11歳のマサチューセッツ工科大学卒業のレベッカ宮本が高校教師に赴任してくる。
のだが、普通に遅刻して来て1年C組の生徒たちは授業も始まらないので渾名でベッキーにしようと決めてようやくやってくるのだが、遅れて来てバカにされると思ったら、泣き出したりして、生徒たちもいじったり、バカにして笑ったり、可愛がったりする。
そんなわけで脱線したけど、終了。
2005年のシャフトが生み出したOPEDの曲や歌手、映像の途中変更やアイキャッチやEDカードが毎回変わるという手法、過剰なパロネタ、教室が舞台セットでスタッフが見切れるという舞台演劇メタ設定、学校なので毎カット違い追い切れない過剰な黒板ネタ、などなどの小ネタ満載の実験作品にして、テンポの良い演出と情報過多というシャフト作風の走り、ぱにぽにだっしゅ!
もちろん事前に月詠とかでやっていたけど、イメージ的には断然こっちだね。
とにかくOPの折笠富美子の黄色バカンスに懐かしいと盛り上がり、なぜか覗いてるアッガイ宇宙人がスタートレックネタとかいろいろあったねと思い出して、また声優が全体的に若くて。
ベッキーの斎藤千和の若さが凄く感じる。まあそれは全員なんだけど、内容のカオスさも含めて喋りまくりで、メインキャラもわかって見事。
正直、いま見ると物凄くカオスで、脱線に次ぐ脱線で、かつネタの情報過剰で。
でもこういう作品があっても良いよ。 それぐらい楽しいお祭り作品。
2話
C組の生徒の名前を覚えられないベッキー。しかし渾名で地味子と呼んで落ち込む百瀬くるみに振り回されて覚える。
一方、D組ではジジイが荒ぶる生徒たちに悩まされる。
沢城みゆきは昔から芸達者で変わらないな。若い頃らしい感じもあるし。
ベホイミの門脇舞はこれがプリズマイリヤに繋がって行くと思うと不思議だな。
ほかにも生天目仁美のお嬢とか神谷浩史の若さとか、いろいろ思うね。
内容自体は論評するようなことはないのだけど、普通に楽しい。余計なことを考えずに、いろんなキャラ一杯だで。
ネタを細かく解析するのもありだけど、そうしなくても、楽しいでね。
3話
姫子のアホ毛抜き事件、橘玲がお団子からロングに、諜報部の綿貫、B組の長身低身長コンビ。
見終わっても内容があったのかわからない。しかし楽しかったというカオスエンタメ。
とにかく大量のキャラが無意味に弾けまくるという内容で、ネタが多過ぎて返って追えないというか。
4話
ベッキーが明日テストだと言い出してC組A組でお泊りテスト勉強。合宿所があるので学校内だしね。
ああ、ようやくキャラの把握が済んで、がり勉だけど成績良くない都がいじられて絶叫したり、くるみには双子の兄がいてA組とか玲が最強キャラだとか一条が意味不明に残酷とか6号さんが普通とか姫子は馬鹿楽しい奴とかベッキーの私服が可愛いとか、勉強で集まっての無軌道なネタの応酬で楽しい。
しかし一人突出して演技力というか声が酷い人がいるな。
5話
自然学校でキャップするのだが、河童がミサイル発射したり、川で遊んだり、玲が中華作ってくれたりする。
今回も全キャラ総立ちのカオス展開が素晴らしくて、20人ぐらいキャラがいるのに、的確にキャラ描写を入れ混んでいくので、まったく退屈せず、活き活きぶりが素晴らしく楽しかった。
くるみが空気なんで先生と班だという辛い展開から玲が中華作って同じクラスのみんなで食べるとかをC組関係だけでやるんだけど、一方で一条がエイリアンに気付いてるとか飛んだとかミサイルとか河童とかのネタをほかの組の連中と混ざりながらやって、芹澤茜が河童見たのよって言い出して、あれ、宇宙人かよとかでさ。
五十嵐先生が二日酔いで川に顔突っ込んで30秒は長いよってネタとかそれゆえにA組はああなりたくないで。
犬神と南条のイチャイチャとか白鳥と秋山のいじりあいとか。
この連中はこういうことをする、それをやってるだけなんだけど、20人もいるからさ。
それが楽しくなってきてる。
ベッキーの可愛さと子供らしさとかさすがだしさ。
6話
ベッキーが学校に研究室を手に入れるとなぜか相談室ということになって生徒が訪れる。
研究室開設までの一悶着が一条が便利キャラとか綿貫がつかまるとかのネタの細かさで。
妙に必殺仕事人すると思ったらオチで強引にやるセンスよ。
白鳥と秋山のベッキー無関係とかがありつつの、先に帰れよではぶるとかオチの相談に来たと思ったら、普通にお茶しに来て嬉しいなんて良いじゃんか。
というか一言の芹沢の魅力よ。
7話
プール掃除をやらされたC組。それに強引に絡んでいくベホイミやら芹沢たち。ついでにエイリアンのせいで一条の妹が巨大化したり戻したり。
旧スクのメンバーが意外とむっちりだったな。
水着回といえばプール掃除なんだけど、ベホイミの、いや、癒し系だしと戦闘拒否とか、芹沢の被り物ネタ、犬神と南條ネタとか、絡んでくる連中もちゃんと意味があって集束したな。
8話
癒し系魔法少女という設定になってるベホイミだが、最近周囲のネタキャラ度でも負けて影薄くてやめようか考えるのだが、C組はじゃあ本物の黒魔術だと言い出して魔物を召喚してメソウサに全て押しつけて、なんかウサギ小屋が燃えたのでベホイミが助けて放水だけど強引な雨に魔法だとみんなは見てしまったから魔法の国へ帰るのねと言い出して、やめることに。
