名探偵コナン 外交官殺人事件

風邪気味のコナンは事務所に帰ると西の高校生探偵服部平次が工藤新一はどこだとやってきており、そこに毛利探偵への依頼者外交官の妻が息子の恋人の素行調査を依頼して来る。
そういう行為をしていること自体が醜聞になるため家族連れがやってきたという目晦まして家を訪ねるのだが、いざ依頼人の外交官に会うために鍵の掛かった書斎に入ると毒針で刺されて殺されており、死亡は状態から会う直前だった。
このことから妻を除いて家にいた、息子と婚約者、祖父の3人に絞られるが、それ以前に書斎の鍵は二つのみで開けるのに使った妻のと外交官自身がズボンに入れていたので密室殺人、不可能犯罪であると。
しかし平次はドアの下の隙間と書斎の死体のあった机までが一直線であること、鍵のキーホルダーにテープが付着していたことから釣り糸を針に通してテープで止めてズボンを通して糸をドアの外まで引っ張り、鍵を掛けてから糸を引っ張ると鍵は糸を通しているズボンに入り、強く引っ張れば糸はテープから外れて回収可能。
このトリックが可能なのは釣り好きの祖父であり、いたという居間から糸を発見したと。祖父は認める。
だが、パイカルを飲んで元に戻った新一が現れてそれは机上のトリックだ、ズボンに入っていたが二重ポケットで、しかもくの字に入っており、園方法では鍵が外に飛び出していたはず。
本当の殺害方法は書斎に入った直後のオペラをステレオで鳴らして無意味に机に詰まれた本が呻き声と苦しむ顔を誤魔化すため。そう普通に合鍵を使って部屋に入り起こすために近寄った妻が針で刺したのだ。
釣り糸は家中に隠されており、祖父がどこにいても通用するようにしていたと。
これは鍵を釣り糸でポケットに運べるというテープの偽装で祖父を犯人仕立て上げる偽装トリックであり、わざわざ探偵を呼んでその目の前で殺害しないであろう、今殺されたとは思わないであろう心理的な密室トリックであったと。
動機は実は妻の前夫は今の夫に嵌められて獄死して、そのことに気付かずに結婚したが、婚約者が実子であり、息子が婚約者として連れて来たのが獄死させた相手の娘であることが気に食わず全て話してしまい、怒り狂った妻は復讐。祖父はその冤罪に協力していたと犯人に仕立て上げられ、そのことに気付いて自白したのだ。
事件は解決したものの、パイカルを飲んで一時的に戻ったもののすぐにコナンに逆戻りしてしまう。


服部平次初登場回であり、推理対決、パイカルを飲んで元の姿にという重要展開なのだが、とにかく事件トリックが見事で、平次がミスリードに引っ掛かるものの、最初の密室だ、いや糸を使って密室にしたんだ、それはミスリードで入ってから刺したんだよ。俺たちの目の前でという、堂々と殺したなんて思わないだろう。
これが単純でありながら、だからクラシックを聞くのにオペラを聞いて変だなと思っていたら声を掻き消すためで、机の本も顔を見られないように。睡眠薬で眠らせているのも眠らしてから殺したのだからたいした問題じゃない。
糸も用意して祖父を犯人に仕立て上げる意味でもミスリードになっている。
ちゃんとそのトリックではポケットに入らない、同じキーホルダーだから針を入れる隙間があるから証拠で。
この偽装に引っ掛かることで、しかしそのトリックで決まりだと思えるような説得力、それを見抜いて上回るひっくり返しての、二つトリックがあるように感じさせて、大満足回。

平次の能力もちゃんと蘭相手に電話で話してるのにそっちの様子を聞かないのは直接見て探ってるからだとか毛利探偵を助言を聞いて動いてると見切っていたり、優秀に描いてるし、子供に死体を見せるな、病気かと気遣ったりして、普通に良い兄ちゃんさを見せてる。

そしてエピローグに読書感想文のために図書館に行くで、ああ、悪名高い津川館長回かと思い出している。 

真田丸 48話

停戦成立後に暗殺を企てるも失敗。
この状況で再戦が来ると南側に空堀を作り家康らを迎え撃つ準備をする幸村。
しかし牢人を養うための資金が払底寸前なので資金の追加をやめていたら、大野治房が自分の兵のために資金を持ち出したことで不満が続出。仕方が無く資金を払うとその金で武器を購入して戦支度を開始。さらに大野治長が暴行され施政不能に。
そして大野治房らが勝手に堀を掘り返したことで家康は再戦を決断。
幸村らは南側を要塞化するまで時間稼ぎをするはずが急速な情勢の悪化に誰も戦争を止められないと。

国替えを考え、お家安泰を考えながら、小賢しく策動して制御出来ずに破滅の最終決戦へ至る。
内通した有楽斎や牢人を追い出せという大蔵卿の言葉が前回までなんとイライラさせるのかと思うのは現場の人間である幸村に感情移入させられていたからだが、ここに至るとむしろあれで良かった、その方針を貫徹してくれたら豊臣方は助かったと思えて、むしろ幸村たちへのなにやってるんだという気持ちにさせる。
これが非常にバランスを取っており、前回までと今回とでは情勢が違って、ちょっと前までは幸村たちが正しかったのに、今では大蔵卿たちのほうが正しく見えている。
典型的な破滅に至る物語であり、最悪の事態に進むのは意見が採用されないほうが正しいという奴なのだが、情勢の変化とキャラの一貫性によって作り臭くないのよね。48話やってるのもそうだし。

また未来を思うことで、四国に国替えだ、2カ国ぐらいかな、四国全部もらおうよ、なんて冗談言いながら、家康の暗殺を企て、千姫が次の戦でやられるからその交渉をしに帰りたいと言い出して、ここでそれをやっていたら、今のうちに退去したら認める可能性もあった。
大蔵卿の牢人を追い出せという言葉が、国替えするなら完全降伏として牢人も追い出して田舎に移るということで交渉すべきだった。多くの人を交えて家康に断らせないようにして。
なのに戦死したい幸村の無防備になったら終わりだ、約束なんか守らないという口車に乗せられて戦闘に入ってしまう。
それでもちゃんと善後策を考えていた。次の戦いに勝って確実に良い条件で和議を結すぶと。
突撃戦を考える前に、南部に要塞を用意したら大阪城に近付けさせないと考えている。
しかしその準備が整う前に、牢人が大量に集まって、制御出来ずに破綻してしまう。

作戦計画上はやれると思っても、万全の準備は出来ない、そこまで準備が進まない。
首脳部の計画なんて現場が暴走したら一発で覆るのだ。勝手に再戦に備えて武器を集め、堀を掘り返す。彼らなりの次の戦いを予測してのこと。
だって解散命令がない。豊臣に召抱えられるには武功をあげるしかない。だから留まっている。
戦うつもりなんだろ。どうせ夢破れるのだから死ぬ前に良い思いしたい。
そんな牢人を制御出来ずに再戦を僅か数ヶ月で起こるのだ。

幸村の見込みの甘さで、有楽斎の命だけは助けるという行動は日本中が敵に回っても勝てるなんて思ってないだろうで。
本当にそういうことだからさ。

いやあ、今回も今回で人の好悪をちゃんと悪い人かと思ったらそうでもない、間違いをすると思ったらむしろ自分たちのほうがというようなままならなさが描かれて、内通する有楽斎の行動を完全に間違いだと言えないように、徳川に逆らう幸村と大助を大罪人だ、一族ではないと言う信政のことを全て否定し切れないように。
一面的に見れば内通する裏切り者、一族が揃っているのに空気読めない奴。
状況や見る位置で違って見えるのが見事だな。

利休の馬上筒が見つかって、茂誠から本陣に突撃かますのは槍より銃のほうがという入れ知恵が、最後の突撃戦を仕掛けさせる。もうこれしかない。

そして信之は幸村が死ぬつもりだ。昌幸と同じく徳川の大軍相手に奇策で勝ち続けて来たのだ。やれるでしょう。そう思う三十郎に、死ぬつもりだからと察知して大阪へ、最後の別れを告げに行く。

次回、最後の運命の分岐点へ。

今回、最悪の状況のはずなのに、家族を呼んで和やかな日々を過ごしているシーンが印象的で、幸村が三十郎や茂誠、甥二人に会った。
でも甥は大助と喧嘩する。
大野兄弟もそうで、治房が独断専行して大馬鹿がと罵られ、夜襲して治長を怪我させる。
でも治長は身内の、兄弟の問題だと問題にしない。もう行政不能になってしまうのに。
治長もやれる奴としてキャラが立っていたな。

兄弟の確執という面では最終盤に来てこれだからね。だからこそ次回の兄上の説得が効くだろうな。

篭城し続けても牢人を養う金も尽きている。その長期的な見込みがないのに、勝てたら全てが上手くいくと強行する。
それは破滅の運命。軍人が力を持てば、戦いたい、死にたいという彼らを報いるという甘さが処分出来ないから、降伏出来ない。

イーハトーボの劇列車

NHKで放送していた舞台作品で、父がユーモラスに法華経のことを語っていたら上京した主人公を尾行した男が刑事で左翼活動家の一員の主人公を手を切れと言い来て、芸術を作って精神的に都会に負けないようにすれば農民たちは幸せになれるというのを、お前の考えは空想に過ぎない。花で心が豊かになる?花は食えない、作物を作る土地が少なくなるだけで貧しくなるという単純な算数もできないのか。
父親が頼まなければとっくの昔に逮捕されていたと。
そして肥料工場の工員となるも肺炎になって死ぬ。その時、妹の婚約者になりかけた福地と再会して、彼は農民のために満州で新天地を作るのだと語りながら左翼活動家の作家が妹の貢いだ金を活動資金にしており、騙された妹は自殺してしまったから復讐する、新天地の要職の自分は活動家殺しでも捕まらない。
それを必死に止め殺生は行けないと思いながら息絶える。

途中から見て、ふーんって感じだったのだが、イーハトーブの話が出て宮沢賢治かと察知して、途中の心残りの人々の描写も貧困が原因での呆気ない最後を迎えている農民の話で。
元農民であろう刑事の言葉が宮沢賢治の甘い幻想を容赦なく追及しており、それですら父から逃れることができなかったという木偶の棒で。

途中から見たせいもあるけど、体の弱い宮沢賢治がそれでも父に反抗して稼業から逃げたいと思い屁理屈を捏ねてもまるで通じない様子や理想を語り、左翼活動に没頭し農民と生きるなんて言いながら、なぜ無事なのかも父親のおかげで。
画材や本を購入なんて農民にはできない。農民演劇を作るって、太い指で楽器が弾けるのか、花を作っても収益にならない、お前の行動は押し付けだ。
30なのに親頼りを恥ずかしく思わないのか。
いろんなことが出来てるのは親のおかげなんだよ。
そう突きつけられて絶望する宮沢賢治の、体さえ丈夫であればいろんなことが出来たのに。

最後の出稼ぎに行って、使えもない工作機のためになんで都会で働くのだ、夫が出稼ぎに行って自分もパートに出た女は男が出来て夫が帰って来るから自殺、米が高いということに腹が立っていたら飲み明かしてタバコの火で焼死。
都会の連中は俺たちを必要としていない。
関わるな。
そんな風に恨んで死んで行く。

都会に利用され収奪されていくのみの田舎。巨大な何かの掌の上の存在。それを脱することが出来ないまま死んで行く。状況は変えられない。
そんな絶望感が包んでいる作品だった。

宮沢賢治が単なるすねかじり人生だったとは思わず、偉大な作家も人物像に迫ると雨にも負けずが仕事一つ出来ない病弱な自分の体を、そのような体であって欲しいという願いからで絶望的に思える。

フレンチ・コネクション

ニューヨークの荒くれ刑事のポパイとクラウディは仕事終わりに酒場で飲んでると暗黒街の顔役たちと飲んでる羽振りの良い男ボカを見つけて尾行して麻薬組織のボスの部下だったことが判明。
さらに麻薬関係を調べると供給切れ。この状況に大口を仕入れるはずだと上司に報告して盗聴と監視を開始して取引現場を抑えようとする。
だが、フランスマフィアは取引相手は監視されてるぞと勘付いて殺し屋を送り込むも失敗。
落ち目の俳優の車に麻薬を仕込み輸入するので、車を押収して麻薬を発見するが、それを戻して取引させたところを逮捕しようとして銃撃戦になり、何人かは射殺して逮捕するも、誤射で味方を殺害してしまい、フランスマフィアは脱出する。

麻薬密輸現場を押さえようと張り込みと尾行を繰り返す刑事モノ。
とにかく全編地味な監視や尾行に終始することで、またそれを大勢の民衆の中でやることでリアリティ感を生み出しており、だからこそバレたという出し抜きあい、見つけてるけど黙認などのガタガタな動きが見事。
オチも誤射して味方殺して、黒幕も逃がしちゃうとかも、まあそういうものだよねで。

正直、この地味さが堪らなかった。
最初の一仕事終えて、飲みに行こうぜ、あれ、悪党の親玉たちだぞ、あの若いの誰だ、ちょっと追おうぜ。
そうしてただ尾行してレストランやってるな、あいつ麻薬組織のボスの部下だなと突き止める。
これもただの尾行と監視のみで、あいつが会ってるの麻薬組織の奴じゃねえかで。
さらに末端の麻薬取引現場で押収しようとしたら、全部まがい物じゃん、もう切れてるんだよ。
じゃあ輸入するな、大口のを抑えられるぞ。
この捜査で動きを察知していくのが実に刑事モノでね。別に大口の麻薬輸入があるなんてこと一言も出てきてないのに、この動きは輸入するはずだで。

また尾行も見事で、あれ?あの髭フランス人、なんでいるんだと偶然遭遇して尾行したら、地下鉄乗り場でドアが閉まる直前に降りるから一緒に降りてを繰り返して、ああ、お前、尾行してるなと気付かれて、降りたと思ったら乗って撒かれるという非常に素晴らしいシーンで。
普通に尾行は数人単位でやるのが定石なのに偶然の遭遇だから出来なくて。
だから圧倒的に不利で尾行が見つかってしまう。

だから殺し屋を差し向けられて、電車に乗ったので高架下を車を奪って爆走して降りてきたところを撃ち殺してるのが、頑張ってアクションしていて。

一方でオチの突入に繋がるのが入念な尾行と張り込みから落ち目の俳優と接触しているのを確認してからそいつの車を押さえたら麻薬が見つけて、そこでしっかり確認して戻して、取引をさせることで居場所を突き止める。
見つけて確保しても売人は捕まらない、現場を抑えるのだというのが見事でしたね。

なのにオチは犯人逮捕出来ませんでしたというぶった切りで。

とにかく犯人逮捕アクションではなく、現場を抑えるための情報収集に終始しているからこそリアル刑事モノとして光っていたな。
あのクソ寒い中でマフィアがレストランで食事してるのに道端に立って見張りながら食ってるシーンの泥臭さよ。
丸見えだってのよ。

そして誰もいなくなった 1話

1939年8月。体育教師のヴェラ・クレイソーンはロンドンにてアイザック・モリス職業紹介所からオーエン夫妻が孤島、兵隊島の邸宅で客を呼ぶので秘書として仕切りをして欲しいという仕事を受ける。
呼ばれたのは、女子教育家のエミリー・ブレント。神経症の専門医のエドワード・アームストロング医師。ロレンス・ウォーグレイヴ元判事。車好きのアンソニー(トニー)・マーストン。デイヴィスと名乗るウィリアム・ブロア巡査部長。元兵士フィリップ・ロンバード。ジョン・マッカーサー元将軍。
そして島の邸宅で準備する使用人のトマスとエセル・ロジャース夫婦。
送り主はO、N、オーエン夫妻。
船頭に連れられて島にやってきた8人は、明日オーソン夫妻が来るのだと教えられて晩餐を過ごすのだが、お互いに傲慢さが垣間見えていると突然レコードが鳴り響く。
次の嫌疑が掛けられていると。
アームストロングは患者の女性ルイーザ・クリース殺害、ブレントはビアトリス・テイラー殺害、ブロアはジェームズ・ランドー殺害、クレイソーンはシリル・ハミルトン殺害、ロンバートは東アフリカの先住民21人殺害、マッカーサーはヘンリー・リッチモンド、マーストンは子供二人、ウォーグレイヴはエドワード・シートン、ロジャース夫婦はブレイデイ。
それぞれに殺害容疑が掛かっていると。
酷い中傷だと憤り、確かにその人物は死んでいるが事故だと。
ロンバートのみが事実だと認めて非難に晒されるがウォーグレイヴからの明日船頭が迎えに来たら帰る。
だが、トニーが突然血を吐いて死亡。違法薬物で中毒死したか。
そう思っていたが翌日に、寝込んでいたエサルも何者かの訪問を受けて死亡。
だが、ブロアは改めてトニーの死体を調べると匂いから毒殺だと気づく。
そしてクレイソーンは10人の像が8体に減ってると気づく。
マッカーサーはこの静けさ、戦闘前と同じだ、孤立無援で殺戮の前の静けさだと。

天才推理小説家アガサ・クリスティの傑作クローズド・サークルモノ。
もう有名過ぎてネタバレもクソもない、最高の推理作品とはこれだというぐらい有名で。
だからこそネタが分かっていても丁寧に描写される怪しい雰囲気が見事で引き込まれる。

もう島につくまでの全員が集められる描写も見事で、手紙で名前と容姿と職業が一発で出てきて、名前が分からなくても、若い教師、中年の教師、老将軍、老判事、医師、刑事、元兵士、若者、使用人夫婦、という感じでバラしてるので見やすく、年齢とか容姿もちゃんとバラバラで間違わない。
そして性格が生意気なトニーは出て来てる荒い運転と生意気な態度でアームストロングに和解だよと言い出してることで一発でキャラも立ち、ブロントのストレスで目をやられてるね、弱いからよ、夏に臨時雇いするのは給金の安いどうでも良い三流学校の先生ねと傲慢さが見える。
食事でさえ、ゴミ食わされると思ったよ、奥さんの料理は最高で幸運でした、なんて言い出してる。
ロンバートの心底では謝らないだろうというプライドなどが垣間見せて。
でもトニーは最初に死ぬから轢き逃げした。半年免停で済むわけあるか。ここで社交界の友人というのも背後に見えてくる。
まともに見えたその他の人物も殺害をしており、事故だと言い張っている。アームストロングはまだ言い訳しつつも幻覚見てるけど。

