シカゴ・メッド 16話 混乱

病院認定委員会の監察調査評価中、アルツハイマーとパーキンソン病の合併したようなレビー認知症の患者を担当するコナー。しかしチャールズは夫人が医者で自己診断したことで誤診ではないかと疑って調べるとよく似た症状に過ぎず、調べれば、CT一つで答えが出たのにと誤診を悔やみ、さらに今から腫瘍摘出は危険度が高く手術中の死亡率のほうが高いとしながらもコナーは腕を試したいと挑み、ダウニーにそういう意気込み、お見事だと賞賛する。
チョイは救急車に同乗してゴミ屋敷に突入。怪我しても通報しないのはこの家を見られたくなかったからだと。
ウィルは評判悪いからとマニュアル通りやれと尿が漏れたり放射線治療の物質が漏れたら、普通は自力で掃除するのに、担当部署を呼べと言い出して、お役所仕事で明日になると言われて、仕事が出来なくなる。リースも犬は駄目なのに、患者の家族が預かれないと持ってきて。
それでガンだとわかったりしながら、無事に認定調査が終了するのだが、シャロンはマニュアル通りやれって言ってるのに、無許可でMRIを使うし、掃除も勝手にやり、犬も持ち込むとは何事だと怒るのだが、上手く隠せて最高評価だぞと。
ナタリーはウィルが飛ばされそうなので、指導医として残してやりたいと運動開始。

今回、結構普通の回だったのだが、相変わらず誤診する医者を描くことで医療とは不完全なものというテーマ性が貫徹されてる。
何人も症状患者を見てきて、CTを取れば一発だったのに放射能を浴びせたくなかったで間違い続けていた。それが取り戻せるのか。

チョイのゴミ屋敷突入はシカゴファイヤーとのクロスかな。現場で対応しますで、患者救出に辿り着くだけで面倒で。

マニュアル通りやれというウィルとその影響を受けるリースやらマギー、エイプリルの話を狭みつつ、そんなマニュアル通りやれないんだよ、遅いから自分で掃除するんだで。
放射性物質って専用容器にピンセットで入れたら終わりだ。その程度で。

そして上手いのがシャロンが全部把握しているんだよね。調査中だって厳命したでしょうと激怒しながらも、無事に隠し通せたなで見事。この上司も巻き込む感じよ。知らないと管理力が問われるしさ。

超高速!参勤交代

江戸、吉宗時代。陸奥磐木の湯長屋藩の藩主内藤政醇は一年ぶりの参勤交代で10日がかりで地元に戻り、一年は一息だと一安心。
そこに老中の松平信祝が密偵が鉱山から金の産出の噂あり、偽りを報告したと申し開きに5日で来いと。
昨日到着したばかりだぞと仰天しながら公儀の命令に不服従ならば改易、御取り潰しもありえる。
しかし資金もないし時間もない。
ならばと5日で江戸まで到着するため、忍びの力も借りて最低人数で番所のある宿場だけを中間を雇って突破する作戦を企てる。
殿だけを馬で進発させ家臣は山越えルートを進む。
しかし来れないから改易して金山奪取を目論む信祝は忍びに命じて妨害。
その攻撃で家臣たちは進路を失って進み過ぎて殿と合流できず、戻れば時間ロスになると飛脚で先で合流だと。
だが、事前に集めた中間は待ち時間分も払えと一日遅れたことで払えないので帰ってしまい、大ピンチに藩の本家の行列が通りなんとか番所を突破。
もう江戸屋敷で待つしかないと飛脚の振りして大名行列を突破する家臣団。
一方の殿はというと宿の飯盛り女に助けられたことで一緒に連れていくのだが、敵の忍びに襲われて、そこに道案内の忍びの援護で全滅させ、江戸へ突入するも信祝は兵を集めて妨害。
そこに江戸屋敷の藩士も集めた家臣団が援護に到着してそのまま登城。
そこで金産出はあわてものの金という鉄であり密偵の早とちりとそれを真に受けた欲深なものの判断だと。その空騒ぎの責任を取らされ信祝は失脚。
実は吉宗は来れないなら来れないで改易するつもりだったが、そちらの報告書に嘘はないこともわかっていたとして、信祝失脚のために使わせてもらったと。
なんとか一件落着となり、側室も得るのだが、片道の資金しかなく帰りもまた走る極貧帰郷が始まるのだった。

2014年のコメディ時代劇。
内容自体はタイトル通り超高速参勤をするだけなんだけど、その危機に次ぐ危機の展開が素晴らしく、妨害自体は実は忍びの攻撃と指名手配だけで、描写的にはちょっとのことで、最後の決戦に至るぐらいのことなんだけど、ほとんど向かうだけでも大変だからという描写をギャグ調に演じることで、コメディとして痛快時代劇を成立させてくれて、完成度も高かった。
実際、要求通りに登城して釈明したのみの話だし。

上手いのがキャラを家臣団と殿で分断することで、殿が一人になったぞ、大丈夫か、家臣団が激闘を繰り広げてるのに飯盛り女とよろしくやってるぞで。こうやってキャラ掘り下げしつつの恋愛エピソードをやっていたら忍びがやってきて、なんと達人でしたで、さらに裏切った忍びも加勢してきて3人だけで切り抜けて遅れる様子がラストの辿り着けば大ピンチで。
さらにさらに素晴らしいのが、家臣団が山越えのほうがキツイだろと思うけど、野宿はするし、忍びに襲われ、ボロボロになりながら突き進んでいくのが、そのたびにピンチを乗り越えて。

特に忍びの攻撃に、俺たちは一騎当千よと豪語しながらボロボロの格好に武器は重いから竹光にしていたもんだから弱くて逃げ出すしかないギャグシーンなんだけど、最終決戦でフル装備の正装の家臣団が、俺たちは一騎当千よと同じ台詞で戦って無双するやり過ぎな展開が、格好悪いギャグシーンがあったからこそ、さらに殿の危機に駆け付けた格好良さを演出してお見事だった。

この分断で、殿が昼行灯でありながらも若き小大名として名君っぽい活躍もありながら、家臣団のギャグでありながらも家老のキャラ立ちが素晴らしくて。
なんとかしろ、知恵を出せに、じゃあと自らも走ってやってみせる。
しかも、人が足りない?ならばと宿場町をゆっくり歩いて、一周することで多く見せるし、忍びの襲撃時に井戸に落ちることで襲撃されないのに、這い出したら落ち武者になっていて、幽霊だのギャグシーンに、中間が帰ったぞ、絶体絶命だ、切腹も出来ない。
そこに本家の行列が通りがかり、あれ、お前、家老じゃないか、どうしたの、からの展開が冒頭での飢饉に本家へ支援したお返しだと助けてくれるし、伊達藩の参勤交代って行列が多いじゃないか、どうしよう、そうだ、飛脚だで押し通した、ふんどしおっさん軍団の走っていく絵の面白さで。
そのまま江戸屋敷まで突入して、なんだその格好の面白さ。
これがあるから正装も格好良いのだけど、こういう家臣団をまとめあげて、実際に知恵者なおかげで、中間管理職の大変さがあって、事実上の主人公の一人になっており、西村雅彦のギャグっぽい苦労してます感がピッタリで良いキャラしてたな。
ほかのキャラもイマイチキャラがわからないのに、役者の演技でほぼカバーされていてお見事だった。
ほとんど顔を知ってるからなんだかんだで印象が良いんだよね。

忍びもね、裏切ったと思えば、銭が汚いことで、あいつら必死だったで帰って来てくれるのがね。

伏線も多くて、大根の献上が美味いから名君だなと吉宗に思わせたとかね。
信祝は結局自爆で、奪っても何にも出ないしで清清しいほどの悪役で、どうなっても駄目だったけど、吉宗もどうなってもこっちには損ないからでクソ野郎だったな。一応褒めるだけマシだったけど。

痛快娯楽時代劇として快作でしたな。参勤交代するだけで大変、金掛かるということを見事にギャグでやり抜いて、楽しかった。

プリンプリン物語 5話 6話

ランカーの屋敷にプリンプリンがいるか確認にオサゲが侍女として潜入。
一方でランカーは何年かしたら美人になるからと苦労して暗黒街のボスになったから身分と愛だと。

6話
ランカーの屋敷に潜入したオサゲは首尾よくプリンプリンと接触するが、いいおっさんが求婚するってと笑うが本当だと知って仰天。
一方で外のボンボンはアナウンサーがランカーに出演依頼するというのに遭遇したことでアシスタントとして潜入する。

5話目の風邪だなんだと言って潜入したオサゲが食べ物に夢中で満腹で眠るという引きにこいつ駄目だと思ったら、6話目が冒頭が総集編で、食べるシーンに、それ先週やったぞ、じゃあ寝る、のも先週やったのでとボンボンたちが救出に来てるし、侍女だから鍵もあるので脱出は容易だという話になって仰天。
総集編だと甘くみていたらいきなりすっ飛ばし展開で凄まじい。それ先週やったとよでカットするのを自覚的なんだもん。ビビるよ。こんなの普通の作品じゃ出来ないよ。
しかも脱出方法も侍女だから鍵でと。
ここから凄いのが、なんで誘拐されたのよ、求婚ですって、はあ?と信じないのに、マジだよで。
この相手の思惑を察知することで話を回していく凄まじさには参るよ。
しかも6話だからアニメだと3話やっていて尺の長さも凄い。

一方でランカーの思いもいいおっさんだとしながら、苦労してここまで成りあがったのだから身分が欲しい、15の女も数年で適齢期だと言い出して、ギョエーになりつつ、わからんでもない。秘書が惚れてるし猿が嫌いという伏線も見事。

で、オチでアルトコテレビが人手不足出演交渉に出向くというネタに乗っかろうで、お見事だな。

もうシナリオ力が尋常じゃないのよ。ギャグやってるのに、まったくご都合にも理由付けがあって見事。

SHERLOCK(シャーロック)4 2回 臥せる探偵

メアリーが死亡して交流の途絶えたシャーロックとジョン。
そんなシャーロックの元に富豪にして慈善家のスミスの娘が父が殺人を犯したと記憶を曖昧にする薬を打たれて断片的なメモがあるのみだと。
シャーロックは推理からそれが本物だと推理してブログで対決する。
それから3週間か8週間後。
ハドソン夫人がついにラリったシャーロックに手が付けられないとカウンセリング中のジョンのところに飛込み、なんで変えたばかりのカウンセラーの場所知ってるんだとスミスにも対決が申し込まれたと迎えが来る始末。
そしてスミスに対して大富豪であることを利用して病院を購入して不明死体を処理できると自白とも取れる思わせぶりなやり取りをするが、誰を殺した証拠があるのか。
娘からの通報だと呼び寄せるのだが、現われたフェイスはまったくの別人であった。
シャーロックは薬物中毒で幻覚の妄想でこうなったと。
間違っていないと激昂して暴れたために緊急入院させられることに。
だが、そこでシャーロックは自分が死にたいと望むことでスミスから自白を引き出し、さらにジョンたちもメアリーのメッセージから全ては助けを受け入れないジョンに助けさせるための堕落したシャーロックの作戦であったことを知り、なんとか救出。
自白癖のあったスミスは録音もあったためにあっさりと自白。
ジョンとシャーロックは和解して、なんとか持ち直していくのだが、シャーロックは幻覚だと思われたフェイスのメモを発見して驚愕。さらにジョンはカウンセラーが全ての黒幕のユーラス・ホームズだと言い出して驚愕する。

ラスト5分のどんでん返し。通常営業への復帰からワトソン大ピンチへ。危険なホームズ、姉だか妹だかのユーラス・ホームズ登場。
正直、1時間ほど薬物中毒で発狂したホームズの醜態を見せられて、時系列もワトソン視点で車が突入してきたと思ったら、ハドソン夫人だし、そのハドソン夫人も銃突きつけられてピンチと思ったらお茶こぼして銃奪ってという時系列が回り、さらにカルヴァートン・スミスの犯罪の証拠が娘だ、来るぞ、からの、とんでもないことやったという別人で妄想で笑うなとメスを振り回してワトソンにボコボコにされて、入院という醜態コンボに、墜ち過ぎ、堕落過ぎと思ったら、死にたいと言い出して、う、うん?まさか?ということで自分を殺させることで自白をさせて。
さらに前話ラストのメアリーのメッセージとラストカットの地獄に落ちろシャーロックが、ワトソンは絶対助けを受け入れないから助けさせろ、自分がボロボロになれというメアリーの作戦で。
ワトソンが救出に病室に飛び込んでもスミスは認めないけど、録音機も取り上げられたと思ったら、それすら読んでいたシャーロックはジョンの杖に3週間前に盗聴器を仕込んでいた。
この仕留め方がお見事で。
全て作戦通りであり自分を犠牲にした作戦で。
ジョンがなんで今週変えた精神科医の住所が2週間前にわかるんだよってキレていたことが、妄想のメアリーが仕事中の昼休みに行ける距離の女の精神科医が良いだろう、行けるのはこの人だけだと見抜いていたで、それと同じでこうなるように作戦を取っていたという事に唸る。

娘がスミスの情報を送ってきたことは幻覚の妄想だったとか言い出してラリってどうすんのよと思いつつも、それもジョンの助けで復帰だなと思って、ジョンだって些細な浮気を告白することで泣けて、見事に、通常営業に復帰することが出来た。
アイリーンとまだ繋がってるのか、大馬鹿めというのも上手く嵌まってさ。
ワトソンの奥さんとか邪魔だという、正直、殺し屋とか、なんか微妙だったからさ。ジェレミー・ブレット版も結婚せずで、コンビドラマだから余計な人はいらないよで。
だからお見事に奥さんを処理して娘だけ残して、ホームズとワトソンの復活に足りる濃厚な仕掛けあいで、視聴者であるワトソンが頑なに拒否していたのに動き出したなら完全復活だと思わされる素晴らしいシナリオで。
どん底まで落ちたからこその復活の見事さで。

かと思ったら、ラストのカウンセラーが、で、もう一人の兄弟はどう?って言い出して、え?言ってないよ、え?私がその兄弟よで。
男って気付かないものよねで。
シャーロックも部屋でメモを見つけて、え?現実?ってところから、フェイスの変装は私です、造花を頭に付けて浮気相手も私よで。

もう、ギョエーって悲鳴が出るわけよ。しかもあんた普通の良い人でムカつくから殺してやるで。
全部状況が操られた、状況も心情もモロバレだ、死ぬで。
ジョンのカウンセリングって2でもシャーロックが死んだらそうやっていたから、またカウンセラーに掛かってると、前回のシャーロックも掛かっていたから、パロネタだなと思っていたら、それこそが仕掛けだったで見事過ぎ。
シャーロックが一緒にチップスを食べたというのもマイクロフトが一緒に誰かいるのかで監視カメラに映ってないから妄想かと思わせてので。

前回のシャーロックとマイクロフトの砂漠で死神に出会うという話も伏線だったわけで、単純な予定説嫌いだったのに、やべえ兄弟がオリジナルで作られて向かって来るわけよ。
これにモリアーティも復活したら、やはり強敵ここにありで燃えるわけよ。
アイリーン・アドラーだって復活の目があるんだし。