ベホイミEDにそういえば人気キャラだったなと思い出していく。
この魔法少女というコスプレやってますが、強引に体で人を助ける勇気の魔法で勝負したら、魔法見たからさよならの茶番よ。
しかも感動展開を後ろに消防車来ていて放水の露骨さよ。このセットです演出の、見切れてるよ感が楽しいよね。
普通ならそこそこ濃いキャラのはずの魔法少女が暴走キャラ軍団が多いから空気の濃さよ。
しかしコスプレ変更でのお尻のムッチリさよ。
9話
ベッキーの師匠の手伝いにみんなで孤島へ。そこで教授の助手のメディアに、大学生時代の話から無愛想で排他的で友達いなかったけど、まともにやって慕われてるじゃんかと。
そしてD組にメディア転校。それにベホイミのみが知っている。
最後の一瞬だけD組出すセンスが凄い。一言だよ。
というわけでルーレット・ルーレットにOPが変更されて、まだ9話だぜという感じで非常に良曲でね。楽しい曲だった。
複数で歌う系はもちろん前からあったし、2005年前後でもネギまとかスタチャ系はいろいろやっていて、ブームの一端だな。
今回もロケ扱いで撮影クルー一行歓迎とか出しつつ、ベッキーの過去掘り下げで無愛想だったのに感情豊かになったじゃんかで、現状肯定論が出ている。
でもメソウサの強引なキャラ変更で、藤岡探検隊ネタに持ち込んで。
10話
2学期の夏休みの自由研究発表の中でメイドと元魔法少女の傭兵が爆弾探しに奔走。
いきなり助手メイドと元魔法少女が傭兵だったという展開になって一緒に爆弾探して友達になっていく不思議展開。
でもベホイミは孤立していたから実は凄い奴で友達も出来て浮上だな。
地味から魔法少女スタイルに戻ると美人になってる補正になって嬉しいところ。
また松来未祐らしいキャラだったしね。あのメイドだし不憫な置いて行かないでとか、本当似合う。
あと今回カット割りにカチンコでシーン表記までされて、テンポ良く日常の発表と爆弾探しの交錯が描かれて、同時に来栖柚子がスタッフとして入っており、撮影というメタ要素が高まっていたな。
しかし斎藤千和は見事だよな。ベッキーのうりゅうりゅうとか凄いよ。
11話
6号にみんなやらせ過ぎだと先生らしく一喝するベッキーだったが、その6号が誰かと車に乗っていた。恋の相手かと盛り上がり、五十嵐先生だと判明して言いたいこと言うのが良いんだそうで。
普通にいい話で終わったけど、一方でベッキーの先生らしさも見えるし友達の恋路に興味津々さとかそういう部分でも楽しかったな。
というかベッキーが毎回オシャレだけど、本当に魅力的にやってるよね。そしてくるみも長髪になってるな。
12話
成績悪いと夢が叶わないぞと忠告するベッキーに、じゃあベッキーの夢はと問われて、ないことに子供なんだからあるでしょうと。
そんな時、エイリアンの思考判明ビームが姫子に当たって夢の世界に突入して同じ夢を見てクリア。
毎日充実してるから夢なんかないの。
夢は夢でも寝ている時の夢。ちゃんとベッキーの社会人の夢なんかないも見事。
それにしてもオチのベホイミの魔法少女なんか学歴社会に脱落するぞは辛辣だ。
しかしベッキーが眼鏡美人になってるな。夢の世界でもちゃんと可愛いし猫衣装も相まって良いよね。
とにかくカオスであろうがベッキーの可愛さは特別。
13話
突然の番長連合との戦い、突然のロボバトル。
一応秋か。ガイキング的エイリアンロボとかでネタを抑えつつもわちゃわちゃ感がね。
14話
学食のシェフがいないのでお弁当になるが誰も作ってくれないので生徒に頼むベッキー。百瀬兄が良いと思うがいない日もあるので自分で学食で作ろうとしても出来ないので玲に作ってもらうが努力と同じで頑張るものだろうと。
ベッキー料理を作る。
たぬきの変身ネタが入りつつ、料理できないというベッキーの欠点を生徒に補ってもらう、逆に失敗しても頑張るのだと教えられることで、成長要素になって楽しかったな。
いろいろギャグとかやりつつだったけど、教え教えられるでこれが良いんだよ。誰かにやってもらう。そうじゃない。自分でやるんだで。
真っ当だったな。
しかしEDがガールッピが酷かったからムーンライト・ラブの安定性よ。トランプやタロットでのキャラ表示もいけてるしね。
15話
学校遠足のバスがなぜか崖から落ちそうになってC組がどうしようと延々と考えたり行動したりドッキリだと現実逃避して落下して救助される。
本当にカオスで自由だったな。このバス落下直前のネタを延々とやるだけで、罵り合いや裏切りあい、現実逃避までやっちゃって。
そして黄色いバカンス、くるみバージョンよ。ちゃんと個人の色が出ているのも見事。
16話
一条がなぜか異常行動を取っていると注目されだして、 追うと一条が狙われているとなぜかメル友だった艦長に救援を頼むのだった。
そもそも追いかけっこも逃げる理由もないのだけど、ゲーム的な捜索画面、トミーリージョーンズ突入やらMIBネタと過程にネタを詰め込んでいたな。
