October 19, 2004

狭間の場所で...



その猫は、私に訴えているようでした。
私が、”多摩サイ猫軍団”と名付けた、ノラたちの棲息場所に最近顔を出す、チャトラです。

とても人に馴れています。
行くと、にゃぁにゃぁ可愛らしい声で鳴いて、寄ってきます。

日曜のチャリオフの時にもいました。

行きに、いつもの角に座っているのが見えました。お気に入りの場所のようです。
帰りに寄ると、近くの民家の間から出てきました。
人の気配が好きなようです。

人が恋しいのかもしれません。

今のうちなら、飼えるかもしれませんよ。


多摩サイ猫軍団のいる場所は、ノラ達の楽園ではありません。

住宅地と川の間の、狭間の土地です。
川に向かって開けていて日当たりが良く、崖地なので建物が建たず緑が残っています。

そんな街の外れの土地に、ノラ達が寄り添っています。
街中で暮らすよりは、居心地がいいのでしょう。

所有権や境界も曖昧な土地なので、エサを運んでくれる人もいるようです。

その猫は、たぶんエサを貰う位置にいつも座っています。

食べ残しのそばに座ってます。

滅多に動きません。


こんな感じです。




最近、看板がつけられました。

苦情が出たのでしょうか? 住宅が迫っていますからね。

それに、猫たちはわかりませんが、この土地のすぐ脇まで、新しい道路の用地が迫っています。

この、街の外れのわずかな土地も、道路になってしまうのかもしれません。

そんなことなど知らずに、何匹かの猫たちが、ここで暮らしています。


多摩サイ猫軍団の居場所は、楽園ではありません。

ノラたちに、楽園はありません。


街中で車と対決するのに疲れて、走りやすい抜け道を探していると、こんな”狭間”の土地に良く出会います。

目立たないけど、どこか暖かい土地。

そんな土地に必ず、猫たちが寄り添っています。


でも、それはあくまで”狭間”の土地。
いつまでもそのままではありません。

そこは楽園ではなく、”逃げ場”なのです。

疲れた自転車乗りが辿る裏道のように...。


でも、自転車乗りは、ペダルを踏めばどこかへ行けます。
街にも戻れます、それに、家にも。
だけど、ここの猫たちは、行くところがないのです。


猫を捨てないで。

何らかの事情で飼えなくなったとしても、決して捨てないで。

里親を捜しましょう。きっと、猫を迎えたい人はいるはずです。


この街の外れの僅かな土地が、いつまでも平和であることを祈っています。


(タイトル、変更しました 2004.10.20)


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ネコの目は鋭い。 その正体がハンターであることを物語っている。 幸い僕はネズミじゃないから、全然平気なんだけど。 でもどうせだったらまん丸な瞳で見つめてもらいたいな。 そっちの方が可愛いもん。えっ、夜にまた会いに来いって!? はいはい、分かりましたよ。月の綺麗
眼光鋭く 猫目スラッシュ!!!【KAIGAN】at October 23, 2004 11:51
この記事へのコメント
こんばんは。
実は荒川のサイクリングロードの
とある場所(土手の上)にも猫がいます。
白い猫なのですが、前脚を怪我してるようなんです。
誰かに虐められたのでしょうか、人(私)を恐れていました。
それでもベンチの近くには
コンビニのお弁当の食べ残りなんかが置いてありました。
エサを与えてくれる人がいるようです。
地域猫の問題は本当に難しいことをはらんでいると思いますが、
やはり捨て猫を出さないという根本的な解決を図っていかなければなりませんよね。
ごく一部の人間ですが、愛のない行為があることは非常に残念なことです。
人と猫が安心して暮らせる社会を作れるよう、
私も願っているし、訴えかけていきたいと思います。
Posted by タツヤ at October 20, 2004 01:53
社会やルールには、どうしてもこのような”狭間”の場所が必要だと思います。
猫が好きな人、そうではない人、飼える人、飼えない人、どちらがいいという問題ではなくいろいろな立場の人が同居しているのが社会ですし、実際生を受けた猫たちにも、生きる権利はあるわけで。
いろいろなことを暖かく受け入れられる狭間の場所が、いつまでも残って欲しいです。
Posted by jinx at October 20, 2004 12:53