もうこの2話で一気に駆け戻ったよ。
3シーズンはワトソンの結婚と波乱でぬるま湯だったし、メアリーが死んでも、と思ったら、それでもこの駆け戻りにテンション上がるのよ。
いつも通りだで。
そこから新キャラ投入でさ。

ところで妄想で出て来たジェイコブって誰だ。以前出てきた?弟と思わせるミスリードだったのか。

今回は素晴らしかった。練りに練り込まれたストーリーとトリックで追い込むということが存分に表現されて。
この訳が分からない状況全てが作戦通りの感動よ。

SHERLOCK(シャーロック)4 1回 六つのサッチャー

死んだ筈のモリアーティがビデオメッセージを同時配信したことで釈放されるシャーロックはモリアーティは死んでるが死後も作戦が続くようにしていただけでなにが起こるかわからないと作戦開始に備え日常を送る。
依頼をこなし、メアリーがロージーを産み、子育てに大変。
そんな時、現役閣僚の家で旅行中の息子が死ぬという怪事件が発生。シャーロックは父のサプライズで車にいただけでそこで発作で死んだかしただけ。むしろ強盗が侵入しながらもサッチャーの胸像だけ破壊されていることに引っ掛かる。
モリアーティの作戦かと危惧して同じような事件が起きていることから追うのだが、そこでついに犯人に遭遇。
胸像に黒真珠が入ってるだろう、盗んだ強盗が入れたのだろう、モリアーティの仕業だろうと直感するのだが、そう思った瞬間、胸像から出てきたのはメアリーのUSBだった。
この強盗はメアリーの昔の仲間で作戦中に壊滅して逃げ出したのだが、唯一逃げ出したメアリーが裏切ったのだと追い詰めに掛かり、シャーロックから話を聞いたメアリーは狙われているなら巻き込むことはないと世界中を逃走。しかもサイコロで決めるように予測不能。
しかしそれを読んでいたシャーロックはUSBの発信機で追跡して確保するのだが、そのシャーロックを追跡してきた強盗によってお前の裏切りで全滅したと激怒するがメアリーは誰かが嵌めたと。
そう言い合うと女が命じたと。
しかしそれで射殺してしまい、これ以上はなく政府の機密情報管理委員会の一人だと思うのだが、シャーロックはその秘書こそが小遣い稼ぎにやったと。
もう引退するだけだから見逃せと言い出すが、いいや、優秀なのにずっと日陰だからやってみたかったのだと。
そのせいで仲間が死んだと激昂したことでもう逃げられぬと思った秘書にシャーロックが撃たれそうになって庇ったメアリーが死亡。
ジョンは育児疲れや失踪でナンパされたこともあってちょっと浮気の虫が騒いだりしていたこともあり、シャーロックに守ると誓ったろうと激怒。
だが、メアリーは死ぬのも覚悟だったとジョンを救えとメッセージを残している。

冒頭の機密委員会の老秘書が犯人でしたに、う、うーんとなり、メアリーも死んで仲が悪くなる探偵と助手に、なんだか、急にレベルが落ちたような気分になる。
胸像破壊で、六つのナポレオン胸像ネタだと思ったら、急展開でメアリーが世界中を逃走するということで、う、うーんということにもなって。
ジョンの浮気ネタもね。

メアリーの物語としては面白かったのだけど、推理するには上層部の女ぐらいのことで。

なんだろう、子育てシャーロックが楽しかったり、大量の仕事を処理する異能ぶりも、無意識で選択を予測したと言いながら発信機オチの冗談もあって、ワトソン夫婦を敬愛してるのが伝わるんだけど。

モリアーティは結局死んで時限爆弾が発動したんだ。それを待つだけで。


これまでの圧力と比べるとシーズン2までが極上最上だったけど、勢いが落ちてるな。

シカゴ・メッド 15話 契約

チョイは代理母契約中の早産患者を産まないと胎盤剥離で死ぬからと未熟児で報酬がもらえなくても安全のため、生きるために産めとナタリーにも説得させるが、ブローカーは契約破棄だと言い出して、シャロンは人身売買だと激怒しつつも法的に問題なく赤ちゃんどうしようと、ハッピーエンドは望めなかったが、全滅は防ぎ、なんか出来ることはやったと。
ナタリーはコナーと薬物依存の父を嫌悪して鎮痛剤を使わないでくれという少女を担当。鎮痛剤なしで検査は出来ない、未成年より親が優越すると言い出して鎮痛剤使用を認めさせるのだが、チャールズは薬物依存の父親が判断できるのかと苦言を呈して、切羽詰っていたけど確かにそうだったと認め、鎮痛剤のショックで幻覚まで見始めて、遺伝子検査の結果、穀物を取らないとアレルギーになってショック状態になる病気だと判明して、依存症の父も同じだと和解するが、チャールズは病気と無意識でのことだと良い方に話を作るが、父親の薬物依存はそれとは無関係だなと。
コナーは妹との会食を拒否して妹から父は冷酷だが母の自殺は鬱病だったからで無関係だと擁護するからだと思うが今回の話で、まあちょっとは許すかなと家族の会食に。
ウィルは地元の同級生と再会して頭部を怪我する喧嘩も多かったから血栓溶解液を使うと脳出血になるかもと慎重に対応すると血栓が詰まって意識不明になり、お前の判断ミスだと激怒されるが、口が悪いのが地元の流儀だと改めて頼まれると担当医の頭越しに処置して、それが正しかったこともあり患者は助かるのだが、緊急救命医の専門医は研修医がここで働きたいなら別の病院に行けと激怒される。
エイプリルはアスリートの彼氏の友達に弟のノアがバイトで二日酔いの対処をやって医学生だぞと怒る。

今出来る最善のハッピーエンドですら苦境。
代理母の話は普通の話としての価値があったな。死ぬ可能が高い。だからと一度は母体優先で出産させないと応じたのに、もう無理だで出産させた。すると報奨金がもらえず家族は路頭に迷う。
ナタリーの言葉通り親が死ぬよりはマシだろう。だけど、マシでしかない。
幸せなハッピーエンドではないし死んだり傷を負うバッドでもない。
苦境は変わらないし次には繋げられる。
それでもそうやって生まれた子供はどうするのか。施設送りになるだろうな。だから人身売買だと激怒するしか出来ない。

薬物依存と拒否の親子の話はナタリーの冷静でない対応もそうだけど、チャールズの冷静で本人意思を尊重する態度、そしてコナーの勘違いがね。
チャールズの反応を見れば親父は依存症だった。無意識の治療で戦っていたというのは違うよね。
でもそれで勘違いする。そうやって人は擦れ違ったり和解したりする。

ウィルも同級生の治療でまさかの上司の機嫌を損なうという苦境で、最初から自分でやるべきだったのに、お前は担当医を降りたじゃないか、私の顔を潰してと怒る気持ちもわかるからさ。
結果的にはウィルが正しく患者は死ななかった。だけど、じゃあなんで降りたよ。患者家族に引っ張りまわされたいい迷惑だ。そういうことがね。
本人たちは昔のノリの悪態を付いただけなのにで。
患者はそういう病院内のパワーバランスなんか知らない。けれどもそういうことを誘発した。

エイプリルの話は相変わらず弟のことで悩まされるので、苦労性のお姉ちゃんだな。
とはいえいよいよ私生活ネタまで入ってきて、ERと同じことになりそうだな。

暁の軌跡 プレイ感想25 持ち込まれた陰謀を阻止しろ

ミシェルからの連絡で協会に戻ったナハトたちはそこで情報提供者であるエルフェンテックを解雇された元ルバーチェの経歴があるカルロ、コジモ、マテオの3人に出会う。
ジェローム社には前歴から雇用できないと。
妥当な判断とはいえクビにされた腹いせとジェローム伯爵が怪しいとタレコミに来たのだ。警察には無理でも遊撃士協会、もっと言えば雇い主だったリーヴに伝えたいと。
その情報は旧エルフェンテックフロア、ジェローム社のテナントに猟兵が来ていたと。ルバーチェ商会は猟兵の斡旋もしていたのでわかると。
高位の猟兵、恐らくニーズヘッグであると。
本社からの警備員なんて説明されたが、世間知らずの貴族が騙されているのだろうと思うが、それでも悪巧みがあるのだろうと察知して、盗み聞きした会話から月に行こうと。
リーヴはジェローム伯と猟兵の同行という事態に、サーシャの失踪、廃アパートの改造魔獣、エルフェンテックの乗っ取り、猟兵の登場と黒幕がジェローム伯ではないかと疑惑を感じるが、真偽調査を開始しようとするが、すでに移動している。
手掛かりは月へ行くのみ。
ロナードはクロスベルに月に関係する場所は黒月と月の僧院。
黒月とは取引も関係もない。レミフェリアが共和国と問題があるという話でもない。通じているなら武術の達人を借りれば良いから猟兵を雇う必要もない。
元ルバーチェの3人も黒月なら猟兵を雇うこともないしもっと上手くやる。元ルバーチェを雇用しているから嫌がらせぐらいしか動機も考えられず、もはや二重帳簿も隠し講座も失った無力な資金調達係を叩くために金も労力も掛けるほど暇じゃないだろう。
となると月の姫役のリーシャに会う以外だと月の僧院に向かったのだろう。
中世の教団施設で怪奇現象が起きまくってる場所だが、教団、ニーズヘッグ、レミフェリアの協力派閥が繋がっているので、中世の施設も一応関係ありかなと。
そうじゃなくても人里離れた場所なら監禁にもってこいでサーシャがいるかも知れない。
この情報で月の僧院への調査を決定するが、リーヴはなぜ全てを失ってる自分に情報提供なんてと思うが、3人は裏社会の住民にも仁義がある。拾われた恩義があるのにその恩も返さないのは仁義に反する。何よりもジェローム伯では雇ってくれないので、奴が怪しいのならリーヴ社長に返り咲いてもらって再雇用を狙っているだけだと。
こき使った仕返しに嘘を教えに来たのかも知れないと言い出すが、リーヴは言葉も真心も信じるし、レミフェリア公国公女リーヴスラシル・フォン・バルトロメウスの名において感謝するのみだと。
これには元マフィアもビビる。
とにかくも月の僧院にエインセル号で急行。
警備隊のバリケードの破壊からここだと確信すると教団の魔獣、悪魔を退け、リーヴはジェローム伯こそが黒幕だと改めてクロエに説明する。
レミフェリアでのジェローム社とニーズヘッグの暗躍の証拠、メゾン・イメルダの実験器具、ミラ・ロンダリングの容疑、伯爵のところの猟兵。教団の魔獣。
協力関係ある、教団、派閥、ニーズヘッグが一同に介している。
バラン総帥の黒幕とはジェローム伯。
クロスベルへの左遷もテロの翌日かつ三ヶ国会談の当日という都合の良さで。
リーヴとしては父の死後最初に大公に推薦してくれ世話にもなってきたから信じたくもなかったが、状況証拠は揃っている。
あとは直接問い質すだけだと。
そうして僧院に突入するとジェローム伯とニーズヘッグの胃袋(マーゲン)大隊がエルム湖南岸に強襲準備を終えたという密談中で、その相手にサーシャもいた。
リーヴからエルフェンテックを奪ったのは力を奪うことで大公即位後の傀儡として操りやすくするためで、そうじゃなければアルバート大公と同じく暗殺リストに入っていたと。
サーシャは命を守るために取引したのだが、この会話中に前大公も暗殺したこと、教団の秘薬でレミフェリアでも毒物が検出されず公妃も跡継ぎが多いと困るから同じく暗殺していた。
リーヴを傀儡にして牛耳るはずがアルバートが大公になり、教団壊滅で秘薬もなく、細菌テロも大公暗殺のために引き起こしたがアリオスのせいで失敗。公室の一員であり被害者であるなれば切り抜けられた。
権力闘争のために悪魔熱を使ったことに激怒するサーシャに何の問題もない。今回も卿が協力していると。
その目的は周辺国に劣らぬ軍事国家とするため。大増税と軍拡、医療技術の軍事転用と大量破壊兵器の開発、徴兵と猟兵団との契約。なんでもやると。
しかしサーシャは仁術も算術もなく詐術だけのあなたの野望は成功しないと。
ジェローム伯はサーシャを僧院に放置したら魔獣が勝手に始末するからと置いて行こうとして、クロスプロジェクトは自慢話という自白情報を収集するまで隠れて盗み聞きが終わったと、ただ怒りに燃えて突っ込もうとするクロエにナハトとロナードはそれぞれの導力銃を構えてジェローム伯の手を撃ち抜き、ニーズヘッグの猟兵を撃つ。
先制攻撃を成功させて、サーシャを確保すると、接近戦に雪崩込み、刑事と遊撃士が警告なしで発砲とはと抗議されるが大公殺しのテロリスト、教団と繋がっている腐れ外道には当然だと。
サーシャは騙していたことを詫びつつもリーヴならば全てを失ってもジェローム伯の野望を打ち砕くのだと。
リーヴは導力式手甲で母の分、父の分、アルバート叔父の分、サーシャの分、騙されていたレミフェリアの住民の分と教団被害者の分と細菌テロに巻き込まれた被害者の分だと殴り殺そうとするが、ナハトはクロスベルとレミフェリアの司法の仕事だと。
まだまだ子供だったと思い、ロナードに警察として逮捕するのだが、ジェローム伯の左腕は義手でそれを外して逃走。
これにサーシャは情報士官の自分が逮捕するからアルバート大公の暗殺を阻止して欲しいと。
独立問題の渦中ならば誰がやったかわからない。魔都クロスベルならと。
共和国に帝国のテロリスト、諜報組織に教団残党、結社。
クロスベルでテロが起きてもレミフェリアの貴族が犯人だなんて思わない。
ターゲットがわかっているなら守るのも有利になる。ミレイユに連絡し警護の強化と捜査一課にも連絡してサーシャの応援を頼む。
そしてミシュラムへ救援へ。


情報官サーシャ
数日前のこと。エルフェンテック社にてサーシャはリーヴを守るために裏切ることになるが、その脳裏に生まれてから侍女として教師として友人として秘書として子供として見守ってきたことを思い出し、前大公から直々に守って欲しいと頼まれたことを思い出して決意を固める。
取引が行われる深夜の旧市街に進み、隠密行動でたむろする若者から隠れて目的のアパートへ。その姿を自分のアパートから目撃するリーシャ。
サーシャはトラップを見つけ解除して地下室に辿り着く。
そこで閉じ込められ魔獣の攻撃を受けるが、やっただろうと油断する猟兵の隙を突いて拘束。ジェローム伯が自分も処分対象であると知るが、ジェローム伯は抵抗するだろうと読んでおり、増援を差し向けて拘束。死ぬ前に事情説明ぐらいする義務はあると月の僧院へ移送されることに。

