかったんでしょう、頑張ってのラストに繋げて、十神の正体を語りたいもそうだからさ。
西園寺の選民思想と十神の選良としての上から目線の動きもカムクライズルを作った者たちの目的と同じであり、江ノ島もまた自分が蘇るための糧だと絶望の残党など仲間でもなんでもなく世界を変える糧に利用する。罪木が自ら行動したのも江ノ島の作戦を進めるためという節もあったしね。
彼らの物語と答えが、日向の物語として影響しあう。七海の覚えていてという願いもまたお互いを覚えていようという最後の決意に重なる。


日向創は才能に憧れ手術も受けたが、その結果は何もかもがわかってつまらない絶望だった。 
才能を持つ者だけが世界を手に入れ進化させる。その才能と希望を作るために予備学科生は糧にされ、集められた超高校級の才能たちですら、カムクライズルを、希望を作るための糧。
江ノ島盾子は学園と同じことを絶望を作るために、自ら復活するために利用する。
希望の象徴であるはずのカムクライズルの絶望を利用して学園を否定することで、その糧にされた予科生を扇動して自殺させ絶望の糧とし、未来への希望を担う77期生を絶望に落として協力させ超高校級の絶望として世界を崩壊させる。そして自分が死ねば絶望の残党たちを殺し合わせて復活を図る。
真の絶望にとっては仲間などいなかった。全ては自分のための使い捨て。
希望のため、絶望のため、世界は一人の天才のために全てが捧げられ許容される。
そうなってしまう。
それはカムクライズルも同じだった。
希望と絶望の道筋は同じ。希望は絶望へと引っ繰り返り、だからこそ絶望の中から希望を見つけ出す。
希望の原点であるカムクライズルはそうなった自分の運命をやり直そうと絶望の原点である江ノ島を利用して、第77期生として仲間に入る。予備学科生としてコンプレックスまみれの自分と彼らは何も変わりもなく友達になった。
絶望の残党という共通点なんてなくても、特別な才能なんてなくても、日向創として彼らの仲間になれた。
未来なんて才能があろうがなかろうが約束されていない。一人じゃ未来は作れない。
だから仲間が必要なのだ。学級裁判の全てが、最後の卒業試験も、一人では突破出来なかったのだから。 
一人の巨大な才能に頼らず、それが狂ったら皆で食い止め、未来を模索するんだ。
希望も絶望も知るからこそ未来を描くんだ。

大山のぶ代モノクマは1のアニメのほうが後とはいえ、エンドカットの今までありがとうございました、愛してるぜという台詞には彼女の声として最後なんだと思い、涙が出ました。 

真田丸 29話

伏見で心機一転を図る豊臣政権だが、秀吉は寝小便をして弱気になり奉行職で政治運営をと三成に頼みながら家康に大名による合議制で頼むと2回も言い出すなど、老いが顕著になり、秀頼が成長するまで生きていたいのにと苦しみ、誰もなにも手が出せず、どうにか隠蔽しようとする。
そんな時、大地震で伏見城が倒壊する。

秀吉の老いによる死期の迫りの恐怖を秀次死亡後の後継者不在の恐怖として、また自身が死ぬと心配で、天下人として憧れられないと苦しむ等身大さを描きながら、秀吉が死ねば戦乱が起きると予測する徳川陣営に、信幸が幸村にもう老いてるだろとわかってるから探りを入れてきて、俺は状況次第では徳川につくからとすでに明言。
それに豊臣の臣下として答える幸村との関ヶ原の別れを思わせる。

にしても朝鮮の役中にも関わらずそこを一切描かないで政治中枢の日々を描いて、崩壊して行く日常が楽しかったな。
結婚する幸村の相手が梅ときりの良い所を持ってるなんて言う事でカバーされるし、母親が公家の侍女でしたとか武田家で勝手に吹聴して公家が粛清でいないことから好き勝手に言えて。
また昌幸のキャバクラ通いを見切って来るのだが、その追求で出浦が見事な脱出ギャグをかましたり、信幸、お前の城の設計図、酷いぞ、こうだろうとやる気満点になったりと相変わらずの戦争狂で。
そして信幸も仕事が忙しくて、おこうを妊娠させたら、稲も屈辱だと寝て妊娠させて、まあ戦国武将なんで側室もありだし、元嫁だからもあるけど、甲斐性があるのかないのかで楽しかったな。
この時の、俺も一気に二児の父だぞというのを喜ぶ兄弟愛があるからこそ断絶の予感も苦しい。

きりがキリストへの信仰心をガラシャ経由で近付いて行き、殉教精神でも学ぶのか。

オチの全てが倒壊するシーンもまさに今後の崩壊の予兆だしね。 

ばらかもん 1話~12話

若き書道家半田清舟は受賞式で審査員の大御所に平凡な字だと酷評されて、つい殴ってしまい、書道界から追放、は父の計らいで阻止されるが、父から頭を冷やせ、人間として成長しろと五島列島に島流しにされる。
田舎に家を借りて作品作りに熱中しようと思ったが、借りるアパートは子供たちが秘密基地にしており、小学一年生の琴石なるが上がりこんでおり、東京から来た若いイケメンの兄ちゃんをジュノンボーイの習字の先生かとまとわりつく。
鬱陶しいと思う半田だが、なるの先生の字みたいに綺麗な字だと言われて、平凡だと言われたトラウマから子供相手に何が分かると激怒して、自己嫌悪するのだが、その時に綺麗な字だから真似して書いたと見せられて、ああ、俺って特徴ない、真似される字だと思うものの、先生みたいには書けないと謝られて、許してくれて良かったと言われて、こっちこそと謝り、一緒に海を見て帰ると郷長やら近所の人が引越しの手伝いに現れて、自発的に来てくれて助かった、いい人たちだと。
そして渾身の楽という大文字を描いて、父がここに来させた意味がわかったと、館長にも謝っておいてくれと連絡する。

バランス釜ってヤマノススメで見て以来か。
というわけではんだくんが非常に良くないので、ばらかもんを見ると、無茶苦茶素晴らしい。
半田のプライドの高さを殴ったことと完全に自分が悪いのに謝れないことで描いて、田舎に来たら、なんか一人になれない、なんで家に入って来るんだよと鬱陶しく思いつつも、なるが気に障ること言ってごめんと言われたら、向こうも勇気だし謝りに来たのに、俺はそれすら出来ないという醜態と、そんな自分に無遠慮だけど、手助けしてくれるご近所の方たちのありがたさに心癒されるさまも描いており、心が荒んでると思ったけど、なるとのやり取りで、ついムカついて海に落としたら反撃されて海に落とされて、シャツを浮き輪にしてとか、夕日綺麗とかがあって。
捻くれた青年の心が洗われた感じが出てるのよね。

クソガキに悪ガキめというやんちゃさで子供たちが無茶苦茶元気だからさ。
上手いのが、郷長からなるを紹介されて、一緒に裏口から入ってきて、初対面のなると一対一にせずに、なるを放り出すことを受け入れてることで、ギャグとしての放り出しが楽になる。
海に突き落とすとか酷いのに、ギャグに出来るぐらいなるが元気だからさ。

声優も小野大輔の兄ちゃんぶりが見事だし、方言がみんな上手いんだよね。
いやあ、癒された。 

2話
郷長の息子の木戸浩志は凡人というコンプレックスを持つのだが、食事を毎日届けるのだが、そろそろ良いだろうと一週間で打ち切ろうとするのだが、半田は大会用の字が書けずにプレッシャーでぶっ倒れる。
その様子に先生ほどの人もあれだけやってるのかと感銘を受ける。
一方入院した半田は書きたいのにと焦り苦しむのだが、ふと隣の老人からただの風邪ではない、みんなが心配してくれるのだからという言葉に感銘を受けるのだが、その老人はいなかった。
そしてポンコツな半田に浩史は母が入れ込むのもわかると食事を差し入れ続けると。

凡人の高校生浩志から見れば半田先生も名人に見える。
この何者でもない兄ちゃんの視点から半田が無茶苦茶練習してることが、半端者だったと理解させてくれて、この人、すごいになる。
また住民たちも、ここは基地だったとやってくる女子中学生に、毎日来るなるたちが鬱陶しくて字も書けない騒動なんだけど、入院したら、見舞いに来てくれるなんて愛されてる証拠だよという言葉に、鼓動って字を書く、書きたいで。
また住民も郷長の奥さんが、差し入れが生き甲斐だと言い出したり、人妻の看護師さんに道具貸してとつかみ掛かったら、夫への愛を試さないでとマジ殴りされて座薬ぶち込まれたり楽しくてさ。
女子中学生も、あれ、点滴切れて、死んじゃうよで、大騒ぎ。もちろんなるも大騒ぎだしさ。

いやあ、方言の人々も見事だけど、小野大輔の壊れ気味の演技が非常に楽しい。イケメンなのに、滲み出るポンコツ臭とへたれ臭がさ。
ひええって格好悪く唸れるのが面白いな。

3話
大会に出品した渾身の作品が準優勝、しかも優勝は18歳の子で、才能ないのではと落ち込む半田をもちひろいだと新しい漁船のもちまきに連れて行く。
馴れないことに手に入らないのだが、名人のヤス婆さんにできない時はどうすればと尋ねると床に落ちているのがあるからチャンスを狙う、それも無理なら譲って次のチャンスを待つのだと。
その言葉に次も頑張ろうと思い、結局何も手に入らないが、楽しかったと気晴らしに誘ってくれたなるたちに感謝。

前半の墨汁を手に入れようとしたら眼鏡の子、新井珠子に遭遇して、そういえば漫画を描いてるとかいっていたと思ったら、グロ漫画を描いており、少年漫画勉強しろとハガレンを押し付けられるのだが、本人は、やばい、勢いで漫画家志望とかいっちゃったけど、オタクと思われる、腐女子と思われると大焦り。
そう否定しにいったら半田と浩志が抱き合っていて、やっぱこれだわになるのが、急に濃いキャラになって素晴らしかったな。
その暴走振りと、ハガレンとかと一緒にBL漫画読んだら、最初は不潔だと騒いだあとで、チラっと見て嵌まるさまがさ。
いやあ、一気にキャラ付けが良くなったな。

また墨汁がなくなるのは夏休みだからとか、お前、墨汁くれるのかで抱き着いたとかで、ちゃんと説明があるのもうまい。

そして準優勝に才能ないと荒れるのを、もちひろいのばあちゃんから、上ばかり見るな、下にもチャンスがある、譲ってやって次を待つのだという名言とわざわざ誘ってくれたことで気が紛れる、ありがとうと言えるのが、着実だな。 先生が中学生にまで気を遣われる恥ずかしさを自虐でよくわかってるのも良いよね。

4話
パソコンが故障して携帯も海に落ちて故障でマネージャーの川藤に連絡を取るとなんと書展が開催されて仕事を中止して書に没頭すると疲れてしまう。
そんな時、よく家を基地してやってくる美和の親が舟に名前を書いてと頼みに来て、船体に名前書けって難しいぞと苦悩するも、なるたちがタッチして手形を作って、誤魔化さないと恐いからと書くとどの題材もみんな汚れた紙だと気が楽になるが、下書きに罵詈雑言描いてるぜと言われて逃げ出す。

