今年一番の目玉カードがやってきましたね。
 ファーガソンをボコボコにしたゲイジーと、階級最強王者のヌルマゴメドフの対戦。
 ゲイジーの相性的な部分(TDDが強い、カウンターとローが強い)がヌルマゴに噛み合うかも…!? と思っていて、かなり楽しみにしていた試合でした。
 他の試合も交えて感想を以下に書きます。

 ×アレックス・オリヴェイラvsシャクハト・ラクモノフ○(1R一本 フロントチョーク)
 Aオリヴェイラといえばウェルター級の門番的選手ですが、ラクモノフが1Rで仕留めました。すごい。アジア勢として期待できそうな選手が出てきましたね。
※カザフスタンの選手。

 オリヴェイラの左ジャブに返す形で右のカウンターを効かせ、ケージレスリングからのAオリヴェイラのタックルに対し、カウンターのフロントチョークを合わせて一本勝ち。
 ラクモノフは中間距離でもしっかりローキックを当て、打撃への反応も好感触。最近のオリヴェイラの戦績はあまり良くないとはいえ、キレイに勝つのはすごい。
 今後も注目していきたいですね。


 ○タイ・ツイバサvsステファン・シュトルーフ×(1RKO 右アッパー)
 ツイバサがプレッシャーを掛けてオーバーハンドを繰り出し、シュトルーフをケージ際に追い込んで、左右のパンチラッシュを繰り返してましたね。あとローキックが地味に良かったです。

 フィニッシュはケージレスリングになって、シュトルーフをケージに押し付けた状態でのパンチラッシュで効いた所に右アッパーでフィニッシュ。
 元々ツイバサはアルロフに勝った辺りは結構期待されていたはずの選手ですが、勝ちきれずで伸び悩んでいましたが、シュトルーフ相手には思い切っていくしかないので、ツイバサの良い所が出ていたように感じました。
 シュトルーフは同じパターンの攻めを喰らい続けてKOされてしまいました。う〜ん。


 ○アレキサンダー・ヴォルコフvsウォルト・ハリス×(2RKO 前蹴り)
 ヴォルコフの前蹴りが良かったですよね。フィニッシュ以外にも効果的に蹴っていて、ハリスがかなり削られていました。フィニッシュの前蹴りはみぞおちに入っていてアレは効きそう。
 前蹴り以外にもジャブストレートと結構パンチも切れていて、スタンドでハリスを圧倒していたのはすごいんじゃないでしょうか? ハリスはアリスター相手にスタンドで打撃を効かせている選手なので…。
 試合後にヴォルコフが極真出身だったことを知り、なるほどな〜と思いました。


 ○ロバート・ウィテカーvsジャレッド・キャノニア×(3R判定3-0)
 ウィテカーがスピーディーな出入りでキャノニアの顔面に打撃を集め判定勝ち。3Rには得意のワンツー→上段蹴り(右突き、右上段)のコンビネーションでキャノニアをKO寸前まで追い込みました。
 ※この辺りは剛柔流空手の動きっぽくて燃えましたよね。

 その後はキャノニアが粘って3R終了間際にパンチを効かせ返すなど熱い試合になってました。
 キャノニアも良いローキックを何発も当ててましたが、ウィテカー自体は3Rということもあり、ある程度割り切って立ち回っていた気がします。
 ※アデサンヤと再戦があるとしたら危険な要素ではありますが…。

 ウィテカーはこれで一応王座挑戦の権利を得たことになる形。
 ただし、ここ4戦で全て打撃を効かせれている(vsロメロ、vsアデサンヤ、vsティル、vsキャノニア)ので、ちょっとダメージが心配ですね。
 もし次アデサンヤとなると、ダメージの蓄積であっさりのKO負けする可能性も…。アデサンヤがビッグマッチをJJと行う場合、もしかしたらダメージを抜くチャンスになるかも…なんて勝手に考えています🙄


 ○ハビブ・ヌルマゴメドフvsジャスティン・ゲイジー×(2R一本 三角絞め)
 はい、ヌルマゴメドフが最強です。

 結論から入ってしまいました。

 試合内容的には1Rゲイジーは予定通りケージを背負わないようにケージを回って動き、ヌルマゴが強引に入ってこようとするところにカウンター、ローを合わせるなどして確実にダメージを与えていたと思います。

 しかしそれ以上にヌルマゴの圧力が凄かった。

 どんどん前に出て、ジャブ、ストレート、フック、アッパー、ロー、前蹴り、飛び膝蹴りと、かなりアグレッシブに攻め込んでましたね。しかもかなり当ててました。コレにはビックリ。
 ゲイジーがケージ際に追い込まれないようにサイドステップを踏んだところにフックを合わせたりとか。ゲイジー側の戦略も見通しての動きが目立ちましたね。
 ※これってファーガソンがゲイジーにやるべき動きでしたよね。パンチだけじゃなく、ミドルキックや前蹴りで削るって。

 個人的には、ヌルマゴの前蹴りはゲイジーにかなり的確に入っており、効いたと思います。

 1Rはビッグヒットではゲイジーでしたが、実際にダメージを与えたのはヌルマゴだった気がしますね。
 1R終了間際には遠目の両足タックルからパスガードして腕十字未遂。

 2Rからはゲイジーの動きが落ち、確実に削られていることが分かりました。

 そしてゲイジーのローキックをキャッチしそのからクリーンテイクダウン、そしてバック、マウント、三角絞めと完全に極めきりました。
 ※ゲイジーがタップしてるのに見逃したレフェリーは反省して欲しい…

 ヌルマゴ、強い。強すぎる。

 正直スタンドの打撃すらもヌルマゴがゲイジーを上回ったように見えました。組みのプレッシャーがあるからこその打撃。これぞMMAの打撃。
 ヒヤッとする場面もありながら終わってみればヌルマゴの圧勝劇でした。

 理論上一番危険なファイターを1Rで削り、2Rにあっさり一本勝ちしてしまった、これはもうヌルマゴがライト級最強ということで他に証明することがなくなった感じです。
 ※しかも3週間前には足の指を二本骨折して病院に居たらしいです。何から何まで規格外。

 そしてヌルマゴが引退発表…。

 父親がコロナウイルスで亡くなったことが原因のようです。
 すごく残念ですが、メンタル的な部分でのダメージが深いと挌闘技なんて続けられないですからね。
 もしかしたら、精神的なダメージが回復したら復帰もあるかもしれません。
 時間が解決してくれるかも…という期待だけ持っておこうと思います。

 今回の大会は、メインも含めてKO、一本が多く出て楽しめた大会でしたね。

 ヌルマゴの圧勝からの引退宣言で色々と混乱してしまいましたが、今は全選手と関係者にお疲れ様の気持ちでいっぱいです。

 終わり