そのサーシャは月の僧院でリーヴと再会するとジェローム伯を追撃。
血痕が散っており追撃を困難にする猟兵の手法を使っており、地面のは固まっている、壁のは固まっていない、岩のは乾いている。
風に血の臭いがあるということは脱出したのだと。
そうして入り口に飛び出すが、魔獣の罠が用意され対決するとダドリーの救援が到着する。
ダドリーは捜査二課の情報やメゾンイメルダの薬物実験などからジェローム伯を別ルートで追っていたと。しかし公爵になると逮捕は出来なくなる。
サーシャは自分は情報部の中尉であると身分を明かして逮捕を要請する。
だが、ジェローム伯は見つからず、ダドリーはホガース専務とプレストン常務を捕らえていた。
実は逃走資金の運搬係で、悪党だとは知らなかったと弁明しつつ、伯爵との合流地点を知っているからとダドリーとサーシャは捕らえるべく作戦を立案する。


情報提供から月の僧院での自白を押さえて、黒幕追撃とテロ阻止へ。
さすがに最終盤らしく大盛り上がり。
なによりもジェローム伯が出てきた瞬間に黒幕だとモロバレしていたにも関わらず、自慢話の自白で全部教えてくれることで素早く現行犯にしつつ、細菌テロぐらい仕掛けたよなと予想していたら前大公とお妃の暗殺をしていたという予想以上の悪党で一気に悪党として際立つのが素晴らして。
ファルコムのこういうのが地味な上手さで、露骨に伏線出しまくってこいつが怪しいよねでその通りでしたというところまでやりつつ、でも予想以上の何かがあるとグッと類型的な敵から抜け出せて。
もうアルバート大公殺してリーヴを大公にして辺りまでは予想していたのに、前大公まで殺していたのかと思うだけで悪党度がやばい上昇で、そりゃ捕まえなければで。
薬漬けで本当に傀儡にしてやるもそうだし。
自慢話の自白で尻尾捕まれるというか現行犯食らうという小者っぽいオチにも関わらず、リーヴの両親まで殺してるのかという宿敵ぶりと教団と組んで秘薬があったから自然死に見せかけられたのに、教団壊滅でそれが出来ずアルバート大公には細菌テロするしかなくなったことで、暗殺出来なかった理由として説明がつくし、アリオスに阻止されなければ上手く行っていたというのも、ちゃんと繋がってくる。
その細菌テロの容疑から逃げ切るために腕一本犠牲にしていて不自由ではなく義手だったことで逃げ出せているし、サーシャ視点の話では取引しながらサーシャ処分をする悪党でありながらしっかり増援送ることで捕縛しているなど、自白シーンだけ見ると小者に思えるけど、案外用心深くしぶとい印象がある。

この僧院でサーシャが独自に追う展開も絶品で、リーヴ視点での放浪もあったけど、サーシャのレミフェリアに行ってる間の出来事として、リーヴを守るために行動して、その思い入れも生まれてから親同然でしたで描いて、ナハトが見つけた地下室を見つけ、自力で魔獣の罠も突破して、猟兵まで拘束してみせる優秀さ。
増援で敗北しつつも伯爵追撃では、血痕の飛び散りをちゃんと見抜いて捜索させて逃げ切るためだと外に出るで。
ちゃんと優秀な描写を具体的に描いてる。
アパートでのトラップ発見はナハトが見つけるまでクロエたちがわからないという描写があったからこそのサーシャも優秀にしていて。
そしてそんなサーシャをリーシャが気付かれずに目撃することでレギュラーキャラの格上さよ。

この伯爵追撃中のダドリーたちの救援が異常に早いと思ったら、実はロナードが二課に怪しいぞと報告していたことで、アパートの実験ももちろん報告しているので、別ルートで動いてましたでお見事だった。
これもクロスプロジェクトは素早く動くけど、その情報がちゃんと共有されている。ミシェルが月の僧院でなにかありそうだという情報を送っているかも知れず、自分たちだけ動いてるように思えて、大物逮捕に動いてる組織戦を感じさせて。
出番がないダドリーたちもしっかりクロスベルの平和のために動いていたで。
このサーシャ視点なのもキャラ立ちもそうだけど、専務と常務がやばいと思って寝返りしつつ、逃走資金を渡すからと合流地点を教えたら捕縛できるで。
こっちはこっちで伯爵が悪あがきとして捕まるのは確定なんだけど、慎重で用意周到だったからミスっても脱出出来る準備を整えていたで、決して馬鹿にしないし、だからこそ懸命に逃げてるわけで。
これを捕らえることでサーシャもダドリーも活躍できるし、裏切った専務と常務がすぐに復帰出来る下地にもなってお見事過ぎるほどお見事。


で、今回、凄く好きだったのが元ルバーチェが情報提供してくれるシーンで。
雇ってくれた仁義だ恩義だの言ってるけど、それも半分ありつつ、返り咲いてまた雇ってくださいというのが目的でねと。嫌がらせの嘘かもというのも述べて上手いんだな。
こいつらは単純に解雇されたから、その逆恨みで動いており、それだけで味方になるのだが、モブサブキャラなのに説得力があって。
猟兵だってわかるのもガルシアと同じ空気だったとか斡旋もやったことがあるからで説得力もある。
しかも月に行くってなんだという推理シーンで、黒月は違うよ、やる理由は元ルバーチェの俺らへの嫌がらせ以外には考えられないしそんな暇なことはしないで。
ここであいつらに散々煮え湯を飲まされて、会長が薬に手を出す羽目になったんだよなと。
なくても良い情報なのに、出すことで、零時代の情報として出てきて、世界のつながりを感じさせてお見事でした。

元ルバーチェを序章で雇ってからこのレミフェリア編でこう使うというシナリオがあってこその再登場と見せ場で本当に素晴らしい。彼らも事件後に復活できる。この処理もお見事。

そして月の話も、僧院と黒月、月の姫かもねと推理するのよね。これが作品の魅力としてキャラの水準を高める描写で、月の僧院って場所に行くようですだけで成立したのが、こうすることで、そういう可能性もあるけど、いや、ないなとする過程で知力が上がる。
黒月となんか関係あると思うか、エルフェンテックでは取引もないし、レミフェリアでも共和国とトラブルもない、武術の達人揃いで猟兵なんか雇う必要もない。介入してくる理由がない。
これで違うと。
しかも実力情報も、まずナハトからやばいって噂の犯罪組織で、不死身の凶手を雇ってるって噂と銀の情報が間接的に出て来るし、クロエがその情報を知らずに説明される役を自然とやり、ロナードから赤い星座とやりあったとかで、マジかよとナハトもビックリで。
ルバーチェも散々やられたで。
名前だけ出てきただけなのに、噂と実際の実力が提示されて、ナハトとしては赤い星座がやばいならそれと対抗しただけで黒月がやばいよって思わせる情報になっている。
実際はやや赤い星座に比べると劣る印象があるんだけど、犯罪組織としてはかなりの存在感。
暁ではルバーチェしか登場しないからこそ情報が広がって世界設定が広くなって。
でも黒月も人材がいないから使い辛いようだけど。ツァオぐらいしか出ないからね。

クロエが知らないのが良いんだよね。説明され役で。
クロエが未熟で、盗み聞きに我慢できないと思うのも直情型で。
武器が剣だからもあるけど、奇襲する時にロナードとナハトが冷静に全部聞いてから、射撃するという非常に合理的な行動を取っているのに、クロエはね。リーヴはグッと抑えつつも連打して。
やっぱりロナードとナハトが上位になってるのがわかるな。
この奇襲も良いよね。喋ってるところにいきなり撃ち込んで、なんだよで。
連携の同時射撃もチームプレーでチーム戦感も出ている。


ニーズヘッグも拳大隊とは違うという胃袋大隊が証拠隠滅や証言者の暗殺などを行う消化する殲滅部隊だとナハトの内心だけで説明されて、暗殺部隊かと理解させるのも上手い。
というか、防空訓練のミシュラムを狙うなら奇襲して人質を取って共和国へ脱出というナハトの計画が的中しているのがお見事で、南岸からの奇襲も、結社が調査することになる湿地帯があるんだよね。
ちゃんと伏線回収になっていて、会場警備はいつも通りアリオスだけど現場警備はミレイユたち警備隊で、連絡で警戒はさらに厳重になるが、ニーズヘッグもただ襲うだけではないだろうから、防衛する警備隊と襲うニーズヘッグの後ろから駆けつけるクロスプロジェクトの挟撃になるか。

サーシャとロナードの魔都クロスベルという状況がテロを呼び込んでいるというのは痺れたな。
誰が狙ってもおかしくないから、犯人がわからない可能性も高い。
まさかレミフェリアの権力闘争がクロスベルで行われるなんて思わない、独立阻止の両大国の差し金かと思われる。だからクロスベルの情勢不安に誘われてテロも起きる。富にも誘われて誰彼構わず現れるし誰がやってもおかしくないから。
そしてそれが起きれば介入も有り得るから仮初めの平和のために戦う。
この現状を維持するのだ。それだけが自分たちが安寧を得られる。

この週間、月間、クロスベルの危機、大陸の危機よ。

レベルアップウィークに強引にチケットが枯渇しながらも到達するぐらいのギリギリで、APチャージも使いまくるけど、また次の経験値の多さに辟易。
モチベーション維持が難しいゲームだ。
あと、スタンドアローンになったせいで途中で切れるとかはそもそも頻度が減っていたけどまったくなくなったがその分ローディングの硬直が頻発して前のほうがテンポ良くやれていたこともあって、閃の軌跡じゃないのだから、しかもこの前まで早かったのに遅くなって、相変わらずシステム面の不手際が多い。元に戻すかロードを高速化して欲しい。
こういうのもモチベーションダウンの原因で、ルーチンでやるの辛いんだからさ。
いろいろイベントがあると楽しく読めるけど、それもそうそうやってられないだろうしさ。辛いゲームだよ。自分でもよく続けていると思う。

エル・ドラド

早撃ちで有名な老ガンマンのソーントンはエル・ドラドの町にやってくるのだが、旧知の保安官のJPから雇われようとしたジェイソンが水源のある農場主のマクドナルド一家と対立しており悪党だぞと教えられて断るのだが、マクドナルド一家にも自分は雇われていないと伝えに行こうとしたら一家の見張りの子供を誤射して射殺してしまう。
誤射だったことを伝えて理解はしてもらうが弟が死んだという姉のジョーイにソーントンは撃たれて弾丸摘出が出来ずに麻痺を抱えることに。
そんな時、国境の町で食事中に、ミシシッピという親友の敵討ちをする男を助けるソーントン。同席した男、マクラウドが仲間を連れてジェイソンに合流するという話を聞いてエル・ドラドに戻るのだが、JPは失恋で酒浸りになっており、頼りにならず助力することに。
マクドナルド一家の兄弟が拉致されると全面戦争になるため、素人が突入したら死ぬと麻痺を負うソーントンが囮になって背後からJPが奇襲して壊滅させるのだった。

正直、内容自体はヒーローが悪漢を皆殺しにした程度なんだけど、とにかく滅茶苦茶愉快で参った。
マカロニウェスタンの極悪ぶりが基準になっているとこのギャグ活劇が気持ち良くてさ。
はっきりいって面白さは異常なキャラ立ちと掛け合いの面白さだけで、筋書き自体は普通で、作戦も囮ってさっきもやったゴリ押しだし、相手が飲んだくれなら始末しておけというレベルで。
そもそもジェイソンもマクラウドもマクドナルド一家は攻撃しても主人公たちは保安官だから戦うけど、積極的に襲われもしないので、保安官だから戦ってます以外に動機もなくて、マクラウドのプロは死んだら終わりだと瞬殺したら勝利だったのに、馬車を待つことでやられちゃって。
俺も甘いは悪い奴じゃない、ただの雇われだったのにね。

だが、とにかくキャラ立ちが異常なのだ。
最強ガンマンのソーントンが麻痺で片手しか使えず、ソーントンと並ぶJPも失恋で飲んだくれになって、みんなに大笑いされながら酒を購入、銃は下手くそだがナイフの名手でソーントンを慕う若者ミシシッピ、そしてやたらラッパを吹き、銃撃から隠密行動まで完璧の老人で助手のブル。
この4人の異常なキャラ立ちでおっさん、じいさん、若造のバランスも見事。
しかも元々全員強いからこそソーントンやJPのパワーダウン、ミシシッピも復讐をナイフでやり遂げたのでナイフしか使えないで。ブルは普通に教会の鐘を鳴らしてやると銃撃を命中させまくる援護だけで強かったしね。
主役格のおっさん2人が足手まといなのが役者の演技で負けてない感じ。
特にミシシッピとブルのそれぞれの相棒が良いキャラしていたな。惚れ込んだ相手だから逃げずに一緒にいる感じがさ。

で、掛け合いが、とぼけた感じでギャグになっていて、保安官の星を胸につけろ、宣誓の文言は忘れたから右手を上げて認めます、よし、保安官だ、お守りになるかな、いや、的になるよ。
終始このテンションで、ブルに撃たれずに医者呼んでくれと頼んだら、お前じゃないんだよ、撃たれるかと愚痴ってさ。
ミシシッピが銃撃外して看板直撃したら、神業だなって皮肉って。
弾込めが遅いと夜が明けるよって言い出して。

この皮肉な悪口の、しかし仲の良い言い合いが素晴らしく魅力的で、助ける価値ある友達か、お前も2年間友達のために戦ったろのさっぱりした魅力もさ。

おっさんたちの掛け合いギャグが楽しかった。それだけで魅力的だったな。

スパイ大作戦 暗号を解読せよ

隣国に侵攻予定の軍事独裁国家の作戦計画を盗め。
パリスがゲリラ時代の仲間に扮して侵攻予定だから組もう、相手に内乱を起こさせて西側に介入させずにいただこうと持ち込んだことで東側の軍事顧問はそれに同調の姿勢を見せる。
一方で作戦計画をこちらのスパイを売ることで暗号表を多少とも理解しようとするフェルプスだったが、バーニーが侵入して設置したカメラで得た暗号情報がギリギリまで解読できず、寸前で解読したことで情報漏れだと軍事国家の独裁者と軍事顧問が仲間割れを起こす。



4シーズン目でローランとシナモンという二大スターが降板して、ミスタースポックが加入。ちょうどローラン役のマーティン・ランドーの死去も運命を感じる。

なんだかキューバ風味の革命で政権を取った国家の話に当時の仲間がゲバラっぽい。

今回の見所はやはり車の入れ替えでバーニーを潜入させることだが、堂々としたパリスの潜入でその脱出を支援するのも見事。ナイフの盗聴器もね。

でもまあそんなものかな。暗号解読だって時計の数字だで。

主役級の2人の離脱は痛いな。

ゼロから始める魔法の書 1話~12話

魔法と魔術が存在する世界。魔女こそが災厄の原因だと教会側の情報操作で魔女狩りが行われ、それに対抗する魔女の反乱が起きていた。
そんな時代、獣墜ちと呼ばれる半獣人の男は魔女に儀式に使えると狙われ、その魔女に売られるからこそ人買いにも狙われる存在。
野山を追い剥ぎ魔女に狙われて逃げているスープを作っている魔女の鍋をひっくり返してしまい、食事を返せとせまがまれ、さすがにちょっと悪いと思ったのか、事情を話せば食わせると。
すると彼女はゼロという魔女で13番という同胞を探しており、世界を崩壊させる魔法の書を探しているのだと。
人間に戻してやるから護衛として雇うと言い出して、了承するのだが、追い剥ぎ魔女が現れるが、その魔法は私が作ったのだと。