この幻覚を見てるのが、そのまま内心はやばいと思ってる心の傷として表現されて、陰鬱で上手かったな。
あのロジャース夫妻の普通に枕押し付けて窒息死させてるのに、大変良くしてくれて、遺産までくれて、やっかみですねと堂々と言い切る厚顔と怯える妻の対比よ。
でも、朝食用意しつつ、妻が死んでもどうじない姿がね。
裏で動いてるからこいつらが犯人かと思わせているのも怪しくさせてね。

トニーの死は毒薬だが、さていつ酒に毒を入れたのか。一人だけ透明か白いのを飲んでるのもね。
クレイソーンに酒を渡していたのはウォーグレイヴだけど。

もう1話で10人しかメインキャラがおらず、もう8人になったことでキャラは一発で立った。

そしてね、改めて雰囲気が素晴らしいのよ。
クレイソーンが海を嫌うのは溺れたからだけど、仕事受けるのも雨の日で暗くて。
じゃあ列車で同乗してる連中がチラホラ顔見せしつつ、カーテンの引き紐が首吊りの輪に見えたりして、非常に暗いのよ。台詞も少ないのに見せてしまえるのだ。
あの船で向かう際に、6人乗るのだけど、クレイソーンの後ろの人物の表情とかも見てしまうのよ。誰がやるんだ、誰が怪しいで。
怪しい使用人が準備するだけで怪しいのよ。ゴミを捨てるのもだし、この邸宅はなんだと階段を上がろうとしたら床が抜けるからやめたほうが、地下室に行こうとしたら、行かないでくださいで。
単純に依頼者の指示に従ったのみなんだろうけど、猛烈に怪しく感じさせて。

絶海の孤島、ギスギスした集まり客、そして殺人をなじる音声、直後の突然死とそれが殺人だとわかっての疑惑。この島にいるのは10人、もう8人だけ。誰が俺たちを殺そうとしている。
この疑心暗鬼が、お互いに殺人をすでにやったからこそ、やられるのではないか、やられる前にやれという殺し合いを誘発させる。

いやあ、内容なんかわかってるのに、導入だけで1話持たせられる緊張感よ。普通に島に来たらもう帰れないという罠に嵌まった危うさよ。見事だな。普通に見事。

暁の軌跡 プレイ感想14 レミフェリアロッジ掃討作戦

協会支部にて合流したアリオスから5年前の細菌テロの話を聞く。
事は6年前のDG教団殲滅作戦まで遡り、押収した実験データからどこぞとの共同実験が判明。
ライトナーの解析やロナードの追跡調査などでそれはレミフェリア国内での協力があったと辿りつき、5年前に教団と関係があった公国政財界のある派閥に迫る。
それは弱みを握られたハルトマン前議長とは違う対等な関係だったようで、先代大公の死による継承混乱を利用して活動。
ニーズヘッグを雇って細菌兵器テロを引き起こした。
狙われたのは次代の皇位継承者や大公家ゆかりの企業。
その細菌兵器が悪魔熱ゆらいのベルフェゴール菌種。 
追跡調査中だったアリオスが事前警告と対応で現地遊撃士や公国軍と協力してニーズヘッグを壊滅させる。
勲章を賜るものの、黒幕を逃がしており、アリオスは勲章を辞退したかったのだが、それをリーヴが即位したての大公が事件解決をアピールするために英雄に仕立てたと嫌う。
アリオスはナハトとクロエになぜ引き起こしたのかとわかるかと問い、軍事技術転用を認めさせるため。
しかしナハトは国防上無防備過ぎると疑問に思うがクロエはリベールのマルガ鉱山やツァイス中央工房、クロスベルの交通の要所でありマインツ鉱山があり、侵攻して接収するメリットがあるが、レミフェリアには資源も軍事技術もない交通の便も悪い。そんな国を征服しても得にならない。侵攻費用が掛かるだけ。
だから平和なのだが、そう理性的に考えられず、軍事転用のために教団とニーズヘッグが共益関係にあり、軍事技術転用を目論む政財界の派閥と教団残党と繋がる製薬会社。
つまり教団残党がグノーシスの製法と実験データと引き換えに製薬会社から資金を得て猟兵団ニーズヘッグを雇う。そのニーズヘッグが軍事転用させた医療技術を得て戦力増強する。
教団残党と製薬会社とニーズヘッグの三者共闘は共益しており組んでいる。
大公が三ヶ国会談のために公国を不在にすると行動を起す危険が高い。つまり明日だ。
そのためのサポートとして補佐を命じられるのだが、実体は現地の情勢に詳しいカタリナをアリオスの補佐に格上げするために支部の仕事を代わりに手伝うということで、いつも通りの雑務処理だった。
とはいえ新米遊撃士がA級のサポートなんておかしい、雑務処理のために連れて来たなら納得だった。
その仕事は麻薬売買調査。
合法麻薬というハーブ系の薬のキツイのが流行しており、帝国では禁止だけど、公国では法律違反ではないので、未成年の飲酒と同じく注意喚起をせよということになり情報収集にアーデントの町に繰り出す。
その合法麻薬、脱法ハーブ。少量なら薬、使い過ぎると毒が麻薬。
医療先進国故に規制が甘く、安価なもので依存症になり強いものを求めて高価な本物を求めて売人はアガリを持って行く。
闇医者グレンの続編は麻薬かなと雑談していると、あの小説の下町は荒んでいた時代は少し前のことで。
しかしリーヴは両親が主導した下町にも病院建設計画がテロで凍結。母は産まれた時には死に父も医療先進国で病死というありさまでせめて夢を実現させようと思っても大公は事件の復興と対テロ訓練に予算を回して潰した。
だから大公は嫌いであり、国がミラを出さないなら、自分で稼いで大病院を建設すると。
そう熱弁を振るうリーヴだったが、ナハトは生まれも育ちも悪い自分の考えだが、この下町は十分導力化してるし、カタリナのギルドが診療所でもある。
大病院なんかいらないだろうと。
これにはエメリア病院まで行けば済むことで、クロエも同意するのだが、リーヴは開発停滞が原因で問題が起きているから父は間違っていないと。
リーヴはジェローム社を尋ねると、ジェローム伯爵が明日新設されるクロスベル支社長として赴任する話をしてバラン総帥から追いだされたと悲観するリーヴ。
今日明日の突然の人事に創業者一族で信頼のあるジェローム伯を飛ばすのはバラン総帥が独裁体制を敷いて何か起こす気ではないかと疑念を感じる。
一方アーデントプレスではアーサーが両腕を難病で失い掛けながら回復して公国劇場のスターとなった天才バイオリニストのヒューバード氏への取材をするはずがどこかに消えていた。
そして裏路地にてブラックエンペラーが麻薬の売人から購入している現場に遭遇。
その売人はニーズヘッグ。人を操る薬の人体実験に不良を利用しており、試験班を足止めさせて逃げるのだが、逃げ込んだ先にはアリオスとカタリナ、さらに公国軍と公都警察がおり、全員捕まえる。
薬はグノーシスではなく自白剤で意思を弱らせ意識を操るものだった。グノーシスではないのが幸いだったのだが、それよりも明日の準備のはずがなにやってるんだと思うと先手を打つのが定石でカウンターテロを決行日が今日であり公国政府の猟兵団掃討作戦が行われたのだった。
公国軍、公都警察、公国遊撃士協会の三者が協力する三位一体体制だった。
しかしニーズヘッグは5年前に壊滅させたが不死身の蛇で部隊単位で壊滅させても復活する。
人体器官の名称で鼻小隊とか胃袋大隊とかの呼ばれているのだが、腕を斬りおとしても、脚を折っても、心臓を貫いても社会に不満を持つ不良や犯罪者、猟兵くずれを戦闘員として補充して再生する。
このことから不死身の蛇と呼ばれている。
ナハトは部隊の仲間は全員戦災孤児でスカウトすることで戦闘員に仕立てていると思い出す。
5年前の細菌テロの右腕連隊と拳大隊が復活していると。
この再生の速さは公国内に支援者がいる。平和なレミフェリアでの戦闘員補充は金で雇うか不良を麻薬で釣るしかない。
今回でも黒幕には迫れないが活動不能に追い込んで大公不在時のテロは起こせなくしたい。
あとはクロスプロジェクトに拳大隊の潜伏拠点を強襲して壊滅させるだけ。
というわけで試験班はアリオスに同行して拳大隊撃破に向かう。アーデントの残党狩りはカタリナと軍と警察がやることに。
ナハトは遊撃士となったからには猟兵団と対決、それも古巣とだと、いよいよが迫ると覚悟を決める。

レミフェリア、シギュンの森、別名入らずの森。
悪魔の棲む森という伝説を信じて誰も入らない手付かずだったのだが、最近は迷信だと切り開こうとして厄病で死亡する事件が発生。それこそが悪魔熱。
本当に悪魔が棲んでいた。
だが、悪魔は悪魔を呼ぶ。
ここの鍾乳洞にはDG教団の旧レミフェリアロッジがある。
普通は疫病を恐れて誰も近寄らないがワクチンを打たれたナハトたちは突入。
今は不死身の蛇の拠点であり、ナハトは足跡の確認から人員確認で、猟兵スキルじゃないかと思われつつ、アリオスは同じ技術で2、30人はいる、さらに不良のような新兵はいない精強揃いと見抜く。
突入は縄張り争いがないのですでに包囲している公国軍2個中隊との連携作戦で、自分たちが先陣を務める。
突入したナハトたちは儀式台を発見。生贄に子供の内臓を捧げていた。その事に憤るのだが、これが共同作戦なら医学的実験も行っていたのではないか。外科手術が行われていたのだから。
しかしどのような目的だったのかはわからない。
心臓が見つからないのだから。
直後、クロエが胸を押さえて苦しみ始める。
そしてヨアヒムが心臓移植を行う相談をしている記憶が蘇る。
なぜと思うクロエ。
そして第三階層にてバラン総帥が捕まって猟兵不足になっておりあの方に殺されると怯える中、拳大隊のリーダーは捕まったのは囮の補充兵で公都潜伏中の別働隊は無事であり、俺たちは生え抜きの精鋭だから、ジェローム社の試作品と教団の切り札があると。
しかし突入したナハトたちに捕捉されたことでバラン総帥と拳大隊は、外から突入する公国軍をカタリナが率いており、公都の別働隊も壊滅して、中と外からの同時攻撃に戦力分散で出入り口の封鎖に失敗。
この窮地に軍事産業の生物兵器部門として参入しようとするジェローム社の改造魔獣を退けられたことで赤いグノーシスまで使用するが、それは口封じの毒薬であった。
全員謎の黒幕の追い討ちを恐れて自害しようとするが、リーヴは生贄で生きたかったであろう子供が大勢死んでる場所で大の大人が世を儚んで自殺とは情けないと説教。
腹を撃たれて操り人形だったバランには親戚の顔も忘れたかという言葉に、レミフェリア公国公女、リーヴスラシル・フォン・バルトロメウスだと。
猟兵は大公暗殺未遂と公女と抗戦では極刑だと思うが、命の保証だけはする、死刑はないからという言葉に隊長が味方に謀殺されたこちらと公女自ら戦闘に立ってる公国軍とでは士気が違うと逃げられないこともあり投降を決定。
大公暗殺未遂と猟兵団の一斉摘発が成功。公女の力で被害も最小限で済んだ。
事件解決、一件落着だ。
そう思っている周囲に、ナハトとクロエがリーヴがお姫様だと仰天する。
猟兵団ニーズヘッグ一掃のレミフェリア公国での共同作戦は公国軍、警察、遊撃士協会、試験班の連携でアジトを制圧して終了。
その夜、ナハトたちはリーヴスラシル公女殿下の招待でアーデント公宮での晩餐会へ出席する。
リーヴがお姫様だと大人は気付いていたのに教えなかった、信じなかっただろ、というようなやり取りからアルバート大公やジェローム伯、ルーシーなどが集まって雑談するのだが、そのまま国内の過激派を抑えられず、社を利用されて申し訳ないという政治談議に突入。
するとリーヴはなんとかアルバート大公を論破しようと政治批判を繰り返して、アリオスはレミフェリアでは救世主、クロスベルでは通商会議で活躍されて守護神なのに、大公は良い所なしだったと言い出す。
しかし不戦条約のリベールや宗主国の帝国と共和国ほどに内政干渉はしたくない、テロだって二大国の極端な国内政治によって反発を生んでるから出て来ておりレミフェリアでは薬物による洗脳以外では参加者はなかったことから犯罪犯して生きるしかない層が薄く内政に満足している。
ならばと財政で高福祉には高税金になっており企業成長が見込めないから減税すべきと言い出すと、税は用途が問題で福祉と教育とインフラ整備に使っており、帝国では土地と商取引に2倍の税率を課して軍備増強を仕掛けて、それも内戦準備のためで、クロスベルに至っては10%も帝国と共和国に収めており、それこそ重税だと。
ならば共和国のように労働力移民を受け入れるべきと言い出すが、反移民主義者が通商会議テロを行っただろ、良い政策も急速に進めれば反動が起きる。
そんなわけでいつも通り全部論破されたリーヴは、それでも下町に大病院を作る資金が貯まりそうだと。
志を忘れないことは立派だが、これもミラ稼ぎに終始している、医は仁術だぞと。
これにリーヴは医は算術で、セイランド教授が国外流出するのは給料や環境に惹かれてでそういうことだろうと。
これも大公は聖ウルスラ病院とは共同研究での人材交流であり、そこでレントゲンも開発された、人材流出ではない。
下町の開発もハコモノではなく導力化の推進と教育の充実でミラをかけずに打てる施策を取るべき。
これが国手であると。
国手とは国を治す医者のことで、政治家の目指すべき道であると。
リーヴを単に亡き兄の理念に固執していると指摘して、何が分かるのかと論破についに激怒。
仲裁に入ったジェローム伯も先代大公の娘で大公もあり得たのだから喧嘩すべきではないと、これにリーヴは自分が大公を継ぐべきだったと。
そんなわけで最悪の雰囲気の中で晩餐会で終了。
翌日、クロスベルの三ヶ国会議に向かう大公護衛に動く前に、カタリナへの挨拶をするナハトたち。
投降したニーズヘッグの移送やら対策に忙しいので協会の依頼を受けて欲しいと。
そういうわけでクロスベルへ帰る前にレミフェリアでの依頼解決に奔走するのだった。


おいおい、下町でブラックエンペラーと遭遇と思ったら急にジェローム社に飛んだぞ。 普通は薬やってるの注意したら、出所は、ジェローム社か、というぐらいの流れが必要でしょうに。

そんなわけでレミフェリアにやってきたらすでに摘発作戦が実施中で、明日のはずの強襲作戦に雪崩れ込む。
このなにかするでもなく突然摘発だ、よし、ロッジに行くぞということになるのが、非常に下っ端さが出ていたのは良かったな。
最初の時点で大公が許可して晩餐で会おうということで決まっていたのだけど、普通に仕事半分の観光していたら、売人だ、捕まえろ、あれ、軍と警察が包囲している、お前ら大作戦だ、このまま拠点攻略だ、行くぞ。は、はい。
という感じで、実はちゃんと最初から掃討作戦やるからという説明をしてくれてるのだけど、明日じゃないんですか?先手を打つんだよで。
この普通なら地道な調査を下っ端に任せて、見つけたら俺らが出動するから見つけて来いよ、というのが物語の動く感じになるのだけど、あっさりと、いや、もう動いてました、このままロッジ強襲作戦やるぞ、そのロッジも包囲してるから。
突入部隊が先行することで出入り口の封鎖をさせないで制圧している。
この本当に雑務やらせるだけでしたというのが、らしいんだよね。
ちゃんと日常業務をやらせている間にアリオスとカタリナが動けてるし、知らないところで大規模に軍が動いてる。その時間を作るためだけに出ていた。
だから誰でも良かったけど、下っ端は下っ端でいる意味があるのだ。
でも警察に尋ねに行ったら出払っていてね、ぐらいのことがあっても良かったかな。ちゃんと出入国管理の厳しさが単にテロ警戒なだけじゃない鎮圧も同時進行に繋げて良かったけど。

内容としてもレミフェリアの社会を描きつつ、嫌われ者のバラン総帥が軍事産業に進出すると言い出してニーズヘッグ雇っていたが、それも黒幕の命令を受けて動いたのみ。
鷹派政治家としての志しがあったのかは不明ながら登場時の腹を撃たれたという風聞が、それを助けられて操り人形になっていた。教団の使った、大物政治家の弱みを握って操る戦法だな。
ジェローム伯が責任逃れに黒幕を言い出していただけというのも、ますます怪しい。

一方でレミフェリア編、リーヴ編ということで妙にリーヴがアルバート大公を敵視しているなと思ったら実はリーヴは大公の兄弟の娘だけど、前大公の娘、アルバート大公は前大公の弟。
5年前に弟か娘かで継承争いがあった。テロ騒動とも重なって、若年どころか幼かったリーヴでは国を治められないとアルバートが大公になったのだが、権力相続が出来ず、また先代大公であった父の掲げる貧困層の撲滅に着手しないことに反発して独力で起業して資金調達に動いて、現状に至る。