猫好きだけどアレルギーになってギャーも面白いけど、それを捕まえる人のぞんざいな動きにも大笑い。
さらに雑貨屋の電話が黒電話をどうやって使うかわからないで、押しても使えない、回すんですと小学生に笑われるのも照れ楽しくてさ。
さらに大きな大会準備で暗闇だけど光を手に入れるとか言い出して笑われちゃって。
でも最後の恐いおっちゃんの舟の文字を書く時に、舟にどうやって、失敗するかもと、初めてだから手が出ない。それをなるたちの落書きで誤魔化すために、気楽になったでスランプ脱出で。

しかも意外と毎回文字描いてる仕事が看板とか映画のタイトルとかの文字を描いて仕事してるんだで。 
美和が酒屋の娘とかあっきーなるちょっと年上の子が登場。

5話
このもんが美味いと翻弄されながら、夏休みの課題をする美和と珠子に書道家が教えるんだからと本気で教えて辟易されて、彼女いないのか、書道以外のこともやれよと激怒される。
一方、海に行く子供たちの引率を任される半田は、珠子の浩志どうですかに、好きだから聞いたのかと思いイイ奴だと言い出すと、私を惑わせるな、腐女子じゃねえと激怒される。
そんな中、泳ぐだけじゃ物足りないので飛込みやりだしてあぶないと激怒して、他人の心配したの初めてだと涙ながらにいわれて好感度アップして、みんなでスイカ食べて昼寝すると、空港に川藤と半田に会いに来た学生の神崎が現れる。

前半のこのもん超美味いを怪演する小野大輔の上手さ。
また書道の本気さで鬱陶しさと極限の中で書道の神を見るんだ、でもそれも蜃気楼の必死さとアホさ。
また写真で若い半田とかや、なるが先生が結婚してたらショックもかわいい。

後半の水着がなくて体操着で泳ぐ田舎感と素朴エロからの、海の満喫と同時に珠子の暴走が実に楽しく、オチの飛込みやめろの怒りと心配したの初めてにみんながキュンとするのが良いね。

そして相棒の川藤と優勝した学生が出てきたのはさすが。

6話 
川藤と神崎が現れて、神崎って優勝して滅茶苦茶落ち込ませた奴じゃんと心配するがライバルが必要だと思った川藤は連れてきて、神崎もまたつまんない習字から衝撃を受けてファンになったと言い出して、会うために賞を取ったと。
なのに自分に負ける字は、強引に個性を作ろうとしている、この環境が駄目だ、退化してると。
これに焦る半田だが、なるが雑誌を笑い飛ばして、先に行ってろとすぐに俺の字で追いつくと。
これにあの人、まだまだ成長するよと神崎が焦る。

半田が神崎ってあいつかと鷹揚に構えていて成長したなと思ったら雑誌でまくりで晒しまくって恥晒しをしていたら、自分は大ファンで勝ってくださいと焦らされて、でも自分の字で勝ちたいという信念に、勝てねえになるのが、ちゃんとこれまでの成長を感じさせて。もちひろいのやす婆の言葉で先に行かれても焦るなという言葉がちゃんと自分のものになってるな。

この川藤も中学時代からの理解者として助けが必要なのを理解してるし、神崎もまた腹黒だけど、同時に本当に大ファンなことを描いており、その突き上げが痛くもありで。
でも相変わらず憧れの存在でいてくれた嬉しさもあるのもね。そして虫嫌いの神経質な都会人ぶりもキャラ立ってる。

そしてなるが先生が雑誌に載ってるとご近所に知られて東京帰ろうとか、珠子が男が増えてるぞと腐女子全開になるのもいいオチだな。 

7話
川藤と神崎が帰るので釣りをすることに。そこで実は神崎もまた半田が変わったことで真似することが出来ずスランプになったので着いて来たのだった。
それは置いておいてアジ釣りをするのだが、全員で最後の大物釣りに賭けるのだが、失敗して大笑い。
その帰り、半田は神崎に綺麗な景色に描きたくなると。
その言葉通りにアジで鯛という文字を書く新境地を得る。
そして帰る川藤と神崎に、半田はちょっと成長して親心を理解して、神崎にもいい経験させてもらったと泣かれる。

魚釣りしてるだけなのに、餌に触れないとか釣れないのでプライドが高くてやめたり、なるの体当たりで落ちたり、最後も釣り上げたと思ったら釣り針破壊で、大笑いという牧歌的な内容で。
浩志が上京するかもと思ったりしつつ、それをなるがジュースこぼして台無しにしたりと実にいい空気。

また神崎も実はスランプで、ただ綺麗な字だった父を真似た半田を真似た神崎のどうしようを、半田が感じる無性に書きたくなる気持ちを美しい景色の共有と新境地への挑戦で、それを描いてお見事だったな。
神崎もまた自分らしさに悩む人として綺麗に立っている。 
テーマ的にも半田、浩志、神崎は自己確立の話になるんだろうな。

オチの神崎の川藤がうざいから一人で来ようも良いな。 

8話
なるの誕生日にカブトムシを取ってやろうとする半田。子供とマジ喧嘩しつつも虫取りに失敗するが、子供たちから本気で遊んでくれたと仲良くなる。
そしてお誕生日を祝い、なんでもいうこときく券を渡す。
またお盆でお墓参りをするのだが、厳粛にやるのかと思ったら花火したり踊ったりするお祭りみたいなものもやってビックリしつつ、蝋燭が消えるまで待つのだった。
なるはいつも一人だから今年は楽しいのだと。

前半の子供と同レベルの半田先生の虫がキモいから触れないとかの奇声を演じる小野大輔が素晴らしく、後半のお盆の話に明るくやってるのにしんみり。
まるで退屈しないシナリオレベルの高さには毎度感心する。
ほっこりしつつ、全キャラ毎回に出番があってさ。ヤス婆とかプードル飼ってる店主とか郷長とか出番が途切れないのもすごくいい。

9話
風呂おバランス釜が壊れて焚いて風呂を沸かす。
またなるがいじめられたと駆けつけたら、隣村の子が美和たちに追い出されてこっちに来ており、浩志とドッジボールに強引に巻き込んで大人気ない。 
そしてターザンごっこでツタを引き千切るのだが、一緒に落下して楽しくも不毛な日々の中で、いい字が書けそうと思ったら落下してパニックになって遭難するが、ふと夜空を見て、うわあ、いいぞと感激して、助けに来たなるたちに救われ、いい字を描く。

風呂釜焚きのなるに焚いてもらう気持ち良さからの熱過ぎて、いたずらすんなのコントが見事。
そしていじめられたと思ったら、単にグルグル回されて結構楽しそうからの口の減らないガキを本気で相手して。
そしてターザンごっこも危険だと潰しちゃおうとして、駄目だよと抵抗する子供たちと落ちたら怪我がないか心配するのも良いよね。大人としてちゃんと分別がある。
そして夕日ではなく星だのインスピレーションで。なくした鍵の話もここで回収して裏山で遭難するかと笑い、星を見る。
アッキーが人望あるとかさすが。

10話
星を書展に出品するのだが、どうだろうかと思うと、なるの祖父から神社の寄付した人物リストの看板を新しくするので書いてと依頼される。
そんな時、お祭りに行き、金魚掬い名人の看護師さんと再会したり、悪ガキのトップだったアッキーがバスケ上手かったり、美和たちも助っ人やってるから超上手かったり。
お祭りを堪能。
浩志が就職を考えているのだが、一方の半田は書展のために帰るのだと言えないで帰ることに。

お祭りの浴衣幼女二人とお祭りを堪能。7歳でもお小遣いもらってるとかでかわいいのよね。
本当にキャラ再登場が上手くて、看護師さんだと一発でわかるし、あっきーが悪ガキのトップで凄腕とか、美和の友達もかわいい子揃いとか浩志がバイトしてるとか見事でさ。
花火の美しさもちゃんと描いてる。
そしてオチのなるが床下から侵入して来て、いないの寂しさも見事。

そして館長がいい人で、許すから帰って来い、それぐらい期待されている。

11話 
帰郷した半田は館長に会うのにド緊張して、杖を付いてる老人を殴って、俺最低だ、許すから来たなんてもっと最低だと謝罪。許すといって説教しようと思ったけど、ちゃんと人間出来たなと許される。
そして星の字を遭難した中で心細い気持ちを的確に評価され大賞でも良いと。
なのに評価されるの怖くて試作品だと言い出して、大賞で良いと思ったら、もっと凄く良いのがあるのかとハードルが上がり、狂乱して大スランプに突入。
書展出品のために苦境を乗り越えようとするのだが、無理。そこで川藤がみんなを集めて電話してもらう。
そこで気心知れたなるたちの声に気力を取り戻し、島に帰ることを決め、一晩で渾身の作品を作り上げる。

東京編なのだが、相変わらずお茶ぶちまけて成長してないように見せながらもちゃんと謝罪と腰が悪いのだから支える手伝いも出来て人間的成長を見せて、また館長が星の気持ちを見切って来るだけで大御所の風格を出すのもお見事。
そして島にいれば余裕だったのに書けないというピンチをなるたちのいつ帰るのかという愛された励ましで復活して作り上げる。
これも字が描けないスランプだからで、帰島する理由付けとしては十分だな。

しかしお母さん、超美人。鷹森淑乃か。ナディアも懐かしい。
神崎も再登場で半田の家が豪邸とか良い所の子なのね。
 
12話
出展も出来たし帰ろうかなと思う半田に母が心配だと行かせませんと断固阻止。
川藤も別に東京で書けるなら良いじゃんと思うのだが、父が五島列島に行かせたのは若い頃に行ったからで郷長とは友達。引き篭もりのお前もあそこなら人と関わるざる得ないと。
アルバムで30年前に行ったとか思い出話を始めて母は孤立無援。そんな時、島から荷物が届いて、美和たちの習字が金賞になったことで、先生として生徒の嬉しさを分かちあいたかったと言い出して母も人に教えられる立場になってと認めざる得ない。
そして島に帰ると川藤から順位こそ90代の名人たちに比べれば順当にランク外だったのだが、島で出会った大切な人々の名前を書いた石垣という作品で自分の色は出せた、自分の足で歩いた一歩だと評価される。
そして島に帰ってみんなに大歓迎されて、このなんでもない普通の事が大切で幸せだと感じると。

息子を思う母の愛が、オラオララッシュとなって浴びせられる。
お母さんは心配です、粗暴になっちゃったと怒るのは、あの暴れん坊のイタズラっ子共相手では当然で、男親はそりゃ旅をさせて成長させたい、実はあそこは良い所でなと自分もそうやって成長したからで。
それでも納得出来ない母が息子も先生になって教え子が、待ってる人がいるで納得してくれて。
ちゃんといつか両親も旧友との再会をするためにやってくるんだろうな。

1話と同じくなるの爺さんと海を見るけど、1話では曇りで荒れていたのに、この12話では海が綺麗に見えるのも素晴らしく決まっていたし、また大した大会でもないけど、生まれ変わった自分の一歩を踏み出せる大会だとして、そりゃ90の大御所には負けるけど、1話の綺麗な文字より愛すべき人々の名前というものが評価されずとも物語を知っているからこそ感動的で。
前回の星を書けるようになった島の環境と人々として見事にリンクしていたな。

そしてギャグも良くて、お母さんも達筆と思いきやオラオララッシュをするのだが、反対したのにアルバムで意気投合した川藤だけが裏切り者として本気で顔をマウントで殴られて、いや、おばさん、やめて、でさ。
さすがだったな。