王道ファンタジー感溢れる獣人と魔女のコンビモノ。
冒頭から過酷でいきなり火焙りの魔女たちもだが、獣人だ、金になるから殺せという人間に、首を儀式に使うからと狙う魔女と獣人の地位が一発でわかるし、本来敵対し合う獣人と魔女の共闘が、人間に戻してやるぜで。
本当かと疑いつつで。

ちゃんと回想で両親は愛情深いが盗賊に襲われ殺して根無し草。かと思えば猟師のじいさんとは顔見知りなのか獲物をもらうで。
微妙な人間の敵でもないがという位置で。

魔術と魔法も、わざわざ魔法陣作って詠唱して召喚までやる魔術よりも詠唱のみで発動可能な魔法のほうが使い易いが、上位命令で割り込みかけることが可能らしい。

1話としては背景設定解説もあったが、地味め。でも狩猟禁止とか世界観は練りこんでいそう。
名前だってバレたらやばいから傭兵、ゼロですで。

しかしやはり声優の小山剛志が主人公であることに大興奮ですね。獣人だから年齢不詳でおっさんなのか若いのかわからないが、ベテラン声優が主役格ってのも近年珍しくて、良いね。
これだけでも価値があるよ。

2話
迫害阻止のための魔女の組織、ゼロの魔術団のアルバスにゼロの書を作ったのは私だと道案内させるゼロ。そんな3人が訪れた村では魔女狩りだからと獣人が歓迎されるのだが、アルバスが拾った指輪が老婆のものだったことから盗みの犯人だと尋問され、さらに実は疫病を救ったのに魔法を使っていたから元凶扱いされたソーレナを裏切られたと侮辱したことに信奉するアルバスはブチギレ。
傭兵は退去することで問題回避を狙ったのに、魔女だ、獣墜ちめと狩りに遭い、山を逃げ回ることに。
ソーレナは医学魔女として住民と共生するから疫病を蔓延させる必要はない、だからこそ勘違いで殺された怒りに魔女は虐殺をしたと。
その断絶がこの不審を産んでいる。
しかし老婆も隠れ魔女で、ソーレナの弟子の一人で、素性を隠して暮らしていた。
村人を許せとは言わず逃げてくれと。

訪れた魔女狩りの村。
獣人が魔女狩りでは役立つので厚遇されるという設定が、なんだかあやふやだったな。
500年前の魔女戦争での敗北で教会が台頭していながら、ソーレナなる医学魔女がいたり、その処刑で、30年ぐらいで魔女狩りと反乱が続発しているということで、おっさんぐらいの人の子供の頃はそれほどでもなかったようで。
結構カッチリした価値観じゃないようで。

前半のソーレナの孫だから偉いとか偽名とかゼロの魔術団が結構強いとかあの人なる存在が広めているとかの情報が出つつの今回の話で、孫だからそりゃ信奉しているし、侮辱されたらキレる。
ゼロの話で、勘違いで殺されたら怒って当然、でもそれで報復で虐殺されたら報復合戦になるで、善悪が判然としないのが良いな。

村人たちも決して改心するでもなく主人公たちが逃げて終わりで、まずまずだしさ。
村人が土地勘があるから先回りに待ち伏せして、皆殺しは容易だけど、面倒が増えるだけというのもグッとね。
でも迫害の描写は老婆がそれ私のだ、の声のせいで申し訳ないがあったけど、久しぶりにキツかったな。
厳しく騙され裏切られることの痛さがあるからさ。

ところでOPED良いよね。

3話
賑わう商都にて同じ獣人のホルデムと遭遇して、ちょっとムカつくので魔女だと差し出された人間を奴隷にしているから決闘で下して解放する。

なんだろう。大したイベントがない旅がRPG感があって凄く良い。
街に入りました、検問で奴隷持ちかよと変態扱いされつつ、魔女狩りだから獣墜ちは大歓迎だ、しかし宿には泊まれずで、泊まれるところは高額。
ホルデムの話は、あってもなくてもだけど、ゼロと傭兵の絆として負けない強さ、そして魔女が魔女だとお互いじゃないとわからない。人間を魔女だと殺したり火焙りにするで。
奴隷になってるのもいる。そういう世界観掘り下げで。

今回、都市部ということで結構モブにも獣人がいたりして、宿や酒場に行けると思ったら、獣人の食人衝動があるから敬遠されるで。
これが圧倒的に強いことは描かれており、傭兵として戦場で戦っている。
でも社会で許容されるのは対魔女狩りに使えるから。
繰り返し言及されているけど、迫害されつつ、さらに迫害の対象と食い合わせるために存在が許してもらえてお見事だな。

冒頭のナレーションも暗黒時代としてそうだよね。生まれたら獣でしただったら、そりゃいきなり殺されることも多いだろうし、意味不明な状況で生まれたら前世の罪だなんだとなるよな。魔女の儀式のせいらしいが。

傭兵の人間味がゼロの宝石を隠せとか服の新調で全裸になったら怒るとかアルバスの寝かしておきたいと置いていくとか食人衝動の演技でも殴るとかまともだと描写されてゼロやアルバスが絶対悪事はしないねと笑う説得力になっている。
一方で食事シーンでパンの切り込みに具材を入れるんだということや酒を飲みまくりとかの食事シーンの親睦。
最後のもう傭兵もゼロも一緒に寝るということの許容と、のんびりさが良かった。

大事件もなくホルデムとやりあう必要もなかったけど、こういう世界観掘り下げだけの話も良いよね。
店主の変態ぶりとかも楽しかったし。

4話
街からゼロの魔術師団がある村に向かう旅。

本当にそれだけのことだったのだが、無茶苦茶丁寧にそのなんてことない旅を描いていて、3人の仲間感が素晴らしく描写されて、ソフトファンタジーとして凄く気に入る。

湯浴みで洗うことで、ゼロが背中になにか魔法陣を刻んだようだけど、全身毛むくじゃらだから、濡れると痩せてると笑われるし乾くのに半日とか、食べ歩きで宝石で代金取引できない、キスってなんだ、というゼロの世間知らずから、お菓子を食べこぼすな、魔法を教えてやる、傭兵は料理が上手くていつか酒場を開くのだ、ゼロは穴倉という研究機関暮らしで親が誰だったのやらで、美味いもん食うために飛び出したとか、アルバスは両親は魔女狩りで死んで、魔女が絶対悪という思想をどうにかしたい。

こういう旅が素晴らしくて、敵と戦うわけでもない、雑談しながら旅して。
いろいろ会話して、料理が美味いとか魔法を教えてくれるとか子供を手当てするとか、それぞれ一人じゃ起きないイベントをやっていて、この空気が充実だったな。
ダイジェストの楽しげなのも良いし。
それぞれの過去を話すなんて、仲良くなってる証拠だからさ。

魔法だって乾かしたり回復させたり火をつけたりと日常的に使えるからさ。この描写も地味だけどいい。

そして拠点が焼き討ちされて本筋だ。

5話
隠れ家のある村が魔術師団とはぐれ魔女の戦闘で壊滅していた。
しかし死体漁りから背の高い男がはぐれ魔女を壊滅させたという証言と隠れ家まで潜入した背の高い男が残党を皆殺しにしているとまだ息のあった生存者から情報を得る。
ゼロの書はソーレナの孫娘かはぐれ魔女かその男に持ちさられ、アルバスは13番しかいないと発言。
すると強制召喚で13番のいる場所へ。
ゼロの同門の13番はゼロの書を追って旅立ち戻らなかったが、国家魔術師として魔女狩りを行う国家への政策撤回を求める魔術師団を弾圧。
ゼロになぜ穴倉を出たと激怒し、13番にもなに魔術師狩りしてると戦闘へ。

前半の丁寧な魔法で死んでるが魔力抜き取って死んでるから相打ちか第三者がいた、それが13番ということに迫っていく現場検証が、ゼロの知識でこうだと描いており、なかなかアイデアがある。
そして目的のゼロの書もなく、率いてる孫娘もおらず、さて、持ち出したのは誰でゼロの書はどこにいったのか。
13番が書を取るために襲撃したようだけど。
この13番が書が見つからないので国側に付きましたで、ようやく拠点を見つけたって感じか。

強制召喚で1話での黒くなるまで戦ったというのも傭兵の戦場での悲惨な過去で。

6話
食事の時間だと戦闘中断で食事が終わると、13番は魔術師団の存在がはぐれ魔術師を生んでおり、その統制のために壊滅させなければならない。さらに実はゼロの書が盗まれたものであり、穴倉はそれで壊滅。ゼロの書で魔法を学んだアルバスはゼロが味方ではなく敵として自分をただの道案内役にさせたことに愕然。
そして13番はゼロを護衛した礼に人間になる呪いの解除の秘薬を渡しながら、ゼロの書を作ったゼロは最高位の悪魔と契約しており、いつか生贄にされるぞという言葉に内心で疑っていた傭兵はゼロからの信頼を失墜してしまう。

魔術師の分類が魔術師団、そこから分離したはぐれ魔女、どっちも殺す国家魔術師で、はぐれ魔女が一番悪いし一方的に弾圧する国家魔術師も悪いが、魔術師団も報復での無差別殺人もやったと、国による統制だという13番が正しく思える論法で。
だけど、冤罪云々はどっちもどっちで言い張れるかどうかで。
でも書が盗まれたものだったことで、アルバスは愕然。
ゼロだって技術を伝播しようと指南書として書いたけど、それが全ての発端になっている。
書をどうするかで同門同士の話になってるなというのはそういうことだし。
だが、13番はなぜか傭兵を引き剥がしにかかる。ゼロを穴倉に戻したいのかも知れないが、いつか殺されるぞで。

でもここで上手いのが見え透いた嘘はないが、そう思うだろうという言葉に、そうかもと思ってしまうから幻術、意識操作に引っ掛かる。
これが13番が誘引したけど、そもそも信頼関係が失墜した。つけ入れられ土壌があったからで上手く13番が悪党だということにし過ぎない。

いやあ、この傭兵以外の3者の当事者ぶりが素晴らしくて、アルバスの書を持ち込んだ人、危険な人だったのかという愕然も素晴らしかったし、ゼロの世の中かえてしまった罪悪感であり元凶で。
13番の拗れた関係を悪役でもやって解決もね。
傭兵の部外者で冷静な視点もね。アルバスの協力しないと火焙りだに、俺もああなるの冷めた感じとかもね。

しかし子安武人の語りが上手いなと思わされて、あの感情が見えない喋りが、どこまで嘘か、誘導か、本心かを読めなくしている。
ゼロに家に帰れぐらいは本心だろうけど。

7話
王都をふらつく傭兵は宿酒場で獣墜ちに困っている女と出会う。
獣墜ちはみんなぶんどっていく中で傭兵がちゃんと代金払ったことで友好的に接して、傭兵は田舎で酒場をやるのだと語ることに、客商売は難しいと語るが、彼女は母を獣墜ちに食い殺されており、無銭飲食する獣墜ちたちを追い払って欲しかったから友好的に接しただけだった。
そのことに気付いた傭兵は獣人をぶっ飛ばして宿と食事の代金を払って出て行く。
しかし野宿するとホルデムが脱毛させられた恨みからはぐれ魔女をけしかけるが、それはホルデムも対象で、傭兵が自力で突破する中で油断したホルデムはやられてしまうが、自分はソーレナの孫を守ると約束したと言い出して傭兵はゼロの書の手掛かりがあると助ける。

そんなもんだ、そんなもんだよ。
前半の獣墜ちが厄介な存在として危険視されながら魔女狩りに使えるから許容されるという社会設定がすんなり伝わって来るのが素晴らしい。
そりゃそうだよね。金払えと思っても、戦いに来てやってるんだと押し込まれたら損するだけ、安全になるまで我慢だで。
そうやって問題が起きれば食人衝動で食われる。
3話で宿や酒場で敬遠される差別描写が実感を伴う。
一緒の食事を嫌う、獣墜ちに厨房を使わせたのか、腹減ってる奴と一緒にいろってのか。
そのどれも実感が篭るし食事捨てるのもね。
そんなもんだよも、ねえ。

後半のホルデムの復讐からの戦闘が傭兵が無傷の強さと身代わりの術をゼロが作ってくれていたことがわかり、13番とゼロが交戦しない状況作りになりつつ、はぐれ魔女が死にそうになって泣き出して描写が、やっと魔法を覚えて楽しくなってきたのに、獣墜ちの生贄があればと。
ただそう思ってるだけの存在のフォローがね。傭兵が殺してきてるからやっても良いとは思うけど。

この世界の矛盾した設定が織り込まれたことで、お互いに善悪で計れない存在として浮き出している。

そしてただのサブキャラと思ったホルデムが重要キャラだと。
そういえば書を持ち出したかも知れないソーレナの孫とかいたねと。

8話
貴族の三男で騎士だったホルデムだったが、人妻と密通して追われることになり、助けられたソーレナに人相を変える意味もあり獣墜ちにしてもらう。
しかし疫病の発生でソーレナは腹いせで火焙りとなり、孫の世話役を任されたホルデムだったが復讐に飛び出した孫を追っていた。
そんなホルデムはゼロの魔術師団のあの人が魔術を広めるために対立させようと疫病を仕掛けソーレナを火焙りにしたのではないかと疑っている。
一方でアルバスが服従せずに火焙りにされるとなれば放置も出来ない傭兵だったがホルデムはお嬢さん探しを優先したいと思っているとアルバスこそがソーレナの孫娘だと。
13番は自分は国家魔術師として魔術師狩りをするが、それは反体制的な反乱分子のみで魔術師を保護するから反乱分子のこいつを火刑にすると言い出して、アルバスは死ぬ前に私の死で祖母の時と同じく開戦だと叫ぶ。
そこに傭兵とホルデムが突入して救出。13番もゼロにダメージが入るからと攻撃できず逃走を許す。

忠臣ホルデム。
チンピラなサブキャラだったのに一気にキャラが濃くなって、傭兵を兄貴と呼び、アルバスをお嬢さんと呼び、ちゃらいのは元来の性格だが、楽しげな仲間になって。
しかも獣墜ちの説明で、犯罪者なんで強くなる意味もあって獣人やってますとか獣墜ちの首が欲しいって儀式が出来ない雑魚が欲しがってるだけで凄腕なのは欲しがらないし新米が手っ取り早くやりたいだけで、だからゼロは欲しがらないで。
ちゃんと設定が掘り下げられて。

一方であの方というのが元凶らしく、アルバスがゼロの魔術師団を率いることで、戦乱を誘発しており、13番はアルバスを引き入れることで魔術師団を壊滅するか取り込みとかたったようだけど、妙に演説しろとか言い出して、協力しないならしないでそれで向かってきたら殺しやすい、俺は保護するからねとポーズを取っており、なかなか一筋縄じゃないな。

アルバスが両親が死んで祖母に育てられたとか微妙に話があったかもで女か。

でもこうなるとゼロの書を持ち出したのはあの人ということになるが、もう展開的に13番しか残ってないんだけど。
その13番も傭兵がダメージを負うとゼロの傷付くとゼロだけは大事なようで。

