レンカとアリサは半死半生の中、武器を失い逃げ回る。
そこを隊長に助けられ、無力さを再度痛感する。

アリサの内面を視聴者に説明する回であり、武器も全員専用だから他人が使えないとか、いろんなのがあるのだが、孤立した戦場を武器もなく逃げるしか出来ない若い男女の兵士が彷徨うだけでロマンチックに仕立てる演出が美しい。
別にお互いに恋愛感情もない、というよりほとんど話したこともない仲良くもない相手同士で。
それでも生き延びるためにお互いを治療しあうし置いて行かずに行動する。
身体能力が同じぐらい高いので手も握らず、ただ精神安定剤が切れて震えるアリサを雨に濡れて寒いから上着を貸すぐらい。
そうしてラストはトラウマで震えて動けないアリサを庇って死ぬしかない状況に追い詰められて隊長に助けられ、どうすりゃ良かったんだと。
うん、一人なら逃げられたし、また戦わず逃げるというのもあったからさ。

作画の独特な演出のおかげで最高に綺麗だけど、腹をぶッ刺されても死んでないのが、なんか治療剤のおかげっぽいとかありつつも、それをちゃんと説明して欲しかったなと思いつつ、最後の囲まれたのに手を出さない隊長待ちの展開とかも、うーんと思わされた。これがゲーム的なんだよね。回復剤で死なないわけで。

あの言葉なしで逃げ回る展開は凄く雰囲気が良くて好きだったからこそ、気になったな。