オチの子供たちと一緒に食事という普通はあり得ないことが島では出来て、半田先生もそりゃ可愛く、大事に思うよね。

総評。
大急ぎで見たので細かく感想をじっくり書き込めないことが残念で、毎回、本当に素晴らしい内容でした。
実は2本とか3本立てのネタになっていて、前半と後半の内容が結構違うのもそうで、それがテンポ良くて、この田舎の日常を高密度に充実させてくれる。
そしてほのぼの田舎コメディとして、また捻くれた青年が心を解き解して成長する物語でもあり、そして同時に毎回ギャグを折り込みちゃんとギャグとしてしっかり落としてる高水準構成も恐ろべきもので。
その中でもちゃんと成長イベントとして、薀蓄のある老婆の言葉やちょっとやってくれよと手伝うことで、いろんな経験をして書道家としても成長するのを見事に成立していた。

いやあ、この作品、キャラの立ちぶりも本当に見事で、半田の良い人だけどプライドの高いヘタレとか浩志が平凡だけど家事が得意な良い奴とか美和の見たまんまの活発さ、珠子の腐女子だけどそれを必死で隠そうとする行動力、なるの元気っ子、陽菜の人見知りとキャラ性があるんだけど、それらが単なるキャラ属性に留まらない、それだけじゃない年相応だったりする魅力があって。
なるの元気で活発な行動が無茶苦茶パワフル可愛さとしてやんちゃなガキンチョとして子共らしい魅力があるのだけど、寂しいとかそういう感情もちゃんと見せるし。人見知りの陽菜がなると活発に遊ぶこともる。
美和と珠子が一緒にイタズラすることもあるし、存外二人ともノリの軽さは一緒だったりして。
温厚な突っ込み役の浩志だって一緒に子供相手に本気で遊ぶしで。
この属性と同時に年相応さが、見事にキャラを立体的にさせて、凄く肉付けしてくれて良いキャラにしてくれて。
川藤とかも親友で理解者であると同時にマネージャーとして動くし、神崎なんか自信家で腹黒い奴だけど、同時に本当に半田のファンだったりもしてもいるんだよね。 

またモブキャラたちも決して一度切りのキャラにしない。親とか先生とかが度々登場して、島の知り合いとして顔見知りが広がり、ああ、こんにちは感がせまい田舎感もあってさ。

半田が才能のある成功者であり、芸術家として普通じゃない仕事をしており、子供たちと夏休みだからもあるけど、毎日遊んでることが出来る設定も見事だったな。
ちょくちょく描いてる仕事とかも描いて、無職じゃないし。
また半田が非常に面倒見の良い年長者として学生や子供たちから慕われるにたるのも魅力的で。
その子供たちも、習字を教えることから先生としても慕われ、良いんだよね。

そして声優は全員外れなしで、脇キャラから子役も魅力倍増の凄まじさだったけど、とにかく主演の小野大輔の名演には大絶賛を送りたい。
あの半田のプライドの高い芸術家であると同時に面倒見の良い兄ちゃんであり、虫も触れないヘタレさを完全に魅力的に演じてさ。
もうお見事で。あのヘタレた時やポンコツ状態の声が主役にあるまじき格好悪さなんだけど、だからこそ良いんだよね。あの捻り出した声は等身大で格好良過ぎなくてさ。
最後のありがとうございましたの楽しそうな声が全部物語っていて、演じてるほうも楽しかったんじゃないかと思わせてくれる。

はんだくんやるより、ばらかもんの2期が見たかったけど、これが最高の区切りで終わっており、また12話やってもこういう区切りはないだろうしさ。短編でまた彼らに会いたくなるぐらい魅力的だったからな。
ガンガン系の日常系は良いよね。いやあ、癒された。 

名探偵ポワロ チョコレートの箱

1911年、ブリュッセル。ベルギーの大臣ポール・デルラールの妻が階段から転落死する。13年、ポールは大戦前夜の時期故に対ドイツのために言語文化がオランダ語とフランス語をちゃんと使え、教会でもと口出しをして、じゃあドイツ皇帝のためにドイツ語も使えと、奥さんが言っていた通りに教会に口出ししたと会食の出席者と大喧嘩。その夜ポールは心臓発作で死亡する。
リベラルでいろいろと口うるさく敵も多かったポールの死は病死として片付けられるのだが、ポールの妻のいとこで会食の出席者であるビルジニーは頑強で死の影はなかったと抗議。
警察署で一番の切れ者だというポワロに捜査を依頼。
ポワロは休暇として初の探偵仕事に動き出す。まず死因をチョコレートの箱が残っていたことからチョコでの毒殺ではないかと考えて、分析に回す。
一方で動機の面でも調査して教会に口出ししたことで喧嘩した次期市長のタラール伯爵がチョコの会社の社長でもあり怪しく思える。だが、近所の仲介人であるボージュ老が分析に使ったチョコを奪おうとする事態に。
分析の結果、薬物が判明して毒殺は確実だが、ボージュは自分の使ってる薬が使われた、盗まれたからまさかと思ってと。自分は諜報部でドイツ協力者の割り出しに動いていたと言い出して、ポワロは可能であっても動機なし。
ならばやはりタラール伯だとコートから薬も発見するが、自供なしには動けない警察のためにビルジニーを囮に自供させようとするが、暗に認めたのは口論が発作の原因と思ったからで卑劣な作戦だったと抗議される。
この状況にポワロはタラール伯しかいないと告発準備中に、デルラールの母に打ち明けるとチョコレートの箱を色盲になっており見分けがつかないことで、緑とピンクの蓋と箱を間違えたのはわからなかったから。
犯人はマダムデルラールだと。
実は息子が嫁を激怒して殺害。最後には救いを見出す教会にまで手を入れようとして殺害した。
自分も余命僅かだから告発は死後にと。
だが、ポワロは宗教的には同意して、タラールに謝罪して一生口を噤む。
それから20年経ち、ジャップ警部が黄金の枝なる名誉あるベルギーの賞を受勲するのに同行して、当時の失敗した事件だと思われていたが、いよいよ発表するかなと思い、淡い恋をしたビルジニーと再会する。

回想事件。
受勲しに来たジャップに同行して観光半分で事件を語るポワロの回想が、同僚が失敗した事件と言い出して、現在の状況が合間に語られて、容疑者のその後が描かれて、ボージュ、いや、タラール伯かと思わせて、最後に実は母親だった。
ちゃんと薬剤師のジャン・ルイと結婚して子供がいるビルジニーとの再会も寂しくも美しい。
またブローチも愛情の記念品としてずっとつけていたというのもらしい。

この回想事件というのが実に気が抜けていて楽しくてね。本物のブリュッセルの町並みとかが綺麗で観光したり、昔の知人と再会が嬉しくてさ。
変わらないな、不平等だぜの言い合いがさ。
また怒る伯爵からぶち殺すと睨まれつつ、最後もモブに見えたジャン・ルイが、ああ、あのエレベーターの時ねで、結婚して出て来るのも、侘しくも幸せで嬉しいですというのが。

オチもしっかり解決していたけど、無言を貫いた。相変わらずポワロは法と秩序の番人ではないな。
宗教的にも勇敢だと言い出してさ。
そしてそろそろ事件を告白するかなで。

まあなんにしても観光中に事件を語るのが楽しい。ジャップ警部の観光の様子や受勲の様子も楽しい。 

名探偵ポワロ イタリア貴族殺害事件

ミスレモンの恋人グレイヴスが雇い主が脅迫されていると相談してくるのだが打つ手なし。
そんな時、知り合いの医者と食事中にその医者の患者フォスカティーニ伯爵が死に掛けていると電話で駆けつけると死亡。
誰かと食事したようなあとが。そこにグレイヴスが。
彼は秘書ではなく貴族の召使だった。
彼の証言で伯爵はアスカニオなるマフィアから強請られ情報を購入しようとしていたと。死ぬ直前も会う予定だった。
だが、ヘイスは伯爵の顔にイタリア車を購入しようとしていたメーカーに出入りしていたぞと。店員の叔父さんがどうのって。
それを伝えるのだが、経営者は渋い顔。
一方でイタリア大使館でアスカニオはどこにいるか尋ねると大使はマフィアと接触は拒否しつつも部下が接触しており居場所判明。
書類は燃やされたものの、伯爵の家に行ったことは確実で逮捕するのだが。
ポワロはミスレモンがグレイヴスが秘書だと思ったら召使で怪しい、伯爵も貴族図鑑に載ってないと全部嘘ではと怪しみだしたことで、被害者のことも考えると逆ではないか。
つまり伯爵がマフィアを強請っていたのでは。
脅迫相手の車メーカーの経営者であるマフィアに話を聞くとアスカニオは部下で伯爵に反ファシスト団体への支援を掴まれて回収のために動いたのだが、アスカニオが裏切って逆に脅迫して来た。
ならば伯爵殺しは誰だ。
それは秘書のグレイブス。
脅迫資料の買取費用を丸ごと奪い取るためで、購入取引のために来た食器を取っておいて指紋を用意したのだと。
これにマフィアも強請りやがってと金の回収に動き出しており、逃げるグレイブスを逮捕する。
ミスレモンには辛い結末と思いきやグレイブスが飼い猫まで殺そうとしたから逮捕も当然だと言い出す。

強請りが逆に強請っていたとポワロに相談するアリバイ工作。
普通にマフィアの強請り屋を追う話だと思ったら、ミスレモンが伯爵は偽貴族と言い出して、伯爵自体悪党だったのではと追う事になる逆転。
またそうなるとマフィア自体が部下が裏切ったのみで殺す理由はない。ちゃんと金を払ったなら危険を犯す必要もないし部下が逆に強請ることもない。
そうするとグレイブス自体の証言が怪しくなる。
嘘ばかり吐いていたので、そう思える。

このアスカニオ追尾の話で逮捕されても、あれ?あいつ怪しいぞ、被害者側が怪しいぞで。
逆方向へ視点を移すことで、逆転するのが、手堅いね。

そして極めつけが、グレイブスの逃げる先ってどこだ、船だということを写真で思い至るけど、別に所有物ではない、ボスのだったという見栄っ張りで。
奥さんもいたのにアリバイのためにレモンと付き合うとかで。
さらにマフィアのボスがヘイスの車で来てるので、追突したら、あなたのですよで、あんな屑鉄に金なんか払えるか。
オチもレモンには辛い結末と思ったら当然で、うちに猫がの表情も面白かったな。

スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園 CHAPTER5 君は絶望という名の希望に微笑む

7人となった学生たちは最後の島が解放されてそこを調べる。危険だからと動かずにはいられない。
そこは軍事施設でモノケモノの製造工場やら以前花村を処刑した戦闘ヘリなどが揃っていた。そしてモノクマのヌイグルミ製造工場を発見。
なんだろうな、ここはという感じなのだが、左右田が整備スタッフの残したメールから世界中が学生運動から発展した戦争で吹き飛んでいるというのを発見。さらにソニアがモノクマの島の開発計画書を発見して放棄されたこの島を未来機関が拠点化しようと手に入れて、放棄されていたから事件の影響を受けずに施設もそのまま使えた。
そして施設を改築予定だったが、中央の市庁舎はなくなっており、ソニアはあの遺跡のような学校がそうではないか。シェルターに未来と書いていた。
ここが重要だが、パスワード不明で突破出来ない。
そんな島の探索中に狛枝は自分は島にやってくる殺し合いの生き残りを探している、そして裏切り者を必ず見つけてみせる、そのためにやってやると言い出して、豹変したあいつならやりかねないと捕縛作戦が実施されるのだが、狛枝はそれを予測せずとも予定していた、ホテルのロビーにデッドルームオクタゴンから持ち出した爆弾を爆発させて明後日の正午に島が吹き飛ぶほどの爆弾が爆発するから探せ、場所は一度も行ったことがない場所なので探せと脅迫。
死にたくなければ裏切り者は名乗り出ろと。
いるかもわからない裏切り者捜索よりも爆弾探しに奔走する6人は遊園地のネズミー城は入ってないと向こうとパスワードの消された床を発見。これでシェルターに入って爆弾を仕掛けたのだと。
これではどうにもならないと狛枝を拷問してでも居場所を聞き出そうとするのだが、名乗り出るためにレストランで待っている狛枝は爆発の朝、皆殺しにしたいわけじゃないからとみんなが行ったことのある場所に移したと言い出して、自分は皆と自分の幸運を信じてると言って消えて。
全員が大急ぎで6つの島を一人ずつで捜索。
するとソニアが中央の島なのですぐに捜索を終えて最後の島での軍事施設で探し物をしていた。九頭龍はモノクマ製造工場で爆弾発見だと周囲に伝えて集まってきて、トラックのガソリンが切れたら爆発する仕組みになっており、ノートパソコンから狛枝のビデオメッセージで解除方法は裏切り者がカードリーダーに電子手帳をかざせと。
じゃあと七海がかざすのだが、止まらず、じゃあ全員やるかと思うとソニアが飛込み、全部花火だと言い出す。
その通りに爆発しても花火だった。
ビデオメッセージが再生されて、そんな爆弾あるわけないだろう、裏切り者を炙り出す作戦だ、倉庫にいるから来いと言われて、全員引っ掻き回されたと激怒するのだが、倉庫に入ろうとしたらなんか引っ掛かって、強引に扉を蹴り開けるとなぜかモノクマパネルが散乱しており、奥のカーテンが燃え出して侵入不能。
とりあえず消火だと工場にある消火弾を投げ込むのだが、一向に火は消えず、どうしようと思ったらスプリンクラーで消し止められ、狛枝はどこだと進入すると、その倉庫の置くには両手両足が縛られナイフで両手足に拷問の痕がある狛枝が槍で腹を貫かれて死んでいた。
あれだけ引っ掻き回した狛枝が死んでるという驚愕と拷問までされて凄惨な殺し方に仰天するしかない状況で。
まさか裏切り者がバレたから口封じに?それとも爆弾の解除のために拷問したのか?そんな疑念が挟まれながらも現場検証開始。
死亡時刻は工場で爆弾をどうするか集まっていた12時頃。いなかったのはソニアだけなのだが、ソニアは計画書発見時に爆弾も見ており、それが使えればシェルターに侵入できるのではと使っていたことで遅れたし花火だと知ったのだと。この事情はモノミも目撃していたと。
槍には分銅付のムチみたいなもので、あのパスワードのあった城にあったもの。
そして現場ではライターが置かれて、これが火元になるのだが、火がついたのは倉庫に侵入してすぐで、パネルが倒れてカーテンに火が燃え移ったと。
そう思えるのだが、同時にこれを仕掛けたら出られないぞと。
そして狛枝の死体も燃えて縄が切れたように見えるがロープしか燃えてないので事実上ナイフが刺さった右手は使える。傍の血まみれのモノクマ人形に固定して刺せば手に刺せるぞと。
そして左手も血がついておらず、なにか握ったような跡があり、天井の梁に血の跡が。
一方で狛枝のコテージを調べると使われた毒物とそれを入れ替えたようなマスクと手袋を発見。
この部分だけ疑問に思いつつも学級裁判開始で、火災発生装置が中からしか仕掛けられず、仕掛けたら出られないことから狛枝は自殺したんじゃないか。全員がソニアが遅れたとはいえ花火爆弾で誘い出されて一緒に倉庫に入ったのだから。
その意見に狛枝が事前にオクタゴンからの爆弾で大騒ぎさせて、特に直前は全員が別々の島でアリバイなしだったことから自殺して殺されたと疑心暗鬼にさせられると。
拷問も声を抑えるためにガムテープで口を塞いでるから拷問して聞き出そうということはできない。
そして手足の縛りもロープを燃やせば縛られていたように思わせられる。
殺すだけならナイフで済むのに分銅付きの槍を使ったのは、ロープを梁に通して槍を持ち上げて左手でそれを握れば拘束状態での自殺装置が完成する。
これで拷問されて槍で突き殺された。そう見える死体が完成する。
こうすれば疑心暗鬼の末に裁判投票に失敗して全滅する。
とんでもない悪意だが、これで一安心。犯人は狛枝凪斗、被害者であり加害者という自作自演の自殺だと。
そう納得するのだが、しかし日向と七海はコテージにあった毒薬は何に使ったんだろうという疑問が残る。減っていたので使われていたのに。
あの狛枝がこの程度なわけがない。悪意を信用しているからこそ疑い、投票まで考え抜こうと。
するとモノクマファイルに死因が書かれていない。これは前もそうだが、重要な部分だからこそ書かれていないと。拷問により出血死や刺殺ではないなら毒殺の疑いもある。取り扱い項目にガスにもなると。もし使われてもスプリンクラーで無害化できるから気付かない。
では毒殺であったとしてもやはり自殺だろう。
そう思うのだが、すぐに気化するのに現場に入れ物がない。
これは、もう一つ、狛枝のコテージで見つかったビニールキャップを見て、消火弾が投げ込まれるのを予想して入れ替えていたのでは、散乱する消火弾の入れ物の一つがそうだったのではと思うが、ふと、ソニアが消火器もあったのに消火弾しかなくなってると言っていたことを思い出して最悪な答えに辿り着く。
実は狛枝は火災発生時にはまだ死んでおらず、毒物が入った消化弾が投げ込まれて死んだ。
この事件は狛枝の自殺ではなく、狛枝を無意識に殺す事件だったと。
仕掛けた思惑、謎があれば解くことができるが、やった本人もわからない、仕掛けた本人もわからない不確実性を仕掛けてきたのだ。
6人は誰がやったか自分でもわからないからこそ、投票は失敗する、全滅するという狛枝の悪意に絶望寸前。
だが、七海は狛枝自身が幸運を信じていると述べていたことで、ギャンブルを仕掛けたのなら彼の望み通りの結果が出る。
つまり犯人は狛枝が炙り出そうとずっと言って来た裏切り者だと。
これは狛枝の才能を信じるからこその結論であり、それを指摘しなければ全滅だと。
だが、裏切り者なんて、いるかどうかもわからないし、手掛かりもない。
しかし日向は裏切り者をモノミと同じ未来機関からのスパイであり、繋がっている。ならばそう行動した人物であると考えて、最初にカードリーダーに生徒手帳をかざした七海千秋であると。
それは爆弾が花火だと知っていたからできた行動であり、モノミはソニアの行動から知っていたので、モノミ経由であると。同時にモノミの日記を狛枝が盗んだのをコテージで見つけたのだが、モノミは文字が書けない。つまり裏切り者からモノミへの報告書でデッドルーム前で日向が入ろうとしたのを止められたという文章に、それはお互いしか知らない、止めた七海しか知らないことだと。
これに七海は裏切り者だと自白。
仲間たちは七海はずっと仲間だった、裏切り者とは呼ばないし、自ら裏切り者の存在に誘導しようと、助けようとしてくれたと。
事情を七海は説明できないと謝りながらもあなたたちを守れて良かったと、リアルゲームのインベーダーゲームで追い詰めテトリスでモノミ諸共押し潰した。
七海の死に、未来機関は記憶を奪い島に閉じ込めたが敵ではない、むしろ自分たちはモノクマと未来機関の争いに巻き込まれたのではと推理する。
しかしそれすらどうでも良く、モノクマからあと二日でタイマーゼロで修学旅行は終了。今回で最後の学級裁判だったと言い出して、お前らは絶望的な現実に戻るか島に残るか考えろと。
なんじゃそりゃと思いつつ、ショックで一日眠る一行は、いつものように最後の一日、残り9時間となってもレストランに集まるのだが、狛枝のメッセージビデオがあり、思惑通りに裏切り者だけ生き残ってしまったか、それともそれ以外が生きているのかわからないが、生きているのなら城にあったパスワードを伝えておく、11073だと。
タイマーがゼロになる前に遺跡に向かい、シェルターの内部に侵入するのだが、そこには石の裁判場があり、入り込んだ5人の前で世界はバラバラに崩れ落ちてバグる。
残り5人。


この世界は現実じゃない。 作られた世界。仮想世界。ゲームの世界。
その架空の世界で絶望した15人を導く裏切りの天使と兎一匹と絶望を贖罪して希望であらんと翻弄する混沌。その動きを見て嘲笑うアクマ一匹。

全てが衝撃展開過ぎて呆然とするしかない。それぐらい凄まじい章。
もう狛枝が死んでるところからもそうだけど、奴が死ぬとは思わなかったのよ。それぐらい絶大な存在感で。
さらに十神が十神じゃなかった、実は超高校級の詐欺師でしたという、詐欺師が名前を騙って潜入していたに過ぎないという話も衝撃で。
さらに狛枝が仕掛けた作戦がただの自殺から本人もわからない判定不能のランダム殺人というこのシステムを熟知した殺害トリックという真意が描かれてから圧倒されっぱなしで。
そしてまさかの七海が裏切り者で処刑されるオチの怒涛さ。
さらに死んだ連中まで現れるラスト一日が台詞の連呼や画面がバグりまくり、表記も不明になって、シェルターに入ったら画面が崩れて、いつものトゥービーコンテニューもバグって、残り5人表記もバグるという、実はこの島の不可思議現象は全てゲームだからです、仮想世界だからですというオチには、なにかネタを振り込んでくると思っていたけど、まさかで。
そう思うとプロローグのゲーム起動画面とか空が一瞬だけバグるとか最初からモノミがステッキでニワトリを牛に変えたりしていたし、突然モノクマロック登場に裁判所の内装が毎回違うことに全部説明がつくのよ。
天気もそういえば一度も雨がないし、夜空から見られてるとかもさ。
モノミがステッキさえあればというのも管理権限が奪われたわけで。監視カメラの映像なんか見なくても全部分かるも現実じゃないからで。
この大ネタを仕込んでくるとは思わずで。
今思えば伏線があるんだけど、プレイ中はなんかの伏線だろうけど、ぐらいの気持ちしかなくて、正直、実はこの島々が全部覆えるドームとかぐらいに思ってました。妙に電子化されてるとかもで。

もう、全てが怒涛で、あれもこれもそういうことかで。
なによりも今回は絶対に死なないと思った狛枝と七海を死なせた展開は見事、絶品、絶賛というほかないほどだった。
モノクマもポイントゲッターだったと評していたし、キャラとしても日向とは二人共強い絆があったからさ。それが失われる衝撃たるや。1だと霧切と十神が相打ちしちゃったレベルの衝撃で。
また狛枝のトリックが過去最大級の大ネタかつこのダンガンロンパシリーズでしか成立しないもので。
グロ殺人、からの自殺か、なるほどね、そこまでやるか、からの、いや、待て、あの消火弾で誰かが無意識に殺しちゃった、自分でもクロかどうかわからないというロシアンルーレットを仕掛けて。
ああ、もう駄目だ、勝てないの絶望させる悪意。
そこからの、狛枝の幸運の能力が誰がやったかギャンブルなら犯人は炙り出そうとしていた裏切り者だと。
狛枝本人もわかっていないからこそギャンブルで暴き出した。
これがあの様子だからモノクマが絶対にクロがわかると仕掛けているという設定を本気で煮詰めてるからこそで。
そのルーレットからの幸運を信じてやったのは絶対裏切り者だからそいつをクロにしろという、本当に極限の裁判は圧倒的なテンションだった。
本当に狛枝はこのエピソードを持って死亡ということになるのだが、圧倒的な存在感を残してくれて、シリーズでも随一だったじゃないかな。