17話
学園祭にて玲が株式上場を目指すレベルでいくと言い出して、大活躍の本気で売るのだが、全部チャリティだぞで落ち込みつつ打ち上げだ。
後ろにそれでも町は回ってるがいたぞ。今回、文化祭らしくネタの豊富さが素晴らしくて、追い切れない。チャリティだぞ、ガーンの人文字とかあげれば切りがない。
あとついに少女QにOP変更。ルーレットが一番短かったな。
18話
メソウサが疫病神見習いから不幸になれと爆弾を仕掛けられて彷徨う。ベッキーたちも助けようと解除方法を調べ上げるのだが、見つけたベッキー最高とやってる間に爆発。
相変わらずの無軌道さでメソウサが人生儚んでもあの子どこですかと探し回って、各キャラに遭遇していくのが素晴らしくキャラ萌えしていて、遭遇なので珍しくバイト中とかバイト先とかに行くし、ベッキーがベホイミとメディアと組んで芹沢を実験台にやってるのが、その頃で描写されて9回目で成功だで。
別に内容というほどのことはないのに、挟み込まれたネタの数々とテンポの良さ、多くのキャラを大量に出して、非常に楽しい。
群像劇ですらないのよ。でも一応メインのメソウサとベッキー以外の無関係の連中を出していく構成が心地良くてね。こっち大ピンチなのに普通の日々を送ってることでさ。
しかしチャイナの玲のエロさだよね。
19話
謎の病気、桃月ウィルス発生。C組は隔離、D組でも感染が確認されたことで病原菌探しに奔走するもよくわからんけど、治ったのでよしとする。
なぜかエロボディスーツで隔離されるけど、暇なんでトランプしていて、D組の誰だよ、南條のペットじゃねえのかでいろいろやるだけで、別に原因も一条らしいで終わるけど、それ自体に意味はない。
この大騒ぎさが良いんだよね。メソウサか、たぬきか、そもそも最初に風邪になったベッキーじゃねえかで。
しかし胸より尻とふとももだな。この作品。ブルマだと自然とそうなる。
20話
姫子のアホ毛がキノコになっていたらそれが宇宙人の寄生だった。それによって子供嫌いになってことでショックを受けるベッキーだったが、生徒を返せと立ち向かう。
一方、芹沢と来栖の演劇、映画部は着ぐるみでは対決するがないと普通に友達だったりする。
乗っ取られて一人称が僕になったりオチの髪を切り過ぎてカツラしてましたと姫子のキャラがマホ!のお馬鹿キャラからいろいろ付加されるな。
いじけベッキーに、エイリアンがなんとかしようと機会を窺ったりして、姫子ネタだけでも結構楽しかったのに、対決映画と演劇まであってさ。
21話
PTAだかがベッキーを視察に来るのでベッキーは脱走。これじゃクビだと危惧した生徒たちが芹沢に変装での代理を依頼。それを見事にやり抜くのだが、実はベッキーは6号に変装していたのだった。
当時二十歳前後の沢城みゆきの芸達者ぶりが天下に轟いたモノマネ回と同時に齋藤千和も最後にちょっと6号のモノマネをする、実は全編そうだったかも知れないがそっちのモノマネは違うっぽいけど、こっちも凄いぞという回で。
とにかく声をほぼ本物に合わせていく神業には驚嘆するしかない。
ハイレベル声優だけど、その凄みがわかるね。
内容としてもいつものぱにぽにであり、バレたらやばいというリスク背負ってるんだよということで突破して。
最後の来栖との実は演劇部ですと言おうとするけど、言えなかったちょっと切ないのも良いよね。
22話
テレビの取材が来るので大張り切りの周囲にベッキーは昔から注目されて来たから嫌うものの生徒たちの説得で受けるのだが、ハチャメチャネタのためにテレビクルーは撤退。
名場面、「ダメカナ?」「ダメダヨ♪」の回。
理由は姫子の遅刻の言い訳。ガンダムシードでキラも駄目かなって言うから、ベッキーのダメダヨコラが生まれまくったのも懐かしい。
今回もゲーム的な教室グラフィックと台詞ウィンドウ表示、廊下をヴァンツァーが走るなどのネタ満載で、最後のほうになったらウィンドウの台詞と声が違ってるぞで。
ゲーム画面演出が見事に嵌まっていたな。なんでもありなこの作品らしいことで。
ネタも多くて楽しかったな。相変わらず無軌道でさ。五十嵐先生が化粧とか柏木姉妹のチャイナとかありつつ、突然のホラーネタとかで。
23話
あと4回だぞと思っていたら、予兆の不幸が続出。そして彗星激突ということに。だが、地球を救えと。
メタネタであと4回だの不幸ネタだのやっていたら、彗星激突ネタへ行く盛り上げを感じる。
まあ内容自体はいつも通りだったけど。
24話
突然必殺仕事人パロ。
あと3話なのに、なにしてんだよ。しかもちゃんと勘定奉行による重税による不満をレギュラーキャラたちで表現して始末屋が依頼して実行という、本格的で。
これだけワチャワチャしてるのに筋が通った内容で、パターンがあるな。
山崎バニラの本業も楽しかったしね。
25話
彗星は一条祭りの段ボール箱だった。番長回のように一条のせいで本気で来るので、校長が番長回のガイキングロボに乗って撃破。
精神攻撃もテストだぞで復帰。
そんな感じで無事終了。