いやあ、これがね、これまで半分ギャグでありながらワンマンゼニゲバ子供社長として、社長であり船主であり医療知識も持ってそれを事業化していく経済的な視点まで持っている自分の意思で会社が動き、船が動き、社会に多少影響力を持つ人物として非常に魅力的なキャラだったのだが、それでもアルバート大公が一流の為政者として描かれるとあっさり反動化した小者に成り下がってしまうという未熟さを露呈して、さらにレミフェリアの現状が平和で安定した退屈な国であるという実績があるからアルバート大公の言葉は論破する以上の重みも見せて、リーヴだってエルフェンテックを作って飛行船まで調達して病院船まで作ろうとする実績を打ち立てているにも関わらず、一企業家に過ぎない視点しか持っていない。
そりゃまだ10代なのだから当然なのだけど、ちゃんと軌跡シリーズって大人が本当に強いのよね。親父ゲーというべき、越えるべき高い壁として存在して。
リーヴが十分優秀だと思ったら国家指導者に比べたらダメダメで。
リーヴも成長要素を残してるのが嬉しい。
当然、大公が死ぬと自動的にリーヴが次の大公になるし、三企業も元は貴族であり親戚でもあるので本家断絶で一発で後継者争いに突入できるしね。

一方でアルバート大公がこれほどの人物とは思わず本当に驚いたな。
碧で出て来たら一人だけグラフィックもなく見せ場も薬草狩りに参加したぐらいの空気キャラだったのが、今回で一気に為政者としては一流。民政家としてはリベールと同等以上。議論も理詰めの論客で通商会議でも安全保障会議には加わらなかったけど議論に加わったら宰相や大統領相手に負けなかったのではないかと思わせてくれる。
まあ二大国はどちらも国力と軍事的背景があるから大口叩けるのだけど。
アルバート大公は統治者としては一流であることがこの論客ぶりだけで描けてるし言い負かされるリーヴの単純に父の理念を実現しようとするのみの全体にまでは視点が行ってないのもわかって。

これを補足しているのが実際に歩いて感じたレミフェリアの風景で、リーヴは開発停滞してると言い出していたけど、それだってレミフェリアでは遅れてるけどちゃんと再開発が進んでるじゃないか、クロスベルの旧市街の放置された救われなさに比べたらちゃんと導力化しており建物だって放置されたりしていない。不良が喧嘩する気力もなくぼんやりしてるだけ。
そもそも病院を建設するって、もうあるじゃないか。ちょっと遠出すれば、クロスベルのようにバスでわざわざ郊外まで出かける必要もないぐらいの距離に。そこまで行かなくても診療所もある。
こうなってる時点でアルバート大公が見捨ててない、周囲に比べれば遅れてるように見えるけど、ちゃんとやってるのだ。
そう指摘しても父は正しかったのだと固執しているリーヴは聞かず説教されてブチ切れする。
でもエメリア病院の時点で首都に大規模病院が何個も必要かということになるしさ。それを作ったのも先代だし。病院ばっかり作ってもね。

でもこの父の理想を叶えるのは自分だ、だから父から権力を盗んだ叔父を憎んでいたら、叔父が名君でやることがなくなってるのもなかなか楽しくて、むしろ先代よりも優秀かも知れない。その優秀さをあれだけボロ負けしてるのに成長する下地で。
軌跡シリーズなので弟か娘かで争う状況にアルバート大公自身が猟兵団テロやった疑いもあるけど。

このレミフェリアの情勢が軍事費が負担になってないのでやれてるけど、この時期、エレボニアでは重税がきつくて辛いという話もあったし、クロスベルの1割両国に払わされることが独立議論に出ており、リベールでもリシャールが政権取ったら軍事費に当てるために税金上げるかという複数の情勢を描いてるから、レミフェリアの高福祉と教育とインフラに再投資する理想的な政治が行えている。
軍事力に金を使ってないから。
テロ以外では脅威なしだからね。こんな辺境でね。

なんだけど、クロスベルがパンタグリュエルで無条件降伏させられるのを知ってると、降伏させて列車繋げたら良いじゃないか。征服費用も伝染病ぶちまけられないと、一発で降伏しちゃうからさ。
楽観もできず、しかしニーズヘッグが即掃討されており、ラマールの内乱が続くとなるとわざわざこっちを取る理由もない。
どう転ぶかね。

アルバート大公は理詰めで論破したがりという悪癖こそあれども実績と論客ぶりからクロスベルでの三ヶ国会談が面白くなりそう。
リベールからはまたクローゼが来そうだけど、だから新キャラとして出したのかな。
毎章魔都クロスベルの危機をやってくれると楽しくて、これを望んでいたなと改めて感じる。
初日であっさりとレミフェリア近代史とウィルス兵器、支社に送られるジェローム伯もクロスベルに来るということで、会談をウィルステロが襲う。それに対応出来るのはワクチンを打たれているレミフェリア帰りのアリオスと試験班だけで、やれそうですな。

あと、カタリナがアーデント内の猟兵をあっさり狩り尽くして、ロッジの外からの軍を率いて、その先鋒になってるという描写だけ見ると物凄い腕だと思うのだけど、武器は手甲使い、格闘キャラの模様。
医者であり格闘もやれる。凄腕だね。
一人ゲストキャラだけどレミフェリア遊撃士を出すことで、案外上手く回ったな。ナハトたちに仕事を回している意味でもね。

アーサーが取材する両腕を治療したバイオリニストは闇医者グレンの元ネタで、となるとグレンのモデルはルファード教授ってことになるのかな。

今回の最重要描写はクロエの心臓は教団が拉致して心臓を摘出して移植されたものだった。すでに移植手術なんてものを成功させていたのだ。
この世界ではまだ外科すら認知されはじめたばかりで、それなのに移植、それも内臓器官のをやっているのだ。
そして知らない記憶でヨアヒムと誰かが話しており、移植する話であることはわかるのだが、この心臓が強化されている可能性もある。多くの人体実験の結果としてのグノーシスと臓器移植の重ね技をしていたら、その結果として健康に回復して夢まで叶えてるクロエは、どう思うのか。
ゲイリー教授もビビってるのは、それをやったのか。
グノーシスを勝手に服用していたどころではない、臓器移植のために拉致された子供の心臓が使われていたら、ちょうど心臓が弱くて死にそうだから都合が良かったのか、親が金を出したのか。
まだまだレミフェリアとクロスベル、ヨアヒムもまた掘り下げていくな。
まああの記憶が心臓の記憶だと誰か幹部クラスの人物のでドミノ移植したかな。

ちゃんと3章開始でようやくクロエがウルスラ病院に入院していたと確定させる描写や太陽の砦に学芸員救出で入ったりアリオスがヨアヒムの情報を調べておけということが、レミフェリアに行くだけじゃなく、会社と教団と猟兵が協力していたという事情を知ることで、それが移植されたであろうクロエの話として繋がってくるし、故郷であり継承問題やら国政にリーヴの話としても繋がって来て、元猟兵のナハトだってニーズヘッグの人員募集の仕組みをやっと知ることで不死身のヘビという強敵ぶりを知って古巣とも対決して、ロナードだってロッジの説明役として全キャラ総立ちのシナリオとして成立しており見事だった。



本当にシナリオレベルは素晴らしく、まだここで終わらずクロスベルにとんぼ返りしての事件が有り得る。
なんだけど、記事が一ヶ月も空いたように、レベル上げする気が失せて、限界突破して星6つにする気力もないから、辛くて辛くて。
それでもなんとかここまでやったのは新シナリオ実装ではなく、道具数の増加でレベル上げしたら集めたアイテム捨てるのを繰り返した手間がやっと省けて、快適プレイが出来たから。
シナリオが面白いのだから普通にパッケージでサクサク進めるのを発売してくれと思うぐらい、うんざり。

まあシナリオ実装が続くのなら、10章20章の超大作になって大陸動乱直前から動乱、その終結後まで描いてくれることを期待しており、一ヶ月か2ヶ月に1章ぐらいで良いかなと思い出してる。

ブレイブウィッチーズ 8話

ムルマン港にて新型ユニットの受領してブリタニアからの補給艦隊を護衛しろと。
クルピンスキーがユニットを使うこともあり指揮を任されて、菅野もそうだから同行。そして実勢経験のためにひかりとニパを同行させる。
1千キロの旅で、ペトロザヴォーツクで休憩して、また一旦降りての休憩を挟みつつムルマン港に到着。
そこで新型ユニットを受領するのだが、ワインを発見したクルピンスキーは飲み過ぎて二日酔いで出撃。
船団を襲うネウロイを単独撃破するのだった。
しかしネウロイは再生してクルピンスキーのユニットを回収する。

ブリタニアのウィッチ、誰?
この一般ウィッチがいるのが普通なのは1話で学校にいっぱいいたことからわかるのだけど、本当に名なしが出て来るとは思わず、時代が変わったなと。ムルマンにいた陸戦ウィッチもね。
ストライクウィッチーズって、ウィッチという特別な選ばれた存在が世界を救う話だったんだけど、このブレイブウィッチーズだとむしろ選ばれたウィッチでさえ無条件に英雄性を持つわけではない、ウィッチは重要な戦力ではあっても単独で戦局を覆していくほどの力はないという弱められた描写になってる。
501が圧倒的に強くて独力で戦況と戦局を覆してしまった英雄の特別さに比べると502は戦闘演出の酷い稚拙さから一般ウィッチよりは強いけど、ぐらいのレベルになっている。
もちろん501だってウォーロックやらオペレーションマルスという大規模戦力投入の大作戦をやっていたけど、それでも最後は個人の力で世界救ってるし、あくまでも501というウィッチチームが世界を救ってる。
しかし今回、ネウロイの巣相手に消耗戦をやったら勝てそうだと予告しており、これと一般のブリタニアウィッチや陸戦ウィッチの登場は、地獄の消耗戦を仕掛けるから502だけで戦うのではない、エースじゃない名なしの一般ウィッチたちも参加するのだ。
これまで艦隊と連携したりモブな男軍人がやられたりしながら戦っていたけど、ついに一握りのエースが世界を救う話から脱却するのだ。
だから劣等生のひかりが主人公なのだ。本来ならひかりはそういうモブな名なしウィッチのはずなのだ。だけど、そういう子たちも参加して戦うのだ。ひかりがそうだったように戦いたいのだ。何か出来ることがしたいから。
本当に選ばれたエースでなくたって世界を救おうと戦うのだ。
そうなるのだろうか。ハイヴ攻略戦が楽しみだ。

これがやっぱり時代が変わったなと感じる。
確かアフリカのマルセイユチームも空戦、陸戦の混合ウィッチ部隊におっさんたちの歩兵砲兵まで参加しての混成部隊だったらしいけど、モブな男兵士どころかモブウィッチまで出てくるのだ。
人類一丸だから、男だろうが女だろうが戦える奴は、やりたい奴は参加で。
チーム戦になってるんだよね。エースのゴリ押しじゃない、地上とも連携する。もちろんエースとしての活躍は変わらないけど、そういう世界に変えて行ってる。

また501の1期って世界を一つにする話で、人類トップエースチーム、その国際連合軍で戦う話で、ブリタニアがウォーロックで世界制覇するぜという話を食い止める話でもあった。
本来なら戦後を見据えて勢力争いになるのに、ならない話を作ってるのよ。
統合戦闘航空団の理念だから。
だからJFWが世界を救うことはそういう建前だったのだが、これに一般兵たちも参加するとチーム内だけのことから世界が変わる感じもしていて、萌えアニメ的な優しい世界だからもあるけど、国連の理念は私たちだった、人類統合軍、人類政府の誕生とかまで行きそうなグランドエンドを感じる。

JFWだけで戦うのではない、世界を救うにはそれじゃ足りない。今回はモブに空戦陸戦ウィッチが出たことでそういう広がりを感じたな。

モブウィッチが出るだけで、JFW参加ウィッチしかいないからという特別さが薄れるのも、複雑だったのだけど、そうなっていくなら意味があるな。

そんなわけで今回、ちゃんとエイラとサーニャの荷物にクルピンスキー宛に極秘資料があり、ガリアの巣を撃破した内情を伝えて来て、ハルトマンに手紙出していたからクルピンスキー宛なんだなとわかるし、この情報のおかげで消耗戦ならやれると活路を見出して、上層部はそれを知ってるのか、大船団が補給してくるし、物資も一気に潤沢になり、壊しまくりで修理されたユニットが新型になり、新兵器まで投入する模様で、準備が整っていく。
ちゃんと線路上のネウロイ撃破で300キロのペトロザヴォーツクと1000キロ後方のムルマン港の補給線が繋がって円滑な補給のための補給線死守の戦いがありそうだな。

あとはまあね。
正直なところ、クルピンスキーが実は大人の古参でロスマンも二十歳になるので卒業の季節で自分もいつ引退かわからないので、その前に新人育成だと考えてるまともな人だけど、女好きで酒飲みで調子悪くても戦闘が強くて頑張っちゃうというキャラを見せてるのだけど、相変わらず戦闘シーンが酷くて酷くて見てもなんの面白味もなくて、マジックブースターで高速移動するけどユニットが壊れるという戦法を、全然スピードないのよ。シャーリーの音速突破体当たりを知ってるから、う、うーんという微妙さで、この時点でシャーリーとスピード勝負したら気が合うんじゃないかなんてことさえ思いつかせない。シャーリーに比べたら全然遅いで、そんな遅い奴じゃ気は合わないだろうなって。まあバルクホルンをネタに接近できそうだけども、能力では無理だと思わせてしまってる。
最後の一撃食らったけど、という描写も誰が回収したんだよ。

壊れまくるから修理しながら騙し騙し使っていたけど、新型になっても別にスピードアップを感じないのだ。
芳佳や坂本が2期で紫電改や震電になったら無茶苦茶な機動していたビームを回避しまくりのパワーアップさがないからさ。
そういうのが3Dだから、速いとかやられてもなんのスピード感も感じない。

話自体は凄く良くて、ムルマン港まで遠いから基地に降りて休憩したりすることで距離も見せられるし、物資窮乏があったからこそ大量の物資輸送が安心感と大作戦の予兆に思える。
またネウロイが撃破したと思えば再生するという2期のになってるし、ユニットを回収されて、またなんか出てくるだろう。
それに足をやられて入院のクルピンスキーだけど、酒飲んでサウナで寝てもウィッチだから大丈夫、二日酔いもすぐに回復という頑丈さもさらっとやってるからさ。 

話はいつも通り良かったです。戦闘シーンはいつも通りどうしようもなかったけどね。この微妙さが引っ張られてしまうけど、話は良かった。 

新・荒野の七人 馬上の決闘

メキシコ革命の精神的リーダーがメキシコ軍に捕まり、要塞化された刑務所から救出して欲しいとクリスに依頼してくる。
しかし刑務所は単純には突破出来ない。
そこで救出した農兵らを加えてガトリング砲をナイフでの不意打ちで乗っ取ると城門を爆破して突入して乱戦に突入。仲間が倒れる中でクリスが将軍を殺して山賊たちも救援に来たことで勝利となるが、生き延びたのはクリスと子持ちのリーバイ、そして援軍を頼みに来たマックスだけだった。
仕事を終えたクリスはリーバイとアメリカに戻っていく。

一時間仲間集め、30分戦闘準備で30分要塞攻略なのだが、一応余所者ということで攻撃対象外ということで、水くれよと侵入して配置を確認して、7人じゃ足りないので農兵を集めて、突入も、ガトリング砲を乗っ取っただけで、大して作戦もなくて、死に場所を求めている感じもあり、即死の連発の容赦のなさこそあるが、この7対多数というのを作戦で覆していくことがなく、普通に援軍ですとかも、中途半端で。
なにが7人だって感じ。

相手も警戒してるのになにもなかったしね。
もっと戦力分断とか油断してるので閉じ込めるとか爆弾仕掛けるとかいくらでも仕掛けるタイミングも自由だったから取れたのよ。城門の爆破もガトリング砲を占拠できたように、登って見張り台を占拠してからとか出来たでしょうという感じで。
少数で勝つには作戦が必要でしょう。
2作目と同じく、雑だったな。
シリーズ的にも酷かったなと思うね。 

機動警察パトレイバー 漫画版 2巻

イングラムの活動開始にシャフトエンタープライズの内海課長は西独に導入したブロッケンに実戦経験を積ませることとイングラムの実戦データを奪うために地球防衛軍に密輸したブロッケンを横流しする。
なんとか撃破するのだが、パイロットは脱出してデータディスクは持ち去られ、3機密輸されたはずが4機目も登場して性能向上で逃げられる始末。
この状況に進士では太田を抑えられないということで香港でジャックナイフと呼ばれた熊耳武緒巡査部長がやってくる。彼女は野明のイングラムに乗り込んで太田のイングラムをあっさり取り押さえ、身体能力でも他の隊員を一蹴して太田は柔道なら勝てると思えば投げられて全員壊滅。
野明はなんで私たちまで投げられなきゃならんのだと不満に思うが、それがわからないならイングラムを寄越せと言われてしまう。
これに悩む野明に遊馬は最初のイングラムでの取り押さえた格闘戦の様子と毎日の柔道を考えて、遊馬が熊耳指揮で野明と太田のイングラムでの模擬戦をやって欲しいと要請。
その模擬戦で熊耳の指示通りに動いたことでイングラムを一本背負いであっさり倒してしまう。
これに遊馬は格闘の技術がないとブロッケンには勝てないからパイロットに教えようとしていたと。
太田も格闘術を教えてくれと完全降伏する。
しかしシゴキは辛いので、なんか弱みないかと結束は高まる。