狛枝のトリックも殺された風に見せているけど、実は自殺、かと思ったら他殺という3段どんでん返しで、幸運ってだけでは決してない計画で、奴は頭も良いし我慢強い、そして明確な信念と思想に殉じて。
この自らの手足を縛りながら拷問跡をつける異常さを、ちゃんと縛られてるように見せることで、ロープを焼いてで、ナイフを手に突き刺すことでカバーする。
そのための火災が、ロープを焼き切れたように見せる偽装であり、同時に他殺にするためのトリックとして機能するという二つの要素で。
もし痛くて気を失ったり、火災の消火が遅れてスプリンクラーが回ったら、本当に自殺だったのよ。
それでも見抜かれるという仲間を信じた。そして裏切り者に当たるという幸運を信じた。
本当にお見事だな。

またこの裁判の見事さは、誰がやったという疑心暗鬼からの、自殺じゃねえの、という安心感、からの、あいつがこの程度か、もうちょっと探ろう、わかったぜ。そして、いや、待て、あいつ、俺らが殺したんだ、誰が犯人かわからねえの絶望感。
そして生き残るには裏切り者を探せ。七海だ。そんな、信じられない。名乗り出てくれた気持ちを信じる。ありがとうで。
緩急自在で、逆転とどんでん返しの絶望からの七海犯人は、そんな、嫌だを、七海から申し出てくれたからという日向自身の苦渋の決断からで。
また七海を犯人にせずに殺す展開のヒロインとして穢さずに退場させるのがお見事としか言いようがない。
彼女の存在が、行動が、未来機関は敵じゃないという明確な信頼となって描かれることも見事で。
モノミでさえ、10体しか代わりねえんだろ、こっちは無限だぞ、無意味な抵抗だとやられる絶望を味合わされながら、抵抗してみせることで、未来機関への感情を確定させて。

この裁判はソニア様が本当に情に厚い人だとわかって、七海が自白してるのに死なせまいと、そんなことありませんって反論してくれる。
これが本当にいい人だなって思わせてくれた。
正直、ソニア様は今回メインで好感度が上がりまくりだけど、同時に目立ってあぶないようなという警戒心もあったから余計にね。
今のあなたは好きじゃありませんの言い回しが麗しいね。

七海もあんな絵日記みたいな報告書出していたのかと思いつつ、モノミからの連絡があったから焦りまくりの中でマイペースやれてたんだなと。

今回は左右田の等身大の普通さがありつつもみんな仲間だって意識を強く感じられたな。九頭龍は最後まで警戒心を解かないし。

最終学級裁判として、この5人が生き残った。これ自体にも意味がありそうだが。
一方で狛枝がどうして裏切り者を命を捨てて相打ちにまで持ち込んだのかも謎である。真の狙いは裏切り者が名乗り出ずに全滅させようとしたっぽいのだけど。
絶望軍団を自らの手で皆殺しにしたかったのか、それが出来たら希望の象徴になれるとモノクマの前で誓っていたようだけど。
そのモノクマも最後にモノミ諸共七海を殺しているわけだが、狛枝に断言したように、いつでも排除できるし、裏切り者なんてわかっていたと、ただの楽しみのために泳がせていたに過ぎない、というのもどうなんだ。あのタイマー時間を耐えるだけか。
狛枝自身、絶望の記録を知ったにしても、未来機関が、生き延びた十神の仲間、つまり苗木たちらしいことを、来てるんじゃないかと探っており、裏切り者の排除、あるいは全滅になんの意味があったのか。
七海とモノミを排除することで、むしろこの世界が崩壊しているようにも思えたので、強制的にこのゲーム世界から脱出することを目論んだのか。モノミはこの島にずっといればと再三告げていたし。
ではモノクマはなぜタイマースイッチを用意したのか。モノミの発言から未来機関の計画ぶんどってるようだけど。
何も知らない日向たちとモノクマ、モノミたち未来機関、そして狛枝が少し思惑が違ってるように思える。
ゲーム世界だとわかったとしてもなんのためにモノクマが介入しているのかなど、わからない部分はある。
絶望軍団が生き直すために記憶を消されたのは予測できるのに、それ以上の思惑はわからない。

で、まあ拍子抜けだったのはあっさりと十神はただの詐欺師が変装していただけだったというのがさ。
うん、あいつ、デブったけど、立派になって、散りやがったと衝撃と感動もしていたのに。
体型なんかものともしない演じっぷりでしたって。あまりにもネタを通り過ぎてさ。偽十神さ。
ずっと詐欺師やってきて疑われるなかでのことだったんだな。そして西園寺がデブって呼んで喜んだのも自分が自分として手に入れたものだったから。
なるほどねえと思わされる。

狛枝は生き延びたほうにパスワード伝えて、まあシェルターの中に入ってどうにかしてくれとフォローするぐらいはちゃんとした奴だったけど、奴は裁判でも圧倒してきたから、死は辛い。
そして目の前で潰された七海さんの最後には本当に心が痛んだ。丸一日寝て過ごすぐらいのショックを受けるし、あのお互いの思い出であるデッドルーム前のやり取りが、完全に惚れてるからさ。
日向、惚れてたよなという辛さが、プレイヤーと一致しており、辛かったな。

パスワード、11037、レオン。
舞園さやかのダイイングメッセージ。苗木君を救ったあのメッセージが脱出方法。

混沌たるトリックスター狛枝凪斗、隠れた導き手七海千秋、どちらも主人公であった。


現実は絶望的な世界、生き延びても絶望的。あのシェルターが現実に繋がっているのか。
どういう風に彼らは仮想現実に入ったのかで、状況が変わる。
七海が作られたから命令違反できないと発言しており、彼女はデータの存在。だけど、日向たちはマトリックスみたいに脳みそに電極繋いでるのか。 
この仮想世界で経験を積んだ連中が現実で戦える、希望となって復活するのか。
完全にモノクマペースで物語が進んでおり、生き延びられるという予感がまったくない。
最悪日向も含めて全滅する。そんな気もする。
苗木君が来てくれたら逆転するけども、来てんのか、本当に。

ついに6章へ。1と同じならこれで終了だが。怒涛の展開からどう決着する。 
はっきりいって超面白いです。どうなっても面白い。 すでに傑作。

エイリアン2

前半を見逃して、いきなり海兵隊が突入してやられるシーンから見たのだが、その地獄絵図ぶりが凄まじく、エイリアンの巣になってるドロドロに溶かされてグニャってるのを見て、なんじゃこりゃと警戒していたのに、その壁に擬態していたエイリアンが背後から襲い掛かり、みんなトリガーに指を掛けていたから捕まった瞬間に発砲して流れ弾で味方がやられる。しかも殺したら殺したでエイリアンの血液である酸で大火傷というとんでもない状況で。
駄目だと逃げ出してもウジャウジャとゴキブリの如く襲いかかって来る。
捕食と卵を産み付けるために襲ってくる。
そして脱出しようにも脱出艇がやられ、しかもそのせいで施設が数時間後には核爆発する極限状態。
減っていく残弾、減っていく兵士たち。
それでも無人艇を呼び寄せて、脱出だというところまで持ち込むがクイーンが襲い掛かってきて。
ギリギリ宇宙空間に放出してと。

とにかく極限状態での戦闘描写の見事さは傑作と言えて。
同士討ちする混乱描写も司令室から映像が汚くて見えないし、大混乱だからさ。
また自動で迎撃する銃の弾丸がなくなっていくことで無茶苦茶来てるよという恐怖感、施設を溶接して侵入を防いだと思っても侵入されて、動体センサーが鳴りまくってることで、上から下から来てるという演出も素晴らしく緊張感を高めてくれる。
途中のカプセルで襲われるシーンも逃げ場なしに武器もなく襲い掛かられて、こりゃ駄目だだし、猛攻に逃げるんだと溶接潰しながら撤退して、あの通気口に逃げ込んで、挟まれるシーンなんか、こりゃもう駄目だ感も凄くて。
そしてミュートが脱出直前で落ちて水路からエイリアンが出て来るシーンの美しくもグロイシーンからの救出に来たら、卵一杯、でかいのがいるよのクイーン登場のキモさ。
それが追いかけて来て、軌道上の船まで逃げたと思ったら、張り付いてました、ギャーの最終決戦からのパワーローダーでの戦闘の強引さと宇宙に放り出す無茶さで。

SFモンスターホラーの金字塔として、エイリアンはぶっ殺せるけど、数も多くて、ホラーとして死角からくる恐怖さ、また殺しても体液がやばいということで、危険度の高さが凄くて。

極限の戦場を潜っていく、一歩間違えば即死だからこその緊張感、また死んで行く兵士たちもちゃんと見せ場やキャラ付けも見られて、雑魚に落とさないのも上手い。

スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園 CHAPTER4 超高校級のロボは時計仕掛けの夢を見るのか