もう意外と伏線張っていて、一条祭りをエイリアンが盗んでいたねとか、あの時のロボがガイキングでガンバスターでで。
さらにネタも多過ぎてエヴァだったりビューティフルドリーマーだったりGガンだったりで、もう突込み不能で。エイリアンのスタートレックネタも隠してない。
でもまあ盛り上がったぜ。
26話
日常だったり水着回だったりエイリアンが地球殲滅図ったりしつつ、いや、メソウサがいるから中止になったし、普通の日常が続くぜ。という楽屋オチ半分のいつも通りエンド。
最終話だから全キャラ登場して、1話のようにキャラ紹介表記が入ったり、いつも通りの仲間と付き合ったり、パロネタをやったりしながら、1話では覚えていなかった生徒の名前を読み上げるベッキーに、随分馴染んだなと、視聴者もわざわざ説明しなくても覚えてるようになってるから感慨深い。
総評。
カオスエンタメアニメ。
もう正直、1話1話、こういう話だったとか言えないぐらいネタ過剰アニメで、メインになる話はあってもそれと無関係のネタが物凄く入っており、もうメタネタ、パロネタを限界まで猛威を振るってるので、黒板ネタ、この演出、このシーン、このキャラ演出の元ネタはこれだという元ネタ探しだけで費やしてしまうレベルで。
話自体はまあ脱線したりとか勢いだけでやり抜いたりで、話自体は悪くないけどって話が多くて、ただ差し込んでる1シーンのネタが良いというぐらいのことなので、さらに無軌道カオスっぷりが全開になってしまって。
もうメタとしてコント番組の撮影とかをしている学校の話であるとスタッフもセットも見切れてるので作品自体が作り物のメタなんだけど、だから最終話に撮影終了とスタッフも混じっての集合写真もあって。
これは日常学校モノであり、同時に学校コント番組でもあって。
だからこそ無軌道なカオスアニメでも成立して。
でも今思うと時代がギリギリで、過剰なネタ、パロネタとか当時わかったこともあるから、覚えている部分もあったので半分ぐらいはわかったり思い出したりするんだけど、なんか知ってるぞと。
現在だと、パロディネタってどこまで通用するんだろうかと。
例えば1話必殺仕事人の時代劇回をやったけど、それ自体わかるのかって思わせてしまって。ネタは知ってるけど見たことないからさ。
流行り廃りがさらに加速していて、さらにネットによる細分化も激しいから大ヒット作だからって、パロやっても、わからないとなりかねないからさ。
一応近年でもおそ松さんとかヤバイレベルで変わらずやり続けてるけど、ここまでの細かいネタ、背景にある黒板ネタとか何か一ネタがわかるのかってことで。
続編が作られないのもそうだけど、同じようなことが出来るのかと。10年以上経ているからこそ可能かもだけど。
話としては4話ぐらいからのエンジンが掛かっていて、多数のキャラが同時に出るから名前やキャラを覚えるのに4話ぐらいかかるんだよね。
だからこそキャラ初登場が終わってのサブキャラとしてこういう活躍をするようになるとね。
キャラではベッキーの見事さが全話数、髪型や服装を変えて来るというオシャレスターぶりで生徒が制服かコスプレぐらいしか差がないからこそ、可愛さを毎回引きたたせてくれて見事だった。
昔はベッキーは可愛いねぐらいで、キャラの強い玲とか都とか姫子のほうが印象に残っていたぐらいなのに、いま見るとさすが主人公のベッキーの回し方が、ビジュアル的に魅力的なこともあるが、先生だけど子供というギャップを時に生徒にいじられネタに、時に成長ネタにしてくれて、ちゃんと最後までやってるのも見事だったな。大人な部分もあり子供な部分もあるというのが魅力になっていて。
サブキャラもこれだけキャラ多いのに、メイン回があったりなかったりなのに、空気キャラなしなんだから素晴らしくて。
会話劇中心なのもシャフトの今後を思うと、テンポの良い切り替えなど、会話劇でも持つ作劇だしね。
当時の若い声優の芸達者ぶりも、まあ10年経てもほとんど現役だから古くもないのだけど、若い頃から上手かったとか演技が若くて新鮮とかこういうキャラばっかりやっていたとか懐かしく、若い時にみんな集まったんだって感じでさ。
シャフトが新進気鋭として伸び盛りの記念作としての実験作でひだまりスケッチや化物語に繋がって行くんだなと。
感想を書くとかネタを調べるとかもあんまりせずに見たけど、だからこそ1話1話の濃厚さが突き抜けていて、楽しい作品でした。
のだが、普通に遅刻して来て1年C組の生徒たちは授業も始まらないので渾名でベッキーにしようと決めてようやくやってくるのだが、遅れて来てバカにされると思ったら、泣き出したりして、生徒たちもいじったり、バカにして笑ったり、可愛がったりする。
そんなわけで脱線したけど、終了。
2005年のシャフトが生み出したOPEDの曲や歌手、映像の途中変更やアイキャッチやEDカードが毎回変わるという手法、過剰なパロネタ、教室が舞台セットでスタッフが見切れるという舞台演劇メタ設定、学校なので毎カット違い追い切れない過剰な黒板ネタ、などなどの小ネタ満載の実験作品にして、テンポの良い演出と情報過多というシャフト作風の走り、ぱにぽにだっしゅ!