9話
アルバスと無事に合流出来たが演説のために決戦は止められず、あの人にも血判状があるから逆らえない。ならばとゼロが魔法を作ったから可能な却下で全部の魔術師の魔法を使用不能にすること13番もあの人も倒せる。だからこそゼロの救出が急務に。
ゼロの着ていたローブを服屋から奪還して王城にいることを掴むと封印術式を各地に配置しようとしてゼロの魔術師団が決戦のために集まり、魔法の使用不可にされたら堪らないとあの人の指示に従うとアルバスとホルデムは拘束されてしまう。

まさかの変態店主再登場。
伏線がお見事で2話の老婆の追跡魔法を使うためにローブが必要だで、3話の話も伏線になっていて、唐突じゃない。魔法無効もアルバスと接触した1話のネタで、練り込みがあるな。
しかも変態店主もゼロの魅了でこうなってしまったのだというフォローも13番がやっていたからなんとなくわかる。

にしてもちゃんと13番の自分たち以外の魔術師皆殺しだということを傭兵がそうするしかないよなと思ったり、戦争回避の魔法無効だと考えたアルバスに、演説しちゃったしあの人の命令に従う魔術団は戦争中に魔力なくなったら勝てないし報復されて死んじゃうという当然の反応をしており、戦争停止自体はそれで行えても、殺戮は一方的になる。
正しく出来るかはわからない。それぞれの見方があってちゃんとしてるな。

でも展開の遅さが、一回落ちる傭兵とかで妙に間延びしてきてる。
シナリオは素晴らしいのに展開が遅過ぎてちょっとイライラしてきてる。

10話
合流したゼロと傭兵は一度信頼を裏切ったことは傭兵だから裏切りを考えるのは当然だということで言い訳をしつつ、ゼロは殺すためにやって来させている13番の罠だぞと激怒しつつもじゃあもう離れるなと。
そして13番のところに転移させられ、魔法無効化による戦乱終結をしようと言い出す傭兵に実はあの人も同じであり、ゼロの書はここにあると。
実はゼロの書を広めるために旧僻な同胞を粛清し、平和的に広めるためにゼロの魔術師団も作ったが、ソーレナの勘違いで殺されたことで魔術師団が暴走して、正義の魔術師をやる羽目になった。
目的は魔法の平和利用が出来る世界をゼロに与えること。当初から危惧して実際にやってみることで理論通りには行かなかったと。
しかし傭兵はそれをゼロは頼まなかったし、孤独に行きずりの傭兵に固執するようになるほどだったんだぞと挑発することで13番を動揺させて集中力を鈍らせると、獣墜ち解除の秘薬でゼロを封じている結界を破壊する。

全て自作自演の13番。
それ自体は予想もついてわかっていたのだが、目的の魔術が平和利用されるためには悪の魔術師は滅ぶ必要がある。そうしたら上からの主導で平和的に導入だと。
う、うーん、それも国側としたらもう敵がいなくなることでやられるんじゃないかと思いつつ、ここからの過程の強弁が素晴らしくて、全部の黒幕だろうがって言い出すのに、疫病はどこぞの誰かのミスで生まれたしソーレナは勘違いの冤罪だった、それに激怒して魔術師団は虐殺した。
あの人ってことで普及に勤めただけで対立は煽っていない、そのせいで対立して正義の魔術師をやる羽目になったんだと言い出して、これもどこまで本当かという部分はあるんだけど、創始者として魔術師団とはぐれ魔術師は血判状で一斉に殺せるのだで。絶対的上位者だった。
一方で、ゼロのためだ?死んだも同じ旧僻な同胞殺したって、それで寂しがってるぞには負けるのが、上手く煽れて。またゼロとの同調があるから殺せずに拘束するしかないからこそ、下等な精神なら操れるぞ、怒ると特にねで。怒ると魔法の効果が弱まってるぞで上手くやっていたな。
そして変身解除の無効化の薬がゼロ解放の秘薬に変身してお見事だった。

あと、魔術師団に捕まったアルバスとホルデムが、特にホルデムが老魔術師に逃がされるのは、方法論が違うだけということになって残虐ではないというフォローをしつつ、閉じこめておくだけで良いと思うのよね。魔術師仲間だし。解放までは魔法が使えなくなるのでやり過ぎだし。

しかし13番に言われて数日の付き合いの癖にということで、そういえば一週間ぐらいしか物語開始から時間経過してないことに、国中に徒歩で向かって魔法陣も小国なのかな。
首都決戦で集まった魔術師の無効化のほうが、と思ったら、そりゃ死ぬだけで駄目だな。

11話
13番との決戦はゼロが自分にしか使えないように詠唱文言を下級のしか記していないことで威力で負けて圧勝する。
これに頭も冷えた13番はゼロが望まないならと計画を中止、むしろ魔法停止作戦を手伝うとアルバスたちを救出に向かう。ホルデムに救出されたアルバスはゼロと合流するも全てを知って怒りのやり場を失う。

ラスボスと思ったら寝返りする変節振りにグダグダへ。
この対立を煽るだけ煽ったのに急にやめたということになってしまうグダグダっぷりにはどうしようもない盛り下がりと同時に解決方法も使い魔の指示で全滅するから撤退しろとかで一時中止も出来る。
なんだけど、一方でアルバスが団の危機にいなかったお前の言葉など誰も聞かないという魔術師団の実感が篭る言葉やなんで裏切った、虐げられた俺たちに力を与えてくれた人に従う、500年ぶりに勝利で終われるんだで。
降り積もった鬱憤が爆発しており、13番が内戦が始まるのも時間の問題だったというの間違いじゃなかった。
その止められなさが全員が名前もないモブキャラなのに、大量のキャラを描くことで表現出来ており、これは好きだったな。
その世界のその場にいて参加するような人は迫害阻止に動くんだで命賭けているし、勝利までもう少しだって思えるところまで来たら止まらない。
感情を解することが出来ない13番が失敗するのもわかる激情はお見事だったな。

ソーレナのことは事故だった。しかしその後になんとでも出来たのにしなかったから後悔もするで。
今更うるさいと激怒も当然だし。
ホルデムがお前が嵌めたんだろうと激怒することも結構勘違いや憶測で動くからこそ、その情報で動く魔術師団も許容できて、良いな。
13番のいつか殺してくれて構わない、原因も間接的には自分にあるから。だからこそ血判状を返した真摯さもあって。

13番襲撃時に魔力抜かれて灰になったという描写はそういえばそうだったな。あれも伏線だったよね。

12話
魔術師団の蜂起が始まり13番を渡せということに13番がいないことで決戦になるが、無効の魔法陣でこの国では魔法の使用が不可能に。
この後、狂言で13番が全ての黒幕として処刑されることで問題の責任を被り、国も対抗策として魔法学院を作ることを了承したことで魔法国家が成立。
アルバスが停戦した魔法師団のリーダーとして助力することに。
ゼロの書は戻るものの無効化陣に魔力を使い過ぎて傭兵は人間に戻せず、伝播した魔法技術がどうなっているのを調べる旅に2人は出発する。

散々魔女への脅威と差別を描いてきて、国家に攻撃もしていたのに無力になったら全滅させられるぞ。獣人も魔女がいるから利用価値があるのであって用済みになると獣人狩りに移行するだけで。
その反動をどう処理するのかのフォローが全部なく13番が全部仕組んだ黒幕でしたで停戦して融和してハッピーエンドでしたは都合良過ぎておめでた過ぎるよ。
もっとベターな魔女に対する迫害はなくなったけど、今度は獣人の迫害が始まり、別の対象に変わっただけの苦いけどもそれでも解除の秘薬があれば獣人たちも救済できるという希望があるぐらいのことにしてくれないと世界観と合わないのよ。
だって物凄い数が死んでるのよ。元凶の癖に芝居で生きることになった13番なんか、秘薬を作るから助命されるでも理由があれば別にこれでも良いのよ。でも手続きの問題で、全部自分のせいにして死ぬことでも抑えられないのが感情であるし。
一人生贄をつるし上げても無駄だった気もして。
これがね、もっといろんな融和の要素を散りばめられていたら、13番が国家魔術師の時に部下を養成してそれが国側の魔術師として融和する際に、学校作ることにも移行して、魔術師団もそこに合流する形にしたり、全員王家が雇うからとか、血判状で国王に忠誠誓うとか、逆に魔法が使えないなら獣人の軍隊で固めたら防衛戦は無敵とかで。
魔法は使えないが魔術を教えるんだで。

そういう納得が全然ないのよ。
だから全然納得出来ない。これまでテンポ遅くしながらも丁寧にやってきたのに、これだけトロトロやってきたんだったら、どうせ盛り上がらないのなら1話丸々後日談にしたら良かったのに、もう、最後の最後で凡作に滑ったな。
それまでは良作でも良いじゃんかというぐらいに雰囲気も良いし伏線と回収も見事だったのに、オチが足りなかった。原作ではフォローあるのかな。

総評。
王道ファンタジー劇として非常に貴重で、主人公コンビは無双出来るぐらい強いけど、しかし社会的に弱者であり、そういう差別の中で戦うことは単純に敵を倒して解決という風には作られておらず、どうやってこの問題を収めるのかということを、それぞれが簡単には解決出来ない厳しさがあるからこそ、複雑な面白さがあったのに、解決方法が魔法使えなくしましょうで、それで魔法しか使えない連中は死ぬしかないのに、フォローもなく終わってしまい、これが世界観を積み上げてきたからこそハッピーエンドの嘘臭さと白けさが出てしまって。
獣墜ちが食人衝動もあり忌避されるが魔女に対抗出来るから社会的に許容されるという複雑な設定があるのに、魔女と停戦したら獣人はどうなるんだという当然の疑問の答えもない。
名なしのモブキャラたちを大量に配置することで、社会情勢を描けていたのに、存在が単純な善悪で計れないほど複雑なものなのに、あっさりで。
だから物足りず、せっかくの積み上げたものが崩れた感じもあって。

1巻1クールという贅沢な展開も4話辺りの差別や敵対がある中でなんとなくの問題もない旅の心地よさを表現出来ているだけで素晴らしかったからこそ、後半のバラバラのシビアさからノロノロしだして、オチの説明不足になってしまって、オチ以外はかなり良かったのに。

本当に惜しい作品だった。本当にここからなんだよね。もっと良くなるってところで終わってしまって。

声優としては女性キャラ2人がフレッシュな反面、主役の小山剛志が、やっぱりおっさんじゃないとこの厳しい世界でやってけない頼もしさもあって、やっぱり良いものでしたね。
そして子安武人が出た瞬間に黒幕だとわかるのに、寝返って味方になっても許せる不可思議さがあって、本来なら許せない立ち位置にも関わらず不思議となぜか許せるものがあったな。

スパイ大作戦 ニトログリセリン

平和協定を締結した国家で軍部がそれに反対して軍事工場の経営者も仕事がなくなると同意。
国王が平和宣言をする庁舎を爆破しようとするのを阻止しろという命令を受けるIMF。
工作員を拉致して、ローランは工場からニトロを盗み出して工作員に敵国の将軍のマスクを被せて仮死状態にして死んだことにして、その将軍の愛人であるシナモンが捕まり、実は向こうも同じことを考えており、敵国に見せかけるのが本物になったから好都合だと軍部はそれを利用。
そして平和宣言の日に、フェルプスは経営者を調子悪くさせて庁舎から出さないようにすることで、トラックが突っ込んできてみんな死ぬと怯えさせ、さらに確認部署もローランとバーニーが制圧して軍部には爆破されたという情報を実況、平和宣言を行うマスコミの一員のフェルプスはテレビ放送を妨害。
これが重なり将軍は見事作戦成功、国王死去と破壊工作で開戦だと軍事開戦で言い出して、なんだと思う国王にトラックが突っ込んだら死ぬと怯える経営者は関係者も作戦も洗いざらい喋って、さらにトラックも止められ運転手が工作員だったことから軍部の反逆だと全員が逮捕される。

ニトロ盗むシーンが揺れたら死ぬからこそ無言で大汗の緊張感が素晴らしくて参ったな。
だって、やべ、フォークリフト動かない、バッテリーを、よし、でも段差一つに緊張して、最後には警備兵が気付いたぞで。
しかもトラックが撃たれたことでブレーキオイルが漏れててラストシーンが自作自演のはずが本気で突っ込んでしまうという無駄な緊張感も見せかけのはずがやばかったで、ギリギリだったな。

軍部もちょうど良いじゃんで使っちゃう辺り、嵌めが上手いし、軍部の放送もいろいろ確認したら良いのに、直接確認部署が制圧されているから早まっちゃうし、テレビを使えなくするタイミングも上手いからね。

動けなくて白状するのも、やべえってなってるからこそで、分裂させるからこそで。

ヒート

ロスのギャング団のリーダーマッコリーはチームを率いて警察が駆けつけるまでに無記名債券だけ盗む見事な手際で現金輸送車を襲うのだが、新入りのウェイングローが発砲して無傷で突破のはずが皆殺しにする羽目に。
粛清をしようとして逃げられる中、マッコリーはこの無記名債券の買い取り頭取に提案して取引が始まるが、頭取は取引で殺害して奪おうとして部下が返り討ちにされて、マッコリーに復讐を誓われる。
一方で刑事のハナは手早く処理した動きからギャング団が凄腕だと見抜くのだが、そこに情報屋がマッコリーらのギャングが連絡を怠って怒っており、危ういと思ったことでハナに通報。一味だと全員を売ることに。
これで全員の監視と盗聴が始まり貴金属店の押し込みがあるので待ち伏せして現行犯逮捕しようとするが、ほんの一瞬、監視している警察の物音から気配を見逃さなかったマッコリーは撤退。
ハナも不法侵入では数ヶ月が良い所だと見逃す。
監視は続くが港でのマッコリーたちの下見が罠でなにをしていたのか調べるために同じ位置に立つことで全員の顔写真が撮られ、相手がロス警察だと見抜かれてしまう。
お互いに素性を知られ、凄腕だと確認し合う2人はふと接触して、絶対捕まえるからこそ見張ってるから仕事するなと釘を差すが、やばくなったら高飛びするから家族も持たないし、一線越えたら殺してやるとお互いに宣戦布告をする。
マッコリーは失敗したら終わりにも関わらず銀行強盗を行う。
しかし頭取によってウェイングローが雇われ仲間が裏切らせられ、タレコミ通報を受けてハナたちがやってきて銃撃戦に。
マッコリー以外が全滅する中で高飛びすれば可能だったが、女を連れに行き、さらに裏切り者のウェイングローや頭取を処刑するために脱出が遅れ、ハナが現場に駆けつけ射殺する。

アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロ、2大巨頭共演のギャング映画。
圧倒的銃撃戦と男二人の生き様が激突する映画だが、意外にも内容自体は普通であった。
優秀なギャングのニールと優秀な刑事のヴィンセントが追い追われるという定番の内容だし凄腕に思えたニールが裏切り者を殺しに行ったり余計な女を連れに行くことでやられてしまう。
まあ定番な筋書きである。