弐大がロボになってしまい大困惑の一行だが、生きてるだけ良いじゃないかという言葉に納得して4番目の島の解放に、行っても動機を与えられるだけと拒否したらご褒美を与えるというので釣られて遊園地の島に突入。
するとジェットコースターに乗せられて、普通に前回のコロシアイ学級裁判の資料を見せられて、こんなことが学校で起きたら止められるだろう、どういうことだと思いつつ、生き残りに十神がいた。
事情を聞ければと思いつつ、だから最初に死んだ、スパイだったかと疑問が巻き起こる。
そして次の乗り物に乗るとガスで意識を飛ばされてドッキリハウスに連れて行かれる。
窓もない施設でマスカットハウスとストロベリーハウスという二つの施設が塔を中心に通路で繋がっているもので、モノクマはこのドッキリハウスに閉じ込めて食事もなしで脱出したければ殺しあえと。
それを断固拒否する一行だったが、同時に全員餓死するのか、誰かが裏切り者なんだからという不審も燻る。
モノクマは武器はファイナルデッドルームなるところにあるから命懸けで取りに来いと。
その状況で無補給かつ早朝に太極拳をやらせるモノクマの嫌がらせで体力を消耗する一行は精神と肉体が追い詰められて行く。
そんな朝。太極拳に出ないと駄目だと中央タワーに入るとロボ弐大が破壊されて発見される。
男女でストロベリー、マスカットに分かれて個室に泊まっていたのだが、タワーへはどっちかが入るとわざわざエレベーターで移動しなくちゃならず、エレベーターは壊されて移動不能になっており、タワーもストロベリー側の扉がチェーンで閉じられていた。
日向は部屋の空きがあったので女子の泊まるとマスカットに泊まっていたのでタワーに侵入できたのだが、男子と電話で連絡して左右田がメカニックとしてエレベーターを直してそちらに向かうことに。
その間に狛枝はストロベリー側にあるデッドルームに進入して逆ロシアンルーレットで6分の一の生存率に勝利して未来機関のファイルと希望ヶ峰のファイルを手に入れて日向が実は予科生に過ぎないことを知る。
そしてデッドルームから見える窓の光景と床下からマスカットルームに行けることから極上の凶器の存在とトリックに勘付く。
そしてファイルから事の真相を知って希望のための踏み台になると言っていたのに、撤回して自分たちは全員踏み台で無意味だと捨て鉢なトゲトゲしい発言が目立つようになる。
それでも狛枝は移動エレベーターでコンパスを使って180度回ることや時計がずれていないことを確認してトリックを見抜く。
また現場検証で弐大はワイヤーでグルグル巻きで拘束されていた。そしてハンマーで殴られたのではない、柱に頭部がぶつかって死亡したと判明するがどうやってと。ロボになって普通では勝てないのに。
全員の当時の状況で空腹で眠れないのでラウンジにいると九頭龍は弐大が5時に降りていくのを目撃。直後に時計が鳴り出した。また地響きが聞こえたのは5時半だと。
そして左右田がエレベーターを直してやってくると狛枝はマスカットとストロベリーのどちらの入り口からもタワーに侵入して、あれ、チェーンで入れないはずなのに、あれ、同じ方向だぞ、弐大の死体は逆方向になるはずなのに。
これを持って学級裁判開始。
やる気もない狛枝は全部知ってる、見抜いてるけど、真実に辿り着けと捨て鉢で。
日向たちはまず弐大を殺したであろう柱の不可解さを考えるが、狛枝からデッドハウスから見えた風景が1階なのに木より高い位置だった、塔しか見えなかったと。
このこととタワーに進入したら同じ扉から入っていたことから、このマスカットとストロベリーは縦階層、ストロベリーの1階はマスカットの4階でもあった。そしてタワーは床が上下してるだけで連絡エレベーターも建物の外周を回ってるだけだった。
このこととデッドルームからマスカットハウスに行けることから、エレベーターを破壊しても戻れると。
そして殺害方法もこのタワーの高低差、エレベーターを使ったものであると。
弐大をスリープさせてワイヤーでグルグル巻きにしてドアノブに引っ掛けて、タワーの床を下げれば宙吊りに出来る。そしてアラームで目覚めれば混乱して動いて頭から落ちて死亡。
だが、ドアノブごと破壊して落ちたこと、柱に激突したことで余計な証拠が生まれてしまう。
扉のチェーンも向こうから進入してこのトリックに気付かせないために、どうせ入れないと思わせるためだった。
そして犯人の絞り込みもアラームの7時半が鍵となり、7時半は太極拳の時間よりあとなのに、7時にタワーに行ったら見つけた。このことが時計が両方狂っていて弐大の電波時計だけ正確で一人だけ誘い出された。
そして落ちて殺害した時の轟音から2時間遅れだったことがわかるのだが、ストロベリーの男子たちはその時間、時計のアラームが鳴って大騒動だった。
しかし狛枝は知らず、怪しまれるが、女子のソニアと七海も知らないと。
それは個室が豪華な防音部屋だったから。
普通は気付かない。
なのに豪華部屋なのに気付いた者がいる。
田中眼蛇夢だと。
九頭龍が眠れず豪華部屋前のラウンジにいたことから部屋に戻れずアラーム騒動で呼ばれたらまずいと起きたことにしたと。
田中はトイレで偶然起きていただけだと反論するが、弐大の首のスリープボタンを押せるのはハムスターが使える田中だけだと指摘されて自白。
田中も弐大もこのまま全滅するよりは殺し合いをしたほうが意味があると弐大も逃げられたのに敢えて決闘したのだと。
そして田中はハムスターを置いてオシオキで獣に轢かれて死亡。
絶体絶命まで追い込まれたからこそ生に執着した。そして全滅するよりはという共通認識が行動させたのだと。
生き残ったみんなは食べて生を祝うのだと絶望を忘れるために食事をするのだが、ファイルを手に入れた狛枝は自分たちの正体を知って希望の象徴足り得ないと絶望しつつもモノクマに裏切り者を教えてくれたら協力すると申し出るのだが、お前は希望の信奉者で裏切られたくないと拒否される。
そして狛枝はむしろ何を、誰を待ってるのだとモノクマを追及して、誰かを待ってるし、そいつが来ているかもとモノクマが否定せず、当たりだと。
そして狛枝は全てを出し抜けば自分こそが本物の超高校級の希望足り得る。やってみせると誓う。
残り5日。残り7人。

全滅するよりかは勝っても負けても誰かが生き残る為に。
今回は無補給の閉鎖空間状況が過去最高に追い詰めてくれて、一歩間違えば誰でも良いから殺すになりかねず、日向がもう駄目だと空腹で判断力を失うからこそやばい状況だったことに説得力が生まれて、また田中の自白が弐大を不意打ちしたと言う言葉にハムスターだけでなく弐大の名誉のために決闘したと自白することで誇り高さが出ていたな。
あの厨二台詞の田中と弐大が決闘するシーンが、生き切っており無茶苦茶格好良くてさ。
状況的に弐大は状況を察するならば逃げられた。なのに、避けたら全滅するかも知れない。だからこその全て仕組んだ田中がやられたら、その分、弐大は有利になるからこそ、五分五分だからどっちが勝っても良いから応じている。
その生き切るさが格好良いんだ。

いやあ、今回、狛枝が1の資料を手にして最初は入れ替え間違い殺人、2番目は殺人鬼、3番目は連続で、4話目は自殺だぜとさくらちゃん像もあるから極限状態だし、弐大があいつ、俺たちのために自殺したんじゃねえかという疑念もあって、まったく推理不能。
犯人も、え?この状況で犯人はこいつだけって、え?誰かわかるか?というぐらいまったくわかりませんでした。
いちごとぶどうの家が塔の入り口の描写から同じ建物だということまでは推理出来ても、どういう構造でそうなるのかがヒントはあるからおぼろげに、塔をはさんではいないな、というところまではわかるんだけど。
塔がエレベーターまでは思い至らず、チェーンで転倒させてスリープさせたあとで柱で潰した?いや、破片が下だしなあという具合で、推理がまったく追いつかなかった。
墜落死も極上の凶器という名前の通り、構造に気付かなかったらまったくわからないもので、さすがの名称だった。
そしてどうやって弐大だけ呼び出したのかも、時計を両方共ずらしていることで5時にどこに行ったんだ?という九頭龍の目撃証言が、なんか一人で動いて自殺かと思ったら、地響き、時計のアラーム、太極拳に来たのは7字でアラームが鳴る前という事件当時の状況が、実は7時だったということと弐大だけ電波時計で確実に来るから追い詰められるという合理的さ。
そしてアラームが鳴ることでアリバイを作れるはずが、九頭龍がいて戻れずで。
狛枝、ソニア、七海が豪華部屋だから外部音声が聞こえていない。
なのに良い部屋の田中は聞こえて出てきた。
だから怪しい。
そして弐大ほどの奴をスリープできたのはこいつだ、そのトリック帰りの不自然な行動でこいつだと。

このちゃんと部屋割りジャンケンのシーンを描いていたのに、影の薄い田中の部屋なんか覚えてない。破壊神暗黒四天王さえ覚えてないレベルで。
まさか、こいつかよという驚愕だったからさ。 
正直、ネタキャラとして葉隠ポジションの口だけ空気キャラ扱いだったのよ。
それがガチンコでこのドッキリハウスの構造トリックを使って、これほどのトリックを仕掛けた。
たったこれだけで凄まじい使い手だと評価が桁違いになる。
複雑な工作を行っていることで犯人たちの実力が高まるんだよね。これがまた1との違いで。1は状況が限定空間かつトリックと誰がやったかぐらいはわかる難易度だったのよ。
でも2は、それがないため、施設自体の謎もあってどういうトリック使ったんだ、誰が犯人なんだが、奇想天外なトリックもあり、裁判に突入してもわからないことで、こいつら、凄いぞと出来る奴として評価が出て来る。
辺古山も罠まで織り込んで仕掛けていたし、罪木なんかあの自殺に見せかけるトリックを作り出していた。
今回のなんか田中がここはこういう構造かでそれを仕掛けている。
この高低差を使ったトリックは弐大はロボだから墜落させられたけど、普通に殺してからあっちこっちに行けるので、ここで殺された、出入り口を壊して、こっち側の人間にしか犯行不能に偽装とかも出来る。
デッドルーム攻略者の強みがあり、それでも弐大狙い撃ちの時計工作は一番可能性が高いからこそで、田中の強みが出ていた。

でも指摘があるようにこのトリック工作は弐大が来ないと成立せず、失敗してもまだ時計が変、急にエレベーター壊れた、その程度。それぐらいある意味追い詰められていたことでもある。

そしてなんで殺したんだを、誰かがやらねばならなかった。全滅するよりは。
この言葉が重く、そして食いもののない、シャワーもないから寝床しかない状況で、閉鎖空間に放り込まれたら、動機なんか簡単に平静を失って殺人事件が起きる。
これが本当にみんな死に掛けていた極限状況だからこそ、ラインギリギリで動いてくれたから感謝もあってさ。
弐大もそれをわかっているから受けてる。
追い詰められたら終わりなんだというゲームの駒に過ぎない日向たちの憐れさもあって、今回はほいほい餌に飛びついた迂闊さがね。まあ狛枝は手に入れてるけど。

いよいよ1の資料。十神がどうしていたのかも言及され始めていくのもこの資料を手に入れることで大きく動く。

今回もキャラ描写は堅調。左右田がメカニックとしてエレベーターや扉の制御盤を直すなどスキルを使うしソニアが好きだけどまるで好意なしの空回りでラストはドM化しちゃって。
ソニアも変な外国人さと死体に引いたり田中と気が合うのか助命を願ったり、普通の情の深い感じが出ていた。終里も弐大の死体を抱いて泣くなどちゃんと積み上げもある直情的さが出ていた。
七海も極限状態で止めてくれて、本当に君だけが救いだったよ。ちゃんとデッドルームに挑戦しようとするとか謎解きに能動的に挑んでおり、日向が危険だからって止めるのもいいよね。そして相変わらず分からないけども、わかってる感があってね。ちょっと特別。
弐大も殺される前にそのロボぶりが楽しく描かれて、いい奴だった。九頭龍は普通になっちゃったけどね。

そして絶好調だったのが狛枝。
初っ端から事前にやばいと思ったからサバイバルナイフを準備してるし、事件発生で時計の確認とエレベーターの確認を指示しており、最初の時点である程度怪しい部分が見当がついて探している。
そしてデッドルームで、私はヒントがさっぱりわからず暗号がわからないので、狛枝先生が自力で解いて突破してもらって。
これだけでも幸運だけじゃない高い推理力を見せるのだが、ロシアンルーレットが6分の1アタックで最高難易度に勝ってみせる幸運スキルを発動という特色も見せて、窓から、ああ、ここ4階、塔は同じかと見抜いて、ほぼ犯人以外の全ては見抜いていた。まあ犯人もかな。
でも証拠となるアラーム騒動は気付けずでギリギリかな。
この推理力の圧倒的格上感と存在感が、そして先に知ってしまう先行者ぶりが物語上の最重要キャラとして浮き上がらせる。

彼があのファイルで、どこまで知ったのかはわからない。
だが、日向を単なる金で入学したに過ぎない予科生だと馬鹿にしながら、それでも幸運と平凡さで希望に憧れる自分たちは似ている。
そう言いながら希望の象徴だと思った自分たちが史上最大最悪の絶望的事件を起こした絶望だった。
罪木の記憶回復を知っても自分に結び付けてない彼も、それを知って、それでも狛枝は希望の象徴足らんとする。
誰もが過去に罪を犯して闇堕ちした連中ならば取るに足らない。この殺し合いも時間稼ぎに過ぎず、タイマーがゼロになれば全てが終わる。
さあ狛枝はどうする。残り時間はあと僅か。