内海とおたけさん登場。
アニメでも熊耳は野明にプレッシャーを与えたりする全て格上の才媛であり、太田が降伏せざる得ない強キャラだったのだが、第三小隊長になるのは五味丘か熊耳か、ぐらいの非常にまともな人員で。
しかしこの漫画では進士が太田を抑えられないことからの代替要員であり、そして副隊長、委員長として規律を高め、成長を促す存在として後藤隊長が呼んだという、非常に真っ当な展開になっている。
シャフトの実戦テスト収集のためのテロ攻撃を仕掛けてくるのだが、4機目になると性能が実戦テストの影響で最初はパワーと装甲では上だっただけのが2機相手でも逃げられる始末で。
この状況で経験値の蓄積こそあれども性能アップは望めない。だからパイロットがレベルアップしなくてはならないのだ。
だからパイロットが鍛え上げられる必要がある。
格闘術をする必要がある必然性をちゃんと描いてるのが本当に見事で、アニメでグリフォン撃破時に野明がプロレス技を仕掛けることがあったけど、ちゃんとこういう経過があってのあれなんだよね。急に投げ技し始めるから、うん?だったからさ。
そしてロボットプロレスをなんでするのかを、日本だから、銃刀法違反だから、制圧術、逮捕術として格闘で仕留めなくちゃならないからという見事な統合性で、相手が武器は建材とかが精精なのよ。あとは普通に体当たりとか殴りかかってくるとかで。
人型ロボットだからこっちだってリボルバーのみだけど、火器さえなければやれる。
つまり日本での戦闘データは格闘戦特化になるということなのだ。

もう見事としか言いようがない。
ネクストジェネレーションでシゲさんがロボットでしかも大型の武器を手に持って戦うとか、無人機を戦わせたら有人ロボットなんて無用の長物とか言い出すけど、そうじゃなかったのだ。
パトレイバーはそうじゃない。日本で運用される土木機械を制圧するためのロボットなのだ。もう銃を撃ったら、爆弾使ったら撃破するのは早いのだ。
だけど、そんなものはメインじゃない。戦闘がメインじゃないのだ。戦闘だけなら多脚戦車のほうがまだ実用的。
しかし二本足のロボットの意味は違うのだ。
暴徒になった土木機械を止めるのだ。ほかの土木レイバーを改造して抑えに使っても良いけど、警察用のスマートな機体があって良いじゃないか。
押井守、わかってねえよ。これだけのキッチリした世界観と設定を作ってるのに、あの実写版の設定なんだったんだ。不景気になったからとか関係ないよ。普通に運用されて廃れないよ。リブートのほうが正しい世界観だよ。
漫画読まなかったらここまでのリアリティ感じなかったしさ。
映画のヘリにはボロ負けだし戦車相手に大苦戦という印象が強過ぎだけど、これだよ。格闘だよ。だからパトレイバーなんだよ。

いやあ、ビビッたね。パイロットが格闘術の練習するだけで、相手が武器持ってないだけで、そういう世界観だと理解出来る。アニメだとそういう印象がまったくないのよ、銃をバンバン撃つ太田の影響もあるけど、格闘術が大事。それが世界の根幹なんだ。

ただの警察モノでありロボットモノだけど、パイロットの成長がそのままロボットの能力アップに繋がる。だから練習するという王道成長モノなわけよ。
パイロットが訓練する理由の明示が見事過ぎる。
おたけさんの立場も実に見事で、一段上だな。

一方で初っ端から出てくる敵であるシャフトの内海課長の楽しそうに犯罪を会議で提案するということだけでやばい。
ちゃんと理路整然と実戦テストとデータを奪いたいからということで、バレないようにやりますよと機体を密輸してテログループに供給してデータだけくれたら良いからさで。
それで実際に動くということは会社も了解したのだ。開発費と時間が浮くから。
ヤバイ会社だよ。でもこの時点では内海だけヤバイ雰囲気だけど、部下も大概だし上司も大概なことがわかってくるとこんだけ無茶苦茶出来たら楽しくもあるよな。
テロを仕掛ける理由が日本での戦争にならない程度の小競り合いで済ませるから。

香港からやってきた二人。最初から決まっていたのか。

ちゃんと撃破されてもデータはコピーしておくから大丈夫というのも実に見事で、ここを襲って盗んだほうがと思う部分もあるけど、野明の繊細な動きの経験を高め、太田は大味な力技を高めていく。その蓄積が力となり、敵だってそうなる。

いやあ、相変わらず海に逃げたら海上保安庁に連絡だとかで他の部署とも連携取ってるし、戦闘がギャグタッチでありながら激しいもので、周辺住民の避難をとかモブ警官が指示するのも熱いからさ。
あと、シゲさんぽい整備員も登場。千葉繁のためのアニメオリジナルキャラなんだってね。

漫画版の傑作さをまざまざと見せ付けられてる。素晴らしい。リブート見て良かった。原作見ないとわからんもんだわ。

機動警察パトレイバー 漫画版 1巻

1998年のこと。土木工事機材として発達した多足歩行式大型マニピュレーター、通称レイバーが社会に浸透した時代。それにより工事効率が高まるが、同時にレイバー犯罪も激増する。
警視庁はそれに対抗すべく本庁警備部内に特殊機械化部隊、パトロールレイバー中隊を創設。
パトレイバーの誕生である。
警察側は特車二課の第二小隊設立と乗り心地最悪の新型機のイングラムのデータ収集のためのテストパイロット確保のために、ただ乗れるだけで良いからと警察学校在籍者を急募して即席培養の警察ロボット部隊を拡充する。
第二小隊隊長の後藤喜一は候補生の泉野明、篠原遊馬、機動隊から異動の太田功、妻子持ちの進士幹泰、巨漢で温和な山崎ひろみを集めて、第二小隊を発足。
南雲率いる第一小隊が苦戦する輸出用軍用レイバー、クラブマン・ハイレッグを1号機と2号機で挟撃して、なんとか倒して、後藤隊長は即席培養で資質に疑問ありとする上層部を黙らせるべくベテランの第一小隊が梃子摺った相手に勝てたという実績が必要だった、わざと第一小隊を援護せずに消耗したところを襲わせた甲斐があったと一安心。
初出動を終えて、隊員たちは戦った上野公園の花見だと一息つき、まあ仲良くやれそうだと。

リブートを見て、ちょっとって感じでのことだったのだが、それでも大昔、BSで再放送していた頃に一度読んだ記憶があったのだが、テレビも曖昧なら、漫画もどこまで読んだか曖昧で内容も曖昧な記憶だったので、今回非常にしっかりとしたお仕事モノだったことに驚く。

導入からして世界観を一発で見せており、候補生の野明をスカウトするために様子見に来る後藤と南雲、その現場は警備会社のバイト中の埋立地で、それがバビロンプロジェクト。
そこで起きてるレイバーによる爆弾テロ、それをやる環境保護を謳うテロ組織地球防衛軍であることはテレビ報道などで説明され、それやレイバー犯罪に対抗するために警察ロボット部隊設立する流れになっている。
また乗り込むイングラムもわざわざ篠原重工の工場警備で榊に会わせて見せており、そして試験も事前に特機志望で受けることになっており、合格しても最新鋭機を新米に乗せるかなと思ったら、機体の経験値データ収集のために乗れたら合格ということや吐きまくりの乗り心地最悪さで脱落しまくりだからという説得力、警察も人出が足りないので新型と新部隊を新設ということになっており、若く経験もない野明が乗り込める理由になっている。

これが非常に見事になんで最新鋭機を素人が操縦するのかを社会情勢、組織情勢、個人事情が連動して説得力を与えている。
またプロローグが冬から春に掛けての時期で、4月の発足まで待てないという上層部やら、ちゃんと試験を受けた野明が警察学校の寮から専門学校に移って研修を済ませたら配属という手順も最低限は出来るようになってることを示してる。ゴリラで練習してるシーンを入れるのもそうで。
また実機が事件発生直前まで来ないから立ち上げて初期設定で動くだけで練習もしないままに現場突入するという無茶苦茶さで。
それも活躍しないと今後が危ないから、後がない気持ちで戦えという厳しさで。

最新鋭機を貰っての初陣で活躍は定番なんだけど、性能で助けられるという意味でもね。
しかしちゃんと定番を性能で劣ってる先輩たちをかませにしつつ、初陣の慣れてなさの緊張感を出していることで、定番なんだけど、綺麗にやっていた。
またこの戦闘シーンもむしろハイレッグが大してダメージを受けてる印象は野明との戦いまでないのだが、逃げ回ったことで無茶な機動を続けたので徐々に故障したりするということがリアルロボットで、ギアがやられた、あいつ脚がやられてるぞ、そこを狙え、一本やられた、オートバランサーで一本ぐらいなくたってということで、製造元の篠原重工の信頼、つまりイングラムへの信頼に繋がって、でも普通に後ろから追いついて来た太田と挟撃するという締まらない感じも良いし、95式とはレベルが違う動きだと相手に反応させることでイングラムの性能も描写されて隙がない。
まあ訓練校と大差ない搭乗者の顔剥き出しのゴリラと人型で乗り込むイングラムとでは雲泥だしね。
まだ乗り込むアスカからイングラムだったりした第二小隊、型落ちだけどもというパイソンのあったアニメ版のほうが第一小隊は優遇されていたな。

にしても単独の部隊単位で動いていたテレビ版の印象が強かったけど、第一小隊との連携、多くの警察などと一緒に出動しているというのが巨大組織の一員感を高めている。
封鎖班とかで機動隊も出てるし、避難誘導とかライトとか用意して多くの警察官が集まって大事ぶりで。
当然だけど逮捕は別部署がやるんだよね。この連携さがね。
テレビでもやってるんだけど、基本的には自分たちだけでやりあってるので印象が残り辛くてさ。
この大規模組織の一員というのも試験の時のお偉いさんたちもだけど、モブでも大量の人員を配することで出来てるな。
寮や試験会場もだけど、大勢がいて、埋立地に流されてる孤立さがまだないからさ。

作戦も実に丁寧に地図も表示されて説明されて。市街戦やる気か。公僕が破壊活動をしてはならない。上野公園に追い込むんだ。
でも上野公園も重要文化財があるが破壊させるなで、結局道路で仕留めることになるけど、トレーラーで封鎖してるからでもあって。
後藤隊長が南雲隊を足止め役、消耗させ役にして、花道のお膳立てになってもらう。それで出来なきゃら俺たちは終わりだという追い込みも良かったし、だから初陣の緊張もあってね。

キャラとしては後藤隊長の内心の見えない掴み所のない策士でありつつも、良き指揮官、良き指導者、良き大人であろうとしているのが最初から描写されており、アニメの昼行灯を装い部下を上手く使ってる老獪なおっさんという印象とはちょっとだけ違ってる。
あの野明の立ち上げに自分で使う機体だから自分でやらせろとか、些細な台詞だけど、パイロットなのに機械に弱いとか駄目だろうという部分が見えてる。野明の寝癖をちゃんと注意してるのもね。
戦闘指揮もちゃんと作戦があり、逐一の指示もしているということも指揮官として一役買ってる。

そのほかでは遅れて来るからだけど、進士と山崎のキャラ掘り下げが薄い一方でただ機体に乗りたいだけの野明、試験を受けさせられてここまで来ちゃった遊馬、レイバーに生身で突撃しかねないから異動してきてる太田などはキャラがよくわかる。
あと冒頭から松井さんが出てるのも驚き。若手は片岡か。

3年で型落ちになってるというレイバー産業の情勢に産業スパイになりかねないという話からその企業にシャフトの名前も出てるし、順当ですな。
あと、2課のハンガーが実は閉鎖した工場を買い取ったものだということが意外だったな。工場の併設施設にそのまま入ってるので。

しかし1巻丸まる切れ目なしの同じ話というのは、見事にまとまっていたけど、どういう連載だったんだろうか。

真田丸 47話

砲撃に震撼する大阪側では和睦が決定。
この状況に和睦交渉をやれば本多正信が相手になるからと女の初を立てるのだが、相手は阿茶局だったことや大蔵卿も同行したことで、国替えも人質も牢人の処罰もしないというほぼ満額解答を提示したが、行くところのない牢人のために雇いたいから領地を増やすという条件を拒否。むしろ追い出したいから真田丸や掘の埋め立てを決定して、それに大蔵卿も同意。
これにより大阪城は丸裸となり、次の戦いになれば滅ぶのは必至。
破滅を予感して解散だ。
そう命じながら、どこに行けば良いというのだという牢人たちは一時幸村への不信感を抱くが、作兵衛の真田昌幸ほど忠義に厚い人物はおらず、それは武田家への忠義であり、幸村も秀吉のためになんでもやると。
また秀頼も望みを捨てない者が活路を見出すという言葉から、まだ諦めていない。
作戦を立てろ、勝つためにと一致団結する。

阿茶局に比べたら大蔵卿も初も格が違い過ぎる。きりがなんとかかき回し役になれたけど、あのギャグ風味な活躍が精精で、ちゃんと侍女でも助言役とかにしたらもうちょっとやれただろうに。
交渉では本多正信の手強さは骨身に沁みてるからこそ、せめて女だったらやれると女性同士でやらせたけど、最初から登場している阿茶局の聡明さは家康に大阪潰してを助言させるレベルなものだから歯が立たないのも当然。きりが手強いと助言してるのに存在も知らないわけで。
この交渉の見事さは阿茶局が満額解答をして、牢人の件だけは曖昧にすること。
最初にこれを言われたら、上層部は安泰が決まったことで滅ぼされることはなくなったから、もう牢人なんかどうでも良い大蔵卿は応じてしまう。
牢人が城にいるのは怖いし戦場も怖いから、もう戦争終わろう。豊臣家はこれまで通りだし、軍事施設も潰したら恭順も示せるし、戦えないから牢人も逃げ出すと。
さらに持ち帰って相談したらまた戦争になる。男たちは戦争がしたい。女だけで決めるのだ。
だからこれで決定。
そして牢人たちを、雇えないから切るということを安易に決断したことでそのまま爆弾になってしまう。

これが非常に見事で徳川陣営の格上さを際立たせているし、豊臣陣営の短慮を際立たせている。
別に大蔵卿の決定は悪くないし、あの砲撃を見たら再戦しようとも思わないのは当然で、牢人たちだって使い捨てだと思ってるけど、給金も払えなくなってるので維持もできない。
有楽斎がしみじみと、これで良かったんだよというのも、ここで恭順を示せば良かった。
さっさと関東でも四国でも国替えして恭順を示しておくべきだった。その最後のチャンスだった。
片桐が用意した恭順案を改めて飲む最後の機会だった。
しかし恥も外聞もなく逃げ出すには、最初の満額解答が足かせになる。
なぜ勝って終わったのに、城を捨て、国替えもしなくちゃならないのか。
秀頼自身は乗り気ではあったけど、大蔵卿は拒否気味で。
これが牢人処分を曖昧にしたことで、そいつらが暴発すれば開戦の口実となる。武装解除してないと。
初がちゃんと牢人問題を言い出すことで、現場の連中を追い出せば終わるなんて単純じゃない、逆に大蔵卿自身が危惧していた裏切りも有り得ることになってる。そう示してしまった。

戦闘面では真田丸で圧倒しながら交渉で破れる、見事に五分にやりあった要塞を無力化してしまうのが首脳陣の差を表現して圧巻でありました。
あの真田丸が潰されるのも非常に象徴的で、トップ同士で決まったのに、現場は突然のことで憤る。

そして多くの牢人たちは次の戦いでは勝てぬ、絶望だ、負けだ、解散。
そう通告されるのに、大阪側に参加した連中は処罰されないじゃ足りない、監視を抜け出して一旗挙げる為にここまで来てる。もう戻るところがない。
だから皆は逃げ出さず、死ぬ覚悟、討ち死に覚悟で、一矢報いて死のうという特攻軍団の集まりと化し、一縷の望みにかけて全特攻を仕掛ける。
又兵衛が語り、幸村がするなと語った城を枕に討ち死にだ。
戦国最後の戦い、大阪の陣。
滅びるべくして滅ぶ、しかし一矢報いて、華々しく散ろう。


秀頼がいるから覚悟決まった感じになってるけど、たぶん史実だと、討ち死に覚悟でやってきたのに、グダグダのまま和睦して、俺らどこにも行くところないから居座るからねということだったろうね。

こういうのがあるから牢人雇用問題をちゃんとすべきだったのよね。できないなら牢人なんか全部見捨てて面従腹背すべきなんだけど、秀頼様は優しくて、戦うために来てくれた父の部下たちを見捨てられない。
それに引き摺られてしまう。
この状況になると大蔵卿のあいつら戦いたいだけだ、この機会に一旗あげるためで忠義なんかない、が正確になってしまうのも苦しく、牢人の生活を保護してやるなんて出来ない、使い捨ての存在だ。
だが、そう割り切れない。

幸村でさえ完全降伏だと動けない。叔父の誘いを断ってしまったから。死ぬつもりで来てるから。

一方で信之兄ちゃんが浮気しているところを奥さんと側室に踏み込まれて、愛人かと思ったら有料サービスでした、しかも部下が払っていてめちゃ高いということにようやく気付くというしょうもなさが、板挟みで苦悩しないとただの駄目人間になってしまってる。
久しぶりに真っ当な修羅場であり、みんな40から50で、今更離婚とかしないからという苦しさも凄かったし、女性陣の厄介さが物凄かったな。本当に男たちも存分に濃いけど、女も負けず劣らずにキャラ濃いよね。
 

いやあ、今回は非常に見事に女を描いていたな。
オチがわかってるからなんという愚かな奴だと大蔵卿一人を間抜けに描いていたのだが、史実では悪くない展開だったのがわかるのだが、ドラマとしてはちゃんと政治経験のない澱殿、大蔵卿が関ヶ原以降に実権を握ってどうしようもなくなった経緯を描くので、澱殿のしおらしくなんという弱さという言葉すら腹立たしく、大蔵卿の短慮も腹立たしい。
その無能さを延々と描いてきており、当然登場した初なんてどうしようもないわけで。
一方で阿茶局の聡明さ、きりがしっかり成長してギャグでもちゃんとやるし、修羅場の妻と側室と愛人が愚かな夫を翻弄するのを描くことで、しっかりバランス取ってるのよね。
女は平和が一番、争いを求める男ではなく女が平和にするのだ。
その口車にあっさり乗ったことで騙されて破滅することで、馬鹿な奴という傾国さを描く。ここで成功していたら、戦争を終結させた女性の交渉として歴史に残るのだけど、そうじゃないからさ。