しかしだからこそ肉付けが凄まじく上手く、冒頭の手際の良い強盗も盗んだトラックで現金輸送車に体当たりして盗み出して、もっとたくさん盗めたのに警察が来るまでに債券だけ盗んでずらかってるし、救急車の爆破だってそこに釘付けにさせる意味も証拠隠滅もあって。さらに高速道路使っても事前に監視カメラ潰してるというプロだった。
新入りが使えないと粛清できなかったことが致命傷になるが、彼らギャングの裏事情がちゃんと人間として描かれており、ニール以外には奥さんも子供もいるのだ。ギャンブルで使い切って危ない橋何回渡ればいいんだと喧嘩してるし、浮気してもいるし、ニールがわざわざ金を渡してもうちょっと待ってやれと次の仕事を回したりしている。
仕事も裏社会のボス経由でこういう仕事だと接触して、事前に見取り図やら指示書ももらうし脱出の手配も。
この悪党も大金を盗んで豪勢な暮らしをしているかというと生活維持のために仕事を重ね、大金がいるからと、このスリルが良いのだと危険を承知で参加する。
象徴的なのだが、レストランで雑用させられ給料のピンハネまでされる刑務所仲間が、よお、仕事出来るか、良いよと再会したら一発で乗ってしまう。
日常の不満もあるが、一発逆転の大仕事がしたい、抜け出したいと。地道な仕事が出来ない。
だからギャングなんかになってしまう。
奥さんも戻ってきたら夫を売れというのに、ちゃんと見逃して、悪党の妻の存在感もね。

追う側のヴィンセントは仕事熱心過ぎて3回も結婚して、今回のも駄目になりそうで、夜中にふらっと帰り、事情もまったく話さず、家族との食事もつまんなくて、仕事にしか意味を見出せない。
典型的ワーカーホリック。
まあ家庭事情は連れ子の自殺未遂を救うで適当に終わりなんだけど。
離婚されるとか敵に狙われるとかして、危険を犯しても奴を仕留めると追っていく動機とかもあれば良いのだが。
実はこのヴィンセント、相手側のタレコミで駆けつけるだけで、自力ではまったく辿り着けず、監視もまかれたりして、圧倒的にニールのほうが格上になっており、実は物足りない。

この人間的肉付けでヴィンセントがそんなでもないのに、嗅ぎ付けられ、追い詰められるニールの大口の仕事を成功させて自分も女と高飛びだと思ったら全滅してしまう悪党たちの悲哀が王道でね。
悪党も人間であるということが、ダブル主人公でもあって、非常に丁寧に存在感もあったな。

銃撃戦の迫真ぶりも音だけで物凄くやばくさせていたのも見事。マシンガンを撃ち合ったらどえらいことだよ。あんな市街で銃撃戦されたら巻き込まれまくりだよ。

2人の名優が激突しているが圧倒的にデ・ニーロ優位だったが、だからこそギャングたちの人間味と生活感が魅力であった。キャストが豪華でね。

閃の軌跡Ⅲ 歩み始めた旧Ⅶ組

ついに旧Ⅶ組が登場。それもそれぞれが社会人となって。
こうなるといずれトールズ士官学院221期も入れて、その前後、220期も入れての221期の風かも知れない。
オリビエ参画開始での改革で219期は途中だろうし、描かれてない。
なので事実上の2年間、劇中で描かれた220期と221期のみが内戦寸前の状況での融和思考を得た人材。
この内戦参加期の2学年はそのまま第三の風を行った。カレイジャスで第三勢力として動いた。だから特別なのだ。
内戦時には貴族派圧倒的有利だったこともあり正規軍と連携していて、中立とは名ばかりだったのだけど、それでも正規軍を勝たせ過ぎず、カレイジャスの参戦で、ログナーとアルバレアのお家騒動で済ませている。皇族救出も正規軍の功績にしない。
このワンクッションが結構重要で、オズボーンの想定通り、大負けさせなかった。カレイジャスが調整役となったことが思惑通りとなった。
ただそれに参加した人々の意志は違う。今後、彼らの登場こそが社会まで描く軌跡シリーズの真骨頂となるだろう。
帝国とクロスベル。たった2年しか描いていないが、だからこそ、人が変われば世界が変わるを表現出来る。その変えるのがⅦ組を筆頭とするトールズの卒業生たち。
もっといろんな人がいるのでそれですら一要素に過ぎないのだけど、あれだけの人数を描いてきたからこそ、一緒に戦艦にも乗ったからこそ、それが社会に出た影響があると嬉しくなる。
まあ、学生運動やってましたと表現すると途端に胡散臭くなるんだけど。

そういうわけで旧Ⅶ組、9人の進路も判明。
まあアリサは順当にシニアマネージャーという現場のトップであり、アークス2と魔導杖部門の責任者、第4開発部の責任者のようで、予想通り。
閃2で新型装備持ってきました役である。第5開発部から騎神の新装備云々はどうなるかわからないけど、これで魔導杖の開発者でもあるティオと絡める。
エリオットはプロデビューして地方巡業中とのこと。これまた予想通りで、スパイじゃないけど、現地にフラりと現れて現場で対応も出来る。演奏家アンドレと似たようなものかな。
ラウラは子爵があっさりと皆伝させているのがいつ死んでもいいような事情がありそうだが、武者修行中で現場で会うよね。オーレリア司令ともやりあうようであり、一緒にアリアンロードと対峙だろうな。
ユーシスも順当にクロイツェン州領主。ユーシスはこれしかない。
エマは姉がラジオパーソナリティやっていたようなミスティ風の帽子で帝国での魔女と地精、つまりトールズの旧校舎やらバルフレイム宮地下、精霊窟などの調査中とのことで、ちゃんと騎神やらの設定開示のキャラになってる。
フィーは2のEDで遊撃士になったのかと予想してはいたけど、その通りになって、リィンがそのルート入りを潰していて、サラやトヴァルも前職は怪しかったりもしていたので遊撃士も懐の深い組織だな。これで帝国の遊撃士は3人、アガットも入れると4人。対赤い星座だろうし。
ミリアムも情報局員としてそのまんま。
ガイウスは行方不明だが、国境紛争中でどうなっているのやら。ガイウスは故郷を離れる理由があんまり思い付かず動かし辛いキャラなんだけど、エリオットとカレル離宮?にいるっぽいのでどう動くのか。
マキアスは官僚になってると思ったら司法監察院なる部署で観察官やっているという正義の男らしい法と秩序の男で素晴らしく合っている。

総合するとユーシス以外が割り合い自由に動けるということであり、つまり特別実習の現地指導員にもなれるし、参戦も可能。
立場的にもマキアスやユーシス、アリサが政府や領主、企業に入って結構重責になってるのに比べるとエリオットやらエマなど民間人だし企業にも属してない個人だしと上手く立場をバラバラにしている印象がある。ミリアムは任務だろうし、フィーも依頼とか、ラウラも武者修行中らしいし、ひょっこり遭遇とかもしそう。

どう活躍するのかもマキアスとユーシスがクロスベルにいるっぽい。マキアスはオルキスタワーなのは確実であるしルーファスに会うようで、ユーシスも劇場客席なのでアルカンシェルかなと。マキアスの上司、クロスベルの上司が誰なのかも気になる。
マキアスは一番意外だったな。本当に帝都の官僚とかになってると思っていたから、監察官という自由に動ける監査役で、どうなってんのと口出し出来る立場を得ている。
マキアスとユーシス。ライバルの2人がちゃんと帳尻合うのも見事で、法律で対峙することで領主代行に格落ちしてない雰囲気は出させているかな。
不正や法律違反とかしたら容赦なく告発、弾劾する世直しとかしてそうで、政府機関向けの組織だけど、法律が変わったからと慣例無視とかするんだろうなと思いつつ、貴族だけでなく革新側もやってマキアスの正しさと苦悩も描いていくのだろうな。
まあ旧Ⅶ組の痛快な活躍でも良いんだけども。

ユーシスは領主代行として四大名門としての政治的な動きや領民、領土での問題解決とかもあるだろうし、アリサも装備持って来てとかは予測が前々から出来ていたけど、ほかの部署との折衝とかありそうで。マキアスも監査監察の仕事がありそうだし。
これに比べるとエリオットはどういう仕事をしているのだろうか、演奏会とかするにしてもリーブスの学生たち、アッシュとかできないだろうから手伝いかな。
フィーは遊撃士だからわかりやすいし、ラウラもまあ武者修行で戦うとか試練とかやりそうだけど。
エマも一緒に調査とかだろうな。
ガイウスもノルドでの道案内でいろいろやりそうではあるが。
ミリアムも諜報活動の支援とか、は難しそうかな。

なんだろう、こう書いていくと一気に学園モノから社会人モノに変貌しているのだけど、まあ学園モノを装っていたのにテロリストと戦ったり内戦に介入したりもそうだったけど、どう作風が変わるのかで。
意外とずっと空も零碧も社会人モノだったので同じようになったと思うのだったのだけど、学生からの成長もあって、大活躍で世界を救うとは思うのだけど、旧知の仲間たちの苦労とかも見たいんだよね。
青春の挫折風味が割り合い好きだったのだけど、大人になったら、エステルもロイドも、良い所持って行かれることが多くて、視点としては学生だから社会人の人たちすげえになるのかどうか。
リィン視点だと上手く学生の未熟さ、同級生たちの未熟さも表現出来そうでもあるが。

でもようやく旧Ⅶ組が社会人としてスタートに立っているということはついにって感じでステージが上がっているのを感じて素晴らしく充足しているな。
軌跡シリーズは住民A、NPCにも名前や物語があったら面白くないかという出発点からのモブキャラが多種多様に存在して社会を形成している中を遊撃士や警察が駆け抜けるという社会性を描いているRPGでもある。
主人公たちがどこぞの流れ者な勇者なんてことはなくしっかりと組織に属している。しっかり国に属しているし近代現代の国家の中の話である。
だからこその学生ではなく社会人として活動であり、旧Ⅶ組がバラバラになって社会に参加して情勢を動かしていくことが、本当に凄い奴として存在できて。
まあやりたいことをやりたかったら偉くなれということでもあるし国家元首が凄いんだになるんだけど、エステルやロイドが遊撃士と警察としてヒーローやったように、彼らは彼らでヒーローやるのだ。
学生が無鉄砲に突っ込んだのとは違う、大人として、立場があってリスクも取りながら、それでもやるんだで。

彼らはまだ二十歳前後、エリートであろうと卒業から1年の仕事にやっと馴れた新社会人でしかない。
クロウの言葉に後押しされて歩き出したばかり。まだまだ道半ばなのだ。
彼らの活躍が社会を動かし、時代を動かしていく。
これで凄いのが、旧Ⅶ組だけじゃない、220、221期のメンバーも社会に出ていることで、より一層の社会変化がありえるし実感出来る。
Ⅶ組だけでは帝国の新風とまでは言えないと思うが、しかし、この2期生も入るとトールズでたった2年だけ存在した新時代の風が生まれる土壌として貴重さが際立つ。
そして生んだのが風雲児オリビエ。

新時代の変化の負の部分をモロに食らってる新生Ⅶ組やらリーヴスの生徒たちとの違いにもなっていて、オリビエが志向した貴族と平民の融和が、貴族の責任感も誇り高さも知るからこそ、トールズ卒業生のメンバーだけは見下すことも畏れることもなく自由に動けるということになって欲しいんだけど。


シカゴ・メッド 14話 心臓

PTSDに苦しむチョイは心臓の音が脳から聞こえると混乱する退役軍人を診察。
鼓動で発狂すると耳に鉛筆を刺してしまうほどだが、背中に爆弾の破片を食らった以外には外傷もなく、鼓動も聴診器で聞いても大きいというほどではない。PTSDでの心的なものかもを思い、恋人の軍医を呼ぶのだが、耳の治療後の食事でゼリーが揺れたことで増幅されているのではと考え、CTを撮ると破片が増幅装置になっていると判明。しかし心臓に近いことで摘出が不能。
いつか発狂してしまうと危惧するチョイは心臓は生きる音だ、不快に思うなと説明してそれを精神的なフォローで食い止めようとして、恋人と一緒に処置したことで自分もPTSDと向き合う必要があると感じる。
コナーは赤ちゃんの心臓手術を成功させ家族に説明して手柄だとダウニーに指示されるのだが、自動車事故で運ばれた女性を担当するが心臓が裂けてしまい手術中に即死。
コナーは遺族に説明も出来ず、励ましのウィルの飲み会も行けず、車で泣く。
ナタリーは転んで腕を折ったという子供を担当してレントゲンから以前にも骨折跡があると虐待を疑うが以前の早合点もあり慎重にチャールズと確認するのだが、ちょっと匂わしただけで両親が虐待を疑ってるのだろうと察知してきて怪しく思うが決定打はない。そんな時、自動車事故で運ばれた女性の血だらけのボタンが残されており、それを拾う入院した子供の兄の姿にチャールズはこいつだと直感。両親も兄がやったのを庇っていると。入院している弟が寝てるだけのところに隣に来ただけで緊張することが証拠だと。
児童保護局に通報することになるし、子供の間に強制すれば反社会性人格も治ると通達するが、大人になればまともになると。弟が危険だと忠告するナタリーに、じゃあ子供がいるなら手放すかと問われて返答できない。
リースは病理行きを失敗したなとストレスで倒れたりイライラしたりで、いざ、シャロンに頼むも法的な契約だから無理だと断られる。
エイプリルはあのスポーツ選手の子供が退院して、親との付き合いも続行中。
シャロンは夫が移住を諦めていないようで。
ウィルは訴訟が取り下げられて一安心。

医者が出来ることなんてその程度。
今回はナタリーとチャールズが突き止めた弟に大怪我させたのは兄という事実を親に伝えても自力でなんとかすると判断してしまうことが、医者に患者のことをあれこれ指図できても従うとは限らないし自分で治してみせると思うのが親であり家族ということで、弟が危ないですよ、じゃあ手放すか、の説得力が素晴らしい。
そもそも知っていたからで、何も影響はない。バレたけど、ぐらいのことで。
この無力さこそが素晴らしい。
そんな無力でも人を治癒させようと挑み続けるのが医者。

チョイの話も自身のPTSDへの向き合いに繋がっていくが、精神的フォローしか出来ず根本的な除去は出来なかったから、いつ発狂するのかわからない。
コナーの助ける処置すら出来なかったことも、赤ん坊を救って良い気になっていたら、手の施しようがないことの無力さ。

これが全体的に描いており、ちゃんと手術シーン、治療シーンがあるのに効果が上げられない。
その人を助けることが難しい。この限界があるからこそ、難しい状況に挑んでいるという医者の厳しさがあって、非常に好感度がある。
だって全員無能とかにしてない、全力で挑んでる。でも難しいで。

泣くこともあれば無力を噛み締めることもある。そんな日常である。

エイプリルが元スポーツ選手の彼氏と続いてるとか、シャロンの夫が移住を語学教室に通って準備続けているとかそういうことも良いしね。どうなるかわからない私生活。

まあウィルの訴訟取り下げのおかげで一安心で大した話がなかったのも救われた感じ、一休みな感じがある。

しかし病院近くの関係者行き着けのバーってのが良いよね。日本だとキャラ数の少なさもあって、店での会話シーンが、上手く機能しないのだけど、海外ドラマだと仕事終わりに一杯引っ掛けて愚痴る感じで。