日向も自分の才能はなんなのか焦燥するからこそ、自分は特別な何かではなかった落胆が突きつけられる。
仲間だと思ったクラスメイトたちと自分は違う。ただ金で同じクラスになっただけ。仲間ではない。
幸運ですらないのだ。
それがわかって、ここに来て日向の立場が面白くなって来た。
彼は平凡な人間で、才能特化の仲間たちに比べると普通の人間である。何か特殊な技能もない。
シナリオ自体がトリックがかなり難しくなってることや狛枝や七海という本物に常に遅れを取っている描写からもちょっと格下感がある。飢餓や才能不明の焦燥感で平静でもなくなるし。
それでも主人公補正、プレイヤー補正があり、頭のキレは悪くない。身体能力も島を走り回って虚弱ではない。
そんな普通の彼が裏切り者かは不明なのだが、そうじゃない場合は絶望軍団の一味ということになる。
彼が闇堕ちするのはわかるんだよ。才能がないのに、一員になった阻害感が募って。
だけど、才能のある彼らがどうして闇堕ちしたのか。
才能はあっても精神的には普通の高校生だったからというのがあるけれど、日向を通じて一般人の気持ちがわかったとかだったら救いがないな。
みんな才能あるから人生決まってるけど、そうじゃないからさ。未来はあっても実力はないからさ。

いやあ、なかなか想像させてくれる。狛枝のほうが主人公してるのも面白くて、日向自身が取るに足らない予科生なのか、それとも絶望の一員かで変わるね。
いよいよ人数も少なくなって、男女比率的にも男子が2人、女子2人、女子3人から男子2人でやってきているので男子と女子が二人消えるか一人ずつ消えるかで。日向、狛枝、七海以外ではソニアがそろそろやばそう。終里は朝日奈枠になりそう。九頭龍はあれだけのドラマがあったし、左右田がメンタル弱そうでね。

ところで地面から裁判所登場もだけど、この島って巨大船じゃないだろうな。モノクマが乗っ取って改造したとかで。 

スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園 CHAPTER3 磯の香りのデッドエンド

小泉と辺古山の死、九頭龍の生死不明状況に動揺する11人。
西園寺は小泉を供養しようと独力でレストランに祭壇を設けるのだが、動物の骨の頭部とかも飾ったりして冒涜だと非難轟々に泣き出して、不器用でも頑張ったということで周囲は納得。
そして3番目の島が解放されて映画館、電気街、ライブハウス、モーテル、そして病院が存在して九頭龍が入院していた。
九頭龍の無事に一安心の一堂であったが、西園寺は小泉を殺したのは実質お前だと許さず、九頭龍もまた当然だと受け止めて、強引に退院したと思ったら切腹して血塗れになりながら土下座するという詫びの仕方に西園寺も責められなくなる。
そんな時、終里がついにブチ切れてモノクマと決闘して敗北寸前に追い込まれ弐大がモノクマの攻撃から庇って瀕死の重傷を負う。
終里はモノクマに攻撃するという違反行為から処分してやろうと思ったが、庇った弐大は裁判でクロにもなってないのだからとモノクマに連れて行かれて病院ではないどこかで治療される行方不明状態に。
終里は自分の軽挙を恥じつつ弐大が戻ってきたら謝るというので一旦は収まるのだが、その翌日。
強気な終里がメソメソ泣き出し、狛枝は支離滅裂なわかりやすい嘘ばかり言い出し、適当なムードメーカーの澪田は生真面目になっていた。
なんだこりゃという状況にモノクマは絶望病だと。高熱が出て性格が変になって最後は死ぬ感染する病気だと。
それこそなんじゃそりゃだが、全員がおかしくなる前に病院に隔離。
看病に罪木、感染したかも知れない日向、九頭龍もいつ死んでも良いからと手伝いに病院に残って、ほかはモーテルに泊まり駆けつけられるようにする。
また左右田が電気街のカメラとかモニターを使ってメカニックとしてテレビ電話を設置して、病院と電波が届くライブハウスで接触しないで通信できる状況を整える。
モノクマルールのせいで罪木以外は病院に泊まれず日向と九頭龍は毎夜コテージまで戻る日々になり、高熱と異常言動の患者を罪木をメインに懸命に看病して狛枝が本当に死にそうなぐらいの高熱になりながらもなんとか峠を越えたと罪木が日向を呼びに来た朝のこと。
モノクマアナウンスのあとにモニターで会話する日課なのに、アナウンスが来る前にモニターに呼び出しが。
なんだと思ってロビーでモニターを見る日向は蝋燭の明かりの中で患者の誰かが麻袋を被って自殺する光景を映されて、すぐにライブハウスに飛び込んで行くのだが、病院からライブハウスに行くにも数分で間に合うわけもなく、日向はすぐにモーテルで死体発見を報告して田中と七海がちょうど出てきたところなので、田中にあとの人への連絡を任せて七海とライブハウスに行こうとすると罪木と九頭龍がやってきて澪田が消えたと。
これに日向はとにかくライブハウスに急行して、さっきまで入れたのに開かないので体当たりで侵入するとステージ上で自殺している死体と柱にグルグル巻きにされて殺されていた西園寺を発見する。
日向はさっき来た時は西園寺はいなかったぞと仰天しつつ、自殺者を縄から降ろすと澪田であった。
この不可解な状況で死体発見アナウンスの2連続に現場検証と捜査が開始される。
いきなり絶望病が治ったとかで狛枝と終里が復帰しつつ、この自殺と磔はモノクマ映画に見立て殺人であるとして日向はようやくクソつまらない映画を見たりしながら、現場のライブハウスでは室温が高く設定されて死亡推定時刻が不明、また密室にされていたのはスティックではなく接着剤で、扉を破った際に中にいたわけではない。
そうしながらも澪田が自殺してから西園寺を殺してグルグル巻きにして扉に接着剤なんか塗れる時間があるのか。
日向がライブハウスに行ってからモーテルに向かって戻るまで数分でそこまでする時間はない。
モニターとカメラの破壊、絨毯のステッカー張られまくり、カーテンが派手なのから地味なのに変わっていたりなどがありつつも澪田の靴に血がついており西園寺が刺殺されていたことから澪田は西園寺が死んだあとも生きていたと思われ、血も拭き取られた跡が。
この不可解な状況のまま学級裁判に突入。弐大は病欠で9人で裁判開始。
日向だけが澪田の自殺をモニターで目撃していたことから最初に犯人だと疑われるもすぐに映画を見たのは事件後なので見立て殺人が不可能として信用され、西園寺が最初に殺されたことは澪田の靴の血の跡から確実になるが、その場合は西園寺を殺した澪田が密室工作をして自殺したかも知れない、しかし日向に自殺する光景を見せて実は生きていて密室工作してわざわざ自殺するのか。靴の血の足跡がないことから工作した痕跡がないことから不可能。
そう考えると自殺説は否定。
むしろ西園寺が先に死んでいたのなら、日向がライブハウスから出た後に死体を出して来てグルグル巻きにした、のではなくグルグル巻きにされていたのが隠されていた、それを可能にするのがステッカーだらけの絨毯で、柱に西園寺をグルグル巻きにして、絨毯で囲えば太い柱として自然に存在できて、犯人がやることも日向が出て行ったら絨毯を倉庫に放り込んで扉に接着剤をつけるだけで可能に。
では誰が可能かで本来の殺人時刻はモニターで発見するより前で朝起きたばかり、寝てる時間で誰もアリバイがない。むしろ呼びに来た罪木と日向はアリバイを証明しているぐらいで、誰にでも殺人自体は可能。
だが、見立て殺人は3人なのに二人で見立ても適当なことから西園寺は偶然殺された可能性がある。というのも西園寺は着付けが下手で閉じ篭っていたのでソニアがライブハウスの鏡を使えばと言っていたしちゃんと鍵を掛けて出て行ったので誘拐されたわけではない。ライブハウスで犯人の工作中の姿を見られて殺害されたのでは。
見立て殺人は殺人の順番を誤認させるものであると同時に連続殺人計画だと思わせるため。
一方で最重要なのが日向が見たモニターの映像。あれは左右田が作った安物の出来合い品で録画機能もない。自殺する澪田の映像は生放送でトリックを仕掛けられない。
いや、よく思い出すとライブハウスの脚立には血がついていたのについていなかったし、血の足跡もなかった。
これはつまりライブ映像が工作されていた。
よくよく思い出してみるとライブハウスに最初に入った時は破壊されたモニターしかなかった気がする。撮影するだけならカメラで十分で、それを使えば別の場所で撮影してもライブハウスで通信していたからライブハウスだと思わせられる。
その場所は病院の会議室。ライブハウスのカーテンが地味なものに変えられていることは会議室の背景と合わせるためで、蝋燭の明かりはライブハウスの照明を使わない理由として、会議室だと思わせないため。
そしてそれが可能で、また生真面目病に罹った澪田を連れ出せるのは、毎日病院に泊まっていた罪木蜜柑。
あの事件の朝、アリバイが作れたのは自分たちだけで、会議室で撮影出来ていたのも罪木だけ。病院は出入り口が一つでロビーから出入りするので外部から侵入も不可能。入院中の狛枝も終里も不可能。
罪木だけが可能であった。
この指摘に罪木は看病でヘロヘロで、また性格的にも不可能だと言い出して、この言葉に全員が納得するのだが、狛枝と七海だけは疑うことと信じることは同じだと追求をやめず、狛枝が澪田は自分が見たところ縄の状態から首吊りの圧迫死ではなく絞殺されたのだろうに、罪木の検死では圧迫死であり、完璧に検死して来たのに嘘を吐いただろう。
それは間違うこともある、もっと証拠はと言い出して反論しまくるのだが、そこで焦ってカメラアングルまで言及したことで、見た日向以外には酷い映像だったことはわからないのにと追求すると、麻袋は映画館の記念品で限定一個だったのに、出来ないでしょうと悪足掻きして、特典にもう一個つけたとモノクマが言っていたと論破する。
すると罪木は笑い出して、狛枝は罪木自身も絶望病に罹り、絶望するために殺人をやった、超高校級の絶望だと、嫌悪する。
日向も起こしに来た時にそういえば熱かったと思い至るのだが、罪木は病気は思い出す病で記憶が戻ったから殺人をやった、私はあの人への愛のためにやったのだと嬉しそうに語り、記憶がないことを過去の自分を受け入れているだけで、この島に来てからのことを無意味だと語り、周囲を馬鹿にして、世界の破壊者とは世界を手に入れようとする未来機関、裏切り者もまだ生きてるぞと。
そして本来の自分はこういう人間なのであり、世界で唯一自分を受け入れてくれたあの人のところへ行くとオシオキを受け入れ、痛いの痛いの飛んで行けということでロケットで宇宙へぶっ飛ばされる。
狛枝は罪木が元々希望の象徴足りえない人物だったのだと嫌悪して、周囲は皆、あのオドオドしつつ虫も殺せない、虫に殺されそうな奴が、終里など病気で倒れた自分を必死で看病してくれたのに、二人も殺したのだと戦慄する。
その状況で弐大は生きてるからとモノクマの知らせに、絶望的な状況だからこそ仲間が生きていた希望が必要だと裁判場を後にするのだが、そこで見た弐大はロボットになっていた。
モノクマ曰く重傷でしょうがなかったのだと。
あと9日。残り9人。