また組織としても上から下までの状況を描いており、お家第一で和睦してしまう上層部が下への配慮がないままに決定したことで行き場をなくした牢人の激発寸前という状況に追いやられてしまう。
それこそが家康の狙いで。思惑など全部意思疎通が出来てる阿茶局とそれ以外では違う。
この組織をトップから現場まで描くことが出来たら一流の作品だよね。 

THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 2ndLIVE ENJOY H@RMONY!! @幕張メッセイベント ホール DAY1全編放送

15年4月4日のミリオンセカンドライブ初日。

中盤から見たので最後のMCでいつもの号泣MCになるのが新人組だけで新人組の感動とレギュラー陣のどっしりぶりが実に際立っていたのだが、木戸衣吹大成長というのもSSAの時に泣き出してるのを知ってるので、成長したなと感慨深かった。
そして最後の福岡公演PVでさらに成長してるのがそれだけでわかるのがさすがだったな。でも一番盛り上がってるのが乙女よ大志を抱けだったような気もしたけど、絵本だけ見てもちゃんと情感の高まりが2ndと違うからさ。
1stからの3rdのPVだとそりゃ大成長だよねと思ったけど、2ndから3rdでもちゃんと安定感の高まりを感じさせて、上手くなってる、成長しているという面白さだよね。
だって嬉しそうなのだ。楽しそうなのだ。笑顔なのだ。
緊張したり感動して泣いたりするのも良いけど、楽しくやれてることが楽しいからさ。 



最初のサンキューから挨拶MCから緊張が違うな。初陣がガチガチなのに、レギュラーは余裕あるからさ。
田所あずさの普通にステージに立てて嬉しいとかさ。木戸衣吹の元気さとか。
藤井ゆきよの投げキッスとか麻倉ももの男のプロデューサーさん、女のプロデューサーさん、コールも湧かせるな。
そして machicoも山崎はるかと一緒にお礼するよって言い出して、田所あずさがメイン三人でしょうって怒るとかさ。
このサービスまでやれるかどうかが余裕の差で。

そして乙女ストームでのグローウィングストームがトロッコで突入してくるのも凄い。 
コールがさ、イエーイとかイエスとかはーいとかを入れてきて盛り上がる盛り上がる。
ジェットマシーンもますます完成度を上げてダンスがダンサーが4人になってるので映えるのよね。コールの楽しさもそうだけど、いきなりダンス込みで盛り上げてる。
夢色トレインだってトロッコを列車に見立ててダンサーを運んで、そこからちゃんとコール入れて煽ってくれて。
そしてハッピーダーリンのやばさよ。
盛り上がるのはもちろんなんだけど、歌の成長と同時にコールの合い具合のやばさがこれまでと段違いで。夏川椎菜がいつもMCの最初と最後にやるけど、歌の途中で、応援ください、応援するよがやばいって。 
この開始のグローウィングストームからハッピーダリーンまで盛り上げ曲を連投して盛り上げまくる。

合言葉スタートアップでちょっと一休みしてからのシューティングスターズをクレシェンドブルーで歌って、3人のクールな燃え方が良くてね。さすがの田所あずさの声の伸びだからさ。

このあとのMCでセンターの山崎はるかではなく渡部優衣がソロで斬り込み隊長やったと指摘していたり、麻倉ももの夢色トレインのダンサーを乗客にしたとか、格好良く決めたシューティングスターズもダンスが難しかったと説明を入れて、歌の意味や演出、順番を説明するのも良かったね。ついでに藤井ゆきよが最初に抱き着いたってと腹立つとか、渡部優衣がツインタワーでも負けないためにスタイルを良くしようとしたら、伊藤未来がSSAで挟まれたんだぞと言い出して、わざわざ挟まれて辱められるというネタをやったり、田所あずさが
machicoに冒頭で私を選ばなかったでしょうと怒ったり。
グレイトフルブルーの衣装で
machicoはへそだし担当だぜと紹介して。
もうリラックス分が凄いからさ。ネタを挟めてるだけで余裕がある。 

この後のソロ曲メドレーは、小岩井ことりのマリアトリップの弾けが凄くて、キャラ的にもドSネタ曲かと思ったのだけど、格好良く決めてるからさ。MCでの普通さがあるから大人っぽさが際立っていた。初陣なのにちゃんとやり切った完成度も見事。
山口立花子のビーマイボーイも大人炸裂な歌詞もあって正統派。
戸田めぐみのユニゾンビートが曲の乗りの良さもあって、またハスキーボイスでもあって。
そして木戸衣吹のおまじないが、もう楽しそうでさ。余裕を感じた。
駒形友梨の君想いバースデイも実に正当派で。
近藤唯の夕風のメロディが寂しく優しく美しくてね。
この個人メドレーだと、安定ではおまじないなんだけど、マリアトリップが一番乗っていたなと感じる。のだけど、そこから近藤唯が泣きそうになりながら仲間を呼ぶのがね。実際泣くのだけど、さらに泣くのは小岩井ことりだったりして、初陣の感激と感慨がね。みんな感激していてさ。
しかし木戸衣吹のMCのまとめ役感が、このソロメドレーは全員初陣だったからこそ、まわしていて、泣いても良いからって言い出して木戸先輩さが際立っていたな。成長が物凄く感じさせて。

なのに、全員集合したら、山崎はるかがウェーブしたいと言い出して、打ち合わせしてないで、こういう風にしようと言っても、う、うん?という困惑に包まれて、いや、普通に山崎はるかが走ったら合わせてで良いのに、最初は全員でとか言い出して、うん?という状況で。
ウェーブは楽しそうだけどね。

ここでも、ぴょんさんはい、なにゆきよさん、ぴょんさんはい、なにころあず、なんでもない、おい。
なんとなくやったギャグが出来る、許されるのがね。 

ここでみんな8thに山崎はるかと田所あずさが出演して、それをみんな見たというのが良くて、あの頃は倒れると思ったとかも時代を感じて。

後半開始だろうと思うけど、歌マスはただそれだけで盛り上がってしまってずるいのだけど、それはPたちの熟練度でさ。
バーン音なしでのプリティドリーマー突入で、山崎はるか、木戸衣吹、
駒形友梨だけど、やっぱり山崎はるかがセンターの迫力だったね。二人とも負けてないんだけど、センターだしさ。ここでもコールの見事さよ。イエスイエスイエス、プリティドリーマーの合いぶりが凄いからさ。
センチメンタルヴィーナスも事件自体は知ってるのでただの成功が嬉しくなるのも凄い。
ハローコンチェルトも可愛く楽しくて。田所あずさより
伊藤未来と小岩井ことりの可愛さが光っていたかな。
マリオネットは眠らないは安定の麻倉ももと
machicoの格好良さ。格好良い曲なんだよね。
ブルーシンフォニーも雨宮天、藤井ゆきよ、山口立花子でクール格好良さでね。

この三人曲では新人も入れつつというパターンで安定しつつも新人の子には頑張れと思ってしまい、泣いていた
小岩井ことりや近藤唯もちゃんと持ち直していて安定して見れたな。

ここからの
machicoの恋のレッスンも相変わらずコールが見事なのはもちろん、ダンサーが8人になって、見栄えも物凄くて、ラインダンスもちゃんと足が上がってるで成長。
藤井ゆきよのアフタースクールパーティタイムも息切れしない、しそうになってもちゃんと歌えてるのよね。ここもダンサーが綺麗に盛り上げてくれて。
そして山崎はるかの素敵なキセキのド安定よ。煽りコールも完璧で。

アライヴ二人によるスタンディングアライヴも二人だけなのもあって歌詞の魅力が溢れてる。
ミルキーウェイの二人により星屑のシンフォニアも新人二人なこともあって未来に進んでいく気持ちと歌唱力も良く感じられてね。
バースの二人によるバースオブカラーの元気さよりも力強さを格好可愛さ表現で。
ユニット曲をユニットでやってくれるありがたさもあって、非常に魅力的。

透明なプロローグは伊藤未来の相変わらずの清純派ぶりで、絵本は雨宮天があれだけドヤ顔をドヤドヤしていたのに、全然ドヤ顔しないというかドヤ顔が気にならなくなってるのも気を遣ったのか、そうしない余裕ができたのか。
キャッチマイドリームの田所あずさも本当に爽やかに歌い上げて見事。そのまま全員集合での一体感よ。
そしてウェルカムも一応の最終曲だから実に楽しげでさ。リラックスしてるのがわかってただただ楽しかった。

で、アンコールからのいつも感動号泣MCに入るのだけど、最初に飛び出してくる大はしゃぎの雨宮天のテンションの高さよ。
そして初っ端からセンターの山崎はるかの見事な締めをやって、次の
machicoももう電気棒扱いで通す気で、そのまま見事に締めるわけよ。その次の麻倉ももは、まあいつも通りで、語彙が上手く出て来ずに面白いことになっている。
雨宮天も非常に興奮気味に絵本のことを語っていて見事に締めて。
藤井ゆきよも危うく泣きそうになりながら黒い不思議なサイリウムなのにとかダンスも歌も下手でとか言いながら幸せですとかで感動していて。
と思ったら近藤唯はもう泣きそうで、上手くできないとか思いながら成長した可憐を見せたかった。
で、戸田めぐみも当てられて泣き出して応援されて嬉しかったですと言い出して、最後になんとか歩を絞り出してさ。
駒形友梨も泣き寸前ながら応援がなかったらここに立てなかったと感謝していて。
ここまでは号泣感激MCだったのに、木戸衣吹が一発で戻して、泣かずに笑って行こうよ、次があればますます成長しているのを見せられますで。
小岩井ことりも山口立花子も率なく、嬉しかった、楽しかったと感謝していたのだけど、渡部優衣が元気過ぎでさ。伊藤未来も木戸衣吹が成長して助かった、いやマジリスペクトよって返されて。
ここまで順当に来たのに夏川椎菜が恒例の応援くださいを忘れて、応援してね、あっ、てなるという凡ミスもね。
オチが田所あずさになっちゃって、もう元気に立てていることこそが幸せだとファーストからの続きとして返答しており、しっかり決めてくれてお見事。

ちゃんと個人的な迷いやら不安を応援してくれ、ライブを成功させてくれた感謝と次もやりたい、全員集合したいという展望を持ち続けている。言及し続けて、言えば叶うアイマスをやっていて。

今回の感想としてはレギュラー陣のパワー溢れるのに比べるとどんなにパワー溢れても新人組はちょっと緊張やらを感じるのだけど、完成度と安定感なんか数をこなしてるからこそで、定番曲なんかコールアンドレスポンスも含めての一体感を出していて。
またMCの余裕ぶりがさ。ギャグも入れるリラックスしたやり取りが、先輩の余裕として歌以上にわかりやすく慣れと経験を表現して、楽しくなっていたな。歌も実にニコニコだったし。
MCで泣かずに見事に爽やかにありがとうでまとめられると、それだけ自信持っているということであり、一杯一杯じゃなく楽しめていることが成長としてね。
あと、ダンサーが8人になって、非常に見栄えしていて、その点も良かったな。  

シリーズ横溝正史短編集 百日紅の下にて

46年9月のこと。復員兵の男は佐伯一郎という男に自分は戦死した川地の戦友で遺言としてあなたにある事件の談義をして欲しいと言付かりここまで来た。
その前に事件の原因となった由美という女のことを語ってもらう。
女性に理想のあった佐伯は母親が情夫と逃げて捨てられた孤児だった由美を引き取り将来妻にするべく育て、モノにしたのだが、赤紙召集が掛かり、不在の心配を美しい由美を狙ってやって来ていた孤児の川地やら後輩の五味、同窓生の志賀、書生だった鬼頭に託す。
これはお互いが牽制しあうことで手を出させないようにする苦肉の策だったのだが、足を失う戦傷で帰国するとすぐに由美は自殺。
その翌年の一周忌で4人を呼んで、全員で酒を飲んで供養することに。
そこで事件が起きる。
佐伯がジンを入れたグラスを配ろうとしたら爺に呼ばれて部屋を空けたら、志賀が一つ飲んでしまい、グラスの位置を入れ変えた。佐伯は改めて注いで、志賀、五味、鬼頭に配り、残った二つを川地に選ばせるのだが、五味が川地に配って全員の分が行き渡るのだが、鬼頭が電車の音を間違えて空襲かと騒いで、改めて飲むと五味が死亡。青酸カリだったと。
警察の調査で、全員の証言から、酒に毒を入れられたのは当然佐伯だから怪しかったのだが、配る前に志賀がバラバラにしてどれが毒入りかわからないし佐伯も躊躇無くグラスを手にしていたことから除外。
ではいつ入れたかで、空襲だと叫んだ一瞬、川地が五味とグラスを入れ変えたという証言を志賀がするが、川地は髪の毛が入っていたから入れ変えただけだと。
このことから本当は五味ではなく川地が狙われたのではないか。髪の毛が毒入りの目印ではないか。配ったのが五味じゃなければ佐伯がやはり危なかった。
そんな状況で川地の荷物から青酸カリが発見され、全員が薬瓶が落ちて慌てる川地を見ているが、川地は前日は荷物を置いて外泊しており、そのいない間に佐伯の愛犬が毒殺されており、川地の青酸カリを盗んで誰かが実験したと。
そうなってくると愛犬の食事を用意した爺が五味が台所から出ていくのを目撃しており、また会社の倒産で食うにも困っていた。このことからすり変えたグラスに自分で毒を入れた自殺説が濃厚に。
それで事件は決着するが、川地は自殺ではない、自分を殺そうとした佐伯がやったのだと。
動機は由美に言い寄っていた中で唯一由美も乗り気であり、しかし自分しか知らない由美が暴力を持って従わされ性病になって自殺したからだと。
だがこれは誤解だと。川地は由美が自殺する前に全て聞いたから。
ではどうやって殺害したのか。それは自分も毒を飲むつもりだったら、目印の髪の毛を最後の二つに入れてどっちを取っても良かったのだと。
そして川地が飲む前に五味が苦しみだして間違ったと自分の酒を捨てたと。
これを正しいと認める佐伯はあいつ一番怪しかったからだと。
だが、ではなぜ川地は青酸カリを持っていたのか、佐伯を殺すつもりだったからか、違う、五味を狙っていた。由美を犯して自殺させた犯人は五味だったと。
ではなぜ復讐するのか。それは川地と由美が兄弟だったから。母親が情夫と出て行って捨てられた孤児だった由美、川地はその情夫との子供。
お互いにそれを知っていたが素行の悪い川地も由美も黙っていたし、五味の死に良心の呵責に苛まれているだろうから真相を伝えに来た。
二人で復讐を遂げていたと。
佐伯は復員兵の男に名前はと尋ねる。
金田一耕助だと。
彼は瀬戸内海の孤島、獄門島へ向かうために歩みを進めるのだった。
 
獄門島直前。戦友から聞いた話から推理する金田一耕助、語り倒し。
というか川地視点から見ると、あれ、五味が勝手に死んだぞ、あれ、佐伯さん、知ってた?それとも俺を狙ってた?勘違いしてるよ。
でもどういう経緯だったんだ。なあ金田一はどう思う?
それは向こうから見たら兄弟だって知らないのだからお前もエロ男の一員だと思ってるんじゃないか、由美が死んでるから相打ち覚悟だろう。
それを伝えてくれ、頼む。姉だか妹だかの夫なんだ。

というような物語があったに違いない。
推理を金田一が語り倒してるのだが、ちゃんと物語としても、そりゃ犯人はこの人しかいない、そうでなくても由美殺しの真相を伝えるためで、モロバレなんだけど、それをもってしても、物凄く入れ込んだ女が自分がいない間に乱暴されて自殺させられたという復讐心を納得させ、非常に単純な、いつグラスに毒が入ったのか、誰が可能なのかで佐伯か、いや、配り方で違う、毒を持っていた川地か、いや、別人が毒を使ってる、五味の自殺か。
いやいや、あの髪の毛がちゃんと目印でどっちにも入っていたら配ろうが取ろうが関係ない。 
犯人はあなただと指摘しつつも、実は川地は由美と兄弟ですよ、だから由美と川地は仲が良かった。だから由美から犯人は五味だと教えられていたとわかる。だから復讐しようと毒を持っていた。だからあなたに真相を伝えるように頼んだと。

この語っていただけなのに、推理も二転三転しつつ、由美の出生で親が男と逃げて出来たのがということに繋げて。探偵が出生まで調査したら違ったろうにねということで。
全てが納得付くの論理的、理由付けされた展開でお見事としか言えない。

そしてオチが46年の九月ねと獄門島と同時期かと思っていたら、ラストに獄門島へという台詞が入って、見事でした。

しかし百日紅の花がバラバラ落ちて髪に山盛りになる時間経過ギャグやら光源氏計画から初経を迎えたらからモノにしてやった、その後はもうやばかったよ、という変態シーンを、布団の掛け布団と敷布団で激しくぶつかり合うことで表現して、食事のあーんもやって甘えて来てということもやってるから、実写での苦心を感じて、激しさだけで情動全てが表現されて見事だったけど、生々し過ぎで、ちょっと苦笑いでした。