もちろん事前に月詠とかでやっていたけど、イメージ的には断然こっちだね。
とにかくOPの折笠富美子の黄色バカンスに懐かしいと盛り上がり、なぜか覗いてるアッガイ宇宙人がスタートレックネタとかいろいろあったねと思い出して、また声優が全体的に若くて。
ベッキーの斎藤千和の若さが凄く感じる。まあそれは全員なんだけど、内容のカオスさも含めて喋りまくりで、メインキャラもわかって見事。
正直、いま見ると物凄くカオスで、脱線に次ぐ脱線で、かつネタの情報過剰で。
でもこういう作品があっても良いよ。 それぐらい楽しいお祭り作品。
2話
C組の生徒の名前を覚えられないベッキー。しかし渾名で地味子と呼んで落ち込む百瀬くるみに振り回されて覚える。
一方、D組ではジジイが荒ぶる生徒たちに悩まされる。
沢城みゆきは昔から芸達者で変わらないな。若い頃らしい感じもあるし。
ベホイミの門脇舞はこれがプリズマイリヤに繋がって行くと思うと不思議だな。
ほかにも生天目仁美のお嬢とか神谷浩史の若さとか、いろいろ思うね。
内容自体は論評するようなことはないのだけど、普通に楽しい。余計なことを考えずに、いろんなキャラ一杯だで。
ネタを細かく解析するのもありだけど、そうしなくても、楽しいでね。
3話
姫子のアホ毛抜き事件、橘玲がお団子からロングに、諜報部の綿貫、B組の長身低身長コンビ。
見終わっても内容があったのかわからない。しかし楽しかったというカオスエンタメ。
とにかく大量のキャラが無意味に弾けまくるという内容で、ネタが多過ぎて返って追えないというか。
4話
ベッキーが明日テストだと言い出してC組A組でお泊りテスト勉強。合宿所があるので学校内だしね。
ああ、ようやくキャラの把握が済んで、がり勉だけど成績良くない都がいじられて絶叫したり、くるみには双子の兄がいてA組とか玲が最強キャラだとか一条が意味不明に残酷とか6号さんが普通とか姫子は馬鹿楽しい奴とかベッキーの私服が可愛いとか、勉強で集まっての無軌道なネタの応酬で楽しい。
しかし一人突出して演技力というか声が酷い人がいるな。
5話
自然学校でキャップするのだが、河童がミサイル発射したり、川で遊んだり、玲が中華作ってくれたりする。
今回も全キャラ総立ちのカオス展開が素晴らしくて、20人ぐらいキャラがいるのに、的確にキャラ描写を入れ混んでいくので、まったく退屈せず、活き活きぶりが素晴らしく楽しかった。
くるみが空気なんで先生と班だという辛い展開から玲が中華作って同じクラスのみんなで食べるとかをC組関係だけでやるんだけど、一方で一条がエイリアンに気付いてるとか飛んだとかミサイルとか河童とかのネタをほかの組の連中と混ざりながらやって、芹澤茜が河童見たのよって言い出して、あれ、宇宙人かよとかでさ。
五十嵐先生が二日酔いで川に顔突っ込んで30秒は長いよってネタとかそれゆえにA組はああなりたくないで。
犬神と南条のイチャイチャとか白鳥と秋山のいじりあいとか。
この連中はこういうことをする、それをやってるだけなんだけど、20人もいるからさ。
それが楽しくなってきてる。
ベッキーの可愛さと子供らしさとかさすがだしさ。
6話
ベッキーが学校に研究室を手に入れるとなぜか相談室ということになって生徒が訪れる。
研究室開設までの一悶着が一条が便利キャラとか綿貫がつかまるとかのネタの細かさで。
妙に必殺仕事人すると思ったらオチで強引にやるセンスよ。
白鳥と秋山のベッキー無関係とかがありつつの、先に帰れよではぶるとかオチの相談に来たと思ったら、普通にお茶しに来て嬉しいなんて良いじゃんか。
というか一言の芹沢の魅力よ。
7話
プール掃除をやらされたC組。それに強引に絡んでいくベホイミやら芹沢たち。ついでにエイリアンのせいで一条の妹が巨大化したり戻したり。
旧スクのメンバーが意外とむっちりだったな。
水着回といえばプール掃除なんだけど、ベホイミの、いや、癒し系だしと戦闘拒否とか、芹沢の被り物ネタ、犬神と南條ネタとか、絡んでくる連中もちゃんと意味があって集束したな。
8話
癒し系魔法少女という設定になってるベホイミだが、最近周囲のネタキャラ度でも負けて影薄くてやめようか考えるのだが、C組はじゃあ本物の黒魔術だと言い出して魔物を召喚してメソウサに全て押しつけて、なんかウサギ小屋が燃えたのでベホイミが助けて放水だけど強引な雨に魔法だとみんなは見てしまったから魔法の国へ帰るのねと言い出して、やめることに。
ベホイミEDにそういえば人気キャラだったなと思い出していく。
この魔法少女というコスプレやってますが、強引に体で人を助ける勇気の魔法で勝負したら、魔法見たからさよならの茶番よ。