彼らは希望の象徴なのではない、記憶を消された絶望だ。

薄々勘付いてはいたのだが、この島に来た希望ヶ峰学園の生徒たちは、希望の象徴ではない。それどころか絶望している連中だった。
ついに史上最大最悪の絶望的事件の全容も情報が出てきて、予科生との待遇の差から学内紛争での大量殺人、そして社会全体の破壊活動へと至って行く。
ただの現象ではない、意思を持って行われた破壊だと。
巨大な才能が破壊に使われたのだ。
まあ、つまり、こいつらだよな。やったのは。
そして罪木が、あの人って言うんだよ。超高校級の絶望として。
絶望の総元締めとしては奴しかいない。江ノ島盾子。
でも同時に奴にも妹以外に仲間がいたんだなと思うと感慨深いものがある。

この絶望軍団の衝撃は人など殺せない罪木でさえ容赦なく殺せる。それと同時にきっと澪田や西園寺も可能だったのだろうということ。
ここから自らの過去という絶望と戦うのもある。
そして狛枝が希望を求める自分が絶望だったのならどうするのか。希望マニアは全員が絶望だったらどうするのか。
記憶が戻ったら絶望という状況でどうする。

それにしても2殺、連殺の犯人死亡の3人退場なわけだが、なんだろう、1では感じなかった辛さを感じるようになってる。
女子が3人も死んだからもあるんだけど、1よりも確実に良いキャラかつお互いの関係も出来ていて、プロローグで一緒に遊び、また今回追悼コンサートや花火大会やってるのよ。これまでもアイテム持ってるとイベントCGがあったけど、みんなでやっていてさ。
その仲の良さがあるからこそ、死という喪失がとても辛い。
澪田はガールズバンドからパンクやりだして脱退して酷いことになっていたけど、まあお当番だなと思いつつムードメーカーで良い奴だったから、首吊り死体のシーンは辛かったけど、西園寺がさらに辛くてさ。
小泉を本気で敬愛して、祭壇作っちゃうし、教えてもらったのに着付けできないなんて恥かしいところ見せられないと引き篭もっていた。九頭龍のことも許せずとも気持ちは受け止めていて。
この複雑な感情があるからこそでさ。
罪木もオドオドキャラなんだけど、九頭龍が強引に退院した時は心配していたし、切腹土下座した時は全員ギャーだったけど、ちゃんとできることやっていたし、看病もみんなありがたいだろうしさ。
これまでそういうキャラを発揮して来たからこそ、実は極悪人というオチがね。
また茅野愛衣がずっとオドオドキャラを貫いて来ただけで、普通に、はあ?証拠なんかないでしょうと強気に言うだけで怪演だよってなっちゃうしさ。

弐大のロボ化も、まあそうだろうねと思うけど、えええー!って声が出ちゃうしさ。 
こいつらが極悪人であろうとも、プロローグから積み上げた絆が、罪木に言わせれば無意味な過去として切り捨てられるものがとても愛しくてさ。
1での常にギスギスよりも遥かに価値あるものに思える。だからこそ記憶を取り戻して、自分こそが絶望、悪党だったと知るのが辛い。

相変わらずキャラ描写は堅調で、絶望病の狛枝の支離滅裂さはいつも人を食った感じだからこそ、そんな誘導も出来ない嘘をついてどうしたになるし、適当おバカキャラの澪田が生真面目に、食べないでください、命乞いしますとか言い出して、これはこれで面白く、いつも元気な終里がワンワン泣き出してると、いつもと違ってギャップが出ていたし、入院着でも胸が強調されてさ。
ほかにも追悼ライブで七海がトライアングルしつつも西園寺が踊り澪田が歌うとかで、見せ場があってね。これまであんまり見せ場なしだった左右田もテレビ電話作るというのもで。
また九頭龍もこれまでの取っ付き辛いキャラから一時相棒になってなかなか頼りになる。辺古山からもらった命だと看病組に名乗り出るのなんか決まっていたしね。
狛枝が裁判中では、捜査段階から実は気付いていたという格上さもすごい。

そして事件だけど、最初の印象では、西園寺が襲い掛かって澪田が返り討ちにして、でも自殺とか思っていたな。
カメラ映像も映画館があるから撮影した映像を使ったんではないか。録画できなくても録画した映像をプロジェクターで流してとかでさ。
捜査前ではそんな感じで。高温度も死亡推定時刻を見抜かせないためで、西園寺から死んだことを見抜かせないためにだろうで。
今回、途中で狛枝や七海が自殺とか複数犯とかありなの?って聞いたことで、あるかないかの半々になって、絶対殺されたで、もしかして大逆転あるのか、からの、カメラは動かせる、撮影場所は病院だという情報が出た途端、ああ、罪木だになったな。
それまでは殺して死んだかも、モニターで見た映像も麻袋から見えるのが西園寺の髪みたいに見えるのよね。だからこいつかもで疑い続けてさ。

にしても2章みたいなどんでん返しや捻りこそなかったものの、今回、初見ではトリックはほぼ見抜けずで、丁寧な実証のカタルシスは素晴らしかったな。
実は日向が最初に来た時とは柱が絨毯で死体が見えなくされていた、モニターしか壊れてなかったとか微妙な差異を、死体しか見てないから気付かせない。
それを裁判で、時間的に可能な方法の提案で、壁に見える絨毯がある、切れ端も、柱を覆っていたんだの展開は、なるほど!って感じで。
密室もスティックで止めていたよりも接着剤ということで、最初の西園寺殺してグルグル巻きにした不可能犯罪から時間的に可能になる。
その絞り込みから範囲拡大とか撮影場所もライブハウスだと思い込んで、トリックにしても映像を流していたのではぐらいしか思いつかずで、カメラだけ持って行けば別の場所で撮影可能。
そのことを脚立の血がないことで、ライブハウスのと違うで立証して。
しかもモニターがバラバラだったからこそカメラも壊されていたと思い込んで撮影場所が違うなんて思い付きもしない。
この初見の大急ぎ感がプレイ中はまったく周囲なんか確認しないし現場検証でも差異の確認なんか記憶から飛ぶ。絨毯の柱も、うーん?まさかぐらいで思いつかなかったし、カーテンの変更とかでなんらかの工作の痕跡はわかるけど、それが撮影場所が違うことに結びつかない。血を拭いてるとか、でもふんでるぞとか、うーんでさ。
七海が会議室が怪しいと行動していても、ここなら映画撮影可能とかプロジェクターでとかに留まってしまって。
こういう最初の思い込みから抜け出すのがプレイ中だからこそ難しかったし、裁判で解き解されていくのがカタルシスで、あれ、そういうことだったのかで楽しかった。

そしてオチの罪木の検死証言自体が嘘だったというのもお見事だったな。
罪木のキャラもあって殺人なんて不可能という印象を持つけど、最初から生きる為、希望を持って行動していない、偶然の殺人も含めて、こいつ嫌いと思ってる狛枝が、怪しんで、縄の状況から絞殺してるのに、自殺だって言った。ああ、やっぱりねで。
それ以外に証拠はないのよ。でも念入りに見ていた狛枝は最初からこういう嘘を言った罪木を犯人だと見抜いて行動して、疑ってるのとないのとでは推理が違ってくるという言葉通りで。
みんながウジウジキャラだからこそ無理だろうと思って、そうかもと思っちゃうのに、確信を持って、追い詰められたんだからちゃんと反論してよと言える狛枝が良いキャラしたな。
そしてじゃあ、こうじゃないんですかと反論させてボロを出して決定打も、内容自体は簡単なのにゲームだと無茶苦茶選択肢と妨害の情報が出て、どれをどれで論破なんだ、ダンガンがコトノハなんだよと焦りまくりで。
そういうミニゲームの難易度を高めるからこそ難しくさせて、冷静になれば答えはわかるのに、ダンガンロンパ出来なかったら、あれ、間違えた、外した、という疑心暗鬼になって、このダンガンで良かったかと迷うからこそ、それを突破のカタルシスよ。

もはや弐代のロボ化も左右田にやられるフラグにしか思えず、裏切り者が誰かも日向自身か狛枝か七海か。メインとしてこの3人に絞られる。まあ田中や左右田、ソニアかもだけど。終里と弐代はもう違うっぽいしさ。

今回、突然の絶望病でいきなり治るという意味不明状況で記憶取り戻したりという本当にご都合展開だと思うけど、モノクマがどうやってか仕掛けたんだろうけど、どうやったのか。

世界の破壊者は未来機関、そこが自分たちの記憶を消し、島に連れて来た。
その世界を手に入れる連中と絶望は戦っている。
敵の計画に敵が割り込んだ、いや、絶望側が思い出させようとしている。
自分たちは希望の象徴ではない、絶望の象徴だったことを。
かつて史上最大最悪の絶望的事件を引き起こして学園を滅亡させたことを、世界を破壊したことを。
だからこそ記憶を取り戻せたらクラスメイトでさえあっさりと殺せる。
彼らは悪人だった。悪人になってしまった。
だから記憶を消したのだ。良い人間であった頃に、希望の象徴になり得た頃に戻すために。
あの超高校級の絶望に出会う前ならば、そうなる前ならば、希望は取り戻せる。  

真田丸 28話

秀次の関白放棄を周囲はどうにかこうにか病気として済ませようとするのだが、秀吉に気付かれて、これでもう終わりだと思った秀次は秀吉たちが一族はもう秀次のみだから軽い処罰で済ませようとしたのに自刃してしまい、怒り狂った秀吉は秀次を謀反人だとして関係者を処刑。
幸村は秀次の娘を側室として助けてルソンへ脱出させる。
そして秀吉に死期が迫る。

秀次、最後まで心穏やかに疑心暗鬼で切腹。
内容的に言えば直接会えば一瞬で解決なのに、そうできず逃げ続ける秀次が強引に死んだ。それだけの話で秀吉の狂乱も生きてる時はまともだったのに関白を殺すくらいだから大嘘をでっちあげて大粛清したということで、強引に持って行ってる。
内容的にはそういうことなのだが、一方でこの秀次がどうしても馬鹿とかに思えないように描いてることもあって、ずっと恐怖して逃げ出したい、関白の器ではなかったという極論を、納得するものとしていたこと。
というのも信幸が翻弄される気持ちを理解していたけど、幸村は、大丈夫ですと伝えて、納得したと思って連絡役に動いてしまう。まるでその心の弱さなどわかっていなかった。
幸村視点なので、ええ?死んでる?で終わりなのだ。
冷静に考えれば余裕の状況なのに、なんで死んじゃうのだと。
このキリストを信じても心休まらない心の弱さが、まるで感情移入できないように描いてることが見事に平凡な人間を理解できないようにしている。

歴史的事実に強引に捻じ込んでる感が凄くあるけれど、キャラへの愛情は全体に共通してるな。
茶々が秀頼を関白と呼んでるとかありつつも秀頼を守らせるのだから怒るなと釘刺すとか福島がよくやってるぞと評価を口にするとか。
秀吉だってあいつ以外に誰もいないで。謹慎からすぐに解放させる予定だったで。

にしてもちゃんと母が公家出身という嘘をギャグにしたり、稲姫とおこうがバトルしたり、昌幸がキャバクラに通ったり、きりへの結婚することにしたからとかがギャグになって、悲惨この上ないのに緩和させていた。
 
あと、ルソンへの展開は強引だったよなと。当時の交易として朝鮮は無理なので脱出先はそこしかないのだけど。 
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