シリーズ横溝正史短編集 殺人鬼

戦後直後、吉祥寺にて若い女や闇商人を狙う連続殺人事件が発生。
犯人は黒眼鏡の義足の男であると。
その晩、探偵作家は吉祥寺の駅から出ると女、加奈子に声を掛けられる。
向かう先が近所なので同行したいと。
連続殺人鬼がいるというご時勢であるから良いかなと思い、殺人鬼はいくらでもいる、あなたかも、私かもと脅かし半分で雑談して家に送り届けると、黒服で黒眼鏡の義足の男に後をつけられていた。
それから数日後のこと。突然加奈子が家に飛び込んできて追われていると。
周囲を確かめると確かにあの時の義足の男がいたのだが、事情を聞くと実はこの義足の男は加奈子の夫亀井なのだと。
赤紙召集されるので一晩のために結婚させられたのだが、空襲で家は焼けて、亀井のいとこである賀川のところに身を寄せるのだが、賀川は妻子を疎開させており、それを良い事に内縁関係になるのだが、そこに亀井が復員して別れろ、戻らなければ殺すと脅迫してつけ回しているのだと。
しかし加奈子が帰った直後、賀川の妻である梅子が現れて、加奈子が飛び込んで出て行ったが、どういうことだと。自分は亀井から重大な相談があると知らせを受けてやってきたというのだが、会ったら事情を聞いてみると。
その夜のこと。突然近所に聞こえるほどの悲鳴が鳴り響き、作家は加奈子の家に向かうと、そこには半裸の賀川の撲殺死体と絞殺寸前の気絶した加奈子が倒れて、義足の男が逃げていくのが見えた。
加奈子の証言で寝ようとしたら侵入されて賀川が殺されて悲鳴を上げて絞殺されそうになったと。
だが、警察は亀井を見つけられない。 
そんなある日のこと。小川を浚う男、金田一耕助に遭遇する。
彼は亀井の実家から調査して欲しいという依頼で動いており、小川から杖と偽の義足を発見しており、誰かが亀井を演じて殺しに掛かったと推理していると。
恨みを持つ相手は梅子も有り得る。夫と不倫相手を犯人にできる相手がいると幸いと殺害した。
そう推理を伝える金田一は同時に裸で寝るのが習慣という賀川に着替えが用意されていたことが現場写真からわかり、加奈子が嘘を吐いていると。
その夜、梅子が服毒自殺したという話を聞くのだが、窓から義足の男の姿が見えて加奈子は気絶する。その翌日、作家は列車から加奈子に刺されて落とされる。
それを見舞いに来た金田一から事件の全貌を聞かされる。
加奈子と賀川は共謀して、女や闇商人を殺して金を奪ってる殺人鬼であり、亀井は付け回したことでその事実を知り梅子に通報したのだが、加奈子と賀川は亀井の口を封じて、作家を目撃者に仕立てようと、追われていると家に逃げ込む。
しかしこれを好機に賀川が加奈子を殺害しようとして返り討ちにされる。
そこを偶然目撃した梅子が亀井に変装する服と道具を奪ってあの夜逃げる様子を目撃され、賀川が半裸だった理由が判明。
梅子が不倫相手の加奈子を助けて自殺までしたのも、夫が殺人鬼だったことより情実の拗れでの殺人と自殺のほうがまだ世間は一族の汚名を軽く見てくれると。
しかし金田一が事件の全貌を解いたことで加奈子は追われる身となるが、作家は警察より先に見つけ出して、俺も殺人鬼かもなと最初に言っただろと加奈子と逃避行に出る。
最後の地で金田一宛の手記を送り、推理の立証を確認して、防空壕に闇商人の遺体を埋めて、亀井も東京湾に沈めたと。
これを送ったことで二人で心中すると。
しかし金田一はこれは作家のブラフであり、女の色香に狂ったこと、殺人鬼の相手に対抗するため、彼女のために犠牲になる自分が、また彼女に殺されそうになったのに一緒に心中させる犠牲にさせるようにする虚栄心からの偽装ではないか。
そう思い、犯人が心中したのでこの事件は有耶無耶で警察に報告しない、手記も鼻紙に使ってしまうのだった。

加奈子の役者怖いよ。軍師官兵衛で善助の奥さん役の人でしょう。顔の印象が強いから覚えてるよ。

ちゃんと金田一耕助が犯人とされた亀井家の依頼で動いているということで途中から参戦しても偶然さがないのが非常に論理的で、やっぱり偶然遭遇とかよりも良いな。
すでに殺人が行われた手遅れさと同時に視点キャラを別の一般人にすることで、なんとなく過ごしていたら事件発生に出来て、同時に利用されているという描写にも出来て、なかなかです。

にしてもストーカー事件っていうのは被害者のほうだったというのも、まあストーカーが犯人ではなくやられているということはミステリーの王道だけど、戦後直後にちゃんと王道をやってくれて嬉しい。
付け回していたら事情を知っちゃうなんて、まさに王道。

一方で単に同じ方向に向かい近所の人ということで目撃者に仕立て上げられる作家が、逆算すれば、あの追われてると飛び込んで来たあのシーンのためだけの証言者だよね。
なのに、今のうちにお前も殺しておくで、事件発生で。
なんとなく出てきた梅子もしっかりお家の名誉のために、亀井に押し付けてやると協力して連続殺人の隠蔽に協力して自殺までしちゃうという、戦後直後の感覚も凄い。
不倫相手を殺人の共犯だからバレるとまずいので隠蔽して、自分が犯人だと罪まで被るのは理解できんよね。

そして金田一の挑発を作家がやったと思って殺そうとして正体バレをするので、別に金田一の推理はいらなかったよね。
そのまま一緒に逃げ出して心中しちゃう超展開も、単に怯えて抱き着いた時の女の色香に溺れたくて言い出してる感がね。
殺人の興奮が血を滾らせる。戦争で何も感じなくなったから。
だとしても役者が怖いものだからね。

金田一の手記を読んで推理を立証しつつ、みんな死んだのなら、有耶無耶にしておこうという、一応遺族の名誉は守ることになるからで、軽く終わったね。

とにかく事件が手詰まりの時に作家の前に登場する金田一耕助が、川でゴミを漁っており、なにやってんだ、こいつ、からの声を掛けられて、証拠品を見つけ出して、話を聞きに行こうと思ってまして、という出会いが素晴らしかったな。
一見では変に見えつつも実はということで。ちゃんと捜査依頼も語るし、新証拠で捜査も進める。

そして冒頭の防空壕からしゃれこうべ発見に大喜びのシーンが、殺人をやっていたならどこに隠すのかで、当たりをつけた地道調査で、いくつも防空壕があったら一個ずつ調べるだろうから泥臭いけど、あくまでも作家が怪我して入院している間にで、いきなり推理を披露する名探偵ぶりだったな。 

機動警察パトレイバー REBOOT

日本アニメーター見本市での作品で、現代でパトレイバーがあったらという、暴走レイバーも俺が暴走しちゃうから規制強化しようとニコ生で放送してるし、多くの人たちが携帯で通報やツイッターに上げてる。
そして改造されたブルドッグに出動してきたイングラムが機動力やパワーで押されており、じゃあ銃使うぞで、うっ、どうしよう、降伏するかと迷う逡巡に、後ろから2号機が制圧するということで、隊長が撃っても空砲だから威嚇になったのにとパイロットには伝わってないことで。
僕たちはロボアニメの主役じゃない、警官なんですよという台詞で締めて。

内容自体は10分もない作品で、出動した小さな事件というのみで、現代なら下町の商店街の狭い場所でロボットが戦うと被害甚大さが笑って済ませられないし、そりゃ銃も流れ弾のほうが怖いし、みんなで携帯で撮影しまるよねということもあって。
失敗がバブル景気じゃないから笑って許される喜劇にもならんよなと思ってしまう。

キャラも気弱かと思えば撃ちたがりのキレやすい男、理屈っぽく勝気な女、適当だが部下まで騙す有能な女性隊長。どっかで見た要素がある。

でもデッキアップとかHSの起動画面とかは嬉しかったね。

いやあ、今でも最高水準の作画でやってくれて、ロボットがいる風景を映してくれて、パトレイバーでしかない光景で、歴史があるリアリティと凄みがあって楽しいのだけど、でも列車で機体輸送とか法令順守の警察とかアクティヴレイドでやっちゃったのよね。
凄く良かったけど、今更という感もあってさ。世界観とキャラを提示してくれるなら良いんだけど、刑事ドラマだと、ねえ。 

シリーズ横溝正史短編集 黒蘭姫

京橋にある戦前は怪しげな商社が入っていたことからお化け屋敷、戦後は残っていたことで一流ということになった三角ビルにある金田一耕助の探偵事務所に銀座の百貨店支配人が殺人事件の捜査を依頼してくる。
事件は貴金属売り場で万引きする顔をヴェールで隠した黒ずくめの女、通称黒蘭姫を咎める新人の主任が刺殺されたことだった。
支配人から盗癖があり盗んでもちゃんと後日家族から返還されるから記録を取るだけで見逃されるのが規則だったのが、新任の店員や主任は知らなかったので咎めたのだが、支配人から実はその黒蘭姫は社長の娘であり婚約者でもあったと。
帰宅した黒蘭姫は貴金属は持っていなかったが血の付いたナイフを持っており犯人として疑われていると。
だが、貴金属を処分したならナイフも処分するはずで疑いを晴らして欲しい。
さらに、実は記録にないものが盗まれているから偽の黒蘭姫が出没しているということで事情を話していた解雇された元主任が喫茶店で毒殺されており、そこにも黒蘭姫が来ていたと。
だから犯人は偽者の黒蘭姫であると。
金田一は唯一の接点は事件当時席を外していたベテランの売り子と黒蘭姫が同じ学校の同期だったぐらいかと思っていたら、喫茶店に黒蘭姫は二度も来ていたと。
この事から金田一は犯人である偽の黒蘭姫はベテランの売り子であると。喫茶店のマダムに変装させて登場させると皆が凍り付くのに一人逃げ出したこと、また自決用の青酸カリまで持っていたことで御用となる。
実は二人は学校の双璧の美しさだったが、卒業後は売り子と社長令嬢という差、さらに盗癖も許してもらえ支配人とも結婚する予定。
正体に気付いたことで嫉妬から変装して盗みを働いていたのだが、その日は咎められて、正体がバレたら終わりだと凶行に及ぶ。
さらに元主任というのも、偽者が出ているので注意していたら、偽者が売り子だと見破って強請ると、本物が社長令嬢ということも聞き出して同時に脅迫しており、直前に不正事件で解雇されていたのだが、脅迫は続けており、実は事情を知っていたことで殺人をやった直後の売り子に毒物を飲まされ、黒蘭姫もやってきて死んでると動転。
その逃げ出した途中で誰かにぶつかってナイフを入れられたと。
売り子が毒物を持っていたのも軍需工場に徴用されていたから、機密保持の自決用だと。
黒蘭姫は知り合いでもあった売り子を気の毒だと。
金田一はそう思うなら盗癖を改めるべきと忠告する。

横溝正史、金田一耕助シリーズの短編の忠実な映像化。
なんと短編は登場して70年、映像化も30年、40年の長編の歴史があるのに初という異例ぶり。
もちろん短編故に1話30分、しかも語り通しただけで、あっさり終わるのでテレビ放映し辛いのも凄く感じるが、その分、このNHKでのCMなしの29分間目一杯やってるので、ナレーション、小説原文語りなども含めて映像表現も芝居っぽさがあるので、芝居、あるいはラジオドラマでもやれそうだな。

内容自体も、ちょうど席を外していた奴が冒頭から出ており、そりゃ怪しいよねと思うのだけど、一方でいきなり殺人事件を起こした黒蘭姫ってのはなんだ、なぜ見逃されるのかということに注意を向けており、社長令嬢ならバレても罪には問われない、評判悪くなるぐらいで、だから殺人をする理由はプライドぐらいで。
そして凶器も持っていたのに無実を信じる理由が貴金属を持ってないなら凶器も処分するはずであり、偽者が出現していたからで、ちゃんと無実を信じる理由があるのも見事。

金田一はちょうどよくその場にいない売り子を疑って、経歴から同窓生か、軍需工場にねと疑っており、元主任が毒殺されてるのもそうかもと推理しつつ、二人来たの?じゃあ事情を知ってる元主任は脅迫してたね、そうでしょ?ということは犯人売り子だね、正体に気付いて嫉妬して変装したんだよ。よし、ちょっと変装して反応見よう、はい、終わりで。

元主任が不正事件で解雇というのも、理由がなくて、まあ脅迫がバレて解雇だと支配人ももっと動いてるだろうしね。むしろ解雇されたので強請りをやったのかな。

しかし全容がわかると黒蘭姫ももちろん悪いけど、現場で働いてるのだから規則に通じない新任がいるのに実行した売り子も迂闊だな。ナイフも持ってるわけで。
青酸カリだけはずっと持ってるで都合がつくけどさ。
強請られて持って来いと命令されて、今日やるしかなかったぐらいの理由付けも欲しかったな。
犯人は生きてるし黒蘭姫も生きてるのだから事情聴取で判明したとかで、後日談的なことでまとめられたよね。

30分で1話の語りまくりなことが、ちゃんと依頼人からの説明として機能しており、一気に行くことで情報量が多くなっており、単純な事件で盛り上がりもないものの、おお、ぐらいの感心もさせて満足感も感じさせてくれる。 

ブレイブウィッチーズ 7話

12月下旬のこと。12月17日から23日にかけて行われるサトゥルヌス祭がある。しかし物資不足でお祭りをやってる余裕がない。
欧州初のひかりはお祭りを知らず、また風邪を引いてしまい、ニパはひかりを元気付けるため、また自分も去年入隊したのだが、同期から離れることで上手く溶け込めなかったがこの祭りで溶け込めたと手作りの小規模なものでもやろうと計画。
サーシャと菅野がプレゼントの木彫りを作り、下原とジョゼが料理、クルピンスキーがモミの木と食料のキノコを取ってくるのだが、なんとそのキノコが笑い茸でニパ以外が全滅する状況に敵来襲。
ニパは単独で迎撃に挑むのだが、銃が詰まって大ピンチ。
そこに補給物資をスオムスから護衛してきたエイラとサーニャが加勢して撃破する。
物資の窮乏状態から脱出した502はそのままサトゥルヌス祭へ。
その様子に打ち解けた様子のあかり。そしてニパも溶け込んでるなとエイラは見守るのだった。

クリスマス補給のエイラとサーニャ。
501の北欧組が来てくれて、この二人は来年には再召集でロマーニャに行くけど、スオムスの補給部隊の護衛をやってるのか。人類史に刻むレベルの英雄部隊の一つで原隊復帰しないのかと思いつつもこうやって最前線部隊に物資を届けるとかで旅ができるんだな。1期の帰され方の雑さを思うと国境越えたらそうでもない感じの重要度で。 
しかしニパはエイラとは故郷の戦友だけど、サーシャともすでに知り合いか。 
44年12月の一年ちょっと前に入隊なので43年からか。
501もいつ結成だっけ。時系列的にスオムスいらん子中隊こと507サイレントウィッチーズが39年で、ストームウィッチーズは42年、一応正式結成は43年からだろうけど、大規模作戦で集まった残存戦力がそのままで部隊結成しているんだったかな。
このニパ入隊時に下原はいないので、入隊順はひかり、下原、ニパか。 

今回、戦闘を最後の一瞬だけにしてエイラとサーニャの援軍で瞬殺しており、ブレイブの酷い戦闘の犠牲者にならずに済ませていたことで、その分の余裕のあるほっこりした展開が出来ており、冒頭のソリ遊びするという年相応さ、欧州初なのでお祭初体験なひかりのためにお祭しようというニパが自分もチームに受け入れられたお祭だからと中止命令無視しても企画して、単純にひかりのことを好きとかには過度にせず、自分もそうだったからしてあげたい、仲間たちも協力することでひかりのためにやってくれて、チームに受け入れられていることを自然に見せており、その説得力も2話3話4話とさっさと帰れと言われてるからこそ、5話6話でしっかり普通に働けてることで仲間になったことがじんわりと来る。
今回風邪で寝てるからこそ余計にこれまでの頑張りが認められてる感もあってね。

そして物資がないからみんな手作りということも優しさを感じさせる。
この回でひかりのためにということでしっかりチームの結束も高まった。
正直、状況が状況で笑い茸で全員が笑うシーンの笑いは足りなかったけど、ロスマンのギャグっぷりも際立ってるので、親しみが湧くな。サバを読んでるキツネがいてとクルピンスキーの悪口に風説の流布の罪で労働させてるなどもなかなか良いじゃないか。ちゃんとその後に一緒に茸狩りとかで仲が良いのも見事。
ひかりの皆さんおかしくないんですかも笑っていたので可笑しくとおかしいをかけているので見事だったな。

いやあ、ギャグとしてはまあまあなんだけど、ほっこりとしては凄く良くてさ。
管野が暖房も燃料がないので使えないから寝てろとかの無骨な優しさとかニパのムードメーカーとして、また人格者としても優しいとか。スオムス人なので暖冬かなって鼻水垂れまくりのひかりたちとはえらい違い。
みんな中止命令が出てるのに手伝ってくれて優しくてさ。

物資の欠乏を食い物が足りないとかで柔らかく描きつつ、だから手作りの優しさ、物資を持って来たエイラとサーニャ、そしてニパの故郷の戦友たちのありがたさがわかる。
カウハバも北海北側から陸路なので物資不足は変わらないそうで、バルト海封鎖は辛い。これだけで502が干上がってしまうな。

いやあ、結構日常回と言えるもので、魔力使ってソリを押してるとか、普通は氷が割れて落ちたら即心臓麻痺なんだけど、そうならない理由を魔力で強化されて病気や怪我は回復するのでほとんどしないということで説明されて、魔力の低いひかりは病気になりやすい。
あとクルピンスキーがもみの木を一人で持ってくるのも魔力の怪力だったな。
こうなるとひかりの体力はあってもステータス強化はそれほどじゃないというのが、弱小だなと。
だからこそチーム戦で光るのだけど。 

今回はエイラとサーニャというブレイブの2期があったらゲストどころじゃなく加入してくれる二人の登場で盛り上げてくれたけど、ほっこりさでなかなかじんわりでした。
巣の倒し方、聞かないのかな。ここら辺は次回かラジオで回収かな。 

