メインのパブロビッチは連続1RKOで次期挑戦者くらいの勢いで上がってきている選手なので気になっていました。そんな興行。



バンタム級
○ブレイディー・ヒースタンド vs バットゲレル・ダナー×(3RTKO パウンド連打)
Brady Hiestand vs Batgerel Danaa

 ダナーは2Rの攻め疲れがあったか、3Rに逆転負け。パウンド連打が当たってましたが、強打という感じでもなかったので、ストップ早く感じちゃいましたが…。まぁ早すぎるストップはないって感じかな?
 ダナーはあれだけ優勢な展開から逆転される辺り、自力の差が出てしまった感じがしますね。ヒースタンドは打ち負ける展開が続きましたが、序盤からハイキックを当ててたり、タックルフェイントの動きで打撃を当てたり工夫が見れましたね。



フェザー級
×フランシス・マーシャル vs ウィリアム・ゴミス○(3R判定 2-1)
Francis Marshall vs William Gomis

 この内容でゴミスの勝ちはしょうもなさすぎる。1,2Rの有効打の差でゴミスなんでしょうけど、あんな内容ならスパーと変わらないよな〜と思ってしまいます。有効打数の差も大してないでしょうし(ここが重要)、それなら前に出てる方を評価すべきと思ってしまいますね。
 実際スタッツを見てみたら1Rの有効打数は5で同じ。それなら積極的に前に出て打撃を打っていたマーシャルを評価してほしかったですね。
 なお、戦極判定なら100%マーシャルの勝ちでしょう(意味のない指摘)。



ヘビー級
○モハメッド・ウスマン vs ジュニア・タファ×(3R判定 3-0)
Mohammed Usman vs Junior Tafa

 これまた戦極判定ならタファが100%勝ってた試合でしたね(笑)。
 冗談はさておき、ウスマン弟がKO負け寸前まで行ってましたが、よくリカバリーしたなと。遅くともヘビー級であれだけ動けるのは大きなアドバンテージですね。
 タファは立ちレスが強くてTDDが良かったですが、一度寝かされると寝かされる時間が長くなってしまいましたね。スタンドのアッパーやストレートは見事でしたが。戦績的にもまだ5戦目ですし、今後楽しみな選手になるかも?
 ※調べてみたらRIZINでスダリオ選手と戦って勝ってたんでですね。RIZIN相変わらず有望そうな重い選手を探してくるのが上手い…。



バンタム級
×ハニ・ヤヒーラ vs モンテル・ジャクソン○(1RTKO 左ストレート→パウンド連打)
Rani Yahya vs Montel Jackson

 まだ試合してるヤヒーラがまず凄い。ヤヒーラの右の打ち終わりに左ストレートを合わせてダウンを奪うとパウンド連打で試合終了。ヤヒーラの打撃を積極的に出す姿やスムーズなタックルを見ると本当に尊敬の念が湧きますね。
 ジャクソンは冷静に対ヤヒーラ対策を仕切った形。当てた左ストレートも的確でお見事でした。



ライト級
×リック・グレン vs クリストス・ジアゴス○(1RTKO 左フック)
Rick Glenn vs Christos Giagos

 グレンがちょっとスローな感じがしましたね。ジアゴスとの速度差を感じました。一瞬ストップ早いかと思いましたが、テンプルを綺麗に打ち抜かれての前のめりにダウンしているので正当かなと。テンプルのダメージ抜けないですもんね。



ウェルター級
○ジェレマイア・ウェルズ vs マシュー・セメルスバーガー×(3R判定 2-1)
Jeremiah Wells vs Matthew Semelsberger

 これまた戦極判定なら…(略
 ウェルター級とは思えないくらいの大味な試合でしたが、セメルスバーガーの当て感というか倒す力はすごかったですね。とはいえ、組まれるとなすすべなしレベルの差がありました。
 ウェルズは打撃では相性もあるのかタイミングもバッチリ合って何度もグロッキーにされましたが、組みの力で最終的には上回りましたね。やはりMMAは打撃力より組み力だッ!!(極端



ライト級
-ボビー・グリーン vs ジャレッド・ゴードン-(ノーコンテスト グリーンのバッティング)
Bobby Green vs Jared Gordon

 試合自体は面白かったんですが、終わり方が残念でしたね。ゴードンがグリーンの動きに慣れてきて…という中だったので、ゴードンとしては残念かもしれませんね。
 グリーンは相変わらずのノーガードでおもしろ試合を提供してくれますが、前の試合よりももらう場面が増えてきた気がします。今後のキャリアが気になります。



ミドル級
×ブラッド・タバレス vs ブルーノ・シウバ○(1RTKO 右フック→パウンド)
Brad Tavares vs Bruno Silva

 驚愕の試合でしたね! ペレイラと打撃でやりあったBシウバの衝撃KO葬!
 序盤はタバレスがミドルキックやストレートパンチで押していて「シウバ動きが悪いな、タバレス進化してんな〜」と思いながら見ていたら、タバレスのワンツーにBシウバの右フックがカウンターでヒットすると一気呵成に攻め込んであっという間にBシウバがKO勝ちしちゃいました。倒すセンスというか、殺傷力がハンパじゃないですね。

 タバレスは惜しかった…。動きは良かったんですが、一発で捕まってしまいました。結果論ですが、効かされた時に組んでも良かったのかも。まぁKO直前に膝もらったりしてるんでソレでも駄目だったかもしれませんが。
 ただ、Bシウバも勝ったものの、全体的な動きは良くなかったので勤続疲労が溜まっているかもしれませんね。
 次の試合の動きでどうなるか楽しみです。



ヘビー級
○セルゲイ・パブロビッチ vs カーティス・ブレイズ×(1RTKO 右フック→パウンド連打)
Sergei Pavlovich vs Curtis Blaydes

 ブレイズも悪くなかったですが、パプロビッチの破壊力が貫通しましたね。右も強烈で多くのバリエーションがありましたが、左ジャブをよく効かせてました。
 一方のブレイズも右が深く当たっていたので「行ける」と思っていたのかもしれませんが、削るのも含めて早めに組みに行くべきだったかな〜と思いますね。効かされてから組むのでは後手に回る展開になるので。
 パプロビッチとJJがやるとしたら、お体外のストロングポイントとウィークポイントがつながっている気がするので、緊張感のある試合になりそうな気はしています。
 パブロビッチが序盤でJJを打ち砕くか、JJがTDしてあっさり極めるか、みたいな試合になるのかも。

 実現しなかったJJvsガヌーの代わりになるカードかもしれませんね。ぜひ見てみたい。
 ※ただ、パブロビッチは最近長いラウンドを戦ってないので懐疑的なところもあります(笑)。あとDルイスとツイバサでランキングを上げてきたのも懐疑的なところを後押ししてました(笑)。今回しっかり勝ったので良かったですが。

 ブレイズは勝負どころで負け続けてますよね〜。今回も悪くはなかったですし、Dルイスとかに負けた時も逆転負けで、あと一歩なんですけどね…。



 そんな感じで、メインはど迫力の打ち合いでニューヘビー級怪物候補が出てきたのは良かったですよね。JJが速攻でヘビー級を締めてしまったのでどうなるかと思いましたが、JJvsパブロビッチは皆みたいでしょうし(おそらくJJ嫌いの方も見たいはず)。
 あとはセミのBシウバvsタバレスも予想外に素晴らしい試合で良かったです。
 
 終わり