シカゴではたびたび停電が起こって、電車は止まるなどしていたが、その日の雨の降る夜に停電に。自家発電も故障して、ほとんど電気の使えない中で医者たちは最善を尽くす。

 

キャロルがダグに対して、子供を産むという文章を送ろうとしたら、停電するという事態で、モリモリ食べている妊婦のキャロルは苛立ちまくり。今回、文書は送れず仕舞い。

ロマノが代理部長として役割を果たしに降りてくるが、ゴチャゴチャうるさい職場に対応できず、命令しまくり。コーデイを引き抜こうとしているなと、グリーンに、好きかと言い出して、妙に鋭い。

そのグリーンとコーデイは処置中も良い感じ。

カーターの恋人ロクサーヌはルーシーと相談の末、結局、忙しいカーターと別れることに。

そのルーシーは化粧品会社の販売員を診ることに。香水を嗅いでも無反応なカーターは鼻が曲がっているらしい。

老婆と介護する夫の二人を見たキャロルとルーシーは、むしろ悲観的なことばかり言う夫の欝をルーシーが発見する。

そんなとき、コーデイが見かけた搬送中の患者が、廊下に放り出されているのを発見。

シーツを捲ると、なんと全裸で、植物状態で、しかもレイプされて、脈が消えそうになっていた。

グリーン、ロマノ、コーデイの治療で助かるが、ER内では、レイプ魔が潜んでいると緊張が走る。

外科のロマノたちは、脾臓破裂だと、試験開腹だと、お腹を開けた瞬間、停電。CTも使えない状態で、治療しなくてならない状態に。コーデイ、ベントン、ロマノの経験と勘でなんとか。

一方、ERもまた混乱状態に。

大雨で落雷にあった患者を、自動ドアが開かないのに救急車が連れてきて、窓から入れて治療する。少ない心臓マッサージ機、細動機の奪い合い、急変した患者をCTが取れず、現状がまったく分からない中で、なんとか現状維持をする。

やっと停電から回復したときに、なんとか現状維持できたことにみんなは一安心。

そして、コーデイは刑事から遺体が出た、こいつですかと訊ねると、確かに服は一緒だった。

そんな状態でも、グリーンはコーデイを誘ってゲーセンデート。最後にはやっぱり停電。

 

ロマノの魅力爆発だった今回。老婆がギャーギャー言うから、わかりました、後を頼むという無責任さを発揮。一方で、レイプされた植物状態患者を見つけると、ストレーチャーを一緒に手術室まで押していく格好良さ。

暗闇の中で、勘で脾臓摘出する凄まじい腕。コーデイのアシストではあったけど。

そして、そのコーデイに良い腕をしている、外科に残りたいなら、嫌っているなら近づかない、残りたいなら応援すると言い出す。

この無茶さがねえ。迷惑極まる。

 

カーターは結局、ロクサーヌと別れて、もう精神科の有望な若手となったルーシーの分析で、両親に愛されてなかったから、続かないと、看破されちゃって。

あの香水屋の鈍感な男って言われて、へって顔がまたね。グリーンに香水被って、ゲイかと騙されていたし。

ルーシーは、老婆を突き落としたであろう悲観的なことばかり言う老人を見切ってカウンセリングする。

 

キャロルのダグへの手紙が、ここで止まるかってぐらいのタイミングで笑った。

 

一方で、レイプ犯は服装から、キャロルが見逃した車椅子を押していた男だったのではと思い、見直しても難しい。IDがなかったから怪しいし、服装は同じだった。

 

コーデイが事故、植物状態、レイプの酷過ぎる患者を救いたいと言うのは格好良い。

 

そんな停電の大混乱の中でも、ベントンがリースを背負って治療して、それがジュリーに代わるというお笑い、ほっとする要素に、ここ一番でフライドチキン持ってやってくるケリーの心強さ。何もしてないのに、手作りの美味い料理だけで腹ペコのERが回復する。

 

暗闇の中で手術をやってみせた外科。現状維持を成功させたERと、全員優秀だなと。

CTがないと、内部が分からないから何をやっていいのかの状態で、グリーンの判断が光る。

 

最後のカーターとルーシーの会話。グリーンとコーデイのデートも良い。

相変わらずのオチもね。