獄門島 1977年

昭和21年、46年。
金田一耕助は岡山笠岡市の港から出る獄門島へ向かう船に乗り込もうとすると鐘が戻って来たので受け取りに来た住職の了然、荒木村長、医者の幸庵に遭遇。
自分は鬼頭千万太の死亡を伝えに来たと。
友人の雨宮が最後を看取り、その雨宮も来れなくなったのでと。
本家の千万太が亡くなり、分家の一が生きているという知らせが来たのにと複雑な三長老は、それでもわざわざごくろうであるということで島で一泊してもらおうと連れて行ってもらう。
金田一は千万太の死を伝えに来た謎の男ではあったが、了然から分家のしっかり者の早苗が親が死んでいるので本家住みで、実質仕切っていると。
ほかには長年の住み込み女中の勝野、千万太の妹である月代、雪枝、花子の三姉妹、そして精神を病んだ本家の当主の与三松がいる。
金田一は女性しか住んでいない鬼頭家に泊まれないということで住職の御寺に宿泊することに。
そして村で聞き込みして、瀬戸内海の島々でも屈指の網元にした前当主嘉右衛門も前年に没して、その本鬼頭家の次の後継者は本家の三姉妹の誰かの婿だろうと噂されるが、同じ一族の分鬼頭が駐留軍人でそのまま居残って居候させている鵜飼という美青年を利用して取り入っており、分家の一が帰るなら、本家に介入する分鬼頭と分家で争いになるかなと噂しており、とにかくも三姉妹では切り盛りは出来ないねと。また軍人崩れが海賊をやっており、逃げ込んできてるかもという噂も聞く。
そんな通夜の席。三姉妹の末っ子である花子が一向に出席せずに行方不明で。月代も雪枝も出席しないが家にいるのに、家にもいない。
兄貴の通夜だろうに、遊んでるのか苛立ちながら探すことに。
すると寺で逆さ吊りにされて発見される。
発見した了然はきちがいだが仕方ないと言い出して、当主がやったのかと思う金田一は、寺にも誰かが侵入した形跡があり、当主の紙タバコの吸殻や食い物がなくなってる状況に、誰かがいたと。
しかし駐在の清水はこの密度の濃い島では問題があっても勝手に示談で収まっており問題はなかった。探ってる怪しい余所者の金田一が犯人だといきなり拘束する。
金田一が捜査にも協力したしタバコも吸わないし盗み食いなんてしなくても良い、足跡の軍靴も履いてないぞと抗議しても聞かない。
実は金田一は雨宮が千万太から聞いた妹が殺されると聞いたから依頼されてきたのだと。
しかし殺人事件ということで本土から等々力警部がやってきて、花子の持っていた月代宛の逢引の手紙から分鬼頭の鵜飼が疑われるが、月代を呼び出したのに花子が来て帰ったと。そもそも誘惑相手であり殺す理由がない。では見つかったタバコや本鬼頭の消した足跡から虐待された当主が逃げ出して殺した、世話してる早苗も共犯ではと推理するも証拠はない。跡目争いかなと。
そんな時、雪枝が鐘に入れられて殺されているのを発見され、拘束されていた金田一の容疑は晴れつつ、発見時、行方不明になった雪枝探しに動いた了然と清水駐在は幸庵が復員兵姿の男に殴られて骨折していたのを発見して、気付いたら鐘に雪枝の着物が出ているのを発見して、幸庵を助ける前は着物はなかったと。
鐘は棒を使えば梃子の原理で動かせる。このことから襲ってきた暴漢、恐らく海賊が遭遇した雪枝を殺害したと等々力警部は推理して山狩りを画策する。
しかし金田一は無関係の海賊が、盗み食いやらが見つかったにしてもなんで人殺しをして逆さ吊りにしたり鐘に入れたりするのだと疑問に思い、また村人から鐘が動いたという話を聞いて、もう一つ作り物のお小夜のがあると。
分鬼頭の巴が道成寺の娘だからって鐘に入ることはない、鐘から出てくるものだろうと悲嘆するのを聞いていた金田一は、どういうことか改めて聞こうと分鬼頭を訪ねると老いた分鬼頭の当主儀兵衛から、実は三姉妹と千万太とは腹違いで旅芸人の女お小夜に一目惚れした与三松が結婚しようとして、祈祷師でもあったお小夜を嫌う嘉右衛門と了然の反対で結婚できず殺されてしまい与三松は発狂。
あれが家の傾き始めだったと。巴が乗っ取ろうと画策しているが何もせずとも滅びると静観するのみの儀兵衛。
お小夜の残した鐘がなくなっていることから割れる作り物で覆っていたのではと推理をするが、山狩り中に逃げていた海賊は何者かに撲殺されており、祈祷で犯人を呪い殺すという月代も絞殺されていた。
海賊は犯人ではなく捜査は振り出しに。
早苗が妙な動きをしていたのも兄が戻ったのかもと思ったからだったが違ったのだ。
そんな時、村人が花子の簪を寺ではない場所で見つけて殺害現場は寺ではないこと、また島では嘉右衛門の影響で俳句に嗜みがある人ばかりで、寺の寝屏風の俳句を読んでもらうとそれに見立てた三姉妹の殺害方法だった。
だからこそ花子の殺害時のきちがいが季違いだと。
つまり犯人は了然和尚であると。雪枝を殺しておいて鐘の中に隠して、作り物の鐘で覆ったのをロープで結んだ岩を一気に海に落とせば、鐘に入れた時間がないというアリバイトリックを作れる。海でその物証も発見。
また花子も別の場所で殺害して探していると皆が分散した隙に寺に運ぶことで殺されたのを発見できる。
しかし月代殺害は出来ない。海賊に見られたと思って殺害しに行っており、本家にいなかった。
共犯者がいる。
それは荒木町長と幸庵医師、そして女中の勝野だと。
リウマチで腕が上がらない了然では絞殺は不可能だが、彼らなら絞殺は可能であった。
そして計画者は死んだ嘉右衛門である。
金田一は俳句を写していた嘉右衛門が長男の再婚に反対し殺害や座敷牢への閉じ込めもやっており、三姉妹は後継者足り得ないと。村中がそれをわかっていた。
だから本家の長男の死亡に分家の長男のほうがマシだと三長老に殺害を依頼したと。
その推理を突きつけると了然は自白。
嘉右衛門にそう頼まれたと。
だが、3人共に実行するつもりはなかった。条件は千万太の死と一の生還、そして鐘が帰って来ること。どれか一つでも欠ければ実行不能であった。
しかし揃ってしまった。村長も医者も止めたが神の意思、嘉右衛門の意思がそう物事を動かした。
だから実行したと。
だが、月代殺害の実行犯である勝野の動機がわからない。
了然は実は嘉右衛門の妾であり子供の出来なかった分家に子供を送り込んだ。つまり自分の子供を当主にしたかったのだと。
早苗は一から出征前に聞かされて、月代の殺害後に閉じ込められた与三松を解放して容疑を誘導したと。
全ては一が帰る前に決着すべきことだと。
捕まる前に了然和尚は弟子に寺を譲る儀式を行いたいと言い出して、勝野と早苗も親子として別れを惜しむのだが、そこに村長と幸庵が一が死んだという戦死報告が、伝えに来たという復員兵は復員詐欺だったのだと仰天。了然和尚はやる必要のなかった殺害を行った、なんのために地獄に落ちる殺害を行ったのだと呆然として、行き倒れた勝野を拾って鬼頭家で働けるように仲介した了然は共犯になったこと、動機も全て知っていた。
この無意味さを抱えて共に入水自殺をして、早苗は全て嘉右衛門のせいだと呪いながら、島から出たいとは言わず、島から出る金田一に寺の弟子と鐘を鳴らして送る。
金田一耕助は雨宮からの依頼だったと宿泊料金を払って帰るのだった。



大いなる意思に導かれて全てが失敗する。
ああ、原作と変えて来てることはちょうどテレビで先に原作通りにやっちゃったかららしいのだが、この前の原作通りよりもどうしても石坂浩二版のほうが素晴らしいと思ってしまうのは、圧倒的にセンスが良いのよ。
冒頭から素晴らしくて、獄門島とは、藤原氏の時代から伊予の海賊の拠点であり、幕藩時代は流刑島で、北の門、北門が訛り、獄門となり、今でも住人は海賊と流刑者の末裔であると。
そんなおどろおどろしいナレーションから始まるのに、いきなり最初の映像は金田一が、トボトボと歩いて、獄門島行きの船が出る港ってどこっすかと傷病兵に聞いたら、あっちだよと教えてくれて、荷物の食い物落として拾うけど、一個渡しそびれたなと思っていると松杖だったのに、普通に走って、はあ?というなんとも言えないギャグシーンから入るのよ。
そして三長老が港で鐘の復員だな、あの傷病兵、生きてるのを伝えに来てくれるとは良い人だったなという話をしつつ、こういう事情でと。
この導入の空気が非常に見事で、普通の兄ちゃんが田舎の港に来ました。獄門島も別に仰々しい名前だけど普通の田舎の漁村島だな、ぐらいの空気でしかなくて、暗さがないのよ。
おどろおどろしい部分がないのよ。
鬼頭家がどうのこうのも簡潔に説明されて、ちょっと聞き込みしたら、これから跡目争いになるかというぐらいで、殺人事件の空気がないのよ。
2016年では出てきた瞬間に死ぬと思った三姉妹だって、ちゃんと挨拶しろという和尚の言葉に従っているし、分鬼頭の巴が本家の千万太さん死んだんだって?あ、うちは同じ一族なのよ。はあ。みたいな感じでやってきていて、説明されるのよ。
で、巴おばさん、どう。良い帯、良い着物じゃないか、似合ってるわよ。私が結んだの。
この顔見知りの親戚感や鵜飼さんどこ?って探り入れて、私が射止めるんだからということで親近感があって。ちゃんと巴の本家乗っ取り計画として本家に足を運んでも良いし、三姉妹だって鵜飼の身元引受人だから媚だって売る。
村の人たちだって、本家の跡目争いでゴタゴタするな、でもそれより海賊が逃げて来たかもというのが心配というぐらいで。

このゴタゴタの空気はあっても別に殺そう、死にそうなんて空気がないのよ。
三姉妹が父親を挑発しているとかもあったりするけども、金田一だって、事前情報の殺されるという情報があっても不穏の種はあっても、誰が殺すんだ?と思ってる。
だからこそ、いきなり殺された。
誰が?
という話の引き込みが見事で。

事前伏線も本当に見事で、寺に泊まるのも本家は女ばかりだから。部屋の寝屏風も、達筆過ぎて読めないな、ぐらいにしており、ちゃんと出してるのよね。
聞き込みで鵜飼にも出会って、あ、こんにちはで、あの人、駐屯兵なのに引き上げなかったで、分鬼頭に使われてるのよと一発で立場を説明する。

また事件発生前に、分鬼頭の当主以外は全員出してるのよ。
さらに事件直前状況も、ちゃんと三姉妹が逢引に出かけて手紙奪っただろとちょっと諍いを起こしてるとか、妹が消えたけど、姉二人も通夜に出ないという誠実さもない描写をしてる。
そして早苗が悲鳴を上げて、うん?と思ったら、猫が飛び出して驚いただけですで。
ここでちゃんと実は探偵なんですよ、なんか遺言で妹が殺されるからと来たんですけどねと教えていることで金田一もなんで通夜まで残ってるいるのかという疑問の答えになっていて。
2016年版は露骨に、なにかあった、いいえ、という絶対あったと分かるシーンの下手くそがあるので、ちゃんと猫を事前に登場させているのが丁寧でさ。
そしてここでちゃんと当主がいることを確認しており、戻ったかな?ぐらいしか推理はないのよね。

そして単純に医者を家まで送ったら、三女が見つからないんだ、あら、和尚も帰ってるか、私は寺に帰るけど、寺の様子も見ておくかと向かったら、ギャー、逆さで殺されてるで。
しかも、きちがいの台詞と同時に、金田一が和尚、鍵が壊されてる、吸殻が落ちてるし、食い物がない、なんだこの軍靴の足跡は。
という謎の存在を金田一が直接に見て調べるので、わかりやすい。

で、起きたらそのまま捕まって、清水巡査は余所者だから犯人だの一点張りで聞いてくれないけど、金田一の実に論理的な反論も見事で、シナリオ水準を高めてくれる。
そして面倒臭い事情聴取は等々力警部が警察なのでやってくれて、分鬼頭の連中が花子が来たから帰ったのよと言い出して、でも殺す理由ないでしょうというのも実に明確で。
吸殻や足跡を消してることから早苗と当主にも容疑掛かるけど、証拠なし。

ここでも妹が死んでるのに軽い調子で事情聴取を受けに来る姉妹の空気読めなさとでも花子を殺した奴を捕まえてとは言うし、早苗が、この島にいる人が犯人ですという猛抗議もちゃんと殺される人じゃないという意味でちゃんとしているのよね。
そして早苗が殺される理由はないのに3人共殺されると勝野に愚痴るのが、なんで3人共って思うのに、島の人間が狂ってるからだと。
このすでに薄々勘付いてるのよね。狂ってるから殺人を行うって。

雪枝殺害シーンに和尚が遭遇して、弟子に寺を譲る、恐ろしいことが起きた狼狽するというモロバレシーンを描くのに、死体発見シーンでは、谷の下で医者が襲われて一瞬別れただけで、戻ったら死体があったんだとして、谷に降りる前は着物は見えてなかったと。なんらかのトリックを使ってるで。
一瞬で出来るトリックがあると示しつつも、釈放された金田一が鐘を持ち上げる方法を見つけても汗ダラダラになるから、うーんと思わせる。

そしてこのシーンで巴が嫌味っぽく、さすが道成寺の娘と言いつつも出て来なくちゃ駄目でしょ、だったらなんでこんなことが起きる、みんな狂ってるからだと狼狽するのが、三姉妹は本家乗っ取りの道具だから死なれちゃ困るし顔見知りだから悲しむという人間性が見事で、姉妹が殺されて弱ってるところを誘惑しろとか平気で言うのに、死んだら悲しみもするのだ。
あと、やると思った鐘が落ちて首を切断もグロだったね。

このあとの分鬼頭からの過去話も、お小夜という旅芸人に惚れ込んだことで家が傾いたと芝居好きだから舞台も作って何度も呼んだのに、次期当主とくっ付いて子供産んで家を乗っ取ろうとしたが、身元不明だから反対だし祈祷師で寺と対立したからと廃舞台で語ってくれて。
この回想が芝居も含めて長いのだけど、分鬼頭の当主が、巴が勝手にお家乗っ取りに動いてるけど、勝手に滅ぶだけさと静観していて、自分だって後継者もいないし健康も害してるのに、大口叩いてるのが、大人物に見せてる。
まあゴタゴタはないしね。

そして床屋の姉ちゃんから花子の簪を拾って現場違いや海賊狩り中に長女が殺される事態になり、犯人は海賊じゃなかった、しかも撲殺されてるということになりつつ、島全体が俳句好きで当主の雅号からあの寝屏風の俳句が殺人の見立てだった。
ちゃんと俳句通りに、作り物の鐘を目撃証言から絶対あると推理して見つけだすし、殺人の見立てだから、季節違いねに持って行くのも見事。

で、推理をする前に、ちょいちょいと早苗が着物布団をやって死者を弔ったり、ちゃんと葬式したりもするのよ。網元の本家断絶で行列までする田舎ぶりで土葬だから花輪も切るだろうかな。
そして了然和尚と勝野との話が入り始めて、妙に二人が親しげで。

推理披露も金田一の推理力が素晴らしく、犯行可能なトリックを見破りつつ、ちゃんと裏を取る。
鐘の件なら谷を降りるついでに鐘と岩にロープを巻き付けて岩を落とせば一気に海まで落とせるで一瞬の隙で可能。
花子殺害も別の場所に落ちていたから犯行現場はそっちで、和尚が言えば信じるし、弟子に忘れ物を取りに行かせて一瞬アリバイなしで殺してから戻り、捜索時に運ぶということをして、死後硬直が数時間でも出る頃だろうと思いつつ、ちゃんと暗いから運ぶのは可能で。
そしてなんで頭割るんだ、返り血とか移動時に血痕が見つかるぞと思っていたら、和尚が腕がリウマチで片手しか使えないから絞殺出来ないになっており、ちゃんと意味のある設定で。
絞殺された雪枝、月代殺害犯は勝野だった。
共犯者はもちろん村長と医者なんだけど、あくまでも知っていた、通報しなかったに留まっており、手は下していない。
そして嘉右衛門の指示なら動くということまで読み切り、勝野も共犯でしょう、アリバイないのは彼女だけだからで。でも動機はわからないで。

ここであれだけ3姉妹は死ぬ理由なんてなかったと言っていた早苗が、勝野が犯人だと気付いて発狂してる叔父である当主を脱走させている。発狂してるから罪に問われないから。そう誘導しようとする。
全部悪いのは当主だった嘉右衛門で愛人だったでしょうと。自分の孫か自分の息子に家を継がせたかった。

ここで女の情念が炸裂して、この島は閉鎖的で余所者が生きていくには愛人になるしかなかった。お小夜も体を使って鬼頭家に入り込もうとしたし、自分も愛人にさせられて子供は分家の養子に出した。
跡目争いの側面がさらに強くて、自分の子供を後継者にしたい。
そしてそれは巴もそうだった。

なのだけど、和尚も勝野も運命だった、3つの要素が揃ってしまった、鐘なんかとっくの昔に潰されたと思っていたのに。
この無駄に義理堅い和尚ならやる。だから私も野心のために。

そういう共犯関係なのだが、ここで、戦死の知らせが来た!なんじゃと!の本気の仰天が来るのよ。
別に殺す必要もなかったのだ。
この全て無意味の虚無感が、凄く刺さるのよ。
生まれた時から知ってる子たちを何の恨みもなかったのに容赦なく殺したのよ。地獄に落ちるのはお家のため。なのに、無意味だった。
ショック死するよりも胸が痛いのは、ちゃんと人間味が出てるからなのよ。ちゃんと罪悪感も感じてるのよ。
そりゃ自殺もするわ。
勝野を救ってくれも勝野は自殺させないようにと思ったら、しちゃうから、うーんと思ったけど。