しかも感動展開を後ろに消防車来ていて放水の露骨さよ。このセットです演出の、見切れてるよ感が楽しいよね。
普通ならそこそこ濃いキャラのはずの魔法少女が暴走キャラ軍団が多いから空気の濃さよ。
しかしコスプレ変更でのお尻のムッチリさよ。
9話
ベッキーの師匠の手伝いにみんなで孤島へ。そこで教授の助手のメディアに、大学生時代の話から無愛想で排他的で友達いなかったけど、まともにやって慕われてるじゃんかと。
そしてD組にメディア転校。それにベホイミのみが知っている。
最後の一瞬だけD組出すセンスが凄い。一言だよ。
というわけでルーレット・ルーレットにOPが変更されて、まだ9話だぜという感じで非常に良曲でね。楽しい曲だった。
複数で歌う系はもちろん前からあったし、2005年前後でもネギまとかスタチャ系はいろいろやっていて、ブームの一端だな。
今回もロケ扱いで撮影クルー一行歓迎とか出しつつ、ベッキーの過去掘り下げで無愛想だったのに感情豊かになったじゃんかで、現状肯定論が出ている。
でもメソウサの強引なキャラ変更で、藤岡探検隊ネタに持ち込んで。
10話
2学期の夏休みの自由研究発表の中でメイドと元魔法少女の傭兵が爆弾探しに奔走。
いきなり助手メイドと元魔法少女が傭兵だったという展開になって一緒に爆弾探して友達になっていく不思議展開。
でもベホイミは孤立していたから実は凄い奴で友達も出来て浮上だな。
地味から魔法少女スタイルに戻ると美人になってる補正になって嬉しいところ。
また松来未祐らしいキャラだったしね。あのメイドだし不憫な置いて行かないでとか、本当似合う。
あと今回カット割りにカチンコでシーン表記までされて、テンポ良く日常の発表と爆弾探しの交錯が描かれて、同時に来栖柚子がスタッフとして入っており、撮影というメタ要素が高まっていたな。
しかし斎藤千和は見事だよな。ベッキーのうりゅうりゅうとか凄いよ。
11話
6号にみんなやらせ過ぎだと先生らしく一喝するベッキーだったが、その6号が誰かと車に乗っていた。恋の相手かと盛り上がり、五十嵐先生だと判明して言いたいこと言うのが良いんだそうで。
普通にいい話で終わったけど、一方でベッキーの先生らしさも見えるし友達の恋路に興味津々さとかそういう部分でも楽しかったな。
というかベッキーが毎回オシャレだけど、本当に魅力的にやってるよね。そしてくるみも長髪になってるな。
12話
成績悪いと夢が叶わないぞと忠告するベッキーに、じゃあベッキーの夢はと問われて、ないことに子供なんだからあるでしょうと。
そんな時、エイリアンの思考判明ビームが姫子に当たって夢の世界に突入して同じ夢を見てクリア。
毎日充実してるから夢なんかないの。
夢は夢でも寝ている時の夢。ちゃんとベッキーの社会人の夢なんかないも見事。
それにしてもオチのベホイミの魔法少女なんか学歴社会に脱落するぞは辛辣だ。
しかしベッキーが眼鏡美人になってるな。夢の世界でもちゃんと可愛いし猫衣装も相まって良いよね。
とにかくカオスであろうがベッキーの可愛さは特別。
13話
突然の番長連合との戦い、突然のロボバトル。
一応秋か。ガイキング的エイリアンロボとかでネタを抑えつつもわちゃわちゃ感がね。
14話
学食のシェフがいないのでお弁当になるが誰も作ってくれないので生徒に頼むベッキー。百瀬兄が良いと思うがいない日もあるので自分で学食で作ろうとしても出来ないので玲に作ってもらうが努力と同じで頑張るものだろうと。
ベッキー料理を作る。
たぬきの変身ネタが入りつつ、料理できないというベッキーの欠点を生徒に補ってもらう、逆に失敗しても頑張るのだと教えられることで、成長要素になって楽しかったな。
いろいろギャグとかやりつつだったけど、教え教えられるでこれが良いんだよ。誰かにやってもらう。そうじゃない。自分でやるんだで。
真っ当だったな。
しかしEDがガールッピが酷かったからムーンライト・ラブの安定性よ。トランプやタロットでのキャラ表示もいけてるしね。
15話
学校遠足のバスがなぜか崖から落ちそうになってC組がどうしようと延々と考えたり行動したりドッキリだと現実逃避して落下して救助される。
本当にカオスで自由だったな。このバス落下直前のネタを延々とやるだけで、罵り合いや裏切りあい、現実逃避までやっちゃって。
そして黄色いバカンス、くるみバージョンよ。ちゃんと個人の色が出ているのも見事。
16話
一条がなぜか異常行動を取っていると注目されだして、 追うと一条が狙われているとなぜかメル友だった艦長に救援を頼むのだった。
そもそも追いかけっこも逃げる理由もないのだけど、ゲーム的な捜索画面、トミーリージョーンズ突入やらMIBネタと過程にネタを詰め込んでいたな。
17話
