グラキエスのディアンによるリリアーナ暗殺によりルスキニアは葬儀直後、和平合意が調印されなかったことを理由に艦隊を発進させヴァサントを殺してサーラを拉致して統合軍壊滅に動く。
ヴァサントを失い唯一の提督となったオーランはサーラ奪還に気炎を吐くが、グランエグザイルのビーム攻撃に艦隊戦力を喪失する。

もう駄目だ。ファムも今更だよ。
というわけでルスキニアが超兵器であるグランエグザイルと大義の御旗であるアウグスタを手に入れ、アデス連邦の大義である全世界統一による平和に向けてあと一歩。
統合軍は寄せ集めであったため共通の敵と和平交渉を行なったことにより瓦解しており、オーランは単独戦力で戦わねばならず、その戦力も失われる。
もう、ルスキニアの勝ちで良いじゃない。これだけのことをやって、いずれサーラが独裁国家の元首として政治が出来る年齢になれば問題も少なくて済むのだから。
ファムが今更、平和に向かうにはどうすれば良いのか、攻め滅ぼされた国の憎しみを分かってなかったって。本当に分かってなかったし、こんなあと何話かで終わる時に気付いても何も出来ないよ。そこまでしか至れない底の浅さがね。13話目ぐらいならまだ余地があったけど、もうダメだね。

真剣に見るのも面倒になってきているのに、EDまで滑った演出するのだから、ますます辛いよ。

乱世を統一した英雄ルスキニアの物語としては面白くて、自分を人間にして助けてくれたファラフナーズの意思を継いで、全力で走って来たけど、親友のアラウダは死ぬし、思いを分かり同志になってくれたリリアーナも殺されて、孤独になっても、それでも主君の娘に全てを託すために汚れ仕事を率先して行う。
彼が主人公だったら、超燃えるぜ。いずれ死ぬのは目に見えているけど、それでもやりたかったことで。
でも、この話はファムたちが主人公で、しかもこいつらがてんで駄目な子供ばかりなものだから、面白さが半減しちゃうのよ。
ルスキニアとは立っているステージというか視点が違い過ぎるから、馬鹿にしか見えないのよね。敵が壮大なスケールで事を成そうとしているのに、その反動でしか動いてないから。
世界の仕組みとか分かってないよな。年齢設定を見ればしょうがないけど、統合軍に参加した理由とか絶対分かってないと思うしね。

ルスキニアには敗れて欲しくないのだよな。だからこそ逆転出来るミリアのエグザイルとやってくるであろうアナトレーの存在が重要になるのだけど。

この作品の問題はファムたちが魅力がなさ過ぎたというか、グランレースに向かって行く平和への道筋がファムたちが示せてないから。平和主義の空賊で戦艦奪ってもそれももう関係ないし、それ以外では能動的に動けてない。
ミリアのトゥラン復興も今ではさっぱりだしさ。統合軍参加もトゥラン復興を約束したからだったけ。そういう形式もなかったような気がするな。3人旅の時に各国にアデス連邦に対する包囲の枠組でもぶち上げて声をかけまくるとかもなかったしね。もうこいつら居る意味ないのよね。大局に関わってないから。
まだアナトレーが植民領土が欲しいから統一を邪魔する時間稼ぎにゲリラやっている方が筋が通るのよね。
ディーオがルシオラの席の給油パイプが抜けて僅差での勝利は悪くなかったよ。
まあ、前作主人公も能動的に動かない、終盤まで決断しないキャラだったから、主人公が駄目なのは伝統かな。ラヴィでもたせていたけど、ファムやジゼルやミリアじゃね。
でもクラウスはシルヴァーナに乗ることがアレックス、ソフィア、ディーオ、アルの物語にリンクしてそこに入って行けたのよね。実はアレックスとディーオとはラストまで続く深い仲だし。
ならリリアーナに付いてルスキニア側に行っても面白かったね。

グランレースはアデス連邦による平和によって成立するのか、ミリアたちが土壇場で巻き返して平和同盟で対抗するのか、まあともかく前作のキャラは貶めないでくれよ。そんな格のあるキャラじゃないけど、ディーオは最高に好きだからさ。