レジスタンスのリーダーが監獄に収監されて尋問を受けており、それを救出しろ。
刑務所にフェルプスとローランが尋問担当として派遣されてくるのだが、直前にシナモンが所長に刑務長官として抜き打ちでやってくる。もうすぐ保安長官に栄転するから監査に来たのだが、ローランとは昔付き合っていて、保安長官の椅子を狙ってると所長に伝えるが、今回の尋問が不発で所長の保安長官が確実になったと。
だが、シナモンの監房視察で装備を得たがバーニーとウィリーが脱走してリーダーを助け出そうとして、わざと失敗。
しかしこれに所長は特別監房が開けられているし、尋問を無言で耐えてきたのに雄弁に喋りだして、まさか偽物と入れ替えられたのかと指紋で確認しようとするがそれをシナモンが事前に入れ替えており、事前に副官も後任にしないと吹き込んだことで裏切らせ、ミスの隠蔽を行った反逆罪にして、本部で徹底的に尋問するからとリーダー、バーニー、ウィリーらを連れて去る。

鉄壁の監房から移送させろ。
とにかく鉄壁の特別監房を打ち破れないから移送させるように仕向ける作戦の見事さが素晴らしく、シナモン主演で事前に全部手を打っていくのが芸術的で。
前半は単純に副官に後任じゃないぞと不審を植えたり、指紋記録の入れ替えだったり、司令室に催眠ガスを置いたり、バーニーに装備届けたり、所長に栄転確実だとお墨付きを与えたりするのだけど、そのためにローランの誘いを断るから宿舎に来いで留守にさせている。
その留守の間にバーニーらが脱走して脱走失敗するけど、ただ全部記録があるはずなのに一回特別監房の扉を開けるだけで、リーダーが無言から喋るようになっただけで、監視カメラの映像が偽造されて逃げてるように思わせただけで、偽物じゃないかと思わせ、せっかく昇進するのにこんなところで躓けるかと隠蔽で。
ここでしっかりとフェルプスたち外部の人間をシナモンが使うことで隠蔽させず、隠蔽失敗に副官が後任になってないと思ってるから売り、すり替えた指紋から偽物ということになって、こいつらを尋問すると受け渡しになる。
前半の伏線が全部回収されて芸術的ですらある。
これはシナモンが大物として潜入して内部から全部撹乱準備が出来なければ成功しないもので。
バーニーらもミスって電気の床で死ぬかも知れなかったわけで。

いやあ、最後にあれよと脱出に至る構成は凄いの一言。