クロックワーク・プラネット 1話~12話

一度寿命が尽きた世界。歯車が全てを動かしていたのだが、技師の主人公は突然落下してきたオートマターを修理して起動して一緒に行動することに。
一方でその持ち主の女は輸送した連中に探せと命じつつタワーの修理に向かい、なぜか軍が崩落させようとしていると。

えー、なんでタワー修理に行くのか、なんで軍が崩落なんて考えているのかがないので、キツイ。まあ次回で説明があるだろうけど、なんで?だからさ。
普通は落とし主が探しに来て、あれ、なんで動かせてるのかで一悶着で全員集合だろうに。落としたのも修理に来させないための陽動とかさ。
歯車フェチの音で異常探知が出来る技師見習いの主人公も普通に冒頭の音感知戦闘よりも多くの時計を君の音はこうだからここが悪いんだねと直してしまえる技術を見せるとか、その能力はあっても技術はないとかで。
とにかく1話から酷い。


2話 
持ち主の女は軍が修理出来ないからタワーを崩壊させようとしていると知り、時間的に直せないと。さらにこうなってしまったのでお偉い一族の自分たちにお前らが修理出来ないからこうなった事にされる苦境に追い込まれる。そこにオートマターが動いてるじゃんと主人公と遭遇する。

えっと、京都だから人民の避難命令は出しても良いのでは?それも面子で駄目なら2000万が死んだら管理してる連中に物凄い突き上げが来ると思うのだけど。文化財がやられるから移築とかさ。
失脚させるだけなら時間を区切る必要もなく、軍が数兆の修理箇所を調べきれないからお前らに頼むけど、無理、ということでお前らが出来なかったでという擦り付け成功で、あとは人民を避難させてで最小限の被害で終わらせるぐらい考えられてるのにさ。
どうにも軍も連絡役が知ってるとか行政の連中が陰謀企てるけど、銃を突きつけられたら怯える小者とか、世界が安っぽいというか。
キッチリ内部闘争しつつ隠蔽もしつつ、でも統治者側は統治者側で大損害で大勢死ぬのは困るから動いていたら、ありなんだけど、いや、2000万が死ぬぐらい、それで面子が持てば良いでしょうと言い出して、なんか嵌められたのが大口叩きの女持ち主だけだったら、それで良いじゃんと思うからさ。
それでも本気で挑んだから修理工としての意地があって、くそ、と思ったら、音感知の主人公と出会ってで。

この音感知の主人公が最初はなんだろうと思ったけど、数兆のパーツの修理箇所を見つけ出せるなら、惑星丸ごと作られているからその才能が世界を救うでありなんだよね。
戦闘とかなくして修理工の話として、陰謀があって修理出来ないとか、修理箇所がわかっても修理技術がないからレベルアップが必要とかで話が出来そうなのに、戦闘になりそうでさ。
1話で酷かったから世界観も酷い、敵が小者ばっかりなのも含めて気に入らんな。

3話
接触して、オートマターを返さないどころか危機的状況を伝えてもどうでもいいと言い放つが、ほかのオートマターがいるし、その音感知能力を使えると思ったことで、一緒に京都を救えと。
そうして潜入して死んだことにして自動防御以外の抵抗がないのでオートマターの圧縮時間で攻撃して突破する。

無駄なラブコメさえなければ、このまま修理区画突入が出来たろうに。ラブコメには興味ないからさ。
とはいえ持ち主の女も返せを強引にやる脅しを使うゴミなので、それを強引にやったら死ぬからで反撃されて、ちょっと良かった。
そこからちゃんとこいつの音感知使えるで雇ったのは王道。

敵も失脚は望むけど死ぬと謀殺でやばいと焦るのは、だったら、重力変動があるんだから別の理由で民衆を救えよと思ってしまって。

4話
主人公の音感知能力で現場で踏ん張っていた技師団はあっさりと故障箇所を見つけて修理。
だが、その状況を知らない軍部は持ち主の女を殺しちゃったと思ってさっさと隠蔽だとパージ。
これにオートマターの心臓を使って反重力で都市を浮かせて再接続してパージを食い止める。
そしてオートマターはまた眠るのかと思ったらあっさり修理される。

修理描写がネジを締めるだけの簡単な仕事で、ドライバー投げて締める異能ぶりはあっても、なんじゃそりゃで。
そして主人公は修理箇所はわかってもたくさんの修理はできないし修理技術もないし戦闘も出来ないで戦力分散で。
軍部も死んだことになってるから早くということで、そりゃ直ったこと知らないで当然だしさ。こっちから連絡してないんだからさ。
そこでオートマターの動力で反重力でパージ阻止だで。

うん、1巻4話で充実の内容、のはずなんだけど、この作品、戦闘がいるかなって思ってしまって。
歯車修理もネジ締めるだけですというのがこの作品の根底から浅くさせている描写で、歯車に何かが挟まった、歯が欠けた、ネジがない、それらを取り替える、その部品用意、一部が丸ごとなくなったから新しく作るしその用意とか事前段階でいろいろ出来たろうしさ。
活躍分散で悪くないのよ。モブキャラ技師団とかも保志総一郎がいるからやれそうだしさ。
でも修理がねじ締めだけなのもそうだし、軍部のただ敵対するだけの存在というのも引っ掛かっているし。
本当にあと一歩世界観に深みがあったら違うのよ。でもそれがちょっとしかないのよ。 


5話
京都崩落を阻止して内情ばらしてやって責任者を更迭させるなどしていると三重で謎の諜報員が破壊兵器を見つけ、人形兵器に殺され、その死に際の通信を受け取ってやってきた主人公たちはいくつもの都市が崩落してるのに協定違反の兵器作ってる奴もいるし、空間削るヒロインと同じロボが襲ってくる。

後日談からの単純に情報が流れて突き止めやるとやってきたら、ヤバイの発見という話で。
ちゃんと主人公の異能が依頼される形で成立してるのはなかなか。
空間削るロボよりも戦術兵器のほうがやばいというのもちゃんと説明されて。

6話
主人公たちが音感知で助かると奈落の底へ避難して、マリーは死んだと思い、情勢調査のために知事を尋問すると実験隠蔽で潰れた滋賀の残党が三重に逃げ込んで兵器を作り、抑止力で政府と対峙していたが、マリーが京都の事件を暴露して信頼失墜させた政府が返り咲くために動くからと兵器を起動させたと。
これに戦争になると絶望すると主人公たちがやってきて、あのオートマターの女が欲しいから東京で仕掛けると言い出して、先に仕掛けて悪役になったら戦争にならないで終わると悪人になる。

好き放題やったマリーのせいで失墜した政府の面子回復のために戦争が仕組まれるということを突きつける展開が良いな。
しかも知事は普通の家庭人であり、お前のせいで俺たちが死ぬと家族がいるからこそ叫ぶのが飛田展男だから迫力抜群で小者じゃないのよ。
悪党ぶっ倒して終わりじゃない。やられっぱなしじゃ終わらない。
そういうことしちゃったらこうなるということは気分良かったな。
また主人公たちがそういうことどうでも良いから、あの女が欲しいからで、良いね、悪党やろうで。

マリーが全体的な主役として立ってるし、主人公がそういうこと考えない主役で、4人というか二人が主役でコンビコンビで成立して結構好印象。とにかくモブキャラを雑魚にしなかったのもね。
主人公の音感知戦闘も一発食らったら終わりだからこそ際立っていたし。

7話
東京の一エリアを占拠して戦闘フィールドにするために仕掛け、そこで迎え撃つことに。そこで人間は殺せないオートマターを人間の盾で動きを止めて仲間入りさせるのであった。

1話冒頭に戻るけど、1話ではそれほど感心もしなかったがキャラ立てのおかげで結構見られるね。
戦闘もオートマター最強だけど人間は殺さないのでそれを利用してで。

オートマターが主人公は危険に晒せないからマリーに命を張ってくれと頼むのも、受けるのも良いしね。技師連中が来てくれるのも正義を貫いた事件があったからでこいつらとくっついたら区画補修が出来るで助かるで。

幼女ロボにお父さんやらお姉ちゃんやらで狙ってるけど、マスター取得で泣くのはロボらしくて良いしね。

8話
滋賀のロボットは電磁兵器搭載で全ての歯車が止まり、政府はパージするしかなく、主人公たちも行動不能。しかし主人公は諦めず、壊れたなら直してやると動きだす。

軍が暴走しているし、自作自演かと思ったら、ちゃんと三重の連中がやられる前に動き出しており、知事の話から政府による三重の連中が危険だからと戦えるように襲うけど、実はスパイがと、余計なこと考えていて、状況が読めず、意味不明で。
三重の連中がなんで戦ってるのか理解できず、政府が動くとか言われても、なにもしてないし、?、だったので、敵が必要だから攻撃されるので先制攻撃したのねと。
しかも軍が暴走気味でパージしたがるのに、政府は支持率が下がるから人命優先だと思っており、さらに言うと政権交代したのか電磁兵器ってなんだよいう状況で。
政府が無能というよりも普通過ぎて、いきなり、なに?って状況に翻弄されて。
技師団の一人が説明に来て、世界中で違法開発してるのにという状況が、政府の無能さを際立たせるけど。

襲ってくるじいさんが主人公たちが三重の下で出会ったじいさんで、この惑星作った技師の技術がわからず、資源も尽きて補修も出来ず俺ら死ぬしかないんだよという絶望が破滅主義で動いてるっぽいのだけど、この設定だけで全てが人工物のサイバーパンクというかスチームパンク臭を作っており、結構好印象なのよ。
ギャグかつ変態臭があるんで感じ辛いのだけど、終末世界の話なのよ。
古代文明の超技術の上で生きてるのに、千年ぐらい経過して、技術継承がないから、もう劣化してガタガタなのに、補修が出来ず、もう俺ら死ぬぞ。
そう思って全力尽くしたじいさんの絶望の話で。
だからこそ主人公の異能が技術解析となるし、技師団やらが可能になる要素として希望を繋げていく。

そういう話で、SF要素と空気は燃えるのに、なんか変態だし作画も良くないしで。

ところで主人公、火傷するから移動するだけなら上着で手を覆ったら良いじゃん。そんなことも思わないのか。熱を与えれば磁力が解ける、冷却だで水が必要だろうし。

9話
秋葉原の全てが停止するが上野まで移動したら平和だし修理も可能。ということで回収した工作員をエロロボに接続して事情聴取しつつ、敵が60時間動けず、また政府も無策を晒して自動的に支持を失ってクーデターになるが、主人公たちはヘッドホン購入の買い物後に、日本の最深部区画を占拠して、先に犯行声明を行えば目論見を潰せると後戻り不能な犯罪を計画する。

60時間動けないならそれを政府に通達したらいいのではないか。武装も解除してるし、波状攻撃するとかさ。
政府も国連装備での成層圏からの地表攻撃を狙うけど、それやったら結局同じじゃんか、むしろ国際社会にバレるからパージだろ内輪揉め。
住民は説明がないのでなんかよくわからないで支持率低下で。
この謎の軍隊を政府が倒せないことでのクーデター自体はわかるんだけど、別に政府に協力しても良いじゃんとは思うんだけど、これが死んだことになってるし政府も腐ってるしで、自分たちでお祭り騒ぎだで。

前回の絶望からの、隣の区画まで移動したら立て直せるのになんで絶望してるんだよとか、隣の区画は情報規制もあって平和な日常の温度差と買い物デートがあんまり必要もないとか、普通に直している間の会話劇で良いのにさ。

俺たちは悪党だ。ならばこの事件も俺たちの手柄にしよう。秋葉原の時にもうやったで。
愉快犯的な本当の敵のために世間的には悪党になってるというピカレスク、ダークヒーローを感じるのだけど、趣味がきつくて厳しいな。

10話
区画占領とサイボーグの代わりの体を得た一行は犯行声明を行い主犯に自演。そんな状況で国家の要人でマリーの友人を人質にするのだが、主人公の能力は危険だと警鐘を鳴らしつつも、それだけでマリーは自分が実現させると。

混乱する中で罪を背負う主人公たちの空騒ぎさがあって、大事なのに、妙に空虚さがあるな。
もちろん数人でやってしまうこともあるんだけど。

あくまでも主人公は異能力があるだけの素人で、マリーの天才としての優秀さは変わらずコンビを組む理由を崩していないのが良いね。

11話
兵器の砲撃、地表攻撃すら退けて、壊滅を目指していく破滅主義に、破壊された歯車の再生を目指していく。一方で人形たちは兵器の撃破に挑む。

歯車の再生とかじいさんたち無理だって言うけど、できるよねで可能に。
それだけの天才であり勝手に絶望して世界崩壊を目指してるじいさんに対する答えだけど、なんかできるよねで、全然衝撃もない。
これだけ世界観の積み上げを行っているし主人公コンビが天才であると描いてきているのに。
それは、どうしたら良いのよ、どうにできないよ、どうにかしろ、できないって言ったのお前だよ、作ったら良いじゃんで。
この世界に挑むのだって展開は凄く良いのよ。この機体を直せるものが世界も直せるで。
でも全然かみ合わせが悪くて、じいさんが権力奪取に興味もなく破滅主義でもなく、俺を絶望させた製作者に挑んでるとか、土壇場で想像して歯車作ったら良いじゃん、その程度のもんだよで。

う、うーんというかさ。

12話
オートマタが三重の兵器を破壊する中で主人公たちは歯車を作って熱を与えること磁力による歯車操作不能状態を解消して逃走。
彼らは世界を崩壊させようとした大罪人ということになるが、唯一この世界を修理し改変できる存在であると世界を救う旅に出るのであった。

自分で滅ぼそうとしておいて、いざ出来るようになると、お前ら、認めんぞ、人間じゃない、世界の神になってるじゃないか、しかもお前らしか修理出来ないって危ないと言い出して、せめてオートマタだけでも破壊しようとしたら出来ず、頑張ってる主人公に比べたら戦えてもいないぞで。
そりゃそうなんだけど、この世界の凡人な技術者の末路としては、というか修理不能だからこそパージだって思うわけで、本来はこの破滅する未熟で未完成でゴミなのが人間で、それに絶望するのが普通だと思うんだけど、救いがないな。
だって、主人公たちが天才であり神であるからこういうことが出来るわけで。
一段違う存在、一応主人公コンビは人間だけど、オートマターにサイボーグまでいることで、非人類に片足突っ込んで、それを嫁だ、娘だの言い出して、変態なことが新人類だ、神だで、強引な許容で。

そんなわけで、釜茹でだということを熱を入れて磁力解放ということでそういえばそのために乗っ取りやったんだっけとすっかり忘れていて、危うく意味不明になるところだった。

いろいろあったけど、破滅は防いだし、俺ら世界救えるぞ。好き放題しようぜで。
あのエロロボの工作員も仲間入りしているのも案外楽しい。情報漏れしそう。

総評。
王道サイバーパンクを変態趣味と回りくどい作劇とキャラで潰していく凡作。
どのキャラも好きではないし展開も真剣味がなく論法も納得できず、情報過多なのにそれがいちいち分からなくて、正直、意味不明な作品、それが評価になると思う。
とにかく世界中が腐ってる終末世界なんだけど、ギャグの空回り、機械フェチの受け付けなさ、よく絶望するけど、別に絶望する状況でもなく、すぐに立ち直って解決策も提示して動き出していくので、じゃあさっきの落ち込みはいったいなんだったんだ。
そういうことが続くから、もう駄目だ、うーん、こうじゃね、それで行こう、行けるねで。
もうなんじゃそりゃでしかなくてさ。
このシナリオ展開が、微妙でね。