でもちゃんと了然和尚は受け継ぎの儀式をやって憂い無く、勝野も息子は死んじゃって無意味の片棒を担いだけど、早苗と20年以上他人の振りだったけど、親子として会えたって心安らいで死ぬ。

そしてさ、村長と医者も知っていて、分家も戦死しとったぞという仰天を共有するのだけど、早苗も弟子もだけど、金田一はいつも通りだけど、自殺するのを見逃してるのよ。
これが潜在的な共犯者なのよ。
早苗はそもそも自分の出生を知って嘉右衛門がどんな奴か知り抜いてるし、三姉妹が殺されたら、兄貴を当主にするために誰かがやってる、母がやるだろうと見抜いている。
弟子だって急に恐ろしいことが起きた、お前に継がせるという話に仰天して固辞するけど、絶対なにかあったと気付いてるわけで。
それでも最後まで黙認するのだ。
ほぼ共犯者だよね。

犬神家もだけど、恐ろしい偶然が重なったんだ。
あの復員詐欺が、ちょっと詐欺で来ただけで、恐ろしく連続殺人の引き金になる。
もうちょっと遅れたら危うかったで済んでいたのに、一が帰る前に全て済ませるのだ。強行するのだ。それが実に計算されてる。


いやあ、本当にキャラの活き活き具合、人間味が見事で、三長老も飲み過ぎの医師、焦る村長、そして和尚の恐怖に怯えながら運命に殉じてしまう忠義とも義理堅さとも言えない行動で。
あの怯える様子が素晴らしく、そして優しいんだよね。だからこそ非道さも際立つ。
そして三者の無意味だったという仰天も実に人間味溢れる。
冒頭の調子良く、復員だなとか話してるからさ。
殺人指令さえなければまともな人物だったのだろうと思わされて。
巴もお小夜も勝野も情念炸裂だからこそで。
勝野は殺してるけど、当主の指令さえなければ乗ることもなかったしね。

そして三姉妹が2016年のでは出た瞬間にパンクで知恵遅れだのイカレてると、キャラ立てもなく言動も不快で死んで行くのに、まだこっちバージョンはまともなのよ。
ちゃんと最低限礼儀はなってる。挨拶しろと言われたら、ちゃんと正座して、こんにちはって挨拶してくるし、この着物良いでしょう、帯は私が結んだとかで、服装も名家のお嬢だが、落ち着かない男に夢中な若い娘なだけに思えた。
発狂した親を挑発して遊んだり、男を探して兄貴の通夜にも来なかったりしてるけど、それでもこの第一印象のおかげで随分違う。2016年では態度が悪くさっさと死んでくれだったのに比べるとまったく違う。

巴だって親戚のおばちゃんであり、男を使って本家乗っ取りするけど、死んだら死んだで悲しみ、憐れんでる。

早苗の描写も大阪や東京なんて大都会だと思いつつ、行ったことない、島から出たことないんだよね。と言う言葉で少し憧れや窮屈さを感じさせるのに、金田一からお家を守ってください、島から出たいなんて思わないですねで見事。

そして最後のシーンであの悲劇の鐘を泣きながら鳴らす弟子と早苗が悲しかったな。
この二人にとっては悲劇でしかない。弟子なんか尊敬する師匠が死んじゃうとかどうすんだよだし、母も従姉妹も死んじゃう早苗の本家相続よりも一人になっちゃったという寂しさのほうが強くて。
分鬼頭のほうがやりそうとか思うしさ。鵜飼を放り出しているのも早苗を口説けないからだしさ。
この鵜飼も散々使われて捨てられる寂しさがあったな。

で、金田一耕助である。
なぜか千万太と戦友で今際の言葉と療養でやってきた、のではなく、その今際を看取った奴からの依頼で来たついでに探りますというもので、あくまでも一歩引いた、探偵として、依頼があったから仕事で来ている、宿泊費も依頼人からもらってるから払っていくのだというのが、ぶれない探偵だった。

俳句さえ読めれば殺人を防げた。その後悔もね。

しかし計画者の嘉右衛門の黒幕としての悪さが酷くなっており、2016年版はそうは言っても後継者問題の不安からというお家第一な妄執さのみだったのに、77年だとお家第一が過ぎて火種蒔きまくっていたようにしか見えない印象操作も見事。愛人作って次男の養子とかお小夜を直接殺害とか。
にしても脱走した与三松のことをまったく回収しないのは非常にナイスだったね。
 
あと、犬神家とも役者が共通だけど、同じような下っ端な地元の娘役の坂口良子のコメディ演技が入り込みやすいな。

いやあ、原作通りっぽい2016年版よりは77年版の映画のほうがさ。普通に田舎島の漁村ぶりがあるからさ。
あの大屋敷の中を探してるだけで、一瞬怖かったりするのは、映像の古さや町並みの古さ、田舎の家では日常道具満載とか、普通に床屋があり、村人の噂として正確な状況把握など、冗長ではある部分があるけど、センスが違うもん。
コメディとホラーとリアリティがさ。

ところでピーターが若いと思ったら、寺の弟子が池田秀一だったことに驚く。 

全てが無意味な殺人。すでに後継者の二人は消え、それを知らずに実行したことで、無意味に三人の命が失われ、二人は身を投げる。案じる娘と弟子がいるのに。
得した人は誰もいない。

終了アニメ評価 2016年9月終わり

あまんちゅ
ストーリー4
キャラ4
画5
演出5
音楽5
満足度5
総合点28
ARIA原作者のスローライフスクールライフモノ。
優しく癒されるストーリーと美しい映像表現でARIA的な精神性も見事に表現されていたのだが、正直、スローライフ過ぎて、期待したスキューバダイビングのほうをもっともっと描いて欲しかったという抑制が目立ってしまった印象のほうが強くて、最高水準の映像表現をやってくれてるのに、ここまで出来るなら水の青さを描いてよと欲張ってしまい、本当に素晴らしい反面、勿体ないという気持ちが目立ってしまい、ぜひ2期でスキューバアニメを実践して欲しいと感じた。
とにかく茅野愛衣は見事だった。

タブータトゥー 
ストーリー1
キャラ1
画4
演出2
音楽3
満足度2
総合点13
タゥーで能力を得てのバトルモノだが、主人公たちの理由も大して描くこともなく、幼馴染の強引な死というボロボロのシナリオには見るべきところもなくて、能力戦もわかり辛く、最後まで乗りきれなかった。

初恋モンスター
ストーリー3
キャラ3
画4
演出3
音楽3
満足度3
総合点19
下ネタ初恋ドラマ。
歳の差恋愛を真面目にほぼ下ネタを言うのみでやりきったギャグアニメだが、その噛み合わなさこそが初恋モンスターだと表現しており、なかなか楽しげだった。

アルスラーン戦記 風塵乱舞 
ストーリー4
キャラ4
画5
演出4
音楽4
満足度4
総合点25
最終決戦前で終わる2期。
軍隊戦闘から個人戦に戻ってのより個人がメインに出ての展開が、結局海賊退治したのみだったにも関わらず結構な満足度で、殺陣の水準も素晴らしく、また短かったこともありスピード感のある展開も魅力があった。

ベルセルク
ストーリー3
キャラ3
画3
演出3
音楽3
満足度3
総合点18
傑作ダークファンタジーのアニメ化なのだが、当初の3Dの作画と演出が酷くて見てられなかったものの、断罪の塔編のシナリオを漏らさずに表現したことでダークファンタジーとしての凄みも表現されて、終盤はかなり持ち直していたので2期は期待出来ると思わせる。
とはいえ20年前の手書きアニメのギャグも抜いてるダークファンタジーぶりの傑作さには及ばない。

この美術部には問題がある 
ストーリー3
キャラ3
画4
演出3
音楽4
満足度3
総合点20
気負わない美術部ラブコメディ。
本当に地味な王道な、そして気負わない展開が、平坦ではあるものの終始安定しており、失点のない堅実さで、また本当に気負わないからこそ日常の些細なことを切り取ることも魅力的に描けいた。

食戟のソーマ 弐の皿 
ストーリー5
キャラ5
画5
演出5
音楽5
満足度5
総合点30
美味しかったらエロくなる料理バトルアニメの2期。
学内トーナメントでの激戦からの実地研修編での1年トップ3から本場では下っ端も務まらないインフレ制御の見事さの構成に惚れ惚れしつつも、全キャラが決して軽んじられない愛情溢れる展開に終始しており、勝敗もほとんど納得出来る内容であり、エンタメ性も十分であり、白熱熱血バトルも描けて見事であった。


不機嫌なモノノケ庵 
ストーリー4
キャラ5
画5
演出5
音楽5
満足度5
総合点29
地味な妖怪送りモノ。
本当に内容自体は特殊な能力も術もなく、見つけた妖怪を異界送りするのみの地味な内容に終始しており、しかしだからこそシナリオは極めて真面目に詰めており、無能力の自分でもできる仕事を頑張り、特別じゃないからこそ地味な努力に説得力があり、見える特別さも感じさせない。
もっとこの水準で長くシナリオが見たかったと思わせる良質なものだった。

チア男子 
ストーリー4
キャラ5
画5
演出5
音楽5
満足度5
総合点29
大学でチア男子チーム始めましたというスポーツサークルモノ。
男子チアというモノ珍しさに負けずシナリオは緻密に堅実で何か新しいことをしたいという情熱と下積み、それが成功した歓喜、仲間たちとの絆など、大学生らしい距離感で描かれており、また1クールのみにも関わらず大量に登場した登場人物のほぼ全てを掘り下げているのも素晴らしい濃厚さだった。

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデミラン 
ストーリー4
キャラ4
画4
演出4
音楽4
満足度4
総合点24
泥臭く地味な戦記モノ。
士官学生が本職よりも優秀で無双するというラノベらしい展開を上層部を無能に描いて主人公たちを優秀に描きつつ、複数の登場人物でのチーム戦にすることで、決して主人公だけを優秀に見せず、それぞれに見せ場を用意することで組織戦にしており、また過程もかなり入念に作戦を立てても実行出来なければ意味がないということで仲間の重要性をしっかり描いており、非常に真面目な作品であった。
ただやや地味な展開になってしまったのは仕方が無く、ここから本格戦記モノになるであろう助走と思えば2期を期待するべきである。

アクティヴレイド 機動強襲室第八係 2nd
ストーリー5
キャラ5
画5
演出5
音楽4
満足度5
総合点29
痛快パワードスーツアクションアニメの2期。
完全にギャグアニメに変貌したことで見易さ、面白さが倍増しており、主人公の掘り下げもされて、しっかり娯楽作としてよくまとまっていた。
2期だからこそ説明の多くをせずに済ませられ面倒な手続きもなくなって、その分事件やドラマに集中出来ており、ギャグ大目だからこそキャラ掘り下げもネタを入れ込めば一発で立たせられる。前作ラスボスが味方になるというのも自然に行えていることも見事でした。
非常に高水準で続編も見たい力作、傑作でした。

NEWGAME
ストーリー3
キャラ4
画5
演出5
音楽5
満足度5
総合点27
ゲーム会社に就職した女の子がゲーム作りをする日常お仕事モノ。
ゆるふわな日常がありつつもしっかり仕事はして社会人ドラマしており、話数が進めば完成に近付いて行くことがわかること、主人公が下っ端としてモブキャラ作りしかしてないが、その分、全体状況を描くことなく、なんとなく完成したということも無理がない。
キャラもキャラデザ部門内でほぼ完結することで多過ぎることもなくキャラ描写的な不足もなく、あったとしてもゲームは完成しているので不満はなくて。
物作りモノとしては下っ端視点だからこそ、開発に途中参加だからこそ全体を把握する必要もなかったという状況設定が好印象に働いて良質でした。 
シナリオは日常モノなのでちょっと弱いものの、不都合に感じさせない状況、可愛いキャラとエロを描く演出とOPEDのキャッチーさ、乱れない高水準な作画など高水準な良作。


いやあ、非常に良質で、タブータトゥー以外は凡作はあっても印象悪い作品はないからさ。
全体水準が高まってるのを感じる。
それと同時に追い切れないのよ。見たら面白いのにという傑作見逃し病が多発してしまう。

残り追記予定
ReLIFE
サンダーボルトファンタジー
91Days 
ダンガンロンパ3、希望編、絶望編。
甘々と稲妻 
テイルズオブゼスティリア
ラブライブサンシャイン 
B-PROJECT 鼓動 アンビシャス
境界のRINNE2
サンダーバード・アー・ゴー 

細雪 83年版

戦中。大阪の旧家蒔岡家では三女の雪子が30近くにもなるの未婚で家では見合いに躍起になっているが、それは今は没落したが大正時代は大阪でも有数の船場であったというプライドで家格が合わないだので断ってきたからだった。
また四女の妙子が駆け落ちしたのに雪子と間違えられて新聞に載ったことも原因の一つであった。
そうして見合いを続けていくのだが、社会的地位などを考慮すればどうしても相手は年取っており、妻子を失ったとかの相手になってしまうことで雪子はどうしても性格が合わないと断り続ける。
そんな時、華族の次男が45だが趣味で勉強に没頭して妻帯もなかったことだからちょうど良く、いざ会えば気さくな人柄にお互いに本決まりとなるが、今も駆け落ち相手の勘当不良と切れずにいた妙子の行状が伝われば破談になるかもと心配するが相手は妹と結婚するわけではない。
そうは言っても妙子のことを対処しなくてはならず、尽くしたのに振られた不良は行状を言い振らすからと言い出して口止め料を払い、付き合ってるバーテンが誠実で妙子は一安心となる。
そして長女の鶴子は婿養子の夫が東京の支店長になるというので近畿を離れたくないと思うものの、経済事情や夫のことを立てて大阪を離れる。
その別れの列車で姉妹揃って花見に行けないなと悲しむ。
そして次女幸子の夫で雪子の見合いや妙子の問題処理に奔走した貞之助は結婚が決まった雪子に寂しくなると涙する。

文豪、谷崎潤一郎の傑作。日中戦争中の日本の日常を描いた日常作品。
延々と三女の見合い話と四女の平凡気味な同世代と付き合う様子などが平行して描かれて、長女は旧家のプライドから夫に事業縮小を嫌って、また東京に転勤とかを嫌ってで夫婦喧嘩して。
世話を焼く次女も夫が妹のこと好きだったりして世話焼きなのもさっさと嫁にやって追い出したいと思ってるから半分でもあって。
そんな話をただ淡々と美しく描いてるのが非常に見事。

あくまでも日常なのである。没落気味とはいえ旧家として知り合いを辿れば見合い相手は選り取りであるし、知り合いを通して社長やらが普通に出てくる。またこの見合いも仲人として仲介者も人柄は実はあんまりよく知らないということやら、せっかく繋いだのにご破産とか顔に泥を塗るのかと怒ったりして、見合いってそういうことだよねとかも実に具体的。
雪子が急に見合いする場所を変えたり、今日いきなり会おうとか、突然なのは嫌ですという内心ではプライド高い感じもよく出てる。妹と名前を間違えられて泥を塗られたということも物凄い怒りだったからね。
洋装と和装が入り混じる様子や女中が家にいることやら、見合いする場所や花見、紅葉狩りなども、さらっとしてるけど見事だしね。
普通の光景が美しく思えるのは、全てが失われた、この映画ですらもう撮れないだろう雰囲気もあって。
あのビルはない都市部ぶりはバブル前だから出来るからさ。

商家の勘当された三男や写真家、バーテンと付き合ってるという四女は姉たちが見合いばっかりしていると思うものの非常に市井的で平凡なんだよね。
見合いしてばっかりで結局おっさんばっかりじゃん、同い年の男が好きなのという気持ちもわかるけど、勘当された三男は実に軽薄で実家から商品持ち出してプレゼントしたとかで好きなのは伝わるのだけど、ほかの男の悪口ばっかりで、捨てないでもねえ、って感じで。
その点、病死した写真家は生きてればと思うけども写真だからね。バーテンがまともだったというのは、ちゃんと正業についていることもあって、こじんまりだけど、人形つくりもしていたから内職で一緒に暮らしていくわで、成立してさ。

良い風になるよ、変わるようで変わらなかったけど、良いようになるんだ。その等身大さも見事でした。

ちゃんと華族だの旧家だのあるけど、ちゃんと仕事するのよね。
婿養子の夫たちが、こっちは雇い人上がりですよって愚痴を言うけど、お堅くもちゃんとした仕事を持った人物で、長女の夫なんか経済変動があるの、店畳まないと破産だったよと大正からの店を潰したと言われるから、プライド高い連中を見下してるので、喧嘩になるけど、好きで婿に来たんじゃないという言葉に本気で悲しむので勢いだよと仲直りしたり、東京の支店長だよ、同期はみんな出世してる、転勤だを、私は東は京都までしか行ったことがないで大反対しながら、でもまあそこまで言うならやめてもという夫の弱気を見て、わかった、東京行くで。
この本家の動きは旧家の失われていく衰亡ではあるんだけど、ちゃんと銀行員としてその支店長として夫はよくやってるのよ。
次女だって普通に夫は働いてるし娘だっている。

結婚してる上の二人と結婚してない下二人の話も実に見事でした。
四姉妹もちゃんとキャラ立ちしてるのもあるけど、夫二人もちゃんとキャラ立ちしていて、傲慢で口が悪く見えて優しさもある長女の夫とか、温厚だけど、妹のことも結構好きな次女の夫もね。
一歩間違えば旧家の行かず後家の義理の妹と関係してドロドロなところを、兄とも父とも思う気持ちに回収して、お嫁に行っちゃうか、と涙するのが、ちょっと笑うしね。

単なる日常モノ。
しかし戦中であり、食糧事情の危うさ、進軍の大戦果、満州で成功するんだ。そういうのがまだ景気の良い頃で、ここから全滅する破滅、儚さが、戦前、戦中小説であり、その時代小説として上流階級の日常モノで素晴らしかった。
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