学園祭にて玲が株式上場を目指すレベルでいくと言い出して、大活躍の本気で売るのだが、全部チャリティだぞで落ち込みつつ打ち上げだ。
後ろにそれでも町は回ってるがいたぞ。今回、文化祭らしくネタの豊富さが素晴らしくて、追い切れない。チャリティだぞ、ガーンの人文字とかあげれば切りがない。
あとついに少女QにOP変更。ルーレットが一番短かったな。
18話
メソウサが疫病神見習いから不幸になれと爆弾を仕掛けられて彷徨う。ベッキーたちも助けようと解除方法を調べ上げるのだが、見つけたベッキー最高とやってる間に爆発。
相変わらずの無軌道さでメソウサが人生儚んでもあの子どこですかと探し回って、各キャラに遭遇していくのが素晴らしくキャラ萌えしていて、遭遇なので珍しくバイト中とかバイト先とかに行くし、ベッキーがベホイミとメディアと組んで芹沢を実験台にやってるのが、その頃で描写されて9回目で成功だで。
別に内容というほどのことはないのに、挟み込まれたネタの数々とテンポの良さ、多くのキャラを大量に出して、非常に楽しい。
群像劇ですらないのよ。でも一応メインのメソウサとベッキー以外の無関係の連中を出していく構成が心地良くてね。こっち大ピンチなのに普通の日々を送ってることでさ。
しかしチャイナの玲のエロさだよね。
19話
謎の病気、桃月ウィルス発生。C組は隔離、D組でも感染が確認されたことで病原菌探しに奔走するもよくわからんけど、治ったのでよしとする。
なぜかエロボディスーツで隔離されるけど、暇なんでトランプしていて、D組の誰だよ、南條のペットじゃねえのかでいろいろやるだけで、別に原因も一条らしいで終わるけど、それ自体に意味はない。
この大騒ぎさが良いんだよね。メソウサか、たぬきか、そもそも最初に風邪になったベッキーじゃねえかで。
しかし胸より尻とふとももだな。この作品。ブルマだと自然とそうなる。
20話
姫子のアホ毛がキノコになっていたらそれが宇宙人の寄生だった。それによって子供嫌いになってことでショックを受けるベッキーだったが、生徒を返せと立ち向かう。
一方、芹沢と来栖の演劇、映画部は着ぐるみでは対決するがないと普通に友達だったりする。
乗っ取られて一人称が僕になったりオチの髪を切り過ぎてカツラしてましたと姫子のキャラがマホ!のお馬鹿キャラからいろいろ付加されるな。
いじけベッキーに、エイリアンがなんとかしようと機会を窺ったりして、姫子ネタだけでも結構楽しかったのに、対決映画と演劇まであってさ。
21話
PTAだかがベッキーを視察に来るのでベッキーは脱走。これじゃクビだと危惧した生徒たちが芹沢に変装での代理を依頼。それを見事にやり抜くのだが、実はベッキーは6号に変装していたのだった。
当時二十歳前後の沢城みゆきの芸達者ぶりが天下に轟いたモノマネ回と同時に齋藤千和も最後にちょっと6号のモノマネをする、実は全編そうだったかも知れないがそっちのモノマネは違うっぽいけど、こっちも凄いぞという回で。
とにかく声をほぼ本物に合わせていく神業には驚嘆するしかない。
ハイレベル声優だけど、その凄みがわかるね。
内容としてもいつものぱにぽにであり、バレたらやばいというリスク背負ってるんだよということで突破して。
最後の来栖との実は演劇部ですと言おうとするけど、言えなかったちょっと切ないのも良いよね。
22話
テレビの取材が来るので大張り切りの周囲にベッキーは昔から注目されて来たから嫌うものの生徒たちの説得で受けるのだが、ハチャメチャネタのためにテレビクルーは撤退。
名場面、「ダメカナ?」「ダメダヨ♪」の回。
理由は姫子の遅刻の言い訳。ガンダムシードでキラも駄目かなって言うから、ベッキーのダメダヨコラが生まれまくったのも懐かしい。
今回もゲーム的な教室グラフィックと台詞ウィンドウ表示、廊下をヴァンツァーが走るなどのネタ満載で、最後のほうになったらウィンドウの台詞と声が違ってるぞで。
ゲーム画面演出が見事に嵌まっていたな。なんでもありなこの作品らしいことで。
ネタも多くて楽しかったな。相変わらず無軌道でさ。五十嵐先生が化粧とか柏木姉妹のチャイナとかありつつ、突然のホラーネタとかで。
23話
あと4回だぞと思っていたら、予兆の不幸が続出。そして彗星激突ということに。だが、地球を救えと。
メタネタであと4回だの不幸ネタだのやっていたら、彗星激突ネタへ行く盛り上げを感じる。
まあ内容自体はいつも通りだったけど。
24話
突然必殺仕事人パロ。
あと3話なのに、なにしてんだよ。しかもちゃんと勘定奉行による重税による不満をレギュラーキャラたちで表現して始末屋が依頼して実行という、本格的で。
これだけワチャワチャしてるのに筋が通った内容で、パターンがあるな。