恐らく2巻ぐらいの内容でかなり丁寧にやってる空気は感じられたし、言ってみれば巨大移民船で千年暮らしてどういう原理で船が作られてるのかもわからず修理方法も不明の中で生きてる人たちの話にしたら簡単で、国家や組織は権力闘争してるし、もう無理だと絶望もする技術者もいるしで。
そんな破滅世界で俺たちはそんな絶望に負けない、痛快に悪党やって世界を救ってみせる。そういう技術もあるで。
それを描いていくのだけど、ここからだし、ここからが本番だし。

やりたいことは凄くSFサイバーパンクやってるのに、キャラが受け付けないというか、道筋が良くないというか、受け付けなかった、のがな。

プリンプリン物語 3話 4話

テレビ出演後にプリンプリンは祖国を教えてくれる人が来るかもと思うがあっさりランカー一味に拉致される。

ちゃんとこれから旅するにたる積み上げとして祖国のことをどう思うのかで、愛国心や好きか嫌いかわかるかって言い出して、比べないとわからないとか比べるまでもないとかが交錯しており、故郷探しもそうだけど、この国がどんなに良いのか悪いのかわからないというのもね。まだ海外旅行も一般的ではない80年前後だからね。70年代からだけど、バブルまではまだまだね。そんな時代だから旅行番組もそうだし、世界を回る作品もまだまだ人気の頃。

拉致がハンバーガー屋台でおさげが連れてこいだけど、ボンボンが勘付くのも上手いな。


4話
ランカーに拉致され王族の身分が欲しいので国際犯罪シンジケートのボスに祖国と身分を確かめるから結婚して欲しいと言われて仰天するプリンプリン。
一方、モンキーが拉致されたヘリにテニスのコート引きも一緒に飛びついたことで糸が伸びてるとボンボンたちが追跡してランカー屋敷を突き止める。

ランカーの俗物な動機と同時に事実上世界を手にしていることを描いて五大国をおちょくりつつ、求婚は祖国と身分を確かめたらで、ちゃんとしている。
プリンプリンは大事な故郷をヤクザなんかの力は借りないで。

今回、コート引きのロープが伸びるという3話のネタがそのまま追跡のアイデアになっておりお見事。モンキーが飛びつくことで途中まで追尾で、向かった先はわかるのかで。モンキーは話せないが言葉はわかるで。
ヘリも拉致するから乗ってきたでちゃんと伏線だったんだな。

アルトコ市編3、4で、毎週5話だからもう1話ぐらいか。

続・荒野の用心棒

南北戦争後、メキシコ国境の町にて、元南軍のジャクソンとメキシコ活動家のロドリゲスが対立する中、棺桶を引き摺る男ジャンゴが現れる。
彼は両陣営相手に仕事をした娼婦のマリアを気紛れに助けたことでジャクソンに命を狙われるが、機関銃で一味を壊滅させる。
すると実は旧知だったロドリゲスと合流してメキシコ正規軍から軍資金を奪おうと画策して見事成功するのだが、ロドリゲスがこれでメキシコに戦いを挑むから分け前は待て、将来は幹部だと条件を出すが、渡せと盗んだことでマリアと逃走するのだが、金を入れた棺桶が沼地に落としてしまい、それを掘り出そうとして捕まってしまい、マリアは撃たれ、ジャンゴは命を助けられたからと腕を潰されるだけで済まされるが、そのロドリゲスはメキシコ軍に合流していたジャクソンによって待ち伏せされて全滅する。
ジャクソンは宿屋の親父を殺害し、墓場で待つジャンゴを殺そうとするが、ジャンゴは腕が潰れたものの発砲だけは出来るとジャクソンを射殺する。

イーストウッドの荒野の用心棒とは無関係。
両陣営を壊滅させる筋は同じなのだが、機関銃のゴリ押しだけで知略があるわけでもない。棺桶が落ちて捕まってしまい腕を潰されて、この状況で弱小になったとはいえ敵にどう戦うのかと思えば、普通に撃つという、ゴリ押しなだけで、まったくつまらん。
のだが、宿屋の親父まで死ぬ全滅さ、腕を潰されても絶えぬ闘志を見せるフランコ・ネロの男臭さが、無情なウエスタンさを描いており、雰囲気は結構好き。
やられても男前なのが良いんだよね。

暁の軌跡 プレイ感想24 サーシャの休暇

ミシュラムでのサーシャの休暇をリーヴが強引に設定して誕生日だからサプライズも仕掛け感謝を表明するのであった。

まあそれだけの話でいきなり水着サーシャとかもまだ4章クリア前でサーシャ本人もいないのに。
一方でその後らしい空気が、ミシュラムでのサーシャ視点としてリーヴへの感謝、そうやって気遣えることの成長、サプライズにビックリとか、リーヴへの愛情とリーヴのお祝いしたい気持ち、クロスプロジェクトでのお祝いも含めて、リーヴがこのメンバーだけは仲間だと思ってる描写でもあって、なんだか良かったな。
会社の部下たちとは違う描写で。
そしてミシュラムの様子が碧でのインターミッションを思い出して、そうそうレストランでサプライズでサザークとジャネッタがやったよな。高級店で一見さんお断りでオークションの時に買えなかったんだよなと。思い出してくれて。レストランも大絶賛する観光客もいたしね。

また水着切り裂き事件も発生してと、ペングー駆除は定期的にやったほうが良いよ、レイクビーチの治安はどうなってんの、マリアベルさん。今後どうでも良くなるからやらなかったのか。

で、年齢は怒るぐらいでロナードは23ぐらいとしてくれて、30代だろうけど、実際いくつなのか、は曖昧にするのが華だね。怒るらしいけど。

マリアベルと親しく、ミシュラム休暇を都合をつけるなどますますリーヴとサーシャらエルフェンテックのIBCでの親睦が深まるな。

いやあ、この小エピソード自体が良いな。ナハトたちの視点に限定されない。それこそが外伝の魅力で。微妙に登場でも良いし、そもそも出さなくても良い。それぐらいのことをやってるから、掘り下げとしても実は本編キャラもこんなことがありました、サブキャラたちもこんなことがありましたと描ける。なにより今回みたいな大したことがない日常エピソードが出来る。
これが、ストーリーの文脈が本筋無視だからこそ、ただのハッピーエピソードも出来る。これは本編でも出来ないからこそで。

ミスター・ノーボディ

西部も終わり頃、老ガンマンのボーレガードは有名を馳せたからこそ挑んで来る者が後を絶たないのでヨーロッパで引退しようとニューオリンズで船に乗ろうとするのだが、彼の大ファンを自称する無名の男ノーボディに付きまとわれ、歴史書に載るぐらいの大事をやってみせるであろう最後を見たいと言われてしまう。
自分はそんな大層なものではないと拒否して、刺客に狙われるのも、実は死んだ兄弟の取り分を払えと追求されるのを恐れている人物がやっていたことで引退しても多少暮らせる分だけあれば良いと1万ドルから500ドルで良いから、敵討ちもせず手打ちだと。
しかしノーボディはワイルドバンチ150人を差し向けて、ボーレガードは、ああ、倒せるように派手な鞍にダイナマイトを入れるところを見せたのかと狙撃で全滅させる。
そして伝説の逸話を作ったボーレガード相手にノーボディは決闘で勝利する。
ということにして死んだので引退したボーレガードは伝説の後継者になったら自由気ままには暮らせないぞと忠告しつつも後継者に頑張ってくれよと。

伝説を演出して後継者になる。
冒頭のやたらクラシックというか王道な床屋で髭剃っていたら狙われて偽店主ごと抹殺の格好良さからの、なんだかよくわからない明るいファンの兄ちゃんに付きまとわれて、しかもなんか狙われると思ったら助けてもいて、しかもギャグバトルが延々とやったりして、うーん?と思っていたら、なんと実は黒幕でしたということで、いろいろ扇動したりしており、別にワイルドバンチと戦う必要ないだろうと思ったら、現金輸送の列車を、ボーレガードに迎撃させるためだけに盗むという荒業までやって。
しかも伝説の男、150人殺し達成で。
そういう男を殺すことで無名の男が後継者になる。
ボーレガードも死んだことになったらもっと安全に暮らせるから良いよで。

はっきり言って、あらすじだけやると無茶苦茶無駄が多くて、普通にファンの男がワイルドバンチと対決させて伝説作ってから死んだことにして後継者を名乗るというだけの話だから、能力描写とギャグモノということを描いているだけなので、中盤が眠くてさ。
でも早撃ちでの帽子撃ちから、バーでのグラス撃ち、待ち受けての帽子撃ち返しとほかの刺客をあっさり撃退などで能力の高さを描いており、どんなに早撃ち出来ても150人はと思ったら、事前に殺せるように目立つ鞍に爆弾入れてますという見事な伏線回収で。

この引退と後継者たらんとする物語が案外しっくり来ており、もう引退したい凄腕を狙う若者の話はありそうな感じなんだけど、偉業を成し遂げさせてから殺すというのが、しかも芝居で。
西部劇の終わりのもう1900年になりそうな感じで、同じことは警察が組織になってるから無理だぞとか思ってるのに、いいや、俺の時代なんだという向こう見ずさと伝説殺しの巨名を得たら、もう風来坊は無理だぞ、狙われるぞで。
これを上手く回避したら、若い時に伝説のガンマンを決闘で殺したという箔がつくので、なかなかね。
作り上げた伝説も、伝説のあれをやった男をやったのが俺だで吹聴するだろうからね。

上手く引退した伝説の男の話でもあるし、虚名を得た若者の茨の時代への予兆を感じるラストが、西部劇はバッドエンドは多いし死に損なった連中の話もあるけど、なかなかハッピーエンドに決まっていた。

フェイク

1978年、宝石鑑定士のドニー・ブラスコはボナンノファミリーの古参メンバーのレフティに接触。
宝石の真贋が出来て、寄越した奴を一緒にボコボコにして使えるということでレフティの弟分としてファミリー入り。
彼はFBIの潜入捜査官ジョー・ピストーネであった。
ジョーはドニーとしてファミリーに潜入してマフィア壊滅のために証拠集めをしていくことになり、レフティは弟分のドニーが使えると教育しファミリーに紹介したりと親身になって世話してくれる。
そんなある日のこと、ボスが殺されてレフティの兄貴分格のソニー・ブラックがブルックリンを縄張りにするボスに昇格。すると上納金が足りないとせっつかれ、ドニーはフロリダの捜査官も手詰まりだからという上からの命令でフロリダでバーをやろうという話を持ち込む。
古参メンバーながら要領の悪いレフティは一生手下は嫌だと、2人だけの秘密だと地元マフィアへの根回しも含めて準備するのだが、それをソニーは気付いており、バーの営業やら地元ボスへの挨拶も全て上司は自分だと奪うと、これを準備したドニーが使えると引き立てるようになる。
これに夢潰えたレフティにドニーはそれでもファミリーに繋いでくれた兄貴分だと敬意を払い続けるのだが、そのバーがファミリー内の対抗グループのリークで摘発され全員一時投獄されると、裏切り者がいたと察知して即刻復讐戦が開始され、内紛状態に。
FBIはもうやばいとドニーを抜けさせようとするのだが、もし抜けたら身元保証人のレフティが死ぬと抜けられず、チンピラなんだから、バーの上納金を上納してなかった分があるから抜けようと誘うが、むしろレフティはドニーこそ裏切り者だと勘付きつつあり、対抗グループの関係者を殺しに行く途中で、殺しに怯える嘘だと感じて、無視するが、いざやろうとするとドニーの動きと抗争で張っていた警察に逮捕され、ドニーはそのまま行方不明となり、ジョーに戻り、6年もの潜入捜査の功績を讃えられる。
一方でマフィアたちはドニーは潜入捜査官だと明かされても信じず、しかしジョーの集めた証拠によりファミリーの幹部クラスになったメンバーは全員逮捕されてしまう。
ジョーは素性を隠してひっそりと暮らしており、マフィアは懸賞金をかけて追っている。
これは彼の自伝であるドニー・ブラスコ作戦を映像化したものである。

97年のアル・パチーノとジョニー・デップの実録マフィアモノ。
やはりアル・パチーノ演じる中年の下っ端レフティが素晴らしい存在感で、ドニーが肩入れしてしまうにたる魅力ある男で。
いってしまえば、出世できない万年平社員なのだ。経歴も長いし上司だって助けた恩もあるし武名も轟く。しかし単なる暴力で物事を解決したチンピラに過ぎず、組織を率いる立場になるに足りない出世が出来ない下っ端。
この感情移入出来る存在が、お前は優秀だと目を付けて世話してくれる人の良いおっさんであるから、当初はちょろいどん臭いおっさんと思いつつ、恩義も受け家族同然に遇されると、裏切れないと。
実際、子供もいるのに麻薬中毒で死んだこともあって、才気ある弟分、しかも店を持つ野心の共有もそうだったけど、同格にあっさりなったのに義理立てしてくれる可愛い奴だから信用して、FBIの囮船だと情報が漏れてるのに言い訳したら信じてしまう。
これはどっちにしても自分が死ぬからもあるけど。

オチのドニーが潜入捜査官だと告げられても裏切り者に仕立てるつもりだと信じない男の仁義には痺れるところがある。でも全員投獄後に死亡だからね。そりゃ壊滅させられたら一生逃げ回るしかないよね。

で、この作品が上質だなと思うのが、この潜入捜査官として男の友情やらマフィアの命懸けの義理立てとかを描いていながら、理由不明で家を6年も空けるジョーを家族は否定して家庭崩壊してしまう。
そりゃ年がら年中おらず、いきなり帰って来て、ああしろこうしろなんてふざけんなになるし、潜入任務だから詳細も教えられない。

この潜入捜査官としてマフィア相手に飲まれることに感情移入させつつ、無関係の家族に、こっちが本当の人生よと指摘させることでバランス取っており、妻子持ちに潜入捜査なんかさせるなと思いつつ、アル・パチーノがどれだけ魅力的で助けたい男でも作戦で破滅させるのだという歴然たるものに、視聴者を納得させる。
危険な任務ご苦労と報奨金とメダルまでもらうけど、あいつら破滅させてしまったなといううかなさがあって。

序盤のあれこれと顔見せしたり、マフィアのしきたりを教えるレフティがね、具体的で、ボスが死んだらやべえ、消される、妻を頼むぞの小者さがたまらない。

マフィアモノとしては結構な傑作だったのではないか。演者も含めて、内容がお見事でさ。
潜入者の葛藤が、男の仁義炸裂だからこそ、悪党じゃねえかと思いつつも、人間味溢れ過ぎて。
使えないおっさんが家庭人だからもあるけど、駄目兄貴として魅力があった。そのおっさんを見捨てられない兄弟分の仁義。
そしてその男たちの仁義が心地良くても、家族の家庭崩壊を描くことのバランスよ。
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