山崎バニラの本業も楽しかったしね。
25話
彗星は一条祭りの段ボール箱だった。番長回のように一条のせいで本気で来るので、校長が番長回のガイキングロボに乗って撃破。
精神攻撃もテストだぞで復帰。
そんな感じで無事終了。
もう意外と伏線張っていて、一条祭りをエイリアンが盗んでいたねとか、あの時のロボがガイキングでガンバスターでで。
さらにネタも多過ぎてエヴァだったりビューティフルドリーマーだったりGガンだったりで、もう突込み不能で。エイリアンのスタートレックネタも隠してない。
でもまあ盛り上がったぜ。
26話
日常だったり水着回だったりエイリアンが地球殲滅図ったりしつつ、いや、メソウサがいるから中止になったし、普通の日常が続くぜ。という楽屋オチ半分のいつも通りエンド。
最終話だから全キャラ登場して、1話のようにキャラ紹介表記が入ったり、いつも通りの仲間と付き合ったり、パロネタをやったりしながら、1話では覚えていなかった生徒の名前を読み上げるベッキーに、随分馴染んだなと、視聴者もわざわざ説明しなくても覚えてるようになってるから感慨深い。
総評。
カオスエンタメアニメ。
もう正直、1話1話、こういう話だったとか言えないぐらいネタ過剰アニメで、メインになる話はあってもそれと無関係のネタが物凄く入っており、もうメタネタ、パロネタを限界まで猛威を振るってるので、黒板ネタ、この演出、このシーン、このキャラ演出の元ネタはこれだという元ネタ探しだけで費やしてしまうレベルで。
話自体はまあ脱線したりとか勢いだけでやり抜いたりで、話自体は悪くないけどって話が多くて、ただ差し込んでる1シーンのネタが良いというぐらいのことなので、さらに無軌道カオスっぷりが全開になってしまって。
もうメタとしてコント番組の撮影とかをしている学校の話であるとスタッフもセットも見切れてるので作品自体が作り物のメタなんだけど、だから最終話に撮影終了とスタッフも混じっての集合写真もあって。
これは日常学校モノであり、同時に学校コント番組でもあって。
だからこそ無軌道なカオスアニメでも成立して。
でも今思うと時代がギリギリで、過剰なネタ、パロネタとか当時わかったこともあるから、覚えている部分もあったので半分ぐらいはわかったり思い出したりするんだけど、なんか知ってるぞと。
現在だと、パロディネタってどこまで通用するんだろうかと。
例えば1話必殺仕事人の時代劇回をやったけど、それ自体わかるのかって思わせてしまって。ネタは知ってるけど見たことないからさ。
流行り廃りがさらに加速していて、さらにネットによる細分化も激しいから大ヒット作だからって、パロやっても、わからないとなりかねないからさ。
一応近年でもおそ松さんとかヤバイレベルで変わらずやり続けてるけど、ここまでの細かいネタ、背景にある黒板ネタとか何か一ネタがわかるのかってことで。
続編が作られないのもそうだけど、同じようなことが出来るのかと。10年以上経ているからこそ可能かもだけど。
話としては4話ぐらいからのエンジンが掛かっていて、多数のキャラが同時に出るから名前やキャラを覚えるのに4話ぐらいかかるんだよね。
だからこそキャラ初登場が終わってのサブキャラとしてこういう活躍をするようになるとね。
キャラではベッキーの見事さが全話数、髪型や服装を変えて来るというオシャレスターぶりで生徒が制服かコスプレぐらいしか差がないからこそ、可愛さを毎回引きたたせてくれて見事だった。
昔はベッキーは可愛いねぐらいで、キャラの強い玲とか都とか姫子のほうが印象に残っていたぐらいなのに、いま見るとさすが主人公のベッキーの回し方が、ビジュアル的に魅力的なこともあるが、先生だけど子供というギャップを時に生徒にいじられネタに、時に成長ネタにしてくれて、ちゃんと最後までやってるのも見事だったな。大人な部分もあり子供な部分もあるというのが魅力になっていて。
サブキャラもこれだけキャラ多いのに、メイン回があったりなかったりなのに、空気キャラなしなんだから素晴らしくて。
会話劇中心なのもシャフトの今後を思うと、テンポの良い切り替えなど、会話劇でも持つ作劇だしね。
当時の若い声優の芸達者ぶりも、まあ10年経てもほとんど現役だから古くもないのだけど、若い頃から上手かったとか演技が若くて新鮮とかこういうキャラばっかりやっていたとか懐かしく、若い時にみんな集まったんだって感じでさ。
シャフトが新進気鋭として伸び盛りの記念作としての実験作でひだまりスケッチや化物語に繋がって行くんだなと。
感想を書くとかネタを調べるとかもあんまりせずに見たけど、だからこそ1話1話の濃厚さが突き抜けていて、楽しい作品でした。